今週の注目記事・第1位
「『イッテQ!』手越祐也カリフラワー『祭り』にもデッチ上げ証言」(「週刊文春」11/22号)
同・第2位
「片山さつき スキャンダルが止まらない」(「週刊文春」11/22号)
「『片山さつき』と『産業廃棄物』」(「週刊新潮」11/22号)
同・第3位
「後藤田正純(49)衆院議員が結婚詐欺で訴えられた」(「週刊文春」11/22号)
同・第4位
「靴をつくらない靴職人 花田優一が芸能事務所をクビになった理由」(「フライデー」11/30号)
同・第5位
「『テレ朝』が原爆バンザイ『BTS』排除の論理」(「週刊新潮」11/22号)
同・第6位
「『海を汚さないで』発信でも『ローラ』はプラスチックで生きている」(「週刊新潮」11/22号)
同・第7位
「小室圭さん卑猥ポーズ写真の波紋と秋篠宮さま『五つの宿題』」(「週刊文春」11/22号)
「小室圭さん(27)宮邸招き入れ事件! 眞子さま(27) 皇后美智子さま(84)『厳重警告』」(「女性セブン」12/6号)
同・第8位
「『オレはカーペンター』汗だく桜井義孝が直撃に『訴えてやる』」(「週刊文春」11/22号)
同・第9位
「ビートたけし『人生最後の夢』破れる」(「フライデー」11/30号)
同・第10位
「ビートたけし『21世紀毒談特別版』バラエティ番組論」(「週刊ポスト」11/30号)
同・第11位「男はなぜ深田恭子と不倫したくなるのだろう?」(「週刊ポスト」11/30号)
同・第12位
「『時効』になる前に気がつくべきカネ」(「週刊現代」12/1号)
同・第13位
「『降圧剤』と『肺がん』」(「週刊ポスト」11/30号)
同・第14位
「九兵衛VSオークラ テナント料をめぐる『3年戦争』の行方」(「週刊ポスト」11/30号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
今週は日テレ『イッテQ』の話題で持ち切りで、他に目ぼしい話題はないようだ。
その週刊誌界に衝撃が走っている。ABCが2108年1月から6月までの雑誌販売部数を発表したのだ。
主だった週刊誌が軒並み部数を落としているのは予想されたことだが、想定外のひどさである。
週刊文春は週刊誌1位の座を守ったが、33万5,656部で、前年同期比で90.13%の落ち込みである。これは前任者の新谷編集長がいた頃だから、次々にスクープを発信しても、部数の下落に歯止めはかけられなかった。
2位は週刊新潮。ここだけは前年同期比で101.64%と唯一部数を伸ばし25万1,403部。一時の低迷期から少し上向いてきたのかもしれない。
その次に異変が起きた。3位に週刊ポストが入ったのである。21万1,336部で前年同期比97.24%。
そのポストの軍門に下ったのが週刊現代だ。何しろ前年同期比で79.15%。実に20%を超える部数減である。発行部数は20万9,025部まで落ち込んだ。
ポストと並んで、老人健康雑誌に特化した誌面づくりを推し進めてきたが、ポストにはその効果が出たが、現代はポストに食われ、部数を急降下させてしまった。
週刊誌全体でも楽観できる状態ではないが、特に現代は深刻である。
フライデーは9万2,112部で前年同期比73.06%、週刊プレイボーイが7万9,675部で前年同期比は92.01%、週刊朝日が7万7451部で前年同期比は94.26%。
かつては国民雑誌といわれた文藝春秋も部数減が止まらず、23万8,288部で前年同期比が96.54%。
目ぼしい雑誌で前年同期比100%越えは、ハルメクとレタスクラブで、ともに113%で、ハルメクは17万5,972部、レタスクラブは16万6,654部。ともに50代60代がターゲットのオバサン雑誌であるが、この層へ向けた雑誌が好調である。
今一つ目立つのは、宝島のファッション誌が好調なことであろう。市場占有率が27%で、8年連続でトップのシェアを誇る。ABCに加盟している雑誌の実売合計が142万5,100部と、39の出版社の中でトップである。
ブランド物のトートーバッグなどを欲しい購読者が多いのだろうが、今やこうした付録をつけない雑誌は勝負にならないだけに、宝島商法は今のところ好調のようだ。
では本題に入ろう。
ホテルオークラといえば帝国ホテルと並んで、日本を代表する老舗ホテルである。
