10股&窃盗報道の法月康平だけじゃない…告発される2.5次元俳優たち

 かつて『新生ROCK MUSICAL BLEACH』で主演を務めて話題となった2.5次元舞台俳優・法月(のりづき)康平。彼が“10股交際”と窃盗行為をしていたと、8月3日付のニュースサイト「週刊女性PRIME」が報じている。

 同メディアの「【独占】「キャバ嬢に貢いだ」人気俳優が女性ファン10人を性的・金銭搾取の悪行!真相を本人に直撃」と題した記事では、法月と関係があったA子…

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元欅坂46・今泉佑唯を待ち受ける“おっぱいハンター”の洗礼ってナンだ!?

 昨年11月に欅坂46を卒業した今泉佑唯が、1月から元AKB48・川栄李奈らが所属するエイベックスグループに所属することが決定。同時に劇作家・つかこうへいの舞台『熱海殺人事件』(3月28~31日、クールジャパンパーク大阪TTホール、4月5~18日、東京・紀伊国屋ホール)にヒロイン役で出演することも発表された。

 舞台『あずみ』で川栄を抜擢し、女優として開眼させた岡村俊一氏の演出とあって、今泉も今作で女優としての足場を築きたいところだろう。しかし、ファンの胸中は複雑なようだ。アイドル誌ライターが神妙に明かす。

「同作はヒロインが胸を揉みしだかれるシーンがあることで有名。昨年も元AKB48・木崎ゆりあが主演の味方良介に胸を揉まれ、なまめかしい声を上げていました。地道に握手会に通い、握手より上のスキンシップを経験していないファンは、舞台から目を背けたくなるかもしれませんね。今回も味方が主演を務めるようですが、彼は2016年の舞台『新・幕末純情伝』でも同様に元SKE48・松井玲奈の胸を揉みしだいていますから、もはや秋元康グループ卒業組の“おっぱいハンター”となりつつあります。松井、木崎の胸はそれほど大きくありませんが、今泉は推定Eカップで、アイドル界きっての“隠れ巨乳”でしたから、ボリューム感はケタ違い。味方は過去最高の揉み心地を堪能することになりそうですね」

 元AKB48・北原里英もグループ卒業後、『新・幕末純情伝』で胸を鷲づかみにされているが、今や女優に転身する元アイドルは“胸を揉まれる”洗礼を浴びるのがお約束となっているのかも!?

元欅坂46・今泉佑唯を待ち受ける“おっぱいハンター”の洗礼ってナンだ!?

 昨年11月に欅坂46を卒業した今泉佑唯が、1月から元AKB48・川栄李奈らが所属するエイベックスグループに所属することが決定。同時に劇作家・つかこうへいの舞台『熱海殺人事件』(3月28~31日、クールジャパンパーク大阪TTホール、4月5~18日、東京・紀伊国屋ホール)にヒロイン役で出演することも発表された。

 舞台『あずみ』で川栄を抜擢し、女優として開眼させた岡村俊一氏の演出とあって、今泉も今作で女優としての足場を築きたいところだろう。しかし、ファンの胸中は複雑なようだ。アイドル誌ライターが神妙に明かす。

「同作はヒロインが胸を揉みしだかれるシーンがあることで有名。昨年も元AKB48・木崎ゆりあが主演の味方良介に胸を揉まれ、なまめかしい声を上げていました。地道に握手会に通い、握手より上のスキンシップを経験していないファンは、舞台から目を背けたくなるかもしれませんね。今回も味方が主演を務めるようですが、彼は2016年の舞台『新・幕末純情伝』でも同様に元SKE48・松井玲奈の胸を揉みしだいていますから、もはや秋元康グループ卒業組の“おっぱいハンター”となりつつあります。松井、木崎の胸はそれほど大きくありませんが、今泉は推定Eカップで、アイドル界きっての“隠れ巨乳”でしたから、ボリューム感はケタ違い。味方は過去最高の揉み心地を堪能することになりそうですね」

 元AKB48・北原里英もグループ卒業後、『新・幕末純情伝』で胸を鷲づかみにされているが、今や女優に転身する元アイドルは“胸を揉まれる”洗礼を浴びるのがお約束となっているのかも!?

舞台俳優の強制性交未遂逮捕で蒸し返される『テニスの王子様』界隈の「レイプサークル」とは?

