赤ちゃんの“ニューボーンフォト”は危険!? 窒息死や児童ポルノのリスクを専門家が指摘

 最近ママたちの間で話題になっている「ニューボーンフォト」をご存じでしょうか? 生後約3週間までの新生児を撮影した写真のことで、赤ちゃんはまだふにゃふにゃで目をつむったままの状態ですが、頬杖をついたり、うつぶせ寝をして天使の羽飾りをつけたりして、かわいらしくポージングされた写真を残すことができます。“生まれたての一瞬を残せる!”と注目が集まり、写真館はもちろん、自宅でプロのカメラマンに撮ってもらうなど、ニューボーンフォト用の撮影プランも多く登場。しかし、このニューボーンフォト、「かわいい!」だけでは済まない危険性をはらんでいるというのです。

■うつぶせ寝は窒息の危険性がある

 子どもの事故予防に詳しい滋賀医科大学の一杉正仁教授は、次のように指摘します。

「生後しばらくの間、赤ちゃんは首が据わっておらず、寝返りをうつことができません。したがって、ニューボーンフォトのように、うつぶせ寝でポーズをさせると、場合によっては口や鼻が布団に埋もれて閉塞されてしまい、窒息する危険性があるのです。また、閉塞状態にならなくても、鼻口周辺の狭い空間に自らが吐いた二酸化炭素濃度の高い空気がたまることで十分な酸素が供給されず、呼吸しにくい状態に陥る危険性も考えられます」

 日本では、頭の形がよくなる、寝かせやすい……などの説もあり、推奨されることも多い赤ちゃんの“うつぶせ寝”。しかし、その危険性は、1990年代から海外で指摘され続けているのだとか。

「イギリスやオーストラリアでは、赤ちゃんをあおむけで寝かせるキャンペーンを行ったところ、乳幼児の予期せぬ死亡が減少したというデータもあります。長時間のうつぶせ寝は危険、ということを理解しておいたほうがよいでしょう。また、スタジオでできたからと、自宅でも同じようなポーズをさせることは、非常に危ないですね」

 撮影時間はあくまで数秒間なので、ニューボーンフォトすなわち危険ということではありませんが、うつぶせ寝をさせる際は十分な注意が必要です。

■子どもの写真が児童ポルノサイトで悪用される可能性も

 一方、ニューボーンフォトのみならず、そもそも子どもの写真をネットに上げること自体のリスクを指摘する声も。

「子どもの写真をネットで公開する場合、その写真を性的な目で見る人の存在を忘れてはいけません。もちろん新生児も例外ではなく、海外では自宅で託児所を開き、預かった赤ちゃんに性行為をしていたというケースがあります。日本でも2009年に、1歳の娘に性的なポーズをとらせて撮影した画像を販売したとして、主婦らが児童ポルノ禁止法違反の疑いで宮城県警に書類送検されました。また10年には、ネットで知り合った母親の1歳の娘にわいせつ行為を行ったとして、東京都内の男が実刑判決を受けた事例があります。幼い子どもを性的な目で見る人は存在するのです」

 そう語るのはメディア学者の渡辺真由子氏。最近はネットリテラシーも高まり、子どもの顔や体にスタンプを押して隠すなどの配慮をしてから公開する人も増えてきましたが、赤ちゃん時代まで気を使える人は少ないのが現状なのだそう。

「お尻丸出しの姿や上半身裸の写真でも、“まだ赤ちゃんだし、いいか”となってしまうと、公開した写真が児童ポルノサイトで悪用されたり、コレクター同士で交換されたりする可能性もあります。年齢性別に関係なく、ネットに載せる=不特定多数の人間に性的な目で見られる可能性がある、ということを常に意識してください」

 何気なくネットに公開した写真から、子どもやママ自身の個人情報が流出する可能性もあるため、名前や誕生日、撮影場所の位置情報などには注意が必要です。また、赤ちゃんや幼い子どもの写真を公開することは往々にして、本人の意思が反映されていないという問題もあると渡辺先生は言います。

「ネットに載せる際は相手に確認を取るのが最低限のマナーですが、赤ちゃんではそれもできない。写真をアップする際は、その子が大きくなったときに傷つかないか、嫌がらないかを考えましょう」

