全日本テコンドー協会の金原昇会長。この秋、日本ボクシング連盟・山根明元会長に次ぐ格闘技界の名物キャラとして、お茶の間を賑わした人物も今月で見納めになってしまうのか――。
今年9月、全日本テコンドー協会の強化体制に不満を持つ協会の一部の理事やトップ選手たちが起こしたクーデターは、金原会長を含む理事の総辞職という事態に追い込んだ。今後、会長に再任されるかどうかは、今月末までに決まる予定で、金原会長も再任を目指しているが、そこには暗雲が垂れ込めている。
ある協会関係者は、テコンドーというスポーツの特色についてこのように述べている。
「実は、テコンドー界内部には、国と国の戦いがあるんです。会長のルーツは朝鮮半島にあり、そもそもは北だと一部で取り沙汰されていますが、仮にそうだとして、実はこのスポーツの関係者には南の出身者が多い。テコンドーは、日本の空手をベースに独自に発展し、半島から輸入されてきた後発のスポーツ。ゆえに国内のテコンドー界でも、政治的な動きがあると、南北に分かれて、民族的な結束を見せるものなんです」
朝鮮半島にひかれた北緯38度線は、さまざまな問題で団結や対立を生むケースがあるが、今回はそうした点に加えて、損得勘定で動く人間模様もあらわになってきているという。
「会長についていくのを得策と思わない取り巻きたちが、静かに協会から抜けようとしている。特に会長の懐刀だったT氏はいつの間にか消えている」(前出・関係者)
T氏とは金原会長の側近中の側近で、協会内で会長の意見を代弁するなど、一定の権力を持っていた人物だ。2013年の徳洲会事件でも暗躍した実力者ともいわれるが、金原会長を早々に見限ったようだ。
復権を目指す金原会長はいまや孤軍奮闘状態で、協会の新しい理事を選定するために発足された検証委員会は、今月末までに会長の進退を判断することになる。
検証委員会のトップである、弁護士の境田正樹氏は現在のところ、金原会長に不正はないと断言していて、金原会長も「私の顔が怖いからといって何が問題なのか」と声を荒げるが、選手たちから不信感を買い、これだけの騒動に発展させた責任を取らされる可能性は高い。もし、全日本テコンドー協会に新たな体制が成立すれば、一連の騒動も収束するだろう。
しかし、このまま、金原会長が消えてしまうと、ひとつの疑問が解決されぬままになってしまう。それは、金原会長のカツラ疑惑だ。
ネット上では「あの髪型は自毛ではない」などと、密かに注目を浴びてきており、金原会長自身も一部メディアの取材に対して、「自毛によるパンチパーマだ」と主張しているが、自身の弁明だけでは疑いはなかなか晴れない。そこで、筆者も金原会長の名誉のために、第三者的な検証を試みはしたが……。今回のテコンドー騒動も取材し、これまで幾多のスクープをレンズに収めてきた、名物カメラマンの見解はこうだ。
「あれは地毛だな。毛はうまく作れても、頭皮は無理なんだよ。頭皮部分に当たる光の反射でわかる。あれは地毛に間違いない」
金原会長をよく知る関係者もこう証言する。
「会長は間違いなく自毛です。しかも相当な剛毛で、日本でうまくカットできるところがないため、定期的に東南アジアまで行って、髪型を整えているそうです」
それほどまでに気を使っている髪型に疑いの目を向けられるのは、金原会長も不本意だろう。一方で、ヘアサロン業界では、「あの髪型が、金原会長の悪人イメージを増長させている。イメチェンするべきだ」と、ぜひ自分でカットしたいというスタイリストが複数名乗りを上げているという話もある。
ボクシングの山根元会長と同じく、強い個性とタレント性を放つ金原会長。もし全日本テコンドー協会から離れることになっても、テレビ業界が放っておかないだろう。その時は、「新たなヘアスタイルに挑戦」なんて企画が行われる可能性が高い。騒動が終わっても、お茶の間ではイメチェンした金原会長に会える日が来るかもしれない。