『インハンド』山下智久、「とてもセクシーな治療法」で天才を証明 菜々緒と友達以上の関係へ?

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第7話が24日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、牧野巴(菜々緒)に娘がいることを知った紐倉哲(山下)と高家春馬(濱田岳)は、入院中の牧野の娘・美香(吉澤梨里花)のお見舞いへ行くことに。そこで美香が、生まれつき免疫に欠陥があるPID(原発性免疫不全症候群)を患い、骨髄移植のドナー提供者が見つかっていないことを知った紐倉は、牧野からの懇願を受けてPID治療の研究を開始します。

 交通事故で他界した美香の父・賢一(永岡卓也)もまた、PID遺伝子をもっていたものの発症しなかったため、治療法のヒントが隠されているのではないかと、賢一のカラダのあらゆるデータや血液、糞尿、冷凍保存した精子などのサンプルを保管していることを知った紐倉は、賢一の父・将之が運営するPID研究所へと足を運びます。

 そこで紐倉は、牧野が賢一の精子を用いて、美香にドナー提供するための子ども、いわゆる“救世主兄妹”を人工授精しようとしていることを知ります。しかし、たとえ妊娠・出産できたとしても、ドナーとして適合する確率は10分の1程度。倫理的に好ましくないため紐倉は賛成しないのですが、牧野の娘を想う気持ちを知るだけに強く反対はできず、その代わり早急に治療法を見つけることを決意します。

 しかし、天才を自称する紐倉でもPIDの治療法を見つけ出すのは困難。かつての上司で現在は最先端の科学技術を駆使したビジネスで大成功する『フューチャージーン』という会社でCEOを務める福山和成(時任三郎)に意見を求めたり、賢一が採った大量のデータや論文にすべて目を通すものの解決策は得られず、「僕は天才じゃなかったみたいだ」と珍しく弱音を吐きます。

 それでも研究を続けた結果、賢一が残した糞尿から腸内細菌を採取して美香に移植し腸内環境を正常化させる、紐倉いわく「とてもセクシーな治療法」を発見。手術は無事に成功し、一件落着となりました。

 親子の絆が描かれた今回、娘のことを想って牧野が号泣するシーンなどがありましたが、決して感動の押し売り感はなく、1時間があっという間に過ぎました。毎回思いますけど、このドラマはキャストの演技&脚本の緩急のバランスが絶妙だと思います。

 その中でも特に、高家役の濱田岳の演技は抜群。シリアスもコメディもすべてのシーンが、濱田の演技によって自在に切り替わる印象です。山下も菜々緒も格別に演技が上手いわけではないだけに、濱田がこのドラマの支柱といえるでしょう。

 その高家の存在によって、紐倉の偏屈さや、牧野の他人に頼らない強情さはカドが取れてきているようです。今回、紐倉が牧野のことをビジネス仲間ではなく、友達と認める発言をした時の牧野の驚いた表情や、高家が嬉しそうに微笑んだシーンが印象的でした。賢一も紐倉と同じく研究が大好きな変態だったようなので、今後は紐倉と牧野が友達以上の関係へと発展していく可能性もありそうです。

 ただ、その一方で今回のラスト、福山が優秀な科学者を次々と引き抜いていることが判明したことが気がかりでもあります。この福山に関しては第5話の最後、アメリカ陸軍が極秘裏に研究開発した新種のエボラウィルスを密かに保管する怪しげなシーンが流れました。

 そして、その福山の不穏な動きを察知した上司の網野肇(光石研)から、牧野は福山と紐倉の動向を探るよう命じられたわけです。せっかく友情を深め、それ以上の関係に進展するのではないかという兆しが見えたところで、紐倉に対してスパイ的な行為をしなければいけなくなるんですね。仕事と友情、その間で揺れる牧野の心の葛藤が次回から見られるような予感がします。

 また、紐倉にしても何やら福山に想うところがある様子。エボラウィルスの研究を勝手に行ったためアメリカ陸軍に殺された、元助手・入谷廻(松下優也)の研究ノートを福山がずっと保管していたことに対しても、恐らく不審感を抱いていることでしょう。

 前回は、入谷や福山との過去の話にはまったく触れませんでしたが、今回からまたエピソードが繋がったことで楽しみが増えました。福山にはどす黒い裏の顔がありそうなので、紐倉との今後の関係性がどうなっていくのか気になるところです。

