島田紳助の「復活」はない――“元ヤクザ”の政治家がいた時代とは違う世間の目

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザが地元政治家の選挙応援

 総選挙、終わりましたね。台風が来ていたこともあり、期日前投票は過去最多だそうですが、投票率そのものは戦後2番目に低かったそうで、残念でした。

 オットが存命していて、なおかつシャバにいた2000年代くらいまでは、ヤクザによる地元の政治家の選挙応援は、大っぴらでございました。2003年4月には「暴力団であろうと有権者という意味においては日本国民の1人」と、当時の福田康夫官房長官がおっしゃって、話題になったこともあります。これは、今はなき政党のチョンマゲ議員さんが、私設秘書さんのお給料を「暴力団関係」の会社に肩代わりしてもらっていたことが発覚したのを受けてのご発言でした。

 これに対して、「暴力団員も国民か!」と、やっぱり今はない政党の代表者さんがキレていたことにはガッカリでしたね。日本国民だから、悪いことをすると日本の法律で裁かれるんです。まあ今は、秘書さんのお給料を肩代わりできるような、羽振りのいい不良は少ないと思いますけど。

 これはけっこう前のお話なんですが、最近でもドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(16年公開)では、政治家らしい方から“投票のお願い”っぽいお電話があって、親分が子分さんたちに指示して、ご自身も投票に行く場面がありましたね。こういう形での協力は、今はオープンにはできませんが、まだやってるはずです。

 まあ組には選挙権のない在日もいますけど、不良だって税金を払ってますしね。公営ギャンブルやお酒やタバコの税金は、カタギさんより断然多く払っているのですから、どんどん投票しなくてはです。

 かつての大物の政治家たちは、裏社会ときちんと付き合うことも、わきまえておられましたよね。というか「元ヤクザ」の政治家もいらっしゃいました。なんともおおらかな時代があったものです。

 12年に亡くなったハマコーこと浜田幸一さん(自民党)は、「元ヤクザ」をカミングアウトしつつ、農水政務次官や防衛政務次官などを歴任されています。今では考えられませんね。そんなハマコーさんは傷害事件を起こして服役、出所したら所属していた組がなくなっていたのだとか。某大親分に相談して右翼の重鎮・児玉誉士夫さんを紹介されたのだそうです。

 で、書生のようなことをしながら勉強して、町議からスタート、児玉さんのほか、実業家の小佐野賢治さんや政治活動家・笹川良一さんなどの支援を受けて、衆議院選挙に立候補、当選7回ですから、なかなかのものです。1980年にはラスベガスのカジノで一晩に5億円近いお金をスッたのも話題になりました。お金を立て替えたのは小佐野さんだったと聞いています。これも今はムリですね。

 ヤクザだったことを隠さず、「私のような者が再びチャレンジできないような社会をつくってはいけない」と言っていたそうで、それはその通りです。

■島田紳助さんの「復活」はない?

 そんなことを書いていたら、島田紳助さんのインタビューが「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたとのニュースが報じられていました。ざっと読むと、「今の生活が充実しているので、芸能界に戻る必要性を感じない」「『暴力団員』とは交際していない」とのこと。今もニュースバリューがあるのは、さすがです。

 人気があるんですから、復帰されればいいと思いますが、これが「暴力団排除」ということなのでしょう。実は、「暴力団」以上に問題なのは、「暴力団排除」なのです。

 ちなみに極妻仲間に、大物の親分の元姐さんがいますが、親分が亡くなられた時には、政界・芸能界からたくさんの弔電が届いたとおっしゃっていました。以前から「交際」のうわさの絶えない歌手のM・Cさんは、ご本人が見えたそうです。元姐さんから「H・Tはシャブ屋のパシリだったよ」と普通に言われて、「大物は違うなあ」と驚きました。こちらも今は昔、のお話です。

島田紳助の「復活」はない――“元ヤクザ”の政治家がいた時代とは違う世間の目

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザが地元政治家の選挙応援

 総選挙、終わりましたね。台風が来ていたこともあり、期日前投票は過去最多だそうですが、投票率そのものは戦後2番目に低かったそうで、残念でした。

 オットが存命していて、なおかつシャバにいた2000年代くらいまでは、ヤクザによる地元の政治家の選挙応援は、大っぴらでございました。2003年4月には「暴力団であろうと有権者という意味においては日本国民の1人」と、当時の福田康夫官房長官がおっしゃって、話題になったこともあります。これは、今はなき政党のチョンマゲ議員さんが、私設秘書さんのお給料を「暴力団関係」の会社に肩代わりしてもらっていたことが発覚したのを受けてのご発言でした。

 これに対して、「暴力団員も国民か!」と、やっぱり今はない政党の代表者さんがキレていたことにはガッカリでしたね。日本国民だから、悪いことをすると日本の法律で裁かれるんです。まあ今は、秘書さんのお給料を肩代わりできるような、羽振りのいい不良は少ないと思いますけど。

 これはけっこう前のお話なんですが、最近でもドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(16年公開)では、政治家らしい方から“投票のお願い”っぽいお電話があって、親分が子分さんたちに指示して、ご自身も投票に行く場面がありましたね。こういう形での協力は、今はオープンにはできませんが、まだやってるはずです。

 まあ組には選挙権のない在日もいますけど、不良だって税金を払ってますしね。公営ギャンブルやお酒やタバコの税金は、カタギさんより断然多く払っているのですから、どんどん投票しなくてはです。

 かつての大物の政治家たちは、裏社会ときちんと付き合うことも、わきまえておられましたよね。というか「元ヤクザ」の政治家もいらっしゃいました。なんともおおらかな時代があったものです。

 12年に亡くなったハマコーこと浜田幸一さん(自民党)は、「元ヤクザ」をカミングアウトしつつ、農水政務次官や防衛政務次官などを歴任されています。今では考えられませんね。そんなハマコーさんは傷害事件を起こして服役、出所したら所属していた組がなくなっていたのだとか。某大親分に相談して右翼の重鎮・児玉誉士夫さんを紹介されたのだそうです。

 で、書生のようなことをしながら勉強して、町議からスタート、児玉さんのほか、実業家の小佐野賢治さんや政治活動家・笹川良一さんなどの支援を受けて、衆議院選挙に立候補、当選7回ですから、なかなかのものです。1980年にはラスベガスのカジノで一晩に5億円近いお金をスッたのも話題になりました。お金を立て替えたのは小佐野さんだったと聞いています。これも今はムリですね。

 ヤクザだったことを隠さず、「私のような者が再びチャレンジできないような社会をつくってはいけない」と言っていたそうで、それはその通りです。

■島田紳助さんの「復活」はない?

