フジ新バラエティ、初回から「大コケ」「打ち切り説」も……「一般人を占うだけ」の内容に苦言

 フジテレビ系の新バラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか?』が、4月15日に放送を開始。初回は午後9時からの2時間スペシャルを放送し、平均世帯視聴率は6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、平均個人視聴率は3.4%だったと発表され、「ネット上の評判も踏まえると、“打ち切り”の不安がつきまとう」(芸能ライター)という。

「同番組がスタートした枠では、昨年10月30日~今年3月11日までドキュメントバラエティ『BACK TO SCHOOL!』を放送していましたが、平均視聴率2~3%台を記録するなど“爆死”ぶりが続き、全11回で打ち切りとなりました。その後続番組となった『突然ですが占ってもいいですか?』は、人気占い師たちが街で一般人を占い、そこから浮かび上がる人間ドラマを、スタジオMCの沢村一樹、水野美紀、そして“みちょぱ”こと池田美優が見守るという内容です」(同)

 初回はスペシャルゲスト占い師としてゲッターズ飯田も登場し、占いによって、美容師や会社員の女性の婚期をみたり、女性ダンサーが抱えてきた“闇”を引き出した。

「ネット上では、番組開始前から『占い好きだから面白そう』『占いだけガッツリやる番組ってなかなかないよね? 新鮮!』といった好意的な声もあり、放送中は『私も占ってほしくなってきた!』との書き込みが散見されるなど、一部では盛り上がりがみられました。しかし、『知らない一般人を占う様子を見せられても……』『占いに興味があるから期待して見てたけど、占いのやり方とか知識は教えてくれず、ただ一般人を占っていくだけなのか』と、ガッカリする者も少なくなかったようです」(同)

 また、『突然ですが占ってもいいですか?』は通常、午後10時スタートだというが、その裏の日本テレビ系「水曜ドラマ」枠では、篠原涼子主演ドラマ『ハケンの品格』の第2シリーズが放送される。

「現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、『ハケンの品格』の放送開始が延期されているのですが、ネットユーザーからは、『今日は占い番組を見たけど、「ハケンの品格」の新作放送が始まったら、そっちを見る予定』といった声も多く、今後『突然ですが占ってもいいですか?』はさらに視聴率を落としそう。というか、15日には、日テレで『ハケンの品格』前作の特別総集編が放送されたのですが、平均世帯視聴率10.5%、平均個人視聴率5.8%を記録しており、『突然ですが占ってもいいですか?』は視聴率で負けてしまっているんです。このままでは『BACK TO SCHOOL!』のように、半年足らずで打ち切られてしまう可能性もあります」(同)

 占い師に、番組の今後を占ってもらったほうがいいのかもしれない

竹内涼真『テセウス』1位で天海祐希惨敗、『10の秘密』『アライブ』ワースト入り! 1月期ドラマ視聴率ランク

 1月期の連続ドラマ(民放、午後8~10時台)がそれぞれ最終回を迎え、竹内涼真主演の『テセウスの船』(TBS系)が全話平均視聴率13.3%でトップに輝いた。2位には、同じくTBSで放送された上白石萌音主演『恋はつづくよどこまでも』が11.6%でランクイン。初回視聴率の順位では4位と6位スタートだった2作品が、最終的に上位に食い込む結果となった。

 首位の『テセウスの船』は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で連載されていたミステリー漫画をドラマ化した作品。平成元年に警察官の父親(鈴木亮平)が起こした連続殺人事件を解明するため、主人公・田村心(竹内)が奔走する「泣ける本格ミステリー」だ。あるきっかけから事件当時にタイムスリップした心が、父の冤罪を証明できるかどうか、話数を重ねるほどに視聴者の関心は高まっていった。また、原作者の東元俊哉氏が「原作と犯人が違う」と発表したことから、ネット上で「黒幕は誰なのか」と、推理合戦が盛り上がったことも視聴率上昇の一因だろう。

 初回は11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、視聴率ランキングでは4位にランクイン。1~5話までは11%台だったものの、6話で13.2%を記録した後は14~15%台をキープ。最終回は、シリーズ作の『科捜研の女』『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)を除く今期ドラマの中で最高の19.6%をマークし、全10話の平均は13.3%で、堂々の1位を獲得した。

 2位は、上白石と佐藤健が初共演した『恋はつづくよどこまでも』で、全10話の平均は11.6%。こちらは、円城寺マキ氏による同名コミックス(小学館)が原作のドラマ。医者の天堂浬(佐藤)に一目惚れした主人公・佐倉七瀬(上白石)が彼を追いかけて看護師になり、 5年越しに再会。新人ナースの七瀬が“ドS医師”の天堂に思いを伝え続ける姿を描いた「医療×愛×冒険」の物語だ。