 気になる次回は“鬼の血”伝説の謎を追うとのことで、今回とはまるで違った展開になる予感。紐倉の大学の同期で、強烈なライバル心を抱く遠藤匡晃(要潤)という、これまた濃そうなキャラが登場するのも見逃せません。
(文=大羽鴨乃)

『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

『インハンド』山下智久、矛盾だらけのストーリーを演技力でカバーするも視聴率は苦戦

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第5話が10日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 失った右手の幻肢痛や、自殺に追い込んだ元助手・入谷廻(松下優也)の記憶に苦しむ寄生虫学者の紐倉哲(山下)。事態を重くみた助手の高家春馬(濱田岳)は、紐倉がCDC(アメリカ疫病予防管理センター)に所属していた当時の上司・福山和成(時任三郎)のもとを訪問します。

 すると福山は、紐倉と入谷を引き連れ、フィリピン沖にある島で感染症の調査をした5年前の出来事を回顧。島民の少女・マリアが新型のウィルスに感染したことで、アメリカ陸軍があっという間に押し寄せ、厳戒態勢が敷かれた話をします。

 実はこのウィルスは陸軍が開発した生物兵器であり、空輸している最中に飛行機が墜落したためにマリアは感染。しかし陸軍はこの事実を隠蔽するためろくな治療もせず、最終的には島民の病死体をすべて焼却してしまうのでした。

 正義感の強い入谷はこれが許せず、エボラウィルスを密かに持ち帰って独自に研究を進めることに。ところが実験中に感染してしまい、さらには陸軍に勘づかれて命の危険にさらされてしまいます。

 CDCの研究棟の屋上に逃げた入谷は、追いかけてきた紐倉に投降するよう説得されます。周囲の建物からは陸軍の兵士たちが銃口を向け、絶体絶命の状況。そこで入谷が取った行動は、紐倉に向かって英語で罵詈雑言を浴びせ、仲間ではないことをアピールすることだったのです。

 しかし、その入谷の真意が理解できない紐倉は、本当に憎まれてしまったのだと解釈し、後々まで苦しむことに。さらに、屋上から飛び降りた入谷の腕を掴んだものの、右腕を銃で撃たれたために助けることができず、これがトラウマとなって幻肢痛を患うようになってしまったのでした。

 福山から話を聞いた高家は入谷の遺留品を受け取り、紐倉のもとへ届けます。その中には日記があり、最後のページには「紐倉哲の助手で良かった。哲、ありがとう」のメッセージが。入谷の本当の想いを知った紐倉は涙し、高家を助手としてこれからも研究を続けて行こうと決心したところで今回は終了となりました。

 今回は紐倉の過去の話がメインとなったのですが、陸軍による新型ウィルスの隠蔽工作を察知した時、憤る入谷に向かって紐倉が「感情の奴隷になるな」と、それに対して入谷が「感情がなきゃ人間じゃない」と返す場面がありました。この会話は、ドライな紐倉、ウェットな入谷という2人の性格を端的に示していたと思います。

 たとえば今回のエピソードを、紐倉と入谷のそれぞれの感性で見た場合、感想はまったく異なることでしょう。まず、理論を重んじる紐倉的な視点で見れば、入谷の遺留品がなぜ陸軍に没収されなかったのか、陸軍の機密情報を知った紐倉がなぜ放置状態なのかなど、矛盾点がかなり目につきます。入谷の件でトラウマがあるハズなのに、紐倉が自ら高家を助手に誘った第1話での行動も解せません。

 また、入谷から浴びせられた罵詈雑言が本音だと思い込み、紐倉が悩み続けた点についても、わざわざ英語で罵られたことに疑問を抱かなかったのかと不思議に思ってしまいました。他人の心に無頓着な変人であるがゆえの勘違いだったということなんですかね。いずれにしろ、感情の奴隷にならずに見た場合、感動の押し売り感がやや強い印象の回でした。

