有村藍里の美容整形で注目の「骨切り整形」とは? Dr.高須幹弥がメリットとデメリットを解説

【第83回】「高須幹弥センセイ、有村藍里は骨切り整形でかわいくなりましたか?」

 女優・有村架純の姉でグラビアアイドルの有村藍里が、「輪郭矯正という骨から輪郭を整える手術をしました」と、SNSで美容整形をカミングアウトして話題になっている。施術の様子は『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)でも放送され、藍里が整形に踏み切った経緯やコンプレックスなどに共感する声や、術後の顔に「妹の有村架純よりかわいくなった!」と絶賛する声も多く集まった。中には、藍里に背中を押された整形希望者もいたようだ。しかし、藍里の受けた「骨切り整形」はかなり大掛かりな手術。リスクや後遺症などの心配はないのだろうか? 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、有村藍里が行った「骨切り整形」って、どんな美容整形なんですか?

■藍里は骨切り整形できれいになった?

 「骨切り整形」には、顎先、口元、頬骨、エラなど部位によってさまざまな種類があり、状況やデザインで組み合わせることも多いです。今回、有村藍里さんが受けたのは、上顎骨の一部を抜いて短縮する「ルフォーⅠ骨切り」、下顎骨を割って上の歯とのかみ合わせが合う位置に固定する「BSSO」、引っ込んだ顎を前方に出す「オトガイ水平骨切り」あたりかと思われます。藍里さんの元の顔は中顔面が長く、顎はないのに口元は前に出ていて、笑うと歯茎の見えるガミ―スマイルだったのですが、施術によって、それらの欠点がすべて改善されたことで、芸能人の中でも単体でオファーを受けられる女優さんレベルまできれいになったのではないでしょうか。もともと目元は妹の有村架純さんと似ていたので、顔の下半分が整って、架純さんと同じくらいかわいくなったと思いますよ。

 骨切り整形は顔の印象が大きく変わるので、かわいくなったりイケメンになったりするメリットも大きいのですが、さまざまなリスクも伴いやすい施術です。藍里さんが行った3つの施術をメインに、骨切り整形で起こりやすいリスクをお話します。

 まず、軽度のリスクとしては、顔を短くすることで、余った脂肪や皮膚がたるんでしまうことが挙げられます。施術時や腫れが引いたあとにフェイスリフトで改善することもできますが、フェイスリフトを受けることで傷も料金も増えてしまうのがネックですね。それと、頬骨やエラの張りは、たるみのストッパーになっているので、頬骨やエラを削ると、年齢を重ねたときに本来の顔よりたるみやすいというリスクもあります。

 「ルフォーⅠ骨切り」や「SSRO」など、上下顎骨を切る手術では、施術がうまくいかないと上下の歯のかみ合わせが狂ってしまうというリスクもあります。そのようなリスクを下げるためにも、歯科矯正と併用するのが望ましいでしょう。

 それから、骨切り整形では神経麻痺を起こすことも非常に多いです。顔面の神経が麻痺して、表情が動かなくなったり、顔の感触がなくなったり、永久的にしびれが残るケースもあります。一定の確率で起こるので、当院では事前にしっかり説明をしています。あと、稀にではありますが、骨切り整形は大量出血を伴うこともあるので、輸血できる設備が整っている病院を選ぶことも大切ですね。

 そして、骨切り整形でもっとも重度なリスクといえるのが、死亡する可能性があること。美容整形の中で最も死亡事故の多い施術が、骨切り整形とおなかの脂肪吸引なんです。骨切り整形はなぜ死亡リスクが高いかというと、施術箇所によっては術後しばらくして首周辺に血が溜まることがあり、それによって気道が圧迫されて窒息してしまうから。

 以前、韓国で骨切り整形を受けた患者さんが、宿泊先のホテルで亡くなったニュースがありましたが、実は日本でも起きていて、示談によってニュースになっていないだけで、似たようなケースは多いんですよ。とはいえ、入院していれば死に至る前に処置ができるので、骨切り整形を受けるときには、入院施設のある病院を選ぶということが、死亡リスクを下げる策といえるでしょう。

