Jリーガー“泥沼民事訴訟”の行方……セカンドキャリアを暗転させる「投資トラブル」の罠

 サッカーJ1リーグ・ヴィッセル神戸DFの伊野波雅彦が、今シーズン限りでJ2・アルビレックス新潟を退団・現役引退したMFの梶山陽平に民事訴訟を起こされたことがわかった。

 昨年8月、伊野波は友人の実業家が運用する「月利7%」という高配当を謳った投資に、「大丈夫だから」「万が一の時はオレが保証する」などと、梶山を勧誘。当初は配当はあったものの、今年6月以降は配当が停止。伊野波は梶山に「元本は必ず(実業家から)返させる」と請け合い、実業家に対応を迫ったが、「投資リスクが顕在化して配当できない」と主張され、返金を拒否されてしまう。そのうち実業家と音信不通となり、事態が改善されないまま、梶山が投資によって2,500万円を失ったとして損害賠償を請求する裁判を起こした、というのが事の次第。

「伊野波は2014年のブラジルW杯代表、梶山も2008年の北京五輪代表に選ばれるなど、いずれも国内では屈指の好選手でした。同い年で、かつて在籍したFC東京ではチームメイトとして仲がよかった2人が、金銭をめぐって争いを繰り広げてしまうのは、本当に残念です」(サッカーライター)

 最近は、Jリーガーの投資トラブルが相次いでいる。

 先頃、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」の建設・管理に関わるスマートデイズが経営破綻し、シェアハウスのオーナーへの賃料が未払いとなる事態が、スルガ銀行の不正融資とともに発覚して、世間を騒がせた。被害に遭った多くの個人投資家が悲鳴を上げる中、昨シーズンにJ1・ベガルタ仙台で現役引退したFWの平山相太も、このシェアハウスに投資して損害を被っているという。

「被害額は1億円以上と聞いています。超高校級プレーヤーとして注目を集めたものの、プロ入り後は尻すぼみとなり、早すぎる引退を余儀なくされた平山としては、これから長い人生の生活設計を考えると、大きな痛手です。物心ついた頃からサッカーしかしてこなかったため知識もないのに、投資に手を出してしまったのが、運のつきでしたね。伊野波と梶山にしてもそうです。月利7%なんて、あり得ないほどの高配当な上、投資に“絶対”はないのに、ウサン臭い儲け話に安易に乗ってしまう。彼らに投資リテラシーがないのは明白です」(同)

 もっとも彼らとて、好きで投資話に乗ったわけではないだろう。現役引退後の生活を考えると、やむにやまれぬ気持ちだったに違いない。

「Jリーガーの収入はプロ野球選手に比べて、決して高額ではないですからね。プロ野球選手の平均年俸が3,826万円であるのに対し、J1プレーヤーが2,313万円(ともに17年)。しかも、プロ野球は外国人選手を除いた数字ですが、J1は外国人を含んでいますから、日本人Jリーガーの収入はもっと低いはず。代表選手でも、Jリーガーの最高年俸は槙野智章(浦和レッズ)の1億円どまり。年俸数千万円の代表選手なんて、ゴロゴロしていますよ。加えて、現役引退年齢が平均26歳と、Jリーガーの選手寿命は短い。現役時代に稼いだお金を引退までにできるだけ増やしておきたい、と思うのは人情でしょう」(同)

 くだんの裁判は、第1回口頭弁論が4日に東京地裁で開かれた。友人の実業家に“広告塔”として利用された可能性が高い伊野波だが、実業家に対する債権回収に巻き込まれた不当な訴訟であり、法的責任は一切ないとして、裁判所に請求棄却を求めている。

 今後の展開が注目されるところだ。

アメリカでは勝訴したが……『ウルトラマン』の泥沼著作権を生み出した円谷プロの光と影

 恩義を忘れた円谷プロは非道すぎるのではないか。これまで国内外で繰り返されてきた『ウルトラマン』シリーズの日本国外での利用を許諾したとされる契約書の真偽を巡る訴訟。米カリフォルニア州の連邦地裁が「契約書は真正なものではない」と円谷プロ全面勝訴の判決を下したのだ。

