[入稿済]鈴木保奈美、離婚後も仕事が絶好調 前夫・石橋貴明の事務所に所属のワケ

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――鈴木保奈美が12月7日に開催されたNetflixの映画『浅草キッド』の配信記念イベントに出席していました。相変わらず美しいですね。

城下 この作品は、ビートたけしさんの自叙伝を、劇団ひとりさんの監督と脚本によって映画化。柳楽優弥さんがビートたけ…

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石橋貴明は鈴木保奈美に“骨抜き”にされていた !? 「モラハラ夫」疑惑の裏側

 先日、自身のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』で女優の鈴木保奈美との離婚を発表した、とんねるず石橋貴明。相方の木梨憲武が「まぁ、“新しい”シリーズが始まったということですよ」とエールを送ったことで、事実上、活動休止状態のコンビ復活に注目が集まっている。

「とんねるず…

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鈴木保奈美、離婚後に女優復帰を決意させたある出来事とは

 16日にとんねるずの石橋貴明のユーチューブチャンネル『貴ちゃんねるず』で離婚を発表した石橋貴明と女優の鈴木保奈美。その2日後の18日、石橋がパーソナリティーを務めるTBSラジオ『日本生命 presents 石橋貴明のGATE7』が放送されたが、事前収録のため離婚については触れず。25日以降の放送で離婚について言及するかが注目された。

「今回の離婚劇ですっかり“悪者”になってし…

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鈴木保奈美、エッセイで離婚を匂わせ!? トイレは石橋貴明のメタファー? 読者に深読みさせる「婦人公論」連載

 「婦人公論」(中央公論新社)の7月27日号が発売中です。暑さが増し、夏本番といった雰囲気のこの頃ですが、今号の特集は「『健康寿命』は何歳からでものばせる」。夏が来るたびに浮かれるほかのファッション誌とは一線を画し、あまり季節感がない特集は同誌の特徴。表紙を飾る前田美波里も、ニット素材に見えるロングなオレンジ色ワンピース(ISSEI MIYAKE)を着用していて暑そうです。

 季節を問わず読者の最大の興味のひとつである、「健康寿命」に特化した今号の中身、早速見ていきましょう。

<トピックス>
◎箱石シツイ 104歳の理容師、聖火ランナーになる
◎ルポ 生きがいに出合って病からV字回復
◎鈴木保奈美 獅子座、A型、丙午。

これだけで買う価値がある104歳オリジナル体操

 表紙を飾った前田美波里もインタビュー中で「美波里流 健康習慣」を語っており、彼女に憧れる“マエダビバラー”にはとても参考になることと思いますが、そのさらに上をいくインタビューが。

 それが、今年3月に聖火ランナーを務めた104歳、箱石シツイさんについての記事です。箱石さんは、体もメンタルも健康で聖火ランナーを務めあげ、さらに現役で理容師としても活躍するスーパー・ウーマン。オンラインで行われたという取材にも難なく適応した様子です。前田美波里は72歳、箱石さんは104歳と親子ほどの年齢差があり、やはり説得力も変わってきます。

 箱石さんの健康の秘訣は、30年以上続けているというオリジナル体操にあるとか。「全部をやり終わるまで1時間近く」という、その名も「シツイさんオリジナル健康ご長寿体操」。その全貌が誌面でまるっと紹介されているのです。箱石さん、この体操を教えるDVD付きエクササイズ本などを出せば一儲けできるのでは……と思えるくらいに充実の全24工程は、足首に重りをつけて(現在は1.2キロとのこと)うつぶせ状態で左右の足を上げ下げするなど思いのほかハード。箱石さんの30年以上の英知が詰まった体操を、箱石さんのポーズ見本写真付きで教えてもらえるなんて……。同誌1冊650円が安いものに思えてくる尊さを感じました。

