
今年7月16日から18日まで、大阪府立労働センター「…
3月13日に週刊誌報道と自身のブログにより、元モーニング娘。でタレントの後藤真希(33)と元交際相手のB氏(28)の不倫関係が発覚した。また、後藤の夫であるA氏(30)がB氏に対し330万円の損害賠償を請求する民事裁判を起こしていることも明らかになっている。その後、後藤の謝罪により夫婦関係は修復したようだが、B氏に対する訴訟は取り下げられていない。
それを受け、ネットでは「嫁は許すけど相手からはお金を取るって、それは美人局なんじゃないの?」「これ後藤もグルだったら恐喝だよな」など疑問の声が上がっている。
「B氏は裁判で、証拠として『また泣けてきた』『助けて』というLINEのスクリーンショットや、後藤の体に出来た青アザの写真も提出したとのこと。これらが本当に後藤から送られたものだとすれば、B氏が暴行を信じたのは仕方ありませんね」(芸能ライター)
しかし一方の後藤は裁判所に提出した陳述書で、次のように述べたようだ。
「ホテル内で、Bさんからキスやハグをされ、体を触られたりしたことに対して、最初は拒んでいましたが(中略)断り切れずに行為に及んでしまいました」「Bさんは開き直って、夫に対しても『真希さんと結婚する気でいます』という意味不明な発言をしたようです」(後藤真希が提出したという陳述書)
後藤からB氏宛てに送られたというLINEのスクリーンショットによると「将来のプランをたててみてね」としていたはずだが、ここでは完全に被害者のような口ぶり。B氏にしてみれば裏切られた形となってしまった。
「B氏が提出したLINE画像によれば後藤からB氏に相談を持ちかけたように見えますし、裁判が続くことには違和感があります。うがった言い方をするとこれでは後藤と夫による美人局のようにも見えてしまいます。不倫が明らかになったきっかけも、後藤の車のドライブレコーダーに記録されていたものですしね(笑)。ただし性的な関係を持ったことは相談に乗るということとは違いますので、そこはB氏の重大な過失です。こういった場合の正しい手順としては、まず弁護士などに相談するべきでした」(同)
性交に及んだ回数やLINEのやりとりが公開されるたびに後藤のイメージダウンは進む一方だが、今後も裁判が続けばさらに恥ずかしい事実が明らかになるかもしれない。幼いお子さんのためにも、早い段階で収束してほしいものだが。
3月13日に週刊誌報道と自身のブログにより、元モーニング娘。でタレントの後藤真希(33)と元交際相手のB氏(28)の不倫関係が発覚した。また、後藤の夫であるA氏(30)がB氏に対し330万円の損害賠償を請求する民事裁判を起こしていることも明らかになっている。その後、後藤の謝罪により夫婦関係は修復したようだが、B氏に対する訴訟は取り下げられていない。
それを受け、ネットでは「嫁は許すけど相手からはお金を取るって、それは美人局なんじゃないの?」「これ後藤もグルだったら恐喝だよな」など疑問の声が上がっている。
「B氏は裁判で、証拠として『また泣けてきた』『助けて』というLINEのスクリーンショットや、後藤の体に出来た青アザの写真も提出したとのこと。これらが本当に後藤から送られたものだとすれば、B氏が暴行を信じたのは仕方ありませんね」(芸能ライター)
しかし一方の後藤は裁判所に提出した陳述書で、次のように述べたようだ。
「ホテル内で、Bさんからキスやハグをされ、体を触られたりしたことに対して、最初は拒んでいましたが(中略)断り切れずに行為に及んでしまいました」「Bさんは開き直って、夫に対しても『真希さんと結婚する気でいます』という意味不明な発言をしたようです」(後藤真希が提出したという陳述書)
後藤からB氏宛てに送られたというLINEのスクリーンショットによると「将来のプランをたててみてね」としていたはずだが、ここでは完全に被害者のような口ぶり。B氏にしてみれば裏切られた形となってしまった。
「B氏が提出したLINE画像によれば後藤からB氏に相談を持ちかけたように見えますし、裁判が続くことには違和感があります。うがった言い方をするとこれでは後藤と夫による美人局のようにも見えてしまいます。不倫が明らかになったきっかけも、後藤の車のドライブレコーダーに記録されていたものですしね(笑)。ただし性的な関係を持ったことは相談に乗るということとは違いますので、そこはB氏の重大な過失です。こういった場合の正しい手順としては、まず弁護士などに相談するべきでした」(同)
性交に及んだ回数やLINEのやりとりが公開されるたびに後藤のイメージダウンは進む一方だが、今後も裁判が続けばさらに恥ずかしい事実が明らかになるかもしれない。幼いお子さんのためにも、早い段階で収束してほしいものだが。
『わが子に会えない』(PHP研究所)で、離婚や別居により子どもと離れ、会えなくなってしまった男性の声を集めた西牟田靖が、その女性側の声――夫と別居して子どもと暮らす女性の声を聞くシリーズ。彼女たちは、なぜ別れを選んだのか? どんな暮らしを送り、どうやって子どもを育てているのか? 別れた夫に、子どもを会わせているのか? それとも会わせていないのか――?
第16回 有井なみさん(仮名・30代前半)の話(後編)
アルバイト先の仲間とでき婚。しかし、夫は口だけで、育児や家事を手伝ってくれない。3年後、2人目の子が生まれるも、そんな状況は変わらず、夫婦仲は悪くなっていく。義母によるお金の無心、夫の浮気、そして義母や義兄夫婦も含めた夫側の計画的な「息子連れ去り事件」により、2人の子と離れ離れになってしまった。さらに、通帳や銀行印、マンションの権利書、車まで、夫たちに取られてしまったのだった。
■夫らを未成年者略取誘拐罪で刑事告訴
――その後の生活は、どんな感じだったんですか?
精神的にどん底で、睡眠薬や精神安定剤が欠かせませんでした。日常生活に対しても無気力になり、心にぽっかり穴があいてしまったようでした。そのとき励ましてくれたのが、担当してくれた弁護士です。相談に行ったところ、「あなたがしっかりしてないと親権は取れない」と言われたんです。私、はっとして、以後は行動を改めました。子どもたちがいつ帰ってきてもいいように、日々の生活のリズムを崩さないよう頑張ったんです。精神安定剤などの薬にしても、お医者さんにお願いして減らしていきました。
――長男は幼稚園に通っていたはずですが……。
連れ去られた次の日には、Hの実家近くの幼稚園へ入園手続きが取られていました。転園先を突き止めて、電話したら「そんな子はいませんし、知りません。もう電話しないでください」とのこと。おそらく義母が「実母に虐待を受けていました。もし実母から電話がかかってきても、子どもに取り次いだり、連絡先を教えたりしないようにしてください」と伝えたんでしょうね。
――裁判※1などはやったんですか?