 一方、理屈抜きで感情の奴隷になって見た場合、失った友の幻影に苦しみ続け、そして真意を知ったことで感動して静かに男泣きする山下の演技はグッとくるものがありました。以前から孤島に新たな研究棟を建てる計画を立てていたのは、入谷の遺志を継ぐためであり、実は情に厚いという紐倉のキャラを深掘りできた回になったのではないでしょうか。また、内面的に入谷と似たところがある高家との絆がより深まった回でもありました。

 そんな山下の熱演も空しく、視聴率的には苦戦を強いられてしまっています。山下の人気から考えれば15%前後はいけそうな気がしますけど、寄生虫というマニアックなテーマが災いしているのかもしれません。

 何はともあれ、紐倉の右腕の秘密が明かされたことで、次回からどう展開していくのか気になるところ。今回のラスト、福山が新型のエボラウィルスをラボ内で取り扱うシーンが映し出されました。福山は現在、最先端の科学技術を駆使したビジネスで大成功しているのですが、その行動は何やら怪しげで、入谷の遺留品を保管していた点も気になります。ドラマは折り返し地点に差しかかり、ここからストーリー的にも視聴率的にも盛り返せば、シリーズ化も見えてくるかもしれません。次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『インハンド』山下智久、ボソボソしゃべりのアンドロイドから徐々に人間味あふれるキャラに変化

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第4話が3日に放送され、平均視聴率7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。ゴールデンウィークの影響か、前回から1.4ポイントの下落となってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 今回、サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)が、寄生虫学者・紐倉哲(山下)のもとへ持ち込んだ案件は、“人を自殺させる病原体”の有無について。外務事務次官・源田創子(紫吹淳)宛てに、その病原体を娘の恵奈(吉川愛)に感染させるという脅迫状が届いたというのです。

 実際、その脅迫状に記されている水原舞という女性が自殺し、菊池香織が自殺未遂、緒田貴成という男性が行方不明という状況に置かれているため、興味を抱いた紐倉は調査に協力することに。助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れて香織の入院先を訪れたところ、屋上から飛び降りようとする香織を恵奈が必死に食い止める場面に出くわします。

 その恵奈によれば、4人は幼少期に田舎で遊んだ接点があり、大学になって再会。恵奈が見つけてきた、セクメント・ジャパンという製薬会社が実施するSQ-61という非ステロイド性消炎鎮痛薬の治験のバイトに参加した後、自殺騒動が起こったというのです。さらに、母親への脅迫状は、事件を解決するために恵奈自身が書いたものであることも判明。

 恵奈の話を聞いた紐倉は、高家を治験へと送り込んでデータを盗ませ、恵奈の友人たちが全員、ボルナ病ウイルスに感染していたことを突き止めます。このウイルスとSQ-61が結びつくことによって脳症が発症し、自殺未遂を起こしていたのです。また、ウイルスの感染源は、幼少期に度胸試しで侵入した馬小屋だったのですが、恵奈だけは馬を怖がって入らなかったために感染しませんでした。

 紐倉と恵奈がその馬小屋へ向かったところ、昏睡状態の緒田を発見。医学部に在籍する緒田は、ボルナ病ウイルスとSQ-61の成分によって脳症が起きるのではないかと疑い、その調査の途中で倒れてしまったのでした。

 この事態に責任を感じた恵奈は、衝動的に飛び降り自殺を図ろうとしてしまいます。そんな彼女に対して紐倉は、「感情の奴隷にはなるな」と諭しつつ、「感情があるから人間なんだ」との持論を展開し、「人間は笑顔になれる唯一の生物だ。だからもっと笑えばいい」と励まします。その後、香織と緒田は快方に向かい、一件落着。

 今回に関しては、1時間があっという間、というのが率直な感想。ドラマの序盤、恵奈が牧場で過ごした幼少期の回想シーンが出た時点で、“人を自殺させる病原体”の正体についてはある程度の察しがついたのですが、紐倉がかつて助手を自殺に追い込んだのではないかという疑惑や、それに関連して失った右手の幻肢痛に苦しむシーンなどが随所に挿入されたため、まったく飽きることがありませんでした。

 難しい専門用語をアニメーションを用いて伝える演出の工夫や、脚本のテンポの良さに加え、山下の演技が回を増すごとに良くなっている印象ですね。抑揚なくボソボソとしゃべるため、初回はまるでアンドロイドのようでしたけど、今回は恵奈を相手にまごついたことで、女の子が苦手だと発覚したり、その恵奈が自殺しそうになった時には熱い言葉で語りかけたりと、徐々に人間味あふれるキャラに変化しています。

