清純派の菜々緖なんて見たくない!? 福士蒼汰『4分間のマリーゴールド』視聴率が急降下のワケ

 福士蒼汰が主演、菜々緖がヒロインを務める、TBS系連続ドラマ『4分間のマリーゴールド』(金曜午後10時~)第2話が18日に放送され、視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)だった。初回は10.3%で好発進していたが、2.5ポイントもの大幅ダウンとなった。

 同作は、手を重ねた人の死の運命がみえてしまうという特殊な能力を持つ救急救命士の主人公・みこと(福士)と、命の期限が1年後に迫った義姉・沙羅(菜々緖)との禁断の恋を描いたラブストーリー。

 福士は2016年4月期『お迎えデス。』(日本テレビ系)が平均7.9%、17年7月期『愛してたって、秘密はある。』(同)が8.6%と、主演した連ドラが2作連続で不振に終わり、崖っぷちに立たされてしまった。昨年は映画に専念していたが、2年ぶりの連ドラ主演となる今作では、なんとしてもリベンジを果たしたいところ。

 一方、ヒロインの菜々緖にとっては、事実上初の“清純派”の役柄。これまで、悪女役で存在感を放ち、現在の地位を確立してきただけに、今回の役どころは女優としての挑戦でもあった。

「そもそも福士も菜々緖も数字を持っているとは思えません。初回で2ケタを獲ったのは、異色の組み合わせで、菜々緖が“清純派”をどう演じるかが注目されてのものだったのでしょう。しかし、初回で早くも多くの離脱者を出してしまった。菜々緖は、こういった役を演じることで、幅を広げたかったんでしょうが、空回りの感があります。演技が決してうまいとはいえない福士には、『主役向きではない』との意見が多々でているようです」(テレビ誌記者)

 ネット上では『いい人の菜々緖に違和感を覚える』『やっぱり菜々緖は悪女役が向いてる。ミスキャスト』『清純派の菜々緖は見たくない』などといった声が聞かれ、“清純派”菜々緖が現状で評価されているとは思えない。

 劇中、菜々緖はショーパンで登場することが多く、美脚を披露して、男性視聴者の溜飲を下げているが、なかなかそれだけで数字が獲れるほど甘いものではないだろう。

 18日には、ライバルとなるNHKドラマ『ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~』(松雪泰子主演)が放送開始し、初回6.1%をマークした。今後『4分間のマリーゴールド』は、『ミス・ジコチョー』との視聴率争いをしていかなければならない。このまま、ズルズルと視聴率が落ちていかないことを願うばかりだ。

菜々緒、過去の”恋愛エピソード解禁”で「スキャンダルでのし上った女」のイメージ再び!?

 菜々緒が今月11日にスタートした福士蒼汰主演の連続ドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)で、“ナチュラル系”のヒロイン役を演じて注目を集めている。

 菜々緒といえば、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)や『ファーストクラス』(同)などで悪女を演じて評価を高めてきたが、今作では義弟との“禁断の恋”に翻弄される余命1年の画家という、これまでにないヒロイン役を演じる。

 ドラマのスタート前には番宣も兼ねてさまざま番組にゲスト出演し、“ナチュラル系”ヒロインらしく前髪をバッサリと切ったニューヘアスタイルやメイクを披露しているが、12日に放送された『人生最高レストラン』(TBS系)ではデビュー前の恋愛も告白した。

 菜々緒は、学生時代に焼き肉店でアルバイトしていた時に職場の先輩を好きになり、1~2年ほど片思いを続けた後、先輩が店を辞めることになり、初めて2人きりで食事に行った際に自分から告白して交際に発展したという。

 だが、「人生をかけて芸能界にチャレンジしたい」という思いから、最終的に仕事に専念するため、自ら別れを切り出したことを明かした。

 過去のプライベートの恋愛話の解禁に、インターネット上では大手掲示板をはじめさまざまな意見が噴出しているが、民放テレビ局のドラマスタッフはこう語る。

「菜々緒さんといえば、レースクィーンやモデルを経て現在の女優としての地位を築いたことでも分かるようにプロ意識が高い、努力家。仕事に集中するために男を捨てるというのはある意味で彼女らしいエピソードと言えますよね」

 しかし、その一方で「戦略ミスでは?」という見方も。

「いくら話題作りとはいえ、このタイミングで恋愛話までオープンにしたのはあまり得策とは思えません。そもそも菜々緒さんが芸能人として認知度を上げたキッカケは、西川貴教さんとの交際で、当時は売名行為だと批判されたものでした。その後も菅田将暉さんとのお泊まり愛が報じられるなど、厳しい言い方をすれば、恋愛スキャンダルを糧にのし上がってきたという印象を持っている人も多いわけですから」(大手芸能事務所マネジャー)

