今週の注目記事・第1位
「日本を席巻する『百田尚樹現象』」(「ニューズウイーク日本版」6/4号)
同・第2位
「丸山穂高・国後島で絶叫暴言『女を買いたい』」(「週刊文春」5/30号)「日ロ交渉史に刻まれる『丸山穂高』暴言秘録」(「週刊文春」5/30号)
同・第3位
「自動ブレーキ車安全性能ランキング」(「週刊ポスト」6/7号)
同・第4位
「川栄李奈<電撃婚>相手に『二股証言』『5カ月前まで私と同棲していた』」(「週刊文春」5/30号)
同・第5位
「『桂文枝さんに伝えたい娘の最後』元愛人紫艶の母悲痛告白」(「週刊文春」5/30号)
同・第6位
「『百田尚樹』に<三流役者>と指弾された『佐藤浩市』名演の見所」(「週刊新潮」5/30号)
同・第7位
「ライザップから銀行が次々、資金を引き揚げ始めた」(「週刊現代」6/8号)
同・第8位
「『兄より先に結婚』と宣言していた秋篠宮」(「週刊文春」5/30号)
同・第9位
「田口淳之介&小嶺麗奈マリファナ・デート-逮捕された元ジャニーズアイドル」(「フライデー」6/7号)
同・第10位
「原発ゼロ『小泉純一郎』を操る『正義の弁護士』の下半身裁判-間男になって」(「週刊新潮」5/30号)
同・第11位
「皇室と恋愛 5条件に立ち返れ」(「サンデー毎日」6/9号)
同・第12位
「安倍首相も呆れた トランプは日露戦争を知らなかった」(「週刊文春」5
/30号)
同・第13位
「朝日新聞労組副委員長はなぜ多摩川で入水自殺したのか」(「週刊文春」5/30号)
同・第14位
「胃瘻でしか栄養を摂れなくなった佐川一政の病床」(「週刊新潮」5/30号)
同・第15位
「『三つの試練』がもたらした『草刈正雄』復活の日(独占手記)」(「週刊新潮」5/30号)
同・第16位
「磯野貴理子を捨てた24歳下夫の正体」(「週刊文春」5/30号)
同・第17位
「不動産情報には決して載らない新宿ゴールデン街の秘密」(「週刊現代」6/8号)
同・第18位
「『山口真帆事件』に大人の鑑賞法-更迭された『劇場支配人』が明かす裏の裏」(「週刊新潮」5/30号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
まずは新潮からいこう。山口真帆事件で、NGT48を更迭された今村悦朗(59)という前支配人が話をしている。
聞くべき何ものもない。卒業する3人には頑張ってほしいと願っているというが、ここまで山口を追い詰めたのは、あんたを含めた運営側の自己保身ではなかったのか。
お次は現代。今週も平週号だが、次号の発売は来週金曜日の6月7日である。1週売りと2週売りとに分けて、月3回刊にしたのだが、それならば読者に対して、週刊現代はこういう形で発行しますと発表すべきだと思う。
ふた昔前なら、毎週月曜に買う読者が多かったから、間違って同じ号を買ってしまい、怒りの投書が殺到したことだろう。
今は読者も少ないから、苦情もないのだろうが、週刊誌といえども公的な刊行物である。
部数減によって、印刷代、紙代を節約するために「苦渋の選択」をしたと、読者や世間にいうべきだ。その責任を逃れて、なし崩しに月3回刊にするなど、見苦しいではないか。
現代OBたちは何を思っているのだろうか。聞いてみたいものだが。
さて、新宿ゴールデン街は私にも青春の地である。もはや行きつけの店はほとんどなくなり、若者相手の小洒落た店が増え、ジイサンが昔を懐かしむところはどこにもない。
ここは権利関係が複雑で、売り買いがなかなか難しかった。ここを調べたノンフィクション・ライターの平井康章は現代にこう書いている。
「今回、いくつかの店舗の登記簿にあたってみたが、過去に旧大蔵省や東京都の差し押さえにあった後、目まぐるしく所有者が替わり、今も複数の抵当権がついている土地が少なくなかった。
なかには『アメリカ合衆国デラウェア州』や『ケイマン諸島』など、海外に本拠を置く会社が過去に抵当権をつけていたケースも散見された。(中略)
