絶不調の広島カープ緒方孝市監督に休養説浮上! 「このままなら、間違いなく5月」

 昨年までセ・リーグ3連覇を成し遂げたプロ野球・広島カープに早くも「ストーブリーグ」ネタに火がつきそうだという。

「このまま行けば、間違いなく5月に休養に入るという話がある」

 さる球界関係者がこう耳打ちしてきた。開幕から波に乗りきれずここまで5勝12敗の最下位(18日現在)。近年、圧倒的な強さを誇っていただけに“弱体化”がいみじくも際立ってしまっているのだからバツが悪い。その中で、早くも浮上したのがチームを率いる緒方孝市監督のシーズン途中の“休養”に関することだった。

 別の球界関係者も「緒方が5月半ば、あるいはプロ野球セ・パ交流戦が始まる6月上旬にも休養するだろうという話を近しいところから聞いた。そもそも、チーム内の求心力はあまりなかったのは有名な話だけど、これだけ成績が悪ければ本人はもちろん、選手たちもモチベーションが上がらないのは仕方がないよね」と話す。ちなみに、後任には2軍監督を経て今年から1軍投手コーチを務める佐々岡真司氏が有力視されているが「これだけ弱くなれば、佐々岡氏では再建は難しい」と、駒澤大出身の「鬼指導」で知られる、元監督の野村謙二郎氏を推す声も強いという。

“カープ女子”やクライマックスシリーズ進出だけで街全体が大盛り上がりしていたのは過去の話。再びBクラスが指定席の暗黒時代に逆戻りするのだろうか。

プロ野球・広島カープ“大敗続き”の悲壮感……メディア関係者も嘆き節

 昨年までセ・リーグ3連覇したプロ野球・広島カープが、開幕から“大敗”を重ね続けており、9日から11日のヤクルト戦では3連敗。これで4カード連続負け越しとなり、貧打にあえいでいる同一リーグの阪神の下をいく最下位だ。

 大型補強した巨人との開幕戦こそ5-0で完勝したが、その後は負けが目立ち、7日の阪神戦では0-9、9日からのヤクルト戦では1-10、3-15、2-6と負のスパイラルが加速している。

 緒方孝市監督は試合後の会見を拒否したり、会見を自ら打ち切るなどイライラが溜まっている状況だ。

 球界関係者は「今は投手がダメ、さらに打てないとダメづくし。怖いのはここでレギュラークラスの選手がケガで長期にわたり戦線離脱となれば、その瞬間、ジ・エンドを迎えてしまう」と明かす。

 巨人にFA移籍した丸佳浩をはじめ新井貴浩が引退、エルドレッドも退団しており大幅な戦力ダウンは否めないが「それにしてもヒドすぎる」(同)と顔をしかめる。

 この状況について、地元のメディア関係者は「悪夢以外、表現のしようがない……。まるで1990年代の万年Bクラスだったことろに雰囲気が似ている」と嘆き節。しかも、去年までぶっちぎってチーム状況がよかっただけに、その落差に戸惑いを隠せない。

「今はどこの広島のローカルテレビ局も“カープ依存”が異様に高い。試合中継はもちろん、情報番組も“カープありき”。ただ、それはチームがある程度、せめて3位以内にいることが大前提です。かといって、ほかの企画を今から用意するといっても時間がかかるので、このままいくしかない。下手すれば、バブル気味の高さだった視聴率も急降下、番組制作やスポンサー獲得などに影響が出る可能性は高い」(同)

 ベンチ同様、カープでメシを食う関係者たちからも悲壮感が漂っているようだ。

DAZNのプロ野球全試合中継、巨人に25億円超! 広島、ヤクルトはなぜ断ったか

 世界で動画配信サービスを展開するDAZNが、今年からプロ野球・巨人戦の主催全試合を配信しているが、球界内ではこれがあちらこちらで“波紋”を呼んでいる。

 昨年、DAZNは巨人を除く11球団の主催全試合をライブ配信。今年はヤクルト、広島を除く10球団を配信する。

 3月に行われた巨人とDAZNの会見では配信だけにとどまらず、球団スポンサーに入ることも発表するなど、かなり大がかりな“提携”を結んで話題を呼んだ。

「一部報道では、年間に巨人や親会社の読売新聞社側に支払った金額が20億円と出たが、実際にはさらに多い25億から30億円近い巨額マネーが動いた。巨人側にとっては大きなメリットばかりの提案だった」(在京テレビ局関係者)