 その姿を見て、高家と牧野が驚く表情を浮かべたのも印象的でした。紐倉が変わってきたのは間違いなくこの2人の影響。特に高家はドSな命令に振り回されながらも、良き理解者になりつつあります。だからこそ、紐倉が過去に入谷という助手を自殺に追いやったかもしれないという疑惑が、2人の今後の関係性に強く影響してくることになりそうです。

 その紐倉の過去について今のところ明らかになったのは、セクメント・ジャパンで働いていた入谷を引き抜き、CDC(アメリカ疫病予防管理センター)に入所させ、東南アジアの村で“危険な実験”を実施。その結果、アメリカ陸軍を敵に回すことになり、入谷を自殺に追い込み、その際に右手も失った? というものです。

 紐倉はどうやら、東南アジアの村でエボラウイルスについて研究していたようですが、当時の事件を伝える新聞記事では“村が消えた”と表現されているのが気になるところ。次回、その過去と義手の謎が明らかになるということで、ますます見逃せない展開となっていきそうです。
(文=大羽鴨乃)

『インハンド』山下智久、ドSキャラのハズが菜々緒の尻に敷かれる? 観月ありさが“不老不死の秘密”に説得力をもたらす

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第3話が先月26日に放送。今回は観月ありさがゲスト出演し、“不老不死”がテーマに描かれました。

 寄生虫学者の紐倉哲(山下)はある日、助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、大学時代の恩師で、現在はパナシアンビューティーという美容会社のCEOを務める瀬見まき子(観月)の講演を聞きに行くことに。まき子には早老症を患う妹のみき子(松本若菜)がいたことをふと思い出し、すでに死んでいるに違いないと、紐倉は少しセンチメンタルな気分になったりします。

 その一方、この会社では、“不老不死の生物”といわれるベニクラゲからテロメテーゼという酵素を抽出し、アンチエイジング治療に活用しているものの、その会員らが次々とアルツハイマー症にかかっていることに疑問を抱くのでした。

 この件に関しては、サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)も調査に乗り出していて、紐倉は協力を求められるものの拒否。しかし、老いていくみき子の姿を思い出したことで、現在のまき子の研究が気になり、結局は協力することになります。

 そこで、パナシアンビューティーが論文を募集していることに目をつけ、高家とともに一夜漬けで論文を作成。それが評価されたことで会社から呼び出され、まき子との面会の約束をとりつけます。

 そして、“博士”を装った高家とまき子が面会する間、紐倉はまき子の部屋へ潜入し、データを盗み出すことに成功。その結果、“若返り”の秘密は、違法に入手した若者の血を輸血することにあるのだと判明します。

 一方、高家は正体がバレてしまい、拉致されてしまいます。紐倉は牧野から助けに向かうよう依頼されて一度は断るものの、助手として愛着が湧き始めているため、まき子の家へ単身で突入。みき子の死によって老いていくことが怖くなったというまき子に対し、人類は死があるからこそ進化し続けてきたことや、不老不死になったら成長が止まり、逆に滅亡するのだと説き伏せ、一件落着となります。

 さて感想。今回は、人類が永遠に追い求めるであろう“不老不死”がテーマでした。若者の血を輸血することで血漿の若返りを図る、という医学的に正しいのかどうかはわかりませんが、ここはキャスティングの妙。観月ありさがまき子役を演じたことによって、絶妙な説得力とリアリティーが生まれました。これは山下にもいえますが、実際に法に触れるようなアンチエイジングでもしてるんじゃないかと疑うほど、2人とも若々しさを保っていますからね。

 その山下は、変人・紐倉役がすっかり板についてきました。相変わらずボソボソとした喋り方ですが、キャラが馴染んだのか、あるいはこちらが見慣れたのか、違和感が無くなりました。クールを装いつつも実は情に厚い。毎回のように牧野からの依頼を断りつつも、結局、最後には従うあたり、尻に敷かれているようにも思えます。山下が菜々緒のお株を奪うドSキャラという設定ですが、実際には牧野が紐倉と高家にリードをつなぎ、徐々に上手く操り始めているような気がしないでもありません。