しばらく改装で本館を休んでいたが、来年9月には開業するという。
それを前にして、オークラ側と激しいバトルを繰り広げているのが寿司店「九兵衛」だと、ポストが報じている。
新しくオープンする新ホテルには入れず、別棟のアーケードに入れといわれたそうで、「高級店の格を著しく貶められた」と訴えたというのだ。
新しいホテルには、政治家御用達の「山里」がある。それに、その隣にオープンする寿司屋は、九兵衛で修業した人間だという。
つまり、弟子の寿司のほうがいいと、オークラ側が判断したということになる。
九兵衛側の怒りも分からないではないが、私は、まあ、順当な判断ではないかなと思うのだが。
銀座の「九兵衛」本店に行けば分かるが、大店で、いくつもの小部屋があり、そこのカウンターで寿司を食べさせる。
つまり何人もの寿司職人がいるのである。すきやばし次郎を出すまでもなく、本当にうまい寿司を握れる職人は、そうはいない。
次郎では、彼の寿司は食べたいが、他の人間のは嫌だという客が多くいる。昔は、私も少しツテがあったので、何とか次郎さんの前に座らせてくれと頼んでくる友人がいた。
「九兵衛」は本店以外にもいくつかのホテルに出店しているから、次郎さんクラスとはいわないが、腕のいい職人を相当数抱えていなければいけないはずだが、それは無理というものであろう。
座って、軽く酒を飲んで一通り寿司を食べて3万円というのは、私にいわせれば「べらぼう」である。
いい寿司屋でも、握れるのは一人か二人。これが常識である。この際、「九兵衛」側も、考え直すときではないか。私はそう思う。
さて、ポストの医療特集から。私は長い間、降圧剤を飲み続けている。
それもあってか、上は130、下は70ぐらいで安定している。だがポストによると、降圧剤を飲み続けていると、肺がんになる確率が上がるというのである。
当該の降圧剤は「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」で、カナダの研究グループが1995年から2015年までに約100万人の追跡調査をしたところ、同じ降圧剤のARBを服用した患者より、肺がんの発生率が14%高かったそうだ。
ACEとは、現代によれば、イミダプリル、エナラプリル、ペリンドプリルをいうらしい。
私のは違うようだが、これを飲むと「コホコホ」と軽い咳が出るそうだ。これは誤嚥性肺炎の予防にもなるそうだが、肺がん細胞の増殖を促す働きもあるそうだ。
薬は効果があればあるほど、副作用も強いといわれる。参考にしたほうがいいのだろう。
さて、現代で唯一、読んでみたのが、時効になる前に気づいておくべきカネについての特集。
私の母親の死後、困ったのは、銀行の貸金庫を簡単に開けられなかったことだった。
そのために、戸籍を取ったりと、煩雑なことをやらなくてはいけない。
現代がいうように、銀行口座には時効がある。来年1月からの「休眠預金等活用法」によって、10年以上が経過した口座は「休眠口座」とみなされ、預金保険機構に移管される。
郵便貯金のうち、定額・定期・積立預金は満期後20年と2カ月で、債権が消滅するそうだ。
これでは、親が預けていて、ずっと引き出さなければ、死後に判明しても「時効」という恐れはある。
それ以外にも、生命保険などの民間保険は、本人が死んでから3年経つと時効だという。
生命保険会社などは、時効が近いですよなどと教えてはくれない。畳の下や本の間に隠してあったとすれば、見つけるのは困難である。
こうして16年度だけでも、68億円の郵便貯金が時効を迎え、国庫に入れられているという。
もう一度、遺品や家の中を探してみると、お宝が出て来るかもしれない。
深田恭子という女優がいる。深キョンといわれるが、彼女も今や36歳。女真っ盛りである。
ポストによれば、医療脱毛専門院「リゼクリニック」が男女531人を対象に行った「不倫してみたい有名人」で、深田が1位になったというのである。
2位に新垣結衣、有村架純、3位に綾瀬はるか、4位に北川景子、5位に石原さとみだったという。
男女を調査したのなら、なぜ男の俳優が出てこないのだろう。不思議だが、そこはおいておいて、なぜ、アラフォー間近の深田が、不倫相手にいいのだろう。
アイドル評論家の中森明夫氏は、こう解説する。