こうした情報は、地元の不動産関係者のみで共有されるが、表に出てくることはない。『新宿ゴールデン街まちづくり協議会』の資料によれば、この街の土地・建物権利者は151名(’17年9月時点)もいるという」
ゴールデン街が形成されたのは終戦後、しばらく経ってからだった。昭和24年(1949年)、GHQが露店撤廃令を出したことを受け、当時新宿駅東口にあった「新宿マーケット(龍宮マーケット)とも呼ばれた」付近の露天、新宿2丁目付近で営業していた露天が移転を余儀なくされ、代替地として用意されたのが、かつて三光町という地名だった現在の場所だった。
当初、この一帯は青線と呼ばれる非合法の売春地帯だった。
ゴールデン街には夜な夜な文士や芸能人が集い、賑わっていた。
だが、「’90年代に入ると、バブルは崩壊。それまでの激しい地上げの影響もあり、最盛期に300軒近くあったゴールデン街の飲食店は、百数軒程度まで減ってしまった」(同)
さらに、街の将来に目を向ければ課題も残るという。
「最も大きな問題は、多くが築70年を迎える木造建物の老朽化だ。’16年に4軒を巻き込む火災が発生したのを機に、街ぐるみで建て替えや不燃化対策を進めようとしているが、対策は遅々として進まないのが現状だ」という。
まあ、あのまま朽ちていくのもゴールデン街らしくていいのでは。あまりにも無責任ないい方にはなるが。
タレントの磯野貴理子(52)が突然、テレビで離婚したことを公表した。理由は「自分の子供が欲しい」と年下の亭主がいったからだという。
磯野が再婚したのは12年、24歳年下だった。彼女は40代半ば。磯野が脳梗塞で倒れた時は、救急車を呼び命を助けたこともあるが、酒癖が悪いらしい。
だが、磯野が妊娠して子どもを産むのは難しいと知っていて結婚したのではないのか。男に非難が集まるのはわかる。
だが、彼女が74歳になった時、男はまだ50歳か。一般論だが、年の離れた、特に女性が年上の場合、結婚生活はなかなか難しいのかもしれない。
草刈正雄という俳優がいる。日本人の母親と日本に駐留していたアメリカ兵との間に生まれたが、父親は朝鮮戦争で亡くなったという。
苦労はしたが、生まれ持っていた“美貌”がモデルとしての成功に結び付活き、俳優としても注目される。
今は66歳。新潮でインタビューに答えている。NHK朝ドラの『なつぞら』に出演し、3年前にはNHK大河ドラマ『真田丸』にも出た。
いい男過ぎるのが難点だったが、還暦を過ぎていい味が出てきたということだろう。これから俳優として大成するかどうかが問われると思う。映画の代表作が欲しいね。
1981年、パリ留学中に、オランダ女性を殺して肉体の一部を食べたことで有名になった佐川一政(70)という男がいる。
私も、小説を書いたから見て欲しいとと電話があり、渋谷で何度か会ったことがある。その佐川が6年前に脳梗塞を患い、今は、誤嚥をしないために胃瘻にして、ベッドに寝た切りだと、新潮で佐川の実弟が話している。
弟が、「今でも女性を食べたいと思うかと聞いたら、『思う』と答えた」という。
多摩川で朝日新聞労働組合副委員長・K(35)の遺体が発見されたのは5月13日の夕方。
Kは校閲記者として腕を磨き、言葉のプロとして自負を持っていたという。
労組専従になったのは昨年8月。朝日の部数は減り続け、この4年半で約140万部減、売り上げは400億円減り、社員の給料にもメスを入れる動きが出ていたという。
70億円の人件費削減を掲げ、平均年収1293万円を平均165万円カットすると会社側はいい出したそうである。
文春によれば、渡辺雅隆社長と労組委員長が大阪で縁があり、労組側は「賃下げの必要性は認めざるをえない」と表明したのである。
当然社内からは、なれ合いではないかという批判が出て、その矢面に立ったのがKだったという。
遺書にも、賃下げの対応に悩んでいるという内容があったという。これだけ部数が減っているのだから、社員も何らかの負担をすべきだとは思うが、心がまっすぐ過ぎて、臨機応変に対応できなかったのだろう。きっと、校閲マンとしては優秀な人だったと思う。
