元AKB48・川栄李奈のスピード&授かり婚に、元KAT-TUN・田口淳之介の“大麻逮捕” 元アイドル2人の衝撃展開にファンは……

 先月17日に、俳優・廣瀬智紀との結婚、そして妊娠を発表し、世間に衝撃を与えた元AKB48メンバーで女優の川栄李奈。その後「週刊文春」(文藝春秋)にて、夫の二股疑惑が報じられると、自身のTwitterで“意味深投稿”をして(数時間後に削除)、その発言内容から夫婦共に炎上騒ぎに。それからSNSは一時更新がストップしていましたが、先月29日にTwitterを更新。「歩きやすいっ。頑張ります」と、スニーカーを履いた足元の画像ともにアップし、ファンからは「無理しないで」「りっちゃんがんばれ!!!」と応援コメントが寄せられています。
 
 一方、元アイドルといえば、22日にはKAT-TUNの元メンバーである田口淳之介容疑者と内縁関係にある女優・小嶺麗奈容疑者が大麻取締法違反の疑いで逮捕。全国ツアーを7月に控えたタイミングでの逮捕や、「10年程前から大麻を使い始めた」という田口の供述にはファンだけでなく、現役メンバーである中丸雄一も「KAT-TUNだった頃のファンも裏切る行為だということを彼は分かっていてやっていたのか、聞いてみたい」と怒りをぶつけています。

 何やら厳しい未来が待ち受けていそうな2人の元アイドル。とはいえ、川栄さんのご懐妊はおめでたいところですから、くれぐれも お体に気を付けて元気な赤ちゃんを産んでほしいところですね。はい。


第1位
「ナックルズ砲」が3度目の炸裂!? 次の薬物逮捕者は北村匠海か
ファン騒然!?

第2位

元KAT-TUN田口淳之介逮捕で野村周平が“とばっちり”! 小嶺麗奈の周囲でもアノ女優に疑惑の目が……
バラエティで超ハイテンションな姿を見たことありますよね

第3位
川栄李奈がCM女王なのに「ナマ」「中」を許したワケ

自覚と責任って大事だよね……

第4位
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第5位

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【特集】
田口・小嶺”大麻逮捕”の余波
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“激太り”疑惑の長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』竹内結子との“美貌対決”はいかに……!?

激太り疑惑の長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』竹内結子との美貌対決はいかに……!?の画像1

 山崎賢人が主演を務める映画『キングダム』で山界の美しい王・楊端和(ようたんわ)を演じ、露出度の高い衣装で激しいアクションシーンに挑んだ長澤まさみ。公開直後から「長澤まさみの太ももがセクシーすぎる」と大反響だった彼女ですが、今月8日に行われた主演映画『コンフィデンスマンJP』のワールドプレミアでの様子から、ネット上では「激太り」との声が上がっています。「太ったように見えてしまうのは、映画で修正をかけまくっているから」との映画関係者の声もあるようですが……。
 
『コンフィデンスマンJP』では天才詐欺師を演じる彼女。劇場版では竹内結子演じる香港マフィアの女帝をターゲットに騙し合いを繰り広げるとか。ストーリーはもちろん、その“仕上がり具合”、そして長澤 vs 竹内の“美貌対決”にも注目したいところです。

 それでは詳しいランキングをみていきましょう!


第1位
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どちらも美人なことにはかわりなし

第2位
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第3位
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第4位
『バイキング』出演者激減……坂上忍とフィットする人材なく、レギュラー補充が難しい?
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第5位

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平成という時代が生んだ歌姫・浜崎あゆみ

平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析!

<過去記事はこちらから>

 さて、いよいよ平成も終わり。そしてこの連載も、今回でひとまず終了となる。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 最後を飾るのは浜崎あゆみである。

 気がつけば彼女も40代になっている。近年は活動のペース自体がかつてほどではなく、当然のこととはいえ、浜崎がもはやベテランの域という事実には時間の流れを感じてしまう。そう書きたくなるほど、往年の彼女は時代を引っ張り、時代の象徴であり続けた。特に1998年のデビューから2000年代前半までの数年間は本当にすさまじかった。

 思い出してもらう、また知らない人には知ってもらう意味合いも込めて、まずは浜崎のヒットソングを並べてみよう。なにせ売れた曲が多すぎるので、ほんの一部になってしまうが。

 まずは99年の大ヒット「Boys & Girls」。<輝きだした><はばたきだした>と、ポジティヴな思いがインパクトのある曲だ。浜崎が完全にブレイクしたのはこの曲だったという印象が強い。ちょうど20年前か……。

 このリリースが99年7月で、9枚目のシングルなのだが、彼女のデビューは前年の4月である。つまり、ほぼ2カ月に1枚のペースでシングルを出していたわけで、最初からものすごいペースだったことがわかる。エイベックスも相当気合が入っていたのだろう。

 で、先ほどの曲から11カ月後に出たのが「SEASONS」。これでもう16枚目のシングルである。

 しかし当たり前だが、若いな~。

 同じ2000年リリースの「M」。高揚感たっぷりのクリスマスソングだが、引き締まったトーンが強い。<愛すべき人>の存在が唄われるのと同時に<終わり>を示唆させる歌でもある。

 そして01年の「evolution」。激しく細かいビートが異常なテンションを助長していく ナンバーだ。歌詞には、自分たちが<生まれついたこと>への思いがあふれている。

 さて、ここに挙げた曲以外にも言えることだが、浜崎の歌には常になんらかの翳りのようなものが垣間見える。それはヴォーカルに感じられることもあるし、曲調がそうさせている場合もある。ただ、象徴的なのはやはり歌詞だ。それも何かを背負っていたり、あるいは欠落感を抱えていたりと、重たさを感じさせる言葉が多い。