 そんなことを書いていたら、島田紳助さんのインタビューが「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたとのニュースが報じられていました。ざっと読むと、「今の生活が充実しているので、芸能界に戻る必要性を感じない」「『暴力団員』とは交際していない」とのこと。今もニュースバリューがあるのは、さすがです。

 人気があるんですから、復帰されればいいと思いますが、これが「暴力団排除」ということなのでしょう。実は、「暴力団」以上に問題なのは、「暴力団排除」なのです。

 ちなみに極妻仲間に、大物の親分の元姐さんがいますが、親分が亡くなられた時には、政界・芸能界からたくさんの弔電が届いたとおっしゃっていました。以前から「交際」のうわさの絶えない歌手のM・Cさんは、ご本人が見えたそうです。元姐さんから「H・Tはシャブ屋のパシリだったよ」と普通に言われて、「大物は違うなあ」と驚きました。こちらも今は昔、のお話です。

選挙に台風がバッティング……選挙優先のテレビ局に、視聴者の怒り爆発!!

 10月22日に行われた衆議院議員総選挙は、自民党の圧勝に終わったが、投票日に台風が列島を縦断し、各地で被害が続出。総選挙一辺倒の報道姿勢に、ネット上ではメディアに対する怒りの声が上がっている。

 安倍晋三首相が「国難突破」と位置づけた今回の総選挙。確固たる争点が見当たらないまま解散した選挙戦は、小池百合子都知事による新党が国政に進出し、立憲民主党が誕生するなど、野党側にも動きはあったものの、フタを開けてみれば与党が絶対安定多数を超す議席を獲得した。

 各種調査では、政権の不支持率が支持率を上回っているにもかかわらず、与党の圧勝という結果に終わった今回の総選挙。しかし、有権者の怒りは別のところに向いている。その理由は、22日夜のテレビ番組の報道姿勢だ。ネットニュースライターが語る。

「私は仕事柄、常にTwitterをウォッチして世の動向を見極めていますが、22日の夜、Twitterでは選挙関連の単語を差し置いて、『大和川』というキーワードがHOTワードの1位になりました。大和川は大阪と奈良を流れる川で、台風21号によって水位が上がり、地元民から避難を呼びかけるツイートが続出しました」

 Twitterをたどると、

「選挙速報より台風情報流してください大和川氾濫してからでは遅すぎる選挙など明日でもいいし」

「大和川氾濫したのに、人の命より選挙速報が大事な日本、台風情況教えて」

「大和川氾濫寸前やのに選挙速報なんてどうでもいいわ!今は台風情報やらなあかんやろ!避難指示出てるのに、何の情報も入らない。クソボケ!」

 といった怒りのツイートが殺到していたことがわかる。テレビ局の関係者も、今回の報道姿勢には首をひねっているようだ。

「今回の選挙で民放各局は全局、総選挙特番をやりましたが、全局横並びでの選挙特番は、もはや考え直す時期に差し掛かっていると思います。民放は、CMが入らないNHKにはどうやっても勝ち目はありませんし、ここ最近は、池上彰氏がズバズバと聞きにくいことを尋ね、“池上無双”といわれるテレビ東京以外は存在感を発揮できていません。今回、各局が20時から選挙特番を流す中、フジテレビは村田諒太のボクシング中継を21時半まで放送しましたが、結果的にフジは20%超の視聴率を取りました。五輪金メダリストの世界再挑戦は確かに注目の試合ですが、この数字は選挙特番を嫌った層がかなり流れたと見るべきです。そもそも報道の現場で最も優先されるのは人の生死に関わるニュースです。しかも今回の台風被害はある程度予測されていたにもかかわらず、結果的に河川の氾濫という重大災害を無視する結果になってしまったのは、明らかにテレビ局の失態です。ゲスな言い方をすれば、台風被害を報じていれば、下手に選挙特番をやるより、よっぽど数字を稼げたはずですしね」

 テレビ局は、事前の議席予測や当確情報に多くの時間と労力を費やしたが、視聴者が何を求めているかが読めないどころか、視聴者の怒りを買うようでは、そういった作業も徒労にしかすぎなかったようだ。

“平愛梨の弟”当選は「このハゲー!」も一因!? 都議選「都民ファースト」圧勝のワケ

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 7月2日に行われた東京都議会議員選挙で、自民党が歴史的な大敗を喫し、小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が第一党となりました。自民党の苦戦は以前から伝えられていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。小池知事への都民の期待感以上に自民党の自滅があったことは否めません。僭越ながら、今回は自民党に「喝!」を入れたいですね。

 実は、すでに5月の連休頃には、永田町では「自民は現在の57議席から20議席くらいになる」と予想されていたのです。結果は23議席で、その通りになったわけですが、6月に豊洲移転問題を解決できない小池知事への批判が出てきたことで、「50議席くらいいけるかも?」となってしまっていたのです。今思えば甘いですよね。これに対して、小池知事は都議選直前に自民党に離党届を提出し、市場移転問題について都民に頭を下げるパフォーマンスとともに、実現は難しい「豊洲も築地も生かす!」という聞こえだけはいい“結論”を出したことで、都民の支持を得たのです。

■豊田議員の「このハゲーーー!」も一因

 ここまでなら、「選挙戦略上手の小池さんだもんね」と想定内だったのですが、思わぬ事態が起こってしまいました。

 そう、豊田真由子議員の暴言問題ですね。告示直前というタイミングで、「このハゲーーー!」が報道され、都民だけでなく、多くの国民の怒りを買ってしまいました。自民党は、本人からの離党届を受理し、入院させて世間と隔離することで報道を鎮火させようとしましたが、大失敗。対応がお粗末としかいいようがありません。事実関係はどうであれ、自民党側から豊田議員へ、離党どころか議員辞職を強く迫るべきでした。

 さらに、なぜか長老議員たちが、こぞって豊田議員を擁護するような発言をしたのですから、驚きました。おかげで「なぜあんな凶暴議員をかばうの? 自民党ってバカじゃないの?」と、どんどん国民が自民党から離れていってしまったのです。こう言ってはアレですが、凶暴議員は面白すぎましたね。視聴者の想像を超える音声が公開され、選挙期間中には第2弾が報道され、第3弾もあるかもしれない……とみんなが期待するようになってしまいました。

 今回の都議選で自民党の足を引っ張ったのは、豊田議員だけではありませんでした。金子恵美総務大臣政務官の公用車での保育園送迎問題、重婚問題で離党した中川俊直議員、「アル中議員」こと橋本英教議員らの不祥事が次々に報道されています。

 この議員たちは、すべて例の「2012年初当選・魔の2回生」です。いくら「選挙の数合わせ」で出てきた人たちだといっても、ひどすぎますね。今回当選した都民ファーストの新人たちも「このようにやらかすのでは?」とのウワサがすでに出ています。