 その牧野からぞんざいな扱いを受ける高家に関しては、前回同様に文句なし。天才的な探偵が主人公の作品ではステレオタイプに陥りがちな、いわゆるワトソン的な役回りを、濱田がコミカルに演じることで個性を発揮。回を追うごとに紐倉とのコンビネーションが冴え渡ってきている印象ですね。

 その紐倉の過去が毎回、少しずつ紐解かれているのですが、今回は大学時代の回想シーンが流れたことで、当時はまだ右手が義手ではなかったことが明らかになりました。さらに、以前はアメリカ疫病予防管理センター(CDC)で働いていたものの、アメリカ陸軍と揉めたことによって解雇されたことも判明。時折、戦場らしきシーンがフラッシュバックされ、その度に右手が痛む様子も気になるところではあります。

 恐らくそこには悲しい秘密が隠されているのでしょう。郊外の巨大な動植物園でひとり寂しく研究を続けてきた謎が明らかになることで、紐倉のキャラクターはさらに深掘りされて魅力が増すハズ。視聴率的には、常時15%前後を推移した『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)にはまだまだ及びませんが、山下の新たな代表作になる可能性を秘めているのではないでしょうか。次回は“人を自殺させる病原体”がテーマとのことで、放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『インハンド』山下智久、1番かっこいいパターンのギャップでキャラ確立に一歩前進 濱田岳の卓越したコミカル演技が冴える

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.8ポイントダウンとなってしまいました。

 寄生虫学者・紐倉哲(山下)の助手として働くことになった高家春馬(濱田岳)は、その人使いの荒さに辟易。マダニの研究をするも実用的なものとは思えず、モチベーションも上がりません。

 そんな折、ハートランドウィルスに感染したとみられる女性が入院したとの情報が紐倉のもとへ。このウィルスは本来、日本にはいないシカダニを媒介に感染するため、紐倉はその感染ルートに興味を示します。

 感染した女性のマンションを訪ねると、出てきたのは9歳の息子・渉(込江大牙)。母親と2人暮らしのため、今は上階に住む柔道のコーチに面倒を見てもらっているとのこと。部屋の中を物色した紐倉は、渉が犬と一緒に映る写真を発見します。

 その犬は、別居する渉の父・相原光一の飼い犬で、相原は仕事でアメリカと日本を何度も行き来しているため、感染元はここにあるのではないかと紐倉は睨みます。

 そんな中、渉の母親が死亡し、さらに7人のハートランドウィルス感染者が発生。サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)の協力を得て共通点を探ったところ、全員が御殿場で開催されたアジリティ(犬の障害物競走)に参加し、その中には相原も含まれることがわかります。

 また、感染者のカラダにシカダニに噛まれた痕がないため、自身は発症せずに周囲の人間に接触感染させてしまう、スーパースプレッダーと呼ばれる特異体質の持ち主がいるのではないかと、紐倉は推測します。

 その最も疑わしい人物である相原のマンションを訪ねたところ、リビングの床に倒れて死体となった状態で発見。手にはアジリティの参加券が握られ、御殿場に行く前に死んだことや、渉が以前から母親には内緒でこっそり会いに来ていたことが発覚します。

 さらに、渉の面倒を見ている柔道のコーチも感染したことで、渉がスーパースプレッダーであることが確定。すぐさま隔離されるのですが、その理由を伝えるべきかどうか、牧野は判断に迷います。

 その姿を見かねた紐倉は、絶対に伝えるべきだと主張。しかしそれは、両親の死を招いた細菌の感染主であることを伝えることにもなるため、あまりにも無慈悲だと高家は激昂し、2人は仲違いしてしまうのでした。

 しかし結局、渉はテレビのニュースを通じて事実を知ってしまい、罪の意識に苛まれて病院から逃走。捜索にあたった牧野と高家は、渉が紐倉の研究所にいることを突き止めます。

 2人が研究所に到着すると、マスコミから“生物兵器”呼ばわりされたことを嘆き悲しむ渉は、再び逃げ出そうとしてしまいます。そんな渉に対し、紐倉が訥々と語り始めたのは、右手を失った経緯。飼い犬が傷口を舐めたことで細菌が感染し、切断するハメになってしまったものの、悪いのは病原体であると話し、ハートランドウィルスの抗体をつくる手掛かりが秘められた渉は今後、人類の救世主になりうるのだから、「生きてくれ」と説得するのでした。