 そもそもがデビュー・アルバムのタイトル曲「A Song for xx」からすでに<居場所がなかった 見つからなかった>と唄っていた人である。

 浜崎は物心ついた時から父親がおらず、シングルマザーの家庭で育っている。そして小学生の頃から地元の福岡でタレント活動をしたり、その後は女優やグラビアアイドルとしていろいろな動きをしてきたが、どれもうまくいかないままだった。

 それが歌手としてやっていくことになり、自分で歌詞を書くようになった。そこで自分の背景にあるものや考え方を反映させていく中で、自身の根本にあるものを出すようになったのだろう。それだけに彼女の歌は非常にエモーショナルである。当時は「エモい」という表現もなかったのだが(洋楽ロック界では、もしかしたら出てきていたかも )。

 もともとが魅力的なルックスの持ち主で、シンガーとして大成したあとにはファッションリーダーにまでなった人だ。また、歌声も芯があり、力強い。そしてその上に、彼女はリアルにすぎる言葉も持っていたのだ。その言葉の生々しさが、より多くの人の心を射抜いていった。

 その歌は、基本的には、自分探しの要素が強い。曲によっては<あなた>との関係が唄われるので、自分「たち」探し、でもあるだろうか。そうしたところに心境を重ね合わせたファンが、数多く生まれたということだ。

 僕は、この頃にこういった重たさを持つ歌がヒットしたことには、90年代のカルチャーからの流れを感じてしまう。たとえば90年代の洋楽シーンはニルヴァーナやKORN、それにレディオヘッドなど、トラウマや自身のネガティヴな部分を炸裂された音楽が人気を博し、ロックの勢力図を変えていった。こうした潮流は、日本の音楽シーンにも本人のリアルを唄う形で反映されていった。夢や愛やファンタジーを唄うのでなく、身を切るような痛みや悲しみを唄うこと。当時のMr.Childrenもへヴィな歌を唄うようになっていったし、スガシカオや中村一義といった、当人の裏側までを描くような歌がスタンダードになっていった。

 そして浜崎の歌の世界にも、そうした時代の流れを感じる。彼女の歌は、リアルを唄う時代性の中から生まれたものだった。

 ところで今回、彼女の歌を聴いていて気づいたことがある。先ほどのような心の内が描かれた曲には、彼女自身の生きざまや考えが反映されていると思われるのだが……驚くべきなのは、どの歌も、言葉が決して難しくないということだ。

 優れたアーティストは、時に文学的な言葉をつづったり、比喩や暗喩など、あえてわかりにくい表現を使うことがある。ひどく複雑なレトリックを使う人だっているほどだ。しかし、浜崎の歌には高尚そうな表現がなく、基本的にはストレートに、ズバッと刺さるような言葉ばかりである。それで心模様を表現するわけだから、やや抽象的になるところはあるにしても(それが歌詞の面白さでもあるが)、聴いていて、理解不能! みたいな箇所がない。これはすごいことだ。それゆえに、彼女の歌は広く聴かれたのだと思う。

 時代性とのリンクという点では、まだある。

 たとえば<ふたり>のことを唄った「Who…」も人気の高い歌だ。

 この歌は、00年代初頭に氾濫したケータイ小説の中で特に高い支持を受けた『恋空』(スターツ出版)のストーリーの中でも重要な役割を果たしている。この事実が象徴するように、浜崎は当時の若い女の子に絶大な人気があった。それはもう教祖のような存在で、あの頃の彼女への熱い視線はほとんど社会現象とまでいってよかった。

 そこまでの人気を得て、時代を牽引した浜崎については、文化論的な側面から語られることも多い。それだけ世相を反映した存在だったといえる。

 わけても01年、アルバムのリリース日をメーカー側によってあえてぶつけられた宇多田ヒカルとの一騎打ちは語り草になっている。これによって浜崎と宇多田の比較論のような見方はよりいっそう強くなった。

 ただ、そうした前段があっただけに、数年前に宇多田ヒカルのトリビュート盤で「Movin’ on without you」を唄ったことは大きな話題になった。この歌に心を動かされたファンは多かっただろう。それはもしかしたら、宇多田のほうのファンにも。

 それから04年には、エイベックスのお家騒動があり、そこでの浜崎のリアクションも大きな注目を浴びた。これによって同社の株価が激しく動いたことも、当時の彼女の影響力を物語っている。

 ただ、一時そんなにまで存在が大きくなり、時代の先頭を走った浜崎は、このところは巨大な波を起こすことがない。近年の彼女は、芸能ゴシップや、それに主にネット界隈で、むしろ批判を浴びることで矢面に立たされがちである。

 だいたいが、ちょっと何かをしたとか、人前に出た程度でニュースになる存在の人である。そこにネガティヴな見方が入った際のバッシングは本当に激しい(それは「とりあえず何か叩ければいい」というようなスタンスの報道が多い)。

 あのバッシングの激しさ、悪趣味さは、人気の反動という言い方で済まされないほどだ。その背景についても考えてみたが……浜崎が、若い女性の文化や風俗に深くコネクトしていたことも、ある層からは快く思われていない節を感じる。そう、いまだに、だ。

 ただ、それは彼女が一時代を築いたことの(マイナスの側面ではあるが)証明であるのは間違いない。そして、時代を代表する歌姫のひとりだったという事実もまた、間違いない。

 平成という時代をタイムカプセルに詰め込むとしたら、その中に浜崎あゆみのCDは、絶対に入れておかなければならない。

 彼女の歌は、それぐらいの、破格のものだった。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。
妻子あり。
Twitterアカウントは、@you_aoki
 

誤解されたからこそ売れた? THE YELLOW MONKEYの根底にある“シリアスな表現衝動”

平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析!

