「モテない女の妄想炸裂」男目線の女性の官能小説像に一石を投じる『華恋絵巻』

hanakoiemaki.jpg
『華恋絵巻~美しすぎる官能作家競艶~』/宝島社

■今回の官能小説
『華恋絵巻』(藍川京、蒼井凛花、うかみ綾乃、櫻乃かなこ、森下くるみ、宝島社)

 「官能小説」と分類されるには、ある1つのルールに必ず則っていなければならない。一編の物語の中で、最優先で表現されていなければならないのが、セックスだということだ。私たちにとってセックスとは、あまり大声では話せない、秘密の行為。だからこそ、何よりも他人のセックスが気になってしまうというのも、女の性だろう。

 あらゆる小説の中で、最も異色なジャンルの1つといってもいい官能小説だが、最近では、女性読者が増え、新人の女流官能小説家も続々とデビューしている。「女流官能小説家」という言葉を聞いて、一体どんな人物を想像するだろう? 「セックスを描く」女流作家という肩書から、彼女たちの性癖や男性遍歴など、あらゆる想像をしてしまうのは否めない。