娘の10歳の誕生日、2万円近い豪華花火より食いついたのは超庶民的なアレ!

 11月は娘ココの誕生日、今年で10歳になりました。プレゼントは毎年一緒に買いに行くのですが、今年のリクエストはスライム作りキット。 ココの欲しいタイプを調べたら7,000円くらいするじゃないか! 「本当に作る?」と聞くと、「スライムを作りたいし、友達と一緒に遊べるから、これがいい!」とのこと。この手の工作キットはいくつも買ってきましたが、ほとんどが1回作ったら後は放置というパターン。作ってる間は集中してるけど、すぐ飽きる。それでもスライムキットがいいと騒ぐので、二子玉川まで買いに行きましたよ。

 買ったのは誕生日1週間前だったので、「誕生日になったら遊びなよ」と言っても無駄。帰ってすぐに遊び始めました。が! スライム作りはその場で完成するわけではなく、1日放置して固まるのを待つという工程が必要だと知ってテンションが急降下……。「なんだ、このスライムはすぐにできないじゃん!」と独り言をブツブツ。「自分で選んだのだから、ちゃんと作りなよ」「わかってるけどさあ」と、思っていたイメージと違ったみたいでガックリしてます。案の定、スライム作りは1日で飽きてしまい、誕生日になっても作らない……。だから言ったのに! もう来年のプレゼントは工作キットはNGにします。

 去年の誕生日は原宿の「カワイイモンスターカフェ」でケーキ出してもらって、BGMとしてスティービー・ワンダーの「 ハッピー・バースデー」をかけたんですが、反応はイマイチ。まだこういう店での誕生会に興味がないのかも。そして今年の誕生日イベントは、千葉・浦安で開催される「QUEEN SUPER FIREWORKS~夜空のラプソディ~」という花火大会に行くことにしました。QUEENの名曲に合わせて1万3,000発の超豪華花火を打ち上げるとのこと。チケットは大人7,560円、子ども2,700円もする。オレは花火大会に金払うのも、座席指定も初めて。でもオレは中学生のころからQUEENがかなり好きなので、花火とのコラボがどんな感じになるのか、 期待を込めて妻くらたまの含む3人分を予約しました。計1万8,000円ほど! ちなみに金は珍しくオレが支払いました。 後からくらたまにもらうこともしてないからね!

 ココの誕生日だけど、どうしてもオレはQUEENの花火大会に行きたい。ココが「誕生日はどこ行くの?」と聞くので、「花火大会だよ」「えー花火見るだけ? おもしろくない。普通にケーキとか食べたい!」と不満そう。「絶対おもしろいから!」と嫌がるココを説得して、連れてくことに。

 そんなわけで誕生日当日。ココは朝から児童館のお祭りに友達と行き、12時からバドミントンの練習へ。15時に迎えに行き、家で着替えてから新浦安駅へ向かいます。打ち上げ開始は18時半からですが、「トイレは混み合うので事前に駅で済ませてください」「食事はキッチンカーがありますが、こちらも混み合いますので、事前に食事を済ませるか、コンビニなどで購入することをオススメします」とイベント案内に注意書きが出てます。そんなに混むの? みんな花火に7,500円も払う? と思いつつ、本当に混んでいたら困るので、事前にパンを買っていきました。

 そして新浦安駅に16時過ぎに着くと、マジで人混みがハンパない! 朝の通勤ラッシュ以上に人があふれています。駅員さんは「花火大会の方はこちらから進んでください!」と叫び、駅の売店、トイレも行列……。これはマジで会場がヤバイことになっているんじゃないか。でもまあ座席指定だし、パンも買ってるし、まだスタートまで2時間以上あります。それでも駅の混み具合からして会場内はもっと混むと思い、駅ビルで軽く食事していくことにしました。トイレも駅ビルで済ませて会場に向かうも、徒歩で約30分! 案内には「タクシーがオススメ」とありましたが、人混みでタクシー乗り場の場所がわからん! なので歩いて会場まで行くことにした。マジ不便なんだけど……。

 会場に着くと、ハンパない人ごみでビックリしました。2万7,000人が来場したとアナウンスしてます。すごいな。会場内の特設トイレは行列、キッチンカーも大行列! 先に食べておいて、なおかつパンも持ってきてよかった。そしていよいよ花火大会がスタート。QUEENの曲が大音量で流れる中、 ド派手な巨大花火が目の前でこれでもかとすごい勢いで打ち上げられます。真上に打ち上がる花火と、左右から打ち上がる花火のコラボは見たことがなかったし、花火の形も初めて見るバージョンだらけ。1時間ノンストップで1万3,000発だからね。次から次へと曲に合わせて打ち上げられ、1時間まったく飽きずに楽しめました。ココに「どう? 面白かっただろ? QUEENはいいだろ?」と聞くと、「花火はすごかったけど、音がうるさかった」。まだココにはQUEENは早すぎたのかな……。オレは7,000円の価値はありましたけどね。

 帰りに新浦安駅で誕生日ケーキを食べて帰ろうとしたら、ココが100円ショップを見つけて、「ケーキよりも100円ショップでいろいろ買いたい!」というリクエストが。くらたまに「どうするよ?」と聞くと、「誕生日だからいっか」。というわけで、ケーキの代わりに100円ショップで爆買いする誕生日になりました。

家庭では限界がある! 9月から私立小お受験対策の「幼児教室」をオープンし、悩む母親をサポートします

 8年続いたこの連載が今回で終了になります。

 素人で始めた「駒沢の森こども園」でしたが、いまでは姉妹園「衾の森こども園」、ベビーシッター事業の「森のナーサリー」、そして9月には幼児教室「角川お受験研究所」をオープンすることになりました。