 平成の終わりとともに、実はこの連載の終了も接近中……カウントダウン!

 今回はその平成を彩ったロック・バンド、THE YELLOW MONKEYについて。19年ぶりになるオリジナル・アルバム『9999』がリリースされたばかりである。僕も、いま発売中の「音楽と人」で彼らにがっつりインタビューをし、原稿を書いているので、ぜひご一読を。

 と、本題の前に。このTHE YELLOW MONKEY、通称「イエモン」と呼ばれているが、実はこの言い方、90年代当時はあまり公には口にされなかった。ファンや関係者の間で使われていたところも少しあるものの、なんか違う気がして、僕も原稿で使った記憶がない(当時は彼らの記事をたくさんは書いてなかったが)。イエモンは、ほんとに非公式な呼び方で、しかもあまり腑に落ちないものだったというか……この感じ、古参のファンじゃないと、わかってもらえないか。

 ただ、2013年にファン投票によるベスト盤『イエモン』がリリースされてからは公認になった気がして、それからは安心して呼ぶようになった次第。なので、ここでもイエモンと呼ぶ。

 さて、最近よく目にするのはこのCM。

 いや、カッコいい。ただ、「吉井さんひとりじゃなくバンドで出してほしかった!」という意見を多数耳にしていて、そこは僕もまったく同感。わかりやすくしたいのはわかるが、メンバー4人がそろってたらもっとカッコ良かったと思う。

 で、ここで使われてるのは「天道虫」という曲。まさにライヴ映えするロック・ナンバーだ。

 これと、ドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の主題歌だった「I don’t know」の2曲がアルバムからのリード曲的な存在と言えるだろうか。

 この歌のビターな感覚、実に今のイエモンのモードという感じだ。アルバムでも最後を締めくくる曲になっている。

 だが、こうした新曲たちを聴き、イエモンを「なんとなく知っている」レベルのリスナーだと、「ん~?」という印象を受けるかもしれないな、と予想する。なぜなら90年代、音楽シーンを突っ走っていた時期の彼らとはイメージが異なるところもあるからだ。特にヒットシングルを連発していた頃を思うと。

 ではそうした楽曲を元に、当時をざっと振り返ってみよう。

 イエモンのCDセールス上の初のトップ10ヒットは、1995年の「太陽が燃えている」。それ以前から見ていた自分は、これで彼らの人気がお茶の間レベルに接近したのを実感したものだ。

 翌96年の夏リリースの「SPARK」も高いセールスを記録した曲。今もライヴで演奏されることが多い。

 バンドの表現力がさらにスケールアップした「楽園」。

 ポップなメロディが耳に残る「LOVE LOVE SHOW」。

 そして圧巻の「BURN」と、名曲が次々とリリースされていったのだった。

 これが97年までのこと。この数年間は彼ら自身がメジャー化を図り、それが見事にハマッた時期だった。立て続けに聴くと、音楽シーンの中で一時代を築いたバンドのすごみをあらためて感じる。

 4人のルックスも華やかで、すごくセクシーだ。そこには音も含め、グラムロックをはじめとしたクラシック・ロックの影を見ることができる。しかも、歌メロには歌謡曲的な匂いがあって、そこが多くの人に支持を得た理由のひとつだろう。当時は渋谷系的な、洗練された音楽が好まれる傾向にあったが、イエモンはその風潮に真っ向から立ち向かい、成功を収めたのだった。

 で、そう、こうした黄金期のシングル群と比べると、このところの楽曲には、ポップな感覚や突き抜けた音というより、空気感や質感、そしてそこに込められたものを味わう作品が主体になっている感がある。いわばシリアスめの傾向にある、というか。あくまでシングルやリード曲レベルでの印象に絞ると、だが(昔も今も、アルバムにはさまざまな方向性の楽曲がある)。

 ただ、あえて記しておこう。イエモンは出発点からシリアスな表現衝動を抱えていたバンドなのである。

 今回の新作『9999』での彼らも、大人に……50代になったイエモンの真摯なスタイルを貫いていて、素晴らしいと思う。そこには「I don’t know」で唄っているように、人生の残り少ない時間を必死に生きようとする男たちの姿があるのだ。

 そして「こんなにヒット曲を並べておきながら、あれが入ってないじゃん!」と思っている人の声が聞こえてきそうなので、そのリンクを張ることにする。このバンドにとって重要なナンバーであり、また日本のロック史上に残る名曲の「JAM」である。

 彼らは16年に再集結/再始動したのだが、その年末の『紅白』に出場した際にこの「JAM」を唄っている。元のシングルが出たのは96年2月で、先ほどの快進撃の序盤のあたりだ。飛行機事故を伝えるアナウンサーのくだりの歌詞が話題になった(そして今でもここについてあれこれ言われることの多い)楽曲である。

 で、当時、僕の知り合いで、後追いでこの「JAM」を知った人が、「ああいう歌を唄うバンドなんだね。かなり意外だった」と言っていたのを覚えている。

 その声を聞いて、あぁなるほど、と思った。なにせド派手で豪快なイメージの強かったであろうバンドだ。それが飛行機事故のあたりの表現を含みながら、自分と世界(社会)との距離を唄おうとしていたことが意外に思われるのは当然とも思った。この「JAM」を書いた背景についてヴォーカルの吉井和哉は、前年に阪神・淡路大震災やオウム関連の事件などがあって、あまりに不安定だった社会状況にも影響されたと話している。