 ちなみに金子議員の問題については、公用車の運用ルール上、保育園に寄ることは問題がなかったにもかかわらず、それを擁護する自民党の議員がいなかったこともダメでしたね。子育てと仕事を両立している世代から、「自民党って、やっぱりズレてる」という印象を持たれてしまったところもあると思います。

 そして、2回生たちの所業に加え、稲田朋美防衛相もやってくれました。自民党公認候補の応援演説での「自衛隊としてもお願いしたい」という発言ですが、「自衛隊・自衛官と選挙の関係」(自衛隊員は政治的行為が制限され、特定の政党を支持する目的で職権を行使できない)を弁護士でもある大臣がご存じなかったのには驚きました。これは、タブー中のタブーなんです。以前もいろいろ失言を繰り返されていますし、大臣をお辞めになることを進言したいと思います。選挙の現場で、当選を信じて汗水垂らしてがんばっている候補者やスタッフに、とても失礼です。さらに、自らの失言について、心から謝罪し反省してくれるならまだしも、「自分は悪くない。マスコミ側の誤解だ」とでも言いたげな記者会見には呆れましたね。なぜ「申し訳ありませんでした」と頭を下げてくれなかったのでしょう。

 自民党の候補者が街頭演説をしている現場で、スタッフが有権者の皆様から罵声を浴びている姿を何度も見ました。豊田議員の報道の時は、「俺はハゲだから自民党には投票しないよ~」などと半ば冗談まじりの雰囲気もあったのですが、稲田大臣の一件のあとは、「自民にだけは入れないからな!」と怒鳴られたり、あるいは無視されたりと、スタッフたちが気の毒なほど。稲田失言は、後ろから味方に射撃されたかのような衝撃だったそうです。

 今回当選した都民ファーストの議員55人(追加公認を含む)のほとんどは新人です。即戦力とはなりえない人材たちが、今後、都議会でどれだけ活躍できるか、また、それ以前に何かを「やらかす」かどうかは未知数です。

 都民のみならず、国民が最も心配をしてきたはずの築地市場の豊洲地区移転問題も、小池知事が宣言した通りには、法律上も予算上もできないことを都議は全員理解していると思います。もともと豊洲移転を推奨していた公明党が、この都議選に勝つためだけに小池知事にすり寄っていたのですから、今後どのタイミングで反旗を翻すか観察したいところです。

 注目候補の一人だった平愛梨の弟、平慶翔氏も当選されました。実は、平氏は選挙戦中盤の世論調査で落選という結果でした。そこで、元ボスだった自民党の下村博文元大臣の「疑惑」をメディアに流し、自分の選挙戦を有利にしたともいわれています。それに対抗し、下村元大臣も平氏が下村事務所からパソコンを持ち出したことなどを認める上申書をマスコミに配布したりと、訴訟合戦になりそうです。訴訟の結果が出るのは、2~3年後になることもありますから、行方を見守るしかありませんね。

 元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨さんも当選されました。選挙が始まる前の世論調査では、厳しい情勢と出ていましたので、「都民ファースト」ブランドは本当にすごいと思います。龍円さんと同じ渋谷区で、同じく都民ファーストの大津浩子さんも当選しました。定数2のところに都民ファーストの議員が2人。正直、この結果には鳥肌が立ちました。渋谷区は、定住率(10年後もその地域に住んでいる住民の割合)が低い地域なので、東京の今後をどうしていくべきなのか、という将来の話を訴えても届かなかったかもしれません。有名で面白そうな「都民ファースト」というブランドに過剰に期待してしまったのでしょうね。

 ただ、こんなにも、日本全体から注目された都議選はなかったと思います。あらためて選挙上手の小池さんを称賛したいと思います。永田町のおじさまたちは、国会議員時代の小池百合子のイメージで、その力量を図っていました。しかし、「政治家」小池百合子の評価は低かったですが、「選挙屋」小池百合子は、日本新党の候補者として参議院議員選挙に出馬した時から、風を読む力は神がかりだったのです。

 都議選に駆り出されていた国会議員とそのスタッフたちは、徒労感でいっぱいです。選挙期間中はなかなかゆっくりさせてもらえないので、選挙に勝てば、その高揚感で疲労もふっとびますが、今回の結果に喜んでいる国会議員秘書はほとんどいません。そうはいっても、与えられた仕事を日々こなすだけです。次の選挙の現場へ派遣される秘書もいますし、国会閉会中は地元へ派遣される秘書も。今はひっそりと静まり返っている永田町です。
(神澤志万)

“平愛梨の弟”も小池知事の「都民ファースト」から出馬! 都議選が全国的に注目されるワケ

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 6月23日に東京都議会議員選挙が告示になり、各陣営が一斉に選挙活動を開始しましたね。しばらくはメディアも都議選の動向一色になるのでしょうか。7月2日の投開票日には、テレビ東京系で『池上彰のニッポンの大問題~都議選ライブ~』(仮)が放送されるそうです。都議選をゴールデン帯に全国ネットの特番で生放送するのは、テレビ東京史上初めてだとか。東京都という地方の選挙なのに、こんなにも注目されるのは、もちろん日本の首都の選挙だからです。

 東京都は、都道府県で唯一の「国からの交付金を受けていない地方公共団体」で、予算の使い方に国の制約がありません。つまり、国と対等な立場で意見交換できる、ただひとつの自治体なのです。そのため都議選は「国政選挙の前哨戦」とされ、結果は後の国政選挙にも影響が出るといわれているので、各党の本部も都連と連携して必死に取り組みます。

 また、東京都は2020年東京オリンピック・パラリンピックを誘致しましたが、プレゼンテーションは安倍晋三総理が行っていたことからもわかるように、国がかなり関わっています。それに、築地市場の豊洲への移転問題が注目されるのも、築地が東京だけでなく「日本の台所」だからですね。

■お金だけはあるらしい都民ファースト

 それにしても、今回の都議選の目玉候補者たちは個性豊かですね。元アナウンサーからシンガーソングライター、元芸能人、スノーボードの元日本チャンピオンまでいます。なぜこのような方たちが候補者になるかというと、短い選挙期間なので、政治的な能力や期待度よりも、知名度やユニークさが重視されるからです。公営掲示板に貼られるポスターも、見栄えのいい候補者の方が目立ちます。

 私たち永田町の住民からすると、「ポッと出てきた『都民ファーストの会』なんかに何ができるんだ」という感じですが、世間の期待度はとても高いようです。でも、都民ファーストについては、先日まで代表を務めていた野田数(かずさ)さんに公金着服疑惑やら何やらが報じられ、「いいウワサ」がありません。

 今回の選挙でも、神澤の秘書仲間たちが野田さんから出馬のオファーを受けていましたが、「俺たち、金だけはあるよ(笑)」と誘ってくるそうです。これを聞いて「お金ありきだなんて、イヤだなあ」と思ったのですが、けっこうな数の立候補者が集まっていますから、フクザツな気持ちです。確かに、議員や秘書の経験者ならば、都議としても即戦力として都政を切り盛りできるでしょう。でも、議員に必要なのは政策立案能力だけではなく、人としての思いやりですよ。実は、都民ファーストには「恩知らず」な候補が多いのが気になっています。

