豆板醤を使い切る! “時短”中華「ソルト麻婆豆腐」レシピ【小松菜・豆腐・豚肉で完成】

 あれもこれもとつい買ってしまう調味料。新しい味覚にワクワクしたのに、気づけばお蔵入り……。そんな調味料をカンタンおいしく使い切る方法を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエのMICHIKOが伝授! 今回は豆板醤の使い切り方法です。

豆板醤とは?

 ピリッとした辛みと旨みを加えてくれる「豆板醤」。買おうかどうか迷っている方や、使い方がわからず、そのまま眠っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 中華料理といえば「豆板醤」と言われるほど、ポピュラーな「醤(ジャン)」のひとつ。ほかには、XO醤、甜麵醬、芝麻醤、豆鼓醤などがあります。豆板醤の故郷は、中国の四川省・ピーシェンで200年以上前から作られていて、現在も一大産地となっています。豆板醤の原材料は「そら豆」。さやを天に向けて実ることから「そら豆」といわれているとか。塩ゆでするだけで春の香りを運んでくれますよね。このそら豆を干して、水でもどし、唐辛子・塩・麹などを加えて、野外でじっくり熟成発酵させたのが豆板醤です。豆板醤を舐めてみると、辛さと塩気が感じられ、後味に味噌のような風味も感じられます。味噌と同じ豆類の発酵調味料だからでしょう。3年以上長期熟成したものは高級品といわれ、豊かなコクと角のとれた辛さを堪能することができます。

 麻婆豆腐やエビチリなどによく使用される豆板醤ですが、使うのは少量だけ。なのに、独特の「青臭さ」が気になることありませんか? ちょっと苦手という方もいらっしゃるはず。醤は、そのまま使ったり、炒めが甘いと唐辛子の青臭さが残ってしまうんです。弱火でしっかり火を通して、香りと旨みを引き出すと、青臭さが消えます。このちょっとしたひと手間が、おいしくなるコツ。まとめて火入れをしたり、製造過程でじっくり火入れをした「焼き豆板醤」という商品もありますのでオススメですよ。

 発酵させた豆板醤ですが、変色したりカビが生えたりすることがあるので、冷蔵庫で保存した方がいいでしょう。くれぐれも水分やほかの食材に触ったスプーンなどは使わないようにしてくださいね。

豆板醤使い切りレシピ:ソルト麻婆豆腐

 いつもの麻婆豆腐をシンプルな塩味でおしゃれな一皿に! 時短、手軽、パッパッと炒めるだけ! 豆板醤の辛味や塩味はメーカーにより違うので、お好みで量を加減してください。辛みが苦手な人は、炒め物なら「1人分:小さじ1/3~」使い始めてみましょう。

【材料(2人分)】
 豚ひき肉・・・120g
 豆腐  ・・・1丁(250g)
 小松菜 ・・・1/3束
 豆板醤、おろし生姜(チューブ)、鶏ガラスープの素・・・各小さじ1
 塩、粗びき黒こしょう・・・各適量
 ごま油・・・適量

【作り方】
1.豆腐は1.5cm角に切り、小松菜は2cmの長さに切る。
2.鍋にごま油と豆板醤、生姜を弱火でよく炒め、豚ひき肉を加えて炒める。
3.豆腐と鶏ガラスープの素、塩を加えて、味を調え、小松菜も加えて炒め合わせる。
4.器に盛り、お好みで粗びき黒こしょうを振る。
*お好みでニンニクやネギを加えても。

 寒い冬には、豚肉と豆腐の良質たんぱく質、小松菜のビタミンCが風邪予防に効果的です。小松菜はサッと炒め合わせるのがコツ。塩は精製塩や岩塩より、海水塩などのミネラルが入ったもののほうが、口当たりが良いようです。

汁物に加えるだけで旨みのあるピリ辛料理に

 豆板醤は中国料理専用の調味料ではありません。調理の仕上げにそのまま入れたり、いつもの炒め物や和え物、汁物に加えるだけで旨みのあるピリ辛料理になります。卵焼き、唐揚げ、冷ややっこ、ピザ、ドレッシングやマヨネーズに加えたり、ご飯に混ぜておにぎりにしても。

 これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

ナンプラーを使い切る! 時短で簡単・エスニック風常夜鍋レシピ【大根・豚バラ・ほうれん草だけ】

 あれもこれもとつい買ってしまう調味料。新しい味覚にワクワクしたのに、気づけばお蔵入り……。そんな調味料をカンタンおいしく使い切る方法を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエのMICHIKOが伝授! 今回はナンプラーの使い切り方法です。

ナンプラーとは?