「顔はあどけなさが残る少女のようだけど、ボディは大人の女性。ふくよかな二の腕のフェロモンと、はちきれんばかりのバストに母性を感じます。主役級で活躍する30代の女優で水着の写真集を出すなんて唯一無二、破格の存在です」
深田は30代半ばだから、癒しやロマンに満たされる不倫相手に映るから、という見方もあるが、理由はどうでもいいから、彼女と不倫してみたいものではある。
やはりポストで、ビートたけしが、文春が連続で報じている日テレの『イッテQ』についてしゃべっている。
型どおり、バラエティ番組で、本当かやらせかを目くじら立てるほうがおかしいと話す。
それに、『イッテQ』は、そもそも存在しない祭りを無理やり仕立て上げる必要なんてなかったんじゃないか、それに、本当に実在しそうな祭りに仕立てるという発想が、スケールが小さくてつまらないとも話す。
そこから今のテレビ批判になる。テレビが恥じるべきは「マンネリ」と「二番煎じ」だが、そうした新しい発想が出てこない。
それは、テレビの現場がコンプライアンスなどでがんじがらめになっていて、規制だらけのテレビでは、いいたいこともいえない。
それに比べれば、ネットのテレビは、タブーも少なく企画も斬新だから、地上波が勝てなくなってきているという。
後で、この問題については詳しく論じるが、バラエティといえども、事実でないものをでっち上げてはいけないこと、いうまでもない。
お次はそのビートたけしと愛人のお話。たけしが「オフィス北野」を飛び出して独立したが、以来、いいことがないという。
愛人が事務所を取り仕切り、軍団の芸人たちを叱責するから、彼らとの間に軋轢が生じている。先ごろ芸能活動休止を発表した水道橋博士も、彼女のパワハラで参ってしまったことが背景にあるというのだ。
また、これまでたけしの給料は妻と長男の事務所に振り込まれていたが、愛人が管理するようになってから、妻のほうへカネが入らなくなり、一時は離婚に応じてもいいとしていた妻の態度が硬化してしまったそうだ。
さらに、東京五輪の記録映画の監督に就任することがたけしの「人生最後の夢」だったのに、河瀨直美に決まってしまったことが大誤算だったそうである。
私にいわせれば、もともと無理筋の話だったと思う。なんの理由もなく銃を乱射するだけの映画しか撮らない監督に、ベルリン五輪を撮ったレニ・リーフェンシュタールのような記録映画が撮れるわけないもの。
在庫一掃内閣といわれているが、酷い人間たちを集めたものである。その中でも桜田義孝五輪相の失言は、酷いを通り越して、もはや芸術の域といってもいいのではないか。
五輪の関連予算を1,500円、蓮舫議員をレンポウ。この御仁、サイバーセキュリティー担当の大臣を兼務しているのに、パソコンは使ったことがないという始末。
文春によれば、桜田氏は高校卒業後、昼間は大工の仕事をして明治大学の夜間に通っていたそうだ。
その後、25歳の時に桜田建設を創業し、千葉県議から衆議院議員になった。時に「オレはカーペンターだから」というそうだが、今のままでは、大工さんたちから「一緒にするな」と叱られるはずだ。
ところで、11月22日あたりといわれる秋篠宮の誕生日会見が注目されている。今回、記者たちが事前に提出した質問の中に、「眞子さんの結婚問題」が入っているからだ。
そのために、このところ小室母子へのバッシングが再び激しい。文春は、先週掲載した「チャライ圭さん」写真がワイセツ過ぎるとの批判が出ていると特集している。
まさにマッチポンプというしかない記事作りだが、一応、紹介しよう。「英国王室であればこの写真が出た時点でアウトです」というのは、ジャーナリストの多賀幹子氏。
この写真とは、圭さんが大学生時代、六本木で行われたクラブイベントで撮られた一葉。
カメラに向かって、口元で裏返したピースサインをし、指の間から舌を覗かせている。これに対してネットで「下品」「発情していると勘違いされる」という書き込みが溢れたという。
「欧米では手を裏向きにしたピースサインは暗に女性器を指し、その間から舌を出すのはオーラルセックスを意味します」と、ご丁寧に米国在住のジャーナリストが解説している。
そして例によって、宮内庁関係者がこういう。
「秋篠宮夫妻は、ほぼすべての週刊誌に目を通されています。小室さんの写真もご覧になり、ショックを受けられているでしょう」
