テレ東の新しい“おさんぽ番組”の武器は「馬」と「ふん尿」!? 参勤交代を現代にやってみたらどうなるのか

 テレビのラテ欄の文言は、放送作家が考えていると聞く。番組内容を簡潔に説明し、視聴欲を喚起するのがその役目だが、時折、妙にチャレンジングな文章に出くわすこともある。

「大惨事! ふん尿し放題」という、とんでもない一文が踊ったのは、4月23日放送の『いま参勤交代中です! お馬さんパカパカ旅』(テレビ東京系)。

 この番組の趣旨は「参勤交代を現代の日本でやってみたらどうなる?」という、あまりに突拍子のないもの。ちなみに、ふん尿するのはタレントではない。馬である。

 この“歴史冒険バラエティ”に姫として出演したのは、野呂佳代。乗馬ライセンス5級の彼女が馬に乗って登場し、家老役を務める芸人と共に、3日かけて小田原城から江戸(現在の皇居)へ向かうのだ。

 

■「今、参勤交代中なんですけど」と、当然のように説明しようとするバイきんぐ西村

 

 初日に家老役を務めたのは、バイきんぐの西村瑞樹。その他に調教師が同行するし、「ふんを持つ者」(ふん尿を処理する係)もちゃんと付いてくる。準備は万端だ。

 とはいえ、現代日本の道路事情は参勤交代に適していない。自動車がビュンビュン行き来する通りで、野呂を乗せた馬がゆったりと闊歩。確かに馬は道交法で軽車両扱いだが、世界観として明らかにおかしい。

 車道の左端に寄り、江戸に向かう一行。他の車両に気を使いながらの撮影だが、当の馬にそんな意識はない。唐突に足の裏を道路にガリガリとこすりつける馬。これは、欲求を抱える時に取る行動だそう。今、馬は水が飲みたいのだ。今回の参勤交代には「馬の水や餌は自分たちで手に入れる」というルールが設けられている。西村は近所の理髪店に立ち寄った。

「すいませ~ん! 今、参勤交代中なんですけど、馬のお水を分けていただきたいんですが」(西村)

 事情を知らない人へ、いきなり「参勤交代中なんですけど」という切り出し方もないだろう。しかし、ご主人の善意で一行はバケツ一杯分の水をゲットした。

 それにしても、馬が可愛い。この子は「あずみ」という名前で、20歳の女の子だ。彼女に惹かれ、街行く人が次々に近付いてくる。西村は、みんなに事情を説明する。

「参勤交代中でして、今」(西村)

 また、当たり前のように「参勤交代」と口にしている。それじゃ伝わらないと思うのだが……。

■いつどこで「ふん尿」が出てくるのか読めない

 

 この番組、よく考えると現在流行中の“おさんぽ番組”にカテゴライズできる。より細かく区分けすると、実は『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)の流れを汲んでいる。電動バイクが「馬」で、充電は「馬のエサ(水や野菜)」に変換できるだろう。

 だが、フォーマットを拝借しただけではない。馬は電動バイクと比べ、イレギュラーの要素が盛りだくさんだ。

「ジャーーーーッ」

 不意に、おしっこするあずみちゃん。「おしっこした、おしっこした、おしっこしたよ!」という西村の呼びかけと同時にふんの者が駆け寄り、道路はきれいに洗浄された。これで一安心! ……と思いきや、今度は歩きながらふんをするあずみちゃん。

「あらあらあら! ストップ、ストップ! ウンコしてる、ウンコしてる、ウンコしてる! おい、だいぶやったな!」(西村)

 レディ(あずみちゃん)を前に、西村のデリカシーの無さはさすがだ。

 どうやらあずみちゃん、交通量の多い道路に緊張してしまったらしい。画面上には「パカパカ情報 ふん尿はどこでも出ちゃう」なるテロップが表示された。ラテ欄でも推されていた「ふん尿」が、番組の最大の見どころか?

 イレギュラー要素は他にもある。車を避けて河川敷を道に選ぶと、あずみちゃんは足元にある草にたまらなくなる。そして、食らいつきにいく。

「すげえ食ってる」(西村)

 西村のデリカシーの無さは相変わらずだが、あずみちゃんはどこ吹く風。辺り一面の草にはしゃぐわ、食べるわ、あてもなく歩きまわるわ。「止まれ」の指示にも言うことを聞かない。

 「おい、マジでどこ行くんだ! 牧場じゃないからね、ここ」(西村)

 自由に歩けずストレスを抱えていたあずみちゃんにとって、心地いいことこの上ないシチュエーション。遂に、彼女は走り出した。この時のBGMは、横浜銀蝿の「ぶっちぎりRock’n Roll」だ。

 