 ちなみに、骨の固定に使われるプレートやワイヤーなどは、いずれなくなる吸収性のものや、高品質ステンレスやチタンなどの素材のものがほとんどなので、きちんとした医師による施術であれば、経年劣化やMRIが受けられないなどの心配はありません。

 骨切り整形のような大掛かりな手術を受ける際は、リスクを十分に理解した上で、本当に受ける必要があるかを考えるとともに、万が一のときにきちんと対応してもらえる病院か、カウンセリングでしっかりと確認するようにしてほしいと思います。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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大ブレークの田中圭は「正真正銘のイケメン」or「雰囲気イケメン」? Dr.高須幹弥の診断は……

【第82回】「高須幹弥センセイ、田中圭はイケメンですか?」
 この夏に映画化も決定したほどの大ヒットドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で主演を務め、一躍脚光を浴びた田中圭。次々と仕事が舞い込み、「2019年エランドール賞」では新人賞を受賞した、今注目の俳優だ。そんな大ブレーク中の田中は女性を中心に高い人気を集めているが、ネット上では「イケメンというより、雰囲気イケメンのような気がする」と物議を醸している。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、田中圭は正真正銘のイケメンなのか、雰囲気イケメンなのか!? ジャッジをお願いします!

■優しい目元のマスクイケメン

 田中圭さんの顔は、中顔面が少し長めで間延びしたように見えるのと、口元が出て唇が厚いというのがちょっと気になる程度で、ほかに大きな欠点はありません。目もあまり大きくはなく、どちらかというと小さいくらいなのですが、自然な二重で綺麗に開いているので欠点にはなっておらず、マスクをすればすごくイケメンになるタイプでしょう。

 輪郭も鼻も特別欠点はないのですが、口元が出ていることで、トップレベルのイケメン勢と比べればイケメン度は多少劣ります。でも、芸能界の中で見てもそこそこイケメンの部類に入ると思いますよ。あまり整いすぎていると人を寄せ付けないオーラが出てしまうのですが、田中さんはめちゃくちゃイケメンではないぶん親近感があり、さらに優しい印象を与える目元をしているので、人気を集めているのだと思います。

■田中の人気は役の影響も大きい?

 顔の系統としては、星野源さんや高橋一生さんと同じジャンルだと思います。口元だけ見れば、KAT-TUNの中丸雄一さんにも似ていますね。この4人に共通しているのは、そこそこイケメンだけど、ちょっぴり欠点もあって、それが親しみやすさにつながっているということ。世間では「イケメンか、雰囲気イケメンか」で意見が割れているようですが、この系統の顔立ちが好きな人にとってはイケメンだし、濃い顔や整った顔が好きな人から見たら、雰囲気イケメンに見えるのかもしれませんね。

 ただ、ドラマやバラエティから視聴者が受ける印象というのは、役やキャラクターの影響が大きくて、見た目だけから受け取るイメージは半分以下なんです。なので、『おっさんずラブ』の役が田中さんの見た目の印象やキャラクターに合っていたなど、そういったことも少なからず人気に関係しているのではないかと思います。今後においては、顔だけで見るのであれば、優しくて、親近感を抱きやすいキャラクターの役を演じると、顔の雰囲気に合っていて、より人気につながるかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
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深田恭子はモテる要素満載!? Dr.高須幹弥が「顔」の観点からジャッジ!

【第81回】「高須幹弥センセイ、深キョンっていくつに見えますか?」
 現在放送中のドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で主演を務める深田恭子。ドラマでは、入試、就職、婚活すべてに失敗した“超鈍感なしくじりアラサー女子”という役柄を演じているのだが、その美しいルックスから「ミスキャストでは?」との声が挙がっている。今月初めには、耳の動くうさぎ帽子をかぶった“深ピョン”姿の写真がインスタグラムにアップされ、「世界の癒やし」とまで称された。そんな深田のビジュアルは、役柄にマッチしているといえるのか? 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、深キョンは“超鈍感なしくじりアラサー女子”の顔をしていると思いますか?

