『WBC』に振り回された冬ドラマ――『忍者に結婚は難しい』『Get Ready!』に打撃

 フジテレビ系「木曜劇場」枠の連続ドラマ『忍者に結婚は難しい』が3月16日、最終回を迎えた。初回から“1ケタ視聴率”を連発していた同ドラマだが、最後は世帯平均視聴率2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己ワーストを更新。業界関係者は「この日、同時間帯にテレビ朝日系で『2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の日本vsイタリア戦を生中継していたため、その影響をモロに受けてしまったことが“大爆死”の原因」(スポーツ紙記者)と指摘する。

 『忍者に結婚は難しい』は作家・横関大氏の同題小説(講談社)を実写化したもので、主人公は甲賀忍者の末裔・草刈蛍(菜々緒)。夫で伊賀忍者の末裔・悟郎(劇団EXILE・鈴木伸之)と、お互いの正体を隠して結婚生活を送りつつ、それぞれの特殊任務遂行に奮闘する姿がコミカルに描かれた。

「もともと『木曜劇場』自体が“低視聴率枠”ということもあって、初回7.0%で発進した同ドラマ。結果的にはこの数字が自己ベストとなり、以降は第8話まで5~6%台を推移し、第9話で4.8%、第10話で3.5%まで転落。なお、第10話が放送された3月9日は“侍ジャパン”こと日本代表のWBC初戦、中国との試合がTBS系で生中継されていました」(芸能ライター)

 そして同16日、『忍者に結婚は難しい』最終回は、侍ジャパンの準決勝進出をかけたイタリア戦の生中継とも“裏かぶり”し、再び視聴者を奪われたわけだ。

「菜々緒と鈴木といえば、EXILE AKIRA主演の『HEAT』(フジテレビ系、2015年)でも共演していますが、こちらも単話視聴率で2.8%を記録するなど、大爆死。『忍者に結婚は難しい』は7年ぶりの共演作だったものの、またしても残念な結果となってしまいました」(同)

 一方、今期の連ドラは軒並み視聴率で苦戦を強いられているが、『忍者に結婚は難しい』と同じように『WBC』の影響を受け、通常なら上がるはずの最終回で数字を大幅に下げてしまったドラマがある。

「TBS系『日曜劇場』で妻夫木聡が主演したドラマ『Get Ready!』です。12日に放送された最終回は、日本vsオーストラリア戦の生中継の裏かぶりにより、“大打撃”を受けました。『Get Ready!』は第1~3話まで10%台をキープしていたものの、第4~8話は9%台、第9話は8%台と徐々に落ち込み、最終回は6.4%までダウン。『WBC』と重ならなければ、そこまで下落しなかった可能性が高いでしょう。ただ、逆に『WBC』の“恩恵”に預かった作品も。TBS系『金曜ドラマ』の『100万回 言えばよかった』(井上真央主演)です」(前出・記者)

 同ドラマは初回から7%台を推移し、3日オンエアの第8話は6.2%に減退していたが、同10日の第9話でいきなり12.4%まで上昇。この放送直前まで、TBSは『WBC』の日本vs韓国戦を生中継しており、『100万回 言えばよかった』は通常より1時間20分繰り下げられたものの、『WBC』の視聴者を運よく引き込むことができた。

「オリンピックやFIFAワールドカップの開催期間は、各局ドラマの話数を調整したり、放送休止を挟んだりするものです。『WBC』でも同様の措置を行っていれば、『忍者に結婚は難しい』や『Get Ready!』があそこまで数字を下げることはなかったかもしれません」(同)

 日本中が『WBC』に熱狂する中、ドラマ関係者は別の意味でドキドキしていたのかもしれない。

『相棒21』最終回、水谷豊演じる杉下右京の「年齢」に視聴者大混乱のワケ

 水谷豊が主演を務める連続ドラマ『相棒season21』(テレビ朝日系)の最終回が3月15日に放送され、世帯平均視聴率14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。全21話のすべての回が2ケタを記録する好調ぶりを見せ、全話平均は13.3%となった。

※本記事は『相棒season21』最終回のネタバレを含みます

 前回に引き続き、元官房室長・小野田公顕(岸部一徳)を含む13の遺骨が行方不明になった事件を追った最終回。杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇康文)は警察庁から捜査権を与えられるも、新たに届いた脅迫状をきっかけに事件はますます混迷する。