■凡庸な“おさんぽ番組”に収まらない

 

 現代の道路事情に、あずみちゃんはストレスを溜め込んでしまう。そこで、一行は道すがらのガソリンスタンドで休憩することに。洗車……というか水浴びさせてもらおうと考えたのだ。ホースで足に水を当て、あずみちゃんの体温は下がった。無事、快適な体調になったようだ。

 さて、気になるのは料金だ。上でも述べたが、馬は道交法で軽車両に該当する。あくまで、道交法ではだ。果たして、あずみちゃんの水浴びに請求されるのは……? これが高い。7,600円だ。軽自動車の「10分860円」の8倍以上! やはり、今の日本は参勤交代に適さない時代にある。

 ……にもかかわらず、まだ歩く。この番組は2週にわたって続く。次回(4月30日)予告映像では、野呂が落馬する場面が紹介されている。参勤交代には苦労が伴う模様。

 通常の“おさんぽ番組”は流し見に適したフォーマットだと思うが、フック満載の『いま参勤交代中です! お馬さんパカパカ旅』は、どうしても見入ってしまう。見どころの連続ゆえ、目をそらしてはいられない。ふん尿も、疾走も、落馬も、突然やって来るのだから。

 最後に、何がどうなって「参勤交代を現代の日本でやってみたらどうなる?」という発想に行き着いたのかが不思議だ。そもそもの企画会議にまで思いを馳せながら、次回放送を待ちたい。
(文=寺西ジャジューカ)

芸能界で人気集中「趣味・キャンプ」の座をゲットしたバイきんぐ西村 勝ち取った理由は“キャンプ愛”の深さではない!?

「“好き”が仕事になる」とはよく言ったもので、趣味をそのまま仕事につなげる芸能人は数多い。サッカー経験が冠番組にまで昇華したナインティナインの矢部浩之や、家電好きが集結したことで人気シリーズとなった『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「家電芸人」などは、その代表例だろう。唐突に「ベイスターズ支持」を表明し、物議を醸した佐藤藍子(本当に横浜DeNAベイスターズファン)の存在も印象深い。

 そして今、「趣味・キャンプ」の座席に人気が集中している。この風潮は特にお笑い界に顕著で、キャンプ専用の7人乗り四駆を購入したカンニング竹山や、YouTubeでキャンプ動画を配信しているヒロシなど、すぐさま思い浮かぶ芸人も多い。

 3月24日放送『SUZUKI presents 極上空間 小さなクルマ、大きな未来。』(BS朝日)では、ある2人のお笑い芸人が気を吐いた。ペナルティのヒデとバイきんぐの西村瑞樹だ。

 彼らが出演したこの日、番組は「どちらがキャンプの達人なのか!? 対決」と題して、各々が振るう自慢のアウトドア料理を競わせる対決企画を行っている。

 

■キャンプに狼のオシッコを持参する、バイきんぐ西村の個性

 

西村 我こそは、“芸能界一のキャンプ王”だと思ってますよ。
ヒデ いや、もう歴史が違う!

 わかりやすく対立構造を打ち出す彼らだが、そもそもなぜキャンプという趣味に辿り着いたのだろう?

 先輩芸人であるヒデは、25歳の時にショッピングセンターでキャンプ用品を目にし、試しに始めたら面白くてハマってしまったとのこと。キャンプ歴25年にも及ぶ彼は、最低でも10人でワイワイと楽しむのがスタイルだ。

 一方の西村は、ヒロシから誘われたキャンプが楽しすぎたことが契機だったと告白する。基本的に西村は、1人でしっぽり満喫する“ソロキャンプ”が流儀である。

 今回の舞台「成田ゆめ牧場 キャンプ場」へ到着すると、2人の個性の違いは、より鮮明となる。ヒデは日焼け止めクリームと虫除けスプレーを取り出し、自身のボディを防衛する。対する西村は、得意げに“熊除け”を手にした。

「これ、狼のオシッコです。DNAに刷り込まれてるらしいです。狼が食物連鎖のトップなんですよ。だから、これを小瓶に入れて置いとくと、もう寄ってこない。一応、持ってきました」(西村)

 家族連れにも人気の「ゆめ牧場」には、絶対に必要のないアイテムだ。

 料理対決がスタートするや、次々とメニューを完成させるヒデ。アウトドア用かまどで焼いたピザや30分蒸したローストビーフは絶品で、試食した女性ADたちから見事に「おいしい!」の一言を引き出している。

 西村も負けていられない。女性スタッフに食べさせる料理に「ニンニクの丸揚げ」という微妙なメニューをチョイス。「女性はニンニクのアレ(臭い)を気にされる方もいますけど」とマイナス面を重々承知しながら、構わず食べさせた。結果、女性スタッフは絵に描いたような苦笑いを浮かべる始末。はたまた、道の駅で入手した加工済みの手羽餃子を焼く、既成品頼りの料理法を披露する西村。バラエティ的には、彼も正解だろう。

 

■西村、実はキャンプにハマっていない?