 実は右手を失った経緯は渉のためについたウソだったのですが、紐倉にも優しい心があることを知った高家は、再び助手として働くことを決意。研究所を訪れたところ、義手を外して汗まみれになりながら苦しむ紐倉の姿を発見し呆然……というところで今回は終了となりました。

 前回同様、山下のセリフは聴き取りづらい部分があったのですが、冷淡かと思いきや実は誰よりも相手のことを深く考えている、“悪者、実は良い人”という1番かっこいいパターンのギャップを見せ、キャラ確立に一歩前進した印象でした。美しい顔立ち、渉を説得した時の優しい眼差しで、多くの女性視聴者のハートを撃ち抜いたことでしょう。渉がはしゃいでいたように、ロボット風の義手がヒーロー的な見方をされれば、子どもからの人気もゲットとなるかもしれません。

 その山下に代名詞のドSキャラを奪われ、前回はなんとも中途半端な立ち位置に感じられた菜々緒ですが、今回は保守的な上司のケツを叩き、正義のために奔走して存在感を発揮。見た目はクールながら中身は熱血、という新たなキャラを徐々に作り上げている感じがしました。

 ただ、この2人が活きるのは、卓越した演技力をもつ濱田の存在があってこそ。コミカルな演技はもちろんのこと、渉に対して隔離の説明をするかしないかで紐倉と揉めた時の感情的な演技は秀逸でした。この場面では、紐倉の冷たい発言の裏に何か意図するところがあるのだろうと予想しつつも、視聴者の感情は高家の方へと揺れたことでしょう。渉に真実を教えないことが優しさなのだと。そんな高家の存在によって、紐倉のギャップの振れ幅が何倍にも大きくなる効果が生まれたのだと思います。

 3人が絡むシーンが多くなったことで、前回よりも確実に見応えがアップしました。今後、隠蔽体質の厚労省にどす黒いキャラが登場することで、牧野との敵対関係が生まれ、さらに紐倉と高家が巻き込まれてと、面白い展開になっていくのではないかという予感も。人気シリーズになることを期待しつつ、次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

「テレビに出たい!」小森純の“ペニオク蒸し返し芸”に菜々緒ら戦々恐々!?

 ペニオク騒動後、メディア露出が激減したタレントの小森純(33)が、22日放送のバラエティ番組『ヒロミーティング~テレビでまたイジりたい人達~』(日本テレビ系)に出演。「(テレビに)出たいです!」と復帰願望を語った。

 なんらかの理由でテレビから遠ざかってしまったタレントを再建させようという主旨の同番組。小森は騒動当時を「あのときほんと調子乗ってて、頂ける仕事はなんでもOKみたいなイエスマンだったので、ブログにこういうふうに記載してほしいってことで書いたんですけど、大問題に発展した」「(メディアに)出たら出たで袋叩きにあうから、何が正解かわからなかった」と振り返り、今後のテレビ出演については「オファー頂けるんであれば、そこは全力で」と前のめりで訴えた。

 2012年12月に出会い系サイト運営会社の役員など4人が逮捕されたペニーオークション詐欺事件は、多くの有名人が加担させられていたことから大騒動に発展。小森は、アロマ加湿器を225円で落札したと虚偽の投稿をし、オークションサイトへ誘導していた。

「現在は、東京と横浜でネイルサロンを経営しているという小森ですが、騒動後は産後ダイエット本を発売したり、渋谷に期間限定カフェをオープンさせたり、ベビー食器ブランドをプロデュースしたり、アクセサリーを販売したりと、商売に意欲的。カリスマモデル時代のファンが一定数残っており、ギャルママとなった彼女たちをターゲットにしているようです」(芸能記者)

 小森といえば、おととし9月に出演したバラエティ番組『良かれと思って!』(フジテレビ系)でも、ペニオク騒動について赤裸々に告白。当時を振り返り「信頼しているスタイリストさんから来た案件だった」「文章とかもちゃんと確認せずに、ブログに掲載してしまった」などと語り、騒動による違約金が億単位であったことも明かした。