重ねて、先の多賀氏が、「『なぜこんなポーズをする小室さんを選んでしまったのか』と、眞子さまや秋篠宮さまにまで批判が波及しかねないのです」と付け加える。
あとはお決まりの、小室家の警備にかかる費用の問題や、400万円を返さない話。そして、こうしたいくつもの宿題をクリアしない限り、結婚問題は進展しないと結ぶ。
女性セブンは、もっとすごい。圭さんがアメリカに旅立つ直前の8月上旬、眞子さんを訪ねて来たが、その際、天皇皇后や東宮御所の来賓などが使う格式の高い門を、眞子さんが自ら警備に頼み、圭さんの乗った車を通らせたというのである。
その事が美智子皇后の知るところとなり、眞子さんの誕生日に御所で昼食を共にされたとき、「厳重警告」をしたというのである。
実際は、物事には手続きがあって、その一つ一つを丁寧にこなしていくことが大事だという話をしたそうだ。それが見出しになると「厳重警告」となる。
ということで、なんとかこの結婚を破談にしたい週刊誌が、次々に禁じ手を繰り出して、秋篠宮に会見で「この話はなかったことにする」といわせたいようである。
だが、どれを読んでも、眞子さんの「本心」がどうなのか、触れているところはない。それは、彼女の心は揺らいでいないからだと、私は考える。
ローラという女性、ロスを拠点にしているそうだが、このところ「プラスチックを減らそう」ということを自分のインスタで発信しているという。
この問題、確かに深刻なものだが、新潮は、彼女のいっていることとやっていることの間に大きな矛盾があると、噛みついている。
というのも、彼女がモデルとして活躍しているファッション業界は、海洋汚染の「元凶」だからだ。「アメリカの慈善基金団体が昨年発表した報告書によれば、ファッション産業は年間50万トン以上のプラスチック製マイクロファイバー繊維を海に廃棄しているとされる。これはペットボトル500億本を上回る量に相当する」(新潮)。
付け焼刃は剥げやすいということか、ローラちゃん。
韓国の最高裁が下した「徴用工へ賠償金を払え」の波紋は、ますます広がっている。
嫌韓派は、ここぞとばかりに「国交断絶しろ」と声高に叫ぶ者までいる。だが、日本の主要な貿易取引国である韓国を排除することなどできはしない。
そこで今度は八つ当たりすることになる。今や全米トップの韓流スターである「BTS(防弾少年団)」が、以前、原爆を皮肉るTシャツを身に着けていたことが問題になり、テレビ朝日の看板音楽番組『ミュージックステーション』に出演予定だったのに、テレ朝は「出演を見送る」と表明したのである。
このTシャツは、彼らのファンからの贈り物だったそうだ。それを着て、ワールドツアーなどをしていたため、徐々に炎上してきて、ここで爆発したということのようだ。
この「BTS」というグループ、すごい人気だ。韓国語で歌っているのに、今年、韓国人歌手として初めてビルボードのアルバム部門で1位を2度獲得したという。
坂本九の「SUKIYAKI」が1位になったのと匹敵するほどのことだそうだ。
このグループを締め出したことで、「日韓のぎこちなさを強調する」と、世界各国のメディアが伝え、韓国メディアや与野党も「日本の偏狭な文化相対主義と自己中心的歴史認識に深刻な遺憾を表す」と表明しているそうである。
原爆がどれほど日本人にとってセンシティブな問題であるのかが、韓国をはじめとして、多くの国に分かっていないことが、このような、日本側から見れば「非常識」なことが起こる要因になっているはずだ。
さらに世界の人々を理解不能にしているのが、あれだけの原発事故を起こしておきながら、再稼働するという政治家や電力会社のやり方であろう。「BTS」を日本に招いて、「原爆投下の悲劇を繰り返してはいけない」といってもらえばよかったのに。
フライデーによれば、貴乃花の息子・花田優一が芸能事務所を首になっていたそうだ。彼の本業は靴職人だが、タレント活動のほうにばかり熱心で、それも、妻を裏切り他の女性と「密会」していたところをフライデーされたりと、素行の悪さに事務所も呆れ、契約解除されてしまったという。
靴職人のほうはどうかというと、20万円もの高額なおカネを受け取りながら、一向に靴をつくらず、客たちからの苦情が殺到しているそうだ。
これって、父親譲りか母親譲りか?
