保育園経営者・角川慶子&ホストクラブ代表・信長、異色の成功者は「根拠のない自信」上等!?

(前編はこちら)

 保育園経営者の角川慶子さんと、ホストクラブ代表取締役の信長さん。前編では経営者としての苦労を語り合いましたが、どんな苦労があっても乗り越えられるという自信を持っているのが、お二人には共通しています。他人のやっかみも跳ね除ける2人の強靭さに迫ります。

■金持ちで黄色の財布は見たことがない

角川慶子さん(以下、角川) 信長さんは、業界を問わず成功者の方をたくさん見てらっしゃいますが、共通するものはありますか? お財布は長サイフとか。

信長さん(以下、信長) きちんとしている人が多いですね。いい意味で細かい。バッグが整頓されているとか、スケジュール管理もキチッとしているとか。高いものでなくても、バッグ、洋服がきちんとした人。逆にブランド物でもだらしがない印象だと、売り掛けしたら飛んじゃいそうだなと思います。

角川 お財布の特徴はないですか?

信長 財布? どうだろう、あまり見てないですね。確かに領収書でパンパンになってるということはないと思いますけど。

――財布を新調しようとしている人も、成功者の財布がどんな形状か知りたいと思います。

角川 スピリチュアル的に言うと……。

信長 黄色がいいと言いますよね。

角川 私、金持ちで黄色の財布は見たことがない。やっぱり黒か茶色が多い。

信長 やべえ、僕は白だ(笑)!

角川 白はいいんですよ。風水的には白い長財布はうまく行きます。スピリチュアルカウンセラーのエスパー小林さんによれば、成功者で黄色の財布を持っている人はいないそうです。奇抜な色は持たない。確かに、私も金色のジミー・チュウの財布を持っていたときは散財しました。

信長 どういうことで散財されるんですか。

角川 貴金属とか……。外商に「角川さん、スーパーブランドで普段セールをしないんですが、特別にしているんですよ」と言われると気分がよくなって買っちゃうんですね。

信長 すごい。

角川 いや、ホストクラブでシャンパンタワーの方がよっぽどすごいですよ。

信長 30分でなくなってしまうシャンパンタワーをやってもらえるというのは、ある意味それ以上の価値があるかもしれませんね。

角川 ああいうことをする人は、もともとお金持ちの方ですか? それとも信長さんの誕生日に合わせて少しずつ貯金してきたという感じの人が多いですか?

信長 1年間、積立預金したみたいなお客様が多いですね。シャンパンタワーを目標にお仕事を頑張っていただいたという経験もあります。

角川 いい話。

信長 勘違いされやすいんですが、むしろお金を持っている人は使わないことも多いです。自分のためには使うけど、ホストクラブには使わないというケースもたくさん見てきました。

――ホストクラブでシャンパンタワーを入れるなど、豪勢な遊び方をしているのは富豪だと思っている人がほとんどだと思います。

角川 お金持ちほどケチですよ。信長さんは、余命があまりないお客さんが入院したときにお見舞いに行っていますよね。若い人であれば、「病気が治ったらまたお店に来てくれるかも」と考えるけど、そういった欲得で考えてない。私もそれに近いと思いました。自分にはなんの得にもならないし、おせっかいかもしれないけど、育児に関して「こうしたらどうですか」とフォローしています。その人にとってプラスになってくれたらうれしい。“愛されたい”じゃなくて“幸せになってほしい”です、みんなに。

信長 僕も、好かれるためにその人に合わせることはしないけれど、相手の立場に立って考えることはよくしています。ある若手ホストの話なんですが、お客様と一緒に来店したとき、お客様は明らかにイライラしていて。そこへその若手ホストが「シャンパンを入れてほしい」と言うから、ますますイライラしてしまったことがあったんです。僕はヘルプについてたんですけど、その若手ホストが抜けて、30分くらい僕とお客様の2人きりになったので全力で接客したら、テンションが高くなってきました。そこへ先ほどの若手ホストが戻ってきて、「そろそろシャンパンいいですか」と言ったら、10万円のシャンパンが2本入ったんですよ。シャンパンを入れてほしいなら、お客様をそういう気分にさせないと。空気が読めない人は結構多い。

角川 嫌だ、そんなホスト、指名替えしたい。信長さんがいい! でも、「Club Romance」は指名替えダメなんですよね。

信長 よくご存じですね(笑)。角川さんは、保育園経営でママの立場で考えることはありますか。

角川 しょっちゅうですね、受験やトイレトレーニング、いつも「困ってないかな」「どういうサービスが必要かな」「遠足や運動会を企画してほしいのかな」と考えてまたなにかビジネスに発展させていければと思っています。でも、対お母さん、対ホストクラブのお客さんもそうですが、「もっと、もっと」と、どんどんサービスの要求が高くなりませんか? 保育園で連絡ノートがあるんですが、「1時間おきに何をしているか書け」と保護者に言われたり。それは書いているものの、「うちの仕事を超えてるよね」というときは断ることも必要。

信長 やってあげたい気持ちはあるけど、どこかで止めないと。「ディズニーランドに行って1泊しろ」と言われても泊まれない。

角川 ディズニーランド、営業で行ってるホストは多いですか?

信長 多いですね。普通によくあります。同伴して一緒に来店することもあるし、あえて休みのときに行くことで特別感を出すことも。誕生日にシャンパンタワーをやってくれたお礼とか。

角川 ああ、いくら出せばホストとディズニーランドに行けるんだろう!?

――「他人の目は気にしない」という面を持ちつつも、「他人の立場に立って考えること」を重んじているお二人ですが、それがなかなかできずに苦しんでいる女性は多いです。例えば、女性の世界には、マウンティング問題というのがあります。どちらが上か下かで争い、他人に自分がどう映るのか気にして、視野が狭くなり、生きづらさを感じる女性も少なくありません。

信長 どちらが上か下かで争うのは、男みたいですね。

角川 子どもの幼稚園が一緒で、同じタワマンに住んでいたりすると「うちの方が上の階よ、いいでしょ」と相手を見下す……そんなことが女性の世界にはあるんですよ。

信長 優越感ですね。

角川 そうです。お客さん同士でもありませんか。「あの客が、ボトル入れたから、私も」とか。

信長 ホストクラブではそうならないよう、お客様同士見えない位置に座っていただくんです。だけど、ホストがわざと対抗心を燃やすようなことを言う。「あそこでシャンパンが入ったからちょっと行ってくる」とか。シャンパンコールが「ワッショイ、ワッショイ」とかかるのを聞いて「私も入れようかな」と対抗するお客様もいれば、「じゃ、私は今日帰るわ」と帰ってしまうお客様もいる。最近は帰る方が多いですね。お客様の幅も広がり、普通のOLさんや、おとなしいお客様が増えたんです。ちなみに昔はお客様はオラオラな人が多かったですね(笑)。

角川 「今日はいくらまで」と言う人も多いですよね。

信長 多いです。だから「マウンティング」と聞いてびっくりしました。女性でそんなことがあると思わなかった。

角川 私は「角川さん」というキャラでやってきて、これで嫌われたらいいやという気持ちでいます。ママ友の前でも仕事でも。それでも、保護者会で持ち物を見たり洋服を見たり、意識してくる人はいますね。マウンティングまでいかなくても。