 最近は、そうしたネガティブな印象も薄れてきているようだが、せっかく女優として評価されるようになった矢先に、再びプライベートの切り売りでは視聴者からの反発も招きかねないという。

「デビュー前のプライベートの話とはいえ、わざわざ恋愛話を持ち出すことで、そうした過去のネガティブなイメージを想起させたり、熱愛スキャンダルをキッカケに菜々緒さんに対してネガティブな印象を持った西川さんや菅田さんのファンを刺激する必要はないと。まして、今回のドラマでは“ナチュラル系”のヒロインを演じるわけですし」(同マネジャー)

 果たして、菜々緒による恋愛話解禁は吉と出るか、凶と出るか?

菜々緒、朝ドラ俳優M・Sとの結婚消滅で新ドラマ共演者の横浜流星をロックオン!?

 悪女イメージ払拭でまた年下イケメンをゲット?

 菜々緒が8日、ヒロインを務める新ドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)の第1話試写会で舞台挨拶に登場。前髪をカットし、イメージを変えた姿を見せた。

 「これまで恋愛ものに出演しても、『邪魔する役』だった菜々緒は今回、悪女イメージを封印。自ら前髪にハサミを入れ、『私、真顔の時は怖がられちゃうので』と語り、天真爛漫で太陽のような存在の役を演じるためにイメチェンを遂げました。プライベートでも役柄に近付けるため、パステルカラーや花柄のワンピースを、あえて着るようにしているそうです」(スポーツ紙記者)

 そんな菜々緒がイベントのトーク中にしきりにイジっていたのが、共演者の横浜流星だった。「豆腐が切れない」というエピソードを明かした横浜について、「すごくかわいいポンコツ。リハーサルなどで一生懸命になりすぎて、自分のセリフをすごく言いたかったのか、ほかの人のセリフにどんどん被せてしまい……」「全然出番がないのに、テクテクと(カメラの前に)歩いて画面に映って。そこで諦めればいいのに、なぜか後退りして戻るという……」とのエピソードを明かしつつ、「こんなに可愛らしい子なんだとキュンキュンしました」とアツい視線を送った。

 女性週刊誌記者も、この2人は要チェックだと言う。

 「菜々緒といえば、過去に間宮祥太朗と菅田将暉というイケメン年下俳優との熱愛が報じられました。昨年末の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)の放送では、芸能ジャーナリストが2019年を賑わす芸能人カップルというテーマでトークを繰り広げたのですが、その中で、『股下85cmの超絶美脚女優Nと、元朝ドラ俳優のM・Sが結婚する可能性がある』と発言。それが菜々緒と間宮ではないかと話題になりました。しかし、間宮はその後、モデルの大社カリンとの熱愛が発覚。また、6月には菜々緒が菅田との交際過去を否定してもいるので、現在はフリーの可能性が濃厚です。年下イケメン好きの菜々緒が、横浜をロックオンしていてもおかしくはありません」

 自身のインスタグラムでは、水着ショットなど肌露出の高い画像を頻繁にアップしている菜々緒。恋愛ドラマを演じるにつけ、持て余している9頭身ボディがうずいてくるのかも?

菜々緒、パラオの大自然の中でシャワー浴びる姿でファンを魅了「水をもまとう美しさ」

 女優でモデルの菜々緒が21日、自身のインスタグラムを更新した。

 菜々緒といえば先日、「#palau」とハッシュタグを添え、パラオに訪れていることを報告した。ともにアップされた2枚の写真には、タオルを頭に背高く巻いた菜々緒がうつっている。この投稿に対してファンからは「何しても綺麗やなぁー♪」「なんだか、だんだん近寄りがたくなる妖艶な美しさ——。」など、菜々緒の美しさを称賛するコメントが多数集まっている。

 そんな菜々緒がこの日の投稿で「Nature shower」とコメントを添え、大自然の中シャワーを浴びるセクシーな動画を公開した。

 先日から訪れているパラオで撮影した動画のようだ。ビキニ姿で、頭からシャワーを浴びる姿にファンは虜のようで「水をもまとう美しさ」「はぁ~美しいです」「この夏見た水着姿で一番の美しさ」「綺麗としか、言葉が出て来ないです」などの、菜々緒の美しさを称賛する声が殺到している。