 たとえば子どものお風呂写真を載せて、その子が今は微笑んでいたとしても、大きくなったときにどう感じるかはわかりません。一度公開された写真はネットで半永久的に残ってしまい、イジメのネタにされてしまう可能性も……。こういったことが問題になり、実際に海外では子どもが親を訴えたケースも存在するそうです。

「16年にオーストリアで10代の女の子が、『自分が赤ちゃんの頃のおむつ交換の写真やトイレトレーニングの様子をネットで公開したものを削除してくれない』と、両親を相手に裁判を起こしています。日本でもこういった事例は、今後十分に起こりうるのではないでしょうか」

 自分の意思とは関係なく、知らないところで勝手に写真や個人情報を公開されている……自分の立場に置き換えてみると、その怖さが実感できるかもしれません。渡辺さんは「自分の子でも、意思のある1人の人間として扱うこと」が重要だと言います。

「赤ちゃんも子どもも大人も、みんな自分の姿を勝手に撮影されたり、公開されたりしないための権利、“肖像権”を持っています。親子という関係性においても、そのことを忘れないようにしたいですね」

 子どもの肖像権やプライバシーを守ってあげられるのも、親だからこそ。ただかわいいからと、自己満足で写真を撮って公開する前に、リスクを考えてみる必要があるかもしれません。
(藤野ゆり/清談社)

赤ちゃんの“ニューボーンフォト”は危険!? 窒息死や児童ポルノのリスクを専門家が指摘

 最近ママたちの間で話題になっている「ニューボーンフォト」をご存じでしょうか? 生後約3週間までの新生児を撮影した写真のことで、赤ちゃんはまだふにゃふにゃで目をつむったままの状態ですが、頬杖をついたり、うつぶせ寝をして天使の羽飾りをつけたりして、かわいらしくポージングされた写真を残すことができます。“生まれたての一瞬を残せる!”と注目が集まり、写真館はもちろん、自宅でプロのカメラマンに撮ってもらうなど、ニューボーンフォト用の撮影プランも多く登場。しかし、このニューボーンフォト、「かわいい!」だけでは済まない危険性をはらんでいるというのです。

■うつぶせ寝は窒息の危険性がある

 子どもの事故予防に詳しい滋賀医科大学の一杉正仁教授は、次のように指摘します。

「生後しばらくの間、赤ちゃんは首が据わっておらず、寝返りをうつことができません。したがって、ニューボーンフォトのように、うつぶせ寝でポーズをさせると、場合によっては口や鼻が布団に埋もれて閉塞されてしまい、窒息する危険性があるのです。また、閉塞状態にならなくても、鼻口周辺の狭い空間に自らが吐いた二酸化炭素濃度の高い空気がたまることで十分な酸素が供給されず、呼吸しにくい状態に陥る危険性も考えられます」

 日本では、頭の形がよくなる、寝かせやすい……などの説もあり、推奨されることも多い赤ちゃんの“うつぶせ寝”。しかし、その危険性は、1990年代から海外で指摘され続けているのだとか。

「イギリスやオーストラリアでは、赤ちゃんをあおむけで寝かせるキャンペーンを行ったところ、乳幼児の予期せぬ死亡が減少したというデータもあります。長時間のうつぶせ寝は危険、ということを理解しておいたほうがよいでしょう。また、スタジオでできたからと、自宅でも同じようなポーズをさせることは、非常に危ないですね」

 撮影時間はあくまで数秒間なので、ニューボーンフォトすなわち危険ということではありませんが、うつぶせ寝をさせる際は十分な注意が必要です。

■子どもの写真が児童ポルノサイトで悪用される可能性も

 一方、ニューボーンフォトのみならず、そもそも子どもの写真をネットに上げること自体のリスクを指摘する声も。

「子どもの写真をネットで公開する場合、その写真を性的な目で見る人の存在を忘れてはいけません。もちろん新生児も例外ではなく、海外では自宅で託児所を開き、預かった赤ちゃんに性行為をしていたというケースがあります。日本でも2009年に、1歳の娘に性的なポーズをとらせて撮影した画像を販売したとして、主婦らが児童ポルノ禁止法違反の疑いで宮城県警に書類送検されました。また10年には、ネットで知り合った母親の1歳の娘にわいせつ行為を行ったとして、東京都内の男が実刑判決を受けた事例があります。幼い子どもを性的な目で見る人は存在するのです」