信長 それはありそうだな。

角川 職場や同じ幼稚園とか、小さくて逃げられないコミュニティの中で起きるんですよ。

信長 「あの人、あのバッグを持っているから対抗しよう」なんてやってるとキリがない。いつまでも幸せは見つけられない。楽しいか幸せかは人と比べることではないですから。ただ、一度「気にしない自分になるぞ」と意気込んだとしても、他人が気になりだすことはありますよね。そうやって打ちひしがれたときに本を読むと、また「気にしない方がいいな」と思える。そうして反復練習しているうちに、だんだん気にならなくなる。だから、たくさんいい文章を読んだり、いい人と話した方がいい。

――他人を気にしないというのは、生まれ持った性格ではないんですね。

信長 僕がこういうことを言えるようになったのは、ここ3~4年の話ですよ。それまでは、なぜうまくいっているのかわからなかったし、こうやって話すこともできなかったんですけど、本を書くことは自分を見つめる作業でもあるので、だんだんわかるようになってきたんです。

角川 信長さんのセミナーをぜひ聞きたいです。

信長 角川さんにお伝えするようなことはあまりないような……(笑)。お悩みがあるんですか。

角川 ありますよ。会社は浮き沈みがありますから。今年は、急に海外赴任が決まったり家を購入して引っ越したりという方がいらっしゃって、売り上げがびっくりするくらい下がってしまったんです。

信長 保育料は毎月にいくらですか。

角川 うちは、0歳児はお預かりしていないので、1~2歳が一番高くて12万6,000円。標準より高い方の保育園です。

信長 そういう保育園を真似する人が出てきそうですね。

角川 いますね。一時期「プロデュースをお願いします」と言われて、ノウハウを教えたら、「自分も」と保育園を始めた方がいたんですが、そこは自分の考えを入れすぎてうまくいってないんですよ。信長さんは「真似も大事」と書いていましたよね。

信長 100%真似でいい。「私らしく」とみんな思いがち。「俺流でホスト像をつくりたい」というホストも多いけど、それは形ができてからですね。それに、真似してても個性は出ちゃうものだから。

角川 信長さんは真似できないですよ。そうだ、信長さんって、ほんとに20キロも太ってたんですか……?

信長 太ってました(笑)。100キロ近くあって、なんでホストやったのかわからないですよね。根拠のない自信があったんでしょうね。

角川 それで「ナンバーワンなる」と宣言したこともすごい。根拠のない自信も言霊の引き寄せ。成功のメソッドなんですよね。

――世の中では、根拠のない自信を持つ人を訝しがる風潮も否めません。それに、自信がないから周りに流される、いわゆる同調圧力に屈してしまう人の方が多い気が……?

信長 自信のない人は本当に多いですね。自信なんて待っててもつかないですよ。例えば、「優勝したら自信がつく」と言われたとして、自信って100~200人のうち1人にしかつけられないのか? と。全国大会で優勝するまで、自信はつかないのか? と。そんなチャンスは待っていても来ない。根拠なく自信を持っていい。

角川 信長さんがホストになったばかりの頃、オラオラ系の中で、あえてきれい目にして浮いていたそうですが、同僚からよく思われなかった時期もあったのではないですか。

信長 ありましたね。少し前までずっとそうでした。「どちらを取るか」だと思うんです。全部は取れない。ホストクラブが終わったあとみんな飲み会に行くんですが、僕はほぼ行かなかった。そこでまさに“同調圧力”があったんですよ。「なんでお前は来ないの?」と。僕は目標があった。ここでお金を稼いで、これからの生き方を模索したいという気持ちが強かった。だから行かなかったんです。はっきりと目標があると、どちらが大事か選べて迷いがない。

角川 でも、ホストは売れっ子になると、席を埋めてくれる後輩も大事でしょう。あまりに一匹狼だと、後輩を育てられないのでは。そのさじ加減が難しい。

信長 今はお店の幹部であり代表でもありますので、ちゃんとみんなの面倒見ますけど……若い時は、50人ホストがいれば1~2人は自分と合う子がいるので、そういう子を育てていました。

角川 ママ友コミュニティは、子どもが“人質”。自分がうまくやらないと、子どももいじめられるんじゃないかと親が思うから、それがますます気になる原因になっています。

信長 そうなると完全に同調しないことは難しそうですね。ドライな部分とちょっと同調する部分とどっちも持っておくといいかも。自分なりに限界点を決めておいて、それを超えたら開き直る。それまでは多少同調する。社会に生きている以上、どこか折れるところはないと。あとは僕の本を読むといいですよ(笑)。

角川 完全に一匹狼は天才以外無理ですね。

――最初、お二人にスーパーマン、スーパーウーマンのような印象を抱いていたのですが、人間味のある面を感じました。みんなと同じように悩みつつ、まい進されてる気がします。

信長 僕は、イラついたときは漫画を読むことにしていますよ。iPadの中に4,000冊くらい入っています。そのときイヤでも、次の日には「まあ、いいか」と思えることもあるので、好きなことをしてうまく忘れるといいですよね。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

信長(のぶなが)
1979年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業。学生時代から家庭教師、塾講師の傍ら、ホストの道に入る。歌舞伎町のホストクラブ「Club Romance(クラブロマンス)」代表取締役。ビジネス書作家、講演講師など多彩に活躍。『いい女はドMが9割』(カシオペヤ出版)、『選ばれる技術』(朝日新聞出版)など著書多数。

【著書紹介】
『強運は「行動する人」だけが手に入れる: 歌舞伎町No.1ホストが教える運の鍛え方』(学研)
生き馬の目を抜くホスト業界で、10年以上No.1として生き残り続けてきた、歌舞伎町のホストクラブ「Club Romance(クラブロマンス)」代表取締役・信長氏。彼は、どのようにして、「運」を味方して、「人とお金」を引き寄せてきたのか? をまとめた1冊。運の鍛え方を「行動編」「マインド編」「習慣編」の3パートで丁寧に解説している。

角川慶子×信長「保育園もホストクラブも、経営者的にはヤンキーの方が扱いやすいので大歓迎!」

 愛娘のため、2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」(東京・目黒区)をつくった角川慶子さん。16年4月には派遣ベビーシッター事業「森のナーサリー」、17年4月には認可外保育園「衾の森こども園」がオープン。その経緯や現代の子育て事情をつづった本コラムのタイトルは「シロウトで保育園作りました」ですが、連載150回を迎え、もはや「シロウト」どころか保育事業経営の成功者として大活躍しています。

 そんな角川さんが、150回記念の対談相手として希望したのが、新宿・歌舞伎町のホストクラブ「Club Romance」のトップホストにして代表取締役、早稲田大学教育学部卒業のインテリで、14年に『シャンパンタワー交渉術』(講談社)を出版し、以降、ビジネス書作家としても大活躍している、信長さん。角川さんは彼の著作に大きな影響を受けたといいます。元アイドルの保育園経営者、大卒のホストでビジネス書作家。それぞれ異色すぎるルートを辿る2人はなぜ成功できたのか? 経営者として、また男と女として語っていただきました。

■経営者は、批判にいちいち反応しないこと!

――角川さんは、もともと信長さんの著書の大ファンなんですよね。どういった点を参考にしているんでしょうか?