 

 最近、明らかにピンでの露出が増えている西村。その多くは“キャンプの達人”としての出演である。

 3月21日放送『ナカイの窓』(日本テレビ系)で行われた企画「趣味にハマりすぎ芸能人」にも、西村は「1人キャンプ」にハマった芸能人として登場。番組内では焚き火を見ながら太鼓を叩く西村のキャンプ映像が紹介され、司会の中居正広をあからさまに困惑させている。

 しかもこの日の西村は、心理カウンセラーから「実は趣味にハマっていない」「自身の中の満たされないものを埋めるための代償行為としてやっている」「逃避欲求を求めてキャンプへ行っている」と診断されてしまった。

 でも、もはや大した問題じゃない。心底キャンプにハマっていなくとも、今や彼は「趣味・キャンプ」の座席に堂々と居座っているのだ。競争率が高く、渋滞さえ発生しかけていたキャラクターを見事にゲットした西村。

 趣味をそのままテレビ出演につなげる手法は、松方弘樹のマグロ釣りから連綿と続く芸能界の伝統である。
(文=寺西ジャジューカ)

芸能界で人気集中「趣味・キャンプ」の座をゲットしたバイきんぐ西村 勝ち取った理由は“キャンプ愛”の深さではない!?

「“好き”が仕事になる」とはよく言ったもので、趣味をそのまま仕事につなげる芸能人は数多い。サッカー経験が冠番組にまで昇華したナインティナインの矢部浩之や、家電好きが集結したことで人気シリーズとなった『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「家電芸人」などは、その代表例だろう。唐突に「ベイスターズ支持」を表明し、物議を醸した佐藤藍子(本当に横浜DeNAベイスターズファン)の存在も印象深い。

 そして今、「趣味・キャンプ」の座席に人気が集中している。この風潮は特にお笑い界に顕著で、キャンプ専用の7人乗り四駆を購入したカンニング竹山や、YouTubeでキャンプ動画を配信しているヒロシなど、すぐさま思い浮かぶ芸人も多い。

 3月24日放送『SUZUKI presents 極上空間 小さなクルマ、大きな未来。』(BS朝日)では、ある2人のお笑い芸人が気を吐いた。ペナルティのヒデとバイきんぐの西村瑞樹だ。

 彼らが出演したこの日、番組は「どちらがキャンプの達人なのか!? 対決」と題して、各々が振るう自慢のアウトドア料理を競わせる対決企画を行っている。

 

■キャンプに狼のオシッコを持参する、バイきんぐ西村の個性

 

西村 我こそは、“芸能界一のキャンプ王”だと思ってますよ。
ヒデ いや、もう歴史が違う!

 わかりやすく対立構造を打ち出す彼らだが、そもそもなぜキャンプという趣味に辿り着いたのだろう?

 先輩芸人であるヒデは、25歳の時にショッピングセンターでキャンプ用品を目にし、試しに始めたら面白くてハマってしまったとのこと。キャンプ歴25年にも及ぶ彼は、最低でも10人でワイワイと楽しむのがスタイルだ。

 一方の西村は、ヒロシから誘われたキャンプが楽しすぎたことが契機だったと告白する。基本的に西村は、1人でしっぽり満喫する“ソロキャンプ”が流儀である。

 今回の舞台「成田ゆめ牧場 キャンプ場」へ到着すると、2人の個性の違いは、より鮮明となる。ヒデは日焼け止めクリームと虫除けスプレーを取り出し、自身のボディを防衛する。対する西村は、得意げに“熊除け”を手にした。

「これ、狼のオシッコです。DNAに刷り込まれてるらしいです。狼が食物連鎖のトップなんですよ。だから、これを小瓶に入れて置いとくと、もう寄ってこない。一応、持ってきました」(西村)

 家族連れにも人気の「ゆめ牧場」には、絶対に必要のないアイテムだ。

 料理対決がスタートするや、次々とメニューを完成させるヒデ。アウトドア用かまどで焼いたピザや30分蒸したローストビーフは絶品で、試食した女性ADたちから見事に「おいしい!」の一言を引き出している。

 西村も負けていられない。女性スタッフに食べさせる料理に「ニンニクの丸揚げ」という微妙なメニューをチョイス。「女性はニンニクのアレ(臭い)を気にされる方もいますけど」とマイナス面を重々承知しながら、構わず食べさせた。結果、女性スタッフは絵に描いたような苦笑いを浮かべる始末。はたまた、道の駅で入手した加工済みの手羽餃子を焼く、既成品頼りの料理法を披露する西村。バラエティ的には、彼も正解だろう。

 

■西村、実はキャンプにハマっていない?