 また、シングルに限っても、90年代後半に発表された「球根」や「離れるな」、それに「バラ色の日々」など、張りつめたトーンを持つ歌や、人がどうにか生きようとする姿が見える楽曲はある。

 思えばイエモンは、バンドの根本からして、非常にシリアスなところから始まっている。それは、メインのソングライターである吉井の資質に負うところが大きい。幼い頃に父親を亡くした彼は、そうした喪失感を埋める思いも抱えながら音楽に向かい、人生を捧げてきたのだから。

 また、僕はこの「JAM」について意外だったという声を聞いた一件から、イエモンは人によって評価やイメージが大きく異なることを認識した気がする。まあ「なんとなく知ってる」程度のリスナーとコアなファンとの認識の落差が大きいのは音楽ファンあるあるで、人気ロック・バンドは特にそういうものだが。イエモンの場合はこのギャップが特大だと感じてきた。で、あえて言い換えるなら、イエモンはそのイメージ的なギャップを引き受けたまま突っ走ってきたバンドである。

 これはメンバーが今でもよく話すことだが、インディからメジャー初期は、周囲から「ヘンなヴィジュアル系」「変わったヴィジュアル系」と呼ばれることが多かったのだという。イエモンはヴィジュアル系という場所にはいなかったバンドなのだが、メイクをしたりグラマラスな衣装を着たり、グラムやハードロックがベースだったり、あるいは前述のように歌謡曲的でポップなメロディもあったりして、共通する部分がなくはない。ただ、棲み分けとしては違う。

 だから、アングラでダークな作風が主体だった初期は、そうした「ヘンなヴィジュアル系」的なところがドロドロと流れていた。仮にメロディは明るめであっても、どうしても後ろ暗い、みたいな。

 参考までに93年、メジャー2枚目のシングル「アバンギャルドで行こうよ」のMVを。

 さらにこの前に出た「Romantist Taste」のMVもダークで、非常に良い。ただ、これは生まれたての両生類やらヌメッとした爬虫類やらがたくさん出てくる閲覧注意気味のやつなので、リンクを張るのはやめとく(大丈夫! 興味ある! という方は、ぜひ探してみてください)。

 ともかく、彼らがメジャーにのし上がる前夜には、こうした時代があった。そういう意味では、イエモンは常に変わりながら進んできたバンドなのだ。ただ、根っこのところは変わっていない。そしてそういう姿勢は、再集結後の今も続いている。

 だからこのバンドにとってイメージのギャップとか誤解なんて、ずっとつきまとってきたものなのだ。また、いい意味で誤解されたからこそ売れたという側面もあるだろう。ただ、現在の4人は、そうした誤解が生じないような状況で音楽を奏でていると思う。

 さて。イエモンが、特にロック・ファンに与えた影響は絶大で、それは01年の活動休止後に、身にしみてわかった。その頃たまたま知り合った人や仕事を一緒にした子、若いバンドマンとかで「イエモン、大好きなんです」「すごいファンなんですよ」という話をされることが多々あったのだ。

 しかもそれを言ってくるのは思った以上に男が多く、そのたびに彼らは「実は好きです」的な、隠れファンだったような言い方をしてきたものだ。そして共通するのは、ことごとく90年代のイエモンを生で見たことがない、という話である。

 これは当時のイエモンの女性人気のすごさを示している。あの頃の彼らのライヴのお客さんはほとんどが女性で、どんなに会場がデカくても、男なんて数パーセント程度。そんな状態が当たり前に感じつつ、僕は「男にも、もっとウケていいはずだよなー」と思っていたのだが、やはり男性ファンも多かったのだ。ただ、男だと一緒に行く友達がいるかどうかとか、チケットを取ろうにも女性の行動力のほうが上回ったりで、難しい面があったのだろう。

 それが16年の再集結後のコンサートには、大人の男性ファンも相当な割合で足を運んでいる。ちなみに、ライヴ中に吉井が女性ファンに向けて「みなさんの黄色かった声援が、今は茶色っぽくなってますよ」と言ってたことがあったな(笑)。また、親子連れのお客さんもいたりして、それもほほえましい。これはベテランのアーティストほどよくある光景ながら、イエモンは活動していない時期が長かっただけに、ちょっと感慨深い。

 そういえば俳優の山田孝之も、10代の頃にイエモンがすごく好きだったのにライヴが見られなかったと言っていた。テレビドラマの『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京系)の中で、カラオケで「カナリヤ」を唄っていたな……。

 01年に活動休止をしたのは、音楽の方向性も、またメンバー間の関係性も混沌としてしまったことが大きな要因だったが、今のバンド内の雰囲気は良好で、いい状態で音楽に臨めているようだ。ただ、現在の作品には、彼らなりの引き締まった思いが込められている。そして、それは生きることについてのものである。

 今度のアルバムを通じて、このバンドが一貫して表現してきた大切な何かが、聴く人たちに伝わることを願う。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。
妻子あり。
Twitterアカウントは、@you_aoki
 

『ラジコフェス』『ソフィ・カル』『ハチクロ』~片想いと失恋をめぐる考察~

 初めてラジオでメールが読まれたのは2013年の3月だった。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)内の「しまおまほのぼんやり相談室」というコーナーに、当時高校生の自分は、こんな相談メールを送った。「僕は現在高校3年生で、来月から浪人生になります。付き合っている人がいて今も好きなのですが、勉強に集中するために別れるべきでしょうか?」というものだ。なんて青く、そして身勝手な相談だろうか。宇多丸さんは、「どうせ別れたってやりまくるんだよ! 関係ない!」と言い、しまおまほさんは「たぶんもっとプラトニックな話だと思う。だってラジオネームが草食系の極みだよ」と言った。この時僕は、しまおさんに一生ついて行くと誓ったのだった。