さて、トランプが極上の東京名所めぐりをして、満足して帰途につく。
なぜあれほどまでに「接待」しなくてはいけなかったのか。そのくせ、ツイッターでは、貿易交渉は参院選まで待つと、安倍との暗黙の了解をばらし、おまけに選挙のelectionにsをつけたから、ダブル選挙を安倍に持ちかけられたことも暴露してしまったと騒ぎである。
だが、文春によれば、トランプは日露戦争も知らなかったという。首相周辺が、トランプは安倍に、「日本はロシアと戦争をやったのか?」と聞き、勝ったと伝えると、「グレート!」と仰天していたというのである。
トランプと安倍がゴルフをやったのは「茂原CC」だった。現代によると、今回2人とゴルフをした青木功が、茂原のオーナーと旧知の仲だったからだという。
懸案が山積する中、ゴルフや大相撲、居酒屋で飲んでる場合じゃないだろうと思う。
お次はサンデー毎日から。戦後史に詳しい評論家の保阪正康が眞子&圭問題について言及しているのだが、あまりにも古めかしい論を展開している。
恋愛から出発しての結婚があってもよい、といいながら、「しかしそこには昭仁皇太子と美智子さんの結婚に見られるように、好意の感情とともに尊敬や畏敬がより大きな比重を占めていることが重要な要件になっていたのである。歴史的に見て、特に近代日本の歴史を見て皇室と恋愛という括り方をしてみると、次のような言い方ができるように思う」と箇条書きにしている。
皇室の関係者の恋愛は感情だけではない。相互に畏敬の念が要求される。
世間に一定の範囲で認知される。必ず助言者がいて、適時助言を受ける。恋愛相手は必ず調査される。
「少なくともこの五条件は基本的なルールといっていいのではないだろうか。このルールに欠けていれば、それは歓迎されないといっていいだろう。同時にこれらの条件は何も皇室だけではなく、一般社会でもよく語られる条件である。(中略)
皇族は天皇を支えるという大きな役目がある。この恋愛は現在は令和の天皇を支えるうえで阻害要因になるのか否かが問われるべきであろう。そして将来は、秋篠宮さまや悠仁さまにとって支えることになるのかが検証されるべきであるように思われる」(保阪)
保阪は、眞子&圭の結婚を「多くの点で皇室の条件から欠落している点が多いように思う」と、否定的である。
私は、2人の恋愛感情は本物だと思うし、小室圭が皇室に対して「畏敬の念」がないとは思わない。
世間に認知されていないとすれば、母親のことを週刊誌に持ち込んで、一方的に責め続けている元婚約者の話をそのまま垂れ流してきた週刊誌やテレビ報道にこそ問題があるのではないか。どちらにしても、私とは異なる見解であることはいうまでもない。
新潮に、小泉純一郎元首相を担ぎ出して、「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)をつくった河合弘之弁護士が、社会正義とはちと違う、人妻と不倫をしていたと、元の夫から訴えられていると報じている。
もちろん、河合弁護士は一切否定しているが、首を傾げるのは、河合側は裁判資料の閲覧制限を頻繁にかけて、見られたとしても訴状などは終戦直後の黒塗り教科書みたいだというのだ。やましいことがないなら堂々と裁判で主張し戦えばいいと、私も思うのだが。
ところで、5月22日、「関東信越厚生局麻薬取締部は大麻取締法違反(所持)の疑いで、アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー田口淳之介容疑者(33)と交際相手の女優・小嶺麗奈容疑者(38)を現行犯逮捕した」(朝日新聞DIGITAL5月22日より)
フライデーは07年に、バリバリのトップアイドルだった田口が、年上の小嶺を連れて、キャップもマスクもつけずに表参道を歩いていたり、部屋着で焼き鳥屋へ寄ったりしているところを撮っていた。
人前で手をつないだり、タクシーの中で熱い口づけ交わしたりと、ひと目もはばからず2人の世界にドップリつかっていたというのである。