■現実世界ならモテ要素満載

 深田恭子さんの顔には大きな欠点がなく、全部のパーツがきれいで整っています。とくに鼻は、鼻筋が通っていて、ダンゴ鼻でもなく、鼻の穴も小さめというとてもきれいな鼻をしているので、美容整形の患者さんには「深キョンの鼻になりたい」という人が多いですよ。

 強いて欠点を挙げるとするなら、芸能人にしては眼球が小さく、ちょっと釣り目ということくらい。そのせいで少しキツい印象を与えますが、全体的なバランスが取れているので、芸能界でもトップクラスの美人度を誇る“恵まれた美貌の持ち主”といえるでしょう。

 なお、整った美人は賢そうな印象を与え、例えば口元が出ていて口が半開きになっているとか、目が細くて眠たそうに見えるなど、ちょっとブサイクな方が鈍感っぽく見えます。そのため、深田さんの顔だけを見れば鈍感キャラのイメージはなく、「ミスキャスト」との声が挙がるのもうなずけます。でも、深田さんはキャラクター自体が天然でおっとりしていて、しゃべり方もゆっくりなので、トータル的に見たら役柄に合っているとも言えそうです。

 ただ、深田さんほどの美貌の持ち主なら、モテないわけがない。まして、美人でも性格がすごく悪かったり、頭のいいしっかり者だったりすれば男性は引きますが、あれだけ美人で、おっとりした天然キャラなら、世の男たちは放っておかないでしょう。

 現実の世界で考えれば、深田さんはモテる要素満載ですが、“超鈍感なしくじりアラサー女子”でモテないのはドラマの中でのことなので、ドラマ自体がおもしろければいいんじゃないでしょうか(笑)。

 深田さんは36歳とのことですが、見ようによっては25〜6歳くらいに見えますね。ややエラの張った丸顔に近い輪郭で、目の開きもよく、童顔とまではいかないものの老け顔ではないので若く見えるということもありますが、やはり若見えのいちばんの要因は、きれいでシワがない肌でしょう。

 深田さんの肌は、シミも毛穴の開きも、小ジワさえも見られません。よく笑う人は目尻のシワやほうれい線が深くなり、よく怒る人は眉間のシワが刻まれます。でも、深田さんは過度に笑ったり怒ったりしている姿を目にすることがほとんどないほど、普段から表情が乏しいので、シワが刻まれていないのかもしれません。

 また、生まれつきの肌のきれいさもあると思いますが、紫外線予防を徹底するなど、日ごろからしっかりケアしている可能性も高いですね。体づくりのためにトレーニングもしているとのことですが、筋トレは成長ホルモンの分泌を促し、新陳代謝を活性化させて肌をきれいにしてくれるので、その効果も高いでしょう。ちなみに、筋トレをやり過ぎると、ストレスホルモンがたんぱく質を分解し、肌の張りを失ってしまうので、頑張り過ぎず、お遊び程度で楽しみながら続けるのがベストなんですよ。

■深キョンのイメチェンポイントは眉と口角

 深田さんが10代のころはキリッとしてキツそうな印象が表立っていましたが、最近は癒やし系の雰囲気へと大きくイメージが変わりましたよね。その最大の理由は、当時は上がっていた眉毛が下がったことだと思います。そのくらい、眉毛の書き方やトリミングを変えるだけで、顔の印象はガラッと変わるものなんです。

 また、当時に比べて、表情の作り方もうまくなっていると感じます。最近は、口角を上手に上げて、ほどよく軽めの笑顔をつくれています。不自然さがないので、人生経験から無意識に身に着けていったのかもしれませんね。

 眉と口角の2点だけで、キツくて冷たそうな印象からおっとりした癒やし系の雰囲気に変わっていった深田さんは、上手な歳の取り方ができていると思います。この先、40歳、50歳になっても、実際の年齢よりマイナス10~15歳に見られるくらい、ゆっくりと年齢を重ねていくでしょう。

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今年40歳のジャニーズが「若すぎる」と話題! Dr.高須幹弥に聞く、一番若見えのアイドルは?