 舞台俳優のレイプ未遂事件の話題により、4年前にも演劇関係者の間でささやかれた「レイプサークル」のウワサが再燃している。これは、ごく一部の舞台俳優らが集う、強姦シーンの視聴サークルのことである。

 強制性交未遂の容疑で逮捕された椎名康裕容疑者は、過去に山田孝之主演のTBS系ドラマ『闇金ウシジマくん』にも出演したことがある俳優だが、今年1月、東京・板橋区の民泊マンションに侵入し、就寝中だった10代の台湾からの観光客女性にカッターナイフを突きつけて馬乗りになり、「おまえの体がほしい。襲うからな」などと言って乱暴しようとした疑い。

 少女が抵抗したため椎名容疑者は逃走したが、ここにきて逮捕となった。本人は「スリルを味わいたかった」と容疑を認めているという。

 椎名容疑者は北区つかこうへい劇団や、劇作家つかこうへい氏の死後同劇団有志で2011年より活動している北区AKT STAGEで舞台出演しており、過去、劇団クロックガールズの舞台や早乙女太一主演の明治座公演にも出たことがあった。世間的にはまったくの無名だが、北区つかこうへい劇団周辺を中心に小劇場の世界では、そこそこ知られた人物だったという。

「運動神経がよくアクションが得意、最近は殺陣師としても活動していました。明るい性格で、リーダーシップもありました。わりと正義感の強いところも見せていた感じなんですが、いま思えば、それは虚言を交えた自己演出っぽいところもあった気がします。というのも、チンピラに絡まれていた女性を助けたとか、女性へのDVする奴をぶっ飛ばしたとか、真偽不明の武勇伝が多かったんですよ。それでも、まさかここまで善悪の区別がつかない人間だとは思わなかったです」(元メンバーの舞台俳優)

 犯行から約5カ月間、何事もなかったように舞台仕事をこなしており、演技教室では子どもたちにまで指導していたという椎名容疑者だが、ショックを受けた一部関係者の間で「椎名もメンバーだったら怖い」とささやかれるのが、舞台俳優らも多く参加している通称「レイプサークル」なる集まりだ。

 4年前、ミュージカル『テニスの王子様』などの活躍で知られた俳優の篠谷聖が、都内で帰宅途中の10代女性に対する強姦致傷の疑いで逮捕され、懲役7年の実刑判決を受けたことがあった。その際、演劇仲間から聞かれたのが、レイプシーンのあるドラマ映像などを鑑賞するサークルへの参加疑惑で、『テニスの王子様』内の役名を名乗って参加していたという話が一部で報じられていたのである。

 当時、取材を受けた同サークルメンバーは「レイプサークルと言われるのは心外です。あくまで舞台俳優や演出家が、演技の勉強で始めたものですから」と語っていたが、篠谷参加のウワサから誤解を招いたのは事実だ。

 4月に同じくミュージカル『テニスの王子様』に出演していた俳優、青木玄徳が強制わいせつ致傷容疑で逮捕されるや、このサークルには複数の記者から問い合わせがあったという。

「まるでレイプ願望者のサークルみたいに思われてしまって、そんなものに参加する人なんかいませんから、自然消滅状態です。でも参加していた自分はその風評被害に困っています」

 こう話すメンバーによると、椎名容疑者らしき人物がこのサークルに参加した具体的な話は「ない」と言うものの、事件を受け「奴はレイプサークルのメンバーだったらしい」という根拠のないウワサが広まっているという。

 強制性交罪は、未遂であっても脅迫を開始した時点で実行の着手があると判断されれば、既遂と同一の法定刑で5年以上の有期懲役となる可能性がある凶悪犯罪だ。サークルがすでに活動はしていなくても、こうして役者のレイプ犯が出るたびに「レイプサークル」の通称が蒸し返され、メンバーは困惑の色を隠せないようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

舞台俳優の強制性交未遂逮捕で蒸し返される『テニスの王子様』界隈の「レイプサークル」とは?

 舞台俳優のレイプ未遂事件の話題により、4年前にも演劇関係者の間でささやかれた「レイプサークル」のウワサが再燃している。これは、ごく一部の舞台俳優らが集う、強姦シーンの視聴サークルのことである。

 強制性交未遂の容疑で逮捕された椎名康裕容疑者は、過去に山田孝之主演のTBS系ドラマ『闇金ウシジマくん』にも出演したことがある俳優だが、今年1月、東京・板橋区の民泊マンションに侵入し、就寝中だった10代の台湾からの観光客女性にカッターナイフを突きつけて馬乗りになり、「おまえの体がほしい。襲うからな」などと言って乱暴しようとした疑い。

 少女が抵抗したため椎名容疑者は逃走したが、ここにきて逮捕となった。本人は「スリルを味わいたかった」と容疑を認めているという。

 椎名容疑者は北区つかこうへい劇団や、劇作家つかこうへい氏の死後同劇団有志で2011年より活動している北区AKT STAGEで舞台出演しており、過去、劇団クロックガールズの舞台や早乙女太一主演の明治座公演にも出たことがあった。世間的にはまったくの無名だが、北区つかこうへい劇団周辺を中心に小劇場の世界では、そこそこ知られた人物だったという。