角川慶子さん(以下、角川) 信長さんの本を読んで共感するところがたくさんあってお会いしたかったんです。『成功は「気にしない人」だけが手に入れる』(秀和システム)や、最新刊『強運は「行動する人」だけが手に入れる』(学研)でも、「人の意見に振り回されないことの大切さ」が書かれていて影響を受けました。Twitterをしていると、心折れそうなコメントが来るんですよ。だけど信長さんの文章を読んで、そんなことは気にしないで自分のやりたいことを続けようと思ったんです。

信長さん(以下、信長) Twitterは特に嫌なコメントが来ますよね。

角川 エゴサーチはしないし、Twitterもブログ更新や記事掲載のお知らせなどがほとんどなんですが、テレビに出演すると否定的なコメントが来て、いつも辞めたくなっていました。信長さんの本を読むまでは、時が過ぎるのを待ったり一人旅をして気分転換をしたりして気を紛らわせるしかなかったですね。

信長 僕は小さな頃から周りの目を気にする方でした。それがホストの仕事にはよかった。接客においては空気を読むことは大事。だけど、自分の生き方は空気を読んでいたら損をすると思ったんです。批判にいちいち反応していたら結局なにも行動を起こせない。芸能人も、好きなタレント上位の人は嫌いなタレント上位にも入っている。批判はセットなんです。こうして本を出版していろいろな人とお話すると、周りを気にしている人は多いですね。最近はそういうことをテーマに本を書いています。

角川 私もわざと鈍感になって傷つかないようにしています。自分で心折れそうになることがわかっているので、ヤバそうな人、意見には接しない。いちいち傷ついて悩むのは無駄な時間だし、無駄な労力。

信長 批判する方は、何も考えてませんからね。本を読んで批判する人は、ある程度根拠はあるけれど、テレビはひどい。先日、『ABChanZoo』(テレビ東京系)に出演したときも「調子乗んな」と言われました。まったく根拠がない、ただ気に入らないというだけ。いい人はそんな人に振り回されないように気をつけた方がいいですね。

角川 私も、「経営する保育園は小学校受験に対応しているので勉強も見るし、オプションでお風呂にも入れる、親が楽できる保育園で利用者に芸能人も多いんですよ」とある番組でお話したら、「こういう保育園が人間をダメにする」と私のFacebookに直接書かれました。

信長 SNSは簡単にブロックできるので、ばんばんブロックしてますよ。

角川 私、ブロックしてない!

――心の持ちようで批判を気にするんじゃなくて、ブロック機能を使うんですか?

信長 した方が楽ですよ! 6月に斎藤一人さんとの対談本(『斎藤一人 人間力 一人さんと二人で語った480分』サンクチュアリ出版)を出したときは、「なぜ斎藤さんがあなたみたいな人と!?」と来たので、3秒でブロック(笑)。便利な時代です。

角川 Facebookは、友達以外の人はコメントを書き込めないように設定しました。あと2ちゃんねるはまったく見ていません。信長さんは、「ホスラブ(=ホストやキャバクラ情報専用掲示板「ホストラブ」)」は見ていますか?

信長 今は見ていませんが、ホストになりたての頃は見ていました。8割はデタラメ! 「ラブホ行った」「付き合ってる」くらいはまだいい方。“信長の家に行ったら、入り口に絵が飾ってあった。何があった……”と、実際は社員寮なのでまったく違うのに、具体的に書いてあるからほとんどの人は信じてしまうんですよ。最初は「なんでこんなこと言われなきゃいけないんだ」と思ったけど、だんだん慣れました。そもそも全員に好かれようとすること自体が無理。大前提として相手は変えられない。わかり合えない人とは永久にわかり合えない。そう思うと気が楽。従業員であれば、間違ったところがあれば一生懸命指導して変えてあげたいと思うことはありますが……。

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信長 保育園は、何人くらい先生が働いているんですか?

角川 7年間経営していて、今は2つの保育園合わせて15~16人ほど雇っています。そのほかにベビーシッター会社も経営していますが、シッターに登録している人は何十人もいます。

信長 人間関係の悩みはありませんか?

角川 ありますよ! 悪い念がモヤモヤしているなということ、あります。信長さんが言うように、自分を変えることは一瞬でできるんですけど、相手は変えられない。園児の保護者であれば、こっちが変わらなければ、向こうが辞めるでしょうけど、スタッフは1回社員にしてしまうとすぐにはクビにできないので難しいですよね。3カ月間の試用期間に見極めないと。

信長 へんな形で辞めさせたら、恨まれそうですよね。

――従業員に煮え湯を飲まされたような経験はあるんですか?

角川 辞めた後にロッカーの鍵を返さない、制服を返さない、保育園の鍵を持って行っちゃったということもありました。LINEや電話じゃ一切無視。最終的にはなんとか返させましたが。どこの業界でも同じだと思うんですが、新人ほどすぐ辞めますね。2カ月間に11日当日欠席した子もいました。電話で「具合が悪い」と言うので、ウソっぽいなとは思ったんですが信じてあげたんですね。そしたら、インスタグラムとTwitterに「ディズニーランドに来ています」って。それはクビですよね! 私がフォローしていること知っているはずなのに、なぜ投稿するのか……。

信長 それは、頭があんまりよくないというか……。

角川 従業員に対して注意して直させますか?

信長 ある程度はやります。言って変わる人も10人中1人くらい、今までにいたから。ちゃんと指導してくれる人に会ってなかっただけという若者もいるし、僕自身もホストになってなかったら、ふてくされてた可能性もあるし。最近の子は、1対1で話すときに共感を交えながら、女の子と話すような感じで諭さないと難しい。強制的にああしろ、こうしろと言っても聞かない。むしろ、ヤンキーの子の方が簡単!

――ヤンキーだと、真っ向から反抗してきそうですが?

角川 いや、経営者としてはヤンキーの方が使いやすいですよ。一本筋が通ってるし、はっきり言ってくれる。元ヤン大好き! ギャルも黒ギャルの方がしっかりしている。そういう子を変える方がラク。

信長 やりやすいですよね。昔は、ホストといえばヤンキーかヤクザ予備軍しかいなかったから、ラクだったと思う(笑)。今は残念ながらそういう人は少ない。

角川 今は、草食系のホストが多いですよね。「お酒飲めません」とか。

信長 多いです、四大卒が半分くらい。僕の本を読んで入ってくる人も多い。そういう子には諭すように、納得できるように話さないと。一般企業も同じだと思いますけど。

角川 信長さんは早稲田大学の教育学部卒で、もともと先生になろうとしていた方だから、今時の男の子を変えられそう。

信長 なかなか、難しいものですよ(笑)。角川さんは怒ることはあるんですか?

角川 怒ったらそのときは終わりのとき。基本は怒らずに指導しています。

信長 僕も、ここ10年くらいは怒ってない。すごく酔っ払ったときに暴れるくらいですね(笑)。

 

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――お二人とも個性的で、ある意味“ほかから浮いている”という共通点があります。それが気になることはないですか?

信長 僕は“浮こう”と思って浮いているんです。あえて、他人とは離れた立ち位置に行こうと常に思ってる。同じことをやり続けるのは飽きちゃうんです。ホストも、ずっと続けていると稼げるし成績を残せるから、別のことをやりたくなっちゃう。だから本を出してみようかな、と。今は出版にも慣れてきたので、全国を講演で回っています。

角川 信長さんがホストになった10年前は、大卒ホストもいないでしょうし、「なぜ就職しないの?」という風当たりも強かったと思うんですよね。ホストの新しい風だった。それが今や信長さんの影響で、ホスト業界が変わった。

信長 どうなんですかね(笑)。

角川 私は親目線で「こんな保育園があればいいな」というところから始まって、異業種から会社を立ち上げたので、最初はアンチが多かったですね。そこから徐々に、もう1つ保育園、ベビーシッター事業と大きくしていったんです。

信長 何かモデルになるものはあったんですか?