 現在、永田町で最も「恩知らず」と言われている都議候補は、都民ファースト・板橋選挙区の平慶翔(けいしょう)さんです。「アモーレ婚」で有名になったタレントの平愛梨さんの弟として注目されていますが、以前は自民党幹部の下村博文衆議院議員の公設秘書でした。

 「週刊新潮」(新潮社)にも出ていましたが、平さんは以前、お金絡みで下村議員の秘書を事実上クビになっています。下村議員が表沙汰にせず、円満退職にしたのは、「部下の不祥事は自分の不祥事」ということもありますが、若い平さんの未来を思ってのことでしょう。

 でも、平さんはその後、下村議員にナイショで自民党の衆院選公募に応募しています。もちろん下村議員事務所の件は自民党にバレバレですから相手にされず、仕方なく都民ファーストに入ったんですね。下村議員は、表向きは「怒っていない」そうですが、地元・板橋区の下村議員の支援者によると「実は、ものすごく怒っている」そうです。そりゃ怒りますよね。しかも、平さんは当初「下村議員から了解を得て都民ファーストの候補者になった」と板橋区の自民党員たちに説明していたそうです。これでは下村議員だけではなく、自民党関係者が怒り心頭なのも納得です。

 また、永田町で「アモーレ弟」以上に都民ファーストの候補者で問題になっているのが、民進党から「電撃離党」した、江東選挙区の柿沢幸絵(ゆきえ)さんです。6月6日に民進党離党を発表、無所属で都民ファーストの推薦を受けると報じられました。このことで、都議選に直接関係ない民進党の国会議員秘書団の善意を蹴ってしまいました。6日は秘書団が江東区を「重点デー」と位置づけて集結し、ビラのポスティング作業をしていたのに、その最中に離党会見をしているのです。「野上幸絵」(旧姓/離党後に、戸籍名の「柿沢」に変更)名のビラをまいていた秘書たちの徒労感はハンパなかったそうです。また、夫の柿沢未途氏(民進党・衆議院議員)も、離党発表のタイミングを知らされていなかったというウワサを聞いています。さらに、大田選挙区の栗下(くりした)善行さんは、前回の落選中に就職など生活の面倒を見てくれた「大恩人」の現職がいる選挙区に移動して、その現職を蹴落とそうとしています。

 このように、都民ファーストの候補者は問題が多いと言わざるを得ませんが、代表を務める小池百合子知事の人気と期待度が安泰なので、相当の数の候補者が当選してしまうと思います。ただ、当初の予想のように、都民ファーストが「単独で過半数」というのは微妙な雰囲気ですね。民進党も「0議席かも」と言われていましたが、「2議席くらいはいくのでは?」と予想されています。

 都民ファーストと選挙協力体制にある公明党も現状維持とみられていますから、永田町で最も関心が高いのは、やはり自民党の得票数ですね。序盤では、「現在の3分の1まで議席を減らす」と言われていましたが、現在は「半分くらいは当選するかもしれない」という予想に変わりました。自民党が持ち直した背景には、森友学園と加計学園問題で野党から鋭い追及を受けている安倍総理が、19日に「通常国会で十分な政策論戦ができなかった」と陳謝したことにより、下がり続けた与党・自民党のイメージが下げ止まりになったからだと思います。

 また、小池知事が選挙戦直前に築地市場の移転問題の結論を発表した影響もあると思います。さんざん結論を先送りしてきた小池知事に対して期待が大きかっただけに、都民の「がっかり度」は相当なものでした。そして、やっと発表した「豊洲へ移転、築地も活用」なんて結論は、聞こえはいいですが、内容はどっちつかずですよね。予算面でも現実味が感じられず、すぐに多くの都民、国民から「浅はかなアイデア」だと見破られてしまいました。

 とはいえ、都民ファーストが都議会のキャスティング・ボートを握ることは確実で、国政政党(国会議員5人以上が要件)を目指す動きは出てくるでしょうね。メンバーには、前述の柿沢未途氏のほか、日本維新の会を除名された渡辺喜美氏、自民党を離党した若狭勝氏などの名前が取り沙汰されています。国政政党への動きが確実になれば、蓮舫代表になってからの民進党「離党ドミノ」が一層加速することも予想されます。ただ、渡辺氏と柿沢氏は、みんなの党時代に相当な確執がありましたから、一緒の政党ではやっていけないかもしれません。いずれにしろ都議選の結果は、メディアの報道の姿勢と、都民一人ひとりの1票で決まります。

 東京都の有権者のみなさまは、ぜひ投票にいらして、大切な1票の行方を見守ってください。今は期日前投票もできます。自宅に届く用紙を持ち歩いていなくても、免許証や住民基本台帳カードなど身分を証明するものがあれば投票できますので、よろしくお願いします。
(神澤志万)

都議選の目玉「都民ファースト」の勢いに水を差す、小池知事側近とアントニオ猪木のトラブル

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 昨年8月の就任から9カ月がたちますが、小池百合子都知事はまだ高い人気を誇っているようです。でも、小池さんが都知事になってからの都政はどうですか? 何かと騒がしいニュースは多いですが、実は具体的に都民に示せる政策はまだ実行していないのです。

■「都民ファースト」ではなく「小池ファースト」? 

 たとえば豊洲新市場の問題ひとつとっても、石原慎太郎元都知事の証人喚問などで時間を稼ぎ、決断を先延ばしにしているだけのように見えます。確かに豊洲新市場は開業しても年間140億円ものランニングコストの赤字が発生するという試算もあり、納税者である都民のみなさんにとっては見過ごせない一面もありますが、今もみなさんの税金で維持費がかかっていることを意識してほしいと思います。

 それに、2017年がもう半分終わりそうなのに、20年東京オリンピック・パラリンピックのことも全然進んでいませんね。5月11日には、小池知事が東京都以外の仮設施設の整備費を都の全額負担とする意向を示したと報じられました。これには安倍首相らが相当な圧力をかけたとの話もありましたが、議会を通さずに、そんな高額の公費支出を決めてしまって大丈夫なんでしょうか? 都議選にも影響が出ると思います。

 これらは小池知事だけの問題ではなくて、任期途中で辞めた舛添要一前知事の責任もかなりあるのですが、石原元知事や森喜朗元首相との対立構図を打ち出す小池知事のパフォーマンスにしか見えません。小池知事の存在感を示す、というもくろみは成功しているように思います。でも、これって「都民ファースト」ではなく、「小池ファースト」になってしまっていますよね。いつまでも「決められない小池さん」のままでは、都民の心も離れて行ってしまうかもしれません。