 息をのむほど美しい菜々緒のシャワー動画にたくさんのファンが魅了されたようだった。

吉本社員がパワハラ告発! 友近&菜々緒がマネジャー交代数で、芸能界2トップと言われるワケ

 かつて「このハゲー!」で有名になった豊田真由子元衆院議員は、4年半で100人の秘書をクビにしていたことが話題となった。

 一方、芸能界に目を移せば、目下世間の注目の的となっているのが、吉本興業の女芸人・友近だ。

「発売中の『週刊新潮』(新潮社)によれば、友近のマネジャーはこの10年間で20人近く代わっているのだとか。しかも、そのうちの2人は、吉本の幹部宛てに友近のパワハラを訴える嘆願書を提出。友近らから『向いてないから辞めろ』といった罵詈雑言を浴びたり、説教が深夜に及んだりしたことで、担当を代えてほしいと直談判したそうです」(芸能記者)

 友近は同誌に対し、マネジャーにキツく当たったことなどを認めつつ、「挨拶ができない」「名刺すら持ってきていない」と初歩的なことすらできていなかったことを注意しだだけと反論。パワハラについては真っ向から否定している。

「かつて、エド・はるみも吉本のマネジャーに激ギレしたことがあった。彼女が明かしたところによれば、マネジャーと連絡がつかず携帯もメールも出ない、 『エドはスケジュールがいっぱい』と仕事のオファーも簡単に断ってしまう、アンケート用紙もスタッフの人から預かっているにもかかわらず紛失し、 それすら伝えない、2カ月間にオファーを受けていた仕事を4時間前に知らされる、といった信じられない不手際が頻繁にあったそうです。マネージャーがポンコツだったのが原因にもかかわらず、エドは“天狗になっている”と思われ仕事が激減。テレビから消えてしまいました」(芸能関係者)

 そして、友近同様にマネージャーの交代が話題になったのが、女優でモデルの菜々緒だ。

「17年10月発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、8年14代目のマネジャーが就任したことを報じられている。菜々緒の健康や美に関する意識は異常なまでに高い。とりわけタバコ嫌いは有名で、新任マネジャーが菜々緒の前でタバコを吸ったところ、彼女は露骨にせきをしてその場を退席し、現場からタクシーで帰ってしまった。また、菜々緒の前では美容の邪魔になる炭酸飲料などのジュースやコンビニお菓子を食べることも禁止。男性マネジャーが用意した脂っこい弁当を目の前でゴミ箱に捨てたという目撃談もあります」(芸能ライター)

 マネジャーが優秀かどうかで自分の運命も変わるだけに、タレントたちが神経をとがらせるのも無理なからぬことかもしれない。

『インハンド』最終話 山下智久の新たな代表作に? ツッコミどころ満載も続編を期待

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)も今回でラスト。21日に放送された最終話は平均視聴率10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、初回以来の2ケタ達成で有終の美を飾りました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、新型のエボラウイルスが蔓延し、封鎖されてしまった栃木県・相羽村に残ることになった紐倉哲(山下)。そのウイルスを研究していた元上司の福山和成(時任三郎)は肺ガンで倒れ、ウイルスを撒き散らしたとされる福山の息子・新太(磯村勇斗)は姿を消してしまいます。

 そうこうしている間にも村人たちは次々と倒れ、遂には高家春馬(濱田岳)の幼馴染み・棚橋弘樹(平岡祐太)までもが、婚約者の杉山美園(石橋杏奈)とお腹の中の子どもを残し、死んでしまいます。

 この悲惨な状況を見た紐倉は、患者から弱毒化したウイルスを採取して生ワクチンを開発することを決意。しかし、それはあまりにも困難を極め、天才を豪語する紐倉も珍しく弱気になってしまいます。

 そんな中、山奥で密かにワクチンの開発をしていた新太を発見。自身がアメリカから連れてきた研究仲間が、相羽村を実験場にしてウイルスを撒き散らしたと知った高家は激怒し、“人類の未来のため”と強調して理解を求める新太に対し、紐倉も怒りをあらわにするのでした。

 その後、月日が経ち、美園が出産期を迎えるも、村の中に産婦人科の医師はいません。そこで急遽、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)が呼んだ産婦人科の医師にテレビ電話でアドバイスを仰ぎながら、高家が執刀することになります。

 逆子で難産だったものの、何とかオペを切り抜けた高家ですが、その後、ウイルスに感染して倒れてしまいます。5日以内に100%死ぬという状況の中、ワクチンを開発して助けることもできず、紐倉は自分の無力さを嘆きます。

