米倉涼子主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』が民放連続ドラマ年間トップに輝いた2016年。全11話の平均視聴率は21.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と独走したものの、年間視聴率2位には嵐・松本潤主演『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)がランクインを果たした。今回は16年に放送されたジャニーズタレント出演ドラマを視聴率ランキングで総括する。
■嵐メンバー主演作がワンツーフィニッシュ
ジャニタレ出演ドラマの第1位は、松本が初めて弁護士役に挑戦した『99.9』。初回から15.5%と好スタートを切り、2話では19.1%に上昇するなど、春ドラマの中でも高視聴率を連発した。香川照之、榮倉奈々、片桐仁、岸部一徳ら個性豊かなキャスト陣も人気を博し、全10話の平均は17.1%を記録。最低は13.3%(6話)、最高が19.1%(2話・10話)と20%の大台には届かなかったものの、「続編確実」との声も出ている。
同じく嵐の大野智が主演を務めた『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は平均12.8%を獲得し、ジャニタレ出演ドラマの第2位に輝いた。同作で大野は恋愛に不器用な社長役を繊細に演じ、ジャニーズWEST・小瀧望の“チャラ男”ぶりも話題に。松本&大野は同じ4月期の登板だったが、年間視聴率でも1・2位のまま嵐パワーを見せつけた。
■SMAPメンバー出演作の結果は……
16年の大みそかをもって解散するSMAPメンバーの出演作見ていくと、ランキングの3位には、草なぎ剛主演の『スペシャリスト』(テレビ朝日系)が入り込んだ。同作はもともと4回のスペシャルドラマとして放送され、満を持して16年1月期に連ドラがスタート。初回はSMAPの分裂危機が報じられた翌日の1月14日で、この日は17.1%という高数字をマークした。その後、視聴率は下降したが、全10話の平均は12.6%と2ケタを死守。視聴者からは『相棒』(同)や『科捜研の女』(同)などに続くシリーズ化が期待されている。
一方、1月期は香取慎吾主演の『家族ノカタチ』(TBS系)も放送されたが、1月17日の初回は9.3%だった。毎週、ネット上にはストーリーや出演者の演技に対する好意的なコメントが出ていたものの、数字は低迷。全10話の平均は9.0%で幕を閉じた。
また、舞台や映画など俳優業の多い稲垣吾郎は、4月期の『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)に出演する。ヒロイン・水越麻也子(栗山千明)の夫で「超潔癖&超マザコン」というキャラの濃い役どころにチャレンジし、「ハマリ役」と評判を呼んだ。同作は金曜午後11時15分~0時15分と深夜枠のドラマながら、過激なベッドシーンが関心を集め、平均7.7%を記録した。そして、17年1月6日・13日には続編の『不機嫌な果実スペシャル~3年目の浮気~』が放送され、もちろん稲垣も再登場。レギュラーではないが、稲垣は秋ドラマの織田裕二主演『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)の第8話にゲスト出演しており、今後もドラマ界で重宝されることだろう。
■Hey!Say!JUMP、ジャニーズWESTメンバーも大活躍
若手グループではHey!Say!JUMPとジャニーズWESTメンバーも連ドラ露出が目立つ1年に。JUMPの中島裕翔は夏ドラマの『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)で、ゴールデンタイム初の単独主演を務めた。同作にはWESTの桐山照史も出演したが、局全体で低視聴率が続くフジだけに、全9話の平均は6.1%と振るわず。同クールは、JUMP・伊野尾慧が物語の鍵を握る役を熱演した『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)が放送され、平均8.1%(全9話)と1ケタで終了。また、秋ドラマではJUMP・山田涼介が『カインとアベル』(フジテレビ系)で初の月9主演に起用されたものの、全10話の平均は8.2%と大惨敗を喫した。メンバー出演作の中でトップは『カインとアベル』(8位)で、『そして、誰もいなくなった』は9位、そして中島主演の『HOPE』が16位だった。
WESTは前述のように『世界一難しい恋』の小瀧や、桐山が『HOPE』で活躍したほか、濱田崇裕は鈴木保奈美主演の『ノンママ白書』(フジテレビ系)に出演。土曜午後11時40分~0時35分の「オトナの土ドラ」枠で、全7話の平均は3.2%(18位)。さらに、藤井流星は秋ドラマの沢村一樹主演『レンタル救世主』(日本テレビ系)で2番手の役をゲット。こちらの平均は7.0%(全10話)で、14位となった。
■17年1月期のジャニドラ出演作
17年の冬ドラマは、木村拓哉が初めて外科医役に挑戦する『A LIFE~愛しき人~』(TBS系、日曜午後9時)に早くも注目が集まっている。草なぎ主演の『嘘の戦争』(フジテレビ系、火曜午後9時)はSexy Zone・菊池風磨も出演し、同じくフジ系の香里奈主演『嫌われる勇気』(木曜午後10時)にNEWS・加藤シゲアキ、小雪主演の『大貧乏』(日曜午後9時)にはジャニーズWEST・神山智洋がキャストに名を連ねている。また、KAT-TUN・上田竜也は松坂桃李主演『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系、日曜午後10時30分)に登場、阿部サダヲ主演の『下剋上受験』(TBS系、金曜午後10時)には、ジャニーズきっての演技派・風間俊介が出演する。
17年の連ドラでもジャニーズ勢の好演が見られることを期待したい。
【2016年ジャニタレ出演ドラマ(民放)平均視聴率ランキング】
※◎=ジャニタレ主演
◎1位『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)17.1% 嵐・松本潤
◎2位『世界一難しい恋』(日本テレビ系)12.8% 嵐・大野智、ジャニーズWEST・小瀧望
◎3位『スペシャリスト』(テレビ朝日系)12.6% SMAP・草なぎ剛
◎4位『怪盗 山猫』(日本テレビ系)10.7% KAT-TUN・亀梨和也
◎5位『刑事7人』(テレビ朝日系)10.3% 少年隊・東山紀之
◎6位『フラジャイル』(フジテレビ系)9.8% TOKIO・長瀬智也
◎7位『家族ノカタチ』(TBS系)9.0% SMAP・香取慎吾
◎8位『カインとアベル』(フジテレビ系)8.2% Hey!Say!JUMP・山田涼介
9位『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)8.1% Hey!Say!JUMP・伊野尾慧
10位『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)8.0% 関ジャニ∞・横山裕
11位『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)7.9% タッキー&翼・滝沢秀明
12位『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)7.7% SMAP・稲垣吾郎
◎12位『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)7.7% TOKIO・松岡昌宏
14位『レンタル救世主』(日本テレビ系)7.0% ジャニーズWEST・藤井流星
15位『時をかける少女』(日本テレビ系)6.5%(全5話) Sexy Zone・菊池風磨、NEWS・加藤シゲアキ
◎16位『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)6.1% Hey!Say!JUMP・中島裕翔、ジャニーズWEST・桐山照史
17位『傘をもたない蟻たちは』(フジテレビ系)3.4%(全4話) NEWS・加藤シゲアキ
18位『ノンママ白書』(フジテレビ系)3.2% ジャニーズWEST・濱田崇裕
◎19位『MARS~ただ、君を愛してる~』(日本テレビ系)3.1% Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔(窪田正孝とのW主演)
※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第二位以下を四捨五入。1話限りのゲスト出演や端役での出演、『新・警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)などシリーズもののドラマは除く。