 だが、最後まで反対していたのはテレビ中継で競合する日本テレビだったという。

「地上波、BS、CS、ネット配信と、モロに被ってしまう。最終的にはOKとなったが、今でも拒絶する関係者は多い」(同)

 球界の盟主を見事にお金で口説き落としたDAZNだが、気になるのは断りを入れた2球団の理由だ。

「広島はもともと、松田元オーナーが地元民放局をかなり優遇しているのは有名な話。現在、広島戦はCSでも放送されていますが、一部の試合を除いて未だに地元ローカル局の中継を“垂れ流し”せざるを得ないのは、これが理由です。また、以前に横浜DeNAとクライマックスシリーズで対戦した際、関東のある民放局が放映権交渉しましたが、これも広島のローカル局側が反対するなど、いやらしいくらいのムラ社会が確立されています」(同)

 また、ヤクルトに関しては巨人とは正反対のひどすぎる“扱い”に、球団幹部が激怒しているという。

「今年、DAZNがヤクルト球団に提示した放映権料は3億円程度と言われている。『同じセ・リーグでお隣の巨人にはあれだけ金が払えるのに、なぜうちにはたったこれだけなのか』と球団関係者が怒り、交渉は決裂。最終的にグループ会社のフジテレビのオンデマンド配信でネット中継することで落ち着いた」(別の在京テレビ局幹部)

 巨額資金をバックに“ネット界の黒船”はどこへ向かうのか。

DAZNのプロ野球全試合中継、巨人に25億円超! 広島、ヤクルトはなぜ断ったか

 世界で動画配信サービスを展開するDAZNが、今年からプロ野球・巨人戦の主催全試合を配信しているが、球界内ではこれがあちらこちらで“波紋”を呼んでいる。

 昨年、DAZNは巨人を除く11球団の主催全試合をライブ配信。今年はヤクルト、広島を除く10球団を配信する。

 3月に行われた巨人とDAZNの会見では配信だけにとどまらず、球団スポンサーに入ることも発表するなど、かなり大がかりな“提携”を結んで話題を呼んだ。

「一部報道では、年間に巨人や親会社の読売新聞社側に支払った金額が20億円と出たが、実際にはさらに多い25億から30億円近い巨額マネーが動いた。巨人側にとっては大きなメリットばかりの提案だった」(在京テレビ局関係者)

 だが、最後まで反対していたのはテレビ中継で競合する日本テレビだったという。

「地上波、BS、CS、ネット配信と、モロに被ってしまう。最終的にはOKとなったが、今でも拒絶する関係者は多い」(同)

 球界の盟主を見事にお金で口説き落としたDAZNだが、気になるのは断りを入れた2球団の理由だ。

「広島はもともと、松田元オーナーが地元民放局をかなり優遇しているのは有名な話。現在、広島戦はCSでも放送されていますが、一部の試合を除いて未だに地元ローカル局の中継を“垂れ流し”せざるを得ないのは、これが理由です。また、以前に横浜DeNAとクライマックスシリーズで対戦した際、関東のある民放局が放映権交渉しましたが、これも広島のローカル局側が反対するなど、いやらしいくらいのムラ社会が確立されています」(同)

 また、ヤクルトに関しては巨人とは正反対のひどすぎる“扱い”に、球団幹部が激怒しているという。

「今年、DAZNがヤクルト球団に提示した放映権料は3億円程度と言われている。『同じセ・リーグでお隣の巨人にはあれだけ金が払えるのに、なぜうちにはたったこれだけなのか』と球団関係者が怒り、交渉は決裂。最終的にグループ会社のフジテレビのオンデマンド配信でネット中継することで落ち着いた」(別の在京テレビ局幹部)

 巨額資金をバックに“ネット界の黒船”はどこへ向かうのか。

高校野球・大船渡の佐々木朗希投手“大谷翔平超え”163キロの信ぴょう性は?