 ところが、高家は5日を過ぎても死なず。実は実家の畑から採れた野菜にはさまざまな寄生虫が含まれ、そのどれかがエボラウイルスに対して強い抗体となっていたのです。そして、高家のカラダから弱毒化したウイルスを取り出し、生ワクチンを開発したことで相羽村の人々は救われ、封鎖も解かれるのでした。

 その後、高家は紐倉の元を離れてアジアの国で医師活動を始めるも、そこへ紐倉が現れて助手としてこき使われることに。また、牧野は念願だった外務省へ返り咲き、海外での任務を開始、というところで終了となりました。

 前回に続いて封鎖された相羽村が舞台となったのですが、BSL4(バイオセーフティーレベル4)の危険な細菌が蔓延している割には、紐倉が防護服を着用せずに山奥へ足を運んだり、高家が呑気に花に水をあげたり、患者の収容所が簡易なテントだったりと、細部に意識が行きわたっていないために、極限状態の危機感が損なわれてしまう演出が残念でした。

 それに加えて、新太の研究仲間がウイルスを撒き散らした動機もいまいち理解できず。なぜ村を実験場にする必要があったのか? 最終回を盛り上げるべく、強引にパンデミックな展開にした感が否めませんでした。

 また、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の中に厚生労働省へ情報を流している裏切り者がいる、と前々回から煽っていた割には、御子柴隼人(オリエンタルラジオ・藤森慎吾)が「僕です」とあっさり自首。厚生労働省のお偉いさんとの会話を録音していたことを明かし、マスコミに流すという展開は安易かつ肩透かしをくらった印象です。

 最終話はツッコミどころ満載といった感じでしたが、全話を通じて評価するならば、メインキャスト3人のキャラクター、相互の関係性、ストーリーのテンポなど、どれをとっても満足のいくレベルだったと思います。

 特に紐倉に関しては、変わり者の天才、という手垢が付きまくった設定かつ山下のボソボソとした喋り方を見て、第1話の段階ではあまり期待感は抱けなかったのですが、高家との出会いや元助手・入谷廻(松下優也)を巡る過去のトラウマを断ち切ったことで成長。相変わらず喋る時のトーンは低いものの、徐々に人間味が増してきた印象です。

 その例として今回、人類の未来を守るためにある程度の犠牲は仕方がない、と主張する新太に同意を求められた際、否定した点が挙げられます。ドラマの序盤で同じことを訊かれていたら恐らく、紐倉は迷うことなく同調していたことでしょう。

 また、高家の実家の畑にエボラウイルスに抵抗する寄生虫が存在することに気づいたのも、それ以前に高家に連れられて畑仕事に繰り出していたからこそ。研究室から出て、人間的な交流を得たことで紐倉は真の天才へと変化したのではないでしょうか。

 視聴率的には物足りなかったですが、山下の新たな代表作になるポテンシャルは十分に秘めているドラマだと感じましたし、その成長をもっと見たい。シリーズ化をぜひ期待したいところです。

(文=大羽鴨乃)

『インハンド』最終話 山下智久の新たな代表作に? ツッコミどころ満載も続編を期待

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)も今回でラスト。21日に放送された最終話は平均視聴率10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、初回以来の2ケタ達成で有終の美を飾りました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、新型のエボラウイルスが蔓延し、封鎖されてしまった栃木県・相羽村に残ることになった紐倉哲(山下)。そのウイルスを研究していた元上司の福山和成(時任三郎)は肺ガンで倒れ、ウイルスを撒き散らしたとされる福山の息子・新太(磯村勇斗)は姿を消してしまいます。

 そうこうしている間にも村人たちは次々と倒れ、遂には高家春馬(濱田岳)の幼馴染み・棚橋弘樹(平岡祐太)までもが、婚約者の杉山美園(石橋杏奈)とお腹の中の子どもを残し、死んでしまいます。

 この悲惨な状況を見た紐倉は、患者から弱毒化したウイルスを採取して生ワクチンを開発することを決意。しかし、それはあまりにも困難を極め、天才を豪語する紐倉も珍しく弱気になってしまいます。

 そんな中、山奥で密かにワクチンの開発をしていた新太を発見。自身がアメリカから連れてきた研究仲間が、相羽村を実験場にしてウイルスを撒き散らしたと知った高家は激怒し、“人類の未来のため”と強調して理解を求める新太に対し、紐倉も怒りをあらわにするのでした。