「運動神経がよくアクションが得意、最近は殺陣師としても活動していました。明るい性格で、リーダーシップもありました。わりと正義感の強いところも見せていた感じなんですが、いま思えば、それは虚言を交えた自己演出っぽいところもあった気がします。というのも、チンピラに絡まれていた女性を助けたとか、女性へのDVする奴をぶっ飛ばしたとか、真偽不明の武勇伝が多かったんですよ。それでも、まさかここまで善悪の区別がつかない人間だとは思わなかったです」(元メンバーの舞台俳優)

 犯行から約5カ月間、何事もなかったように舞台仕事をこなしており、演技教室では子どもたちにまで指導していたという椎名容疑者だが、ショックを受けた一部関係者の間で「椎名もメンバーだったら怖い」とささやかれるのが、舞台俳優らも多く参加している通称「レイプサークル」なる集まりだ。

 4年前、ミュージカル『テニスの王子様』などの活躍で知られた俳優の篠谷聖が、都内で帰宅途中の10代女性に対する強姦致傷の疑いで逮捕され、懲役7年の実刑判決を受けたことがあった。その際、演劇仲間から聞かれたのが、レイプシーンのあるドラマ映像などを鑑賞するサークルへの参加疑惑で、『テニスの王子様』内の役名を名乗って参加していたという話が一部で報じられていたのである。

 当時、取材を受けた同サークルメンバーは「レイプサークルと言われるのは心外です。あくまで舞台俳優や演出家が、演技の勉強で始めたものですから」と語っていたが、篠谷参加のウワサから誤解を招いたのは事実だ。

 4月に同じくミュージカル『テニスの王子様』に出演していた俳優、青木玄徳が強制わいせつ致傷容疑で逮捕されるや、このサークルには複数の記者から問い合わせがあったという。

「まるでレイプ願望者のサークルみたいに思われてしまって、そんなものに参加する人なんかいませんから、自然消滅状態です。でも参加していた自分はその風評被害に困っています」

 こう話すメンバーによると、椎名容疑者らしき人物がこのサークルに参加した具体的な話は「ない」と言うものの、事件を受け「奴はレイプサークルのメンバーだったらしい」という根拠のないウワサが広まっているという。

 強制性交罪は、未遂であっても脅迫を開始した時点で実行の着手があると判断されれば、既遂と同一の法定刑で5年以上の有期懲役となる可能性がある凶悪犯罪だ。サークルがすでに活動はしていなくても、こうして役者のレイプ犯が出るたびに「レイプサークル」の通称が蒸し返され、メンバーは困惑の色を隠せないようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏が明かす、制作のウラ側――「元モー娘。新垣里沙は、バケモノのような女優」<前編>

 昨年8月、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)という斬新なタイトルの舞台が上演され、演劇ファン、俳優ファンに衝撃が走った。

 タイトルにある「ガチ恋」とは、自分の一推しの俳優やアイドルを意味する“推し”に、本気(ガチ)で“恋”しているオタク(ファン)のことを示すオタク用語だ。同様に、「沼」はその対象から抜け出せず、沼のようにどんどん深みにハマっていくことを表す言葉。つまり、この舞台は「俳優に恋をしているオタク」の物語だ。

 主人公・りさ子を演じたのは、元・モーニング娘。の新垣里沙。国民的アイドルだった彼女が“若手俳優オタク”を演じ、俳優とファンの泥沼愛憎劇を繰り広げるということで賛否両論を呼んだが、舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、このたび小説家デビューを果たした松澤くれは氏を直撃! 今だから話せる舞台の裏側や、公演中に起こった“アノ”騒動、小説のみどころについて、話を伺った。

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

* * *

■客席は、ある種“カオス”だった

――このたびは、出版おめでとうございます。

松澤くれは氏(以下、松澤) ありがとうございます。

――まずは、この作品が生まれたキッカケについてお聞かせください。

松澤 元々、元モーニング娘。の新垣里沙さんと、2013年と15年に『殺人鬼フジコの衝動』(以下、フジコ)という舞台でご一緒して、「また何か一緒にやりたいね」と話していたんです。

 これまで新垣さんを主役にした書下ろし作品に挑戦したことがなかったので、じゃあ、あらかじめ新垣さんが演じる役を作ってから、物語を作ってみようと思いまして。元々「俳優とガチ恋ファン」という構想が頭にあったので、「元モー娘。のリーダーが地味なファンの子を演じるのを観たい!」とストレートに新垣さんにお伝えしたら、「やってみたい!」と。それから「二人でこういうのやりたいんですけど……」っていうのをSNSに書いたら、『フジコ』のプロデューサーさんが食いついてくださって舞台化が実現しました。

――舞台を終えて半年以上経ちますが、改めてご感想は?

松澤 まずは、無事に終えられてよかった……(笑)。本当にたくさん、予想以上のお客様に見ていただくことができました。

――客席の反応はいかがでしたか?

