年上女が小娘に負けるのは「若さ」ではない――『ベスト・フレンズ・ウェディング』に見る解

<p> 年上の女は、なぜいつも負けるのだろう。</p> <p> 童話を紐解けば、王子様と結ばれるのは決まって一番若い女。「シンデレラ」でも「美女と野獣」でも、お姉さんたちは邪悪だったり弱虫だったりという設定で、妹の引き立て役だ。最近でこそ、『アナと雪の女王』をはじめとして年長者と年少者が共にハッピーエンドを迎えるストーリーもある。しかし伝統的には、より若い女が正しく、より若い女が幸せになる。圧倒的にそういう物語の方が多い。なんなのこの法則……と、姉に生まれた私は子どもの頃、残念に思ったものである。</p>

愛人に復讐する女×世間知らずの若い女――『危険な関係』に見る、女の黒い感情の終末

<p> ネットの世界でしばしば見られる「炎上」騒ぎ。炎は瞬く間に燃え広がり、当人にとっては取り返しのつかない事態となる。その一方では、絶妙なバランス感覚でSNSを泳ぎ回り、多くの信奉者を獲得する人もいる。</p>

祇園の芸者×舞妓志願の若い娘――『祇園囃子』に見る、「男の世界」に独りで生きる女の見栄

<p> 「義理と人情」という言葉には、古風な響きがある。義理とは他人とのしがらみから生じる責任であり、人情は他人への思いやりや愛情。それらはかつて、庶民の道徳律だった。</p>

孤独な中年女と若く奔放な家政婦――男を葬り去る女たちの『女と女と井戸の中』

<p> 母と娘、姉と妹の関係は、物語で繰返し描かれてきました。それと同じように、他人同士の年上女と年下女の間にも、さまざまな出来事、ドラマがあります。教師・生徒、先輩・後輩、上司・部下という関係が前提としてあったとしても、そこには同性同士ゆえの共感もあれば、反発も生まれてくる。むしろそれは、血縁家族の間に生じる葛藤より、多様で複雑なものかもしれません。そんな「親子でもなく姉妹でもない」やや年齢の離れた女性同士の関係性に生まれる愛や嫉妬や尊敬や友情を、12本の映画を通して見つめていきます。(文・絵/大野左紀子)</p>

自分の“正しさ”へ導く女×拒む若い女――女の上下関係から見る『モナリザ・スマイル』

<p> 生徒にとって、学校の先生とは何だろうか。一言で言うと「自分の知らない何かについて熟知している者」だ。「自分の知らない何か」への欲望を生徒の中に掻き立て、それに向かってドアを開けさせることができないと、先生という立場は成り立たない。</p>

自分の“正しさ”へ導く女×拒む若い女――女の上下関係から見る『モナリザ・スマイル』

<p> 生徒にとって、学校の先生とは何だろうか。一言で言うと「自分の知らない何かについて熟知している者」だ。「自分の知らない何か」への欲望を生徒の中に掻き立て、それに向かってドアを開けさせることができないと、先生という立場は成り立たない。</p>

嫌われるのを厭わない女×いい子でいたい若い女――ふたりの女から見る『プラダを着た悪魔』

<p> 母と娘、姉と妹の関係は、物語で繰返し描かれてきました。それと同じように、他人同士の年上女と年下女の間にも、さまざまな出来事、ドラマがあります。教師・生徒、先輩・後輩、上司・部下という関係が前提としてあったとしても、そこには同性同士ゆえの共感もあれば、反発も生まれてくる。むしろそれは、血縁家族の間に生じる葛藤より、多様で複雑なものかもしれません。</p>