 被害に遭った13家族の内、遺骨の身代金の支払いを拒否したのは2家族。そのうちの1軒・真野家を訪れた右京は、応対した中学生・正義(柴崎楓雅)の言葉に引っ掛かるものを感じる。

 そんな中、正義が通う「ながとろ河童塾」の塾長・葛葉宰三 (渡辺いっけい)が、私塾の敷地で骨壺を発見。捜査一課の事情聴取を受けた葛葉は、自分が首謀者だと主張し、少年らをかばう。

 その後、犯行を行ったのは5人の塾生であることが発覚。首謀者である正義は、横暴だった祖父を殺害した両親の罪を暴くため、犯行に使われたヒ素が残る遺骨を盗んだと証言。これを聞いた母親は泣き崩れ、両親は逮捕されるのだった……。

 そんなハードな事件の真相とは対照的に、小料理屋「こてまり」を舞台としたラストシーンでは、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が振る舞う青色に発光する煮物「美和子スペシャル」が登場。これを恐る恐る口に入れた右京と薫が、苦笑いを浮かべるカットで『season21』は幕を閉じた。

 以前より、今シーズンでの“シリーズ終了説”がくすぶっている同作だが、今回、大団円ではなく、あっさりとした結末だったことから、ネット上では「この感じなら、続編ありそう」「シリーズ継続を匂わす終わり方だった」と次シーズンに期待する視聴者が続出。

 一方、右京の年齢に混乱するネットユーザーが相次いでおり、Twitterの検索窓でも「右京」のサジェストに「何歳」が出現する事態となっている。

 というのも、葛葉が嘘の自供をしたシーンで、“団塊世代を糾弾したかったから、事件の計画を立てた”と犯行理由を説明した際、右京は「先生は今、おいくつですか?」と質問。葛葉が「63(歳)です」と返すと、右京は「先生の世代だって戦後の豊かさを存分に謳歌した逃げ切り世代じゃありませんか」「団塊の方々を糾弾する資格などないと思いますがね!」と声を荒らげたのだ。

 このシーンを受け、「右京って何歳なの? この口ぶりだと40~50代?」「水谷豊が渡辺いっけいよりも年下というのは、かなり無理があるな」と疑問符が浮かんだ視聴者も多かった様子。ちなみに、2002年10月期放送の『season1』で、右京は“45歳”という設定だった。

 ただ、右京の年齢が話題になったのは、今回が初めてではない。シリーズ開始から14年が経った『season15』(16年10月~17年3月)の放送時、多くの『相棒』ファンが「警察官の定年って原則60歳だよね? 右京さん、もうすぐ定年では?」と主人公の定年によるシリーズ終了を心配する騒ぎが起きていたのだ。

 『season20』の全話平均視聴率13.5%はわずかに下回ったものの、あらためて人気の高さを見せつけた『相棒season21』。昨年古希を迎えた水谷だが、いつまで右京として走り続けてくれるのだろうか。

『Get Ready!』全話平均2ケタ割れも――視聴者を引きつけた“鈴木亮平の使い方”

 妻夫木聡が主演を務める日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)の最終回が3月12日に15分拡大で放送。世帯平均視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、自己最低を記録した。

 同作は『救命病棟24時』シリーズ(フジテレビ系)などで知られる飯野陽子氏が脚本を、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)の堤幸彦氏が演出を手掛ける1話完結の医療ドラマ。

 法外な治療費と引き換えに患者の命を救う闇医者チーム「仮面ドクターズ」の活躍を描き、主人公の波佐間永介(エース)を妻夫木、交渉人・下山田譲(ジョーカー)を藤原竜也、凄腕オペナース・依田沙姫(クイーン)を松下奈緒が演じる。

 同作は、これまで第9話の8.3%が自己最低だったが、前出の通り最終回で大幅に更新。これは、テレビ朝日系で中継していた野球の世界大会『2023 ワールド・ベースボール・クラシック』の1次ラウンド「日本対オーストラリア」戦(43.2%)と“裏被り”していたためとみられる。なお、全話平均は9.4%だった。