その当時から、小嶺が薬物中毒という噂が流れていたが、田口は耳を貸さなかったそうだ。
取り調べで田口は「2人で大麻をやった」といい、小嶺は「自分1人でやった」と話しているという。年上女が年下の恋人を庇っているという図だが、可愛いんだろうな年下の男は。
5歳ぐらい年上だったらうまくいくのかもしれない。
文春に「秋篠宮・紀子さまご成婚秘話」という記事がある。当時、紀子と秋篠宮の結婚をスクープした元朝日新聞社会部記者の内藤修平が往時を回顧して話をしている。
紀子が、内藤に「皇室に入ったら、和歌が詠めないといけないのでしょうか?」と聞いたり、秋篠宮がイギリスへ留学すると、「別の新しい人と出会われるのではないか」と不安を漏らしていた、「もし結婚がうまく行かなかったら、父のように学者になりたい」といっていたというようなことが書かれているが、目新しいことはほとんどない。
秋篠宮が兄・浩宮より先に結婚することに反対され、皇籍離脱すると迫ったなどと週刊誌で報じられたが、実際は、美智子妃は早くから紀子のことを認めていて、何度も東宮御所へ出入りし、テニスなどをしていたという。
私も一度だけ会ったことがある紀子の父親・川嶋辰彦学習院大教授の対応が素敵だ。内藤記者が福岡へ異動になってからも、3回も会いに来てくれて、「結婚はまだです」と教えてくれたという。
取材相手と、こうした交遊を結ぶというのは、私にはなかったから、うらやましい気がする。
日本ABC協会の2018年7月~12月の雑誌販売部数が発表された。
主な週刊誌を紹介しよう。週刊現代が4500部ほど部数を伸ばして約21万部だが、週刊文春は2万1000部強落して約31万部、週刊新潮は3万7000部ほど落として約21万部。
現代と競っている週刊ポストは、1万5000部ほど落して、約19万部と20万部の大台を割ってしまった。
週刊朝日は約7万2000部、サンデー毎日が約3万5000部、フライデーも2600部ほど落して約9万部、FLASHは4000部ほど落して約6万2000部である。
月刊誌の文藝春秋も2万6000部ほど落して約21万部。週刊誌全体では前年同期比で97.77%、約323万部である。
ここへきて文春、新潮の部数減が目立つ。スクープでは売れないが、スクープが無ければもっと売れない。
現代が5月の連休明けから月3回刊へとアナウンスなしに移行したが、これが週刊誌時代の終わりの始まりになるのか、注視したい。
現代が先週に続いてライザップを取り上げているが、今回は、ライザップと前澤友作のZOZOがよく似ていると報じている。
ライザップは銀行からも見放されつつあるというのだが、
「株価が急落し、投資家を慌てさせているのは、ライザップだけではない。ZOZOもいま深刻な株価低迷に悩まされている。
インターネット通販によるアパレル事業で急拡大したZOZOの株価は一時、時価総額1兆円を超えるほど上昇した。創業者の前澤友作社長(43歳)は、剛力彩芽をはじめ女優とたびたび浮き名を流し、100億円を超える現代アートのコレクターとしても有名だ。
ここにきてZOZOの低迷が顕著になってきている」(現代)
ZOZOの関係者がいう。
「アートの購入費や月旅行の前払い金など、前澤さんには現金が必要だった。そこで株を担保に融資を受けたのですが、さらに株価が下がれば後がない。慌てて資金を作るために自慢のアンディ・ウォーホルの絵画も売却したと言われています」
このまま株価が下がり続ければ強制的に株が売却されることもあるという。
「その下限は一説に時価総額4800億円、1株1540円。非常に危険な状態です。経営に打ち込み株価を上げるしか、方法はありません」(同)
だがカルビー元社長の中田康雄はこう見ている。
「アマゾンがファッション通販で攻勢をかけ、ZOZOのモデルは目新しさを失いつつある。新しい事業モデルの展開なくして今後の成長は期待できない。株価を上げるのは甘くないでしょう」