ICUから美容整形に直行! の潔さ

 病を乗り越えた読者4人から話を聞いたルポ「生きがいに出合って病からV字回復」も興味深いものでした。そのうちのひとりミサトさん(62歳)は、くも膜下出血で意識をなくし緊急手術、そしてICUへ。幸い後遺症はなく退院の日が近づいたが、気力が落ち、鏡に映った「たるんだ頬にがっくり。こんなんじゃ生きていけない」と感じたそう。

 そこでミサトさんは美容整形を決心。退院したその足で、夫に「このまま美容外科の病院に行くからね」と告げ、フェイスリフトのカウンセリングへ直行し、手術を受けたそう。気持ちが上がると体も元気になったという体験談が語られています。なんてすばらしい決断力。美容整形で「健康寿命」が延びるなら、それは立派な医療行為なのでは!? と発想の転換をさせられました。

トイレとスリッパで離婚を匂わす! 鈴木保奈美の文才

 最後に忘れてはならないのが、鈴木保奈美の連載エッセイ「獅子座、A型、丙午。」。7月16日にとんねるず・石橋貴明との離婚を発表し、注目が集まっている彼女ですが、その3日前となる13日に発売された同誌エッセイのタイトルは「デシジョン」(決断)。意味深です。

 内容はといえば、要約すると“海老名サービスエリアで私が選ぶトイレはいつも必ず汚れている!”と嘆くもので、「わたしが選んだトイレは、絶対ハズレなの」「個室が三つ以上並んでいるトイレで、わたしは必ずハズす」と断言しています。

 そんなホナミさん、最近はスリッパを買いに行き、白黒、白グレー、真っ白のどれを選ぶかで迷ったそう。さて彼女が選んだ色とは!? (ぜひ読んで確かめてみてください)。

 ホナミさんのトイレとか、スリッパの色とかどうでもいいし……と思ったあなた、私も最初はそう思いました。しかし離婚発表後に読むと、その文章の意味が変わって見えるのです。まさか汚れたトイレとは石橋のメタファーなのか!? そのスリッパの色を選んだ意味って? ……といった具合に。

 日常を書いたと思いきや、離婚発表後に読むと「もしかして……」と深読みさせる、何ともさりげない匂わせの技術! 意味深で余韻を残す締めの一文!! ホナミ文体の浮遊感と相まって、ミステリー小説かのような味わいです。恐ろしきホナミ引力。

 次回のエッセイで直接、離婚について書いてくれるのか注目したいです。

とんねるず石橋貴明離婚発表がYouTubeに見る時代の陰りと鈴木保奈美との本当の関係

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――7月16日、とんねるずの石橋貴明が公式YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」で、鈴木保奈美との離婚を発表しました。

1998年に結婚してから23年目の離婚ですね。動画に掲載されたコメントによると「子育てが一段落したことを機に 今後は事務所社長…

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石橋貴明のYouTube離婚報告でフジテレビ幹部が激怒? 関係悪化でテレビ出演遠のくか

 石橋貴明と鈴木保奈美が離婚を発表した。長らく不仲が囁かれ、最近では鈴木が高級マンションを購入して別居していると報じられたばかりだったこともあり、既定路線の離婚で驚きもない発表となった。

「今回の離婚発表についてはマスコミも、たいして興味を示していませんでした。鈴木さんが高級マンションを購入したという話も業界内では有名な話だったんです。各週刊誌も情報を握っていたが、実際に取材し…

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石橋貴明と鈴木保奈美が先鞭をつけた? 芸能人たちの重大発表がDX?