 初回は9.9%と、1ケタで幕を切ったが、佐藤演じる天堂のドS・ツンデレぶりや、“胸キュン”な展開が反響を呼び、10%台が増加。7話で自己最高の11.9%を獲り、8話が12.1%、9話は14.7%と記録を更新し続けた。そして最終回は15.4%で有終の美を飾り、視聴者の間では「恋つづロス」「続編作ってほしい」という声も上がったほど。話題性で言えば今期ナンバーワンの作品となった。

 ベスト3位に滑り込んだのは、天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフ』(日本テレビ系)。初回は13.0%の高視聴率で、ランキングトップに君臨するも、徐々に10.6%(4話)、9.1%(5話)と下降していき、6~10話にかけては10~11%台を行き来した。1ケタは1回のみでなんとか持ち堪えたが、最終回も11.6%と初回超えはできず、全話平均11.3%でフィニッシュ。

 女優主演の医療ドラマという共通点から、当初は米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)と比較する声もあったが、視聴率だけ見れば『トップナイフ』が完敗だろう。

 続いては、視聴率に恵まれなかった下位3作品をご紹介。ワースト3位と2位はいずれもフジテレビ系のドラマで、松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』と、向井理主演『10の秘密』だった。『アライブ』は初回8.4%で始まり、初回視聴率ランクでもワースト2位。その後も5~8%と1ケタにとどまり、全11話の平均は7.0%に終わった。

 一方、『10の秘密』は後藤法子氏によるオリジナル脚本で、娘を誘拐された白河圭太(向井)が秘密を抱えた登場人物たちに翻弄される“ミステリー考察系”ドラマ。昨年春にヒットした『あなたの番です』(日本テレビ系)のように、ネット上で黒幕予想が飛び交うかと思いきや、「『10の秘密』はいつになったら面白くなるの?」「主人公の詰めが甘くて、とにかくツッコミどころ満載」「本当につまらないドラマ。好きな役者は出てるけど、ストーリーや演出がダメ」といったシビアな感想が相次いでいた。

 さらに第7話の最後には、ドラマがフィクションにもかかわらず、第2話・第3話の工事現場として使用されたマンションの名称が「実在するマンションブランドの名称と酷似しておりました」として、謝罪のメッセージを流すという制作上のアクシデントも。視聴率は、初回8.9%でワースト3位以内に入っていなかったが、『アライブ』と同じく全10話は2ケタに届かないまま終了。平均は6.9%だった。

 そして、今期の最下位は、小泉孝太郎が主演を務めた『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)で、全7話の平均は6.7%。こちらは、18年4月に誕生した「ドラマBiz」(月曜午後10時台)で放送され、初回の8.1%は、同枠の歴代最高視聴率を獲得。「ドラマBiz」の作品は、初回・平均それぞれの視聴率ランクでワースト3位以内が定番となっているが、今回の平均6.7%は、仲村トオル主演『ラストチャンス 再生請負人』(18年7月期)の平均4.9%を上回り、トップに躍り出た。惜しくも1月期の中で最下位になってしまったとはいえ、視聴率の獲れないテレ東の「ドラマBiz」においては、大健闘と言えるだろう。

 4月期の「ドラマBiz」は、鈴木京香主演の『行列の女神~らーめん才遊記~』が待機。女優主演の過去作『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』(真木よう子主演、平均4.5%)と、『ハル ~総合商社の女~』(中谷美紀主演、平均4.2%)はいずれも平均4%台と伸び悩んでいたが、次作は今クールの良い流れに乗ってほしいものだ。

 4月期のTBSは、2013年に堺雅人主演で大ヒットした『半沢直樹』の続編や、絶好調だった『恋つづ』の枠(火曜午後10時台)に多部未華子主演『私の家政夫ナギサさん』が控えるほか、金曜午後10時台は綾野剛と星野源がタッグを組む『MIU404』が放送される。フジテレビは、月9ドラマが織田裕二主演『SUITS/スーツ2』で、ほかにも玉木宏主演『竜の道 二つの顔の復讐者』(火曜午後9時台)、石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(木曜午後10時台)というラインアップだ。

 『半沢直樹』『SUITS/スーツ2』のほかにも続編ドラマが待機中で、木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)と、13年ぶりとなる篠原涼子主演『ハケンの品格』(日本テレビ系)もあり、視聴率の行方に注目が集まりそうだ。また、ベテラン勢が多い中で、若手ジャニーズのSexy Zone・中島健人とKing&Prince・平野紫耀がダブル主演を務める『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)で、2人はどれだけ力を発揮できるのか、まずは初回放送に期待が高まる。

【2020年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『テセウスの船』(TBS系・日曜午後9時)全10話/13.3%
2位『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・火曜午後10時)全10話/11.6%
3位『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/11.3%
4位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時)全11話/9.9%
5位『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/9.8%
6位『知らなくていいコト』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/9.5%
7位『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系・金曜午後10時)全10話/8.9%
8位『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/8.1%
9位『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系・金曜午後8時)全7話/7.4%
10位『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系・木曜午後10時)全11話/7.0%
11位『10の秘密』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/6.9%
12位『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系・月曜午後10時)全7話/6.7%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。19年4月より通年放送された『科捜研の女』と、同10月から2クール連続放送だった『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)はランキング対象外とする。

 

『知らなくていいコト』最終回10.6%で自己最高記録も、結末に「あり得ない」と不満続出!