 「我が子のために質のいい保育園を作ろう」と必要に迫られ、ただこれだけの理由で事業を始めました。我が子のお受験経験から、これまた必要に迫られ「(親が)働きながらお受験に挑戦」という方向にいきました。子どもが小さい時は、「たくさん遊ばせてくれる保育園」でいいのですが、年少からは「学べる場所」が加わるといいなと思い、変化していきました。

 前年度から完全に受験寄りになり、園に有名私立小学校の先生をお招きして説明会を行ったり、畑を借りて種まき→お世話→収穫→加工を行い、お受験の常識問題対策(季節の野菜、花と実を覚えるなど)を実地で行うようにしたり、ペーパー対策専任の先生にほぼ毎日来ていただいています。気づいたら年少さん以上のクラスでは、ほぼ全員ペーパー対策を行っている状況です。勉強するテーブルが足りないので、時間差で行っています。

 また、9月から「文字の勉強時間」を作ることにしました。お受験対策をしている子は、文字を自然に覚えられるのですが(娘もそうで、ひらがなカタカナで苦労したことはありません)、保育士のひとりが「ひらがなカタカナを時間を作って教えたい」と言ってくれたので、実験的に行ってみることになりました。

母親一人が背負い込まなくていい

 4月から私自身が園児に教えることが増え、年中・年長の危機的状況(集中力、粘り強さなし、とにかく雑)を目の当たりにしました。家庭でのサポートの限界を知っているので、平日や土曜日週1回のお教室(中には大手と個人の教室へ通われている子もいますが) では、到底有名校には合格できません。家でできない子は、「連れてきてくれれば教えます」ってことで保育園が営業していない日曜日に幼児教室を始めることにしたのです 。これまた急遽、必要に迫られてです。

 お母さんが教えると、どうしても語調が強くなり、最後は子どもが泣いて終了といった話をよく聞きますし、私もそうでした。「こんなこともできないの!」と怒りたくなるのです。自分で背負い込まず、他人にお願いしたらどうでしょうか。そんな発想から、先生自身が小学校お受験経験者、もしくはお子さんをお受験させて有名小学校に合格させている方に限定し、幼児教室をスタートすることになったのでした。教材もたくさん用意がありますが、家で消化できないほかのお教室の宿題などにも対応し、復習メインの内容です。負担にならない金額設定をし、受験まで毎週続けていただけたらと思います。

 実は先日、プレオープンを行いました。まだサイトなどがない状況なので、弊社の園に通われている方限定。1コマ50分のレッスンでも年中さんは集中できるようでした。むしろ、時間が足りない感じです。50分2コマを連コマで取った子はちょうどよく、飽きないで終わることができました。お母様たちいわく、「家で100分なんて絶対無理」とのことでしたが、勉強する雰囲気なので集中できたようです。今後は驚異の合格率と言われている、「アンテナプレスクール」(園と提携)のグループレッスンも行う予定ですので、復習以外にも行っていく予定でいます。

 始業からの8年の間には、産休を取って復帰したスタッフがいたり、女の社会のため人間関係で辞めるスタッフがいたり、体調不良で休んでいると思いきや、ディズニーランドに行っていることがインスタグラムでバレてクビにしたスタッフがいたり、超がつくモンスターペアレントがいて園長補佐がボロボロになったり……。社員が何かしでかすようなトラブルは一切ありませんが、いろいろそれなりにありました。すべて初めての経験で、その場その場でなんとか対処し、スタッフに助けられて、やってこられたという感じです。

 つらいことがあると「辞めよう」「縮小しよう」といつも考えてしまいましたが、気づいたら業務拡張していて、自分でも驚きです。近い将来だと「お受験希望者全員合格」が目標ですが、正直いつまで現役でいれるかわかりません。でも、まだまだ働けます。必要とされています(たぶん)。

 今年は、夏休み0日で終わろうとしているし、産休から復帰する先生が戻るまで1日も休めなしいし、お教室も始めたから週休1日になってしまったけど、結局、園児のことが大好きでたまらないんですよ。心配だから休みを削って勉強させたくなっちゃうんです。「きっとこの子たち家でやらないし、だとすると確実に落ちるな」と思うと、なんとかさせたくなってしまいました。引退したいと言いつつほんとバカですね(笑)。

 この連載をきっかけに、たくさんの方が入園されました。8年間、お読みいただきまして本当にありがとうございました。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

【人気私立小を大分析】女の子におすすめしたい! おしゃれな伝統校の東京女学館と独自の教育が光る和光小学校

 人気私立小分析の3回目は、女児におすすめの学校を紹介します。

 女子校は、共学や男子校に比べ、お受験に関してコンサバなイメージがあります。お受験業界では「女子校は芸能人やひとり親は敬遠する」といわれており、芸能人が女子校を受験させたい場合、東京女学館小学校を考えられる方が多いですね。それは後ほど説明する、独自の入試試験が関係しています。実際、たくさんの芸能人子女が通っており、女学館出身の女優も多いです。

 学校の特徴として、制服がかわいい(創立130年記念として東京女学館リカちゃんが発売されました)、広尾の日赤医療センター横にあるので立地的におしゃれといったことが挙げられますが、設立に伊藤博文や渋沢栄一が関わったいわゆる「伝統校」です。