 この円谷プロの契約をめぐる訴訟は複雑だ。これはタイにあったチャイヨー・プロダクションが1995年に死去した3代目社長・円谷皐から、チャイヨーが円谷に援助した資金を返済する代わりに『ウルトラマン』などの日本以外の独占権を譲渡され、その際契約を結んだと主張。これに対して、円谷プロが「契約書は偽造」と真っ向から争っているものである。

 この訴訟、タイでは2008年に円谷プロ全面勝訴の判決が下ったが、一方、日本では12年に最高裁が「契約は有効」と判断。

 ただし、この時点でチャイヨーが1998年にバンダイから1億円を受け取り、タイ以外の独占使用権の行使を放棄していたことも判明。現在、チャイヨーから権利譲渡を受けたとする日本企業・ユーエム社も円谷プロと争ってるが、ユーエム社には権利は存在しないとの司法判断になっている。

 一方、中国では2005年にチャイヨー側が、キャラクター商品の販売停止を求めて円谷プロを提訴。これは円谷プロ側の勝訴に終わった。ところが円谷プロがユーエム社に対して起こしたキャラクター商品の販売停止を求める裁判では、ユーエム社が勝訴。この結果、17年には中国で『ウルトラマン』に酷似したキャラクターが登場する『鋼鐵飛龍之再見奧特曼』が制作され、さらに複雑な状況となっている。

 利害関係が複雑極まりない、この問題。一面的に見れば「他人のふんどし」で儲けようとするチャイヨー側が悪とする見方もできる。でも、問題はそう単純ではない。

「チャイヨーを創業したソムポート・セーンドゥアンチャーイは、日本で円谷英二に師事し、特撮を学び自ら『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』を制作するなど、円谷リスペクトを欠かさない人物です。円谷皐とも関係が深く、円谷プロが資金繰りに窮した際には援助を惜しみませんでした。その援助の代わりにウルトラマンを託されたのだと見たほうがよいでしょう」(特撮ファン)

 実のところ特撮ファンの間では、単純に善悪は判断できないにしても「円谷プロはひどい」と考える者も多い。その理由は、ウルトラマンの誕生をめぐる問題だ。

「ウルトラマンはもとより侵略宇宙人の独特のデザインは、彫刻家の故・成田亨によって生まれたものであることがわかっています。ところが、成田が当時円谷の契約社員であったことから、権利はないどころか、当初約束していた出版物などのデザイン・成田亨とのクレジット表記も、約束すらないことにされていたりしたんです。少しでも特撮の世界を知れば円谷プロの光と影に複雑な気持ちになるでしょう」(同)

 今回、アメリカでの訴訟に喜びのコメントを発表した円谷プロだが、過去に受けた恩義や制作者の功績を、今後どのように考えていくのだろうか。
(文=是枝了以)

民事訴訟の「デジタル化」で何が起こる? 仮想通貨“流出騒動”の二の舞になる可能性は……

 いま民事裁判のデジタル化が進められている。政府は裁判上で必要な訴状や準備書面など書類での手続きを電子化する方針を固め、2020年の導入を目指し、「書面で準備しなければならない」という原則が明記される現在の民事訴訟法を改正する方向だ。裁判所の専用サイトに訴状や準備書面をデータ提出することができれば、手間やそれにかかる費用などが省かれ利便性が上がるため、今後は有識者会議を重ねるという。

 その一方で懸念もある。仮想通貨でも起こったセキュリティ問題だ。ある行政書士は「勝敗で何億円ものお金が動く企業裁判もあって、そこで勝つためにハッキングなど不正アクセスによる情報戦争が起こってもおかしくはない」と話す。

「データ提出が前提なら、裁判所のセキュリティは万全でも、全国の各弁護士事務所も同様の体制を整える必要がありますが、それは難しいでしょう。もし戦略として隠し持っているデータ資料を相手から盗み出されて勝敗がひっくり返ったら最悪の事態です」(同)