【第80回】「高須幹弥センセイ、若見えのポイントって何ですか?」

 ジャニーズアイドルたちも、年月を重ねれば当然歳をとる。18歳でデビューした「KinKi Kids」の堂本光一と堂本剛、16歳でデビューした「V6」の森田剛と三宅健も、それぞれ今年で40歳を迎えるそうだ。

 40歳といえば、世間一般では、これまでの人生の紆余曲折が見た目に渋みを加え、いわゆる“中年オヤジ”と呼ばれる年齢。しかしこの4人は、「見た目が若すぎる」「40歳に見えない」とジャニーズファンの間で話題になるほど、中年オヤジ感が漂っていない。一体いくつくらいの若さを保っているのだろうか?
高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、不惑の年とは思えない4人の中で、見た目年齢がいちばん若いのは誰ですか?

■森田は髭を剃るとキンキより若い

 ジャニーズは、顔が小さく肌の綺麗な童顔で、身長も低い人が多いから、実年齢より若く見える人がほとんどですが、この4人が40歳に見えないポイントとして共通しているのは、白髪がないことと、太っていないことです。白髪は染めれば誤魔化せますが、体型はそうはいきません。普通の男性は40歳になると代謝が落ち、脂肪を蓄えやすいカラダになるので、必ずと言っていいほど太ります。そんな中、彼らは10代のころと変わらない体型を維持しているため、中年っぽく見えないというのはあるでしょうね。

 そのうえでそれぞれの見た目年齢を挙げると、堂本光一さんと堂本剛さんは32~33歳くらい、森田剛さんは34~35歳くらい、三宅健さんは28~29歳くらいなので、4人の中でいちばん若く見えるのは三宅さんです。

 三宅さんは毛穴の開きなどもないきれいな肌をしていて、顔が小さく、ゴツゴツしていない丸みのある輪郭をした童顔なので、実年齢よりかなり若く見えますね。歳をとるとまぶたが垂れて目が細く小さくなっていくので、ほどよい幅の二重で開きのいい大きな目も、より若さを印象付けていると思います。

 一方、4人の中でいちばん見た目年齢の高い森田さんは、色が黒く、肌も少し荒れているし、オールバックにしていることが多い髪型や、髭のイメージで、実年齢にまあまあ近い見た目になっています。ただ、背が低くて顔も小さいので、髭がなければさらに3〜4歳くらいは若く見えるはず。髭を生やす男性のほとんどが、自分を強く見せたいとか、若く見られるのがイヤだと思っているので、森田さんも、若く見られたくなくて、あえて生やしているのかもしれないですね。

 彼らが40歳に見えないのは、日々の積み重ねも大きいのではないかと思います。例えば、オーバーカロリーの食事は、皮脂の分泌を増やしてニキビや肌荒れにつながるので、きれいな肌を保つためには、バランスの取れた食生活と、食べ過ぎないことが大切です。また、紫外線に当たるとシミや小じわが増えるので、紫外線予防も徹底しているかもしれません。ダイエットにもなる適度な運動は成長ホルモンの分泌を促すので、新陳代謝も促進されて肌がきれいになり、若さを保つことができるんですよ。ほかにも、タバコは末梢の血管が収縮して血流が悪くなり、肌の劣化を促進するので吸わない、お酒もタンパク質を分解して肌の張りが失われやすいから飲みすぎないなど、彼らがどの程度気を付けているかはわかりませんが、見た目の若さを保つための何かしらの努力はしていると思います。

 よく「芸能人は人から見られるから見た目を若く保っていられる」なんて言われますが、ただ見られるだけで若さを保てるわけではありません。芸能人がいくつになっても若く見えるのは、“見られる立場”という自覚から、高い美意識を持って、ダイエットを頑張ったり、ライフスタイルに気を遣ったりと陰ながら日々努力している結果。それは芸能人に限らず、人から見られる職業の人みんなに言えることです

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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高須幹弥先生と考える、「扇風機おばさん」ハン・ヘギョンさんが教えてくれたこと

【第79回】「高須幹弥センセイ、ヘギョンさんはどうして整形に依存しちゃったんですか?」

 整形依存によって顔面が肥大し、その見た目から「扇風機おばさん」と呼ばれていた韓国のハン・ヘギョンさんが、昨年12月15日に亡くなった。闇医者での施術をきっかけに、注射器を用いて自ら大豆油やパラフィン、工業用シリコンなどの注入を繰り返したことで異物が蓄積。韓国や日本で除去手術を行ってかなり改善はしたものの、元に戻ることはなかった。そんな彼女の姿は日本のメディアでも度々紹介されたため、整形依存の恐ろしさを垣間見た人も少なくなかったはずだ。

 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、追悼の意を込め、ヘギョンさんの実例をもとに、整形依存に潜む危険性について解説をお願いします!