 その後、月日が経ち、美園が出産期を迎えるも、村の中に産婦人科の医師はいません。そこで急遽、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)が呼んだ産婦人科の医師にテレビ電話でアドバイスを仰ぎながら、高家が執刀することになります。

 逆子で難産だったものの、何とかオペを切り抜けた高家ですが、その後、ウイルスに感染して倒れてしまいます。5日以内に100%死ぬという状況の中、ワクチンを開発して助けることもできず、紐倉は自分の無力さを嘆きます。

 ところが、高家は5日を過ぎても死なず。実は実家の畑から採れた野菜にはさまざまな寄生虫が含まれ、そのどれかがエボラウイルスに対して強い抗体となっていたのです。そして、高家のカラダから弱毒化したウイルスを取り出し、生ワクチンを開発したことで相羽村の人々は救われ、封鎖も解かれるのでした。

 その後、高家は紐倉の元を離れてアジアの国で医師活動を始めるも、そこへ紐倉が現れて助手としてこき使われることに。また、牧野は念願だった外務省へ返り咲き、海外での任務を開始、というところで終了となりました。

 前回に続いて封鎖された相羽村が舞台となったのですが、BSL4(バイオセーフティーレベル4)の危険な細菌が蔓延している割には、紐倉が防護服を着用せずに山奥へ足を運んだり、高家が呑気に花に水をあげたり、患者の収容所が簡易なテントだったりと、細部に意識が行きわたっていないために、極限状態の危機感が損なわれてしまう演出が残念でした。

 それに加えて、新太の研究仲間がウイルスを撒き散らした動機もいまいち理解できず。なぜ村を実験場にする必要があったのか? 最終回を盛り上げるべく、強引にパンデミックな展開にした感が否めませんでした。

 また、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の中に厚生労働省へ情報を流している裏切り者がいる、と前々回から煽っていた割には、御子柴隼人(オリエンタルラジオ・藤森慎吾)が「僕です」とあっさり自首。厚生労働省のお偉いさんとの会話を録音していたことを明かし、マスコミに流すという展開は安易かつ肩透かしをくらった印象です。

 最終話はツッコミどころ満載といった感じでしたが、全話を通じて評価するならば、メインキャスト3人のキャラクター、相互の関係性、ストーリーのテンポなど、どれをとっても満足のいくレベルだったと思います。

 特に紐倉に関しては、変わり者の天才、という手垢が付きまくった設定かつ山下のボソボソとした喋り方を見て、第1話の段階ではあまり期待感は抱けなかったのですが、高家との出会いや元助手・入谷廻(松下優也)を巡る過去のトラウマを断ち切ったことで成長。相変わらず喋る時のトーンは低いものの、徐々に人間味が増してきた印象です。

 その例として今回、人類の未来を守るためにある程度の犠牲は仕方がない、と主張する新太に同意を求められた際、否定した点が挙げられます。ドラマの序盤で同じことを訊かれていたら恐らく、紐倉は迷うことなく同調していたことでしょう。

 また、高家の実家の畑にエボラウイルスに抵抗する寄生虫が存在することに気づいたのも、それ以前に高家に連れられて畑仕事に繰り出していたからこそ。研究室から出て、人間的な交流を得たことで紐倉は真の天才へと変化したのではないでしょうか。

 視聴率的には物足りなかったですが、山下の新たな代表作になるポテンシャルは十分に秘めているドラマだと感じましたし、その成長をもっと見たい。シリーズ化をぜひ期待したいところです。

(文=大羽鴨乃)

『インハンド』は、映画『アウトブレイク』の丸パクリ? 荒唐無稽なパンデミックものと思いきやリアルな風刺劇に

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第10話が14日に放送され、平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から横ばいとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 栃木県・相羽村にBSL4(バイオセーフティーレベル4)の危険な細菌を取り扱う研究所を建設予定だという元上司・福山和成(時任三郎)から、副センター長にならないかと打診を受けた紐倉哲(山下)。同村出身の高家春馬(濱田岳)の帰郷に便乗し、現地の偵察に訪れます。

 その相羽村では、厚生労働省の口車に乗って研究所の建設を決めてしまった役所と、断固反対を唱える市民との間で争いが勃発。そんな混乱の中、高家は幼馴染で役所勤めの杉山美園(石橋杏奈)と反対派のリーダー・棚橋弘樹(平岡祐太)が、婚約していたものの騒動のせいで仲たがいしてしまっていることを知り、複雑な想いを抱きます。