角川 全然ないです!

信長 すごい!

角川 “認可”“認可外”とかわからないところから勉強しながら始めたんです。実は、かなり昔に光通信株で大当たりしたんですよ(笑)。それを資金にしたんですね。成功のポイントは、信長さんが書かれている通り、「いい言葉」を持つ言霊や「笑顔」だと思う。

信長 結果を出されている人にわかってもらえるのはうれしい。言葉は幸運を呼んでくれます。言霊に気をつけていると、いい人が寄ってきやすいんですよね。

――お二人のおっしゃる“言霊”というのが実感としてわからない人も少なくないと思うのですが、具体的にはどういったものでしょう?

角川 ポジティブな言葉を発してる人の方が心地いい。「疲れた」「死にたい」と言っている人は話したくないし、見るだけでも落ち込む。いいことはどんどん連鎖していく。幸せな人に幸せが集まる。そういうことを小さいときから体感していたんです。子どもたちを見ていると、みんなオーラがきれいなんですよ。エネルギー強いし。ちなみに信長さんのオーラは濃い青。冷静で落ち着いています。いいオーラです。でも親は……そうでない人も少なくない。言葉遣いが悪い、暗い。そういう人は、入園を希望しても断ります! 空きがあっても「今、定員いっぱいです」と。ベビーシッターでも、電話で「何分で来れんの~?」とか言ってくる、問題がありそうな人は断ることもありますよ。

信長 そういう人は言葉遣いで運を逃してますね。でも、そんなこと書いちゃって大丈夫ですか。「私のことかしら?」とクレームが来るのでは?

角川 いつも書いてるので大丈夫(笑)。私の連載を読んで、私の教育方針に共感してくれる人が来てくれるので、入園が決まると保護者の方は「選んでくれてありがとうございました」って言うんです。

信長 逆にファンができるんですね。

■目先の30万円より1年後のことを考える

角川 信長さんは「この手の人はヤバい」と感じることはありますか?

信長 僕は、オーラは見えないけど、やはり第六感で感じることはありますね。そういう人はメールが来ても返さない、「お店に来たい」と言っても来させない。文字にすると冷たく聞こえるかもしれないけど、僕がそういう人たちを相手にしてると、感情的にもひっぱられて、元気になりたいお客様にも影響しちゃうんですよね。

角川 負の連鎖ですね。

信長 そう、まさに負の連鎖が始まる。だから、そういう人から「今日、30万円使っていくね」と言われても断ります。

――ホストという仕事は、今この瞬間にどれだけ稼げるかに命を削るものだと思っていました!

角川 目の前の30万円ではなく、1年後を見ているんですね。それはこれだけ売れているからできることでもある。その日の30万円が喉から手が出るほどほしい人もいるでしょう。

信長 最初の頃はみんな相手にしていましたけど、精神的に疲れました(笑)。そこで、同時に相手にできる人数には限界があると知りましたね。

(後編につづく)

保育園事業、立ち上げには“神様からの啓示”が必要! でもそれだけじゃダメなんです!!

 経営している「駒沢の森こども園」も「衾の森こども園」も、定員に達しているのですが、毎年年明けにお申込みをされている方たちへ確認を行っていたのですが、今年は妙にイヤな予感がしたので、11月から確認を始めました。そしたら、「すでに転居しています」「下の子ができて、転居が遅れている」等のキャンセルが続出。

 まだ11月なので、キャンセル待ちの方や、森のナーサリー(シッター事業部)の利用者で、「角川の森」好みの家庭に連絡したりで、事なきを得ましたが、高を括ることなく、準備万全で挑まないといけないなと痛感しました。確かに2年前に申し込みをしているので、環境が変わっていてもおかしくありません。駒沢の森こども園の次回募集は32年度なのですが、前のめり予約完売はもう止めた方がいいのかもしれませんね。

■来年度から運動会開催! その場所は……

 保護者より「早実(早稲田実業初等部)の過去問を見ていたら、『運動会の絵を描きましょう』という設問があったので、運動会の真似事でいいのでお願いします」といわれました。うちはお受験保育園なので、それは外せません! なので、来年度は2園合同運動会を行うことにしました。

 いろいろ調べると、近所の小学校の体育館を借りる(校庭だと天気に左右されるのでNGらしい)、近所の幼稚園を借りる(近所に再来年閉鎖する幼稚園があるので、受けてくれる余裕があるかも)、区(東京都)の施設を借りる、などの方法があり、うちの園の場合、仲のいい私立小の体育館を借りる、近所の神社を借りる等も選択肢があるのかなと思います。小学校や幼稚園を借りる場合、学校に綱引きや玉入れの道具があるので、借りられる道具を確認して種目を決めたらいいのかもしれませんね。

 来年度にならないと、小学校や幼稚園自体も年間行事の日程が決定しないと思うので、4月から連絡を始めてみようと思います。2園経営は予定がコケるとダメージが大きいので、とにかく慎重に進めたいです。私の生き方には、「慎重」「石橋を叩いて渡る」が欠落しているので、意図的に気を引き締めていこうかなと。

 神様からの啓示は、起業、新事業立ち上げ、新企画のアイディア、方向性を決めるのにとても有効で、いままではそれで通用していたのですが、継続していくとなると、それにプラスしてマメさ、真面目さも重要だと思います。あ、ネガティブなことは一切考えないですよ。「失敗したらどうしよう」とか、考えたら失敗を引き寄せますからね。ここまでやってこられたのも、悪いビジョンをまったく想像しないで来たからです。

 この時期、みなさんも来年度のことを考える時期かと思います。私はオンラインサロンやセミナーにも挑戦していければと思っていて、現在勉強中な感じです。結構知名度のある人(著書も多い)がオンラインサロンを開いたら3人しか集まらず、すぐ止めたと聞きました。やると決めたら、何カ月も前から根回ししないと、開いてから人を集めるのは大変。全てはスタートに決まるそうです。無料メルマガスタートでオンラインに移行することも考えましたが、無料だったものが会費を取るようになると損した気分になるだろうし、難しいですよね。

 ちなみに私が無料メルマガに登録しているのは、女優で霊能者のあいはら友子さんだけです。無料であっても実のある話を書いてくださいますし、無意識に背筋がぴんと張るような内容で、ためになります。あいはら友子さんに直接お会いしたことや、困った時のメール鑑定をしていただいた経験があるので、本人の発信をちょっとでも聞きたいという気持ちなのかもしれませんね。あいはら友子さんが有料になっても、継続する自信はあるのですが、ほかの人に払う気にはなれないので、そこへ参入するのはかなりの準備をしないといけないです。

 余談ですが、かつて芸名で活動していたところ、あいはら友子さんから「本名にしなさい。名前のパワーを使いなさい」と助言していただき、翌日には全ての連載(当時けっこう売れていたライターでした)を本名にし、気づけば保育園を経営していました。毎日が園児のいいエネルギーの中で生活できて(子どもの集まる場所はパワスポ)とても幸せです♪ 開運できましたよ!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

「電車遊び」にクレームを入れてきたママ……保育園に頼りっぱなしはやめてください!

