美しくなりたい――世の女たちの狂おしい思いを、「42歳、ゲイ、汚部屋に一人暮らし」の漫画家・大久保ニューが担ぎ込む! 古今東西あらゆる美容法に食らいつき、美を追い求める女の情念まで引きずり出す――

(C)大久保ニュー
まずはJ子という女を紹介させていただきたい。当コラムの担当編集である26歳。ど中年の私から見れば、十分に「可愛いお嬢さん」と思えるが、「朝晩必ずシートマスク」や、「3日に一度はピーリング」と、かなりの美容フリークだ。「そんなに頑張らなくても、十分にキレイだよ」という私の言葉など、J子の耳には念仏だろう。なんせJ子は青春時代にニキビで悩まされたらしいのだ。十代で体験した劣等感は、オカマの言葉なんかで簡単に癒やせるものではない。お気の済むまで美容砂漠をさまようがいいわ☆
そんなJ子から「美肌&美白点滴をしてみませんか?」との誘いがあった。初めて聞いた言葉だが、その名の通り、美肌&美白成分(ビタミンCとアミノ酸)を直接体内に注入するらしい。つい最近「美白をしないでスキンケアをしても無意味」という怖い話を聞いたばかりなので、強烈に心が揺さぶられた。詳しく調べてみると、美肌&美白点滴には「メラニン生成の抑制」やら「肌荒れ改善」の効果もあるらしい……ゴクリ。「一番強いヤツをぶち込んでほしい☆」前のめりで誘いに乗るぜよ!