 吉高由里子主演の連続ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)が3月12日に最終回を迎え、平均視聴率は自己最高となる10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。しかし、ドラマの“結末”に、ネット上では不満の声も寄せられているようだ。

「同作は、主人公の週刊誌記者・真壁ケイト(吉高)が、自身の父親は殺人犯・乃十阿徹(小林薫)かもしれないと知り、その可能性に翻弄されながらも、真相を追求していくという“お仕事系ヒューマンドラマ”。また、その“出生の秘密”が原因で、結婚を予定していた同僚記者・野中春樹(ジャニーズWEST・重岡大毅)と破局したケイトが、元交際相手ですでに“妻子持ち”となっていたカメラマン・尾高由一郎(柄本佑)と再び惹かれ合っていくという不倫展開も、見どころの一つとなっていました」(芸能ライター)

 ネット上では視聴者から「尾高さんがカッコよすぎる!」「子どもっぽい野中との対比で、尾高さんの大人の色気がすごい……!」などと声が上がり、“尾高さん人気”も爆発。昨今、“不倫ドラマ”は嫌われる傾向にあるが、「尾高さんとケイトなら許す」「最後は尾高さんとケイトが幸せになってほしい」という書き込みも続出していた。

「そのため、最終回は“ケイトと乃十阿の真実”に加え、“ケイトと尾高の関係”にも注目が集まっていました。しかし、結局、乃十阿は最後まで何も語らず。一方、離婚に踏み切った尾高からプロポーズを受けたケイトは『一緒に生きていきたい』と言いながらも、『尾高さんには子どもを見捨てないでほしい』『後戻りして。子どもを手放さないで』などと訴え、プロポーズを断りました」(同)

 しかし、これまでケイトと尾高はさんざん密会を重ね、キスやハグなどを繰り返してきただけに、ネットユーザーからは「ケイトは今さら何? 土壇場で綺麗事かよ」「あれだけイチャイチャしておいて、そんなのあり得ないわ!」「奥さんと離婚までした尾高さんがかわいそう……」といった落胆、また不満の声が噴出した。

「ちなみに、視聴率は全10話中3話しか2ケタ台に届かず、全話平均も9.4%とあと一歩及びませんでした。いくら不倫ドラマのわりに“受け入れられていた”とはいえ、やはり『倫理的に見ていられないドラマだった』という視聴者もいた様子。不倫描写がなければもう少し数字が伸びたのかもしれません」(同)

 しかし、同作では柄本が確実に株を上げたほか、みるみるうちに“闇落ち”していく野中を演じた重岡についても、ネット上で「最近のジャニーズにしては目を見張る演技力」「素晴らしい“怪演”ぶりだった」と高評価を得ている。全話平均視聴率は2桁の大台には届かなかったものの、存在感をアピールできた俳優陣にとっては「良い結果」と言えるのではないだろうか。

『知らなくていいコト』柄本佑演じる「尾高さん」が視聴率アップの要!? 『恋つづ』人気との類似点も

 吉高由里子が主演を務めるドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)が今夜、第9話を迎える。視聴率は第3話以外1ケタ台だが、一部業界関係者は「クライマックスに向けた視聴率アップのカギを握るのは、吉高ではなさそう」と指摘する。

「同作は週刊誌記者・真壁ケイト(吉高)が、自身の“出生の秘密”を知り、戸惑いながらも真相に迫っていくというヒューマンドラマ。初回平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で発進後、第3話で10.3%を獲得した以外は1ケタ台に留まっています」(芸能ライター)

 第3話の時点で、ケイトは結婚を予定していた野中春樹(ジャニーズWEST・重岡大毅)から別れを告げられてしまったが、その後は、悩みを優しく受け止めてくれる元交際相手・尾高由一郎(柄本佑)と距離を縮めていく。

「尾高は“妻子持ち”という設定のため、ケイトとの恋愛は“不倫”になってしまいます。昨今、世間では不倫に対して厳しい意見が多く、ドラマであっても不倫描写を嫌う視聴者は少なくありません。しかし『知らなくていいコト』については、ネットユーザーから『不倫はダメだけど、尾高さんがかっこよすぎて正気を保てない……』『尾高さんが相手なら、絶対にときめく』『尾高さんのフェロモンがやばすぎるからしょうがない!』といった声が飛び交っており、『尾高さん』人気によって、不倫描写も好意的に受け止められているようです」(同)