 それから6年たった19年の3月21日、『TBSラジコフェス』という番組が放送された。radikoのPRを兼ねた4時間半の番組で、爆笑問題が司会を務め、TBSラジオの人気番組のパーソナリティとトークを繰り広げた。その中で、ジェーン・スーさんがゲストの時間に、リスナーからこんな内容の恋の相談が届いた。

「意中の女性がいるのですが、告白する勇気が出ません。そもそも、相手が自分のことを好きなのかもわかりません。これまでは一緒に出かけたりしていたのに、最近は誘ってもなかなか予定を合わせてくれません。彼女の気に障ることをしたのではないかなど、ねちねちぐるぐる考えてしまいます。告白しても振られるビジョンしか見えませんが、こんなに恋い焦がれるのは初めてです。私は何をすべきなのでしょうか?」

 このメールが読まれた直後、爆問田中さんは、「俺が23の時なんか片想いしかしてなかったよ。両思いなんて経験ないよ」と言い、太田さんは、「俺はいつまでもうじうじしてろって思うよ。それが後にいい経験になるよ」と言った。

 少し話がそれるが、先月まで原美術館で開催されていたフランスの女性現代美術作家ソフィ・カルによる『限局性激痛』という展示があった。この展示は2部構成で、1部ではソフィ・カルが失恋に至るまでの恋人との手紙と写真が展示され、2部ではその失恋から立ち直るために、自身の失恋話を他者に語り、その代わりに人生で一番不幸であった話をその人から聞き、そのお互いの語りが刺繍で縫われたテキストによって表現されていた。ソフィ・カルは幾人もの人に同じ失恋話をしていくにつれて、最初は悲劇的な語り口であったものが他者の不幸話によって自分の不幸を次第に客観視できるようになり、どこにでもある話のように失恋を受け止めていく。

 ラジコフェスの片想いの相談を聴き、ソフィ・カルの失恋にまつわる展示を見て、「恋はどこまでも普遍的であり、しかし個人的である」と思った。好きな人に振り向かれたいが、きっと相手は自分に興味がない。わかってはいるけれども、可能性は捨てられない。振られた時、それは人生の終わりのようであり、食べ物も喉に通らないかもしれない。しかし、時間がたてば、よくある話のようになる。恋にまつわるこれらは、きっと誰もが経験したことのあるものだ。それゆえに普遍的だ。けれども、それを経験した個人という揺るぎない存在がいる限り、その想いは唯一無二であるのだ。

 羽海野チカの『ハチミツとクローバー』最終話に、こんなセリフがある。

実らなかった恋に意味はあるのかって

消えてしまったものは初めから無かったものと同じなのかって

 恋に限らず、あらゆる物事への祈りや願いが叶わなかった時、私たちはそれまでのすべてが意味のないことなのではないかと思ってしまう。とりわけ、恋に関してはなおさらだ。ラジコフェスでの男性による片想いも、きっと叶うことはないだろう。けれども、太田さんが言った「俺はいつまでもうじうじしてろって思うよ。それが後にいい経験になるよ」の言葉を思い出してほしい。ソフィ・カルは、成就することのなかった恋を元に作品を作り上げ、芸術として昇華している。叶わなかった恋も、形を変え、それを見る人の心を動かす何かになる。

 先ほど挙げたセリフの続きはこうだ。

今ならわかる

意味はある

あったんだよここに

 これは、かつてそこに在った愛の肯定だ。ラジコフェスで読まれたきっと叶わない片想いは、消えることなく電波に乗って今も存在し続ける。そして時々形を変えて、誰かの元へ届いたりもする。実際に、私はこうして文章を書くことができている。片想いのメールを聴いて思い出した、初めて読まれた6年前の私の思いも、どこかを漂い続けているのだろう。そして、知らない誰かの元へ届いているのかもしれない。

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/

銭湯絵師・勝海麻衣の炎上騒動、いまだ鎮火せず 放送継続中の出演CMに「自粛すべき」の声多発も……

銭湯絵師・勝海麻衣の炎上騒動、いまだ鎮火せず 放送継続中の出演CMに「自粛すべき」の声多発も……の画像1

 現役東京藝大院生で、モデルや銭湯絵師として活動している勝海麻衣氏の盗作疑惑による炎上騒動。先月28日には自身のTwitterで謝罪コメントを発表したものの、盗作を認める文言はなく、核心についてはだんまりのまま。
 
 ネット上では「東京五輪や2020年の銭湯イベントを見据えてプロデュースされた存在なのではないか」「藝大進学も裏口入学なのでは?」など、さらなる“疑惑”も浮上。
 
 また、現在も放送を継続中の勝村氏が起用されているワイヤレスイヤフォンのCMについて「出演シーンをカットしてほしい」「放送をやめるべき」などと否定的な声を上げる人や、勝海氏とピエール瀧氏を同列に語る人も現れるなど、騒動はいまだに鎮火するようすをみせません。
 
 そもそも、最初に正直に事情を説明し、潔く謝罪していればこんなことにはならなかったと思うのですが……。

 それでは詳しいランキングをみていきましょう!


第1位
『有吉大反省会』で露見した指原莉乃と島崎遥香の“超絶不仲”

溝はなかなか埋まらない……!?