子どもを返してほしいということで、家庭裁判所で審判を起こしたんです。それに加えて未成年者略取誘拐罪で刑事告訴し、警察に告訴状を受理してもらいました。
※1 審判と裁判――どちらも家裁が審理した結果を当事者に下すという共通点がある。審判は非公開で口頭弁論もないまま審判が下るが、裁判は公開されていて口頭弁論の末、判決が下るという違いがある。
――刑事告訴ということは、Hさんや義母たちは警察へ出頭させられたんですか?
そうなんです。H、義母、義兄らを告訴したので、彼らは被疑者として、取り調べを受けました。
――Hさん側は、何か申し立てていたんですか?
連れ去りの半年後、相手方から離婚調停の申立書が届きました。それと同時に夫からはよりを戻したい旨のメールと、結婚記念日のプレゼントが届きました。
――結婚記念日のプレゼントって、何が入っていたんですか?
おそろいのパジャマです。夫と私の名前が刺繍されていました。
――離婚調停の申立書と結婚記念日のプレゼントが同時に届くって、なんだか気味が悪いですね。それで、調停でHさん側はどんなことを主張してきたんですか?
「母親が子どもを殺そうとした」とか、「統合失調症で危ないから子どもに会わせられない」とか「虐待した」とか。あることないこと、すごくひどいことを書かれました。すべて義母が書いていたみたいです。
――連れ去ったとはいえ、実際に子どもを育てているHさん側のほうが、立場が強そうに見えますね。
だけど、私のケースは調査官が本当によく冷静に見てくださる方で、子どもたちとの面会を実現するべく、すごくうまいことやってくれました。
――有井さんが最初に審判を起こしてから、子どもと会わせてもらうまでに、どのぐらいかかったんですか?
3カ月です。審判や調停の期日はだいたい1カ月に1回なので、時間がかかるんです。その間は、義母や義兄の妻が子どもたちにずっと、ありもしない私の悪口を吹き込んでいたみたいです。「ママが包丁で刺そうとしたけど助けてあげたからね」「ママに会ったらパパに会えなくなっちゃうよ」「ママに会ったら殺される」とか。そんなことを寝る前に義母から毎晩言われていたようです。
――最初の面会は、どのようにして行われましたか?
今後も会わせていいのかを見る、試行面会というものです。裁判所の面会用の部屋で、30分だけ行われました。マジックミラー越しに、部屋の外から調査官などが様子を見ているんです。同じ部屋で、まずはHと子どもたちが過ごしていて、そこからHだけが退席して私と私の両親が入り、その後、両親が退席して、私と子どもたちだけになります。私と子どもたちだけで過ごしたのは、5分にも満たない時間でした。
――子どもたちの様子はどうでしたか?
会ったとき、長男は、私と目を合わせようとすらしませんでした。下の子は風邪じゃないのに風邪薬でも飲まされてるのか、目がとろんとしてた。普通だったら「わー、ママ!」とか言って駆け寄ってくるはずなのに。それでも、私の膝にちょこんと座ってくれました。
――やっぱり覚えててくれてるんですね。上の子も寄ってきたんですか?
いえ。下の子の様子を見て、「ママに触ったら敵になっちゃうから」って、泣きそうになりながら叫んだんです。義母たちが毎晩、“なみ=ひどい母親”というイメージを植え付けた成果ですね。長男は、片親疎外症候群(PAS)※2にかかっていたんです。
※2 PAS――子どもが片方の親(多くの場合は同居親)の影響を受けて、正当な理由なく、もう片方の親(別居親)との交流を拒絶する事態【青木聡・大正大学心理社会学部臨床心理学科教授】
――そんなことを言われて、パニックになりませんでしたか?
別居親の団体に相談に乗ってもらっていたので、気構えはできていました。だから私、「大丈夫だよ、そんなことないよ。何があっても、2人のこと大好きだからね」って優しく言えました。
その後、審判や調停を行っていく中で、月1回という面会の取り決めがなされる。有井さんは2人の息子に会うために、毎週末、義父母や元夫が住んでいる茨城県西部へ出かけるようになる。
向こうは面会させたくないから、直前で『インフルエンザにかかった』とか言いだしたりするんです。そんなの仮病に決まってます。向こうの家までは片道2時間半以上。しかも、キャンセルされることもままありました。それでも毎週行って、何回かに1回、数時間だけだけど会えたんです。
離婚調停※3が裁判へと移行していく過程で面会交流のルールが変わり、子どもたちと泊まりで会えるようになる。それは、家裁の調査官が有井さんと子どもたちの面会の必要性を調停の中で主張してくれた結果だった。義母たちが連れ去って1年。初めて1週間の面会を実施しているとき、有井さんのもとに吉報が届く。子の監護者指定が決定し、親権が有井さんに確定したのだ。
※3 調停――調停委員を間に挟み、当事者同士の話し合いによって解決を図る手続き。
義実家から裁判所の人たちや警察官が、子どもたちを強制的にうちへ連れてくるというのだけは避けたかった。家裁のほうで、そうならないよう1週間の面会中に、親権が確定するようにしてくれたんです。
――相手は、すんなりと子どもの引き渡しに応じてくれたんですか?
義母サイドが「刑事訴訟を取り下げてくれたら、引き渡す」という条件を出してきたんです。それで最終的にはまとまりました。ずっと警察の取り調べを受けるのは、心理的にキツイでしょうからね。親権が確定してから1カ月ほどした後に、ようやく離婚が成立しました。親権確定と同時でなかったのは、財産分与などの条件を決める必要があったからです。
父親Hさんから母親である有井さんへ、大人の都合で住むところを転々とさせられる子どもたちの心の負担がなるべく少ない形で、決着したのだ。
――その後はどういうふうにして、子ども2人との生活を作り上げていったのですか?
それがすごく不思議なことに、子どもたちが私の家で暮らすということが決まった時点で、長男のPASが突然、バキッと全部解けたんです。
――えっ? それはどういうことでしょうか?