 ドラマ放送後は毎回、Twitter上に「尾高さん」という書き込みが続出。ちなみに、第6話は自己最低の8.4%を記録したが、「同回で尾高がケイトに“衝動的なキス”をしたシーンは、尾高ファンを大いに熱狂させた」(同)といい、その影響なのか翌週の第7話は9.5%まで上昇した。

「続く第8話も9.8%をマークしたので、そろそろ“尾高さん効果”で2ケタ返り咲きが実現するかもしれません。というのも、この状況は現在放送されている上白石萌音主演のドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)と似ているのです。同作は、ヒロイン・佐倉七瀬(上白石)の相手役である“ドSキャラ”の天堂浬(佐藤健)が女性視聴者に支持され、結果として視聴率も好調。直近の3月3日に放送された第8話は、自己最高の12.1%を獲得しています。『知らなくていいコト』も、ヒロインより相手役のほうが圧倒的に注目されていて、視聴率への貢献度も高いとみられるため、尾高の使い方次第では、視聴率の大幅アップも狙えるのでは」(テレビ局プロデューサー)

 今夜放送の『知らなくていいコト』は自己最高視聴率を更新できるのだろうか。

『テセウスの船』、「節約ドラマ」と言われながらも……今期最高13.2%の大金星でTBS驚き!?

 TBS日曜劇場で放送中の竹内涼真主演ドラマ『テセウスの船』(TBS系)。2月23日に放送された第6話が、1月期ドラマの単話最高視聴率である13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得し、局内では驚きの声が上がっているという。

 初回11.1%でスタートした『テセウス』は、第2話で11.2%、第3話で11.0%と2ケタをキープ。一方、初回視聴率が13.0%で1月期ドラマの首位を獲得した『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)は、第5話で9.1%の1ケタ落ち。現時点で、『テセウス』の全話平均は11.5%、『トップナイフ』は11.2%となっている。

 高視聴率をキープする『テセウス』だが、放送前は、制作費を抑えた「節約ドラマ」と言われ、局内でも「コケなければOK」といった扱いになっていたそうだ。

「TBS日曜劇場では、昨年10月期に、木村拓哉主演ドラマ『グランメゾン東京』が放送されていたのですが、フランスでロケを行ったため、かなりの製作費がかかったという報道がありました。また、今年4月からは2013年以来の復活となる『半沢直樹』の新シリーズが控えており、こちらの製作費も高額だそうです。前後を“大作”に挟まれた『テセウス』は、必然的に製作費を抑えねばならず、近代のSFミステリーという設定にもその意図を感じさせます」(テレビ局関係者)

 また、『テセウス』の出演者陣に関しても「そこまでギャラが高い役者はいない」(同)との声が。その背景には、『半沢直樹』で主演を務める堺雅人のギャラが「べらぼうに高いため」という点が関わってくるようだ。

「堺はここ最近、連ドラから遠ざかっていますが、その理由の一つは『ギャラの高騰』だと言われています。彼の主演作で、人気シリーズだった『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)は、これまで何度も続編が企画されているものの、最終的にボツになるのは、堺サイドが提示するギャラが『あり得ないほど高額だから』だそうなんです。堺自身、連ドラ主演に重きを置いていないため、半ば断るつもりで強気のギャラを提示するのかもしれませんが、今回TBSがその条件をのんだと考えると、やはり『テセウス』にギャラの高い役者を起用できないであろうことは、想像に難くありません」(週刊誌記者)

 そんな中で、『テセウス』がトップ視聴率を獲得したとあって、「TBSからすればさぞ満足のいく結果でしょう」(前出・関係者)という声も出ている。一方、TBSの“本命”である『半沢直樹』は、近年の連ドラには珍しく、クランクイン初日に各スポーツ紙を呼び、宣伝記事を書かせる気合の入りっぷりだが、7年の空白期間は大きく、世間の熱も下がっている様子。『テセウス』とともに、その後に放送される『半沢』の視聴率にも注目していきたい。

向井理主演『10の秘密』、5.4%で打ち切り寸前! 「『あな番』には敵わない」「作りが雑」の声

 今夜、第6話が放送される向井理主演の連続ドラマ『10の秘密』(フジテレビ系)。2月11日に放送された第5話は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど“低迷ぶり”が目立ち、一部の業界関係者から「このままでは打ち切りの可能性も十分ある」という声が上がっているという。

「同ドラマは、主人公のシングルファザー・白河圭太(向井)の娘・瞳(山田杏奈)が誘拐された事件に、さまざまな“秘密”が絡み合う本格サスペンスです。向井は放送前から、ドラマの公式サイトに『放送中にでた宿題を次の週の火曜日までに考えていただくような作品にできれば』とコメント。このことから同ドラマは、2019年4・7月期に放送され、視聴者の間で“謎解き”が白熱した『あなたの番です』(日本テレビ系)を意識して作られたのでは……と、指摘されていました」(マスコミ関係者)