 やっと園児たちのお受験が終わり、通常モードに戻りました。各々行き先が決まり、いまは新しい小学校のことで頭いっぱいの様子です。年長さんのペーパーは終了しましたが、空いた時間に読み書き、時計、数字、交通ルールを仕上げていきたいです。“小1の壁”じゃないですが、私も数年前、遠くの学校に通わせる不安がありました。いまじゃ娘は図太くなり、バスは昼寝の時間に充てようとか、電車は読書の時間などと工夫して楽しくやっています。もちろん、何度か電車やバスを乗り過ごすこともありました。1つ先の停留所で気づいたら降りる、その先なら終点まで行って折り返すなど、子どもがその時々で考え、運転手さんや駅員さんに相談し、判断し切り抜けてきました。年長さんの3月までに、普通と違うことが起こっても対応できる力をつけないと、とてもじゃないけど電車通学はできないというか、させてはいけないと思います。

 まあ、小学校受験を頑張ってきた子であれば、常識問題(世の中のルール)はできているはずだし、駅員さんなどの大人に聞く力、見当たらなければ子連れの女性(うちでは道に迷ったり、何か大人に聞かないといけない場合は、優しそうという意味合いからなるべく子連れの女性に聞くか、おばあちゃんではない女性に聞くよう指導しています)に聞くなどして、対応できる力は持っていると思うので、乗り切ってくれると信じています。

 以前、保育園の前で泣いている新1年生をスタッフが見つけました。話を聞くと近所に住んでいる子で、学校までの道のりがわからなくなってしまったそうです。始業時間をとっくに過ぎていたので、本人なりに学校を探したのだと思います。スタッフは学校のある通りまで送りましたが、近所でさえこうした事態は起こり得るのです。

 世の中、保育園無償化とかそんな流れになっていますが、駒沢の森こども園、衾の森こども園は、もっともっとこれからお受験寄りになると思います。というか私自身、お受験事情の最先端にいるようにしていますし(私立小の懇談会や説明会へ常に参加、過去問の研究)、またそれが最近では楽しいです。

 駒沢の森こども園、衾の森こども園の来年度は一応いっぱいですが(毎年何人かキャンセルは出ます)、見学のメールの段階で、「小学校お受験希望」または「預かるだけの保育園じゃダメな理由が明確にある人」から優先で受けて行くようにします。認可の保険(認可に入れたら辞める)みたいな人を取ったら、本当に入りたい人を逃してしまいます。「うちじゃなくてもいいんじゃない?」と思う人も紛れているので、「あああ」とたまに感じますね。受験するにしろ、しないにしろ、丁寧に育てたい人向きの園ですよ(笑)。

 これだけ尖がっていると、稀に変わった人のアンテナにも引っかかります。連絡帳に「プラレールが気に入って遊んでいました」と書いたら、「プラレールは家でもできるので、本の読み聞かせをたくさんお願いします」とクレーム的に書いてあることがありました。いやいや、朝の会はもちろん着替えが終わってない子を待つ間など、ことあるごとに本を読んでいて、ほかの保育園よりとても読書量が多いのが自慢でもあるんです。

 よく観察すると、このご家庭は朝の会が終わってから登園していますし、親は本好きなのに、子どもはまったく本に興味がない様子です。本が好きな子は1歳でも本を先生のところに持ってきて、「読んで」と言います(実際に言わなくても「読んで」という意味で持ってくる)。様子を見ていると、普段親が本を読んで聞かせているとは、どうしても思えないんですよ。子どもにとって本は、声色を使って楽しく読まないと好きになってくれません。ただ文章を読むように読んでも、子どもは苦痛でしかありません。動画で見せた方が、断然マシです。

 毎日本を読むと確かに本好きになるし、お受験でもお話の記憶はもちろん、有名な童話や民話のあらすじを知っているのが大前提なので、読み聞かせは大事なのですが、遊んでいるおもちゃを取り上げて、無理に本を読んでも逆効果なんですよね……。このあたりの感覚をわかってくれる人に、入園してほしいですね(苦笑)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

「電車遊び」にクレームを入れてきたママ……保育園に頼りっぱなしはやめてください!

 やっと園児たちのお受験が終わり、通常モードに戻りました。各々行き先が決まり、いまは新しい小学校のことで頭いっぱいの様子です。年長さんのペーパーは終了しましたが、空いた時間に読み書き、時計、数字、交通ルールを仕上げていきたいです。“小1の壁”じゃないですが、私も数年前、遠くの学校に通わせる不安がありました。いまじゃ娘は図太くなり、バスは昼寝の時間に充てようとか、電車は読書の時間などと工夫して楽しくやっています。もちろん、何度か電車やバスを乗り過ごすこともありました。1つ先の停留所で気づいたら降りる、その先なら終点まで行って折り返すなど、子どもがその時々で考え、運転手さんや駅員さんに相談し、判断し切り抜けてきました。年長さんの3月までに、普通と違うことが起こっても対応できる力をつけないと、とてもじゃないけど電車通学はできないというか、させてはいけないと思います。

 まあ、小学校受験を頑張ってきた子であれば、常識問題(世の中のルール)はできているはずだし、駅員さんなどの大人に聞く力、見当たらなければ子連れの女性(うちでは道に迷ったり、何か大人に聞かないといけない場合は、優しそうという意味合いからなるべく子連れの女性に聞くか、おばあちゃんではない女性に聞くよう指導しています)に聞くなどして、対応できる力は持っていると思うので、乗り切ってくれると信じています。

 以前、保育園の前で泣いている新1年生をスタッフが見つけました。話を聞くと近所に住んでいる子で、学校までの道のりがわからなくなってしまったそうです。始業時間をとっくに過ぎていたので、本人なりに学校を探したのだと思います。スタッフは学校のある通りまで送りましたが、近所でさえこうした事態は起こり得るのです。

 世の中、保育園無償化とかそんな流れになっていますが、駒沢の森こども園、衾の森こども園は、もっともっとこれからお受験寄りになると思います。というか私自身、お受験事情の最先端にいるようにしていますし(私立小の懇談会や説明会へ常に参加、過去問の研究)、またそれが最近では楽しいです。

 駒沢の森こども園、衾の森こども園の来年度は一応いっぱいですが(毎年何人かキャンセルは出ます)、見学のメールの段階で、「小学校お受験希望」または「預かるだけの保育園じゃダメな理由が明確にある人」から優先で受けて行くようにします。認可の保険(認可に入れたら辞める)みたいな人を取ったら、本当に入りたい人を逃してしまいます。「うちじゃなくてもいいんじゃない?」と思う人も紛れているので、「あああ」とたまに感じますね。受験するにしろ、しないにしろ、丁寧に育てたい人向きの園ですよ(笑)。

 これだけ尖がっていると、稀に変わった人のアンテナにも引っかかります。連絡帳に「プラレールが気に入って遊んでいました」と書いたら、「プラレールは家でもできるので、本の読み聞かせをたくさんお願いします」とクレーム的に書いてあることがありました。いやいや、朝の会はもちろん着替えが終わってない子を待つ間など、ことあるごとに本を読んでいて、ほかの保育園よりとても読書量が多いのが自慢でもあるんです。