松澤 同じシーンで泣いている女の子がいれば、笑っているおじ様がいたり、お客様の反応がこんなに分かれる舞台は初めてで、強烈に印象に残っています。笑う人もいれば笑わない人もいるといった反応の違いは今までにもありましたが、同じシーン見ながら、捉え方がここまで真逆になるんだと驚きました。そういった客席のある種の“カオス”現象が、この作品に対する一つの答えなのかなと実感しました。

 お客様一人ひとりの顔を見ることが脚本・演出家としての責任だと勝手に思っていたので、全公演を客席後方で見て、終演後は出口に立ったんですが、「すごく面白かったです」って話しかけてくれる人がいたり、中には「納得いかないから話しませんか?」と、十数分ロビーでお話ししたこともありました。

 あとは、皆さんSNSで感想をものすごい長文で書いてくださって、その観劇レポを読んだレポみたいなものまで生まれていて(笑)。本当にたくさんの方が、自分の感想を自分の言葉で表現してくれた作品でした。

 会場にアンケート用紙を用意しなかったのも、そういった意図からです。この作品に限らず、僕はアンケートを取りません。見た感想を僕ではなく、周りの人にSNS上で広めてほしいんです。良いことも悪いことも、そのまま素直に感じたことを自由に書いて、皆さんで意見交換をしてほしいので、特にこの作品には、そのやり方が合っていたのかなと思っています。

――ブログ等を拝見させていただきましたが、キャスティングが難航したそうですね。

松澤 僕もプロデューサーから聞きました。いや~、断られまくりだったらしいですね(笑)。僕は、脚本・演出なのでキャスティングにはあまり関わりませんが、以前ご一緒した方がキャスティングされていたり、僕が「この人とご一緒してみたい!」と推薦させていただいた方が何名かいらっしゃいます。元々役は用意していましたが、演じる俳優の名前をそれぞれ役名に入れて、本人のキャラに寄せた部分もあります。

――新垣さんファンの反応を見ると、「新しいガキさんが見れた」という声もありました。

松澤 こういう役は、僕しか振らないと思うので(笑)。良い意味で、バケモノのような女優さんなので、もっといろんな彼女を見たいですね。本当に素敵な役者さんです。

――篠戸るる役を演じた階戸瑠季さんも、大変な役柄だったんじゃないかなと感じましたが……。

松澤 それが、階戸さんは、「やりたいです!」と二つ返事で引き受けてくださったんですよ。階戸さんをはじめ、本当に全キャストにメチャクチャ感謝をしています。オファーを受けてくださったということは、僕とプロデューサーがやりたいことをきちんと汲んでくださったわけですから。

■「告知したときが一番、叩かれた」

 

――「ガチ恋」というタイトルにかなり衝撃を受けました。作品を上演するにあたって、さまざまな意見があったかと思いますが、いかがでしたか?

松澤 業界の反応は、「そういうのやったらダメだよ」「何やってんの!?」と(苦笑)。「やっていいことと、悪いことがあるよ」といった目では見られましたね。最初に告知したときが一番、叩かれました。

 公演日程と劇場程度の内容だったんですけど、やはりタイトルのインパクトが強かったようで、「直ちにやめてください」「オタクを茶化すな」と、Twitter のDMで脅迫されたこともありました(苦笑)。僕は、基本、シリアスな作風が多いんですが、それを知らない方々は、コメディー作品だと思ったようで、実際に作品を見てもらうまでは分かってもらえないだろうなと覚悟はしていました。もちろん、「すごく面白い題材」って言ってくださる方もいらっしゃいましたが、告知の段階では、結構ネガティブな意見の方が多かったですね。

――でも、いざ公演が始まると、ネット上で評判がどんどん感想を拡散されて、連日たくさんの方々が当日券を求めて劇場に列を作ったとか。

松澤 そうなんですよ。毎ステージたくさんの方に並んでいただいて、チケットの当選倍率は20倍超えだったと聞きました。皆さんの口コミのおかげでもありますね。それぞれ受け取り方は違うと思いますし、面白いと思う人もいれば、面白くないと思う人がいる中で、見た人には僕がやりたいことは伝わったのかなって。そう思うことができたのは救いでした。

――公演中には、ファンの方が松澤さんに贈ったスタンド花が、誰かの手によって壊されてしまうという悲しい事件もありましたよね。

松澤 あの件は、本当にショックで……。これは自分の中できちんと消化しないといけないなと思いブログを書いたら、たくさんの反響をいただきました。でも、「自分で壊して話題性を狙ったんでしょ?」なんて言われてしまって。ただ、僕のことを元々ネガティヴに捉えている人は、当然そうなるよなと。そう思った時に、言葉を尽くせば伝わるっていうのは、欺瞞だなって思ったんです。こっちが心を尽くして話した言葉でも、どう受け取るかは相手の自由ですから。

 そういう意味では、精神的なダメージは結構大きかったんですが、そこから色々考えることもできましたし、現場はすごく楽しかったです。役者さんとみんなで和気あいあいとしていました。

■「現実」と「リアリティ」はイコールではない

 

――今作で、松澤さんが一番こだわった部分は何ですか?