 初回放送後のネット上にも「『あな番』っぽい」という声が続出。視聴率は初回こそ8.9%を記録したものの、第2話は7.9%、第3話は6.7%、第4話は6.2%と低空飛行し、第5話で自己最低を更新した。

「向井といえば、16年に主演した連ドラ『神の舌を持つ男』(TBS系)が、第6話で3.8%という衝撃の低視聴率を記録し、全話平均は5.6%と“大爆死”しました。同ドラマは映画化もしていますが、その興行収入も1億円止まり。また、同10月発売の『週刊新潮』(新潮社)によると、大赤字をかぶることを回避したかったTBSが製作チームから離脱したとも報じられました」(映画誌ライター)

 実際、局からの製作出資はなく、TBSがドラマ版でいかに“ガッカリ”したのかが伝わってくるが、その後、向井はしばらく地上波の連ドラ主演から離れていた。

「業界内で『今回、結果を残さなくては、今後プライムタイムの連ドラ主演は難しい』と言われていた中での『10の秘密』ですが、視聴率はこの惨状ですし、相変わらずネット上にも『「あな番」には敵わない』『「10の秘密」は作りが雑』など否定的な意見が多い。また、“主人公やその周囲の過去に秘密がある”という点が、吉高由里子主演で放送中の『知らなくていいコト』(日本テレビ系)や、竹内涼真が主演を務めている『テセウスの船』(TBS系)と『似ている』との声も」(前出・関係者)

 『テセウスの船』は、2月16日放送の第5話で自己最高の11.8%を獲得。『知らなくていいコト』は低迷中とはいえ、同12日放送の第6話は8.4%と、『10の秘密』より3ポイントも高い。

「『あな番』や『テセウスの船』と同じミステリードラマでありながら、派手にコケている『10の秘密』。ドラマを放送するフジテレビの『火曜夜9時』枠自体、ここ1年だけでも『後妻業』(19年1月期)が全話平均6.2%、『パーフェクトワールド』(同4月期)が6.4%、『TWO WEEKS』(同7月期)が6.5%、そして『まだ結婚できない男』(19年10月期)も9.3%と不調のため、局としては『10の秘密』に過去のヒット作の続編だった“数字が取れそうな要素”を盛り込んだつもりなのでしょうが、どうも裏目に出ています」(同)

 ちなみに、同枠では『後妻業』最終回(第9話)の5.1%が、過去1年間の単話最低となっており、すでに『10の秘密』が塗り替えそうな雲行きだ。

「『後妻業』は5%台を連発し、9話で終了しましたが、『10の秘密』に関しても、ネット上では『展開や設定に無理があって、見るのをやめた』などリタイア視聴者が続出しているだけに、“打ち切りへのカウントダウン”が始まっているのかもしれません」(同)

 ドラマ内で“10の秘密”が解き明かされるのと、打ち切り決定、どちらが早いだろうか。

木下優樹菜が初回登場で大炎上! フジ『BACK TO SCHOOL!』が半年で打ち切りに!?

 昨年10月にレギュラー放送を開始した『BACK TO SCHOOL!』(フジテレビ系)だが、業界関係者の間で「わずか半年での“打ち切り”が内定した」と話題になっているという。

「ジャニーズ俳優の風間俊介、麒麟・川島明、そしてフジの杉原千尋アナウンサーがMCを務める同番組は、“芸能人が現役高校生と過ごして青春を取り戻す”様子に密着するドキュメントバラエティー。2019年1月、4月、8月の特番を経て、10月30日からゴールデンタイムでのレギュラーに昇格しました。しかし、その初回2時間SPは、平均視聴率は4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と撃沈。そもそも番組コンセプトがウケなかったとも考えられますが、やはり大きな敗因は、初回から木下優樹菜を出してしまったことではないでしょうか」(スポーツ紙記者)

 木下は当時、都内タピオカドリンク店店長とのトラブルが表面化し、“恫喝疑惑”の DM(ダイレクトメッセージ)を送っていたことが取り沙汰されていたものの、所属事務所からの正式なコメントなどもなく、テレビ出演を続けている状態だった。

「『BACK TO SCHOOL!』初回は、木下が愛媛県の離島にある高校で、生徒たちと交流するという内容でした。しかし、予告が解禁された段階から、番組の公式Twitterアカウントには『このタイミングで木下を出すなんてあり得ない!』『カットするなり何なりして、木下のVTRは放送を取りやめるべき』『木下が出るなら見ません』といったバッシングが殺到。それでも初回に木下が出演したため、批判もヒートアップしてしまいました」(同)

 ネット上には、番組スポンサーへのクレームを煽るような書き込みも相次いでいた。

「結果として、番組放送後の11月18日になって、木下や所属事務所から活動自粛が発表されました。一方、初回からミソがついた『BACK TO SCHOOL!』は、第2回の視聴率が2.9%、第3回も3.0%と“大爆死”。2月12日放送の最新回では6.9%を獲得したものの、やはり厳しい数字であることは変わらず、業界では『すでに打ち切りが内定している』と、ささやかれているようです」(テレビ局関係者)

 芸能人が青春時代に戻るというコンセプトの番組だが、フジテレビサイドは“木下を取り上げた初回の放送前”に戻りたいかもしれない。

「医療モノ」だらけの1月期ドラマ、視聴率争いは「1ケタ落ちが大半」の惨状!