ZOZOやライザップの命は短くて、苦しきことのみ多かりきか。
「第一生命サラリーマン川柳」が決まった。
「ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし」「いい数字 出るまで測る 血圧計」「手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち」。このところ腹を抱えて笑えるものがない。これも時代の閉塞感からか。
さて、俳優の佐藤浩市(58)が、公開されている映画『空母いぶき』についてのインタビューの中で、「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね」と語り、首相を演じるに当たって、「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです」といったが、それに対して、百田尚樹や堀江貴文ら右派連中が、安倍首相をおちょくっている、けしからんと批判したことがチョッピリ話題である。
こんなことでいち俳優をあげつらう連中の気が知れないが、ここだけを抜き出して紹介すると、佐藤の発言は安倍だけではなく、病を抱えている人に対して無神経だといわれても致し方ないだろう。
時の政権を批判するには、腰だめして、何を俎上に上げるか考えることだ。安倍にはモリカケ問題、公文書の改ざん、放言癖、カミさんの“酒乱”問題など皮肉る話は掃いて捨てるほどあるではないか。
以前から不思議に思っているのは、アメリカには大統領を主役にしたドラマや映画がいくらでもあるのに、なぜ日本ではそれができないのだろう。
ケヴィン・スペイシーが制作に参加したNetflixの『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、スペイシーの演じる大統領が、殺しから不倫、相手候補を追い落とす汚いやり方が生々しく描かれ、関係が冷え切った妻には男をあてがい、その妻が反旗を翻し夫を殺して大統領に取って代わるという奇想天外、何でもありのドラマだ。
スペイシーがセクハラで告発され、降板したことで平凡なドラマになってしまったのが残念だ。日本の首相官邸を舞台に、首相と官房長官の確執、出世に目がくらんだ役人たち、政権の甘い汁を吸いたくて群がるテレビ局の幹部、自称作家、出版社社長などが織りなすドラマをやらないか。そんな勇気のあるテレビ局スタッフや幹部などいないのだろうな。
幻冬舎の見城徹社長の評判が悪い。自社で本を出している作家が、百田の『日本国紀』を批判したからと、出す寸前になっていた当該の作家の本を出さないといい出し、おまけに、自分のツイッターで、その作家がいかに売れないか、部数まで公表してしまったのである。
こんな人間が同じ出版界にいると思うと情けなくて涙が出る。これまで何冊も編集についてのハウツー本を出し、芸能界のドンの尻について大物を気取ってみたり、安倍首相ともお友だちだと、ネット番組にお越しいただいてゴマをすり続けてきたことで、自分を見失ってしまったのだろう。
「有名になりたいという病」に取りつかれてしまった哀れな人間だと思う。
文春が、桂文枝と18の時に知り合い、以来20年の青春を文枝に捧げた演歌歌手・紫艶ことが、3月31日、自宅マンションで突然亡くなってしまったと報じている。享年41。
16年3月にフライデーで、文枝との不倫関係を告白。だが文枝は全面否定した。同じ吉本興業に所属していたため、吉本は文枝の擁護に回り、結局、文枝が上方落語協会会長を退任、紫艶が芸能界を引退することで幕引きとなった。
紫艶に対する批判がすごく、孤立無援の彼女は次第に体調を崩していった。紫艶の母親が娘に文枝とのことを、「辛かったでしょう」と聞いたことがあるという。彼女は「苦しいこともあったけど、楽しいこともあったんだよ。でも一言、本当のことを言ってほしかった。お母さん、悔しい」といったそうだ。文枝はこの言葉を何と聞くのだろう。