 試験には、小学校では珍しいAO入試と一般入試があり、AO入試で定員の半分以上が決まります。もちろんAOは第一希望の方が大前提。AOはペーパーがなく、その分、願書と面接が重要になります。面接で「いままで何回学校に来られたことがありますか?」と質問されることが多く、最低でも年少から学校説明会はもちろん、学校の行事にたくさん参加している人が好まれます。どの幼児教室でもこのような対策を話していることから、基本は受験日まで6回と答える方が多く、逆にそれ以下では減点になるとのウワサも。

 AOは第三者の推薦が必要になるので、学校に貢献されている在校生、卒業生に頼む方が多いです。なので、芋づる式に芸能人が入学しているのかもしれませんね。通常寄付金は入学時のみですが(中学、高校で必要になる学校もあります)、愛校精神の強い方は、卒業しても毎年寄付金を送り続け、自分の子どもや孫の代まで継続する方もいます。

 この流れでおススメの学校といえば、共学ですが和光小学校です。和光小学校は世田谷区にありますが、和光の本拠地である町田市には和光鶴川小学校もあります。芸能人のお子さんが多いのは世田谷です。うちの園児も和光小学校へ進学した子がいますが(芸能人のご子息)、毎日の学校生活が楽しいとのことでした。ただ、辞めた子も。その保護者いわく、理由は「国歌を歌わない」「日本の行事を無視」「左翼的」……。入学するまでは、知らなかったそうなのです(調べなかったのは保護者の落ち度)。確かにアイヌ民族教育、沖縄研究に力を入れている学校なので、バリバリの右寄りの家庭には不向きなのかもしれません。

 私が和光を好きな理由として、独自の教科書を使い教育している点で、授業見学に行くと、「これは勉強が好きになるな」と感じる教え方をしているところでした。もともと成城学園の先生が独立され作られた学校で、土臭く泥んこになって遊ぶマインドは引き継がれています。

 障がい者枠があり、1クラス1人ほど障がい者の生徒の受け入れを行っていて、障がい者への理解、サポートを通し、優しい子を育成するという意味があるようです。後に和光の卒業生であるミュージシャンの小山田圭吾が、音楽誌「ROCKIN'ON JAPAN」(ロッキング・オン)で、障がい者に対する壮絶なイジメの加害者だったことを告白したことがあります。この件はネットで炎上したのですが、私の知る限り現在の和光小学校でイジメはありません(在校生確認済)。

 入試は授業のような形式で行われ、受験生は挙手して、質問に答えます。例えば先生がホワイトボードに「あ」と書き、「『あ』がつくものを答えなさい」と、言語能力と発表能力をチェックします。会場をどんどん移動し、体育館で体操の試験、図工室では画材(折り紙、画用紙等)があり、試験官は「この中にあるものを使って遊んでください」といって様子を見るのですが、トラップは「手を洗うときは図工室の手洗いで洗ってください」と指示があり、ちゃんと聞いていない子はトイレの手洗いに行って手を洗うそうです。指示が守れない子はもちろん減点。面接は保護者のみです。

 右翼の角川家ですが、和光の授業を見たら私が通いたくなりました。もし私が小学校に戻るなら自分の性格、立地、始業時間(8時45分までに登校)を含め、和光小学校に通いたいです。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

【人気私立小を大分析】「生きる力」を培う東京農大稲花と、国際バカロレアで実績を積む玉川学園がおすすめ!

 今回のテーマは、共学のおススメ小学校。私自身、経営する保育園の理念として、「本物に触れる」ことを大事にしています。なので、受験校(私立小学校から中学受験させる学校)ではなく、体験型の授業を多く行っている学校が好みです。

 私の考える「生きる力」とは、自分の手で作物を育て、収穫、加工すること。もし日本が大きな震災などで流通がストップする状況になったとしても、火をおこしたり、自生している野草から食べられる食材を見分けたり、どんな状況下でも「生きる」ことができるような人間を作ってくれるような学校がいいなと思っています。「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」の保護者も私の考える理念に賛同されている方ばかりなので、正直、受験校がかぶってしまうことが多く、特に来年度はお受験ドラマがおこりそうです。

保護者の作文がある東京農業大稲花(とうか)小学校

 今年4月に開校した新設校ですが、東京農大との連携があり、リアリティのある体験型の授業が受けられます。田植えをする小学校はごまんとあるのですが、収穫、加工まで行うのは、元祖・体験型の玉川学園と農大稲花しかありません。実は2年前、農大稲花開校のニュースがお教室業界を駆け巡った時、最初に食いついたのは私でした。その時は誰も興味を持っていなかったのですが、「うちの子たち(園児)向き!」と感じ、すぐに見学(とはいっても建設中)や農大の調理室などを見せてもらい、先生たちの「どんな小学校にしたいか」をたくさん聞かせていただきました。

 「絶対人気になる」と思っていたら、案の定、倍率10倍の人気校として開校することになったのです。試験日は3日の中から希望日を申し出ることができるので、慶応横浜初等部や早稲田実業初等部と併願して受験する子が多かったことも、人気の理由。新設校は受験料が大きな資金源ですし、第1希望の農大ラブの子+慶応横浜を狙える学力のある子が入学すれば、将来、農大へ進む子、外部有名大学へ進む子がいて「実績」となるので、学校としてもいい判断だったと思います。

 試験の特色は、保護者のテーマ作文があるところ。慶応幼稚舎も慶応横浜初等部もテーマ作文はあるのですが、福沢諭吉先生の読書感想文なのに対し、稲花小の今年度の入試では「子どもを育てる上での小学校の役割と家庭の役割」がテーマでした。作文を通し、保護者のモンペ度を測っているかのような内容ですね。