第2位
パクリ疑惑の銭湯絵師・勝海麻衣、父親のコネで入門!? 大掛かりな経歴詐称疑惑も浮上し、大ピンチ!
炎上後、SNSの投稿は休止しています

第3位
薬丸裕英、5人の子育て奮闘したけど……長女・玲美の“態度の悪さ”で自身のタレントイメージに傷がつく!?
失礼な言動に、さんまさんもあきれるほどでした

第4位
ビートたけしが“労害の極み”に……新事務所は末期状態、離婚も成立せずイライラ募る
女は強し!?

第5位
堀北真希「子どもは4人欲しい!」、第二子妊娠で気になる夫・山本耕史のあのウワサ!
ともあれ、ご懐妊おめでとうございます

◆編集部厳選! イチオシ記事◆

岡野陽一『R-1ぐらんぷり』で刻んだ爪跡「悲鳴──でも、それでいい」
衝撃的なあのネタ誕生のウラには……

“吉本No.1営業芸人”くまだまさしを直撃! 芸人の世界で起こりつつある「さよならテレビ」現象とは?
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卒業まであと2週間を切りました

昭和から平成、そして令和へ……時代と共に突っ走し続ける松任谷由実

平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析!

 新しい元号が決まった。この数日は、そのニュースでもうおなかいっぱいである。当連載は元号が切り替わるのを前提に始まったのだが、いざこうして決まると「平成、ほんとに終わっちゃうんだな~」という気がする。

 さて、今回は松任谷由実について書く。

 ただ、ユーミンを平成時代のJ-POPとして捉えることに違和感を持つ大人も多いのではないかと思う。なにせ彼女のデビューは1972年で、元号でいうと昭和47年。その頃から多くのヒット曲や優れたアルバムを多数世に出しているアーティストだ。つまり昭和から平成、それに次の令和の時代も活躍し続けるであろう存在なのである。

 昭和時代から今に至るまで、最前線で活動を続けているアーティストたち……たとえば井上陽水、小田和正、矢沢永吉、山下達郎、中島みゆき、長渕剛、サザンオールスターズ、などなど。こうした超ベテランたちを「平成のJ-POP」という視点だけで語るのは、ちょっとムリがあるわけだ(このうちのユーミンと桑田佳祐が昨年末、平成最後の『紅白』のトリを飾ったのは記憶に新しい)。

 それでも今回取り上げようと考えた理由には、彼女が平成に入って放ったヒットソング群もやはり時代を象徴していたもので、また今も精力的に活動を行っているから。そしてもちろん、今のユーミンも魅力的だと思ったからである。

 では平成以降のユーミンの楽曲で、特に知られているであろうものを書き連ねてみよう。

 まず、平成元年である1989年には「ANNIVERSARY~無限にCALLING YOU」がヒットしている。

 1993年には「真夏の夜の夢」が大ヒット。佐野史郎が「冬彦さん」を演じた衝撃のドラマ『誰にも言えない』(TBS系)の主題歌で、チャートの1位を獲得した。妖しく、しかもダンサブルでもある、見事なポップナンバーである。

 翌94年には「Hello,my friend」がリリースされている。こちらはドラマ『君といた夏』(フジテレビ系)の主題歌で、これまた首位を奪取。曲を覆う叙情性が素晴らしい。

「春よ、来い」も同じ94年のヒット曲で、これは同名のNHKの朝ドラの主題歌。またまた1位に輝いている。日本的な情緒が心に残る名曲だ。

 ほかに、平成のユーミン曲には「輪舞曲(ロンド)」、石川ひとみが唄った「まちぶせ」のセルフカバーもあったし、数字的にスマッシュヒット級の楽曲まで入れれば、まだまだある。

 さらにユーミンの歌はジブリ映画を通じても広く親しまれていて、89年には『魔女の宅急便』のテーマソングに「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」が起用された。いずれも彼女の初期の楽曲である。

 さらに2013年、同じくジブリ映画『風立ちぬ』の主題歌として「ひこうき雲」(1973年のデビュー・アルバムのタイトル曲)が使われている。うちの娘も、こうしたシブリ作品に触れたことでユーミンの歌を覚えた。

 と、リバイバルヒットも含め、なんだかんだで平成時代にもユーミンはたくさんのヒット曲を出しているのである。確かに、新作に限れば往時のような勢いはなくなってはいるものの、楽曲のクオリティ自体は落ちていない。

 僕は去年の年末にチケットの争奪戦の末、ユーミンのライヴに行くことができたのだが、たくさんの名曲が並んだセットリストの中では最も新しい(といっても数年前の)曲もいい歌だなぁと思いながら聴いたものだ。

 ただ、ユーミンの場合は80年代の躍進があまりに目覚ましく、今もってそのインパクトのほうが印象深いのも事実だろう。とにかく、あの頃の彼女は無敵だったように思えた。

 僕が会社勤めをしていた80年代後半から90年代初めまでは、特にOLのみなさんがユーミンに心酔していた。それはもう、音楽を作るアーティストとしてだけでなく、恋愛の教祖のような存在として……なんて今言って、どのぐらいわかってもらえるだろうか。若い世代には伝わりづらいか。

 うちのカミさんも「DESITINY」の歌詞の<どうしてなの 今日にかぎって/安いサンダルをはいてた>のくだりを(いまだに)強調する次第である。知らんがな。

 毎年、年の瀬が迫るとクオリティの高いアルバムをリリースし、その間にはヒット曲を出し、そしてゴージャスな演出のツアーを行うユーミンは、まさに時代の象徴だった。彼女の作品やありようをバブル景気と共に語る見方は過去にされてきたと思うが、経済が右肩上がりの時代背景とユーミンの音楽とは本当に寄り添っているかのように感じられたものだ。この傾向は80年代中盤~後半にかけて特に顕著だったし、先ほど紹介した中でも、やはり90年代の途中までのシングルにはそんな時代の空気が反映されていた感がある。