 大船渡高校(岩手)の佐々木朗希投手が、6日に行われた高校日本代表の合宿で163キロを記録。大谷翔平が出した高校記録・160キロを上回った。

 佐々木が驚異的な数字を叩き出したのは、今夏に行われるU-18W杯の高校代表1次候補の合宿でのことだ。190センチと、大谷並みの長身を誇る佐々木は、同世代の精鋭たちを前に、驚愕の投球を披露。実戦形式の練習で投じた球は163キロを記録した。高校野球の取材経験豊富なスポーツライターが言う。

「佐々木は出身が岩手ということもあり、“大谷2世”として早くから注目されていた投手です。大阪桐蔭をはじめ、全国の強豪校からスカウトされましたが、それらをすべて断り、地元の公立高校に進みました。昨年夏の甲子園予選では154キロを出し、秋季大会では157キロを出していたので、大谷の記録を更新するのは時間の問題と思われましたが、まさかこんなにあっさり抜くとは驚きです」(スポーツライター)

 従来の高校生最速記録は、大谷翔平が高3の夏に出した160キロで、日本球界最速記録は同じく大谷が2016年に出した165キロ。ちなみに大リーグの最速記録は169キロだ。にわかには信じがたい今回の「163」という数字は、果たして正しいものなのか?

「大谷翔平は高校3年生の夏、岩手大会で160キロを出していますが、その試合を現地で見ていた先輩スポーツライターは、『スゴいピッチャーだけど、数字は“5キロ増し”ってところだろ(笑)』と言っていました。5キロ程度の誤差はあるという意味です。ということは佐々木も、163かどうかはともかく、150キロ台の後半は間違いなく出ていたということでしょう」(同上)

 投手の良し悪しは球速で決まるものではないが、ロマンとして球速を追い求めたくなる野球ファンの気持ちはわかる。しかし週刊誌のスポーツ担当記者は、ある疑念を抱いたという。

「気になるのは、163キロを記録したのが中日スカウトのスピードガンだったことです。佐々木は確かに逸材ですが、中日が今年のドラフトで狙っているのが星稜の奥川恭伸投手です。春の選抜に大会No.1投手という触れ込みで臨んだ奥川は、1回戦で強豪・履正社(大阪)を相手に被安打3、17奪三振という完璧なピッチングで完封し、その素質が本物であることをきっちり証明しました。中日としては、元エースの小松辰雄が星稜出身ですし、石川県は中日ファンが多い地域なので、絶対に奥川を取り逃すわけにはいきません。そこで佐々木が163キロを出したとわかれば、佐々木の注目度が一気に高まるのは必至。関係者の間では、『中日は奥川が欲しいから、数字を盛ったんじゃないの?』と、もっぱらのウワサです」(スポーツ担当記者)

 同郷の先輩・大谷は、160キロを出した高3の夏、甲子園には出られなかったが、佐々木は最後の夏に甲子園の土を踏めるか? そして160キロ超の球を投げられるか? 野球ファンならずとも楽しみな話題ができたようだ。

広告代理店が頭を悩ます、プロ野球の「日本シリーズ」「侍ジャパン」問題って!?

 春になり、プロ野球が開幕したが、大手広告代理店がいま最も頭を悩ますのが、2大「スポーツ中継」問題だという。

「もう、中継をやるほうは、いっぱいいっぱいの状況です」

 こう切り出したのは、在京テレビキー局の編成マン。近年、プロ野球の「日本シリーズ」と、稲葉篤紀監督率いる野球日本代表、通称「侍ジャパン」の試合中継の視聴率が芳しくないという。

「侍ジャパンは今年3月、京セラドーム大阪でのメキシコ戦を2試合開催。テレビ朝日、TBSが1試合ずつ中継しましたが、いずれも目標視聴率を達成できていない。昨秋の広島とソフトバンクの日本シリーズも、試合開催エリアが西日本に偏ったことで、それらの地域の視聴率はかなり良かったが、関東圏はサッパリだった」(同)

 以前より日本シリーズは視聴率低下が懸念されており、ある年は地上波の全国中継が実施されなかったこともある。その後は冠スポンサーがついて回避しているが「それすら危うくなった。そもそも、放映権を購入するテレビ局側がゴールデンタイムでの中継を敬遠し始めている」とは、くだんの代理店関係者。「要は、侍ジャパンも日本シリーズも、平日、土日祝を問わず、全部デーゲームでの中継にしてほしいと、局側が泣きを入れてきている」と明かす。

「いま、民放の夜の時間帯には、バラエティー番組を中心とした視聴率の取れるソフトがわりとそろっている。それ以上に、野球の場合はサッカーと違い、延長戦があるので、いつ中継を終えられるか不明。各局とも対応策として、午後9時以降は系列のBSチャンネルへのリレー中継をしているが、やはりBSのCM単価は地上波の半分、ないしは3分の1ともいわれる。それではペイできないという判断に至ったようです。早ければ、今年11月のWBSCプレミア12や日本シリーズから、“メス” の入る可能性がある」(民放テレビ局幹部)

 野球中継がゴールデンタイムで見られなくなる日も近い!?