 ペーパーはかなり難易度が高く、慶応横浜初等部に似ている気がします(点図形、水面など)。お話の記憶問題では、3家族でお買い物をするという内容ですが、トラップとして、1家族は外国人ファミリーでした。外国人名が人の名前だと理解できず、間違えた子も多かったようです。あとは行動観察、指示体操とオーソドックスな入試問題かなと思います。

 農大と同じくらい突っ込んだ体験型の授業を行うのは玉川学園です。付属大学に農学部があることから、農大と同じく、大学と連携で行っています。ワンキャンパス(幼稚部から大学院まで同じ敷地)にアワビの養殖場や牛がいる牧場があるので、とても都内にある学校とは思えない規模です。俳優やタレント、オーナー社長、医者のお子さんが多く、サラリーマン家庭は他校に比べて低いように感じます。

 3世代で「玉川っ子」も多いのですが、農大稲花が開校される前は、試験日が3日の中から選べることから、慶応横浜初等部と併願して受験されるお子さんも。試験はペーパーではなく、口頭問題、体操、生活、面接です。口頭問題を学校側が選択した理由として(昔はペーパーだったそうです)、「コミュニケーション力のある子に来てもらいたい」ということでした。

 7年生(高校まで一貫教育のため12年生まである)から、国際バカロレア(※)クラスと普通クラスに別れ、国際バカロレアに進学すると、国内外の有名大学へ推薦で進学できます。IBのある学校は増えていますが、何年も前から始めていて、ここまで実績があるのは関東では玉川だけなので、コミュニケーション能力の素地を求めているのかもしれません。

 体験型を求めるならこの2校です。しかもこの2校は受験日を選べ両校とも受験可能なので、迷われている方は受けてみてはいかがでしょうか?

※スイスのNPO団体が大学入試試験資格や教育プログラム。4つのプログラムで構成されており、そのうちの1つ「Diploma Programme」を修了し、一定の成績を収めると、国内外の大学受験資格を得たり、推薦試験においての能力証明となったりと、非常に有利に働く。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

【人気私立小を大分析】「専業主婦」を求める学習院、質問を繰り返す青山学院、子どもの「生活」を見る早稲田実業

 先日、経営している「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」に通う保護者を対象に、東京農業大学稲花小学校の学校説明会を行いました。担当の方からは通常の学校説明会では聞けないざっくばらんなお話が聞けて、参加者は大満足。この学校をお受験の候補にしていなかった保護者からは、「角川さんが農大を勧める意味がよくわかりました。候補として考えることにします」、以前から第一希望にしていた保護者からは「農大以外受けたくない!」など、とてもいい反響を呼んだ説明会になりました。

 私立小の説明会の申し込みが始まる季節になってきました。前回は慶應幼稚舎と慶應横浜初等部を取り上げましたが、今回は、学習院初等科、青山学院初等部、早稲田実業学校初等部について書いてみようと思います。

毎日の宿題で……親が一苦労する学習院初等部

 まず、学習院は従妹の娘が通っています。従妹が嫁いだのは元華族というお家柄で、大人なら誰でも知っている〇〇家の末裔になります。とはいえ、現代では財閥系の会社に勤務する父親と、娘が学習院に通うことになったため、正社員から泣く泣く専業主婦になった母親(こちらが従妹。現在はフリーで仕事をしていますが、初等科の頃は仕事ができる状態ではありませんでした)が両親です。

 「学習院に通うことになったために専業主婦」というのは、学校が家庭に求める事柄が多いからです。具体的には「子どもの宿題」。「回答の丸付けだけお願いします」という私立小が多いなか、学習院は指導の仕方、様子など、毎日事細かく親が書かないといけないそうなのです。家庭教師ではダメで、あくまでも「ご家庭の方が行う」というルールで、「宿題は母親が見るのが当然!」らしいです。学習院に関しては、通っている子の母親はほとんどが専業主婦です。保護者会はお受験服のような紺服。鞄もブランドのロゴが入っていないもの選ぶのだとか。学校が強要しているわけではなく、目立たないように先輩ママと同じことをする校風があるようです。

 仲のいい病院経営者のお子さまが通っているので、青山学院の内情を詳しく聞くことができました。その方は先妻との子も青山学院に通っており、腹違い兄弟を合わせるとかなりの人数が青山に。「最初の子だけ幼児教室に通ってしっかりお受験対策をやったが、2人目からは幼児教室へは行かず、親は面接5分で終了」だったそうです。もちろん毎年学校へ寄付をし、成績が悪い子どもには(進級が厳しいため)しっかり勉強を教えているそうです。入ってからも大事ですね。

 青山の試験の特徴として、難しい「二次試験(正式名称は適性検査A)」があります。例えば「バケツにボールがあります、これを取るにはどうしたらいいですか?」と質問された時、普通なら「ボールをひもに引っ掛けて取ります」など1解答で済みますが、青山は解答するたびに「他の方法はありますか?」と聞かれ、いくつも解答できる子が合格しています。芸能人家庭にも寛容なので(芸能人は絶対にダメという学校もあります)、かなりの芸能人のお子さんが通われているようです。過去に通われていた園児の1つ前の受験番号の子が、女優とギタリストの愛娘でした。

早実はお母さんの“お手伝い”ができるかがカギ!?