今週のとんでもないワースト1議員は後藤田正純衆院議員(49)である。カミソリといわれた後藤田正晴元官房長官を大叔父に持つ、政界のサラブレッド。
04年には女優の水野真紀(48)と結婚している。だがこの御仁、酒と特に女にだらしないようだ。
大震災が起きた11年6月に、クラブで泥酔し、銀座ホステスを人目もはばからずに抱き寄せ、身体中をまさぐる姿がフライデーに載った。
妻から「いい加減にしなさい」といわれ、議員宿舎も引き払って、妻の住む田園調布の豪邸で、「マスオさん状態」だそうだ。
だがこんなことでは懲りなかった。17年8月にフェイスブックで知り合った実業家の女性とホテルで会い、男女の関係を結んだそうだ。
その後も、将来総理になるから一緒にいて、遊びで付き合うつもりはない、一生大事にするなどといって、ズルズル関係を続けていたという。
昨年のクリスマスイヴにも、都内のホテルで会い、プレゼントを交換し合ったそうだ。
それが、今年3月頃から後藤田のほうから疎遠になり、その後は、メッセージを送っても「既読」にならなくなった。
そこで、この女性、弁護士を頼み、9月3日に内容証明便で後藤田氏の事務所へ申入書を送ったのである。
彼女の意図はこうだという。金銭目的ではない。あなたは何のために政治家になったのか。女性は自己満足のための道具に過ぎないのかを問いたいそうだ。
そして二度と他の女性が同じような目に遭わないように、後藤田という男の人間性を広く知ってもらいたいためだというのである。
妻の水野は、今度はどう出るのか。お互い弁護士をつけて、決着は司法の場になるそうだ。
「オレの苦労も分からないで」と、自党の議員たちの呆れ果てた愚行に、安倍首相は内心穏やかではないだろう。
頭の中は来夏の参院選をどう切り抜けるかでいっぱいなのに、どいつもこいつも頼りにならんという憤りからか、または焦りからか、突然、プーチンロシア大統領と会談して、「日ロ平和条約を3年以内に締結する」ことで合意したと発表した。
その上、これまでの4島返還ではなく、歯舞、色丹の2島返還でいいとまでいい出したようだ。この大転換は、何を意味するのか。それとも殿ご乱心なのだろうか。
さて、今週もこの人の話題が出ない日はない。片山さつき地方創生担当大臣の「政治とカネ」のスキャンダルが止まらない。
事務所費の架空計上疑惑、無償でカレンダーを配っていた公職選挙法違反疑惑、自著の出版の際、顔写真や名前が記された特大看板を設置した疑惑(出版社側が設置したという片山氏の説明に、出版社側は否定)、開催した集会の会費総額180万円不記載と、まさに「疑惑のデパート」である。
文春で連載をしている、元小泉純一郎首相の首席秘書官・飯島勲氏も、「収支の出入りの総額まで訂正するようじゃ、政治資金の管理体制は言語道断と言わざるを得ないぜ」と厳しく批判している。
さらに今週の新潮は、片山氏の資金管理団体とは別の「山桜会」という後援会組織の会長が、「過去に、暴力団と手を組み、仙台市近郊にあった『竹の内産廃』という産業廃棄物処分場を乗っ取り、大騒動を引き起こしていた」(新潮)と報じている。
乗っ取った「竹の内産廃」には、遠方からもゴミを捨てるトラックが列をなし、廃棄が禁じられている注射器などの医療廃棄物までが捨てられるようになった。そのために地域住民から、水が黒い、臭いがひどいという苦情が多く寄せられたという。
県の調査では、致死量を大幅に上回る硫化水素ガスが検出され、ついには、宮城県警が社長などを廃棄物処理法違反で逮捕したそうである。
会社は解散したが、本当の主役である先の会長や、暴力団の総長は逮捕されなかった。