プロ野球・阪神の“地盤沈下”が止まらない!? 人気ローカル番組も「打ち切り」に……

 昨年、17年ぶりに最下位となったプロ野球・阪神タイガース。その“地盤沈下”が止まらない状況だという。

 金本知憲前監督が球団を去ったのは、昨年10月のこと。

「言ってみれば、最下位の責任を取って事実上の解雇でした。契約はあと1年残っていたそうですが、年俸の約半分を支払って、なんとか折り合いをつけたようです」(球界関係者)

 その金本氏に代わって指揮を執るのが矢野燿大新監督。

「爽やかなルックスで、女性人気もある。金本監督時代に呼ばれてコーチとしてユニホームを着ましたが、今やそんなことは誰も覚えてないでしょうね(笑)」(同)

 だが、最下位に終わった金本監督に比べて「確実に地味で、ローカル感もある」(同)という矢野監督に代わったことで、チームはさらなる地盤沈下を起こしているという。その最たる例が、テレビ放映関係だ。

 地元関西のテレビ局関係者は「今年、オープン戦の地上波テレビ局の中継は、わずかに3回。関西テレビ、毎日放送、サンテレビが1回ずつやりましたが、かつて矢野監督が解説を務め、球団と最も親密な関係であるABCテレビは一度もなし。開幕戦を中継した読売テレビも放送しませんでした。いずれも、視聴率が取れないのが理由です」と明かす。

 それだけではない。2004年から放送してきたABCの応援番組『虎バン』が、事実上の“打ち切り”に見舞われている。CS放送でもオンエアされ、ドキュメンタリー要素が強いコーナーはファンにも人気があったが、別のテレビ局関係者は「最近では3月の開幕前に一度、放送がありましたが、現在のところ、次の放送は完全に未定。こちらも理由は視聴率とスポンサー確保が困難になったから。今年も去年のようにチームが低迷すれば、そのまま放送が復活せずに終わってしまう可能性すらある」と厳しい状況のようだ。

 地盤沈下を止めるためにも、今年は圧倒的な成績を残したいところだが……。

プロ野球界で“第2の松坂大輔”事件勃発! 選手・関係者が嘆く「ファンの質低下」

 怒りのツイートをするのも無理はない。元ロッテ捕手でプロ野球解説者の里崎智也氏が2日夜、自身の公式Twitterを更新。東京ドーム内を移動中、ファンから腕をつかまれて引っ張られたと“被害”を報告した。

 冒頭で「結局変わらないのかな?」と切り出した里崎氏は、この日、ニッポン放送の野球中継の解説を担当」。試合終了後、放送ブースから移動した際に出待ちのファンからサインを求められ、混雑した状況から「全員には対応できない」と思い断ると「かなり強い口調でサインと言われながら右腕上腕を強く鷲掴みされ引っ張られた」(原文ママ、以下同)という。「痛って感じで終わった」とケガなどはしていないようだが、同時に「世界のスーパーアスリートに同じような事があれば許されないので敢えて言わせてもらいました」と、怒りを滲ませながらツイートした。

 プロ野球ファンが腕を引っ張る事件といえば今年2月、中日の松坂大輔投手が沖縄・北谷のキャンプ敷地内を移動中、ファンと接触した際に腕を引っ張られ、それが原因で故障したことが記憶に新しい。里崎氏が「変わらないのかな?」と投げかけたのも、この一件をファンがいまだに反省していないと判断しているからだ。

 球界関係者は「正直に言うと、モラルが守れないファンは年々増えている感覚がある」と話し、「特に駅やタクシー乗り場、球場周辺など公共の場所で選手や球界OBなどを待ち伏せする熱心なファンに、その傾向が強い。今はSNSで誰がどこで何をしているかがリアルタイムで情報入手できるため、動きも読みやすい。選手の中には『また、アイツがきた……』とマナーの悪いファンを携帯カメラでばれないように撮影、仲間内のLINEグループで共有している例もあると聞いています」と顔を曇らせる。