「世間が騒動を忘れた頃にひょこっとテレビに出ては、人々の記憶を掘り返している印象の小森ですが、案の定、ネット上ではそのたびに菜々緒、永井大、熊田曜子、デヴィ夫人、ピース・綾部祐二、東原亜希といった、当時、関与疑惑が取り沙汰された有名人の名前が次々と蒸し返されている。もし、小森が業界に本格復帰するとなると、ペニオク芸能人たちは煙たがるでしょうね」(同)

 番組では、全盛期と変わらぬ饒舌ぶりを披露し、司会のヒロミからも「プロ」と称された小森。しかし、その“ぶっちゃけキャラ”に戦々恐々としている芸能人は多そうだ。

『インハンド』山下智久、阿部寛を意識するも失敗? ボソボソしゃべりでセリフが8割聴き取れず……

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第1話が12日に放送され、平均視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好調な滑り出しとなりました。

 医師の高家春馬(濱田岳)が勤務する病院では、心臓発作で突然死する患者が続出。日本では例の少ない感染症・シャーガス病だと疑った高家は、科学機関や医療機関で起きる問題に対処するサイエンス・メディカル対策室に匿名で告発書を送ります。

 その調査にあたることになった牧野巴(菜々緒)は、専門家の意見を求めるため寄生虫学者・紐倉哲(山下)のもとを訪ねることに。しかし、巨大な植物園を改造した自宅兼研究室に引きこもり、自由気ままに研究をする紐倉は、調査に非協力的で興味を示しません。

 困り果てた牧野ですが、紐倉が禁止されたサルを輸入しようとしてパスポートを没収されていることに目をつけ、再発行を交換条件に調査に協力させることに成功。高家が勤務する病院へと足を運びます。

 白衣を持参した紐倉は、牧野が制止するのもお構いなしに医局へ潜入し、高家と接触。心筋梗塞で亡くなった患者たち全員、瞼が腫れあがるロマーナ・サインの症状がでていたことを知り、シャーガス病だと断定します。

 このシャーガス病は、サシガメという虫を媒介にクルーズトリパノソーマという寄生虫が感染することで発症し、その症状が出るのは数時間から10数年まで個人差があります。日本で自然発生することは考え難いのですが、今回の患者の1人・桶矢登が社長を務めるオケヤ食品が10年前に発売した、『チチクチオイル』という美容液がもとで7名が感染死した事件が起こっていたことが発覚。その遺族による復讐なのでは? と推理した紐倉は、高家とともに調査を開始します。

 そして2人は、『チチクチオイル』を使ったことで肌が荒れてイジメを受け、それを苦に自殺した娘をもつ江里口新(風間杜夫)のもとへ。娘の死を今も嘆く江里口に高家は同情する一方、紐倉はというと、庭先でサトウキビを温室栽培していることに気づき疑問を抱きます。

 そんな中、高家が突如として懲戒解雇される事件が発生。『チチクチオイル』は特定保健用食品で、その認可にあたった厚生労働省の倉井雄一(相島一之)と、高家が勤務する病院の院長・黒野秀之(正名僕蔵)がズブズブの関係だったため、口封じのためにクビにされてしまったのです。

 しかし、その倉井は江里口に拉致され、クルーズトリパノソーマが入った液体を突きつけられて、『チチクチオイル』に関する落ち度をカメラの前で認めるよう脅されてしまいます。

 そこへ、江里口がサシガメを育てていると睨んだ紐倉が姿を現し、復讐のためとはいえ見事に整った設備を褒めた上で、倉井たちではなく「シャーガス病を憎むべき」と説得。江里口がこれを受け入れたことで一件落着となり、高家が紐倉の助手として働くことが決定したところで今回は終了となりました。

 山下がドSの変人役を演じるということで注目を集めた今作ですが、恐らく誰もが思ったことでしょう。「山P、もうちょっとハキハキ喋ってよ」と。セリフをボソボソと喋るのは今に始まったことではないですが、今回は変態感を出そうとしているのか、いつにも増して何を言ってるのか不明。イヤフォンを装着しても半分ぐらいしか理解できず、専門用語に至っては聴取不可能。菜々緒と濱田が騒々しいため音量を下げると、山下のセリフは2割ぐらいしか聴こえなくなり、話を追うのに非常に骨を折りました。