義実家で暮らしていた時は、緊張していて「義実家の人たちに嫌われないように」とか、「自分の居場所はここだから、ここで暮らしていかなきゃいけない」と、たくさん気を使って過ごしていたんだと思うんですけど、「今日からここで暮らすんだよ。今まで暮らしてきたおうちに戻ってきたよ」って言った瞬間に「ママー」って言って甘えてきてくれました。
――長男に態度を変えた理由を聞きましたか?
あるとき1回だけ、「ママのこと嫌いって言ってたことあったよね。覚えてる?」って聞いたんです。すると涙を流しながら「本当は思ってなかった」って、喉を震わせるようにして言っていました。間で板挟みになってつらかったんでしょう。だけど自分の身を守るために、自己防衛の究極の手段だったんだろうなって。そんな大事なことも言えないし、自分の感情を殺さなきゃいけない環境なんてよくないと思ったので、逆に引き取ることになったときには、これからも「パパのことが好き」ってちゃんと言えるよう、Hに積極的に会わせるつもりでした。
――元夫のHさんに会わせたいということですか?
もちろんです。面会交流ってお互いのためでもあるけど、でも一番は子どものため。私に会わせないようにしたから、今度は逆に、私がHには会わせない――なんていうふうにはしたくない。子どものことを真剣に考えたら、「パパに会いたい!」という気持ちを隠さなくてもいい環境、会いたい時に会える環境を作ることが大切なんじゃないかと思いました。
――離婚後、Hさんとお子さんたちは、どのように会わせているんですか?
Hはその後も実家に住んでいて、面会のたびに東京に来ました。一緒に遊びに行ったりとか、4人でプールに行ったり、ご飯食べに行ったりとかしたんです。その後、彼が私たちのすぐ近所に引っ越してきたので、それ以降は、しょっちゅう遊びに来たり行ったりするようになりました。子どもたちも、Hのところに泊まりに行ったりするようになったんです。
――現在も面会は順調に行えていますか?
ところが彼、再婚しちゃったんです。再婚する少し前から、全然会ってくれなくなりました。それどころか、メッセージですら、なかなかこなくなりました。下の子が私のLINEから「パパ元気ですか? いつ遊べますか?」ってメッセージを送っても、最近は既読スルーです。後で知ったんですが、再婚相手との間に子どもが生まれたそうなんです。
――Hさんが再婚したということを、子どもたちは知っているんですか?
それを言うべきか、すごく迷いました。「パパとまた結婚してほしい」って、ずっと言われていたので。だけど本人から「今度、再婚することになりました」と聞いた時点で、2人には伝えました。
――子どもたちの反応は?
下の子はまだ幼くて、ひょうきんな性格なので「へえ、そうなんだ。また離婚するかもね」って、明るい声で平然と言いました(笑)。一方、上の子はボロボロと涙を流して「ママが早くパパと結婚しなかったから、ほかの女の人と結婚しちゃったんでしょ。ママがいけないんだよ!」って言いました。
――それは傷つけちゃいましたね。
でも、泣いて吹っ切れたみたい。「パパとまた結婚して」とは言わなくなったし、一緒に外に出て歩いていると、「ママ、あの人と結婚したら?」って、全然知らない人を指さして言うようになりました。
――子どもなりに、前向きに考えてるんでしょうね。会いたい気持ちはあるはずなのに。
そうなんです。パパが大好きですからね。心の中では傷ついてると思います。
――では、有井さん自身は今後、再婚する気はありますか?
離婚した直後は、また結婚なんて怖いし、こりごりだし、考えられないと思っていましたが、今は子どもたちを受け入れてくれる方がいて、その方のことを子どもたちも受け入れてくれるなら、今度こそ幸せな家庭を作りたいなと、前向きな気持ちになってきました。
激動の体験を経てトラウマを抱えながらも、前向きに生きている有井さん。そんな彼女のマジックショーを私は今後、見に行きたいと思っている。
西牟田 靖(にしむた やすし)
1970年大阪生まれ。神戸学院大学卒。旅行や近代史、蔵書に事件と守備範囲の広いフリーライター。近年は家族問題をテーマに活動中。著書に『僕の見た「大日本帝国」』『誰も国境を知らない』『〈日本國〉から来た日本人』『本で床は抜けるのか』など。最新巻は18人の父親に話を聞いた『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所)。数年前に離婚を経験、わが子と離れて暮らす当事者でもある。
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
■ヤクザのマフィア化も心配です
暑かったり寒かったり、地震があったりで落ち着きませんが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 稼業の世界も何かと落ち着きませんね。
中でも3年前に発足した神戸山口組の中核組織である「山健組」の代替わりは注目されました。もともとは山口組・田岡一雄三代目の腹心の部下だった山本健一氏がつくった組織で、この5月に五代目体制が発足しています。このことに関連して、神戸山口組からさらに分かれた「任侠山口組」との「三つ巴」の関係の変化や、移籍や引退者の動向が注目されていたのです。
私のオットの元若い衆の話やネットのウワサによりますと、それほどたくさんの移籍や引退はないみたいですね。それでもメディアは「県警は新人事が抗争の火種になる恐れもあるとみて警戒を強めている」(5月16日付「神戸新聞」)などと、カタギの皆様の不安をあおるのがお得意ですが、まあ今どきドンパチはないですよ。抗争になればトップが逮捕されるからです。ただでさえヤクザ社会への逆風が強い時代に親分不在では、組織が運営できませんからね。実行犯の刑罰も重く、人生の時間ももったいないですし。
仮に誰かを襲撃するなら、犯人が誰だかわからないようにするでしょう。完全なマフィア化ですね。「きっちり『いい仕事』をして自首する」というかつての日本の侠(おとこ)はもう絶滅です。
もうひとつ、山口組をめぐって気になるニュースがありました。
5月9日に、山口組で若頭補佐や顧問を歴任した芳菱会(現・國領屋一家)の元総長・瀧澤孝氏(80歳)が亡くなられました。瀧澤氏は、2009年に引退されていますが、01年に「ボディガード役の子分さんに拳銃を持たせていた」という銃刀法違反で起訴されて以来、亡くなるまでの約20年を「刑事被告人」として過ごされたことで、ヤクザやメディア関係者の間では有名な方です。