 16日にYouTubeで離婚を発表したとんねるずの石橋貴明と女優の鈴木保奈美だが、当初の予告通り、翌17日午前9時に予告通り動画を削除した。

 動画では《私事で恐縮ですが 私共 石橋貴明と鈴木保奈美は離婚したことをご報告致します》と字幕で報告。さらに、離婚理由について《子育てが一段落したことを機に今後は事務所社長と所属俳優として新たなパートナーシップを築いて参ります》などと説…

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暴力&脅しで最後の案件を解決。こんな強引な終わり方でいいのか!?『SUITS/スーツ』最終話

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)最終話。「サヨナラホームラン」 

(前回までのレビューはこちらから)

■最終話の敵は……姿を見せず

 検事時代の甲斐正午(織田裕二)が担当した世田谷女子高生殺害事件の再審請求。

 当時は、前科がある無職の男・栗林紡(淵上泰史)を犯人として刑務所に送ったが、柳慎次(國村隼)が隠していた証拠を調べたところ、別の真犯人が浮かび上がってきたのだ。

 真犯人と目されるのは、被害者が殺害される直前まで一緒に遊んでいたという同じ高校の男子高校生・曽我部一也と蜂矢勇気。

 起訴後の有罪率99.9%と言われる検察の名誉のため、各方面から再審請求を阻止しようと妨害が入る。

 ここで最高検の柳、もしくは澤田仁志(市川海老蔵)との直接対決となるのかと思いきや、表に出てくるのはやる気のなさそうな新人検事(上白石萌音)のみ。

 彼女に「検察の名誉を守ろうとする誰か」が圧力をかけてくるものの、その「誰か」は姿も形も見えないのだ。

 ある意味、検察全体が敵ということ。デカイ敵といえばデカイが、見えない敵とのバトルでは勝ったとしてもイマイチ爽快感がない。

 

■最後の手段が「脅し」かよ!?

 あの手この手で再審請求を突っぱねる検察を納得させるには、被害者のキャミソールに付着したDNAと曽我部たちのDNAが一致することを証明するのが一番。

 しかし当然、曽我部たちにDNA検査を拒否されてしまう。

 甲斐と鈴木大輔(中島裕翔)、そして「幸村・上杉法律事務所」の面々が協力してこの案件に立ち向かっていく最終回らしい展開ではあったものの、ここからの証拠収集方法がいろいろとヒドイ。

 まずは曽我部のDNAを手に入れるため、バーで口をつけていた酒瓶をゲット。違法に収集した証拠には証拠能力がないのでは……!?

 その結果、キャミソールに付着したDNA型と一致することが判明するが、検察はそもそもキャミソールが本当に被害者のものなのか疑わしいなんて言い出した。

 ここまでゴーインに再審を拒否されちゃうと、さすがに打つ手なし……。

 と思いきや、臆病そうな蜂矢の家に忍び込み、脅し上げることで「曽我部が殺した」という供述をゲット。

 これだけ証拠がどうのこうのやってきておいて、最後は脅し!?

「勝つためなら手段を選ばない」というわりには、普通に案件を解決することが多かった甲斐が、ここに来て「手段を選ばない」設定をフルに活かしたとも言えるが、コレがアリならもう捜査も何も必要ないだろ!

 このムリヤリな解決方法を正当化するためなのか、やたらと「自分なりの正義」だの「正義を貫くには時に小さな悪に目をつぶる必要がある」といったセリフが登場していた。

 これが「手段を選ばない」甲斐の決めゼリフとして、これまでにも登場していたのならまだ分かるが、最終回になって急に言い出したのでは「詭弁!」としか思えない。

■キャラメルの謎も「シーズン2」に持ち越しか

 事件も解決し、残された問題は経歴詐称が事務所のボス・幸村チカ(鈴木保奈美)にバレた大輔の処遇。

 大輔自身は今回の案件を最後の仕事と考え、弁護士を辞める決心をしていたが、甲斐は事務所が過去に起こした不正に目をつぶる代わりに「代表にも目をつぶっていただきたいことが」とチカに迫る。