 2020年1月期の連続ドラマは、近年テレビ業界で“安パイ”とされる医療ドラマが、実に6本も揃うという乱立ぶり。現在、これらドラマの視聴率争いが繰り広げられる中、4大民放キー局のゴールデン/プライム帯に放送中の4本は、すでに大半が“1ケタ落ち”という惨状になっているという。

 現状、最も好調と言えるのは、上白石萌音主演の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。大方の予想を覆す健闘ぶりで、今後、視聴率が右肩上がりするのではと期待されているようだ。

「おそらく同作が、今期の医療ドラマで最も業界内の下馬評が低かった。というのも、近年、視聴率が低迷する“恋愛モノ”の要素も強かったからで、実際、初回は9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ほかの医療ドラマに比べて出だし好調とは言えなかったんです。しかし、上白石の相手役である佐藤健の好演が話題を呼び、2話目以降はずっと2ケタをキープしています」(テレビ局関係者)

 対して、放送前の期待値が最も高かったのは、天海祐希主演の『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)だろう。当初、主人公が天才女性医師という設定から、昨年末に第6シリーズが終了した大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)との類似がネット上を騒がせ、「ライバル関係の作品になる」とも言われていた。

「しかしフタを開けてみれば、初回の13.0%が最高値となり、『恋つづ』とは対称的に、右肩下がりとなっています。2月8日に放送された最新回の第5話は9.1%で、ついに1ケタ落ち。『ドクターX』にはまったく手が届いていません」(同)

 さらに松下奈緒主演『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)は、全話1ケタが続いており、現時点では4作品中“最下位”となっている。

「初回と第3話の8.4%が最高値で、第4話の6.1%が最低値と低空飛行が続いています。この中盤で数字をさらに落としてしまうと、早期打ち切りの可能性も高まるため、局内にやや緊張感が漂う状況ですね」(テレビ誌ライター)

 そして伊藤英明主演の『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)は、初回、第2話は2ケタだったものの、それ以降は8%台が続く。

「作品の内容以前に、一番の話題となったのが“唐田ショック”。東出昌大との不倫関係が『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた唐田えりかですが、彼女が出演していた2話のシーンはカットされ、そのまま降板。唐田は、現在でも批判的な報道が続いていますが、この話題性はまったくいい方向に作用しなかったようです」(同)

  『恋つづ』の成功はあれど、各局とも“ホームラン”とまではいきそうにない、1月期の医療ドラマ。春以降も、各局で医療ドラマは乱発されそうだが、果たして今期の作品は何らかの爪痕を残せるだろうか。

天海祐希『トップナイフ』首位、東出昌大2位で松下奈緒がワースト入り! 1月期ドラマ初回視聴率ランク

 2020年1月期の冬ドラマ(民放、午後8~10時台)が始まり、初回視聴率では天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)が首位を獲得。上位3作品は、日本テレビ系、テレビ朝日系、TBS系とすべて違うテレビ局のドラマがランクインした。

 天海主演の『トップナイフ』は、「手術の天才」が集う東都病院・脳神経外科を舞台にした作品で、椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、三浦友和らが出演。脚本は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『医龍-Team Medical Dragon-』『BOSS』シリーズ(いずれもフジテレビ系)を手掛けた林宏司氏が担当し、演出は『女王の教室』(日本テレビ系)で天海とタッグを組んだ大塚恭司氏。公式サイトでは“最強ヒットメーカーが集結”と銘打ち、初回13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の好発進となった。

 人気女優が主演の医療ドラマとあって、開始前は米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)を引き合いに出して「女医対決」などと注目されていたものの、昨年10月期に『ドクターX』が獲得した初回20.3%には遠く届かず。2話は12.4%、3話は12.9%と推移しており、全話平均視聴率ランクの上位入りもあり得るだろう。

 2位は、桐谷健太と東出昌大のダブル主演作『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)で、初回は12.0%を記録。元体育教師で、走り出したら止まらない刑事・仲井戸豪太(桐谷)と、東京大学法学部を卒業した超エリート検事・真島修平(東出)の異色バディが事件を解決していく物語だ。

 2話放送日、1月23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が東出と女優・唐田えりかの不倫問題を報じた影響か、その2話は9.7%にまで大幅ダウン。ネットユーザーからは「ドラマは別物だと思って見たけど、やはり不倫がチラついて脱落決定」「初回はコミカルで面白かったのに、2話は東出が目についた。次回は見るのやめる」といった感想も出ている。