川栄李奈(24)という元AKB48出身で女優と、俳優の廣瀬智紀(32)ができちゃった婚を発表した。
川栄は、ドラマにCMにと引っ張りだこで、CM本数は綾瀬はるかを凌いで14社もあるそうだ。だが、おめでとうと素直にいえないのが週刊誌の悪いところ。文春は、廣瀬と結婚を約束し、3年間も同棲していた20代A子の恨み言を載せている。
廣瀬は、埼玉にいる両親にも彼女を紹介していたそうだから、彼女が結婚できると考えたとしてもおかしくはない。
廣瀬と川栄の交際が始まったのは、昨年10月の舞台『カレフォン』だというが、A子は廣瀬の本読みに付き合い、川栄の台本を読んだこともあったという。
その公演期間中に、廣瀬から「仕事のために人間として成長したいから、俺は一人で生きていきたい」といわれた。仕方なく彼女が出ていくと、今度は態度を豹変させ、「結婚に向けて頑張ろう」といい出した。
こんないい加減な男と結婚して大丈夫なのだろうか、川栄は。
高齢者の自動車事故が多発している。そのほとんどがブレーキとアクセルを踏み間違えたというケースである。
では、そうした事故を自動車の安全性能でいくらか防ぐことができるのか。ポストの時宜を得た特集である。
助けとなるのは自動車に搭載されている、予防安全性能だ。前方の障害物を察知して自動的にブレーキがかかったり、衝突回避の警報が鳴ったりするシーンをCMなどで見たことがある人も多いだろう。
国土交通省所管の独立行政法人「自動車事故対策機構」が、被害軽減ブレーキ対歩行者、被害軽減ブレーキ対車両、車線逸脱抑制、後方視界情報、高機能前照灯、ペダル踏み間違い時加速抑制などの点を採点した。満点が126点である。
1位はトヨタのカローラスポーツで122.4、2位がスバルのフォレスターで122.3、3位がホンダのインサイトで121.4,4位がN-VAN(軽)で120.6。16位のオデッセイは62.7である。
自動運転車に行く前に、もっとメーカーは安全性の研究にカネをかけてもらいたいと思う。
さて、丸山穂高議員の「(国後島の返還は)戦争しないと、どうしようもなくないですか」発言は、どん底まで落ちている議員の質の低さにとどめを刺したといえるだろう。
この発言は、「北方四島ビザなし訪問団」として国後島を訪れていた一夜、「日本人とロシア人友好の家」で一行がささやかな宴会を開いていた時、したたかに酔った丸山が、大塚小彌太団長に議論を吹っかけた時に出たものであった。
だが、文春、新潮によれば、丸山の暴言はこれだけではなかった。文春によれば政府関係者がこう話す。
「あの夜、丸山氏は女性蔑視、猥褻な発言を繰り返し、禁じられた外出までしようとした。しかも、その理由は『女を買いたい』という信じられないものでした」
その他にも「オツパイ! チンチン!」と連呼し、「俺は女の胸を揉みたいんだ~!」と絶叫したというのである。
団員の中には女性はもちろん、島民三世の女子中学生や高校生がいたというのに。
その後も、外へ出たいという丸山は、「オレは国会議員だ! ここは日本の領土だろ! 議員だから不逮捕特権があるんだ!」とほざいたそうだ。
なぜ無用な外出を制限しているのか。新潮によれば、「外出先でトラブルがあり、ロシアの警察に拘束された場合、現地の法律が日本人に適用されてしまうことで、事実上、北方四島がロシアの領土だと認めることに繋がりかねないからである」
ましてや買春で捕まったりしたら、安倍首相のプーチン大統領への“土下座外交”も水の泡になってしまう。丸山に一番怒っているのは安倍ではないだろうか。
おまけにこの旅行団には旅費、宿泊代が「北方四島交流北海道推進委員会」から支給されるそうだ。
ボスの松井一郎維新の会代表が、除名処分とし、「アルコール依存症だ」とSNSで断じ、議員辞職まで促したのに、「このままではこの国の言論の自由が危ぶまれる」などと寝言をいって、議員辞職はしないようだ。最高学府を出た元官僚が「言論の自由」の意味さえ理解していないのである。