 7月2日投開票の都議選を前に、自民党都議会の危機感はすごいです。4月末の大手新聞社の世論調査では、現在の議席数56名の都議会議員のうち、3分の1の18名しか当選しないという厳しい予測が出たからです。さらに、民進党にいたっては風前の灯です。限りなくゼロに近い数字が示されていたそうです。

 でも、最近、都内でよく目にする街頭演説や駅前で配布される政策リポートなどで「民進党」の文字をほとんど見かけないことにお気づきですか? 実は民進党の都議会議員や候補者は、人気が低迷している自分たちの政党名を隠すことに必死なのです。会派の名称も「民進党都議団 都議会民進党」だったものを、今年の2月に「東京改革議員団」に改名し、“民進党隠し”をしています。

 小池知事の就任後、都議会では「離党ドミノ」が起こり、多くの民進党所属だった都議や候補者が小池さんの「都民ファーストの会」に移籍しました。また、民進党所属の都議の政策リポートにも小池さんとのツーショットの写真を使うなど、その人気にあやかりたいのがバレバレです。このような民進党の都議たちの動向を見ていると、民進党都議が限りなくゼロになってしまうのもわかる気がします。

■自民が狙う都知事の「スキャンダル失脚」

 こうした小池人気に危機感を持つ自民党は、小池つぶし戦略の一つとして、小池知事の特別秘書である都民ファーストの会代表・野田数氏のスキャンダルを広めようとしています。

 野田代表は、都議のほか、小池さんを含む国会議員の秘書をしていたことがありますが、永田町では「詐欺師」と陰口をたたかれていました。考え方も極端な右寄りで攻撃的なので、付き合いを遠慮する人が多かったです。以前、野田さんが小池事務所をクビになったという情報があったので、都知事選での小池さんの選挙責任者に野田さんが就任し、さらに特別秘書に任命された時は、永田町では「どうしちゃったの? 小池さん!」という声が上がっていました。

 野田さんはとにかく口がうまいので、最初はみな信用してしまうのですが、金銭面も含めてトラブルのうわさも絶えないのです。自民党は現在、それらのトラブルを洗い出していて、証拠があるものについては、マスコミに追及をさせるようです。

 その一つに、アントニオ猪木参議院議員の政策秘書をしていた時のものがあります。野田さんは、管理を任されていた政党支部の資金数百万円を着服していたのです。これが発覚して、すぐに解雇されました。猪木事務所は訴訟の準備をしていると聞きました。

 この件について、自民党が猪木議員に接近していますが、なんせウワサの新妻(元愛人兼秘書)がなかなかスケジュールを教えないので、アポイントが取れず苦労しているそうです。

 この新妻と野田さんは公設秘書時代から対立していて、過去にはトラブルも続出しています。たとえば、13年11月に猪木議員が北朝鮮を参議院の許可を得ずに訪問し、登院停止処分を受ける事態になったことがありました。この時、野田さんは参議院国際局へ提出する書類を作成していたのに、それに添付する行程表(飛行機の便名や出発地、到着地を記載)などに必要な情報を愛人兼秘書が頑なに教えなかったことで起きたそうです。

 これらのトラブルが公になることで、小池つぶしにつながるのかは疑問ですが、永田町ではもはや「老害」と言われる猪木議員も、まだまだ世間ではカリスマ的存在として人気があるようですから、その猪木議員ともめていた野田さんが小池さんに近いとなると、少しは選挙にも影響を与えるかもしれません。

築地市場移転問題の“ウラ側”ーー議員秘書が考える地方議員の選び方

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 小池百合子都知事がこだわっている築地市場の豊洲移転問題。ベンゼンの濃度が基準値をオーバーしていることをペンディングの理由に挙げていますが、どこに着地点を見いだしているのか、不審に思っています。

■築地にも問題は山積

 築地市場で働いている人たち、視察した人たちは、全員が築地市場の限界を指摘します。つまり、あの場所で取引を続けていくことは、ありえない状況なんですよ。神澤も視察に何度か同行していますが、マグロが並べられている脇を大きな大きなネズミが走っていますし、通路も狭くて、衛生や防災面でとても問題があります。小池都知事もそれは十分にわかっておられるはずなのですが……。

 新しく建設したのだから、当然といえば当然ですが、現在の築地市場と豊洲市場のスペックを比べたら、格段に豊洲市場の方が上です。もし、これで豊洲市場への移転を撤回し、ほかへの移転を考えるようなら、何年先になるのでしょうか? 

 確かに豊洲市場への移転については、平成14年に移転へ向けての協議会が設置された直後から、東京ガスの敷地だったということもあり、安全面での問題が指摘されていたのは事実です。民主党(当時)も「移転地としてふさわしくない」と国会でも追及していましたが、最終的には豊洲に決まったのですから、進めるべきですね。これから、また予定地の選定からスタートなどとなったら、日本の食文化はどうなってしまうのか、とても心配です。

■築地に興味がなかった国会議員時代の小池さん

 ところで、現在はともかく、国会議員時代の小池さんはこの問題についてどうお考えだったのでしょうか? 本当に豊洲移転を問題視していたのなら、当時から委員会の質問等で問題提起すべきでしたよね。

 でも、小池さんの国会議員時代の委員会での、築地市場、豊洲移転問題に関する発言を会議録のデータベースで調査しても1件もヒットしませんし、日刊紙などのニュース記事のデータベースでも、小池さんの発言を見つけることはできませんでした。つまり小池さんは、もともとは豊洲移転問題には関心がなく、都知事になって、「都議会=敵」というわかりやすい対立構造を生み出すために、豊洲移転問題を利用しているといわれても仕方ないのです。

 私見ですが、一日も早い豊洲市場への移転が現実的だと思います。こうしている現在も毎日、300万円以上の維持費がかかっているといわれていますし、宙ぶらりんでいる業者の皆さんの生活もかかっています。

 移転と、移転を決定した経緯や建設における不審な点についての問題とは切り離して、計画を進めていく方が効率的ですね。築地の現状を考えれば、これ以上移転計画を先延ばしにすることはできないはずなのですが、小池さんは、いったいどこを見ているのでしょう?