 もっとも、今とあの頃とでは、女性が置かれた立場も違う。世の中に昭和の考え方が厳然と続いていた平成初期でも、ユーミンのように強さを前面に出すような女性の生き方は、風当りもかなりキツかったのではないだろうか。言い換えれば、ユーミンはそうした女性像のパイオニアのひとりとして戦ってきたとも捉えることができる。

 彼女は、時代と共に突っ走っていた。それこそ、平成の時代に使われ始めたJ-POPという言い方も、ユーミンのたたずまいと違和感なくハマっていたと思う。世間には、平成の初期まではバブルの残り香が漂っていたのだ。

 転機は……やはり1995~96年か。日本では、95年に阪神・淡路大震災とオウム真理教による地下鉄サリン事件が起こった。ユーミンは96年に荒井由実(初期)時代の楽曲をライヴで演奏し、これがのちに創作への姿勢や活動ペースに影響を与えていった。

 この何年かの彼女は、自分のペースで作品作りを続けている。だが、ユーミンの歌が、平成のJ-POPの一翼を担っていたのは、間違いない。

 さて、話は先ほどの、僕が年末に観に行ったライヴに戻る。

 このツアーは、ユーミンが長い期間をかけて行っているTIME MACHINE TOURの一環で、彼女のデビュー45周年を記念してのもの。これはまだ続行中だ。なんと今回はベスト選曲のセットリストで、しかもステージでは過去のライヴで行ってきた演出まで再現されているのだ。そこだけでも見どころが非常に多いコンサートだった。

 なんたってユーミン45年の歴史と名曲群が次々と襲いかかってくるのだから、そりゃ感動しないわけがない。歌や演出を懐かしく感じるベテランのファンも多いだろう。僕も「ずいぶん若い頃にこんな曲書いてたんだなー」とか「このサウンドも今の時代にあえて再現してるのかー」などと思いながら過ごした、非常に面白く、また、楽しい体験ができたライヴだった。

 ただ、僕個人はすごくひさしぶりにユーミンを観たものだから、あまり偉そうなことは言えないのだが……このツアーで、というか、数年前から彼女に対してシビアに向けられている意見がある。声のコンディションがあまり良くないことだ。

 僕が観た日のユーミンのヴォーカルは、それほど悪い状態ではなく、人によっては全然気にならないレベルだったと思う。ただ、中には(公演日によっては)とても手厳しく指摘しているリスナーもいるし、年末の『紅白』出演が決まった時にまでどこかでそうした意見を見たほどだった(こちらの生放送の本番は問題なかったと思うが)。

 もちろん、いろんな意見があるのはわかる。だが、長い時間をかけて行われるそのライヴを見ているうちに、僕はあのステージにはユーミンの覚悟のようなものがあった気がした。

 声の状態なんて、観客より本人のほうがよく把握しているに決まってる。なんといっても、そもそも完璧主義の人だ。鋼のような意志とパワーがあったからこそ彼女はあの喧騒の昭和から平成の時代を高速で駆け抜けられたのだと思うし、だからこそ今ここでそうした現実に直面していることを重く受け止めていないわけがない。

 それでもユーミンは日本中を回り続けている。そこには並々ならぬ、なんらかの思いがあるような気がして仕方がないのだ。

 思うのは、ユーミンは自分が長きにわたって生み出し、唄ってきた大切な歌の数々を、これだけの規模(今回のツアーの会場はいずれもアリーナ)で、しかも全国各地で披露できる機会は、今後そうそうはないと考えているのではないか、ということだ。

 年齢に触れる失礼をあえて許してもらいたいが、いまユーミンは65歳である。ステージでは、それもウソじゃないかと思うほど、すさまじいパフォーマンスを見せてくれる。歌も振り付けもダンスも全開で、手抜きなんて一切なし。体を目いっぱい張り、精神を目いっぱいみなぎらせながら数時間のライヴに挑んでいるのである。昔も、今も。

 ユーミンは僕より、ひと回り以上、上の世代のアーティストだ。それでも自分を追い込むようにしながら、あそこまでのレベルのものを今なおクリエイトし続けようとする姿勢に対しては、感服とリスペクト以外の感情が浮かんでこない。

 そこには、ここまでの長期間突っ走ってきて、途中でそのスピードはいくぶん緩めたものの、それでもまだまだ戦い続けているアーティストの姿が見えてくる。そしてそれはバブルの時代には見えてこなかった松任谷由実像であったりする。

「文句あるんだったら、あなたもここまで来てみなさいよ。これだけのこと、ほかの誰がやれるっていうの?」

 ……いや、ユーミンはこんな野暮なことは言わない。それはわかってる。

 ただ、今のステージに、彼女の矜持が見えるのは間違いない。

 この日本では、恋愛観も、経済状態も、何よりも人生観が大きく変わった。あの頃とは。

 しかしそれでも、少なくとも大人世代は、現在のユーミンの姿からも何かを感じられるはずである。

 ユーミン。やはり、そして、今もって、とんでもないアーティストである。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。
妻子あり。
Twitterアカウントは、@you_aoki
 

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『学校と先生』『シンドローム』『バンブルビー』~高校生と隕石と、もう戻ることのできない季節の話~