文春の巻頭グラビアに、おバカなことでは丸山にも引けを取らない桜田義孝前オリ・パラ大臣が、睨みつけるように丸山を見て通り過ぎる瞬間が切り取られている。
こういう連中は選良ではなく選悪である。これまで議員辞職勧告決議が可決されても、辞職した議員は皆無だそうだ。いっそのこと、丸山を議員にしておいていいのかという国民投票でもやったらどうだろう。
質の悪さでは丸山、桜井と同じ穴の狢は安倍首相であろう。どうやら消費税を10%に増税することを再々凍結して、その信を問うということで衆参同日選を強行するようだ。
野党も自民党内からも「凍結やむなし」という声が圧倒的なのに、なぜ選挙をやらなければいけないのか。「アベノミクスの失敗で景気が悪化したから、増税を凍結します」でいいはずではないか。
今週の1位は、久しぶりにニューズウイーク日本版の「百田尚樹」についての記事である。
日本を席巻するとは大仰だが、百田ばりの面白い記事になっている。書いたはノンフィクション・ライターの石戸諭。
彼は毎日新聞で10年ほど記者をやっていたというから、日本では数少ないリベラル派のようだ。
百田の本を全部読み、見城徹幻冬舎社長にもインタビューしている。長いが、これを読めば、百田という人間が何たるかがよくわかる。
ここでも何度か書いたが、やしきたかじんが亡くなった後、死ぬ少し前にやしきと結婚した女とのことを『殉愛』とタイトルをつけ、「純愛ノンフィクション」と謳って幻冬舎から出した。
だがその内容たるや女のいい分だけで構成され、女が悪口をいっているたかじんの長女や、元マネージャーのいい分などまったく聞かない呆れたフィクション本であった。
長女も元マネージャー―も百田と幻冬舎を相手取り訴えを起こした。結果、百田側は敗訴した。
元マネージャーは『純愛』出版後、社会的な信用を失い、芸能界での職を得ることもできなかった。家族共々、大阪から東京への引っ越しを余儀なくされてしまったという。石戸のいうように、表現は生活を壊すこともできるのである。
この裁判を傍聴したノンフィクション作家の角岡伸彦が、百田が法廷でこう語ったという。
「確かに、書き方については、もっとこうしたらよかったという思いはありますが、仕方ない。書いてしまったんやから」
この本を出版したことについて、見城徹はこう答えている。
「名誉棄損については申し訳なかったが、出すべきだと判断したということです。これ以上言うことはない。僕は作家の側に立つ。危険だからやめようと言うことはできた。でも、作家が熱を込めて書いたもの。うちのために書いてくれたのだから訴訟に負けても、作家の側に立つという決断をした」
先に書いたように、百田の『日本国紀』を批判した作家の津原泰水の文庫本を、出版しないと通告し、ツイッターでこれしか売れなかったと実売部数を公表するという呆れ果てたことをしたのは見城その人である。
彼にとって売れない作家など守る必要なはない、売れる作家なら身を挺して守るということなのだ。
これからは、作家が幻冬舎から本を出すと、「よくあんなところから出す気になったな」と揶揄されるようになるだろう。
出版社の存立を自ら危うくした人間として代々語り継がれるだろう。
石戸は、百田人気をこう分析する。
「中韓に『怒り』を爆発させ、朝日新聞と言う大マスコミを批判する言葉は、非マイノリティポリティクスと相性が良い。マジョリティーである『ごく普通の人』は多かれ少なかれ、中韓への違和感や疑義を持って、生活している。百田の言葉は『ごく普通の人の感覚』の延長線上にあるのではないか、と」
百田は自身をトリックスターと表した一文がことのほか気に入っていると話したことがあるそうだ。
「彼の自己認識はこれに近いのではないか。読者の支持がなくなればそれで終わり。物議を醸す発言も自分が思うこと言っているだけで、自分の考えに染めてやろうとは思っていない……」(同)
インタビューで日本国境を書いたことについて百田はこう答えている。