 ハッカーなどによるコンピュータを狙ったサイバー攻撃は長年、それを守るセキュリティ側とのいたちごっこが続いている。すべてのモノがネットにつながるIoT(INTERNET OF THINGS)の社会でも、これはライフラインすら脅かしかねない怖さもはらみつつあり、少し前に話題になった、英国人ハッカーが米国防総省から極秘情報を盗み出した事件など、ひとつ間違えば国家の安全すら脅かされる例も既にある。

 訴訟手続きのネット化は法曹界からも要望が聞こえていた話ではあるが、すでに一部の弁護士事務所では、企業の取引に関する契約書をデータ化させて利便性を上げている。そのため、遅かれ早かれIT化は避けられないところだったが、ハッキングへの危機感はないのか。都内の有力法律事務所に務める弁護士に聞いてみた。

「大手事務所だと裁判所から近い場所にオフィスを構えているので、紙でも労力はそれほどかからないんですが、大きな案件だとキャリーケース3個分とかの大量の書類を裁判期日に持っていかなければならないので、データで済めば確かに便利ですし、もともと訴訟記録をデータ化している事務所では処理能力も上がります。訴訟記録というのは基本、閲覧可能なのでハッキングや誤送信などがあっても実害が少ないでしょう。ただ、閲覧制限がかかった記録や、非公開のものになるとハッキングによる被害は考えられますが……」

 話を聞く限り、懸念よりも利便性への期待の方が大きそうだが、ただし、裁判所ではなく弁護士事務所へのハッキングにおいては別の見方をする。

「たとえばクライアントから提出してもらった企業の財務状況、ノウハウ、部外秘の情報戦略などが漏れたら大変です。特許侵害訴訟や同業者同士の争いなど、企業のノウハウが訴訟で主張されるときにそろえる資料などが外部へ漏洩するとなればダメージが大きいです」(同)

 そうなった場合の責任の所在は一概に弁護士事務所にあると認定できるかは微妙だ。というのも、この弁護士は現在、仮想通貨ハッキング被害を多数扱っており、そこでは被害の救済が難しい側面も出てきているからだ。

「よくあるのは、仮想通貨が何千万円分も消失したというものですが、それだけだと本当にハッキングによる被害なのか、身近な人物による盗難か、一見して見分けがつかないこともあります。被害は刑事・民事の両面で手続きができますが、刑事だと正直、告訴受理までこぎつけるのは多くない印象です。民事だと盗んだ送金先の“ウォレット”がわかったとしても、その利用者が誰かまでは突き止めるのが難しかったり、取引所が利用規約上、ハッキングに対して免責としていることもあり、どこまで取引所に過失を求められるかは不透明なんです」(同)

 訴訟関係のハッキング被害も、これと似た問題が起こる可能性があるのか。法改正においては、そのあたりの対策にこそ、万全を期してもらいたいところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

民事訴訟の「デジタル化」で何が起こる? 仮想通貨“流出騒動”の二の舞になる可能性は……

 いま民事裁判のデジタル化が進められている。政府は裁判上で必要な訴状や準備書面など書類での手続きを電子化する方針を固め、2020年の導入を目指し、「書面で準備しなければならない」という原則が明記される現在の民事訴訟法を改正する方向だ。裁判所の専用サイトに訴状や準備書面をデータ提出することができれば、手間やそれにかかる費用などが省かれ利便性が上がるため、今後は有識者会議を重ねるという。

 その一方で懸念もある。仮想通貨でも起こったセキュリティ問題だ。ある行政書士は「勝敗で何億円ものお金が動く企業裁判もあって、そこで勝つためにハッキングなど不正アクセスによる情報戦争が起こってもおかしくはない」と話す。

「データ提出が前提なら、裁判所のセキュリティは万全でも、全国の各弁護士事務所も同様の体制を整える必要がありますが、それは難しいでしょう。もし戦略として隠し持っているデータ資料を相手から盗み出されて勝敗がひっくり返ったら最悪の事態です」(同)