だが、汚臭の広がりを防ぐために、排水溝を設置するよう計17回も措置命令を出したが、聞き入れず、県が撤去など行政代執行にかかった費用は7億円にも達するという。
当該の会長が経営する大阪支店の一部を片山に提供し、女性秘書がそこを足場に、支援者周りなどをしているそうだ。だが、片山のどの収支報告書を見ても、会長に家賃を払っている記載はないという。
新潮はこう問う。彼女はかつて自民党の環境部会長を務め、産廃業界と政界のパイプ役となる「産業・資源循環議員連盟」の事務総長の立場にあるのに、「暴力団と一緒に乗っ取った産廃で周囲の住民に被害を及ぼすような人物を後援会のトップに据え、平然としていられるものなのか」。
新潮は、彼女自身が安倍内閣の「産業廃棄物になってしまったかのようである」と指摘している。やや厳しすぎるとは思うが、困ったものである。
さて今週も第1位は文春の日テレ『イッテQ』騒動。ついに日テレに謝罪させたのである。
「ヤラセは事実や真剣勝負に見せながら、演技や作為によるものをいう。捏造とは、事実でないことを偽って事実だと伝えること」
日本テレビでNNNドキュメントやニュースキャスターをやり、現在は法政大教授の水島宏明氏は『内側から見たテレビ やらせ・捏造・情報操作の構造』(朝日新書)で、こう定義している。
これでいうと、先週の文春が報じた、日テレ『イッテQ』の「ラオスの橋祭り」は、ヤラセではなく捏造である。
文春は今週も、昨年2月12日に放送された2時間特番『宮川手越2人で挑む奇祭カリフラワー祭り』が捏造だったと報じている。
タイの首都バンコクからクルマで6時間かかる避暑地の村で、「カリフラワーの収穫を祝う祭りが年に一度開かれる」として、村人たちが二人三脚で泥沼を駆け抜け、20キロのカリフラワーを収穫するスピードを競った。
宮川大輔と手越祐也がタッグを組んで参加した番組は、同番組の視聴率歴代7位の22.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したという。
だが、この村の村長は、テレビ番組のコーディネーターを夫に持つ地元住民から、「日本のテレビ局の撮影があり、スポーツ交流大会が行われる」としか聞いていないと、文春に話している。
当日会場になったカリフラワー畑を所有する地主の1人も、「あのゲームは、あの時が最初で最後」だと証言する。ここでも優勝者や参加者には、賞金やマウンテンバイクなどの賞品が出たそうだ。
しかも、現地当局への撮影許可申請には「野菜の収穫競争」として届を出していることを、文春側は確認している。
先週は、「現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、参加者に賞金を渡した事実はない」と、下請けの責任にして疑惑を否定した日テレ側も、今回は、文春発売前に、「番組の意向でコーディネート会社が主催者になったイベントとして開催したケースがあった」「開催費用や賞金などが支払われていることもあった」と認め、「確認が不十分なまま放送に至ったことについて、当社に責任がある」と謝罪した。
しょせんバラエティ番組なのだから、ヤラセやウソがあったっていいじゃないか。擁護する声があるのは理解できる。だが、この番組は自らドキュメンタリーバラエティと銘打ち、モットーは「ウソとヤラセの完全排除」を謳っているのである。
また文春は、日テレの情報・制作局長の加藤幸二郎氏のこういう発言を取り上げている。
「番組の人格で『イッテQ』は笑いをやっているけれども、相手に対して失礼なことをしているという人格がないから、許してもらえていると思う」