 取り返しのつかない事件や事故が起きてからでは遅いのだ。

“ミスター”長嶋茂雄を引っ張り出しても「話題なし」巨人に、関係者あきれ顔

 原辰徳監督率いるプロ野球・巨人の本拠地開幕戦が2日、東京ドームで行われたが、この試合を長嶋茂雄終身名誉監督が視察。試合前にはバルコニー席前方に姿を見せて、巨人ナインやファンに手を振った。

 関係者の間では、試合前から「ミスターが今日、来場するのでは?」とのウワサが現場で駆け回っていたというが、その期待を裏切らないのが、いかにも長嶋氏らしい。

 試合前に姿を見せ、球場の大型ビジョンにも映し出されると、場内は騒然。これに応じるようにミスターも手を振った。

「横には娘の三奈さんがいましたが、映像をよく見ると、後ろから服を引っ張ってるような感じだった。万が一、転倒したら大ごとなので、そうならないようにしていたのかもしれないですね」(在京テレビ局関係者)

 別の球界関係者は「(影響力のある長嶋氏が来場すると)まるで天覧試合のような感じですね」と表現。298日ぶりの公の場への登場ともなれば、周囲が浮き足立つのも無理はない。

 ただ、こんな見方もあるようだ。

「本来なら長嶋さんもお忍びで来ればいいし、言い方は悪いが“見せ物”になってしまっている。それもこれも、今の巨人ナインにスター選手がいないのがすべてではないか。結局、話題がなくて、いつまでたっても“ミスターの後光”の恩恵を当てにしなければいけない」(球界関係者)

 ミスターが元気なうちに優勝するのが至上命題となりそうだ。

「イチロー日本復帰」の芽を摘んだ“不義理球団”オリックスの罪

「イチローをもう一度日本で見たかった」──イチローの引退を聞いた多くの野球ファンがそう思ったが、本当にその可能性はなかったのか? その答えが『NHKスペシャル』で判明した。

 先月、東京で行われたMLB開幕戦シリーズ第2戦後に引退を発表したイチロー。31日放送の『Nスペ』は、過去の映像を交えてイチローの内面に迫ったが、番組のハイライトは、日本球界復帰の可能性について尋ねたシーンだった。そのインタビューは昨年オフに行われたものだったが、イチローは「僕の中で、日本に戻る場所はない」と断った上で、こう答えた。

「日本でプレーする可能性があったとするなら、神戸でしかない。神戸にそのままチームがあれば考えたと思います」

 イチローが米国に渡ったのは2001年のこと。それまで所属したオリックスは神戸を本拠地とし、チーム名も「ブルーウェーブ」だったが、今や本拠地は大阪に移り、チーム名も「バファローズ」だ。イチローが主軸として活躍した95年、96年にはリーグ連覇を果たしたオリックスだが、その後優勝からは遠ざかっており、イチロー退団以降はBクラスが指定席。日本全国の球場に足を運ぶ熱烈な野球ファンの男性はいう。

「12球団で、いま最もチケットの取りやすいチームがオリックスです。数字を見ると1試合当たり2万人以上入っていて合格点のように思われますが、オリックス戦は他球団のファンに人気なんですよ。ゆっくり見られますから。交流戦の阪神戦やカープ戦などは、どっちのホームゲームかわからないぐらい相手チームのファンで埋まります」

 敵チームのファンでチームが潤うという、なんとも寂しい状況のオリックス。チーム経営も、行き当たりばったりの感は否めない。フリーのスポーツライターはいう。

「オリックスは誕生して30年がたつチームですが、ファンを裏切るようなことを何度も繰り返してきました。長年使ってきた『ブレーブス』という名前を捨てて旧・阪急ファンから見離されましたし、震災後に『がんばろうKOBE』を掲げて優勝しましたが、10年たたずに『ブルーウェーブ』という名前を捨て、本拠地を大阪に移しました。そんなオリックスにとって、かけがえのない宝がイチローです。“50歳現役”を宣言していたイチローはもともと大の中日ファンで、関係者の間では、『最後は中日に入るのでは』と言われていましたが、今回の『Nスペ』で、イチローが特別な愛着を持っていたのは神戸だったことがわかりました。しかし、オリックスは自らの手で復帰プランをつぶしたということです」

“逃した魚”は大きすぎたオリックス。神戸を袖にした代償は、かくも大きかったようだ。