 東京に住むようになって5年がたつ。春が訪れるたびに、街のさまざまな場所に桜が咲いていることに気づかされる。地方出身の私にとって桜は、山に咲くものか、学校の校庭に咲くものであった。とりわけ、4月に咲く学校の桜は新学期への期待と不安を膨らませ、何かが起きるんじゃないか、何かが変わるんじゃないか、そんな根拠のない想像を掻き立てる。

 3月22日発売のおほしんたろう『学校と先生』(ナナロク社)に、こんなセリフがある。

「俺たちゃ17歳だぞ! こんなこともたまには起こるよ!」

 この言葉の通り、高校時代、とりわけ17歳は何が起こったっておかしくない季節なのだ。

 前述のセリフは、1人の生徒の首が授業中に突然伸びたことにより発せられたものだ。『学校と先生』は、ファミ通町内会の伝説的なハガキ職人塩味電気、現在はお笑い芸人のおほしんたろうによる学校を舞台とした初の連作ギャグ漫画であり、こちらの想像を裏切る笑いにあふれている。しかし、この作品をとりわけ魅力的にしているのは、誰かから誰かへのまなざしが描かれている点だ。例えば、新田くんは心にゴリラを飼っている。その話を友人と話す姿を遠くから見つめる水谷さんは、こうつぶやく。

「私以外にも飼ってる人いるんだ、心のゴリラ」

 ご飯をおいしそうに食べる男子はモテるらしいといううわさを聞き、新田くんはおいしそうにお昼を食べるも、女子からは見向きもされない。しかし、屋上から双眼鏡でそんな姿を覗いている人がいる。

 新田くんと小野寺くんは、偶然入ったファストフード店で、学校では昼休みにノリでケツを出す久保くんがペラペラな英語をしゃべり、接客しているのを見かける。

 野球部のキャプテンは、マネジャーの青山がたまにふとさびしげな表情をすることを知っている。

 気づかれることなく誰かをまなざし、まなざされることは、まさに青春であり、愛おしいほどに意味のないギャグや不条理な出来事を支える重要な柱となっている。私が個人的に好きなのは、校庭に隕石が落ちてもそれほど動じず、「野球部の1年が片付けるだろ!」と言う場面だ。何が起きても受け止め日常の一部にしてしまう。そんな季節が17歳なのだ。

 4月9日に文庫化される佐藤哲也『シンドローム』(キノブックス)でも、隕石が落ちる。『シンドローム』は、高校生を主人公としたSF小説だ。この作品の面白いところは、街に隕石が落ち、謎の生命体が侵略してきても、主人公にとってそのことはさほど重要ではなく、常に頭の中にあるのは同級生の久保田葉子のことばかりという点だ。謎の生命体の侵略という非日常と、あの子のことを考える日常が分断されることなく同居しているのだ。

 物語は、主人公「ぼく」の一人称で進行する。「ぼく」は常に頭の中で思弁し、心の動きや目の前で起こることを理性的に捉えようとする。恋に落ちることを非精神的とし、自分がその状態に陥っていないことを、自分でも気づかないほどに自己弁護する。そんな思春期特有の自意識がどこまでも張り巡らされるが、結局のところ「ぼく」は久保田のことが好きというそれでしかないのだ。しかし、思春期の高校生の自意識は簡単にそんなことを認めることはできず、思弁を展開していく。そんな理性的な「ぼく」が唯一、恋を感覚として捉えた瞬間がある。久保田と河原でお昼を食べた時だ。

ぼくは久保田の顎を見つめる。

ぼくは久保田の手を見つめる。

ぼくは久保田の頬を見つめる。

ぼくは久保田を見つめている。

ぼくはまぶしさを感じている。

 好きな人のすべてを見つめたい。そんな一方的なまなざし、それはもう恋でしかないのだ。「ぼく」による一人称の自意識にまみれた語りの中で、川原でのこのひとときは、とても美しく輝いている。

『バンブルビー』もまた、空から何かが落ちてくることによって物語が始まる。家族や同級生との軋轢を抱えた思春期真っ盛りのチャーリーは18歳の誕生日を迎えた日、バンブルビーと出会う。チャーリーはすぐに彼を受け入れ、名前をつける。トランスフォーマーシリーズのリブートとなる本作は、これまでの作品とは一線を画したものとなっている。それは、SFやアクションではなく、れっきとした青春映画であるからだ。宇宙人との出会いや交流といった80年代のスピルバーグ的映画への目配せと、ザ・スミスを筆頭とする音楽の使い方、そして『ブレックファスト・クラブ』(1985)オマージュといった、さまざまな要素が折り重なって、出会い、成長、別れが描かれる。

 個人的に、たまらなかったのは、話すことのできないバンブルビーがカーステレオから流れるラジオの音楽によって会話をするところだ。なんて素敵な設定だろうか。物語終盤、バンブルビーはカーステレオからザ・スミスの音楽のワンフレーズを使ってチャーリーに言葉を投げかける。チャーリーは、「スミスで会話ができた!」と喜ぶ。このシーンは、好きな人と好きなものを共有できた多幸感がギュッと詰まった瞬間だった。CGがふんだんに使われ、非日常なアクションが繰り広げられる中での日常の小さな喜びに、どうしたって感動してしまう。

 この3作は、どれも高校生が主人公だ。そしてフィクションである。17歳の私の首は伸びていないし、地球外生命体も侵略してきていないし、車に変形する友人もいなかった。けれども、そんなフィクションの中に、あの時のまなざしや小さな喜びを見つけ、もう戻ることのできない季節をふと思い出してしまうのだ。

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/