 大輔に、弁護士バッジとともにボストン行きのチケットを渡す甲斐。

 ハーバード大学に行って、弁護士資格を取ってこいということなのだろう。

 この辺りの展開は日本版「シーズン2」以降にも含みを持たせた結末か。

 アメリカ版のスタイリッシュな雰囲気を意識しすぎて、織田裕二の演技はヘンだし、小粋な会話も滑りがち。どうも地に足が着いていない感じがしていた日本版『SUITS』。

「勝つために手段を選ばない弁護士と、超絶記憶力を持つアソシエイトのバディ」という設定自体は面白いのだから、もしも「シーズン2」があるならアメリカ版の呪縛から解き放たれた、日本独自展開多めのドラマを期待したい。

 ところで、初回から意味ありげに登場していた「江森ソフトキャラメル」。最終回にも登場していた。

 甲斐が「あたり」か何かをゲットするために食べ続けているような描写があったんだけど……結局、何だったのかは分からずじまい。

 この伏線、「シーズン2」まで持ち越すのかよ!?

(文とイラスト=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第10話 久々に見た織田裕二の暑苦しい演技に安心感。賢い演技、向いてないよ……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話。「最強の検事VS最強の弁護士!」

 いよいよ最終回(前編)。

 今回の案件は、鈴木大輔(中島裕翔)が蟹江貢(小手伸也)と争うことになった、資産家の異母姉妹による遺産分与問題。

 そして、甲斐正午(織田裕二)の元上司・最高検次長検事の柳慎次(國村隼)による汚職疑惑だ。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■法曹界における「親」がラスボス

 これまでもちょいちょい顔を出してはいたものの、過去にどんな因縁があったのか分からずにいた甲斐と柳。

 柳は悪を憎む思いが突っ走りすぎて、証拠隠しなどの不正をしてまで容疑者を断罪するタイプの検事。甲斐はそんな柳に嫌気が差して検事を辞めて、弁護士となったようだ。

 柳の不正疑惑を調査している最高検監察指導部の澤田仁志(市川海老蔵)は、検事時代の甲斐の後輩。

 多くの「状況証拠」はつかんでいるものの、決定的な「物証」がないため、かつて柳とベッタリだった甲斐にあの手この手で揺さぶりをかけて、証言をさせようとする。

 柳が不正を働いていた事実を知っていた甲斐だったが、澤田の態度から「検察内の内部抗争のニオイ」を嗅ぎ取り、

「そんなものに利用されるのはまっぴらですよ」

 と証言を拒否。

 しかし、澤田たちの集めた「状況証拠」を手に入れたところ、柳が自分の担当事件だけではなく、検察時代の甲斐が担当していた事件の証拠隠しまで行っていたことが発覚する。

 甲斐の部下である大輔に対して、

「私の孫みたいな存在ってわけだ」

 と語っていた柳。つまり柳は甲斐の法曹界における「親」ということだ。

 そんな「親」が自分を裏切っていたことに対する怒りなのか、「親」を告発しなければならないことに対しての迷いなのか、甲斐はいつになくイライラした様子を見せていた。

■やっぱり暑苦しい織田裕二が見たい!

 一方、大輔の担当案件。

 クライアントである資産家の依頼は、ふたりの異母姉妹に公平に資産を分配するよう遺言書を作成したいということだが、姉・藤代(町田マリー)と、妹・雛子(本仮屋ユイカ)の関係は険悪で、すんなりとまとまりそうにはなかった。