 よく観察すると、このご家庭は朝の会が終わってから登園していますし、親は本好きなのに、子どもはまったく本に興味がない様子です。本が好きな子は1歳でも本を先生のところに持ってきて、「読んで」と言います(実際に言わなくても「読んで」という意味で持ってくる)。様子を見ていると、普段親が本を読んで聞かせているとは、どうしても思えないんですよ。子どもにとって本は、声色を使って楽しく読まないと好きになってくれません。ただ文章を読むように読んでも、子どもは苦痛でしかありません。動画で見せた方が、断然マシです。

 毎日本を読むと確かに本好きになるし、お受験でもお話の記憶はもちろん、有名な童話や民話のあらすじを知っているのが大前提なので、読み聞かせは大事なのですが、遊んでいるおもちゃを取り上げて、無理に本を読んでも逆効果なんですよね……。このあたりの感覚をわかってくれる人に、入園してほしいですね(苦笑)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

お受験真っ最中ですが2つの保育園合同でハロウィン! 子どもたちが楽しむ姿を見て泣きそうに

 経営する保育園で、一番盛り上がる行事といえばハロウィンです! 私も毎年仮装に力を入れていて、この日のために準備をします。今回は『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーのフルコスプレで、杖も彼女が使っているもので統一しました。杖、ネクタイ、カーディガン、コート、マフラーはUSJで購入。スカートと靴下、靴は小4の娘のものを使用しました(笑)。もう同じサイズでぴったりです(娘がちょっとポチャ、私は痩せ形)。数年前は保育園に通っていたのに、どんどん成長中。

 今年のハロウィンは、駒沢の森こども園と、4月にオープンした衾の森こども園の2園同時開催だったのですが、“角川の森”に通う子ほぼ全員が集合写真のために集まったとき、なんとも言えないうれしさで泣きそうになりましたよ。衾の森こども園をオープンしようと思ったのが昨年の11月。どうなるかわからない状況で不安でした。工事が超ギリギリでドキドキしたり、入園を予定していた人から連絡がなくキャンセルされたり、それなりにいろいろあったけど、オープンして本当によかった! 順調に園児が集まり、来年度もいっぱいになったし、これも園を毎日守ってくれるスタッフのお陰ですね。

 お受験前日だったので、1歳から毎年ハロウィンを一緒にやってきた園児が来なかったり、駒沢の森こども園で水下痢の子が何人か出て、参加できなかった園児もいたり(集合写真撮影だけ来てくれた子もいました! 小学校受験の子に気を使ってお休みされたそうです。感動)、お兄ちゃんが受験だから絶対に風邪を持ち込んではいけないということで、参加しなかった子もいました。休みはいたけど、私も毎年楽しんでいます。卒園した園児のママが毎年手伝ってくれるので、それもまたうれしいです。角川の森に縁のあるご家庭は、ずっと仲良くしてくれるので愛を感じますし、ビジネスの方向は間違ってないなと確信しています。

 原稿を書いているこの瞬間、大好きな園児たちが受験中です。私には「合格の祈り」しかできないけど、頑張ってくれているのだと思っています。10月に入試があった、桐蔭や捜真に合格されている子もいますが、最後の最後まで挑戦してくれればいいなと。小学校受験をやった子は、たとえ公立小へ行ったとしても、思いっきり頑張った経験があるので、それを力に変えられることができると信じています。また、小学校受験経験者は小学1~2年生分の勉強は終了しているので、とにかく授業の理解が早いのも特徴です。小学校に入って初めて行うものは、強いてあげれば、書写と漢字、英語くらいでしょうか。そんな子が公立に通ったらスタートダッシュが早く、中学受験がうまくいきそうですよね。私立に行くと、できて当たり前の中で揉まれるので、受験のおつりでやっていけるのは、ほんのちょっとな気がしますが(笑)。

 プライベートでは、今日から来週月曜日まで、娘の小学校が受験でお休みになるので、2人で京都に行きます。私が営業日にお休みを取るのは、毎年この時だけで、それ以外は自分のためのお休みは一切取っていません。泊まりで出張の際、数時間自分の時間を取ることはありますが、それ以外は本当にないのです。本来、経営者はあんまり会社にいない方が現場は気が楽なのだと思いますが、性格上無理なんですよね。

 また、飲食店を何軒も経営し成功している人が、「どんな忙しい時でも、10分でもいいから、毎日全店に顔を出す」と言っていたことに妙に共感しました。経営者が顔を出すことで、現場がシマるのはもちろん、スピリチュアル的に言うと、「オーラマーキング法」なんですよ。この経営者は成功している人だけあって、ものすごくエネルギーが強く、お店に顔を出すと、お店全体のエネルギーが向上するんですよね。できればですが、長い時間滞在した方が、その分お店のエネルギーも上がります。私は本能でわかっていたので、実践していました。

 衾の森こども園ができて、駒沢の森こども園に滞在する時間が短くなってから、海外赴任が急に決まって辞める子が2人いたり、横浜に引っ越しする子がいたり、駒沢の森子ども園には、経営的に波がありました。なので、今こそ駒沢の森こども園にいないといけないと思っています。逆に衾の森こども園は、私の滞在時間が短くても、エネルギーの強い園長代理がいるので、途中退園する子はいません。また、「角川の森好み」の園児が入園してきます(私の保育園では定員いっぱいといいつつ、小学校受験をする子、親がこの連載の読者で保育理念に強く共感している人は、とりあえず見学に来てもらい、合いそうな場合のみ入園してもらう秘密枠を確保しています)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

お受験真っ最中ですが2つの保育園合同でハロウィン! 子どもたちが楽しむ姿を見て泣きそうに

 経営する保育園で、一番盛り上がる行事といえばハロウィンです! 私も毎年仮装に力を入れていて、この日のために準備をします。今回は『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーのフルコスプレで、杖も彼女が使っているもので統一しました。杖、ネクタイ、カーディガン、コート、マフラーはUSJで購入。スカートと靴下、靴は小4の娘のものを使用しました(笑)。もう同じサイズでぴったりです(娘がちょっとポチャ、私は痩せ形)。数年前は保育園に通っていたのに、どんどん成長中。

 今年のハロウィンは、駒沢の森こども園と、4月にオープンした衾の森こども園の2園同時開催だったのですが、“角川の森”に通う子ほぼ全員が集合写真のために集まったとき、なんとも言えないうれしさで泣きそうになりましたよ。衾の森こども園をオープンしようと思ったのが昨年の11月。どうなるかわからない状況で不安でした。工事が超ギリギリでドキドキしたり、入園を予定していた人から連絡がなくキャンセルされたり、それなりにいろいろあったけど、オープンして本当によかった! 順調に園児が集まり、来年度もいっぱいになったし、これも園を毎日守ってくれるスタッフのお陰ですね。

 お受験前日だったので、1歳から毎年ハロウィンを一緒にやってきた園児が来なかったり、駒沢の森こども園で水下痢の子が何人か出て、参加できなかった園児もいたり(集合写真撮影だけ来てくれた子もいました! 小学校受験の子に気を使ってお休みされたそうです。感動)、お兄ちゃんが受験だから絶対に風邪を持ち込んではいけないということで、参加しなかった子もいました。休みはいたけど、私も毎年楽しんでいます。卒園した園児のママが毎年手伝ってくれるので、それもまたうれしいです。角川の森に縁のあるご家庭は、ずっと仲良くしてくれるので愛を感じますし、ビジネスの方向は間違ってないなと確信しています。