1997年に山口組五代目の若頭だった宅見勝氏が射殺されてから、「親分衆はボディガードに銃を持たせている」という警察の見込み捜査が続いていたのですが、瀧澤氏は「銃の所持は指示していない」と最初から否認していました。
結果は、一審も二審も無罪。ざっくりいうと、「拳銃を持つように命令したかどうか証拠がない」すなわち「ヤクザだからって、指示したかどうかわからないなら、無罪でいいじゃん」的な判断だったのです。今では考えられませんけどね。でも、最高裁は「明確な指示? そんなこと知るか。暴力団組長に無罪判決なんか出せねえ」と思ったらしく、地裁に差し戻しました。それで、地裁がまた無罪判決を出し、次は高裁が再び差し戻し……という異例の無限ループ裁判となったのです。
瀧澤氏が亡くなられた日は、大阪高裁でナント8度目(!)の審理となる「第二次差し戻し控訴審」の判決が言い渡される予定でした。氏は以前から体調を崩されていて、この日も弁護団が健康上の理由で公判手続き停止を求めていたと報道にありました。被告人である瀧澤氏が亡くなられたことで公訴棄却となりましたが、ご存命であれば、まだまだ続いていたのでしょう。すごいお話ですね。
弁護士さんは儲かったかもしれませんが、基本、裁判が開かれるために使われるお金は全部税金です。なんでこんなムダが堂々と行われているのでしょうか? 誰か止める人はいなかったんですかね。
ちなみに、瀧澤氏の起訴とほぼ同時期に、現在の山口組六代目である司忍氏、三代目山健組の桑田兼吉氏(07年死去)も同様の案件で起訴されています。司氏は一審では無罪だったものの、05年に有罪が確定、桑田氏は一審から有罪で03年に確定して、それぞれ収監されています。そういえば司氏は10億円、瀧澤氏は12億円という破格の保釈金も当時は話題でした。
今なら間違いなく一審から有罪でしょうが、ズルズルと結論を先延ばしにされるのも、気持ちのいいものではないですね。それにしても、晩年をずっと刑事被告人として過ごされるのって、どうなんでしょうか? 「病状の悪化は、裁判のストレスが原因」とおっしゃる関係者もいらっしゃいます。迅速な裁判を受ける権利は、憲法で保障されているのに、ヤクザにはそれすら認められません。まさにヤクザであることが罪だという「ヤクザ罪」です。
「それがイヤならヤクザをやめろ」と思われるでしょうね。でも、やめても生活できる方は限られていますし、瀧澤氏クラスになれば、たくさんの若い衆を養わなくてはならないので、簡単にはやめられないでしょう。元当事者として、いろいろ考えさせられるニュースでした。
『わが子に会えない』(PHP研究所)で、離婚や別居により子どもと離れ、会えなくなってしまった男性の声を集めた西牟田靖が、その女性側の声――夫と別居して子どもと暮らす女性の声を聞くシリーズ。彼女たちは、なぜ別れを選んだのか? どんな暮らしを送り、どうやって子どもを育てているのか? 別れた夫に、子どもを会わせているのか? それとも会わせていないのか――?
第14回 山本裕子さん(仮名・40代)の話(後編)
看護師として勤務していた都内の大学病院の入院患者だった男性と退院後に交際を始め、3カ月で結婚の話に。Uターン就職したいという夫の実家がある東北へ移住したものの、義父母はもちろん、盛大な結婚式を挙げた4カ月後に出戻りした義妹からも冷たい仕打ちに遭う。その後、長男、長女を出産し、一軒家を購入するが、家事も育児もせず、妻をこき使う夫は変わらなかった。自分の両親は結婚を反対していたため、挨拶にも行かずじまいだったが、老後の面倒を見てもらおうと、九州から、目と鼻の先に引っ越してきた。しかし、その実の両親との関係も改善せず、精神安定剤を飲んで泣いてばかりいた。
■夫が、甥の借金の連帯保証人になろうとした
――家庭内別居を3年続けながら、離婚裁判を戦ったそうですね。その発端は何だったんですか?
義妹の息子(夫の甥)が漁協に就職した後、3年前の5月、夫が変なことを言いだしたんです。「保証人になるから、ハンコと印鑑証明持ってこい」って。何のことかと思ったら、「甥が140万円でローンを組んで車を買うらしい。だったら僕が連帯保証人になってあげたい」って。しかもその申込書、“○○ファイナンス”って書いてある。これは明らかにサラ金です。
――親である義妹が買ってあげたらいいのに……。
彼女は息子を産んだ後、親戚のコネでいろいろ仕事していました。だけど続かなくて、家賃を滞納したり、借金取りから逃げるために居留守を使ったりしてたんです。車を買ってあげるお金なんか、彼女にあるはずがない。だから兄である夫が甥の親代わりってことで、車を買ってあげようとしたみたいです。身内愛が強いから。でも、私からしたら、とんでもない話。百歩譲って買ってあげるにしても、中古で十分だし、サラ金を使う必然性もない。下手したら、利息が膨らんで家を取られかねない。だから私、夫に言ったんです。
「連帯保証人になるってことの重さをわかってるの? それとも今後もし甥が『家を買ってよ』って言ったら、家の保証人にだってなるつもりなの? 車よりも10倍20倍の額になるよ」
「なるに決まってるだろ! 俺は親代わりなんだから」
「私は、そこまではできない。自分の子どもが一番だから。あなたがそう言うのなら、もう一緒にはいられない」
「そうですかそうですか。だったら離婚すればいいんですね。僕は弁護士いっぱい知っているんだから」
「保証人になるのも断って!」
そんなとき、当時高3の娘が帰ってきたんですよ。帰宅早々、異様な修羅場です。緊迫感に娘は耐えられなくなって、かわいそうに泣きだしてしまいました。そんな娘を気にかけるどころか、夫は背を向けて電話をかけ始めました。
「ごめんね。保証人になれないんだ」
すごく申し訳なさそうに、電話で言ってるんです。そのときからです。家庭内別居が始まったのは。
――その後の同居生活は、どうなったんですか?
連帯保証人になると夫が言いだしてケンカになった後、半年以上波風を立てないよう普段通りにしていました。というのも、娘の大学受験が終わるのが、その年の12月だったからです。ただ、そういう事情を夫は知りません。だから5月以降、いきなり家庭内別居状態となりました。
――それぞれ、どこに住んでいたんですか?
夫は1階のダイニング(15畳)と2階の4部屋のうち3部屋。私たち3人は、1階の6畳間に固まって住みました。娘は私とずっと一緒に6畳間にいて、受験勉強もコタツでずっとやってました。
――旦那さんとの会話は?