 幸村チカ(鈴木保奈美)は、姉の担当を蟹江に、妹の担当を大輔に任せ、交渉を進めるように指示する。

 大輔の経歴詐称を知ったチカは、クビにする口実とするため、ベテランの蟹江と真っ向勝負となるような案件を担当させたのだ。

「互いの資料は盗み見しない」

 というルールを設定した蟹江だったが、当然そんなルールを守るはずもなく、大輔のメールを盗み見。

 しかし大輔もそれを予想しており、あえて偽メールを盗み見させることによって、妹・雛子の欲しがっていたアパレル部門をU&T社に売却するよう仕向けたのだ。

 その上で、U&T社を雛子が買収することによって、アパレル部門を手に入れようという作戦。

 大輔の罠に気付いた蟹江は文句たらたらだが、そこで甲斐がブチ切れる。

「不正を働いた人間が居直るな!」
「部下が相手だったら、何をしても許されているとでも思っているのか? 不正を働いた人間が偉そうに。自分を正当化するな!」

 明らかに柳へのイライラが募っていることからの発言だ。

 近年の織田裕二は、山本高広のモノマネ的な熱血・織田裕二像を払拭したいのか、やたらと「賢いキャラ」をやりたがっているように思える。

 本作でも感情を抑えた演技を心がけているようだが、あんなに色黒な猿人顔なのにクールな知性派弁護士(ハーバード大卒)って、どうしても違和感アリアリなのだ。

 やっぱり織田裕二といえば、『東京ラブストーリー』のカンチや『踊る大捜査線』の青島のような熱い男のイメージが強い。織田裕二に「賢い」イメージなんて誰も求めていないんじゃないだろうか。

 そこにきて今回の感情を爆発させる甲斐。「ボクらの裕二が帰ってきた!」という感じだ。

 織田裕二は素直に、正義感に燃える暑苦しい弁護士役をやった方がよかったんじゃ……。

 近年の武田鉄矢も、金八先生イメージを払拭しようとあえて悪役を演じることが多くなっているが、鉄矢の場合は、素の性格の悪さがにじみ出ていて、金八先生よりも明らかにハマリ役となっている。

 織田裕二の素は、おそらくTBS『世界陸上』で見せるような熱血バカなのだろう。もっと素直に「素」を活かした役をやって欲しい。

■あのキャラメル、何だったんだ?

 大輔の作戦通り、U&T社を雛子が買収することによってアパレル部門を手に入れることに成功。

 しかし蟹江は罠に気付いており、業績の悪いアパレル部門を法外な値段で売りつけていた。

 ということで、雛子の手に入れた会社は最初から借金まみれ。姉・藤代の復讐は果たされたのだ(だったら、罠にハメられた蟹江が怒っていたのはどういうことなの!?)。

 大輔の敗北が確定して、チカはさっそくクビにしようとするが、甲斐は、

「あとひとつだけ目をつぶってもらえませんか。どうしても彼に手伝ってもらいたい案件がある」と頼み込む。

 柳の証拠隠しのせいで生み出してしまった冤罪被害者を救い出したいのだという。

 甲斐と大輔との間に信頼関係が生まれつつあるのはちょいちょい描かれてきたが、ここにきて甲斐が自分自身の案件を「手伝ってもらいたい」とは。

 ふたつの案件がパラレルに進行して、せっかくのバディものなのに、甲斐と大輔、別々の案件に取り組んでいることが多かった本作。

 信頼関係を築き上げたふたりが、いよいよ手を取り合って最大の案件に立ち向かう。熱い展開ではあるが……。

 いろいろ気になっていた伏線が、あと1話でちゃんと回収されるのかが気になるところ。

 特に、第1話からしばしば意味ありげに登場していた「江森ソフトキャラメル」。何の説明もないまま終わったら怒るで、しかし。
(文とイラスト=北村ヂン)

『SUITS/スーツ』第9話 ムリヤリな設定に強引な展開……ゆるふわな主婦にしか見えない石田ひかりの演技

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話。「宿命!裏切りの代償」

(前回までのレビューはこちらから)

 

■「無資格の弁護士」に加えて「無資格の会計士」まで登場!

 今回の案件は、幸村チカ(鈴木保奈美)の親友であり、「幸村・上杉法律事務所」の顧問会系事務所&クライアントでもある「YURI綜合会計事務所」所長・花村百合(石田ひかり)からの依頼。

 百合の事務所に勤めている会計士・大河原忠(西村まさ彦)を解雇したいという。その理由は、大河原が経歴詐称して無資格なのに会計士として勤めていたから。

 この案件を担当することになった甲斐正午(織田裕二)と鈴木大輔(中島裕翔)だったが、大輔は自分も無資格な弁護士ということで、大河原の側にガッツリ肩入れしてしまう。

 しかも大河原は、大輔の完全記憶能力と似た、「一度見た数字は忘れない」という特殊能力を持っているのだ。……そんな人、そうそういるもんなのか!?