■自己流の整形は危険が伴う
 ハン・ヘギョンさんは、ただの醜形恐怖症や整形依存ではなく、統合失調症も患っていたんだそうです。その症状で幻聴に悩まされ、自己注入に歯止めが効かなくなっていたようです。

 ただ、自己注入は、材料費のみで安くできるし、自由になんでもできますから、依存に拍車がかかってしまうのはヘギョンさんに限ったことではないでしょう。僕のところへも、裏ルートでヒアルロン酸を入手して、自己注入や友だちと注入し合った結果ボコボコになってしまったという人がたまに来ます。

 しかし、思い通りのカタチにするには、やはりそれなりの技術が必要ですし、細菌が入るなど感染のリスクも高いうえ、誤って動脈に注入してしまうと、皮膚が壊死したり、失明したりすることもある危険な行為なので、絶対にやってはいけません。

 なお、自己流の整形では、ほかにも、ピンで二重のラインをつくろうとしてまぶたが傷だらけになった人や、「鼻を叩くと高くなる」というネットのウワサを信じて何百回も強く叩いてしまい、皮膚が厚くなって赤みを伴ったひどい状態の人もいました。鼻は叩いても高くなりません。ネットのデマに惑わされないようにしてくださいね。

 ヘギョンさんの場合は、注入物もよくなかったですね。

 注入物には“吸収性”と”非吸収性“があり、ヒアルロン酸やコラーゲンは、基本的にはいずれ吸収されてなくなる”吸収性”なので、正しい使い方をすれば安心で安全です。一方、ヘギョンさんが注入していた大豆油やパラフィン、工業用シリコンなどは、永久に残る“非吸収性”。パラフィンやシリコンは、注入すると脂肪や皮膚に浸潤して固まってしまうため、取り出すこともできないし、皮膚自体がカチカチになって、除去する場合は皮膚ごと取り除かないといけなくなります。

 ただ、パラフィンや医療用のシリコンなどは、日本でも美容整形の黎明期には使っていたところもあるんです。現在は危険性の高さから使われていませんが、同じ”非吸収性“でも、医療材料を注入していたら少しはマシだったかもしれません。

■闇医者や悪徳医師に注意

 さらにヘギョンさんが最悪なのは、最初のほうで闇医者にかかってしまったこと。もし最初に訪れた美容整形外科がまっとうな医師のところだったら、コテコテの整形顔になった程度で、あそこまでひどくはならなかったはずです。

 現在の日本では、闇医者はかなり減っていますが、いまだに「闇医者で得体のしれないものを注入された」と来られる方はいます。闇医者は、医師免許を持たない人がマンションの一室などで勝手にやっているだけ。医者ではありませんから、近寄らないのがいちばんです。

 ただ、韓国旅行で、闇医者ではないはずのクリニックで異物を注入されたという人も少なくないんです。韓国は美容整形が盛んなだけに闇医者も多いですが、異様に安いなど、ちょっと怪しいクリニックでも注意が必要です。というのも、日本人はカモにされやすいから。

 ヒアルロン酸やコラーゲン製剤は原価が高いので、悪徳な医師は、原価の安い得体のしれないものを使って利益を得ようとします。本来ならすぐに問題化しますが、日本人なら、帰国した後わざわざクレームを言いに戻って来る可能性が低いし、訴えたくても言葉の壁や裁判の起こし方がわからないなどの理由からあきらめる人も多い。日本人の国民性として泣き寝入りしやすいということもあり、ターゲットにされやすいんですよ。