 「ナンプラー」、生春巻きなどでおなじみのタイ料理に欠かせない調味料のひとつですね。「ナンプラー」というと、なじみがないように感じるかもしれませんが、日本で昔から作られている「しょっつる」「いしる」などと同じく「魚醤」と呼ばれる発酵調味料。タイでは日本の醤油のような存在で、かけたり、つけたり、料理に加えたりと、なくてはならない調味料です。

 醤油が大豆を発酵させたもののように、ナンプラーも小魚に塩を混ぜて発酵・熟成させてできた液体を絞ったものなんです。アミノ酸のほかミネラルやビタミンが豊富なので美容にも良いとか。旨味成分が強く、独特の香りや味わい、料理に使うと深いコクが出て、とてもおいしくなるんです。ただ、ナンプラーの塩分は醤油よりも強くて、香りも味わいも濃いので、少しずつ加えるのがポイント。1滴ずつ出る瓶が多いのはそのためですね。保存は冷蔵庫に入れるのがベスト。香りが苦手という方は、火を通したり、レモンを加えると弱くなるという特徴があるので、試してみてください。

ナンプラー使い切りレシピ:エスニック風常夜鍋

 ナンプラーは、お鍋の汁やスープの味付けになります。2カップで大さじ1くらいが基本で、それだけでおいしいだし汁に。常夜鍋とは、毎晩食べてもあきないほどおいしいと言われている鍋の一つ。寒さも本番、エスニック風常夜鍋を食べて、あたたかく、元気に過ごしましょう。

【材料(一人分)】
 豚バラ肉  ・・・・・ 100g
 ほうれん草 ・・・・・ 1╱2束
 大根    ・・・・・ 5センチ
 ナンプラー ・・・・・ 大さじ1
 水     ・・・・・ 400ml
 お好みの薬味(すりおろし生姜、ゆずこしょう、一味唐辛子、レモンなど)※薬味がなくても大丈夫

【作り方】

1)豚バラ肉とほうれん草は食べやすい大きさに切り、大根は縦にピーラーでスライスする(手を切らないように)
2)鍋に水を入れて沸騰させ、ナンプラー、1を加えて、煮る
3)豚肉が煮えれば、器にとり、薬味などを加えていただく
*味が薄いようなら、ナンプラーを少しずつ足す
*冷蔵庫に入っている野菜や好きな肉類、うどんなどを加えてもOK!

 材料の豚バラ肉は栄養の宝庫で、疲労回復や免疫力アップも期待されています。ほうれん草は緑黄野菜の代表。特に冬のものは栄養もおいしさもアップしていて、夏のものに比べてビタミンCは3倍とか。同じく冬が旬の大根を加えてボリューム感をプラスしました。大根の皮に近い部分に消化酵素が多く含まれるので、よく洗って皮ごと使いましょう。

チャーハンや炒めものにも使って!

 チャーハンや焼きそば、野菜や肉炒めなどには、ナンプラーを1人分で小さじ1くらい、醤油と同じように使いましょう。ナンプラーをエスニックドレッシングにアレンジするのもおすすめ。ナンプラーとレモン汁を同量、隠し味にひとつまみの砂糖、お好みで鷹の爪を加えれば出来上がり。ナンプラーはギュツと旨みが詰まった調味料! これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

2019年「調味料ベスト3」! 調味料ソムリエに聞く、かけるだけで「カンタンおいしい」逸品

――あらゆる世界で激動続きだったこの1年を、個性豊かな著名人の方々に振り返っていただくコーナー「あの人が2019年を振り返る」。近年、「タレ」への関心が高まっているようだ。つけるだけ、かけるだけ、混ぜるだけ――それだけで味がキマる調味料は、持っていて損のないアイテムといえる。今回は、全国各地の知る人ぞ知る“ご当地調味料”やメーカーいちおしの調味料を発掘する「調味料選手権」を主催する調味料ソムリエ・MICHIKO氏に、2019年の「ベスト調味料ベスト3」を聞いた。

2019年、お気に入りの調味料ベスト3

【1位】「ゴールデンマスタード」GOLDEN MUSTARD株式会社 1,200円(税別)

 黄金色に輝く、キャビアのような粒マスタード! マスタードというと、サンドイッチやローストビーフに使われている、酸味が強くて少し辛みが強いものを想像しませんか? ビネガーを使うことが多いマスタードですが、この商品は、日本の伝統調味料である米酢と白醤油、みりんなどを使っていて、酸味と甘みのバランスの良い、辛味も抑えたマイルドな爽やかな味わいに仕上がっています。

 マスタードは昔からおなじみのスパイスのひとつで、独特の風味と辛みがあり、和からしもなども同じ仲間。この商品は、カナダ産のイエローマスタードを使い、大きな粒をそのままつぶさずに調味料に漬け込んでいます。口の中でマスタードシードがプチプチとはじけて、リズミカルでとても楽しい。マスタード界のキャビア、黄金色に輝くその姿から「ゴールデンマスタード」と名付けられたとか。色合いが美しく、料理にトッピングするだけで豪華な本格的な一皿に変身してくれます。全体がトロリとしているので、野菜などの素材にもよくなじみます。