 過去に弊社でお預かりをしていたお子さんが早稲田実業に通われているのですが、そこの家がちょっと変というか、だから合格できたのかもと思うエピソードがあるので書いてみたいと思います。その子が年中のとき、夜8時に駒沢公園のランニングコースをひとりで走っていました。危ないので、すかさず、「ママは?」と聞くと、「ママも走っているけど、どこを走っているかわからない」とのこと。留め置こうかいろいろ考えた結果、「ママに慶子さんと会ったことを必ず伝えてね」と言い残しました。少しは抑止力になるかなと思ったのですが、ママのブログを見たら「ダイエット中 駒沢公園を毎晩走っています」と書いてあって、愕然としました。どうやらその子はお母さんのダイエットに付き合わされていたよう。

 早実の試験で特徴的なのは、「生活」の問題が出るところです。生活というのは、服を畳むことができるか、手を洗ってきちんとハンカチが使えているか、箸が使えるかなど、ペーパーと絵画(製作)、行動観察以外の試験になります。早実を希望するお子さんには、「お母さんのお手伝いをするように」と指導します。ただ、早実は園から遠方の位置にあたるので、見学に行かれた保護者はみな、「繁華街(ガールズバーがあるらしい)を通り抜けて学校があるので、受験はしないです」と言います。弊社の経営の園からすると慶應義塾横浜初等部の方が近いので、早実ではなく横浜初等部を選択される方が多いのかもしれません。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

【人気私立小を大分析】「専業主婦」を求める学習院、質問を繰り返す青山学院、子どもの「生活」を見る早稲田実業

 先日、経営している「駒沢の森こども園」「衾の森こども園」に通う保護者を対象に、東京農業大学稲花小学校の学校説明会を行いました。担当の方からは通常の学校説明会では聞けないざっくばらんなお話が聞けて、参加者は大満足。この学校をお受験の候補にしていなかった保護者からは、「角川さんが農大を勧める意味がよくわかりました。候補として考えることにします」、以前から第一希望にしていた保護者からは「農大以外受けたくない!」など、とてもいい反響を呼んだ説明会になりました。

 私立小の説明会の申し込みが始まる季節になってきました。前回は慶應幼稚舎と慶應横浜初等部を取り上げましたが、今回は、学習院初等科、青山学院初等部、早稲田実業学校初等部について書いてみようと思います。

毎日の宿題で……親が一苦労する学習院初等部

 まず、学習院は従妹の娘が通っています。従妹が嫁いだのは元華族というお家柄で、大人なら誰でも知っている〇〇家の末裔になります。とはいえ、現代では財閥系の会社に勤務する父親と、娘が学習院に通うことになったため、正社員から泣く泣く専業主婦になった母親(こちらが従妹。現在はフリーで仕事をしていますが、初等科の頃は仕事ができる状態ではありませんでした)が両親です。

 「学習院に通うことになったために専業主婦」というのは、学校が家庭に求める事柄が多いからです。具体的には「子どもの宿題」。「回答の丸付けだけお願いします」という私立小が多いなか、学習院は指導の仕方、様子など、毎日事細かく親が書かないといけないそうなのです。家庭教師ではダメで、あくまでも「ご家庭の方が行う」というルールで、「宿題は母親が見るのが当然!」らしいです。学習院に関しては、通っている子の母親はほとんどが専業主婦です。保護者会はお受験服のような紺服。鞄もブランドのロゴが入っていないもの選ぶのだとか。学校が強要しているわけではなく、目立たないように先輩ママと同じことをする校風があるようです。

 仲のいい病院経営者のお子さまが通っているので、青山学院の内情を詳しく聞くことができました。その方は先妻との子も青山学院に通っており、腹違い兄弟を合わせるとかなりの人数が青山に。「最初の子だけ幼児教室に通ってしっかりお受験対策をやったが、2人目からは幼児教室へは行かず、親は面接5分で終了」だったそうです。もちろん毎年学校へ寄付をし、成績が悪い子どもには(進級が厳しいため)しっかり勉強を教えているそうです。入ってからも大事ですね。

 青山の試験の特徴として、難しい「二次試験(正式名称は適性検査A)」があります。例えば「バケツにボールがあります、これを取るにはどうしたらいいですか?」と質問された時、普通なら「ボールをひもに引っ掛けて取ります」など1解答で済みますが、青山は解答するたびに「他の方法はありますか?」と聞かれ、いくつも解答できる子が合格しています。芸能人家庭にも寛容なので(芸能人は絶対にダメという学校もあります)、かなりの芸能人のお子さんが通われているようです。過去に通われていた園児の1つ前の受験番号の子が、女優とギタリストの愛娘でした。

早実はお母さんの“お手伝い”ができるかがカギ!?

 過去に弊社でお預かりをしていたお子さんが早稲田実業に通われているのですが、そこの家がちょっと変というか、だから合格できたのかもと思うエピソードがあるので書いてみたいと思います。その子が年中のとき、夜8時に駒沢公園のランニングコースをひとりで走っていました。危ないので、すかさず、「ママは?」と聞くと、「ママも走っているけど、どこを走っているかわからない」とのこと。留め置こうかいろいろ考えた結果、「ママに慶子さんと会ったことを必ず伝えてね」と言い残しました。少しは抑止力になるかなと思ったのですが、ママのブログを見たら「ダイエット中 駒沢公園を毎晩走っています」と書いてあって、愕然としました。どうやらその子はお母さんのダイエットに付き合わされていたよう。

 早実の試験で特徴的なのは、「生活」の問題が出るところです。生活というのは、服を畳むことができるか、手を洗ってきちんとハンカチが使えているか、箸が使えるかなど、ペーパーと絵画(製作)、行動観察以外の試験になります。早実を希望するお子さんには、「お母さんのお手伝いをするように」と指導します。ただ、早実は園から遠方の位置にあたるので、見学に行かれた保護者はみな、「繁華街(ガールズバーがあるらしい)を通り抜けて学校があるので、受験はしないです」と言います。弊社の経営の園からすると慶應義塾横浜初等部の方が近いので、早実ではなく横浜初等部を選択される方が多いのかもしれません。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