 恐らくお金がなかったからなのでしょうが、ヘギョンさんは、闇医者や自己注入に走ったことで、最悪の極致といえる状況になってしまいました。通常なら容姿が醜くなってきた段階でストップできますが、あそこまでエスカレートしてしまったのは、整形依存症のほかに“ボディイメージ障害”もあったのではないかと思います。

 ボディイメージ障害とは、例えば拒食症の人がガリガリになっても「もっと痩せなきゃ」と拒食を続けるように、脳の思い込みによって、他人に指摘されたとしても本来の姿に気づくことができない障害です。ヘギョンさんは、整形依存症と統合失調症に、ボディイメージ障害も合わさって、最悪な方向にいってしまったのかもしれませんね。

■整形依存に陥らない、大切な人を陥らせないために必要なこと

 もし醜形恐怖症や整形依存に陥ってしまったら、脱するには認知療法で治療するほかありません。そのような状況にならないためにも、整形時の医師選びは大切です。

 なぜなら、金儲け主義ではなく、人間的にもまともな医者であれば、必要最低限の手術だけをして、ある程度整った段階で「もう何もしなくていいよ」と言ってくれるから。悪徳な医師だと、利益のために不要な施術を勧めてきたり、おかしくなるとわかっていながら話を進めたりするので、依存しやすくなってしまうんです。金儲け主義の医師ほど、自己アピールや宣伝をよくするし、SNSやインフルエンサーの使い方もうまいので人気がありますが、そのようなことに流されず、よく見極めるようにしてくださいね。

 また、身近に整形依存の人がいたら、周囲の人も状況をきちんと教えてあげてください。特に女性同士の場合、陰ではウワサするのに、本人の前では「かわいい」「いいじゃん」などと言いがちです。人間関係を悪くしたくないのはわかりますが、本当にその人のことを思っているなら、「おかしいよ」「やめたほうがいいよ」と言ってあげるべき。本当なら家族がいちばん指摘しやすいのですが、最近は「娘に嫌われるのが怖くて言えない」など、おかしな親も多いので……。

 当事者においては、思い込みが激しくなって「なんでそんなひどいことを言うの!」などと思いがちですが、もし周囲から指摘されたら、大切な人を失わないためにも、素直に受け入れる姿勢を持ってほしいと思います。

BTS はHey!Say!JUMPと同じイケメン度!?  Dr.高須幹弥がメンバーの顔面偏差値をジャッジ!

【第78回】「高須幹弥センセイ、BTSのイケメン度はどうですか?」

グローバルな活躍で世界中から注目されている韓国のヒップホップアイドルグループ「BTS(防弾少年団)」。日本でも10~20代を中心に人気を集めているが、メンバーが着ていた原爆をモチーフにしたTシャツが議論を呼び、日本国内での活動に支障をきたすなど、何かと世間を騒がせている。そんな彼らのイケメン度はいかほどか? 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、BTSの顔面診断をお願いします!

■J-HOPEの目は鶴瓶サイズ

 まずはメンバー1人ずつの顔から見ていきましょう。

 JINさんは一重で目と眉の距離が長いですが、パーツの配置が良く、特別大きな欠点もありません。強いて欠点を挙げるとすれば、鼻の穴がちょっと大きく、正面からみると若干目立つかなというくらい。肌が綺麗で女性的な顔立ちなので、優しそうな印象を与える顔だと思います。

 SUGAさんは、涼しそうで、クールな印象を与える目をしています。眼球自体が小さく、蒙古ひだも張った非常に小さな目をしていて、左目はうっすら二重のようにも見えますが、恐らく一重。どことなく松田龍平さんに似た目元ですね。フェイスラインやあご先がシャープな綺麗な輪郭をしていますが、頬骨が若干横に張っていて、鼻筋も通っておらず、鼻先も潰れているので、グループ内でのイケメン度は真ん中よりちょっと下くらいかと思います。