 ハッカーなどによるコンピュータを狙ったサイバー攻撃は長年、それを守るセキュリティ側とのいたちごっこが続いている。すべてのモノがネットにつながるIoT(INTERNET OF THINGS)の社会でも、これはライフラインすら脅かしかねない怖さもはらみつつあり、少し前に話題になった、英国人ハッカーが米国防総省から極秘情報を盗み出した事件など、ひとつ間違えば国家の安全すら脅かされる例も既にある。

 訴訟手続きのネット化は法曹界からも要望が聞こえていた話ではあるが、すでに一部の弁護士事務所では、企業の取引に関する契約書をデータ化させて利便性を上げている。そのため、遅かれ早かれIT化は避けられないところだったが、ハッキングへの危機感はないのか。都内の有力法律事務所に務める弁護士に聞いてみた。

「大手事務所だと裁判所から近い場所にオフィスを構えているので、紙でも労力はそれほどかからないんですが、大きな案件だとキャリーケース3個分とかの大量の書類を裁判期日に持っていかなければならないので、データで済めば確かに便利ですし、もともと訴訟記録をデータ化している事務所では処理能力も上がります。訴訟記録というのは基本、閲覧可能なのでハッキングや誤送信などがあっても実害が少ないでしょう。ただ、閲覧制限がかかった記録や、非公開のものになるとハッキングによる被害は考えられますが……」

 話を聞く限り、懸念よりも利便性への期待の方が大きそうだが、ただし、裁判所ではなく弁護士事務所へのハッキングにおいては別の見方をする。

「たとえばクライアントから提出してもらった企業の財務状況、ノウハウ、部外秘の情報戦略などが漏れたら大変です。特許侵害訴訟や同業者同士の争いなど、企業のノウハウが訴訟で主張されるときにそろえる資料などが外部へ漏洩するとなればダメージが大きいです」(同)

 そうなった場合の責任の所在は一概に弁護士事務所にあると認定できるかは微妙だ。というのも、この弁護士は現在、仮想通貨ハッキング被害を多数扱っており、そこでは被害の救済が難しい側面も出てきているからだ。

「よくあるのは、仮想通貨が何千万円分も消失したというものですが、それだけだと本当にハッキングによる被害なのか、身近な人物による盗難か、一見して見分けがつかないこともあります。被害は刑事・民事の両面で手続きができますが、刑事だと正直、告訴受理までこぎつけるのは多くない印象です。民事だと盗んだ送金先の“ウォレット”がわかったとしても、その利用者が誰かまでは突き止めるのが難しかったり、取引所が利用規約上、ハッキングに対して免責としていることもあり、どこまで取引所に過失を求められるかは不透明なんです」(同)

 訴訟関係のハッキング被害も、これと似た問題が起こる可能性があるのか。法改正においては、そのあたりの対策にこそ、万全を期してもらいたいところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

設備大手・三菱電機ビルテクノサービスで“パワハラ訴訟”「定時後に2、3時間怒鳴り続ける……」

 エレベーターやビル用空調設備の最大手、三菱電機ビルテクノサービス(以下ビルテクノ)が、子会社の社員からパワハラ訴訟を起こされている。原告となった男性2名は、仕事現場が同社による偽装請負にもなっている事実も重ねて告発し、約1,370万円の損害賠償を求めている。

 2名はビルテクノの完全子会社、菱サ・ビルウェアの契約社員として東京・杉並区の大型スポーツ施設である上井草スポーツセンターのメンテナンスを任されているが、親会社から派遣されたセンターの所長男性・N氏から、長く直接の指揮を受け、常軌を逸するパワハラに悩まされてきたとしている。

「規定された業務とは無関係なのに、サッカーグラウンドにある15メートルもの高さのネットの部品を調整するよう命じられたこともありました。危ないからと断っても、延々と『やれ!』と怒鳴られ続け、渋々ポールを昇ったんですが、強風にさらされ、命の危険を感じる作業だったんです」

 こう話すのは、2011年から勤務する原告の40代男性A氏で、同じく13年から勤務する50代男性B氏と共に同センターのガスや電気温水器、券売機などの点検を任されてきた。