松澤 「語彙」です。俳優の言葉づかいと、ファンの方たちの言葉づかいを意識しました。Twitterにおける「本アカ」と「愚痴アカ」の語彙の使い分けには特に気をつけましたね。小説版では、舞台とは違った小説ならではのある“仕掛け”があるので、読んでくださった方は、皆さん驚かれるかと思います!

――「松澤さん、よく見ていらっしゃるな~」と、投稿内容の一つひとつにリアリティを感じました(笑)。

松澤 でも、あまり具体的な出来事などは追わないようにしたんです。とはいえ、勝手に入ってくる情報もあるので、自分からは調べずに、なるべく情報を入れすぎないようにしましたね。よくある“匂わせツイートをしてカノバレ”騒動も作中に出てきますが、完全に妄想なので、もし現実にああいうことが起きていても、偶然被っているだけなんです。

――りさ子のオタク友達には遠征組の子がいたり、原作厨がいたり、「こういう服装の人、劇場でよく見るな」というファッションだったりと、登場人物のキャラクター設定にも“あるある”要素が詰め込まれているなと感じました。

松澤 具体的なモデルはいません。でも、僕自身オタクなので、ジャンルは違えどもある程度の知識はありますし、衣装のブランドとか、細部までこだわってしまうことはよくあります(笑)。「分かる~!」って共感していただくだけでも、楽しんでいただけるかなって。

 俳優達の楽屋でのやりとりは、今回出演していない知り合いの俳優に、雑談の中で色々聞いたりもしましたが、例えば「プレゼントは何を貰ったらうれしい?」など、細かいことは聞きませんでしたね。「スタバカード、ありがとうございます!」みたいなツイートとか、よく見るなぁ、よく貰っている=みんな嬉しいのかな? とかいろいろ考えてたときに、そういう俳優がいても不思議じゃないなと。ただ、現実にいるかどうかは分からない。

「現実」と「リアリティ」は決して同じものではないし、“特定の誰か”を明確にせず、余白を残したほうが面白いと思うんです。

――確かに、どこまでが実像でどこからが虚像なんだろうって考えるのが楽しかったです! 例えば、公演を見たファンが「あそこがよかった!」って盛り上がっていても、実際、俳優たちの手ごたえとしては、「微妙だったな」って温度差があったり……(笑)。

松澤 正直、それはありますね(笑)。毎回必ずベストを目指しますが、人間なので、むしろ変わらないことはできませんし、試行錯誤を積み重ねた結果、微妙な出来になってしまったり、うまくいかずに「悔しいな」って思っていた時に、お客様から、「今日が一番よかった」って言われることはもちろんあるし、その逆もあり得るので(笑)。

――そう考えると、ファンって、俳優たちのことを分かっているようで分かっていないんですよね(笑)。

松澤 そうなんですよね(笑)。“知りたい”と思う一方、“でも他人のことは、その本人にしか分からない”っていうのが、この作品の根幹にあります。

――松澤さんは、「俳優」と「ファン」は、どういう関係性だと思われますか?

松澤 まさに、そこは、小説を読んでいただきたいです! ラストの翔太の言葉を、僕の考えとして受け取ってもらえたらうれしいですね。

■“容姿と表情”“役者の演技”を、いかに自分の言葉で伝えるか

 

――小説の出版の話は、いつ頃からあったんですか?

松澤 担当編集さんが舞台を観に来てくださって、僕も「小説にしたい」という気持ちがあったので、すぐに打ち合わせをして「じゃあ、2カ月で第一稿を書いて、年明けには形にしましょう」と、ものすごいスピードで話が進みました。去年の秋はずっと原稿を書いていましたね。

 役者さんが演じていると、もうパッと見で伝わるじゃないですか。でも小説では、今どんな顔をしていてどんな服を着て……というのを、細かく書かないと伝わらない。舞台では役者さんの演技に委ねる部分も、すべて自分の言葉で表現しなければならないので、“容姿と表情をいかに伝えるか”に気をつけました。

――小説は、舞台版とは異なる結末を迎えますよね。

松澤 舞台は、絶対に劇場でしかできないことをやったので、小説なら小説でしかできない終わり方にしたかったんです。最後に“あの一文”がくるっていうのが、小説の結末だなって思ったので、思い切って変更しました。

 演劇の良さと小説の良さっていうのを最大限引き出したいなと思いながら、両方とも作りました。舞台版はDVDで、役者さんの“演技そのもの”を見ていただきたいですし、小説版は、りさ子の心情の移り変わりを追体験してほしい。また、小説は舞台版と比べると俳優サイドがすごく詳しく描かれているので、りさ子ではない、もう一人の主人公に注目していただだければ。

――最後には、「劇団雌猫」さんによる解説もありますが、どういったつながりで?