オススメの食べ方:魚のカルパッチョやサラダ、ステーキや唐揚げ、野菜の蒸し物などにトッピング、スープのちょい足しに……。いつものドレッシングやマヨネーズ、タレ類にプラスしたり、小松菜などの野菜の炒め物の味付けに、カレーの隠し味にも。和洋中、どんな料理にも使える万能調味料です。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、「ぎょうざ」にトッピング! 是非、お試しあれ♪

【2位】「海かおる ホイスターソース」気仙沼水産資源活用研究会 700円(税別)

 磯の香りと旨みが、ギュッと詰まったソース! 三陸の海というと、きれいな海、カキやホヤを連想する人が多いのではないでしょうか。ホヤ、ちょっと形もデコボコしていて真っ赤な色合いが何とも……。ですが、海のパイナップルとも呼ばれているんですよ。好き嫌いが分かれることが多い食材の一つではあるものの、地元で新鮮なホヤを食べた時の感動をいまだに忘れることができません。

 ホヤは、黄色い肉厚な身、独特の風味と苦み、磯の香り、五原味が揃ったうま味が凝縮された「海の恵み」です。三陸の海でじっくり育ったこのホヤを使ったのが「海かおる ホイスターソース」。ホヤを濃縮し、醤油等の調味料と合わせてあります。ホヤ特有の臭みを醤油が消し、芳醇な味わいにしてくれていますよ。

オススメの食べ方:サラダや蒸し野菜、焼いた肉や魚にかけるだけで、ホヤの豊かな味わいが口の中に広がり、まろやかなオツな味に。ワンランクアップした料理になります。サラダやディップには、「海かおる ホイスターソース」にオリーブ油をプラスしてドレッシングで。またマヨネーズに加えて、ディップソースに。炒飯や野菜炒め、焼き肉などには、味付け調味料としてこのまま使いましょう。料理が時短になるだけでなく、デリシャスに。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、卵かけご飯! やみつきになるおいしさです。
是非、お試しあれ♪

【3位】「発酵のちから サクサクしょうゆアーモンド」キッコーマンこころダイニング株式会社 850円(税込)

 サクサク! おかずのような、デザートのような、食べる調味料! 一口食べたら、サクサクとした食感とオイルベースのまったり感に、「おいしい!」と声を上げてしまいそう。

 「発酵食品はカラダにいいらしい」、そんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。発酵食品である醤油の新しい世界を広げた一品です。醤油を絞る前に発酵と熟成が終わった「しょうゆもろみ」が使われていて、旨みとコク、深い味わいと香りがたっぷり詰まっています。このしょうゆもろみの醤油をフリーズドライにしておいしさを閉じ込め、ローストアーモンド、フライドガーリック、フライドオニオンなどサクサク具材の饗宴、満足感たっぷり。

 最近はナッツの栄養効果にも注目が集まっていて、中でも栄養豊かなアーモンドは健康や美容、ダイエットにと人気です。ベースは国内で絞られたなたね油を使っています。なたね油と言えば、江戸時代から食べられてきた油とか。ニオイなどのクセがなく、あっさりとした味わいが特徴です。

オススメの食べ方:このまま、ご飯にのせても、豆腐や茹でた野菜、卵焼きやローストビーフなどにトッピング、パスタやうどんと和えても、何に使ってもおいしくなること、間違いなし。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、そのままチーズとクラッカーにのせて、ワインのお供に! 是非、お試しあれ♪

ベスト3から外れたけど、紹介したい!

■「ふんわり 鯖ふりかけ」漁村女性グループめばる (大分県)2,180円(税込・送料込み

 朝に採れた鯖だけで作られたふりかけ! 大分県豊後水道の漁港に朝、水揚げされた鯖のみを使っています。カラダのためにも、魚はたくさん食べたいですよね。特にDHAたEPAが豊富な青魚。でも現実はなかなか難しいもの。漁師の奥さん、おばちゃんたちが、「もっと魚をたべてほしい!」という想いから、商品化したのがこの「ふんわり 鯖のふりかけ」。 地元の漁師の家の食卓には、鯖のふりかけは常備菜とか。

 このふりかけは、ほぐした鯖の身をそのまま食べているようなやわらかな口当たり。地元のわかめや生姜、椎茸の粉末が旨みをアップし、魚臭さも感じません。朝は白いご飯にのせて、夜はお茶づけにのせて、マヨネーズと和えてディップソースに、青菜などのお浸しにのせても。調味料ソムリエ・MICHIKOのオススメは、おにぎりの具材に! 是非、お試しあれ♪

2020年に注目している調味料ジャンルは?

健康志向を反映した
・食べる調味料系(地元の食材を使ったものなど)
・タレ系(そのままかけるだけで、味が決まるもの)

MICHIKO(みちこ)
調味料ソムリエ、野菜ソムリエ。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)『教えてもらう前と後』(TBS系)ほか、テレビ出演多数。食養生士・料理研究家・調味料研究家
◎レシピ掲載:『心臓強化 病気を防ぎ克服する本』『塩ミカンで病気が治る!肌髪ツヤツヤ』(ともにマキノ出版 )