2018年4月期の民放の連続ドラマ(午後8~10時台)が、それぞれ初回放送を迎えた。視聴率でトップに輝いたのは、V6・井ノ原快彦主演の刑事ドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)で、第1話は16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。1月期の木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(同、第1話は15.7%)に続き、ジャニーズタレント主演作が初回から好成績を打ち出した。
06年にスタートし、故・渡瀬恒彦が主演を務めた『警視庁捜査一課9係』(同)シリーズが生まれ変わり、井ノ原を主演にして『特捜9』で復活。寺尾聰演じる新班長のもと、井ノ原、津田寛治、羽田美智子、吹越満、田口浩正ら「9係」メンバーが再集結しているほか、新メンバーに若手実力派俳優の山田裕貴が加わった。人気シリーズのリニューアル版とあって、『特捜9』は第2話も15.4%と高水準をキープ。
2位は女優の波瑠と鈴木京香が“最強の凸凹女刑事バディ”を組んでいる『未解決の女 警視庁文書捜査官』(同)で、初回は14.7%を獲得した。原作は麻見和史氏の『警視庁文書捜査官』(角川書店)で、「文字」を糸口に未解決事件を捜査していくストーリー。19日の初回放送は、『警視庁・捜査一課長season3 ~ヒラから成り上がった最強の刑事!~』(同)で“一課長”を演じる内藤剛志がゲスト出演しており、同日放送の『捜査一課長』の第2話には波瑠が登場。連続ドラマ間の相互コラボレーションは同局史上初の試みだという。『捜査一課長』も固定ファンが多いだけに、初回は12.7%、コラボが行われた第2話は12.8%を獲っていた。
ベスト3位に入ったのは、TBS系の「日曜劇場」で嵐・二宮和也主演の医療エンターテインメント『ブラックペアン』(TBS系)。海堂尊氏の小説『ブラックペアン 1988』(講談社)が原作のドラマで、二宮は初の外科医役にして、“オペ室の悪魔” と呼ばれるダークヒーローに挑戦している。二宮以外に、竹内涼真、葵わかな、内野聖陽、小泉孝太郎、市川猿之助といった豪華キャストが出演したが、初回13.7%といまいち振るわず。同じく「日曜劇場」で放送された、役所広司主演『陸王』(昨年10月期)の14.7%、嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(18年1月期)の15.1%を下回ってしまった。
二宮といえば、4月12日発売の「女性セブン」(小学館)に、元フリーアナウンサー・伊藤綾子とのドライブデートを報じられ、熱心なファンに「ドラマとが始まる大事な時期なのに何やってんだ」と、大きな衝撃を与えたばかり。また、一部の視聴者からは「二宮の演技は迫力あったけど、童顔なせいか天才外科医に見えない」「二宮だけ子どもっぽく見えて浮いてた」と厳しい声も。マイナスイメージがつきまとっている現状だが、今後の視聴率に影響するのだろうか。
ワースト3位にランクインしたのは、杉咲花主演で5月にCDデビューするジャニーズの若手グループ・King&Princeの平野紫耀や、若手人気俳優・中川大志らが出演する『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。井上真央、嵐・松本らが共演し、ドラマや映画化もされた『花より男子』シリーズの続編とあって、放送が決定した段階で注目を集めていたが、初回は7.4%の“大爆死”となった。『花より男子』で道明寺司を演じた松本が友情出演してTwitter上が大騒ぎとなるも、平野のハスキーボイスに対する批判的な声も噴出。視聴率が判明した後は、主要キャストの知名度の低さを指摘するコメントも見受けられた。
ワースト2位は、5.1%と大コケした『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)。主演のディーン・フジオカは冤罪で投獄され、復讐の鬼と化す主人公を演じており、関ジャニ∞・大倉忠義、山本美月、新井浩文、高橋克典らが脇を固めている。第1話終了後、「どう展開していくのか続きが気になる」と食いつく視聴者がいた一方で、拷問シーンについて「怖くて見続けられないかも」「きつかった」と、トラウマを抱えた人も少なくなかったようだ。
初回4.5%で不名誉な最下位になった『ヘッドハンター』(テレビ東京系)は、4月から始まったビジネスドラマ枠「ドラマBiz」の第1弾。江口洋介が主演を務め、小池栄子、杉本哲太ら実力派のキャストが顔を揃えている。今期ワーストの記録を出したものの、ネット上では「転職するべきか迷う人たちの人間模様を描く作品で、なかなか見応えあった」「今期一番じゃないかってぐらい、すごく面白い」と、高評価を得ている。新設枠のため、ドラマ自体が認知されていないのかもしれない。
初回の視聴率では、トップ5の中にテレビ朝日系ドラマが3作品もランクインしたが、このまま順位を落とさずに高視聴率をキープできるか? また、二宮主演『ブラックペアン』は追い上げていくのか? 最終話まで目が離せない戦いになりそうだ。
【2018年春ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】
1位『特捜9』(テレビ朝日系・水曜午後9時) 16.0%
2位『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 14.7%
3位『ブラックペアン』(TBS系・日曜午後9時) 13.7%
4位『警視庁・捜査一課長season3 ~ヒラから成り上がった最強の刑事!~』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 12.7%
5位『正義のセ』(日本テレビ系・水曜午後10時) 11.0%
6位『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 10.6%
7位『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系・火曜午後9時) 9.7%
8位『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系・土曜午後10時) 9.6%
9位『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・月曜午後9時) 9.4%
10位『あなたには帰る家がある』(TBS系・金曜午後10時) 9.3%
11位『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系・金曜午後8時) 7.9%
12位『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系・火曜午後10時) 7.4%
13位『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系・木曜午後10時) 5.1%
14位『ヘッドハンター』(テレビ東京系・月曜午後10時) 4.5%