 3位は、伊藤英明主演の『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)で、初回は11.3%をマーク。僧侶でありながら救命救急医としても働く異色の主人公・松本照円(伊藤)の奮闘を描く医療ヒューマンドラマで、中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太らが脇を固めている。

 同作には、東出の不倫相手とされる唐田がレギュラーキャストに名を連ねていたが、報道を受けて所属事務所側が「出演自粛」を発表。24日放送の2話は登場シーンをカットして放送され、代役などの対応については27日時点で明らかになっていない。くしくも、不倫が明らかになった東出&唐田の出演作がトップ2・3位という結果になった。

 続いて、下位3作品をご紹介。ワースト3位は、寺島進主演の『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系)で、初回拡大SPは8.6%だった。過去にスペシャルドラマで5本、18年10月クールに連ドラ版が制作された人気シリーズ『駐在刑事』。今回は北村有起哉、笛木優子、市毛良枝などお馴染みのレギュラーキャストに加えて、田中美里、徳井優が参加している。もともと、テレ東のドラマは視聴率に恵まれない場合が多く、前クールの名取裕子・麻生祐未出演『特命刑事カクホの女2』は、初回6.9%でスタート。今作の初回8.6%は、上川隆也主演『執事西園寺の名推理2』が記録した8.7%以来となる“3作ぶりの8%超え”を果たした。18年の連ドラ版は平均8.1%(全7話)で終わったが、これを上回ることができるのだろうか?

 ワースト2位は、初回8.4%だった松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)。同じ木曜午後10時台に放送され、新木優子・高良健吾が出演した『モトカレマニア』(同)の初回5.6%を上回ったが、その後は7.7%(2話)、8.4%(3話)と、1ケタ後半で足踏みしている。全話視聴率ランクでのワースト入りを逃れるには、終盤に向けてもう少し数字が必要だ。また、1位の『トップナイフ』とは「女優主演の医療モノ」という共通点もあったが、現状は明暗が分かれている。

 そして最下位は、小泉孝太郎が主演を務める『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)で、初回は8.1%。今作は、平昌五輪にて金メダルを獲得したスピードスケート選手・小平奈緒が所属する相澤病院の実話をベースにした作品。過去、十数億円もの赤字を抱えて倒産危機に陥るも、復活を遂げた奇跡の物語を描く。高嶋政伸、小西真奈美、角野卓造、大和田伸也ら実力派キャストが登場している。

 放送枠は、18年4月に誕生した「ドラマBiz」(月曜午後10時台)。主に働く人たちをテーマにした経済ドラマを制作しているが、残念ながら視聴率ランクは初回・全話ともにワースト3位以内ばかり。前期の中谷美紀主演『ハル ~総合商社の女~』も初回は4.5%の大コケだったが、テレビ東京が発表したデータによれば、『病院の治しかた』の8.1%は、同枠の歴代最高視聴率とのことだ。

 今クールのドラマは初回視聴率の数字が全般的に高く、ワースト3作はいずれも8%台となった。東出メインの『ケイジとケンジ』が今後どう推移していくのか? 好スタートの『病院の治しかた』はワーストを脱するのか? 最後まで視聴率争いから目が離せない。

【2020年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系・土曜午後10時) 13.0%
2位『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 12.0%
3位『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系・金曜午後10時) 11.3%
4位『テセウスの船』(TBS系・日曜午後9時) 11.1%
5位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時) 10.6%
6位『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・火曜午後10時) 9.9%
7位『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 9.5%
8位『知らなくていいコト』(日本テレビ系・水曜午後10時) 9.4%
9位『10の秘密』(フジテレビ系・火曜午後9時) 8.9%
10位『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系・金曜午後8時) 8.6%
11位『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系・木曜午後10時) 8.4%
12位『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系・月曜午後10時) 8.1%

※19年4月より通年放送されている『科捜研の女』と、同10月から2クール連続の『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)は、ランキング対象外とする。

 

天海祐希『トップナイフ』首位、東出昌大2位で松下奈緒がワースト入り! 1月期ドラマ初回視聴率ランク

 2020年1月期の冬ドラマ(民放、午後8~10時台)が始まり、初回視聴率では天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)が首位を獲得。上位3作品は、日本テレビ系、テレビ朝日系、TBS系とすべて違うテレビ局のドラマがランクインした。

 天海主演の『トップナイフ』は、「手術の天才」が集う東都病院・脳神経外科を舞台にした作品で、椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、三浦友和らが出演。脚本は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『医龍-Team Medical Dragon-』『BOSS』シリーズ(いずれもフジテレビ系)を手掛けた林宏司氏が担当し、演出は『女王の教室』(日本テレビ系)で天海とタッグを組んだ大塚恭司氏。公式サイトでは“最強ヒットメーカーが集結”と銘打ち、初回13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の好発進となった。