松澤 ちょうど『りさ子』の稽古している時に、『浪費図鑑』(小学館)という面白い本が出たらしいと聞いて、影響を受けたくなかったので、そのときは読まなかったんです。それで、後日読んだでみたらすごく面白くて、お会いした事もないのに、勝手に“同志”だとシンパシーを感じて(笑)。「ぜひ解説を書いてほしい」と出版社を通して僕からオファーをさせていただきました。本当に良い解説を書いていただきましたね。

――劇中作品の『政権☆伝説』の特設サイトも公開されていますが、凝ったつくりになっていますよね。

松澤 実は、『政権☆伝説』に一番力を入れたといっても過言ではありません(笑)。イラストはプロのイラストレーターさんに、サイトデザインやロゴは全部デザイナーさんに発注しているんです。キャラクターデザインが上がってきたときは、あまりの完成度の高さに思わず笑ってしまうくらい、力を注いでくださって。スタッフさん全員の気合の入れ方が半端じゃなかったです。スピンオフも色々やっていけたらいいなぁ……!

*  * *

 後編では、創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについて、松澤氏に引き続き話を伺っていく。
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏が明かす、制作のウラ側――「元モー娘。新垣里沙は、バケモノのような女優」<前編>

 昨年8月、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)という斬新なタイトルの舞台が上演され、演劇ファン、俳優ファンに衝撃が走った。

 タイトルにある「ガチ恋」とは、自分の一推しの俳優やアイドルを意味する“推し”に、本気(ガチ)で“恋”しているオタク(ファン)のことを示すオタク用語だ。同様に、「沼」はその対象から抜け出せず、沼のようにどんどん深みにハマっていくことを表す言葉。つまり、この舞台は「俳優に恋をしているオタク」の物語だ。

 主人公・りさ子を演じたのは、元・モーニング娘。の新垣里沙。国民的アイドルだった彼女が“若手俳優オタク”を演じ、俳優とファンの泥沼愛憎劇を繰り広げるということで賛否両論を呼んだが、舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、このたび小説家デビューを果たした松澤くれは氏を直撃! 今だから話せる舞台の裏側や、公演中に起こった“アノ”騒動、小説のみどころについて、話を伺った。

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

* * *

■客席は、ある種“カオス”だった

――このたびは、出版おめでとうございます。

松澤くれは氏(以下、松澤) ありがとうございます。

――まずは、この作品が生まれたキッカケについてお聞かせください。

松澤 元々、元モーニング娘。の新垣里沙さんと、2013年と15年に『殺人鬼フジコの衝動』(以下、フジコ)という舞台でご一緒して、「また何か一緒にやりたいね」と話していたんです。

 これまで新垣さんを主役にした書下ろし作品に挑戦したことがなかったので、じゃあ、あらかじめ新垣さんが演じる役を作ってから、物語を作ってみようと思いまして。元々「俳優とガチ恋ファン」という構想が頭にあったので、「元モー娘。のリーダーが地味なファンの子を演じるのを観たい!」とストレートに新垣さんにお伝えしたら、「やってみたい!」と。それから「二人でこういうのやりたいんですけど……」っていうのをSNSに書いたら、『フジコ』のプロデューサーさんが食いついてくださって舞台化が実現しました。

――舞台を終えて半年以上経ちますが、改めてご感想は?

松澤 まずは、無事に終えられてよかった……(笑)。本当にたくさん、予想以上のお客様に見ていただくことができました。

――客席の反応はいかがでしたか?

松澤 同じシーンで泣いている女の子がいれば、笑っているおじ様がいたり、お客様の反応がこんなに分かれる舞台は初めてで、強烈に印象に残っています。笑う人もいれば笑わない人もいるといった反応の違いは今までにもありましたが、同じシーン見ながら、捉え方がここまで真逆になるんだと驚きました。そういった客席のある種の“カオス”現象が、この作品に対する一つの答えなのかなと実感しました。

 お客様一人ひとりの顔を見ることが脚本・演出家としての責任だと勝手に思っていたので、全公演を客席後方で見て、終演後は出口に立ったんですが、「すごく面白かったです」って話しかけてくれる人がいたり、中には「納得いかないから話しませんか?」と、十数分ロビーでお話ししたこともありました。

 あとは、皆さんSNSで感想をものすごい長文で書いてくださって、その観劇レポを読んだレポみたいなものまで生まれていて(笑)。本当にたくさんの方が、自分の感想を自分の言葉で表現してくれた作品でした。

 会場にアンケート用紙を用意しなかったのも、そういった意図からです。この作品に限らず、僕はアンケートを取りません。見た感想を僕ではなく、周りの人にSNS上で広めてほしいんです。良いことも悪いことも、そのまま素直に感じたことを自由に書いて、皆さんで意見交換をしてほしいので、特にこの作品には、そのやり方が合っていたのかなと思っています。