【人気私立小を大分析】ペーパーレスで縁故最強の慶應幼稚舎、ペーパーありで実力主義の慶應横浜初等部

 先日、慶應横浜初等部の制服デザインをされている、「コージアトリエ」のアシスタントデザイナー・渡辺陽子さんとお話できる機会があり、すっかり意気投合しました。今月は弊社運営の保育園「駒沢の森こども園」で有名私立小学校の学校説明会を行うのですが、その後の時間で「お受験する学校によって、メイクや服装を変えるべき」というお話をしていただこうかなと考えています。

 就職活動でも、エアラインとメーカーでは求められるメイクがまったく違うのと同じで、小学校も学校によってカラーがまったく違います。昔、女性ファッション誌「VERY」(光文社)に、お受験ママの声として「成〇は特殊な学校で、面接にエルメスのケリーバッグを持っていくと合格すると言われていたので、持っていったら合格した」と都市伝説レベルものの一文が載っていたのですが、ここはお受験の服装のプロである、渡辺陽子さんに話してもらい、ネットや雑誌に振り回されるお受験ママに「正解」を語ってもらいたいなと思いました。

人気私立小トップに君臨する、慶應幼稚舎のお受験はペーパーレス!

 カラーといえば、同じ慶應ブランドでも慶應幼稚舎と慶應横浜初等部では全くカラーが違うことも有名です。幼稚舎は渋谷区恵比寿にあり(最寄り駅は広尾)、芸能人の子どもも多く通い、華やかです。特色としてクラスは6年持ち上がりで、クラスによって異なる授業の進み方やルールがあるそうです。受験では、ペーパーテストがなく、行動観察(グループでゲームをしたりする)と絵画(製作含む)、模倣体操(先生と同じことをする)があります。

 体操は模倣体操と、指示体操です。他校と同様、お手本の先生がジャンプをしたとき、「片足」だったのか「両足」だったのかをしっかり見ていないとダメ。行動観察では最初に発言した子に加点されるので、全員発言する機会があるか戦々恐々です。

 幼稚舎はリーダーシップが取れる子を好くので、行動観察試験中に輪に入れない子がいたら「一緒にやろうよ」と声を掛けたり、「リーダーを決めてやろうよ」(まあ言い出した子がリーダーになるんだけど)と提案したりできる子が好きです。そもそもお受験会場では周囲は初めて会った子たちばかりなので、もじもじするのが普通だと思うのですが……。幼児教室で訓練された子ばかりなので、心配は無用なのか。

 幼稚舎ならではの出題は、やはり絵画です。数年前までは絵画の途中で、先生から「何を描いているの?」などの「お尋ね」があった子は合格といわれていたのですが、「お尋ね」が有名になりすぎて、最近は出来不出来関係なく「お尋ね」があるそうです。また、幼稚舎ならではの「ヒマラヤ問題」と言われている難問(※)の絵画が出題される年もあり、柔軟な頭の持ち主でユニークな発想ができる子ではないと、倍率10倍の壁(しかも縁故最強)は破れないと思います。

 試験自体は入室してから90~120分で行われます。子どもの試験中に親の面接を行う学校も多いですが、幼稚舎&初等部は親の面接がないので、保護者は控室で待つのみです。

 知り合いのお子様で、お受験対策の「お教室」も通わずに合格した人がいるのですが、お父さんの職業は伝説のAV監督、お母さんはカリスマAV女優です。お父様いわく、「自己破産してお金がなかった時期なので、お教室は行かせず、海や川に行って思いっきり遊んだ」「幼稚舎は偏見のないとてもいい学校、素晴らしい」と話していました。とにかくお受験までの日々は、昭和の子どもらしい遊びをさせていたそうです。

 慶應横浜初等部は、東急田園都市線江田駅から徒歩約10分の住宅街の中に学校があります。知っている範囲だと芸能人のご子息はいないよう。その理由にかかわるのかは不明ですが、幼稚舎がノンペーパーに対し、横浜初等部は最初にペーパーテストが行われ、そこで合格しないと2次には進めません。ペーパーはさほど難しくないので、ほぼ全問正解じゃないと2次には進めないレベルです。

 2次は幼稚舎同様の体操、行動観察、絵画です。開校当初は幼稚舎の過去問の類似問題が出ていたのですが、最近は独自の出題の傾向が強いと思います。うちの保育園の卒園生が通っているのですが、素敵だなと感じたのはノート。学校指定で、あの有名なペンの校章が入っていて、持っているだけで賢く見えます。クラス替えがあり、幼稚舎と違って持ち上がりはありません。幼稚舎と同じなのはK組E組I組O組と分かれているところと、お弁当ではなく給食なところです。入ってからも勉強はしっかりさせるようで、元園児によると「けっこう大変~」と言っていました。

 ちなみにこの子は最初会ったとき(3歳)から、超利発で、ほかの子とはまったく違っていましたね。この子の勉強は、朝自宅でお母さんとのペーパー、保育園でペーパー、角川オリジナル指示製作練習(お手本通りの順番でカバンや靴、サイコロなどを作りました。画材は画用紙、折り紙、モール、スズランテープ、お花紙などです)、帰宅後ペーパーが平日メニューで、土日にお教室と絵画教室へ通っていました。