■候補者を写真だけで選ぶことは避けて

 小池知事率いる「都民ファーストの会」の第2次公認で、民進党を離党した2人の元都議に公認が下りました。「当選」のみが唯一の目標で、「都民のため」が前提になっていないからこそ、民進党を裏切り、小池都知事にすり寄っているようです。

 確かに、今の蓮舫代表の率いる民進党にいても当選は望み薄だったかもしれませんが、「政策の方針が合わない」というならともかく「民進党にいると当選しそうにないから、当選できそうな都民ファーストに入る」という行動を許してほしくはないのです。

 一方で、最近の投票率の低さも気になっています。私たち秘書は選挙のたびに、たくさんの人に投票に行ってほしいと心から願っています。誰に投票するかは、もちろん皆さんの権利ですから自由です。今はインターネットでもプロフィールや実績を確認することもできますから、ゆっくり考えられると思います。

 ただ、候補者を選ぶ時に、ポスターの顔写真で選ぶことは避けてほしいです。「イケメン」とか「美しすぎる~」とかで話題になる候補もいますが、見た目ではわかりませんよ。当選だけを目標にしている人の写真は、とても爽やかで好感が持てますが、プロフィール欄には具体的な実績がないことも多いです。

 あとは演説にもご注意を。演説はプレゼンテーションですから、プレゼン能力は高いけど仕事の能力はそうでもない人って、職場にもいたりしませんか? 演説が上手だから、いい仕事をする議員ってわけではないことが多いです。演説が下手でも、誠意が伝わってくる人もいますよね。

 築地市場の問題は、都民以外の皆さんは、「自分には関係ない」と思ってしまうかもしれませんが、築地市場の豊洲移転問題は「日本の台所」の話です。ここで取引されたものがお住まいの地域へ送られていくのですから、都民ではなくても小池都知事や東京都議会議員の動向を注視することは重要なのです。

■選挙権のない子どもの声は無視する区議

 地方議員は、皆さんの生活に密着した問題を扱う議員たちなのですから、彼らが働いている姿を見せていかないと、政治離れは進み、投票に行く人たちも増えないと思っています。

 少し前のことですが、都内の某公立小学校の通学路にある地下鉄駅前の喫煙所が問題になったことがありました。喫煙所といっても、灰皿の周りに植木があるだけの状態で、小学生たちはいつも「たばこの煙が嫌だ」とぼやいていたそうです。

 それをきちんと「自分たちの要望として行政へ届けて、改善してもらいたい」と考えた高学年の子どもたちから、「具体的にどういう行動をしたらいいのか相談したい」というお話を、神澤が受けたのです。そこで、その地域の区議で適任と思われる議員を調べ、話を引き継ぐことにしました。神澤が概略を伝え、「協力する」というお返事をもらった後に、小学生のリーダーにその議員へのお願いの手紙を準備してもらいました。

 その後、どうなったと思います? その小学生の熱い気持ちは踏みにじられました。なんと、その手紙に対して、区議は一切返事をしなかったのです。投票する権利のない小学生の要望だったからでしょうか? 経緯を聞いて、あまりにもひどいと思いました。そういう何もしないうわべだけの議員が、「働く世代のワーク・ライフ・バランスを応援します!」などと演説しているのを聞くと、腹が立って仕方がありません。

 せっかくの小学生の政治参画の機会を奪い、政治への不信感を持たせるような人間に、議員を続けさせてはいけないと思いました。ただ、子どもたちには気の毒ですが、議員がちゃんとやってくれるかどうかは、接してみないとわからないのが現状なのです。

 国会でも地方でも大切なのは「無私」の精神ですね。自分のことよりも国民、市民のことを優先する議員さんが増えていくといいなと思っています。
(神澤志万)

小池新党の女性候補が少ないのは、都知事が「オッサン」だから?

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 7月に行われる東京都議会議員選挙に向けて、各党が続々と第1次公認を発表し始めていますね。小池百合子東京都知事が塾長の「希望の塾」もそのひとつ。いわゆる「小池新党」の母体です。第1次公認は4名で、次は塾内の筆記試験に合格した都議選候補希望者の中から決まるようです。今までの都議選で最も注目される公認発表になるでしょうね。

■新党の残念な顔ぶれ

 今回の合格者には神澤の知り合いも多いのですが、なぜか詳細が公表されていません。選挙経験者の合格の割合も高いようですから、ぜひ合格者の男女比、年齢、職業などを公表してもらいたいです。

 神澤が見る限り、合格の基準は、本人の資質よりも「選挙を勝ち抜くノウハウを、今の時点でどのくらい持っているか」という部分を考慮して選考されたような印象です。つまり、選挙の場数を踏んでいるかどうかですね。また、女性の比率が合格者の中に少ない気もします。

 女性の社会進出を後押しするためにも女性議員の増加は不可欠で、そのためには、「クォータ制」を取り入れる手法が、最も効果があるといわれています。北欧諸国などで導入されている、政治での男女平等のために議員や閣僚などの一定数を女性に割り当てる制度です。

 神澤は、小池さんがこの手法を取り入れて候補者選考を進めてくれることを期待していましたが、そうなりませんでした。実務はすべて周囲の男性都議や区議がされているからかもしれませんね。あとは、「希望の塾の陰のスポンサー」ともいわれる、鳩山ファミリーの鳩山太郎さんの影響があるんじゃないかと疑っています。

 確かに選挙経験者は即戦力となって、育てる苦労はないのですが、一方で伸びしろも少ないのは否めません。それよりも、せっかく新しい組織を作られたのですから、今までは政治にかかわっていなくても、小池さんの「都民ファースト」政策に共感し、奮闘ぶりを尊敬して都議を目指したいと思う一般的な都民の中から成長株を見つけて、塾の講義を通して育ててほしかったというのが本音です。

 まあ選挙まで時間的な余裕がないのも事実ですが、合格者を見ると夢がない気がします。もちろん、女性なら誰でもいいわけではありません。でも、比較論として、女性の方が生活に密着した政策に強いと思います。

 自分たちの生活環境を良くしてもらうためには、道路や公共施設などハード面の充実を訴える傾向が強い男性議員よりも、食や教育、医療などソフト面での充実を訴える傾向にある女性議員が増え、バランスの取れた都議会が運営されるようにするべきではないでしょうか。

 たとえば豊洲市場の問題は、食の安全性への脅威ですよね。どういう結果になるのかわかりませんが、食のことは、やはり私たち女性の方が男性より真剣に考えていると思いませんか? さまざまな分野で男女比が同等の世の中になると、もっと日々の生活のストレスがなくなっていくと思います。

■チャーミングでこわいおじさん

 小池さんといえば、政党を渡り歩いてきたことでも有名です。1992年の参院選で初当選して以来、日本新党→新進党→自由党→保守党→自由民主党と、5つの党に所属してきました。そして、その都度、その政党の代表と「男女の仲」を噂されています。小池さんはネットではバツイチとの噂も出ていますが、独身で色気と品があって、ファッションも素敵なので、誤解を生みやすいのでしょう。

 もちろん政党を渡り歩いた議員は、ほかにもたくさんいます。最近でも、自民党→自由党→民主党→無所属→自民党という流れで自民党に入党が認められた男性の衆議院議員がいますし、昨年亡くなられた鳩山邦夫さんも自民党→民主党、都知事選挙出馬→自民党と、自民党を出たり入ったりされていましたね。また、HIV訴訟の当事者として知名度があった川田龍平参議院議員も無所属→みんなの党→結いの党→維新の党→民進党と所属政党が変わっています。