――ブログ等を拝見させていただきましたが、キャスティングが難航したそうですね。

松澤 僕もプロデューサーから聞きました。いや~、断られまくりだったらしいですね(笑)。僕は、脚本・演出なのでキャスティングにはあまり関わりませんが、以前ご一緒した方がキャスティングされていたり、僕が「この人とご一緒してみたい!」と推薦させていただいた方が何名かいらっしゃいます。元々役は用意していましたが、演じる俳優の名前をそれぞれ役名に入れて、本人のキャラに寄せた部分もあります。

――新垣さんファンの反応を見ると、「新しいガキさんが見れた」という声もありました。

松澤 こういう役は、僕しか振らないと思うので(笑)。良い意味で、バケモノのような女優さんなので、もっといろんな彼女を見たいですね。本当に素敵な役者さんです。

――篠戸るる役を演じた階戸瑠季さんも、大変な役柄だったんじゃないかなと感じましたが……。

松澤 それが、階戸さんは、「やりたいです!」と二つ返事で引き受けてくださったんですよ。階戸さんをはじめ、本当に全キャストにメチャクチャ感謝をしています。オファーを受けてくださったということは、僕とプロデューサーがやりたいことをきちんと汲んでくださったわけですから。

■「告知したときが一番、叩かれた」

 

――「ガチ恋」というタイトルにかなり衝撃を受けました。作品を上演するにあたって、さまざまな意見があったかと思いますが、いかがでしたか?

松澤 業界の反応は、「そういうのやったらダメだよ」「何やってんの!?」と(苦笑)。「やっていいことと、悪いことがあるよ」といった目では見られましたね。最初に告知したときが一番、叩かれました。

 公演日程と劇場程度の内容だったんですけど、やはりタイトルのインパクトが強かったようで、「直ちにやめてください」「オタクを茶化すな」と、Twitter のDMで脅迫されたこともありました(苦笑)。僕は、基本、シリアスな作風が多いんですが、それを知らない方々は、コメディー作品だと思ったようで、実際に作品を見てもらうまでは分かってもらえないだろうなと覚悟はしていました。もちろん、「すごく面白い題材」って言ってくださる方もいらっしゃいましたが、告知の段階では、結構ネガティブな意見の方が多かったですね。

――でも、いざ公演が始まると、ネット上で評判がどんどん感想を拡散されて、連日たくさんの方々が当日券を求めて劇場に列を作ったとか。

松澤 そうなんですよ。毎ステージたくさんの方に並んでいただいて、チケットの当選倍率は20倍超えだったと聞きました。皆さんの口コミのおかげでもありますね。それぞれ受け取り方は違うと思いますし、面白いと思う人もいれば、面白くないと思う人がいる中で、見た人には僕がやりたいことは伝わったのかなって。そう思うことができたのは救いでした。

――公演中には、ファンの方が松澤さんに贈ったスタンド花が、誰かの手によって壊されてしまうという悲しい事件もありましたよね。

松澤 あの件は、本当にショックで……。これは自分の中できちんと消化しないといけないなと思いブログを書いたら、たくさんの反響をいただきました。でも、「自分で壊して話題性を狙ったんでしょ?」なんて言われてしまって。ただ、僕のことを元々ネガティヴに捉えている人は、当然そうなるよなと。そう思った時に、言葉を尽くせば伝わるっていうのは、欺瞞だなって思ったんです。こっちが心を尽くして話した言葉でも、どう受け取るかは相手の自由ですから。

 そういう意味では、精神的なダメージは結構大きかったんですが、そこから色々考えることもできましたし、現場はすごく楽しかったです。役者さんとみんなで和気あいあいとしていました。

■「現実」と「リアリティ」はイコールではない

 

――今作で、松澤さんが一番こだわった部分は何ですか?

松澤 「語彙」です。俳優の言葉づかいと、ファンの方たちの言葉づかいを意識しました。Twitterにおける「本アカ」と「愚痴アカ」の語彙の使い分けには特に気をつけましたね。小説版では、舞台とは違った小説ならではのある“仕掛け”があるので、読んでくださった方は、皆さん驚かれるかと思います!