「そうですね、学術的なものではないです。僕が日本という国の物語を面白く書いた、という本です。民族には物語が必要です。日本には素晴らしい物語があるのに、これまで誰も語ってこなかった。歴史的事実を淡々と書いたところで、それは箇条書きと同じです。
僕は歴史で大切なのは解釈だと思っています。事実は曲げられませんから、事実に基づき、史料と史料の間を想像力で埋めて書いたのが、僕の解釈による通史です。日本の歴史をこうあるべき、なんて思うことはないですね。
南京大虐殺はなかったなどと、安倍首相でも認めていることまで百田は否定する。歴史修正主義者ではないのかと聞かれ、
「僕は歴史修正主義者でもなんでもありませんよ。それまで事実をねじ曲げてきたことが歴史修正であり、私は『日本国紀』で普通の歴史的事実を書いています。南京大虐殺があった、日本軍の強制による従軍慰安婦がいた、というほうが『歴史修正』だと思いますよ。それらに物的証拠、史料的証拠はありますか?」
この男にとって事実かどうかよりも売れることが一番大事なのだ。
「売れることが一番大事。そのためにやっています。売れなくてもいいならブログに書いていたらいい。僕の本で、編集者、製本会社、書店、営業……。多くの人がご飯を食べているんです。売れなくてもいいから本を出そうとは思いません」
またこうもいう。
「僕は小説家なので、政治について何かを書いて、お金をもらうという意識はありませんでした。でも、言えるツールを見つけましたね。それがツイッターです。ツイッターなら原稿料ももらっていませんから、自分の好きなことがいえます」
最後に、あなたは論客なのかといわれて、
「論客じゃないです。小説家です」
この男にとって、面白いこと、売れることが何にもまして重要で、間違いやコピペなど大したことではないのだ。
『日本国紀』も面白ければ間違いなどあったっていい。見城社長にとっては売れる作品がいい作品で、売れなければ内容がよくてもクソなのだ。
売れなくてもいい作品を出したい。そう思っている出版人はごくごく少数である。多くの出版社や編集者は、売れてナンボと思っている。彼らの“本音”であることは間違いない。だが、当事者が「それをいっちゃお終い」だということ百も承知である。
【巻末付録】
まずはポストから。いつもながらいきなり過激ヌード。「なをん/100万人の恋人*森咲智美-おっぱい女王と温泉逃避行」
後半は、「ご当地麺をビキニで食レポ!-地方出身グラドル8人がふるさとの味を紹介」
「伊藤蘭、秘蔵フォト特別公開-歌手・ランちゃんにまた会える!」「乳<NEW>スター誕生-☆HOSHIN」
袋とじは「令和元年のアンダーヘア大研究-秘密の花園潜入」。おいおい、ここまでやって大丈夫なのかよ。ヘアが大写しになっている。これは思い切ったことをやったものだ。もうどうともなれという捨て鉢な気分でやったのだろうか。近来まれな迫力のあるヘア・ヌードではある。
現代は巻頭で「フジテレビアナウンサー・三田友梨佳-ミタパン初めての撮り下ろしグラビア」。なかなかかわいい子だ。
「レースクイーンを巡る大冒険-みんなここから大きくなった」「なぜ、彼女は見せたがるのか-美女たちの心理探究」「小瀬田麻由、感動!生ヒップ!-いま話題のCM美女」
袋とじは「物語のあるSEXをあなたに/街歩き講座で先生と生徒が……」
今週はポストの圧勝というより、何か、自滅してもいいという凄い迫力を感じてならないのだが。(文中敬称略)
ここでこの欄を借りて、【告知】をさせていただきたい。
【5月の「ノンフィクションの醍醐味」のご案内】
今回は私、元木昌彦が講師をします。
テーマは新連載「平成挽歌―いち編集者の懺悔録」記念講演。
(『平成挽歌―いち編集者の懺悔録』〈株式会社データ・マックス〉)
開催日時は
5月31日、金曜日、午後7時から9時まで
カフェ・ミヤマ 高田馬場駅前店2号室(03-5292-5772)
東京都新宿区高田馬場2-17-4 菊月ビル地下1階
(地下鉄高田馬場駅から濡れずに行けます)
「ゼロメガでとってあります」
レギュラー以外の参加者はコーヒー・会場代1,000円お支払いください。