 なので、政党を渡り歩くのは小池さんに限った話ではないのですが、目立つからでしょうか? あるいは女性だからでしょうか? 小池さんは「渡り鳥議員筆頭格」と称されることが多かったですね。いずれにしろ、小池さんの永田町を生き抜く嗅覚はずば抜けていたということでしょう。

 でも、小池さんは、実は中身はとっても「チャーミングなおじさん」です。いわゆるキャリアウーマンには珍しくないのですが、考え方が男性的なんですね。なので、時々、鬼のように「こわいおじさん」になることもあります。そして、小池さんの元秘書によると、小池さんは「自分以外の人間は優秀でない」というスタンスのようで、秘書には自分で考えて行動することを禁じていたそうです。「言われたことだけをしろ」ということですね。おじさんの議員にはありがちなんですが、その元秘書は「もう小池事務所には戻りたくない」と言っていました。

 そして、小池さんクラスになると、政治資金面でのダークな噂もあります。永田町で有名なのは、小池さんの元秘書で、アントニオ猪木議員の政策秘書もしていた元都議の男性ですね。その秘書自身にもダークな噂がたくさんありましたから、お金関係の担当秘書だったのかもしれませんね。

 本当のところ、小池さんのことを褒める秘書には会ったことがありません。外見についても、「きれいだよね」と言われているのを聞いたこともありません。ですから、「女性」という先入観を持たずに小池さんの言動を観察したら、彼女の本質が見えてくるのではないでしょうか。

■「女性らしさ」は封印

 国会の開会式には和装で参加する議員も多いのですが、国会議員時代の小池さんは、和装はされなかったと思います。「女性らしさ」という表現が嫌いなんじゃないかと推測しています。昨年のリオ五輪の閉会式には和装で出席されていますが、あの時は大雨でずぶ濡れになって、お気の毒でしたね。

 ちなみに今年の国会の開会式では、たくさんの和装の女性たちがいましたが、はっとするほど素敵だったのは丸川珠代大臣でした。小池さんと対比して登場することの多い大臣ですが、小雪の舞う中、SPに黒い傘を差してもらって黒地の着物で歩く姿は、美人オーラがやばかったです。神澤的にはベスト着物ドレッサーでした。

 最初、お顔が見えなかったのですが、大臣だとわかった時は、周囲からも「やっぱりねー」という声が漏れていました。また、三原じゅん子さんもスタイルと姿勢が良くて、美しかったです。小池さんがこの中にいたら、きっと同じように注目されたと思いますが、あえて外見を強調するような場には現れなかったのかもしれません。それはそれで戦略なのでしょうが、ちょっともったいない気もしますね。

小池新党の女性候補が少ないのは、都知事が「オッサン」だから?

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 7月に行われる東京都議会議員選挙に向けて、各党が続々と第1次公認を発表し始めていますね。小池百合子東京都知事が塾長の「希望の塾」もそのひとつ。いわゆる「小池新党」の母体です。第1次公認は4名で、次は塾内の筆記試験に合格した都議選候補希望者の中から決まるようです。今までの都議選で最も注目される公認発表になるでしょうね。

■新党の残念な顔ぶれ

 今回の合格者には神澤の知り合いも多いのですが、なぜか詳細が公表されていません。選挙経験者の合格の割合も高いようですから、ぜひ合格者の男女比、年齢、職業などを公表してもらいたいです。

 神澤が見る限り、合格の基準は、本人の資質よりも「選挙を勝ち抜くノウハウを、今の時点でどのくらい持っているか」という部分を考慮して選考されたような印象です。つまり、選挙の場数を踏んでいるかどうかですね。また、女性の比率が合格者の中に少ない気もします。

 女性の社会進出を後押しするためにも女性議員の増加は不可欠で、そのためには、「クォータ制」を取り入れる手法が、最も効果があるといわれています。北欧諸国などで導入されている、政治での男女平等のために議員や閣僚などの一定数を女性に割り当てる制度です。

 神澤は、小池さんがこの手法を取り入れて候補者選考を進めてくれることを期待していましたが、そうなりませんでした。実務はすべて周囲の男性都議や区議がされているからかもしれませんね。あとは、「希望の塾の陰のスポンサー」ともいわれる、鳩山ファミリーの鳩山太郎さんの影響があるんじゃないかと疑っています。

 確かに選挙経験者は即戦力となって、育てる苦労はないのですが、一方で伸びしろも少ないのは否めません。それよりも、せっかく新しい組織を作られたのですから、今までは政治にかかわっていなくても、小池さんの「都民ファースト」政策に共感し、奮闘ぶりを尊敬して都議を目指したいと思う一般的な都民の中から成長株を見つけて、塾の講義を通して育ててほしかったというのが本音です。

 まあ選挙まで時間的な余裕がないのも事実ですが、合格者を見ると夢がない気がします。もちろん、女性なら誰でもいいわけではありません。でも、比較論として、女性の方が生活に密着した政策に強いと思います。

 自分たちの生活環境を良くしてもらうためには、道路や公共施設などハード面の充実を訴える傾向が強い男性議員よりも、食や教育、医療などソフト面での充実を訴える傾向にある女性議員が増え、バランスの取れた都議会が運営されるようにするべきではないでしょうか。

 たとえば豊洲市場の問題は、食の安全性への脅威ですよね。どういう結果になるのかわかりませんが、食のことは、やはり私たち女性の方が男性より真剣に考えていると思いませんか? さまざまな分野で男女比が同等の世の中になると、もっと日々の生活のストレスがなくなっていくと思います。

■チャーミングでこわいおじさん

 小池さんといえば、政党を渡り歩いてきたことでも有名です。1992年の参院選で初当選して以来、日本新党→新進党→自由党→保守党→自由民主党と、5つの党に所属してきました。そして、その都度、その政党の代表と「男女の仲」を噂されています。小池さんはネットではバツイチとの噂も出ていますが、独身で色気と品があって、ファッションも素敵なので、誤解を生みやすいのでしょう。

 もちろん政党を渡り歩いた議員は、ほかにもたくさんいます。最近でも、自民党→自由党→民主党→無所属→自民党という流れで自民党に入党が認められた男性の衆議院議員がいますし、昨年亡くなられた鳩山邦夫さんも自民党→民主党、都知事選挙出馬→自民党と、自民党を出たり入ったりされていましたね。また、HIV訴訟の当事者として知名度があった川田龍平参議院議員も無所属→みんなの党→結いの党→維新の党→民進党と所属政党が変わっています。

 なので、政党を渡り歩くのは小池さんに限った話ではないのですが、目立つからでしょうか? あるいは女性だからでしょうか? 小池さんは「渡り鳥議員筆頭格」と称されることが多かったですね。いずれにしろ、小池さんの永田町を生き抜く嗅覚はずば抜けていたということでしょう。