※以下、『Get Ready!』最終回のネタバレを含みます

 第10話にあたる最終回では、ジョーカー不在の中、余命3カ月の娘・寺内結衣(小田愛結)の命を救ってほしいという母親・寺内香苗(徳永えり)から依頼を受け、エースが早速交渉に向かう。しかし、13年前に救えなかった少女・坂本青葉(志水心音)と患者を重ねてしまい、トラウマからオペができなくなってしまう。

 一方、警視副総監・高城秀和(沢村一樹)が指揮する捜査の手は、闇医者チームの目前まで迫っていた。高城は結衣の手術と引き換えに仮面ドクターズを見逃すが、捜査を幕引きさせるためにジョーカーを逮捕。闇医者チームは解散するも、その後、ジョーカーが出所したタイミングで再結成するという展開だった。

 同作は放送開始当初、自ら患者に営業をかける闇医者チームの設定に対して、「闇医者側から営業かけといて、後で助けるかどうかはわからないって言い出すのが意味不明」「闇医者が必死で営業しててダサいし、手術が失敗してもリスクないし、緊迫感がまるでない」などと疑問の声を上げるネットユーザーも多かった。

 しかし、回が進むにつれ、さまざまなパターンのストーリー展開が描かれるようになり、次第に引き付けられる視聴者が増えていった印象だ。

 加えて、第8話でようやくエースの過去が描かれたことで、「やっとキャラクターに感情移入できる」「主人公の背景が理解できたことで、断然面白くなった」と喜ぶ視聴者が続出。これほどまでに評判が好転したドラマも、なかなか珍しいのではないだろうか。

 また、第3話では、俳優・鈴木亮平が「謎の運び屋」役でサプライズ登場。登場は数秒だったものの、意味深なシーンが話題となり、以降、放送のたびに「鈴木亮平、まだ?」と再登場を心待ちにする視聴者が見られた。

 そして、散々引っ張った挙げ句、最終回で結衣と香苗を警察の追手を撒きながら手術室まで輸送するタクシードライバー役で登場。それまで「物語に絡んでくる重要人物であるに違いない」と予想していた多くの視聴者を裏切る格好となったが、放送後には「重要人物と匂わせといて、全然違ったのが逆によかった」「鈴木亮平の贅沢な使い方が最高だった」と賛辞も目立った。

 鈴木の“巧妙な使い方”により、最終回まで視聴者の関心を引くことに成功した印象の『Get Ready!』。日曜劇場の視聴率としてはイマイチだったものの、続編はあるだろうか……。

『科捜研の女』視聴率過去最低&TVerは『相棒』の半分以下も……8月に新作か

 主人公・榊マリコ役を沢口靖子が演じる『科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)の新作が、8月に放送開始することが決定したと、3月7日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が報道。ネット上ではファンが歓喜する一方で、「前の路線に戻してほしい」と訴える人が相次いでいる。

 同シリーズは、長年午後8時台の「木曜ミステリー」枠で放送されていたが、同枠の廃止に伴い、昨年10月に新設された火曜午後9時台のドラマ枠に移動。同時に、これまでの人間味あふれるコミカルなテイストが排除され、スタイリッシュでミステリアスな作風に一新された。

 また、前出の記事によると、連ドラは通常、1年を4クール(1月期、4月期、7月期、10月期)に分けて放送するが、テレ朝は来月からクールの合間に放送してきた特番をなくし、1年を5クールに分けるとか。全10話程度の連ドラが同じ時間帯に5本放送されることから、『科捜研の女』の新シーズンは8~10月という変則的な期間に放送されるという。

 実際、テレ朝は今月公開した「新経営計画」の中で、“報道”に加えて“ドラマ枠の強化”を掲げており、1年5クールへの変更はその一環と思われる。さらに、“定年後のアクティブシニア向けのコンテンツ強化”を成長戦略に盛り込んでいることから、年配層からのウケがいい『科捜研の女』はおあつらえ向きといえそうだ。

 ただ、京都の東映撮影所で制作される『科捜研の女』は、近年、出演者の交通費がかさむことなどを理由に、シリーズ終了のうわさがたびたび飛び交ってきた。加えて、昨年は「木曜ミステリー」枠の廃止や大幅なテコ入れなどの変化があったため、「もう新作はないだろう」と覚悟していたドラマファンも多かったようだ。