まったくありません。何か不満があって、私が直接言ったら「弁護士を通してください」って言われておしまい。同じ家にはいるんだけど、何から何まで別でした。洗濯機の洗剤とか、そのうちティッシュペーパーまで別にするようになりました。トイレはさすがに共用。だから私が結局、掃除してました。
――一緒の家にいて、攻撃したりされたりはしなかったんですか?
トイレのドアにヘアクリームが塗りたくられてたり、髪の毛を切ったものを風呂場にまかれたりと、夫からの嫌がらせが続きました。だけど一番こたえたのは、ダイニングにある大型液晶テレビ(52インチ)の音を最大限で、しかも部屋の照明を完全に落としてのシアターモードで、夫が見ていたってこと。しかもダイニングはモノで埋まってた。ペットボトルや空き缶、各世代のデスクトップパソコン5~6台。彼の大学時代のテキストすべてとか。6畳間とキッチン以外はゴミ屋敷状態でした。
――食事は、どうされていたんですか?
鶏肉を2キロとか買ってきて、チャーハンと唐揚げと鶏チリ、鶏の南蛮煮、鶏シュウマイを作ったり。ミンチを何キロも買ってハンバーグを10個とか、まとめて作ったり。食費はひとり一食100円と切り詰めました。そのとき夫は事実上、お金を入れてくれなくなってたから。
――真っ暗な中、料理は旦那さんがいる前を運ぶわけですね。
それでもね、ダイニングにいてくれたら、まだよかったですよ。夫がいたのはキッチンとダイニングの間なんです。彼が在宅中はずっとそこにいるんだけど、「通るよ」という言葉のやりとりすら、その頃はなくなってて。彼が陣取ってると、事実上キッチンは使えない状態だったの。夫は何を食べてたかって? お弁当とか買って食べていたみたい。
――3年間ずっとそういう生活が続くって、想像がつかないですが……。
それこそ夫に放火されて、夫以外、焼死ということだってありうる状態でした。何をされるかわからないし不安なので、3人で固まって6畳間で寝ました。私と娘はシングルベッドで、息子はコタツでね。
――それに加えて、調停や裁判でのやりとりがあったんですね?
同居しながらの離婚裁判とか調停って、本当に大変。裁判所には別の車で行き、裁判なり、調停なりを終えた後、同じ裁判所から出てきて、それぞれ別の車で移動するんです。それで、帰ってきたら、ずっと夫がいるわけ。気持ちが休まらない。
――離婚に至るまでの経緯を、お話しいただけますか?
その年の12月。娘の受験が終わった後、近くにある法律事務所を訪問しました。20万円を支払って、弁護士に解決をお願いしたんです。目的は協議離婚の実現。だけど、夫の方が一枚上手でした。というのも、夫は保険会社のトラブル対応係で、のらりくらりかわすのが上手なんです。裁判所での振る舞い方も心得ている。それで、私がお願いした弁護士も、まんまとやられました。
――どういうことですか?
先ほど「家にはお金を入れてくれなくなった」と話しましたが、弁護士は夫との間で「毎月15万円を振り込む」と取り決めてくれたものの、振り込み先が彼の通帳になっていたんです。夫は家に生活費を入れているふりをして、全部自分で使っていました。だから、私と子ども2人は、私の収入(手取り14万円)だけで暮らすしかなかった。
――よく飢え死にしなかったですね。
家のローンは終わってましたが、本当に毎日がギリギリでした。それで途中、もうダメだと思って、夫に「離婚してください」と土下座したこともあります。すると、夫に鼻で笑われました。そして、椅子に座ったまま足をぶらぶらさせて、「弁護士の先生に聞いてみないとね~」って、バカにしたように言うんですよ。
――よく心が折れませんでしたね。
いえ、とっくに折れてますよ。ストレスまみれ。精神安定剤をどれだけ飲んでたか。その日、娘が手を握って一緒に寝てくれなかったら、たぶん一睡もできなかったと思う。その頃はほんときつくて、夫が出勤していなくなると、ひたすら皿を割りまくりました。破片が飛び散らないよう、段ボールの中でね。あとは職場の仲間ですね。看護師仲間とバカを言い合ったりすることで、気分転換ができた。
――その後は、どうなりましたか?
半年後となる2年前の6月、人づてで別の弁護士を紹介してもらい、会いに行きました。その弁護士先生、顔を合わせたとき、「どうぞおかけください。話は聞いてます。大変でしたね。私でよかったら、お話を聞かせください」と言ってくださった。それを聞いて、せきを切ったように涙が出てきました。でも泣いて、すごく気持ちが楽になりました。精神安定剤なんかより、ずっと効きます。まさに“神対応”です。
――裁判は、どういうふうに進んでいったんですか?
6月に相談に行って、さっそく7月に離婚調停が始まった。3回やって不調。その後、離婚の件は裁判になりました。親権を争っているわけでもないし、DVでもない。案件として、深刻さはそれほどでもない。だけど、一向に解決しなかった。
――なぜですか?
夫が頑強に解決を阻んだからですよ。夫は親戚の手前、離婚だけは避けたかったみたい。のらりくらりと話をそらしたり、逐一、証拠の提出を要求したり。裁判官が読み間違えたら大声で指摘したりして、裁判が一向に進まないように妨害を繰り返したんです。裁判沙汰になるような、面倒な人身事故の担当を20数年やっているから、裁判所は彼にとっては“自分の家の庭”同然のところなんです。老獪のひとことです。
――結局、まとまったのはいつですか?
同時に進行していた婚姻費用調停は、半年後に先にまとまりました。それで毎月11万円が、私の口座に入ってくるようになりました。そこからは生活が楽になって、貯金ができるようになりました。一方、離婚裁判の方は、ほぼ1年かかりました。結審したのは昨年の9月末のことです。ローンが終わっている2階建ての家は、私と子ども2人のもの。子どもは月5万円の養育費が2人分。ただ上の子は、大学を卒業する今年3月末まで。娘はまだ先なので、そのときまでですね。
――それで、旦那さんはすぐに出ていったんですか?
また、ごねだして振り出しに戻ったら大変です。だから、年末までの努力目標としました。
――彼が家を去っていったのはいつですか?
最後の最後、昨年の大みそかです。私たちは道向かいの両親の家にいて、彼が出ていくのを待ちました。軽トラを借りて、彼1人で作業して引っ越していきました。出ていったのは大みそかの夜9時でした。最後の最後まで、家を使い倒して出ていきましたね。ゴミがぶちまけられてて、家全体が正真正銘のゴミ屋敷になってました。
――彼が出ていった後の生活はどうでしたか?