 

 最近、明らかにピンでの露出が増えている西村。その多くは“キャンプの達人”としての出演である。

 3月21日放送『ナカイの窓』(日本テレビ系)で行われた企画「趣味にハマりすぎ芸能人」にも、西村は「1人キャンプ」にハマった芸能人として登場。番組内では焚き火を見ながら太鼓を叩く西村のキャンプ映像が紹介され、司会の中居正広をあからさまに困惑させている。

 しかもこの日の西村は、心理カウンセラーから「実は趣味にハマっていない」「自身の中の満たされないものを埋めるための代償行為としてやっている」「逃避欲求を求めてキャンプへ行っている」と診断されてしまった。

 でも、もはや大した問題じゃない。心底キャンプにハマっていなくとも、今や彼は「趣味・キャンプ」の座席に堂々と居座っているのだ。競争率が高く、渋滞さえ発生しかけていたキャラクターを見事にゲットした西村。

 趣味をそのままテレビ出演につなげる手法は、松方弘樹のマグロ釣りから連綿と続く芸能界の伝統である。
(文=寺西ジャジューカ)

相方・小峠英二も大喜び!? バイきんぐの“じゃないほう”西村瑞樹に大ブレークの兆し

「ここのところの“ブレーク”で、小峠さんは『ようやく、あいつの天然の面白さが伝わりだしたよね』と、喜んでいましたよ」(テレビ局関係者)

『キングオブコント2012』で優勝してブレークした人気コントコンビ・バイきんぐ。優勝後は「なんて日だ!」の小峠英二ばかりがフォーカスされていたが、ここにきて“じゃない方芸人”の西村瑞樹にスポットが当たっている。

「彼は何のロケに対しても文句も言わないし、本人のこだわりがまったくないので、現場は非常に使いやすいんです。本人も『必要最低限のお金があれば生活できる』と豪語していますし、そういう性格だから、今放送されている『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日系)内の海外ロケ『激安! いいね! アース』ができるんでしょうね」(バラエティスタッフ)

 この企画は、インスタグラムの写真についた“いいね!”の数が、そのまま旅の生活資金になり、1日に使えるお金は、前日にインスタグラムにアップした写真についた“いいね!”の数だけという過酷なルール。

「西村さんは普段から山奥でキャンプなどをしている人なんで、海外でのロケもその延長みたいな気分で行ってるみたいですよ(笑)。このロケは業界内視聴率も高いので、今後も海外ロケの仕事が増えるでしょうね。最近はダウンタウンさんをはじめ、大物MCの方たちや現場のスタッフが、とにかく西村さんを使いたがってますから、そのうち相方の小峠さんより忙しくなるかもしれませんよ」(芸能事務所関係者)

 小峠からすると“なんて日だ!”とうれしい悲鳴を上げたくなる日が来るかもしれない。

相方・小峠英二も大喜び!? バイきんぐの“じゃないほう”西村瑞樹に大ブレークの兆し

「ここのところの“ブレーク”で、小峠さんは『ようやく、あいつの天然の面白さが伝わりだしたよね』と、喜んでいましたよ」(テレビ局関係者)

『キングオブコント2012』で優勝してブレークした人気コントコンビ・バイきんぐ。優勝後は「なんて日だ!」の小峠英二ばかりがフォーカスされていたが、ここにきて“じゃない方芸人”の西村瑞樹にスポットが当たっている。

「彼は何のロケに対しても文句も言わないし、本人のこだわりがまったくないので、現場は非常に使いやすいんです。本人も『必要最低限のお金があれば生活できる』と豪語していますし、そういう性格だから、今放送されている『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日系)内の海外ロケ『激安! いいね! アース』ができるんでしょうね」(バラエティスタッフ)

 この企画は、インスタグラムの写真についた“いいね!”の数が、そのまま旅の生活資金になり、1日に使えるお金は、前日にインスタグラムにアップした写真についた“いいね!”の数だけという過酷なルール。

「西村さんは普段から山奥でキャンプなどをしている人なんで、海外でのロケもその延長みたいな気分で行ってるみたいですよ(笑)。このロケは業界内視聴率も高いので、今後も海外ロケの仕事が増えるでしょうね。最近はダウンタウンさんをはじめ、大物MCの方たちや現場のスタッフが、とにかく西村さんを使いたがってますから、そのうち相方の小峠さんより忙しくなるかもしれませんよ」(芸能事務所関係者)

 小峠からすると“なんて日だ!”とうれしい悲鳴を上げたくなる日が来るかもしれない。