元SMAP・木村拓哉、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也、Hey! Say! JUMP・山田涼介らが主演を務めた1月スタートの冬ドラマ(午後8~10時台)。3月23日までにそれぞれ最終回を迎え、視聴率ランキングでは松本主演の『99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ』(TBS系)が全話平均17.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、トップに輝いた。
2016年の第1期で過去最高視聴率19.1%(第2話と最終回)を獲得するなど、大好評を博した『99.9』。約2年ぶりの続編は、榮倉奈々に代わって木村文乃をヒロインに迎えたが、小ネタ満載の世界観は変わらず、初回も15.1%と2ケタのスタートを切った。木村主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)が第1話で15.7%をマークしたため、初回視聴率ランクは2位にとどまったものの、2話で18.0%にジャンプアップ。以降も16~18%台が続き、最終回は自己最高の21.0%で有終の美を飾った。
惜しくも2位に終わったのは『BG』。民間警備会社のボディガードたちの奮闘を描いた物語で、木村はキレキレの格闘シーンをみせ、高さ約50メートルの橋の上でのアクションにも挑んだ。しかし、視聴率は初回15.7%、2話で15.1%を記録後、13.4%(3話)、13.6%(4話)と停滞。ドラマの終盤には、チームを取りまとめていた身辺警護課の課長・村田五郎(上川隆也)が足に銃撃を受け負傷し、後に死去するという衝撃な展開が描かれた。歌手の矢沢永吉が本人役でゲスト出演した最終回は、最高値の17.3%で、全9話の平均は15.1%だった。
ベスト3位は石原さとみ主演の『アンナチュラル』(TBS系)。法医解剖医の三澄ミコト(石原)が“不自然な死”を究明していくストーリーで、16年の大ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(同)を手がけた野木亜紀子氏が脚本を担当した。初回は12.7%で4位にランクインし、視聴率面では飛び抜けなかったものの、第1話の放送後からネット上で「面白すぎる!」「次回も絶対見る」といった高評価が相次いだ。9%台を二度記録し、全10話の平均は11.1%とさほど伸びなかった一方、早くも続編を期待する声が多く上がっている。
深田恭子、0.1%差で最下位免れる
続いて、ワースト3作品の結果を見ていこう。深田恭子と松山ケンイチが“妊活”に励む夫婦を演じた『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)は、全10話の平均が6.2%でフィニッシュした。同作は7.0%でスタートし、初回の視聴率ランキングでは最下位に。5話で4.6%にまで下がるも、8話は6.5%、9話で6.9%と上がり始め、ラスト10話は前番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)の最終回が9.7%を記録した効果か、自己最高である7.9%となった。
下位2作品の『海月姫』(フジテレビ系)と『anone』(日本テレビ系)は、どちらも全10話の平均が6.1%となり、同率10位。芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』は、東村アキコ氏による同名人気漫画が原作で、14年には能年玲奈(現在はのん)主演で映画化されている。男子禁制の共同アパートに住むオタク女子・倉下月海(芳根)の恋模様を描くラブコメディで、視聴者の間では鯉淵蔵之介役・瀬戸康史の女装姿が大きな話題となった。初回は8.6%だったものの、7話で4.9%と“大爆死”。その後は8%台に浮上できず、平均ランクでワースト入りした。
広瀬すず主演の『anone』は、『Mother』『Woman』に続く、日テレと人気脚本家・坂元裕二氏がタッグを組んだオリジナル作の第3弾。ネットカフェで寝泊まりしていた少女・辻沢ハリカ(広瀬)が、老齢の女性・林田亜乃音(田中裕子)らと出会い、生活が一変していく過程を描きつつ、主人公たちが“偽札作り”を始めるというダークな内容へと進んでいった。
坂元氏は15年の『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)を皮切りに、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(同)『カルテット』(TBS系)と、4年連続で1月期ドラマの脚本を担当。印象的な名ゼリフが多い点が支持されている理由の1つだが、『anone』が最終回を迎えた21日、坂元氏はインスタグラムで「来年の1月はありません。これにてちょっと連ドラはお休みします」と、突如宣言。「4年前にそれを決めて、周囲にもそう話して、ずっと今日を目指して来ました」とのことで、しばらくは連ドラ以外の脚本に専念するそうだ。
このほか、今期は松本と木村以外にもジャニーズタレント主演作がほかに2本あったが、残念ながら成績はイマイチ。山田主演の『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)は、初回こそ13.3%の高視聴率を記録するも、第5話で7.1%に転落。7話で6.6%の最低値を更新してしまい、全10話の平均は9.8%に終わった。
亀梨は『FINAL CUT』(フジテレビ系)で、母親を追い詰めた者たちへの復讐に燃える主人公を熱演。初回から7.2%と“消費税割れ”し、以降も6~7%台を辿った末、2ケタに上昇せずに平均は6.9%(全9話)となった。
4月期の春ドラマは、『99.9』の後枠で嵐・二宮和也が初の外科医役を演じる『ブラックペアン』が控えており、ディーン・フジオカ主演の『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(フジテレビ系)に関ジャニ∞・大倉忠義が出演。嵐・松本の出世作『花より男子』(TBS系)シリーズの続編にあたる『花のち晴れ~花男 Next Season~』には、King&Princeの一員として5月にCDをリリースするジャニーズの若手・平野紫耀が抜擢され、デビュー曲「シンデレラガール」が主題歌に決まった。また、渡瀬恒彦が主演を務めた『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)のメンバーが再集結する『特捜9』は、V6・井ノ原快彦が主演に代わり、新たなスタートを切る。
そのほか、長澤まさみ主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)をはじめ、中谷美紀主演『あなたには帰る家がある』(TBS系)や、波瑠主演『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)に加え、吉高由里子主演『正義のセ』(日本テレビ系)、菜々緒主演の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(同)と、女優陣のドラマが続々。この中から名作は誕生するのか、放送開始を楽しみに待ちたい。
【2018年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】
1位『99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ』(TBS系・日曜午後9時)全9話/17.4%
2位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/15.1%
3位『アンナチュラル』(TBS系・金曜午後10時)全10話/11.1%
4位『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/9.8%
5位『きみが心に棲みついた』(TBS系・火曜午後10時)全10話/7.7%
6位『トドメの接吻』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/6.9%
6位『FINAL CUT』(フジテレビ系・火曜午後9時)全9話/6.9%
8位『特命刑事カクホの女』(テレビ東京・金曜午後8時)全7話/6.6%
9位『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系・木曜午後10時)全10話/6.2%
10位『海月姫』(フジテレビ系・月曜午後9時)全10話/6.1%
10位『anone』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/6.1%
※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。昨秋から2クール連続で放送された『相棒』『科捜研の女』(ともにテレビ朝日系)と、2月7日スタートの『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(テレビ東京、全5話)はランキング対象外とする。