 今回の新作の放送決定情報は、一部週刊誌の報道にすぎないものの、現在ネット上では「放送されないと思ってたから、うれしすぎる!」「もうやらないとばかり……。またマリコに会える!!」と大興奮するファンが続出。

 一方で、「いっそのこと、前の『科捜研』に戻してほしい」「シリーズ継続はうれしいけど、やっぱり前の雰囲気が好きだった」とリニューアルに不満を漏らす人や、「ロタくんを復活させてほしい」と、前シーズンの第1話でレギュラーから卒業した橋口呂太役の渡部秀の復活を願う声も散見される。

 なお、同作のリニューアルは、視聴率低下も一因であったと考えられるが、前シーズンの放送中、ネット上では「『科捜研』に求めているのはこれじゃない」「演者の演技は変わってなくて安心したけど、リニューアルしたせいでずっと画面が暗いし、BGMも残念」などとネガティブな声が噴出。結局、全話平均視聴率(世帯)は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、過去最低を記録してしまったのだ。

 さらに、「TVer」の見逃し配信に関しても、『科捜研の女』シリーズのお気に入り数は19.8万人(今月10日現在、以下同)と、長寿シリーズにしては寂しい印象。同局『相棒』シリーズのお気に入り数48.1万人と比較すると半分以下の数字で、その不調ぶりは明らかだ。

 そういった状況から、リニューアルが成功したとは言い難い『科捜研の女』。今は新シーズンの公式発表を待ちたい。

北川悦吏子氏が休業宣言! 『夕暮れに、手をつなぐ』視聴率不振も……TBSは新作オファー?

 現在放送中の広瀬すず主演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)を手がけている大御所脚本家・北川悦吏子氏が、3月7日にTwitterを更新。「しばらくホン(シナリオのこと)書かない」と報告し、ネット上で心配の声が相次いでいる。

 Twitterを頻繁に更新し、自身の脚本や過去に手がけたドラマのほか、プライベートなどについても発信している北川氏。

 同日の投稿では、「私は、しばらくホン(シナリオのこと)書かないと思います。諸事情があって。書くとしてもずいぶん先かと思われます」(原文ママ、以下同)と報告し、「今日の#夕暮れに手をつなぐ 8話。私はこの回が書けただけでも、このドラマをやったかいがあると、今、8話を見返していて思いました。役者さんも演出も素晴らしい」と同日放送の『夕暮れに、手をつなぐ』についても触れた。

「北川氏といえば、2月3日のツイートで体調不良が続いていることを明かし、『この体調で連ドラは無理、と一度お断りしたのですが、なんとか頑張りませんか?とチーフプロデューサーの植田さんに説得されて、というか励まされて、書き始めました』と、実は『夕暮れに、手をつなぐ』の脚本を断っていたと告白。そうした経緯もあり、今回の一時休業宣言に、ネット上では『やっぱり体調崩してるのかな』と心配の声が上がっています」(芸能ライター)

 一方、北川氏の報告には「新ドラマの評判、イマイチだもんね」「視聴率微妙なのに、オファーあるの?」と厳しい声も散見される。

「北川氏は昨年11月28日に、『あー。8話は神回だ。自分で言うよ。まだ直すけど』とツイートするなど、放送前から自信満々。しかし、ふたを開けてみれば、広瀬演じる主人公・浅葱空豆のぶっ飛んだキャラ設定や、時代遅れにも思えるストーリー展開に視聴者から批判が飛び交う事態となりました」(同)

 結局、北川氏が“神回”と自身を覗かせていた第8話の平均世帯視聴率も5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわず……。広瀬とKing&Prince・永瀬廉という人気若手俳優をメインに据えながらも、第2話以降は5~6%に留まり、苦戦を強いられている。

 なお、北川氏は3月9日、前出の“一時休業宣言”ツイートを引用リツイートしながら「このツイート、読んでないのかな?ないことになってんのかな?プロデューサーから電話きて『どう?北川さん。2週間くらい休めば大丈夫?』。え、に、に、2週間?すげーな。プロデューサーはこうでなきゃ。うん。あっぱれ」と投稿。