年が開けて元日の朝、ウォーターベッドからナメクジが大量に出てきて、ぞっとしました。だけど、これまでつらかった3年間を考えると、大したことはなかったです。意を決して駆除しました。2階の部屋のうち1つを残して3つを彼が使ってたんですけど、出ていった後、3日3晩ほとんど寝ずに掃除しました。
――ゴミは、どのぐらいありましたか?
リサイクルショップの人には、軽トラで3往復してもらいました。お金になったものもあったので、差し引きマイナス3万円ほど。あとは全部ゴミ捨て場へ持っていきました。段ボール箱で30箱ほどと、ゴミ袋数十袋。夫のものだけじゃなくて、いらないものは全部捨ててリセットしたんです。いわば人生の一大断捨離という感じです。
――3日たって部屋が片づいた後、心境の変化はありましたか?
朝起きて、物音を立ててもいい幸せ。ご飯をテーブルの上で食べられる幸せ。本当に何もかもが幸せ。テレビのリモコンを持って、子どもたちと一緒に何を見ようかとチャンネルを選ぶ幸せ。そういう当たり前のことが、幸せに感じられます。私、今人生で一番幸せだと思う(笑)。
――お子さんたちの様子はいかがですか?
娘なんか、あまりの解放感からか、冬なのに家の窓を開けっぱなしにして馬鹿笑いしたり、ヘンテコな踊りをしたりしてますよ。父親に対しては、裏切られたって気持ちが大きかったみたい。だから、3年間の仕打ちについては当然恨んでます。
息子は、もっとドライです。私が「弁護士に頼もうか」って話をしてたとき、「割り切って、生活費入れてもらってたらいいんじゃない?」と冷静に言い放ってましたもの。私が十数年前に「別れたい」って話してたときから、「覚悟してたし、父親のことはそう見てた」って、離婚後に話してくれましたから。
ともかく、今になって言えるのは、3人で結束したからこそ、この3年間を乗り越えられたってことです。だから、子どもたち2人との絆はものすごいですよ。
――今後、子どもを父親に会わせますか?
息子は23歳で、娘は20歳。もう2人とも大人だから、会いたければ会いに行けばいいし、連絡も取ればいい。だけど、子どもたちにしたって、そんな気持ちはさらさらないみたい。「早く死んだらいい」って言ってるぐらいだから。怖いのは、彼が病気になったときです。15年以上、1日3回風邪薬を飲み続けていたぐらい呼吸器がおかしいんです。タバコの吸いすぎ。このままだと、持病の肺気腫が悪化する。そのとき子どもたちに「助けて」と言ってくるかもしれない。
――この先、元夫と会うのは嫌ですか?
私は二度と会いたくないし、風のうわさでも、彼がその後どうなったか……とかすら聞きたくもない。ただ、彼は保険会社の人だから、うちの病院に仕事で電話をかけてくるんですよ。本人から。お互い、相手のことはわかっているけど、名前は名乗らない。それで「はい担当者に代わります」と言って電話を渡します。つまり、お互いに名乗りはしないけど、会話はしてるわけ。そんなふうに、大人な対応をさせてもらってるんです。
婚姻費用調停後、入ってきた月11万円ずつの貯金を使って、近々、家をリフォームする予定です。どんな家にするか、いろいろ考えるのが楽しいですね。
西牟田 靖(にしむた やすし)
1970年大阪生まれ。神戸学院大学卒。旅行や近代史、蔵書に事件と守備範囲の広いフリーライター。近年は家族問題をテーマに活動中。著書に『僕の見た「大日本帝国」』『誰も国境を知らない』『〈日本國〉から来た日本人』『本で床は抜けるのか』など。最新巻は18人の父親に話を聞いた『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所)。数年前に離婚を経験、わが子と離れて暮らす当事者でもある。
フリージャーナリストの詩織さんが、元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏から性的暴行を受けたと訴えていた準強姦容疑事件で、東京地検の不起訴処分に対し、東京第6検察審査会(検察審)は9月21日付けで「不起訴相当」と議決した。これに対し、ネットでは疑問を持つ声が続出している。また28日には、詩織さん自身が真相究明などを求めて東京地裁に民事訴訟を起こしたことを明かした。
刑事裁判で不起訴処分、つまり罪にならなかった事件について、民事裁判で慰謝料を請求することは認められるのだろうか? 刑事・民事ともに詳しい法律事務所あすかの冨本和男弁護士に聞いた。
「認められる『可能性』はあります。刑事裁判では被告人(この件では山口氏)を犯罪者として処罰するかどうかが判断されるので、裁判所に提出できる証拠が限られ、裁判所の事実認定も無実の者を絶対処罰すまいという思いから厳しくなります。
これに対し、民事裁判では不法行為(強姦被害)を理由とした損害賠償請求を認めるべきかどうかが判断されるので、裁判所に提出できる証拠について原則として制限がなく、裁判所の事実の認定も、事実誤認はすまいという思いから厳しく行われますが、刑事裁判の場合よりは緩やかです。したがって、刑事裁判では強姦の事実を認めてもらえないが、民事裁判では強姦の事実を認めてもらえるという場合もあるわけです」
つまり、裁判で強姦の事実を認められれば、慰謝料支払いの判決が出る可能性があるということだ。詩織さんは「精神的慰謝料などとして総額1,000万円の損害賠償」を求めるとしているが、実際に裁判で認められる現実的な金額はどのくらいなのだろうか?