 地頭がよく、言葉も達者、目を引く美少女でしたね。幼稚舎&初等部とも、体操が試験にありますが、指示体操なので、体操教室には通わなくても問題ないようです。合格した子も通っていませんでしたし、『慶應幼稚舎』(幻冬舎新書)、『慶應幼稚舎と慶應横浜初等部』(朝日新書)の著者でうちの保育園の顧問でもある、アンテナ・プレスクール校長・石井至さんが「体操教室は必要ない」とおっしゃっていました。

※「ヒマラヤ」を10回言わせてから「世界で一番高い山は?」(正解はエベレスト)と質問するように、誘導のような設定を与えてから、物事の本質を描かせる絵画の難問

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

 

登戸殺傷事件で、私立小に通う娘に改めて注意したこと

 5月、6月は私立小学校の学校説明会ラッシュ&運動会があり、このところ経営する保育園では保護者から面談や服装などについての質問が多いです。毎年多い質問が「運動会を見学するときの服装」。正解は、襟のついたシャツ(ポロシャツなど)+チノパンといったジーンズではないパンツ+ゴム底の靴(スニーカー)なのですが、マナー違反はパンプスなどで校庭を歩くことです。

 良かれと思って紺スーツ(ワンピース)で参加していると、パンプスは校庭に立入禁止だったため、まったく運動会の様子を見られなかったなんてことも。娘の小学校でも、お受験希望者がカツカツ音をさせながら、パンプスで人工芝の校庭を歩いている姿を見かけますが、TPOを考えてほしいなと思います。紺スーツは万全の対策だと勘違いしているのかもしれませんね。

 学校によっては、未就学児用(お受験対象者や兄弟)の出し物を用意している場合もあったり、お菓子がもらえたりするので、参加しないのはもったいない。お子様自身のお受験へのモチベーションが上がるのは間違いないので、ぜひ参加してきてほしいです。うちの娘の時も参加したのですが、案の定「この学校に行きたい!」と言い出しました。

 弊社でも、某私立小学校の先生を園にお招きして、移動学校説明会を今月企画しています。通常は大手幼児教室でしか移動説明会を行わない私立小なのですが、快く引き受けてくださいました。私自身、大好きな学校なので、なんとかして希望者を全員合格させたいですね。

 私がお受験に熱心なので、公立小を予定していた年中さん親子が、ここにきて私立小を考えてくれるようになり、おもしろくなってきています。面談の際、お母様自身が有名私立小の出身者ということが発覚。「人生の選択肢を増やすためにも私立小」とおっしゃっていたので、私よりお受験の意味がわかっているなと感じました。

 私立小といえば、先日川崎市のカリタス小学校のスクールバス乗り場に通り魔が出て、大きな事件を起こしました。ちょうど私は園児たちと畑へ行く準備をしている時、出張へ行っている婿から電話があり、事件を知りました。事件現場の最寄である小田急線登戸駅は、娘が遅刻しそうな時に乗り換えで使う駅で、婿は「娘がいるかも」と電話をしてきました。その日、娘は定刻に家を出られていたので、いつも通りのルートで登校したのですが、状況によっては遭遇する可能性があったと思います。

 娘の通う私立校では「ALSOK教室」といって、警備会社から誘拐の手口についてのお話が年1回くらいの周期であります。しかし、誘拐についての話ばかりなので、不審者対策や、襲われそうになった時は体のどこを守ればいいのかなど、教えてほしいと思います。私自身この事件が大きなショックで、体調にも影響が出ているのですが、娘は全く気にせず、元気に登校していきました。

 ちなみに娘の学校の小学部ではこの事件の当日対応として、登戸駅がマスコミで混雑をしているので、登戸駅を使う生徒に教員が付き添い下校、バス利用者(学校最寄り停留所)にも教員が付き添い下校となりました。娘は中学部なので(とはいっても亡くなった女の子と同学年。一般の小学5年から中学部になる学校のため)、登戸駅利用者へ学校から電話があり、「心配であれば保護者がお迎えにきてください」という感じでした。

 娘には、私立小学生は人から見ると、幸せそうに映り、妬まれる可能性もあるので、気をつけなさいといいました。登下校は目立つ行動を避け、大きな声で話すことや、人に不快感を与えることは絶対にしないことを約束させました。iPhoneを出して「Hey Siri」と声に出している姿は、他人の目には生意気に映るのではと心配しています。

 最後に、事件のご遺族に、心からお悔やみ申し上げます。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

「最悪」を想定する力が必須! 私が見た、最もプロフェッショナルなベビーシッターとは……

 保育園では通常、4月からの新年度に入園する子が多いのですが、今年はゴールデンウイークが長かったために、10連休後に新しい園児たちが入園してきました。すぐ慣れた子、まだ慣れない子、さまざまですが、みんな泣く時間が短くなってきました。活躍してくれたのは、「ばーば先生」です。ばーば先生は弊社ベビーシッター部門に在籍していた先生で、今年は衾の森こども園に小さい子がたくさん入園するので、異動してもらいました。60歳ですが、とてもそうは見えない体力を持っています。保育業は体力勝負なので、年齢に関係なく、体力さえあれば働けます(もちろん子どもが好きといった適性は必要)。

 体力というのはとても個人差があり、40歳前半でも「血圧が高い」「腰が痛い」と数時間の仕事さえもできない人もいれば、ばーば先生のように60歳オーバーでもフルタイム+土曜日のベビーシッターを希望し、バリバリ働かれる方もいます。1歳ちょうどくらいの赤ちゃん(特に女子)は、ばーば先生だと泣きやむので、やっぱり年の功だなと感心しますね。男子は赤ちゃんでも、若く美人な先生の方が好きな気がします(小さくても男は男)。前述のようにベビーシッターや保育園は、適性と体力がある人にとっては、学歴、職歴、定年関係なく働けるので、いい仕事だと思います。通常の仕事だったら、年齢を言っただけで面接さえしてもらえないのが実態です。