 プロデューサーとのやりとりの詳細は不明だが、本人はしばらく書かない気であっても、TBSサイドはすぐにでも北川氏にオファーし、新作を放送したいと考えているのかもしれない。

 ドラマの内容が賛否を招きながらも、テレビプロデューサーからのラブコールを匂わせた北川氏。ネット評とは裏腹に、TBS側は“成功作品”と捉えているのかもしれない。

“旧統一教会バブル”終了後も『ミヤネ屋』が視聴率で『ゴゴスマ』を圧倒する理由

 2月23日、読売テレビの大橋善光社長が記者会見を行い、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率が好調な要因について、こう分析した。

 「一言で言えば、宮根さんをはじめ、みんなががんばって視聴者の期待に応えているからだと思う。非常にまじめにいろんなことに真正面から取り組んでいる番組だと思っている。そこに共感をいただいているのではないか」

 昨年7月、安倍晋…

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竜星涼『スタンドUPスタート』視聴率もTverも冬ドラマ最低か――フジの戦略ミスを考察

 フジテレビ系「水曜午後10時」枠で放送中の竜星涼主演ドラマ『スタンドUPスタート』が、視聴率で苦戦を強いられている。初回から世帯平均視聴率4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とつまずき、3月1日に放送された第7話も2.5%で、「プライム帯とは思えない記録的な低視聴率をたたき出してしまった」(芸能ライター)という。業界関係者からは「局側の狙いが、視聴者にハマっていないことが原因なのでは」(スポーツ紙記者)との指摘も聞こえてくる。

 『スタンドUPスタート』は、漫画家・福田秀氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の同題原作を連続ドラマ化。主演の竜星が演じるのは、「人間投資家」として“訳アリ人材”に投資していく主人公・三星大陽。そのほか、作中には大陽を兄のように慕う小野田虎魂(THE RAMPAGE・吉野北人)や、大陽の実の兄・大海(小泉孝太郎)、大陽と大海の叔父・義知(反町隆史)らが登場する。

 フジテレビ系水曜10時のドラマ枠は昨春に設置されたばかりで、これまで間宮祥太朗主演の『ナンバMG5』(同4月期)、劇団EXILE・町田啓太主演の『テッパチ!』(同7月期)、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』(同10月期)を放送。今年1月期の『スタンドUPスタート』は同枠4作目となるが……。

「それぞれの全話平均視聴率は『ナンバMG5』が5.4%、『テッパチ!』が4.8%、『親愛なる僕へ殺意をこめて』が3.8%と、クールごとに下降。そして、今期の『スタンドUPスタート』は今のところ第1話が自己最高で、第2話以降は3%台を推移中。最新の第7話までの平均は3.4%となっているだけに、このままでは『親愛なる僕へ殺意をこめて』の記録を下回り、同枠ワースト作品となってしまう可能性が高いです。なお、冬ドラマでも、視聴率最下位になることがほぼ確定している状況です」(芸能ライター)

 なお、『親愛なる僕へ殺意をこめて』は視聴率不振ではあったものの、民放公式テレビ配信サービス「TVer」の“お気に入り”登録数は70万人超えと好調だった。それに比べ、『スタンドUPスタート』は3月3日正午現在27.0万人で、これは民放プライム帯連ドラの中で最低値となっている。

「視聴率のみならず配信でも厳しい状況にある『スタンドUPスタート』ですが、このような事態は、フジ側の戦略ミスが招いたものでしょう。実は、局の資料によると、同ドラマ枠は『今、貴方に必要なのは何系男子?』というコンセプトを掲げており、イケメン俳優好きの若い女性視聴者をターゲットにしていることがうかがえます。実際、『スタンドUPスタート』の放送開始直後、レギュラー出演者やゲストも含め“全世代のイケメン”が集結する……と紹介するメディアもありました」(前出・スポーツ紙記者)

 主演を務める竜星も、多くのイケメン俳優を輩出するスーパー戦隊シリーズの『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系、2013年2月~14年2月まで放送)出身だ。