 人気女優が主演の医療ドラマとあって、開始前は米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)を引き合いに出して「女医対決」などと注目されていたものの、昨年10月期に『ドクターX』が獲得した初回20.3%には遠く届かず。2話は12.4%、3話は12.9%と推移しており、全話平均視聴率ランクの上位入りもあり得るだろう。

 2位は、桐谷健太と東出昌大のダブル主演作『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)で、初回は12.0%を記録。元体育教師で、走り出したら止まらない刑事・仲井戸豪太(桐谷)と、東京大学法学部を卒業した超エリート検事・真島修平(東出)の異色バディが事件を解決していく物語だ。

 2話放送日、1月23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が東出と女優・唐田えりかの不倫問題を報じた影響か、その2話は9.7%にまで大幅ダウン。ネットユーザーからは「ドラマは別物だと思って見たけど、やはり不倫がチラついて脱落決定」「初回はコミカルで面白かったのに、2話は東出が目についた。次回は見るのやめる」といった感想も出ている。

 3位は、伊藤英明主演の『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)で、初回は11.3%をマーク。僧侶でありながら救命救急医としても働く異色の主人公・松本照円(伊藤)の奮闘を描く医療ヒューマンドラマで、中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太らが脇を固めている。

 同作には、東出の不倫相手とされる唐田がレギュラーキャストに名を連ねていたが、報道を受けて所属事務所側が「出演自粛」を発表。24日放送の2話は登場シーンをカットして放送され、代役などの対応については27日時点で明らかになっていない。くしくも、不倫が明らかになった東出&唐田の出演作がトップ2・3位という結果になった。

 続いて、下位3作品をご紹介。ワースト3位は、寺島進主演の『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系)で、初回拡大SPは8.6%だった。過去にスペシャルドラマで5本、18年10月クールに連ドラ版が制作された人気シリーズ『駐在刑事』。今回は北村有起哉、笛木優子、市毛良枝などお馴染みのレギュラーキャストに加えて、田中美里、徳井優が参加している。もともと、テレ東のドラマは視聴率に恵まれない場合が多く、前クールの名取裕子・麻生祐未出演『特命刑事カクホの女2』は、初回6.9%でスタート。今作の初回8.6%は、上川隆也主演『執事西園寺の名推理2』が記録した8.7%以来となる“3作ぶりの8%超え”を果たした。18年の連ドラ版は平均8.1%(全7話)で終わったが、これを上回ることができるのだろうか?

 ワースト2位は、初回8.4%だった松下奈緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)。同じ木曜午後10時台に放送され、新木優子・高良健吾が出演した『モトカレマニア』(同)の初回5.6%を上回ったが、その後は7.7%(2話)、8.4%(3話)と、1ケタ後半で足踏みしている。全話視聴率ランクでのワースト入りを逃れるには、終盤に向けてもう少し数字が必要だ。また、1位の『トップナイフ』とは「女優主演の医療モノ」という共通点もあったが、現状は明暗が分かれている。

 そして最下位は、小泉孝太郎が主演を務める『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)で、初回は8.1%。今作は、平昌五輪にて金メダルを獲得したスピードスケート選手・小平奈緒が所属する相澤病院の実話をベースにした作品。過去、十数億円もの赤字を抱えて倒産危機に陥るも、復活を遂げた奇跡の物語を描く。高嶋政伸、小西真奈美、角野卓造、大和田伸也ら実力派キャストが登場している。

 放送枠は、18年4月に誕生した「ドラマBiz」(月曜午後10時台)。主に働く人たちをテーマにした経済ドラマを制作しているが、残念ながら視聴率ランクは初回・全話ともにワースト3位以内ばかり。前期の中谷美紀主演『ハル ~総合商社の女~』も初回は4.5%の大コケだったが、テレビ東京が発表したデータによれば、『病院の治しかた』の8.1%は、同枠の歴代最高視聴率とのことだ。

 今クールのドラマは初回視聴率の数字が全般的に高く、ワースト3作はいずれも8%台となった。東出メインの『ケイジとケンジ』が今後どう推移していくのか? 好スタートの『病院の治しかた』はワーストを脱するのか? 最後まで視聴率争いから目が離せない。

【2020年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系・土曜午後10時) 13.0%
2位『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 12.0%
3位『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系・金曜午後10時) 11.3%
4位『テセウスの船』(TBS系・日曜午後9時) 11.1%
5位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時) 10.6%
6位『恋はつづくよどこまでも』(TBS系・火曜午後10時) 9.9%
7位『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 9.5%
8位『知らなくていいコト』(日本テレビ系・水曜午後10時) 9.4%
9位『10の秘密』(フジテレビ系・火曜午後9時) 8.9%
10位『駐在刑事 Season2』(テレビ東京系・金曜午後8時) 8.6%
11位『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系・木曜午後10時) 8.4%
12位『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系・月曜午後10時) 8.1%

※19年4月より通年放送されている『科捜研の女』と、同10月から2クール連続の『相棒 season18』(ともにテレビ朝日系)は、ランキング対象外とする。