 そう語るのはメディア学者の渡辺真由子氏。最近はネットリテラシーも高まり、子どもの顔や体にスタンプを押して隠すなどの配慮をしてから公開する人も増えてきましたが、赤ちゃん時代まで気を使える人は少ないのが現状なのだそう。

「お尻丸出しの姿や上半身裸の写真でも、“まだ赤ちゃんだし、いいか”となってしまうと、公開した写真が児童ポルノサイトで悪用されたり、コレクター同士で交換されたりする可能性もあります。年齢性別に関係なく、ネットに載せる=不特定多数の人間に性的な目で見られる可能性がある、ということを常に意識してください」

 何気なくネットに公開した写真から、子どもやママ自身の個人情報が流出する可能性もあるため、名前や誕生日、撮影場所の位置情報などには注意が必要です。また、赤ちゃんや幼い子どもの写真を公開することは往々にして、本人の意思が反映されていないという問題もあると渡辺先生は言います。

「ネットに載せる際は相手に確認を取るのが最低限のマナーですが、赤ちゃんではそれもできない。写真をアップする際は、その子が大きくなったときに傷つかないか、嫌がらないかを考えましょう」

 たとえば子どものお風呂写真を載せて、その子が今は微笑んでいたとしても、大きくなったときにどう感じるかはわかりません。一度公開された写真はネットで半永久的に残ってしまい、イジメのネタにされてしまう可能性も……。こういったことが問題になり、実際に海外では子どもが親を訴えたケースも存在するそうです。

「16年にオーストリアで10代の女の子が、『自分が赤ちゃんの頃のおむつ交換の写真やトイレトレーニングの様子をネットで公開したものを削除してくれない』と、両親を相手に裁判を起こしています。日本でもこういった事例は、今後十分に起こりうるのではないでしょうか」

 自分の意思とは関係なく、知らないところで勝手に写真や個人情報を公開されている……自分の立場に置き換えてみると、その怖さが実感できるかもしれません。渡辺さんは「自分の子でも、意思のある1人の人間として扱うこと」が重要だと言います。

「赤ちゃんも子どもも大人も、みんな自分の姿を勝手に撮影されたり、公開されたりしないための権利、“肖像権”を持っています。親子という関係性においても、そのことを忘れないようにしたいですね」

 子どもの肖像権やプライバシーを守ってあげられるのも、親だからこそ。ただかわいいからと、自己満足で写真を撮って公開する前に、リスクを考えてみる必要があるかもしれません。
(藤野ゆり/清談社)

JALクレーム騒動のさかもと未明、新幹線でも同様の騒ぎを起こしていた!?

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さかもと未明オフィシャルブログより

 漫画家・さかもと未明が、「PHP Biz Online 衆知(Voice)」に起稿した文章がネット配信され、大きな話題になっている。搭乗した飛行機内で泣き出してしまった幼児をめぐり、その母親や航空会社に対して独自の理論を展開したことが理由だが、ネットを中心に批判の声が広がっている。

 記事によると、さかもとは今年夏、日本航空機(JAL)の国内便に搭乗した。その際、乗り合わせた1歳前後の赤ちゃんが、離陸から到着までの間、ずっと泣き通しだったという。さかもとは「赤ちゃんが泣き叫び通しだったのにブチ切れてしまったのだ。だって、客室乗務員さんが母親と一緒にあやしても泣きやむ気配はないし、逃げ込む場所もないんだもん」として、さらに泣き続ける赤ちゃんに耐えられなくなったのか、『もうやだ、降りる、飛び降りる!』と、着陸準備中にシートベルトを外して出口に向かって走った」と書いている。

 さらに母親に対して「お母さん、初めての飛行機なら仕方がないけれど、あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います!」と告げたという。