――「松澤さん、よく見ていらっしゃるな~」と、投稿内容の一つひとつにリアリティを感じました(笑)。

松澤 でも、あまり具体的な出来事などは追わないようにしたんです。とはいえ、勝手に入ってくる情報もあるので、自分からは調べずに、なるべく情報を入れすぎないようにしましたね。よくある“匂わせツイートをしてカノバレ”騒動も作中に出てきますが、完全に妄想なので、もし現実にああいうことが起きていても、偶然被っているだけなんです。

――りさ子のオタク友達には遠征組の子がいたり、原作厨がいたり、「こういう服装の人、劇場でよく見るな」というファッションだったりと、登場人物のキャラクター設定にも“あるある”要素が詰め込まれているなと感じました。

松澤 具体的なモデルはいません。でも、僕自身オタクなので、ジャンルは違えどもある程度の知識はありますし、衣装のブランドとか、細部までこだわってしまうことはよくあります(笑)。「分かる~!」って共感していただくだけでも、楽しんでいただけるかなって。

 俳優達の楽屋でのやりとりは、今回出演していない知り合いの俳優に、雑談の中で色々聞いたりもしましたが、例えば「プレゼントは何を貰ったらうれしい?」など、細かいことは聞きませんでしたね。「スタバカード、ありがとうございます!」みたいなツイートとか、よく見るなぁ、よく貰っている=みんな嬉しいのかな? とかいろいろ考えてたときに、そういう俳優がいても不思議じゃないなと。ただ、現実にいるかどうかは分からない。

「現実」と「リアリティ」は決して同じものではないし、“特定の誰か”を明確にせず、余白を残したほうが面白いと思うんです。

――確かに、どこまでが実像でどこからが虚像なんだろうって考えるのが楽しかったです! 例えば、公演を見たファンが「あそこがよかった!」って盛り上がっていても、実際、俳優たちの手ごたえとしては、「微妙だったな」って温度差があったり……(笑)。

松澤 正直、それはありますね(笑)。毎回必ずベストを目指しますが、人間なので、むしろ変わらないことはできませんし、試行錯誤を積み重ねた結果、微妙な出来になってしまったり、うまくいかずに「悔しいな」って思っていた時に、お客様から、「今日が一番よかった」って言われることはもちろんあるし、その逆もあり得るので(笑)。

――そう考えると、ファンって、俳優たちのことを分かっているようで分かっていないんですよね(笑)。

松澤 そうなんですよね(笑)。“知りたい”と思う一方、“でも他人のことは、その本人にしか分からない”っていうのが、この作品の根幹にあります。

――松澤さんは、「俳優」と「ファン」は、どういう関係性だと思われますか?

松澤 まさに、そこは、小説を読んでいただきたいです! ラストの翔太の言葉を、僕の考えとして受け取ってもらえたらうれしいですね。

■“容姿と表情”“役者の演技”を、いかに自分の言葉で伝えるか

 

――小説の出版の話は、いつ頃からあったんですか?

松澤 担当編集さんが舞台を観に来てくださって、僕も「小説にしたい」という気持ちがあったので、すぐに打ち合わせをして「じゃあ、2カ月で第一稿を書いて、年明けには形にしましょう」と、ものすごいスピードで話が進みました。去年の秋はずっと原稿を書いていましたね。

 役者さんが演じていると、もうパッと見で伝わるじゃないですか。でも小説では、今どんな顔をしていてどんな服を着て……というのを、細かく書かないと伝わらない。舞台では役者さんの演技に委ねる部分も、すべて自分の言葉で表現しなければならないので、“容姿と表情をいかに伝えるか”に気をつけました。

――小説は、舞台版とは異なる結末を迎えますよね。

松澤 舞台は、絶対に劇場でしかできないことをやったので、小説なら小説でしかできない終わり方にしたかったんです。最後に“あの一文”がくるっていうのが、小説の結末だなって思ったので、思い切って変更しました。

 演劇の良さと小説の良さっていうのを最大限引き出したいなと思いながら、両方とも作りました。舞台版はDVDで、役者さんの“演技そのもの”を見ていただきたいですし、小説版は、りさ子の心情の移り変わりを追体験してほしい。また、小説は舞台版と比べると俳優サイドがすごく詳しく描かれているので、りさ子ではない、もう一人の主人公に注目していただだければ。

――最後には、「劇団雌猫」さんによる解説もありますが、どういったつながりで?

松澤 ちょうど『りさ子』の稽古している時に、『浪費図鑑』(小学館)という面白い本が出たらしいと聞いて、影響を受けたくなかったので、そのときは読まなかったんです。それで、後日読んだでみたらすごく面白くて、お会いした事もないのに、勝手に“同志”だとシンパシーを感じて(笑)。「ぜひ解説を書いてほしい」と出版社を通して僕からオファーをさせていただきました。本当に良い解説を書いていただきましたね。

――劇中作品の『政権☆伝説』の特設サイトも公開されていますが、凝ったつくりになっていますよね。

松澤 実は、『政権☆伝説』に一番力を入れたといっても過言ではありません(笑)。イラストはプロのイラストレーターさんに、サイトデザインやロゴは全部デザイナーさんに発注しているんです。キャラクターデザインが上がってきたときは、あまりの完成度の高さに思わず笑ってしまうくらい、力を注いでくださって。スタッフさん全員の気合の入れ方が半端じゃなかったです。スピンオフも色々やっていけたらいいなぁ……!

*  * *

 後編では、創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについて、松澤氏に引き続き話を伺っていく。
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com