 でも、小池さんは、実は中身はとっても「チャーミングなおじさん」です。いわゆるキャリアウーマンには珍しくないのですが、考え方が男性的なんですね。なので、時々、鬼のように「こわいおじさん」になることもあります。そして、小池さんの元秘書によると、小池さんは「自分以外の人間は優秀でない」というスタンスのようで、秘書には自分で考えて行動することを禁じていたそうです。「言われたことだけをしろ」ということですね。おじさんの議員にはありがちなんですが、その元秘書は「もう小池事務所には戻りたくない」と言っていました。

 そして、小池さんクラスになると、政治資金面でのダークな噂もあります。永田町で有名なのは、小池さんの元秘書で、アントニオ猪木議員の政策秘書もしていた元都議の男性ですね。その秘書自身にもダークな噂がたくさんありましたから、お金関係の担当秘書だったのかもしれませんね。

 本当のところ、小池さんのことを褒める秘書には会ったことがありません。外見についても、「きれいだよね」と言われているのを聞いたこともありません。ですから、「女性」という先入観を持たずに小池さんの言動を観察したら、彼女の本質が見えてくるのではないでしょうか。

■「女性らしさ」は封印

 国会の開会式には和装で参加する議員も多いのですが、国会議員時代の小池さんは、和装はされなかったと思います。「女性らしさ」という表現が嫌いなんじゃないかと推測しています。昨年のリオ五輪の閉会式には和装で出席されていますが、あの時は大雨でずぶ濡れになって、お気の毒でしたね。

 ちなみに今年の国会の開会式では、たくさんの和装の女性たちがいましたが、はっとするほど素敵だったのは丸川珠代大臣でした。小池さんと対比して登場することの多い大臣ですが、小雪の舞う中、SPに黒い傘を差してもらって黒地の着物で歩く姿は、美人オーラがやばかったです。神澤的にはベスト着物ドレッサーでした。

 最初、お顔が見えなかったのですが、大臣だとわかった時は、周囲からも「やっぱりねー」という声が漏れていました。また、三原じゅん子さんもスタイルと姿勢が良くて、美しかったです。小池さんがこの中にいたら、きっと同じように注目されたと思いますが、あえて外見を強調するような場には現れなかったのかもしれません。それはそれで戦略なのでしょうが、ちょっともったいない気もしますね。

参院選で落選すると容赦なく追い出し! 議員事務所と秘書の引っ越し事情

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Photo by Norio NAKAYAMA from Flickr

 国会議員秘書歴20年の神澤志万と申します。セクハラ、パワハラ当たり前! 映画もテレビドラマもかなわないリアルな国会とその周辺について、現役議員秘書が暴露します。

■落選した議員事務所は、容赦なく追い出される

 参議院選挙は、54.70%という投票率でした。過去4番目の低さだったとか。なんだか、舛添要一さんが都知事を辞職するまでの経緯が強烈すぎて、選挙中、街頭での反応はいまひとつ。特に都内の街頭活動では、都知事選挙と間違う人も多く、説明にひと苦労しました。まー、ワイドショーがずっと都知事選の候補者の話題ばかりだったようなので、しょうがないですよね。

 参議院議員会館は、この時期、とても嫌な雰囲気が漂っています。というのは、今回の選挙で落選してしまった議員事務所の引っ越し作業が行われているからです。落選後の議員事務室引き渡し作業は、かなり過酷で、落選して泣く暇も与えられません。

 なぜなら10日の投開票日の翌日の11日の月曜日には、選挙区で当選した候補者たちが正式に議員になってしまうからです。各都道府県の選挙管理委員会で行われる付与式で当選証書を受け取ると、正式に「参議院議員」になります。

 一方、落選した議員と引退する議員の任期は7月25日までなのですが、翌26日には新人議員たちに参議院議員会館の議員事務室が引き渡されるため、改装作業などもありますから、実際には15日までに事務室を引渡さなくてはなりません

 議員会館を管理しているサービスセンターという部署から、「議員事務室の引き渡し完了確認は、いつになりそうですか?」と、毎日電話がかかってきます。引き渡し予定日の3日前ともなれば、朝、昼、夜と電話があり、担当者の事務室訪問もあります。

 参議院から支給されている備品が確認され、棚や机には「備品」と書かれた紙がぺたぺたと貼られます。

 初めてその様子を見た時は、まるで「借金取りに家具を差し押さえられてしまった不憫な家庭」のように感じました。落選した議員事務所には、参議院の職員からの、そのくらい「容赦ない仕打ち」が待っているのです。

 秘書たちは、この時一番、職員たちを憎らしく思うんじゃないでしょうか。彼らは国家公務員ですから、秘書のように選挙の結果によって職業を失うこともなく、選挙の過酷さも知りません。秘書たちは、つい「どうして自分たちはこんなにも苦労しているのに、何も知らない職員に、まるで追い出されるかのような対応をされないといけないの……?」と思っちゃうんです。

■人付き合いが悪い秘書は、再就職に苦労する

 そういう事情で、選挙後の参議院議員会館の各フロアのゴミ置き場は、ゴミの山となっています。長く務めていた議員の事務所ほど資料も膨大で、作業も大変そうです。特に現役閣僚なのに落選した法務大臣の岩城光英事務所には3期18年分の資料があるのですから、想像を絶する作業をしていると思います。

 ドアはぴったりと閉められていて、秘書の方にあいさつするのもはばかられる重たい空気です。当選した議員事務所の秘書たちも、明るいのは事務室の中だけ。廊下に出た途端、重たい空気に触れるので、素直に喜んではいられない状況なんですよ。

 落選した議員の秘書たちは、新しいボスを探さなくてはなりません。なので、この時期は秘書たちの再就職活動が活発化します。神澤のところにも、就職を希望する方たちから続々と履歴書が届き始めています。参議院でいえば、こういう改選時期が就職活動のグッドタイミングなんですね。以前も書いてますが、秘書の採用は基本的にコネなので、新人議員事務所が秘書採用を斡旋する流れに遅れないように、活動開始されることが多いです。

 コネとともに重要なのが、日ごろの人間関係です。優秀でも真面目すぎで人付き合いが悪い秘書は、再就職に苦労します(笑)。これは議員も同じで、ひたすら真面目なだけでは、立候補の時に推薦がもらえなかったりしますよ。

 来週には、新人議員の事務室割り当ての抽選が行われます。初当選の方も多いので、がらりと雰囲気が変わるのでしょうね。神澤の知人秘書たちが、どの事務所に移動するのかも興味深いところです。秘書はほとんど議員を選べないので、これまたいろいろあったりしますが、それはまた別の機会に。

 そんなわけで参議院はしばらくバタバタなので、議員会館訪問は、7月26日以降がオススメです(笑)。