 原稿を書いているこの瞬間、大好きな園児たちが受験中です。私には「合格の祈り」しかできないけど、頑張ってくれているのだと思っています。10月に入試があった、桐蔭や捜真に合格されている子もいますが、最後の最後まで挑戦してくれればいいなと。小学校受験をやった子は、たとえ公立小へ行ったとしても、思いっきり頑張った経験があるので、それを力に変えられることができると信じています。また、小学校受験経験者は小学1~2年生分の勉強は終了しているので、とにかく授業の理解が早いのも特徴です。小学校に入って初めて行うものは、強いてあげれば、書写と漢字、英語くらいでしょうか。そんな子が公立に通ったらスタートダッシュが早く、中学受験がうまくいきそうですよね。私立に行くと、できて当たり前の中で揉まれるので、受験のおつりでやっていけるのは、ほんのちょっとな気がしますが(笑)。

 プライベートでは、今日から来週月曜日まで、娘の小学校が受験でお休みになるので、2人で京都に行きます。私が営業日にお休みを取るのは、毎年この時だけで、それ以外は自分のためのお休みは一切取っていません。泊まりで出張の際、数時間自分の時間を取ることはありますが、それ以外は本当にないのです。本来、経営者はあんまり会社にいない方が現場は気が楽なのだと思いますが、性格上無理なんですよね。

 また、飲食店を何軒も経営し成功している人が、「どんな忙しい時でも、10分でもいいから、毎日全店に顔を出す」と言っていたことに妙に共感しました。経営者が顔を出すことで、現場がシマるのはもちろん、スピリチュアル的に言うと、「オーラマーキング法」なんですよ。この経営者は成功している人だけあって、ものすごくエネルギーが強く、お店に顔を出すと、お店全体のエネルギーが向上するんですよね。できればですが、長い時間滞在した方が、その分お店のエネルギーも上がります。私は本能でわかっていたので、実践していました。

 衾の森こども園ができて、駒沢の森こども園に滞在する時間が短くなってから、海外赴任が急に決まって辞める子が2人いたり、横浜に引っ越しする子がいたり、駒沢の森子ども園には、経営的に波がありました。なので、今こそ駒沢の森こども園にいないといけないと思っています。逆に衾の森こども園は、私の滞在時間が短くても、エネルギーの強い園長代理がいるので、途中退園する子はいません。また、「角川の森好み」の園児が入園してきます(私の保育園では定員いっぱいといいつつ、小学校受験をする子、親がこの連載の読者で保育理念に強く共感している人は、とりあえず見学に来てもらい、合いそうな場合のみ入園してもらう秘密枠を確保しています)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

子どもの運動会は保育者が「仕込む」もの、親を呼ぶレベルになるには1カ月必要です!

 秋の保育園健康診断が終わりました。年2回の検診なのですが、今は、駒沢の森こども園と衾の森こども園の2園を1日で行うので、朝から結構な忙しさです。保護者へ「医師にお子様の体や成長のことで質問があれば紙に書いてきてください」と伝えていて、毎回2~3人の保護者から質問が出ます。ほとんどは「身長、体重がほかの子より小さいのでは?」といった内容ですが、どの方も「基準ラインなので問題なし」。親としては心配なのでしょう。

 逆に、保護者へ「受診を勧めます」というケースもあり、3歳児検診では見落とされていて、保育園の検診で初めて気づいたということもあります。前に「心音に雑音」というお子様がいて、専門医を受診し検査をしたところ、「雑音はあるが経過観察」と言われ、成長とともに雑音がなくなり今はまったく心配ないそうです。自覚症状のない病気に気づけるのは、医者だけなので、私の経営する保育園では保護者に対し、「必ず受診」と伝えています。が、来ないお子様もいるのが現状です。もちろん体調不良の当欠や受験日(まさにうちにも受験と重なるお子様がいました)は仕方ないですが、せっかくの機会なので、参加してほしいですね。

■昨年は運動会の延期で3回もお弁当を……

 最近の長雨の中、娘の通う私立小学校では体育祭が行われました。体育祭は幼稚部~大学教職課程まで。それとは別に小学部だけで春に運動会があるので、年2回も天気が心配な日があります。昨年の体育祭は2日順延し、3日目にやっと開催されたのですが、朝5時45分に行うか否かの発表があるので、結局3回お弁当を作りました。毎日お弁当の学校なので慣れてはいますが、5時45分だと親の身支度+遠方の学校のため、とても間に合いません。

 昨年がダラダラ順延したこともあってか、今回は、雨の降らない時間帯に、短縮して行われました。徒競走や綱引き、玉入れなどの得点モノはリレー以外なし。あとは小学部&幼稚部、中学部、高等部、大学、体操部のマスゲーム的な発表と開会式&閉会式だけでした。うちの娘は足が遅いので、「徒競走をやらなくてラッキー」と言っていて、親としての見どころは北朝鮮を彷彿とさせる圧巻のマスゲームです。朝練を何日もやっていただけに、本人たちも力が入っていました。

 保育園では、雨のためお散歩に行けない日、「ミニ運動会」をやっています。制作や粘土だけだと食欲が出ない&お昼寝しないので、体を動かす工夫をしています。週1の体操アクティビティと毎日2回のお散歩の成果か、1歳5カ月くらいの子であれば、一通りやれていました。すごい! 衾の森こども園は、駒沢の森こども園と比べて、運動に特化しているので(室内が狭いので、意図的に運動量を増やしています)、来年度には高尾山くらい登れちゃうかもしれませんね。

 どこか公園を借りて運動会をするのは簡単だけど、土日に行うとなると、共働きの保護者が多い保育園は難しいのです。入園希望の方からの質問の中に、「行事の有無」「行事はなるべく行わないでほしい」というのが多くあります。逆に言えば、通常の預かり時間に、ハロウィンやお誕生会、遠足を行うと喜んでいただけるので、やるなら平日かな。

 ハロウィン同様、2園同時開催が盛り上がるとは思うものの、準備や練習を考えると、先生が行ったり来たりするのは無理があります。会社が大きくなったので、エリアマネージャーとして仕切ってくれる先生がいるのですが、その方に、準備や練習について両園の先生に指示を出しつつ、子どもを仕込めば可能かもしれません。あ、子どもの運動会は「仕込む」ものです。自然な状態ではありません。1カ月は仕込まないと親を呼ぶレベルにはならないです。

 「仕込む」で思い出したけど、以前のお誕生会は、お誕生月の保護者に来てもらっていたのですが、仕事で来れない親もいました。「友達の親はいるのに、自分の親はいない」と、悲しい気持ちになる子が続出し、親参加は中止に。当時は親が来る前提なので、8営業日前くらいから、「お名前は?」「何歳になりましたか?」「お母さんのどんなところが好き?」などの質問の練習をしていました。まー、お受験の面接と同じですよ。子どもの普段の姿が見たい人には意味のないことなのかもしれませんね(笑)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

「認可保育園だから」と、劣悪な環境を諦めてない? 保護者の思い込みを見直すのも大切

 もうすぐ体育祭の季節です。ターンオーバーが遅くなった40代、夏の日焼けも消えていないのにまた日焼けの予感です。10月は衾の森こども園に3人が入園し、駒沢の森こども園には1名が入園しています。1歳でほとんど泣かない子もいれば、2歳で大泣きする子もいて、こればっかりは毎日預けて慣れるしかないです。預けるのがかわいそうなのではなく、慣れない方がかわいそう。預けると決めたら、慣れるまで毎日のように来てほしいです(時間は短く)。