 キャラクターに関しても、『ガリレオ』(フジテレビ系)の湯川学(福山雅治)や、『TRICK』(テレビ朝日系)の上田次郎(阿部寛)といった人気ドラマシリーズの変人キャラを継ぎ接ぎにしただけといった印象しか受けませんでした。特に、低く抑えた声や“天才”と自称するあたりは上田のキャラを手本にしているように感じましたが、山下の場合はどこかに照れやカッコつけがあって、阿部のようなユーモアが滲み出てはこないんですよね。やたらアップの画面が多く、美しい顔をただ眺めるだけで良いというファンにとっては最高のドラマなんでしょうけど。

 また、「天才、天才」と自画自賛する割に、それを際立たせるシーンは特になく、ストーリーに関しても一般的ではない感染病を題材にして奇を衒っただけ。娘の復讐をするためにわざわざ引っ越しをして寄生虫を育てるための設備を整えてと、やたらに悠長な江里口の行動も疑問でした。その挙句、どこぞの馬の骨ともわからない、自分の息子でもおかしくないほど年齢差のある紐倉に説得されて号泣という流れは、いくらなんでも無理があったように思えます。

 逆に良かった点は、視聴者の気分を害さないよう、寄生虫についての説明をアニメーションにする配慮や、紐倉に振り回される高家役の濱田のコミカルな演技、ぐらいですかね。菜々緒に関しては、お得意の悪女役ではないものの気は強い、という何だか中途半端な立ち位置。とりあえずまだ初回なので、次回に期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

菜々緒、“4分4秒のテレビジャック”に売れっ子の理由が凝縮 山下智久とのドラマ共演に懸念の声?

 女優でモデルの菜々緒が、6日放送の『オールスター感謝祭’19』(TBS系)において、“3人リレー方式で4分間まばたきしない”というゲームにチャレンジ。トップバッターの神木隆之介が12秒、2番手のKAT-TUN・中丸雄一が1分10秒と苦戦する中、ノルマをクリアするだけでなく最終的に4分4秒まで記録を伸ばし、「すごい根性!」「美顔を拝める贅沢な時間だった」などと反響を呼んだ。

「途中でコンタクトレンズが外れるハプニングに見舞われた菜々緒ですが、黒目を大きく見せるレンズではなかったことや、4分もの間、テレビ画面を独占しても堪えられる美しい顔立ちに絶賛の声が殺到。また、このチャレンジは昨年10月、女優・北川景子が4分ジャストを達成し話題を集めたのですが、そのVTRが事前に紹介されたために、少なからずライバル心に火がついたのでしょう。『これぐらい負けん気が強くないと、女優として生き残れないのでは?』と指摘する声が寄せられるなど、ビジュアルとメンタル両面で売れっ子の理由が凝縮された4分間となったようですね」(芸能関係者)

 番組放送後には、「スタジオのエアコンの風と乾燥で無理かもしれないと思ったけど #インハンド チームに少しでも貢献できるよう頑張りました!」と、今月12日からスタートするドラマ『インハンド』(TBS系)のために奮闘したことをツイートした菜々緒だが、ファンの間では同作への出演に関して、「長所が消されるのでは?」と懸念する声が広まっている。

「悪女役でブレークを果たした菜々緒ですが、美人官僚役を務める今作では、主役の山下智久が演じる寄生虫専門の科学者がドSキャラとのことで、『ジャニーズに忖度して薄いキャラにされるのでは?』などの声が飛び交っているようです。昨年4月に放送されたドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)では、Sexy Zone・佐藤勝利が演じた主人公が気の弱いキャラだったこともあり、その本領を発揮していましたが、今回は残念ながら、あまり目立ったシーンはないかもしれませんね」(前出関係者)

 ドラマでの役回りがどうなるかは定かではないが、高身長女優との共演がNGとウワサされるジャニーズタレントを相手に、芸能界でも屈指の172cm・9頭身というスタイルを誇りながら、木村拓哉や生田斗真、亀梨和也と、次々共演を果たしているのは業界内で重宝されている証拠だろう。男女格差の見直しなどからハリウッドでは女性メインの作品が主流になりつつあるが、その流れをくみ、菜々緒が忖度される側に回る日は近いかもしれない。