「慰謝料額は、強姦行為の内容、被害の内容・程度、加害者と被害者の関係、加害者の支払能力、被害感情の大きさ等を元に裁判所が決めます。裁判で1,000万円の請求が、まるまる認められたという例は聞きません。原告(詩織さん)は『総額1,000万円の損害賠償』を求められているようですが、実際に認められる額は200万~500万円くらいではないかと思います」
詩織さんは、「私が受けた行為は28年間生きてきたなかで最も醜い人権侵害」と主張しており、詩織さんの弁護士も「(山口氏の行為は)民法上の不法行為にあたる」としている。民事裁判によって、真相が明らかになることが期待される。
冨本和男(とみもと・かずお)
弁護士。債務整理のほか債権回収等の一般民事事件の弁護、刑事弁護、離婚・相続等の家事事件の弁護など、さまざまな事件を担当。
・法律事務所あすか
フリージャーナリストの詩織さんが、元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏から性的暴行を受けたと訴えていた準強姦容疑事件で、東京地検の不起訴処分に対し、東京第6検察審査会(検察審)は9月21日付けで「不起訴相当」と議決した。これに対し、ネットでは疑問を持つ声が続出している。また28日には、詩織さん自身が真相究明などを求めて東京地裁に民事訴訟を起こしたことを明かした。
刑事裁判で不起訴処分、つまり罪にならなかった事件について、民事裁判で慰謝料を請求することは認められるのだろうか? 刑事・民事ともに詳しい法律事務所あすかの冨本和男弁護士に聞いた。
「認められる『可能性』はあります。刑事裁判では被告人(この件では山口氏)を犯罪者として処罰するかどうかが判断されるので、裁判所に提出できる証拠が限られ、裁判所の事実認定も無実の者を絶対処罰すまいという思いから厳しくなります。
これに対し、民事裁判では不法行為(強姦被害)を理由とした損害賠償請求を認めるべきかどうかが判断されるので、裁判所に提出できる証拠について原則として制限がなく、裁判所の事実の認定も、事実誤認はすまいという思いから厳しく行われますが、刑事裁判の場合よりは緩やかです。したがって、刑事裁判では強姦の事実を認めてもらえないが、民事裁判では強姦の事実を認めてもらえるという場合もあるわけです」
つまり、裁判で強姦の事実を認められれば、慰謝料支払いの判決が出る可能性があるということだ。詩織さんは「精神的慰謝料などとして総額1,000万円の損害賠償」を求めるとしているが、実際に裁判で認められる現実的な金額はどのくらいなのだろうか?
「慰謝料額は、強姦行為の内容、被害の内容・程度、加害者と被害者の関係、加害者の支払能力、被害感情の大きさ等を元に裁判所が決めます。裁判で1,000万円の請求が、まるまる認められたという例は聞きません。原告(詩織さん)は『総額1,000万円の損害賠償』を求められているようですが、実際に認められる額は200万~500万円くらいではないかと思います」
詩織さんは、「私が受けた行為は28年間生きてきたなかで最も醜い人権侵害」と主張しており、詩織さんの弁護士も「(山口氏の行為は)民法上の不法行為にあたる」としている。民事裁判によって、真相が明らかになることが期待される。
冨本和男(とみもと・かずお)
弁護士。債務整理のほか債権回収等の一般民事事件の弁護、刑事弁護、離婚・相続等の家事事件の弁護など、さまざまな事件を担当。
・法律事務所あすか
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
■たまにいる「医師免許のある彫師」は微妙な存在
うーん、ひどい判決が出ましたね。9月27日、大阪地裁(長瀬敬昭裁判長)は医師免許がないのに客にタトゥーを入れたとして、彫師さんに罰金刑を言い渡しました。彫師さんは略式起訴されていましたが、「法廷できちんと決着してほしい」と、ご自身で略式ではなく正式の裁判を求めたそうです。
もし本当に医師免許がなければダメだと言うなら、皮膚に傷をつけてインクまで入れてるんですから「傷害罪」だと思うんですが、「医師法違反」だけですからね。腰が引けてますよ。そもそも最初は略式だったんですから、いずれにしろダメダメ裁判です。
だって、刺青はアートで、医療行為じゃないです。医師免許なんかいりませんよ。弁護側は「憲法が保障する職業選択や表現の自由にも反する」として無罪を主張していました。
主任弁護人さん(美人!)は、記者会見で「この国から彫師という職業も文化もなくなってしまう」と批判されたそうですが、おっしゃる通りです。日本の刺青は、国際的にも評価が高いのです。それに、この判決で日本の彫師さんたちが全員失職したら、それも大問題ですよ。
ググったら、長瀬敬昭裁判長は「警察がコッソリGPS端末をつける捜査は、プライバシーの侵害だからダメ」といういい判決も出されていました。それなのに今回は残念ですよね。
今回の件で、ご近所のドクターに「医師免許のある彫師さんなんて、聞いたことない!」と愚痴を言ったら、「実はたまにいる」のだそうです。「要するに整形とかでやらかして、本業で食えなくなった医者が『アートメイク』とか『ワンポイントタトゥー』とかをやってることがある」そうです。むしろ怖いですよね。美容外科のトラブルはたまに報道されますが、こんな人に刺青を入れてほしくないですよね。
彫師さんは、厳しい徒弟制度の下で修業されている方が多く、技術はだいたいちゃんとしてると思いますよ。
この判決の背景には、警察や裁判所的に「刺青=暴力団員」という先入観があると思います。
でも、そうでしょうか? スターの中でタトゥーを入れていらっしゃる方は、本当に多いですよね。思いつくだけでも木村拓哉・工藤静香さん夫妻からTOKIOの長瀬智也さん、浜崎あゆみさんのほか、最近はモデルの水原希子さんや道端ジェシカさん、森泉さん、あびる優さんといったきれいどころも話題です。
あとミュージシャンも多いですよね。EXILEのTAKAHIROさんとATSUSHIさん、黒夢の清春さん、GLAYのTERUさん、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さん、Dragon Ashの降谷建志さん、B’zの稲葉浩志さんとか。女性でも中島美嘉さん、夏川りみさん、安室奈美恵さんなどなど。
意外なところでは鈴木おさむ・大島美幸さんご夫妻とか、なでしこジャパンの澤穂希さんも、入れていらっしゃいますよね。
ヤクザの世界では、刺青は別名「ガマン」といいます。痛いし、お金も時間もかかるし、背中に入れたら自分では見えないし、そんなにいいことはありません。でも、ガマンして刺青を完成させるのがカッコイイのです。なので、著名人の方があまりプラス評価の対象にはならないタトゥーをなぜ入れたいのかはよくわかりませんが、それこそ憲法で保障されている「愚行権」(憲法第13条の幸福追求権)ですよね。タバコを吸ったり、お酒を飲んだりするのと同じで、いいことじゃないけど、本人がいいならまあいいじゃないですか、ということです。