 一方、紐倉は美しい自然が広がる相羽村のことを気に入るも、元助手・入谷廻(松下優也)と交わした約束と、現助手・高家の面倒を見るためにも、自身の研究所を建設したいと考え、福山からのオファーを断ります。

 そんな中、サルに引っかかれてケガを負った美園の父親・実喜男(中本賢)が吐血し、搬送先の病院で死んでしまいます。その症状を目撃した紐倉は、かつて入谷がワクチン精製に命を注いだ、アメリカ陸軍が秘密裏に開発した新型エボラウイルスに感染したのではないかと考え、実喜男と接触した者をすぐさま隔離するよう要請。しかし、通常のエボラウイルスより強力かつ空気や飛沫感染するよう改良された新型のウイルスはあっという間に村内に拡散し、政府によって村ごと封鎖されることが決定します。

 ウイルス拡散の原因は福山にあるのでは? 紐倉が問い詰めたところ、研究所で働かせるためアメリカから呼び寄せた息子・新太(磯村勇斗)が、意見の食い違いによって口論となり、どこかへ姿を消してしまったことを知るのでした。

 さらに、その新太に棚橋が山小屋を貸していたことが判明したため、慌てて現地へ向かうと、そこにはエボラ出血熱によってすでに死んでいる新太の研究仲間の姿が。そうこうしている間にもウイルスは爆発的に感染し……というところで今回は終了となりました。

 実喜男がサルに引っかかれたことによって発症、という流れにどこか見覚えがあるなと感じたのですが、1995年に公開されたハリウッド映画『アウトブレイク』にソックリな展開だとすぐに思い当たりました。

 細部は異なりますが、この映画でもサルが感染源となってエボラ以上の致死率と感染力を併せ持つウイルスがアウトブレイク(爆発的感染)し、街が封鎖され、という展開でした。今回、紐倉が牧野巴(菜々緒)に「君にしかできないことが絶対ある」と説得して、封鎖される直前に村の外へ出るよう促した場面がありましたけど、これが伏線になっているのであれば解決方法も映画と同じ可能性があります。

 とはいえ、伝染病が爆発的に広まる、いわゆるパンデミックものは「自分の身に起こったら?」と想像するとゾッとしますし、それだけ引き込まれるものがありますよね。荒唐無稽な話かと思いきや、ネットで調べたところ、東京都武蔵村山市にあるBSL4施設に今夏、エボラ出血熱などを引き起こすウイルスを初輸入する予定であることがわかり、よりリアリティーが増しました。東京五輪・パラリンピックに向けて検査体制を強化するのが狙いのようですが、大規模な国際大会が開催されることによってさまざまな感染症が広まるリスクがあるのだな、と改めて気づかされました。

 今回は、武蔵村山市の市民の不安を考慮せずに計画を遂行しようとする厚労省を風刺しつつ、ウイルス感染の恐怖を描いた回となりましたが、パニック状況の中で美園が棚橋の子どもを妊娠していることが発覚したり、福山の吐血(エボラではない病気?)や、新太との確執などの要素が散りばめられ、最終回へ向けて一気に盛り上がってきた印象です。

 また、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の情報を厚労省に流している裏切り者がいるようなのですが、これが誰なのか。カメラワークなどから、御子柴隼人(オリエンタルラジオ・藤森慎吾)が怪しいのですが、ここも気になるところです。

 さらに次回、高家まで感染してしまうとのことですが、紐倉は福山から「お前、変わったな」と指摘されるほど、高家に影響を受けて人間味が出てきただけに、熱い人間ドラマが展開されることは必至。同じウイルスに感染し、結果的に死なせてしまったかつての助手・入谷と同じ目に遭わせてしまうのか。あるいは「天才」と豪語する真価を発揮して、ワクチンを精製することに成功するのか。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『インハンド』クライマックスへ向けて盛り上がるも、視聴率は上がらずシリーズ化は微妙?