ない祭りをでっち上げて、ラオスやタイの国民を笑いものにすることが「失礼」なことだとは考えないのだろうか。
文春は、MCの内村光良や宮川大輔にはやや同情気味だが、彼らが何も知らなかったはずはないし、高額なギャラが支払われているのだから、責任はあると私は考える。
この件で、視聴者の見る目が変わってくるはずだ。これからは、どこにヤラセやでっち上げがあるのかを探す楽みが加わり、演者がどんなに命がけであろうと、感情移入できないだろう。
先の水島氏は本の中で、「放送に登場した告発者や被害者、あるいは客などが偽物だったという“不適切な取材”がなぜか日本テレビの番組ばかりに集中している印象だ」と書いている。
フジテレビに追いつき追い越せと、テレビ界のトップに立っために、視聴率さえ取れれば何でもあり、という空気が現場にあるのではないか。一度、立ち止まって考えたほうがいい。
11月15日、日テレの大久保好男社長が謝罪し、祭り企画を当面休止することを発表したから、番組自体は当分続けるようだ。
フライデーは、「効率化を図るため、プロデューサーら幹部同席のチェックは極力、最小限にとどめる。各コーナーの担当チームが持ち寄った資料等にサッと目を通し、後は制作会社や放送作家、ディレクターらに詳細を詰めさせるのだそうです」と、チェック機能が甘かったことを指摘している。
話しているのはフジテレビ関係者。この際、水に落ちた日テレを徹底的に叩けと、各局挙ってヤラセだ捏造だと批判しているが、私にいわせれば天に唾するようなものではあるが。
NESWポストセブン(11月15日)は、『イッテQ』のすべての祭りを検証したが、そのうち11の祭りが存在を確認できなかったと報じている。そのうちの7つがタイ近郊だったという。これが意味するところは明らかだろう。
11月18日、『イッテQ』は冒頭、「番組をご覧のみなさまへ」というお詫び風のものを出した。
そこに「これまで大規模なフェスティバルからスポーツ大会、イベント、コンテスト愛好家が集う小さなゲームまでさまざまな催しを『祭り』と名付けて扱ってきました。しかし一部の『祭り』において、開催実績や開催経緯などの説明に誤りがありました」と書かれている。
これは、いかにも苦しいいい訳である。最初の文春に対する日テレ側の反論に「祭り」ではなく「催し」と書いてあったが、このコーナーは「祭り」を紹介するものであったはずだ。
なんとしても番組は続けたいという局側の苦しすぎるいい訳である。番組が始まると、出演者たちが大声で元気を装っていたが、カラ元気であろう。
その証拠に、先週、今週と、視聴率は16%程度だそうだ。ヤラセは致し方ないが、捏造はいかん。早くも視聴者離れが出てきたと、私は思う。
【巻末付録】
現代から。「久松郁実、グラドル界No.1美女-3年ぶりの写真集で魅せた!」「ロシアの妖精・トゥクタミシェワ-妖艶ハプニングをカラー連続撮!」。
袋とじは「素人投稿ヌードの世界-なぜ見せるのか、なぜ見てもらいたいのか」。
ポストは「岸明日香、おっぱいは裏切らない-グラビア界のトップアイドル」「梅田彩佳、下着を脱いだら……手ブラ、Tバックで魅せた大人セクシー」。
今週を見る限り、両誌とも脱ヘア・ヌードへと舵を切ったのではないかと思われる。単に、いいヘア・ヌード写真がなかっただけかもしれないが、何か、週刊プレイボーのようである。
この路線で行くことはいいとは思うが、部数低迷の折柄、あっという間に元に戻る。私はそう見ているのだが。
というわけで、今週は評価する何物もない。よって引き分け。
(文=元木昌彦)