「ところが、その竜星が同枠のターゲット層に“刺さっている”気配がないんです。もちろん熱心な竜星ファンはいるものの、多くの視聴者にとって、竜星といえば昨年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の『ニーニー』こと比嘉賢秀役の印象が強い様子。ニーニーは破天荒すぎるキャラクターで、登場するたびに視聴者の間で煙たがられていたキャラクターだけに、『スタンドUPスタート』初回オンエア時から、ネット上には『ニーニーを思い出す』といった声があふれ、作品自体にネガティブな印象を抱く視聴者も散見されました。また、竜星以外のレギュラー出演者の“若者人気”でいうと、吉野はさておき、小泉と反町はそこまで支持を得られていないように感じます」(同)

 フジは同枠のコンセプトに危機感を抱いているのか、4月期は“路線変更”の兆しが見える。

「これまではイケメン俳優たちが主演してきた同枠ですが、次クールは女優・波瑠主演の『わたしのお嫁くん』を放送予定。漫画家・柴なつみ氏が『Kiss』(講談社)で連載中の同題作品の実写化で、波瑠の相手役にはやはりイケメン俳優・高杉真宙が起用されているものの、フジは“社会派ラブコメディー”と謳っており、これまでの“水10”4作品とは違った視聴者層を狙ったドラマになりそうです」(同)

 果たして、この路線変更は吉と出るか凶と出るか……。

『警視庁アウトサイダー』最終回まで貫いた、賛否両論の“オヤジギャグ”演出

 西島秀俊主演の刑事ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)が3月2日の放送で最終回を迎え、世帯平均視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。

 同作は、事件現場で血を見ると白目を剥いて倒れてしまう元マル暴(警視庁組織犯罪対策部)の刑事・架川英児(西島秀俊)、秘密を抱えるエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、元演劇部の新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の3人が巨悪に立ち向かう物語。

 第1話は、世帯平均視聴率10.7%と2ケタだったが、第2話以降は8~9%台が続き、最終回は初回ぶりの2ケタに返り咲いた。ただ、全話平均は9.5%で、同枠前クールの岡田将生主演『ザ・トラベルナース』の全話平均12.1%と比較すると、少々寂しい印象だ。

※本記事は『警視庁アウトサイダー』最終回のネタバレを含みます

 最終回は、同作の主軸となっていた10年前のホステス殺人事件の真実にたどり着き、意外な犯人が明らかになるストーリー。ちなみに、「最終回・拡大スペシャル」と大々的にPRしていたが、放送時間は午後9時から10時で、拡大したのは6分のみだった。

 ネット上では、「犯人が予想と違ってて面白かった。濱田岳の演技が泣けた」「3人のやりとりが好きだったから、終わっちゃうのは悲しい」などの声が上がるなど、概ね好評の様子。

 また、同作の特徴であるオヤジギャグや小ネタを差し込む演出は、最終回でも満載だった。例えば、石田ひかり演じる水木の母・真由が執筆したエッセイのタイトルは、『あすなろ白書』(フジテレビ系)をもじった『明日ならハクション』であり、その帯には「エッセイ尾形賞受賞!」の文字が。これはおそらく、ベテラン俳優・イッセー尾形が元ネタだろう。

 なお、『あすなろ白書』は、30年前に石田と西島が共演した“月9”ドラマで、当時SMAPだった木村拓哉も男優2番手で出演。木村が俳優として大ブレークするきっかけになった作品だ。

 さらに、ラストシーンは架川、蓮見、水木が缶コーヒーを飲みながら、架川のトレードマークである“後ろ歩き”をするという場面だったが、3人がそれぞれ手にしていた缶コーヒーは、松崎しげるの顔写真がプリントされた「しげるのブラックコーヒー」、尾藤イサオの「イサオの微糖」、欧陽菲菲の「欧陽珈琲」。

 当初、この手の小ネタに対し、ネット上では「サブい」「センスが古い」とネガティブな声も多く、賛否を呼んでいた。

 ただ、どうしても肌に合わない視聴者は早々に“脱落”してしまったのか、回が進むにつれ「ストーリーがかなりシリアスだから、小ネタのおかげで重苦しさが軽減されていいかも」「最初はギャグが多くて邪魔だと思ってたけど、このくらい明るい雰囲気が丁度いい」と好意的な声が増えていった印象も。

 一方、西島とギャグの相性には厳しい反応も多く、「西島さんは好きだけど、コメディは合わないかな」「西島さん主演だったら、かっこいい刑事役で見たかった」という声は、最終回終了後にも散見された。