 うちの保育園は、月間40時間プランというものがあり、この40時間の中でなんとかやりくりしようとする保護者が、子どもに負担をかけています。そもそもなぜ40時間プランを作ったかというと、慣らし期間の意味合いで作りました。が、実際は専業主婦の方などが利用し、40時間でやりくりするから(専業主婦でもまったく問題ないけど、最低月間100時間は預けないと、うちの保育園の特色と言える知育&運動の能力向上になりません!)、降園時間がまちまちになり、みんながお昼寝するタイミングで1人降園準備し、大泣きですよ。そのせいか、みんなと一緒にお昼寝する日はニコニコなんですよね。

 保護者にもちろん伝えていますが、時間プランを増やすといった改善はなし。「ベビーシッターにすればいいのに」と思ってしまいます。振り回される子どもがかわいそうなので、来年度から最低時間を70時間からにしようと考えています。もちろん、入園月のみ慣らしとしての40時間プランは残し、園サイトと入園案内からは消そうと思います。

■「認可」にこだわりすぎて大切なことを見失わないで

 うちの保育園は、就業の有無は問いません。兄弟の問題(受験、通院)、親の介護など、就業とは関係なく長時間の預かりを希望している人もいて、それが認可とは違う認可外の良さだと思います。「働きながら小学校お受験」が園の特色なのですが、困っている人がいれば、今まで相談に乗ってきましたし、内容によっては、キャンセル待ちで待っている人よりも先に入園していただいたりしています。オバちゃんは涙に弱いのです(笑)。

 また、衛生的に劣悪な認可保育園に通う方から悲痛な連絡があり、「うちの子なら耐えられない!」と思い、即転園してもらったこともありました。だって、「歯ブラシスタンドの中にゴキブリがいるのに対応しない」「ゴキブリホイホイが目につくところにあって、それを1歳児が触っている」なんて聞くと、なんとかしたいと思うのが人間でしょ。

 不思議なのは、劣悪だと思う同じ光景を見ても「認可保育園」というだけで、何も疑問を持たない人もいるし、諦めている人たちもいるってことですよね。この保護者は、もちろん園長に言ったけど、対応はしてくれなかったと言っていました。私が思うに、迅速に対応しない場合は自治体の保育課、それでもダメなら証拠写真を撮ってSNSで拡散するしかないと思います。「事故さえ起こさなければいいでしょ」なんてナメすぎ。

 そう言えば、「サイゾー」の編集から、「良かれと思って認可に転園したら、対応が悪い、転園しなきゃ良かった」と先日相談を受けました。区立ではなく、法人の認可園だったので、「本社に言えば?」って返したけど、「匿名だと信憑性がないので名乗った場合、子どもにつらく当たられては困る」というので、様子を見つつ転園を考えることに落ち着きました。区の保育課なら「名前を園には伝えてほしくない」と言えば、対応すると思うので、子どもを守りたいならどんどん動いた方がいいと思います。

 今月は遠足(衾の森こども園)、ハロウィン(両園)、健康診断(両園)があるから忙しいです。遠足は電車で上野動物園へ行きます。健脚の衾キッズは、1歳3カ月でもまったく心配ナシですよ。1日2回散歩しているからね。ただ、10月入園の園児に関しては、やんわーり「ちょっと無理かな、来年行こうね!」と伝えました。継続は力なりです!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

「お受験対策できるベビーシッター」として雑誌掲載、「VERY」ママから勘違いの問い合わせが!?

 娘の小学校の新学期が始まり、いつもの日常が戻ってきました。朝の5時半起き生活です(遅寝が戻らず、二度寝しますが……)。夏休みの間、宿題以外にこれといった取り組みはなく、友達の家に泊まる&婿の実家へ1人で電車に乗って泊まりに行くぐらいが成長かなといった感じです。あ、横には成長し、現在ダイエット中です。

 新学期早々の保護者会では、うちの娘同様「夏休み太った」という声もちらほら聞こえてきました。学校に行けばドッチボールしたり、鬼ごっこしたり、自然にエネルギーを消費していますよね。プラス電車とバスの通学のため、最寄りのバス停から教室に着くまで考えると20分以上歩くので、往復考えると1日のカロリー消費は結構なものになります。それが夏休みだと、フリードリンク、フリーフード、運動は家と塾の往復のみ。たまのクロスフィットは何の足しにもなりません。学校が始まったので痩せるとは思いますが、まだまだおぼこなので、本人はさほど危機感はないようです。

■ベビーシッター特集に掲載されたら……?

 現在発売中のファッション誌「VERY」2017年10月号(光文社)に、「預けている間にお受験対策できるベビーシッター」として載ったのですが、その記事を見た人の中に大きな勘違いをしていた方がいたので、そのお話をしたいと思います。森のナーサリーは、ベビーシッターの会社で、あくまでもメインは「子守」です。トライアル以外は、稀に保護者が在宅している中で、お子様をお預かりしていることがありますが、基本は留守中の子守。トライアルは、定期のシッターを探している人に、何人かシッターを見てもらう際に、お試しで2時間シッティングし、判断していただきます。ずっと横で見る方もいれば、最初と最後合わせて30分くらい見て、あとはお子様に話を聞いて判断される方が多いです。

 「VERY」の誌面は、シッター会社がいくつか出ていて、家庭教師や幼児教室の類は載っていないので、これは「ベビーシッター特集」だと誰もがわかる内容でした。ですが、いつも通り連絡のやりとりをしていると、話が噛み合いません。「最低利用時間が3時間になっています」と伝えると「面接練習を3時間もしたら、飽きちゃうと思います」と返信がきたり……。「ベビーシッターですので、お預かりの間にお受験対策をするサービスを行っています」と書いたら、その後、返信がなかったので、初めてそこで「家庭教師じゃないこと」に気づいたのだと思います。3時間もの間、横でずっと見ているつもりだったのでしょうか? その時間あれば、幼児教室で面接練習をすればいいのに! と叫びたくなりました。

 ペーパーや指示制作、読み聞かせ、面接練習も行いますが、あくまでも“子守の合間に”です。お受験対策の基本は、お仕事をされているご家庭で、保育園との兼用です。専業主婦なら時間があるはずなので、わざわざシッターさんに頼まなくても、お母さんが行ったり、プロのいるお教室へ連れて行けばいいのでは? と思います。シッターを利用する方の7割は専業主婦で、リフレッシュや自分の時間の確保のために使います。それはよーくわかるし、大賛成なのですが、今回はズレてましたね(笑)。

 在宅で思い出しましたが、シッターの中に「保護者在宅でのシッティングは嫌」「なるべく0歳児」「保育補助やグループシッティングは嫌」という人がいます。保護者在宅は確かに疲れますが、「なるべく0歳児」には“?”です。有資格者だったのですが、0歳はシッティングの内容を保護者に話さないので、適当にできると思っているのかもしれません。0歳児は軽いので抱っこしやすい、2歳児みたいに走り回らないので、むしろ安全と思っているのかも。

 私は全年齢対応でシッティングしていますが、0歳は緊張します。寝ていても気を張りますよ! 保育補助やグループシッティングがダメな人も、ほかのシッターと比べられてしまう、動けないのが目立ってしまうので嫌がるのだと思います。派遣エリア以外のNGを言う人は要注意人物かもしれません。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。