 RMさんは、口元が出て、中顔面の長い間延びした顔の猿顔です。顎が引っ込んでいるので、突出した口元が目立ってしまっている上、鼻先が上に上がって鼻の穴が正面から丸見えなのも、余計に猿顔っぽさを助長しています。ただ、そこそこ整ってはいるので、愛嬌のある可愛らしい顔立ちといえるかもしれませんね。それほどイケメンではありませんが、嵐でいう二宮和也さんや大野智さんのような引き立て役として、グループにひとりはいてもいい顔立ちではないでしょうか。

 J-HOPEさんは、頬骨が横に出ている上に中顔面も長く、若干面長の馬ヅラです。ただ、RMさんと同じように、それほどイケメンではないけれど、そこそこ整っていて、愛嬌のある顔をしているので、やはりグループにメリハリを与えるためにも必要な存在といえるでしょう。彼はとにかく目が小さいですね。グループの中でいちばん小さいかも。目の開きが良くなく、奥二重で蒙古ひだも張っていて、目の細さや小ささは笑福亭鶴瓶さん級です。そのせいでイケメン度は低いものの、優しそうな印象になっていると思います。

 JIMINさんは、メンバー内で一番幼い顔立ちをしています。頬骨やエラなどにゴツゴツ感はなく、顎は若干長いものの、顎先には丸みがあり、脂肪も程よくついていて、赤ちゃんのような輪郭をした童顔です。さらに、目も一重でまぶたの外側が下がったタレ目なので、より優しい印象を与えます。目の横幅が広めなので、見方によっては、桑田真澄さんの息子のMattさんをすごくナチュラルにした感じの雰囲気があるかも?

 Vさんは、メンバーの中で一番女性的な顔立ち。顎が小さくフェイスラインもシャープで、エラや頬骨も張っておらず、可愛い女の子のような輪郭をしています。女装をしたら、人気女性アイドルになれそうなくらいの可愛さです。ただ、鼻はヒアルロン酸を入れているのではないかと思うくらい、太くて高いんですよね。もともとこのようなカタチの人もいるので、確証はありませんが……。

 ちなみに、アメリカの映画情報サイトTC Candlerが独自に選んだ「世界で最もハンサムな顔」で1位に選ばれたそうですね。納得のイケメン度ではありますが、ベスト10に選ばれるような芸能人は、みんな甲乙つけがたいほどの美男美女。それなのにわざわざ順位をつけるのは、何かしらの利害関係があるのではないかと思ってしまいます。

 JUNG KOOKさんも、Vさんに並ぶイケメン度。二重の幅は7人の中でいちばん広く、目と眉の距離も近くて、メンバーの中ではいちばん凛々しい顔立ちです。全体的に整っていて悪いところもなく、輪郭も綺麗なのですが、顎先の横幅が広いから、あまり女性的な輪郭ではないですね。BTSで唯一ジャニーズにいそうな系統の顔かと思います。

 ほとんどのメンバーが、女性的で綺麗な輪郭をしていて、女装をしたら美人になれそうな中性的な顔立ちですね。目元は一重や奥二重の比率がとても高いのですが、眉を描き、切れ長の大きな目に見せるアイメイクもしているため、余計に中性的な印象を与えていると思います。世界的な活躍を見据えて、アジア人らしいエキゾチックな雰囲気を残すために、あえて目元の整形をしていないのかもしれませんね。ボトックスやヒアルロン酸をちょこっと打つとか、美容点滴や美肌レーザーといったようなマイルドなものはみんなやっているかもしれませんが、芸能人はわからないようにやるので、グループ内で整形っぽく見えるのはVさんの鼻くらいです。

 もう一つ特徴的なのは、みんな色白で肌がすごく綺麗なこと。韓国人に美肌が多いのは、キムチを食べて発汗するからなんて言いますし(笑)。日本では10~20代に人気があるそうですが、見た目の魅力だけでいうなら、綺麗で可愛いものが好きな女性から好かれやすいのではないでしょうか。

 ジャニーズと比べると、ジャニーズは幅の広い二重で目力のある人が多く、メイクも施していないので、そこが最大の違いかと思います。ただ、全体的なイケメン度としては、たいした差はないでしょう。グループでいえば、Hey!Say!JUMPと同じくらいかなと思います。

2018年に整形リクエストが増えたタレントは誰? Dr.高須幹弥が驚いたのはアノ人!