 センターは杉並区からビルテクノら3社が運営を請け負う形となっているが、そのうち設備管理を菱サが下請け。民法では、現場の指揮監督は菱サが行うことになるはずだが、実際にはビルテクノ所属のN氏(当時50代)が単独で指揮を執り、A氏らは「待遇や環境を無視した無責任な労働やパワハラがあった」としている。

「N所長はシャワー室の天井を清掃させたり、危険な高所作業もよく強制してきたんです。それも『やってもらえるかな?』という相談ではなく、机をバンバン叩きながら『やれよ!』と命令するんです。本来、専門業者が担当するものなので断ると『なんでやらないんだ!』と延々と怒鳴られました」(同)

 こうしたN所長の無茶な命令やパワハラは、勤務の開始時間である朝から、就業後にまで及んだという。

「おおよそ朝、昼、夜と所長は3度顔を出すんですが、朝はいきなり『アレはどうなってるの?』って言われ、よくわからないので聞き返すと『考えてもわからないのか!』と怒鳴る。実際にはトイレのドアがうまく閉まらないとか、些細なことなんですが、これも私たちの担当外。修理業者を呼ぶべきなのに、直せ直せと言うんです。所長は勤務9時間うち休憩1時間の昼食時にもやってきて『電話や訪問に備えろ』と、休みを許さなかった。定時の17時30分で帰ろうとしても、また顔を出しては2時間、3時間と怒鳴るんです。だから残業がまるまるパワハラの時間になっていました。定時で帰れたことは、ほとんどなかったと思います」(同)

 A氏はこれを「所長が、自分の残業代を目当てでやっていたのではないか?」と察し、会社に何度も苦情を申し立てている。

「何回、申し立てたかわからないくらい電話もメールもして、所長の上司であるビルテクノの課長にも伝えましたが、何も変わりませんでした。事態を見かねた菱サの上司がビルテクノ側に掛け合ってくれたこともありましたが、所長は『俺はそんなことやってない』って言い張っていたんです」(同)

 残業代目当ての無理な“仕事作り”だったのか、B氏によると、N氏は電気やガス、水道の使用量が前年と比較して量が多いと「原因を調べろ」と命令。さらに、A氏の私物であるポットを勝手に使用し、空焚きして壊したのに「お湯をちゃんと沸かせるようにしておくのが仕事だ!」と怒っていたという。こうした理不尽なパワハラが約6年間も続いたことで、A・B両氏はストレスによる体調不良を引き起こし、ともに通院。A氏は不眠症や高血圧、難聴などを引き起こし、B氏は精神科で鬱病と診断されたという。

 昨年、2人がビルテクノ側に病院代の支払いなどを求めたところ、ようやくN氏が現場から異動になったというのだが、偽装請負やパワハラについては一貫して認めてもらえなかったという。

「ビルテクノの担当者は、偽装請負に関しても『おたくの会社とうちの会社がウィンウィンだから』なんて開き直る始末でした。その後、『一部の病院代は支払うが、その後の通院費や過去5年を遡った被害に関してはゼロ』という和解条件を出されたのですが、謝罪については文書では絶対に渡さないとも言っていて、まるでパワハラの延長線上のように高圧的だったんです。私たちは補償を求める以上にこの問題をちゃんと認識してほしかったので、あえて法廷で戦うことに決めました」(同)

 偽装請負は、企業が仕事を下請けに発注した場合などで、実際の現場の指揮を下請け側が執っていない状態のことを指す。この問題は、企業が下請け労働者に、待遇や環境の規定を無視した無責任な労働をさせることにつながるため、その立場を利用したパワハラを伴うケースも少なくない。

 過去、キヤノンやパナソニックなどの大企業で偽装請負が大きな問題となったことがある。近年、改正労働者派遣法が可決するなどして、より厳しく問題が問われてはいるが、一方で労働者がいざそれを指摘しても、企業がそれを認めずに抵抗することも多く、その証明はハードルが高い作業でもある。