 よく行く、二子玉川の中華料理店に求人募集の紙が貼ってあって、そこには「40歳まで」と平然と書いてありました。私は応募する資格さえないのです(笑)。通常の求人広告には性別、年齢を書いていけない法律があるので(例外あり)、若い女性がほしいときは「20代、30代の女性が活躍中」みたいなことを備考に書くのがやり方だそうです。

 うちの会社では60代までであれば面接しますし、40代でも道に迷って面接に遅刻するような方は採用しません。そういう方はスマートフォンの地図アプリを使用できない方が多く、特にベビーシッターはマンション名や住所を頼りに行かないといけないので、最初にお断りしています。「いま、〇〇が見えるんですが」と電話を掛けて来る方もたまにいますが、実際のシッティングでお客様に電話をして場所を聞くのは論外なので、その時点でアウトです。体力以外でも個人差を感じますね。

 いままで見たプロフェッショナルなシッターは、地図アプリはもちろん、小さい東京23区の地図を持っていて、スマートフォンのネットワークがつながらなくない時でも対応できるようにしていました。少し前にソフトバンクの通信障害があったとき、ベビーシッター部門のスマートフォンが通じずにかなり焦りました。たまたま、シッターさんの携帯が他キャリアだったので、固定電話とメールでなんとかなりましたけど、常に最悪の状態を考えないといけませんね。

 そういえば霊能者のミロさんに、「あなたは霊感が強いから、悪いことを想像すると、悪いことを引き寄せてしまう。だから、いいことばかりを考えてください」と言われてたところだったので、最悪シュミレーションは他事務スタッフに考えてもらうようにします(笑)。私は良くも悪くも引き寄せてしまうんですよね。実感してます。

 5月はたくさんの美術館や歴史あるところに行けたので、充実しました。もう、当分は家にいたいです。旅行はおなかいっぱい。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。

医師の言うことは素直に聞くのに……保育士に対して“感情的”になる保護者

 大型連休前、娘と二人で韓国へ旅行に行っていました。仕事の都合で1泊2日の弾丸スケジュールとなり、フライトも朝6時出発の便だったのですが、韓国は夜中まで店が開いているので、娘も私も満足できる旅でした。とにかく娘はコスメとイヤリングを欲しがり、ピアスでも「イヤリングにチェンジできないか?」と英語で交渉していました。韓国はその場で作り直してくれるので、すごいですよ。午前11時~翌朝6時のファッションビルがあるし、市場は朝6時から開いているし、この国には「ブラック」という概念がないようで、高度成長期の日本かと思いました。以前来た時も、夜中に服をオーダーして、翌朝チェックアウトまでにホテルへ届けてくれたお店があり、驚くことばかりです。言葉がうまくしゃべれなくても、何とかなるのが旅の面白さですね。

 遊んでばっかりいたら、大学生である自分の勉強がまったくできていないことに今さら気づきました(笑)。できれば留年しないで卒業したいので、この5月で取り返したいです。とはいっても、親孝行で熱海のホテル、家族旅行でお台場の会員制リゾートなど予定を入れてしまっているので、早寝早起きしてがんばるしかないのかも。個人的には博物館や美術館にたくさん行きたいのですが、家族には理解されない(娘は美大希望なのに現代美術にしか興味ナシ+婿はその手の施設に興味ナシ)ので、一人の時間を作りたいです。いまは学校へ行く時間を作るのに必死なので、アートを味わえない状態です。時間を捻出しないと!

子どもの気持ちより自分の好み優先!?

 保育園では先日健康診断を行いました。保育園での診断をきっかけに病気や障害が見つかるケースもあるので、全員参加してほしいです。先日も「内股」の子がいて、保育士は気づいていたのですが、なかなか保護者には言えないので、医師から指摘していただきました(医師からだと素直に聞いてくれる)。

 保育士は何人も子どもを見ているので、成長ひとつとっても、個人差はあるものの、「あれ?」と気づくことがあります。やはり専門である「医師」という肩書きを持つ人から伝えるのと保育士から伝えるのとでは重みが違うので、言いにくいことはすべて医師からと決めています。インフルエンザの時、治癒証明を持参しないで登園してきた親子がいた時も、「園医に確認したところ……」と伝えてその日は受け入れない、ということもあります。保育士が伝えた時に、キレる保護者もいますからね。

 保育園では事務スタッフ、調理スタッフ、保育スタッフが4月に入社しました。とてもいい方ばかりで、特に今回入社した保育スタッフは、英語もネイティブ、幼保小のそれぞれの免許・資格を持っています。ところが、ある保護者が「前の〇〇先生に子どもが懐いていたので、退園したい」と言ってきました。子どもに確認したら、どうやら親が前の先生のことが好きみたいで、いまの先生に不満があるようなのです。むしろ子どもは前の先生が怖くてビクついていたのに……。よくわかりませんが、もちろん「いまの先生がいい」という意見も多く、採用に間違いはなかったなと思いました。

 もちろん、スタッフをクビにするケースもありますよ。それは他のスタッフ数人からクレームが出て本人の話を聞いても園にふさわしくないと思った場合、噛まれる、大きく転ぶなどの子どもの事故の報告を私にしなかった場合です。3月末にこのようなスタッフがいたので(メインのスタッフではない)、報告しなかった日に即刻クビにしました。冷たいかもしれませんが、保育園においては子どもに関わることで報告をしないのは論外ですからね。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。