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第9話が7日に放送され、平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.9ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日、紐倉哲(山下)の研究所に高家春馬(濱田岳)の母・良子(宮崎美子)が訪問。高家の恩師で医師の小泉陽子(市毛良枝)が倒れて入院しているため、様子を見に行くように促します。

 しかし、陽子が入院しているのは、高家のかつての勤務先で、院長の黒野秀之(正名僕蔵)と揉めて懲戒解雇になった台田病院。1人で行くのは心細いと、高家は何とか紐倉を説き伏せ、一緒に病院へと向かいます。

 そうして陽子の病室へやって来た2人は、下痢や嘔吐の症状で寝たきりになっている陽子に対して、水分輸液の処置しかとられていないことや、担当医師が黒野であることに違和感を抱きます。

 陽子の病気は一体なんなのか。研究所に戻り考査した紐倉は、陽子が国境なき医師団の一員として海外での勤務経験が豊富なことや、洋食を好んでいたこと、倒れる前に喘息を患ったことなどから、小麦などに含まれるグルテンに異常な免疫反応を示すセリアック病なのではないかと推測します。

 しかし、セリアック病を患っている場合、体内からグルテンが除去されれば症状は軽くなるハズ。それでも治らないとなれば、難治性のセリアック病に罹っている可能性が高いため、黒野の目を盗んで別の病院へと陽子を移動させます。

 ところが、難治性セリアック病の治療法については紐倉もお手上げ状態。かつての上司で、現在は最先端の科学技術を駆使したビジネスを展開するフューチャージーンという会社のCEOを務める福山和成(時任三郎)に助言を求めるも、協力は得られません。

 しかし、それを見かねた福山の息子・新太(磯村勇斗)が協力を名乗り出て、難治性セリアック病の研究者とパイプを繋いでくれたことで、紐倉はアメリカ鉤虫の細菌を使った治療法を思いつきます。

 ただ、水分輸液にグルテンが混入されていることが発覚したため、陽子は難治性ではなく通常のセリアック病を患っていることが判明。つまり、黒野は故意に陽子の病状を重くしていたのです。

 実は陽子は、故郷の栃木県・相羽村に土地を所有しているのですが、そこにBSL4(バイオセーフティーレベル4)の危険な細菌を取り扱う研究所を建設しようと暗躍する厚生労働省と揉めていたため、病で倒れたことをチャンスとばかり、同省と癒着関係にある黒野が始末役にあてがわれていたのです。

 そして、その研究所建設の主導役を担っているのがフューチャージーンであり、今回は福山と紐倉、厚労省の役人が揃い踏みして何やら秘密の会合を始めたところで終了となりました。

 さて感想。第6話から前回までは1話完結スタイルでしたが、今回から再びフューチャージーンの陰謀がストーリーに絡んできて、クライマックスへ向け盛り上がってきました。

 福山が何やら暗躍している様子の演出が目立ちますが、実はかつての部下で紐倉の助手だった入谷廻(松下優也)がエボラウイルスに感染した時に助けられなかったことを悔やみ、厚労省を利用して正義のために研究所を建設しようとしているのではないか、とも思え、この先の展開が気になるところです。

 また、今回の最後に紐倉は何の意図があって福山に会いに行ったのか。さらには、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の内部に裏切り者がいるのではないかという疑惑も持ち上がり、次回へ向けて気になる点ばかり。脚本に無駄がなくテンポが良いので引き込まれてしまいます。

 ストーリーの流れだけでなく、キャラクターやそれぞれの関係性の変化の描き方も秀逸。高家が紐倉に頼みごとをする際、あまのじゃくな性格を利用して、わざとすぐに諦めるフリをして関心を引くテクニックを覚えたり、牧野巴(菜々緒)が紐倉と高家を意のままに操りたい時には、わざと「勝手なことをするな」と念を押すことで、その“勝手なこと”をするように仕向けたりと、お互いの性格を知ったからこその駆け引きが随所に挿入されているため、随所でクスリとさせられます。

 また、今回の序盤、高家が勝手に医師を辞めてしまったことを良子に謝る姿を目撃してしまった紐倉は、黒野に陽子の不適切な処置を咎める際、良子がそばにいることを意識して、患者に対して情熱を注ぐ高家の方がよっぽど医師らしいと褒め称えるなど、初回と比べると嘘のように他者を思いやる心が芽生えたように思います。

 その成長をもっと見たい。シリーズ化を期待したいところですが、視聴率が微妙なんですよね。最終回へ向けて何とか右肩上がりを願いつつ、次回放送を待ちたいと思います。

(文=大羽鴨乃)

『インハンド』人をつくるのは遺伝か環境か? 山下智久が悲劇の赤鬼伝説に挑む

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第8話が先月31日に放送され、平均視聴率7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイントのダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 紐倉哲(山下)はある日、大企業・キガシマホールディングスのポスターに写る女性の髪が赤く染まり、“呪いの血のポスター”と話題になっていることを知ります。おまけに、会長・園川務(柄本明)の息子で後継者候補の直継(夙川アトム)が飛び降り自殺したことと因果関係があるのではないか、とのウワサが流れているため興味津々。居ても立ってもいられず、助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、そのポスターが展示されている本社へと足を運びます。