 このドラマのメイン設定でありながら、まったく納得できない「無資格の弁護士」という設定。

 日本とアメリカで弁護士制度が違うんだから、明らかに無茶なこの設定を引き継がなくてもよかったんじゃ……と思っているところに、「無資格の会計士」まで乗っけてきてしまった。

 大河原は、世話になった個人経営の会計事務所のオーナーが突然亡くなってしまい、“その事務所を潰したくない”という一心で、無資格のまま会計士を続けてしまった……と言っているわりに、アッサリ百合の事務所に引き抜かれたというのも意味不明なのだ。

 それでも、大河原に肩入れした大輔は、なんとか解雇を撤回させるために動き回るのだが、「うーん、ムリでしょ、だって無資格なんだもん」という感情しか沸いてこない。

 その後も、なかなか強引な展開が続く。

 ボウリングの最中に法律事務所の入館証を盗んだり、その事務所に忍び込んで資料を盗み見したり、それを発見した警備員が金を要求してきたり、甲斐が警備員に金を渡したら本当にアッサリと解放してくれたり……。

 久々に「勝つためには手段を選ばない」弁護士っぷりを演出したのかもしれないが、それにしても、ムリヤリ過ぎるよ。

■石田ひかりが、ゆるふわ主婦にしか見えない……

 結果的に「YURI綜合会計事務所」がペーパーカンパニーを利用し、コンサル料を水増し請求していたことが発覚。

 大河原は、無資格の会計士だったことが理由ではなく、水増し請求に気付いてしまったから解雇されることになったのだ。

 自分も裏切られていたと知ったチカはブチ切れるが、百合は否定。しかし解雇された大河原が登場して悪事を暴かれてしまう。

 臭い物にフタをするために解雇した元・社員のせいで全部バラされてしまうというこの展開。前回と同じパターンだ!

 水増し請求に気が付いた社員をクビにしたら、そりゃあ逆恨みして色々バラされちゃうよ。

 大輔も百合も大河原も、それぞれかなり頭のいいキレ者という設定のハズなのに、行動がことごとくバカなのが残念だ。

 そしてもうひとつ残念なのが、石田ひかりの演技。

「親友」「戦友」と言っていたチカと百合のバトルがクライマックスなのだが、百合からは開き直った悪人の力強さが皆無。どう見てもゆるふわな主婦にしか見えないのだ。

 石田ひかり VS 鈴木保奈美のバトルと言われるとワクワクするシチュエーションだけど、ちょっとミスキャストだったのではないだろうか。

 

■切り捨てた人間に足をすくわれるパターン三度!

 百合案件と同時進行していたのが、前回から引き続き大輔の恋愛問題。

 大河原の解雇理由を探るため、蟹江貢(小手伸也)たちとのダブルデートをセッティングし、一緒に行く相手として、前回キスをした谷元砂里(今田美桜)に協力を頼む。

 しかも「私本気だからね、あの時のキス」とまで言われているのに、ガッツリ利用するところは利用して、後になって「妹としか見れない」とバッサリ切り捨て。

 それでいて、聖澤真琴(新木優子)とは仕事中に発情してしまったのか唐突にキス。

 ボンヤリしているようで、結構ヒドイよ大輔!

 そりゃあ、砂里の兄・遊星(磯村勇斗)に、弁護士資格がないことをバラされちゃうわけだわ。

 またも、切り捨てた人間に足をすくわれる展開。このドラマ、このパターン好きだね。

 次回、いよいよ「最終回前編」! って、前回から「最終章」には突入していたハズなんだけど……。
(文と絵=北村ヂン)