 ギャグシーンが賛否を呼びながらも、制作サイドはこの作風を最後まで貫いた様子。続編を熱望する視聴者も見られるが、ヒットとは言い難い視聴率に加え、ストーリー展開的にもなかなか難しそうだ。

『ダウンタウンDX』常に『櫻井・有吉THE夜会』を上回る好視聴率の裏事情

 『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)が好視聴率をキープしている。同番組は木曜22時から放送されており、裏番組には『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)があるが、常に『夜会』を上回っているという。

 「1月26日の『DX』の視聴率は世帯6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)ですが、個人4.0%でした。また、F2(女性34~49歳)が5.4%、F3(女性50歳以上)が5.…

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『相棒21』最終回に及川光博登場で“シリーズ終焉”の様相! 成宮寛貴のサプライズは?

 水谷豊が主演を務める連続ドラマ『相棒season21』(テレビ朝日系)の第19話が3月1日に放送され、歴代相棒の名前が登場。ネット上では、「シリーズ終焉の様相」と寂しがるドラマファンが相次いでいる。

※本記事は『相棒season21』第19話のネタバレを含みます。

 第19話で、薬物銃器対策課の角田課長(山西惇)から、“奥多摩の山中での大きな音がした”という通報の確認を押しつけられた杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇康文)。現地へ向かうと、2人は山間の集落で何者かの襲撃を受けて拉致されてしまう。

 2人はなんとか監禁場所を抜け出したが、追跡者から逃れるため、二手に別れることに。その後、右京が山小屋で、「かんべ」と名乗る怪しげな男と遭遇。さらに、バス停で会った男は自身を「とおる」、またお堂にいた怪しい男は「かぶらぎ」と名乗る。

 しかし、行きつけの小料理屋「こてまり」で目を覚ました薫が「不思議なこともあるもんですねえ。山で出会った人たちが、みんな歴代の相棒と同じ名前だったなんて」と不思議がると、右京は「おや、なんのことでしょう」「君、夢でも見てたんじゃありませんか?」と返答するのだった。

「2代目相棒の神戸尊(及川光博)、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、4代目の冠城亘(反町隆史)と同じ名前が劇中に登場したほか、『かぶらぎ』が探していると語った行方不明の少年の名前は山部守(田中奏生)で、これも『season14』までレギュラー出演していた米沢守(六角精児)を彷彿とさせる。“夢落ち”とも“パラレルワールド”とも取れる展開に、ネット上では『「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)みたい』『相棒でこのパターンは珍しい』と驚きの声が上がっています」(テレビ誌記者)

 また、8日には、いよいよ2週にわたる最終回の前編が放送される同作。予告映像では久々に米沢が登場し、15年ぶりに再会した薫と抱き合うシーンのほか、右京・薫・神戸のスリーショットも見られた。

 なお、神戸の登場は『season17』の第10話以来、約4年ぶりとなり、「薫くんと神戸さんが、ついに初対面した!」と多くの『相棒』ファンを歓喜させているようだ。

「初代相棒の薫が14年ぶりに復活した今シーズンですが、最終回は米沢と神戸も合流し、まさに同窓会といった様相。シリーズ終了がささやかれて久しい同シリーズですが、ネット上では『終わってほしくないけど、終わる雰囲気がすごい』『夢のような最終回だけど、ラストで右京がシリーズ終了を告げそうで怖い』と複雑な心境を吐露する『相棒』ファンも目立ちます」(同)

 『相棒』といえば、昨年11月8日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が劇場版の新作に関する“ビッグプロジェクト”について報道。水谷が「歴代の相棒が全員登場する映画を作りたい」と要望しており、芸能界を引退した成宮も含めて、スタッフが出演交渉中であると伝えていた。

「歴代相棒の名前をストーリーに入れ込んだ今回に続き、最終回では神戸と米沢が復活。結局、水谷が望んでいた“全員登場”プランが頓挫し、それに近しい方法でお茶を濁したようにも見えます。ただ、ネット上では『最終回で、享のサプライズ登場がありますように』と、あきらめていない人も散見されますが……」(同)

 まさしくシリーズ終焉の様相となってきた『相棒』。第19話の世帯平均視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったが、最終回の数字も注目されそうだ。