 訴状によると、被告はビルテクノと当のN氏になっており、求めた損害賠償は契約外の作業などを基本給に基づいて割り出したものに、慰謝料を加算したものとなっている。

「一連の行為は、労働契約を無視して契約外の業務を強要した上、休憩時間を与えずに労働させ、さらにパワーハラスメントにより、原告らを取り巻く労働環境を劣悪にし、原告らの人格権および働く権利を侵害するもの」(訴状より)

 提訴の直前、ビルテクノに取材をすると「当人からの申し立てを受け、協議を行っています。内容については回答を差し控えさせていただきます」とのことで、菱サも「外部の方にお答えすることは特にありません」との回答だった。

 訴訟ではどこまでA氏、B氏の訴えが認められるかわからないが、ビルテクノは以前、エレベーター事故の原因の一端が、人員削減による担当者の過酷勤務にあったと批判されたことがあり、“人の使い方”を問われた会社でもある。

 同社は来年中にAI(人工知能)を使ったエレベーター管理をスタートすることを発表しているが、生身の人間への管理に問題があった可能性はないだろうか。裁判の行方が注目される。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

マンガ家・藤島康介の“事実婚妻との泥沼訴訟”発覚に、業界では安堵の声も?

「いつ公になるかと思っていたが、ようやくか……」

 先日「週刊女性」(主婦と生活社)によって報じられた、マンガ家・藤島康介氏と、事実婚状態にあった女性との間で争われている訴訟騒動。関係者の中には、スキャンダルが公になった驚きよりも、安堵の声を上げる者もいるという。

 代表作『逮捕しちゃうぞ』『ああっ女神さまっ』(講談社)などで不動の人気を誇る藤島氏の名前がメディアを沸かせたのは、昨年6月。有名コスプレイヤー・御伽ねこむとのデキ婚が発覚したのである。結婚当時、藤島氏は51歳、ねこむは20歳という“31歳差婚”。さらに、過去離婚歴のある藤島氏には、成人した子どもがいることも明らかになった。

 世間では、51歳の男が20歳のエロ巨乳コスプレイヤーをゲットしたことで大きく注目を集めたが、事情を知る関係者の間では、別の問題がウワサになっていた。

 それが、今回訴訟になっている、事実婚状態にあった女性との関係をめぐる問題だ。

「藤島先生に、福岡に事実婚の女性がいるということは、業界では周知の事実でした。ですので、ねこむとのデキ婚が明らかになった時に、トラブルになるのでは? というウワサで持ち切りでしたよ」(マンガ編集者)

 誰もが知っている公然の秘密。デキ婚直後から「事実婚の女性が激怒している」という話は方々で流れていた。すでに大勢の業界人が、藤島氏とこの女性は通い婚の状態にあることを知っていたからだ。

「とはいえ、広いようで狭いマンガ業界。誰もが語ることを避けている空気があったのですが、『週刊女性』が報じてくれたおかげで、ようやく語りやすくなりましたよ」(同)

 事実婚とはいえ、長年連れ添った相手を用済みとばかりに切り捨てては、愛が憎悪に転じるのは当然。業界内では、藤島氏本人はもちろん、事情を知りながらまったくケアしていなかった担当編集者の力量を疑う声も上がっているという。

 ただ、どんなに品性下劣であろうとも、読者の心をつかむ作品を描くことができればマンガ家としては正義。この経験が、これからの作品に、何か生かされることになるのだろうか?
(文=特別取材班)

加護亜依騒動再び、所属事務所社長VS夫の構図は小林幸子と同じ!?

kagoai.jpg
『加護亜依LOS ANGELES』/ジーオーティ

 現在も活動休止中の加護亜依の夫に、「婿養子」報道が飛び出した。12日発売の「女性自身」(光文社)によると、加護の夫・A氏は現在加護姓を名乗っており、“何らかの事情”で婿養子入りしていたというのだ。

 加護は2年連続の喫煙報道で、2007年、所属事務所のアップフロントエージェンシーを解雇された。翌08年には現在の所属事務所メインストリームで再出発を図ったが、11年頃より仕事のドタキャンが伝えられ、バッシングを受けた。加護本人が望まない仕事を強要されたためともいわれていたが、その背景には、現夫・A氏の動きも絡んでいたようだ。