 警備員の目を盗んで“血”の成分を調べた紐倉は、それが腸内細菌の一種・セラチア菌であることを確認します。なぜそんなものがポスターに塗りたくられたのかと疑問を抱き、調査を開始しようとしたところ、経産省のアドバイザーを務める、学生時代の同級生・遠藤匡晃(要潤)が登場。ヒトゲノム解析プロジェクトの顧問を務める遠藤は、その出資者だった直継がもつ重要な情報を外部に漏らしたくないという事情と、学生時代からのライバル心から紐倉の妨害をするのでした。

 それでも遠藤の目を盗み調査を続けた紐倉は、直継の地毛が真っ赤であったことや、それが祖父にあたるキガシマホールディングスの創始者・大次郎から遺伝的に受け継いだものであることを突き止めます。

 粗暴だった大次郎に婚約者を奪われた代わりに、彼の娘をもらうことで婿養子になった務は、同じく“赤鬼の遺伝子”を継いだ直継に対して、大次郎のようにならぬよう気をつけろと幼少期の頃から諭し続けてきたのです。

 あらゆる依存症になりやすく、精神的な弱さをもつ“鬼の血”。実の母親は自殺し、自分もいずれは同じ道を辿ることになるのではないかと懸念を抱いた直継は、自身と大次郎の遺伝子が合致するか調べるよう遠藤に依頼。その結果、祖父とまったく同じタイプの遺伝子だと判明し、それを憂いて自殺したという事情があったのです。

 しかし、紐倉は悲劇に至ったのは遺伝子だけではなく、直継に対して幼少期から「鬼の血が流れている」と言い続けた務、つまり育った環境にもよると指摘し、“赤鬼”の遺伝子を持つ者は感受性が強く、アーティスティックな才能にあふれていることを話します。そしてその証拠として、直継の恋人が密かに出産し大事に育ててきた都築歩夢という、務にとって孫にあたる子が絵画コンクールで優勝するほど絵の才能に恵まれていて、穏やかな性格であることを伝えます。

 一方、“呪いの血のポスター”の真相はというと、務に対して同じ悲劇を繰り返さないようにと、遠藤による回りくどい警告だったことが判明したところで終了となりました。

 今回は「人をつくるのは遺伝か環境か?」がテーマだったのですが、紐倉いわくその問いはナンセンスで、その両方が人間を形成するとのこと。務としては直継に対して愛情があるからこそ、鬼の血の危険性について言い聞かせていたわけですが、その“良かれと思って”が結果的に自殺へと追い込んでしまったわけです。

 この「遺伝子or環境」論はさまざまな映画やドラマで扱われていますよね。たとえば2013年に公開された、是枝裕和監督&福山雅治主演映画『そして父になる』では、エリート家庭と中流家庭との間で起こった子どもの取り違えがテーマでしたが、こちらは環境が人格形成を左右するものだという態で描かれていました。

 どの説が正しいかはわかりませんが、紐倉の説には希望があるように思えます。今回のように親が子を洗脳するパターンでなくとも、多少の差はあれ誰しもが親からの影響を受けているもの。それがいわゆる毒親である場合、自分もいずれ同じような人間になってしまうのではないか、と不安を抱いている人は少なからずいることでしょう。

 けれど、その後の環境次第では人格だって変わる。人格が変われば人生も変わる。そんなメッセージも含まれていたのではないかと感じました。紐倉にしても、高家や牧野巴(菜々緒)との出会いによって偏屈さが徐々に解消されて人間味が増してきましたからね。高家と牧野もまた紐倉の強引な性格に感化され、お互いに「(紐倉に)似てきた」とツッコみ合うシーンは微笑ましい限りです。

 ところで、“呪いの血のポスター”については、務に対する遠藤の回りくどい抗議ということであっさり片付けられましたが、セラチア菌はプロジギオシンという赤い色素がコロニーを形成し、健康な人には害がない一方、免疫機能の低下した人は肺炎や敗血症を疾患してしまう可能性があるというのが特徴。そのため、精神的に健康体であれば赤鬼の遺伝子には害がない、というメッセージが込められていたのかもしれません。

 各回しっかりテーマが練り込まれ、ストーリー展開やキャラ設定も申し分ないのですが、視聴率的にはいまいちパッとせず、シリーズ化するには微妙なラインというのが何とも惜しい限り。クライマックスへ向けてこれまで以上に盛り上がることを期待したいと思います。

(文=大羽鴨乃)