【セレブに学ぶネットスラング】ニッキー・ミナージュ「Smdh」(呆れるわ~)

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「Smdh」顔ってやつですわ~

【Smdh】
(オリジナル)shaking my damn head
(日本語訳)メチャクチャ呆れてる

【使用例】

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 「Smdh」は「shaking my damn head」の頭文字をくっつけたもので、直訳すると「頭を横に振る」。日本語で言うところの「呆れてモノも言えない」という意味だ。「damn」という単語はこの場合、言いたいことを強調するために使われているので、「メチャクチャ呆れてる」ということになる。

 今回、ニッキーは、星座愛好家のためのブログ「ゾディアック・ソサエイティ」が公開した、「人殺しをするかもしれない星座トップ5」というリストに対して、「なにこれ!? 呆れてモノも言えないわよ」という気持ちを表現するために、「Smdh」と使ったのである。

【セレブに学ぶネットスラング】リル・ウェイン「dope azz:ヤバいほどすごい」

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まず、リルのタトゥーがdope azzだわ!

■「Dope azz」

(オリジナル)dope ass
(日本語訳)ヤバいほどすごい

【使用例】

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 「dope azz(ドープ・アズ)」は、「dope」と「ass」を組み合わせたもの。

 「dope」は、もともと「まぬけ」として使われていた単語。これが、ギャングがはびこるストリートで、「麻薬」として使われるようになり(N.W.A.の「Compton’s In The House」など)、今では「すごい」「中毒的にヤバい」というクールな意味で使われるようになった(The D.O.C.の「Mind Blowin’」など) 。「ass」は、「ケツ(尻)」という意味で使われる俗語で、人をバカにする時や女性を性的な目で見る時に使用されてきたが、ラッパーたちの間では「イカす」「すごいイケる」というポジティブな意味で使われている(JT Moneyの「Rap Ass Nigga」)。2つの「すごい」という意味の単語を合わせた、「dope azz」は、「ヤバいほどすごい」「すげぇ、ヤバイ」という意味で、2パックらカリスマ的ギャングスタ・ラッパーたちが好んで使い、広めていった。

 「dope azz」が理解できたとしても何が言いたいのか理解できないほど、ネットスラングがてんこ盛りの、例のリル・ウェインのツイートだが、これはスケートボードについて語られたものである。

【セレブに学ぶネットスラング】ナズ「homie」(地元の仲間)

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金の鎖の太さ=地元愛の強さ(サイ女調べ)

■「homie」
(日本語訳)地元の仲間、ダチ

【使用例】

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 「homie(ホーミー)」は、「homeboy(ホームボーイ)」の進行形であり、ヒップホップ・アーティストの間では、「地元の仲間」「ギャング仲間」「故郷の親友」「ダチ」という意味で使われることが多い。今回、ナズは、「みんな、地元のダチをサポートしようぜ……オレの兄弟@P.ディディのTV局、Revoltをな。革命が放映されるんだぜ!!!!」というツイートで、郷土愛を煽るために「homie」と使っている。ちなみに、「iamdiddy」は、P.ディディのTwitterアカウント名、「Revolt」は、ディディが今年10月に開局するケーブルTVチャンネルのことだ。

 「homie」という言葉は、19世紀後半に多くのアフリカン・アメリカンが大都市に移動した際、同郷の仲間を親愛を込めて「ホームボーイ」と呼び始めたのが短くなり、「homie」となったのが始まりだとされている。ベトナム戦争で、兵士たちが同じ出身地の兵士のことを「ホームボーイ」と呼び分けるようになり、その後、「homie」「home」と呼ぶようになったという説や、ラティーノの若者たちがスペイン語の「奴」という意味の「hombre」を変化させ、「homie」と使うようになったという説もある。警察も、逮捕した若者たちを「homeboy」「homie」と呼ぶことが多いが、この場合、地域を荒らすチンピラやギャングという意味。このように、使う人種やバックグラウンドにより、「homie」のニュアンスは微妙に異なるのだ。