ちなみにオットと私は入れていません。痛いし、お金もかかりますしね。それに何十年もたつと色があせてくるので、メンテナンスも必要です。実はヤクザでも入れていない人は多いです。有名なのは、三代目山口組の田岡一雄組長と四代目就任後すぐに射殺された竹中正久組長ですね。あとは元「安藤組」組長で、作家・俳優の安藤昇さんもなかったと聞いています。
きちんとした刺青は、本当に美しいです。全国に、立派な彫師さんはたくさんいらっしゃるのです。今後は衛生面など一定の規制が必要になるかもしれませんが、消すのは容易でないこともちゃんと説明した上で、ヤクザもカタギさんも、入れたい方は自己責任でお願いしたいです。それを「医師免許がないからダメ」と一律に規制する動きには、どうにも納得がいきません。
Photo by Steve Johnson from Flickr
こんにちは、まほです。結婚4年目にして、夫の不倫が発覚。その日を境に、今まで送ってきた生活は、がらりと大きくありようを変えました。その顛末記です。
■男性の半数以上、女性の3分の1以上が配偶者および恋人を裏切っている
さてこの連載も、最終回となります。わたしが経験した不倫の慰謝料裁判についての結末は前回、お伝えしましたが、発覚から和解までに、おおよそ2年を費やしているうち、芸能人や有名人の不倫が世間を何度も賑わし、そして、不倫する男女を非難する世間の声は、激しくなっていくばかりです。もちろん、不倫は(不貞行為があった場合)、日本の民法上では不法とされている行為です。道義的にも、正しい行いとはされていません。けれど、これほどまでにヒステリックに世間が騒ぐのはなぜか。
「実は不倫願望がある人は多く、しかし、家庭のことを考えて我慢している。だから、感情のままに恋をしている人のことを羨ましいと思う気持ちが嫌悪につながる」といった解釈などもされていましたが、わたしが思ったのは、むしろ「実は心の中に密かに、『自分もされているかもしれない』という疑心を持っていて、そこを刺激されるので、ことさらに否定してしまう」のではないかということです。
というのも、日本家族計画協会家族計画研究センターがコンドーム・メーカーであるジェクス株式会社からの依頼を受けて実施した「ジェクス ジャパン・セックス・サーベイ」という調査結果があります。最新のものでも2013年と、若干古いのですが、全国満20 歳から69歳の男女を対象としてインターネットリサーチを実施したもので、調査配信数は10万6,871 人。都道府県間の比較を行うために、47 都道府県から回収順にしたがって均一に107 サンプルを収集し、合計5,029 人を集計対象としたデータです。
これによると、「これまでに配偶者(夫・妻)や恋人以外の人とのセックス(性交渉)があったか」との質問に対し、男性の55.1%、女性の34.9%が「あった」と答えているんです。この数字、どう思いますか。実に男性の半数以上、女性の3分1以上が配偶者および恋人を裏切っているということです。このうち何%がパートナーの浮気の事実を知っているか、という調査結果はありませんでしたが、一緒に住んでいる夫婦ならば、「なんか怪しい」「あの人、もしかして」と考える瞬間は必ずあると思います。その時に、わたしがしたように「でも、まさかね。うちの人に限ってそんな(笑)」と楽天的に考えて、真実から目を背けている人って、たくさんいると思うんです。もちろんすべて知っていて、「家庭に迷惑をかけないのならば」と目をつぶっている人もいるでしょう。けれども、目を背けても目をつぶっても、心の奥では疑念や怒りが、ふつふつとたまっていくものです。だから、芸能人の不倫のニュースを聞くと、八つ当たりのように怒りをぶつけてしまうのでは、と思った次第です。
■慰謝料請求裁判をしたことで、自分の見たくない部分ばかり見えた
わたしは芸能人の不倫には腹は立ちませんが、しかし、不倫を当事者同士が“純愛”と言ってのけることには腹が立ちます。結婚によって結びついている男女のほうがむしろ“不純”だって暗に言われているような気になってしまうからです。もちろん、結婚は生活を共にすることなので、“純愛”に照らし合わせると、“不純”と言われる発言や行動だって避けて通れません。夫が突然仕事を辞めて、夢を追い始めようとしたら、自分たちの生活のために考え直すように説得するでしょうし、セックスだってしたくない時は、相手にどれだけ求められても断る。
そう。自分でもわかっているんです。ひたむきに愛情を注ぐことができない自分に、後ろめたさを感じているからこそ、胸を張って“純愛”だと言い切られると腹が立つっていうことも。夫の不倫の発覚、そして、不倫の慰謝料請求裁判をしたことで見えてきたのは、そういう自尊心の高さ、嫉妬深さ、そして、優越感を得るために不倫相手を見下すような驕りや、不倫相手に対抗意識を燃やす自己顕示欲の強さといった、自分で見たくない部分ばかりでした。
そして後悔ばかりです。夫とその不倫相手との関係の深さを認めたくなくて、無理やりに引き剥がしたために、今度は彼らがより狡猾に密会するようになったこと。相手は捨て身になり、自殺未遂までして全身全霊で夫を引き留めようとしたことを「メンヘルこえー」とせせら笑い、かっこつけて余裕なポーズで、毎晩女友達と飲み歩いて、夫の気持ちが“かわいそうな愛人”に寄り添ってしまったこと――今さら後悔しても仕方ありませんが、やり直せるとすれば、最初の三者面談の時点で弁護士を入れて、「これ以上調子に乗ると、裁判するぞコラ」と、夫と不倫相手の両方に脅しを入れておけばよかったと思っています。
なんせ、不倫といえども当人たち、もしくは片方が“純愛”気分に浸っている場合は「付き合っていて、何が悪いの? わたしたちは愛し合っているのに」と考えているのだから、その配偶者は、完全に愛を切り裂く邪魔者扱いなわけです。そんな相手にいくら話をしても無駄、こちらに与えられた権利を行使しつつ、ただ粛々としかるべき措置を講じていくことが、物事を解決するただひとつの方法だったと思います。
そして、最後に言いたいのは、慰謝料請求裁判をして、よかったということです。自分の中でメラメラと燃えていた夫と不倫相手への怒りは、ほとんど消えましたし、身をもって「うちの妻は本気になったら怖い」と知った夫は、前よりもわたしや家庭を尊重するようになりました。相手の女性はきっと、今でもわたしのことを恨んでいるとは思いますが、それでも、自由になれて楽になったのではないか――とも、わたしは思っています。クリスマスやお正月といったイベントの日はもちろん、週末も、夜も朝も、自分が会えていない時はいつも別の女性(わたし)と過ごしていて、SNSでちょっと探れば、愛しい自分の恋人の隣で、周囲に“カップル”として認められて当然の顔をしている、その女性の姿が目に入る――そんな地獄から、ようやく逃れることができたのですから。
全20回と長期にわたって、極私的な体験談を読んでいただいたことを感謝いたします。不倫の沼に浸かって溺れそうな方、旦那様の浮気で苦しんでいる方、ともに幸せな未来が訪れますように。
(まほ)
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