【第77回】「高須幹弥センセイ、今年の“なりたい顔”の傾向はどうでした??」

 今年も残すところあと1週間。振り返れば、スポーツ界では平昌オリンピックやサッカーワールドカップ、音楽業界では安室奈美恵の引退、女性社会では#Me Too運動など、2018年もさまざまなブームが生まれた年でした。では、美容整形の世界では、どのようなブームが起こっていたのでしょう? 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、2018年にリクエストが増えた“なりたい顔”の女性タレントは誰でしたか? 昨年、一昨年に引き続き、2018年の傾向を教えてください!

■安室の引退フィーバーは整形業界にも波及

 2018年にリクエストが増えた女性タレントは何名かいますが、中でも多かったのは、安室奈美恵さん、橋本環奈さん、中条あやみさんですね。

 安室さんのような顔になりたいという患者さんは昔から多かったですが、今年は引退騒動があったので、特に注目が集まったのだと思います。全盛期からのファンという30代を中心に、10代から40代まで、幅広い年齢層でリクエストがありました。当時を知らない高校生などは、母親の影響も然ることながら、引退フィーバーでメディア露出が増え、目にする機会が多かったことなども影響していたようですね。

 安室さんの顔のパーツで、もっともリクエストが多かったのは目元。ただ、安室さんは琉球民族の顔立ちで、目が離れていて、蒙古ひだのない平行型二重の目をしているので、ある程度土台が近くないと似せることが難しいんです。というのも、日本人は蒙古ひだの張っている人が多いので、目頭切開をすると、目のカタチを似せることはできても、目と目の間隔が近づきすぎてしまうことがあるからです。そのため、患者さんの土台で限界まで似せるというかたが多かったですね。あとは、広くて丸みを帯びたおでこや、すっきりとして顎先のとがった輪郭もリクエストが多いパーツでした。

 橋本環奈さんも以前からリクエストは多かったものの、今年に入って特に増えましたね。丸顔の童顔だし、もともとアイドルだったし、今年はアニメが原作の映画やドラマに多く出演していたこともあって、オタク気質のかわいいものが好きな女性が憧れる傾向が見られました。橋本さんってファッションなどのセンスがイマイチで、背が低くて足も短く、スタイルはあまりいいほうではないんですね。なので、オタク系の女性からすると手が届きやすいというか、整形で近づけるんじゃないかと思える存在みたいです。

 橋本さんのパーツでリクエストが多いのは、やはりあの大きな目。平行型と末広型の中間のような二重は、狭すぎず広すぎずのほどよい幅で、目の開きもよく、眼球自体も大きくて少し前に出ているので、黒目が8割くらいのぞいています。整形で近づけるためには、患者さんの元の目のカタチに応じて、二重形成、眼瞼下垂、目尻切開、目頭切開、タレ目形成などを行い、ヒアルロン酸で涙袋を作ります。

 逆に、中条あやみさんはこれまであまり名前が挙がらなかったのですが、今年になって急にリクエスト増えた女優さんです。理由として考えられるのは、メディア露出が増えて人気が出たことに加え、性格がよさそうな雰囲気から、憧れた女性が多かったのであろうということ。性格がいいと、2倍3倍かわいく見えますから(笑)。

 中条さんはお父さんがイギリス人のハーフということで、日本人の骨格とは違って、小顔で背が高くてスタイルもいいですね。リクエストで多かったのは、ほどよい幅の末広型二重の目、鼻、ゴツゴツしていない輪郭です。中条さんは骨格的に眉間と額が若干前に出て鼻筋が高く、白人と日本人のハーフらしいほどよい彫りの深さがあります。そのため、患者さんは、二重形成のほか、眉間から鼻筋にかけてプロテーゼを入れたり、エラ削りやボトックスで輪郭を近づけたりする人が多かったです。

 人気のタレントさんとは逆に、18年僕がいちばん驚かされたのは、「ヴァニラさんになりたい」というリクエストが増えたこと。日本人は整形がバレないようにナチュラルにかわいくなりたいという人がほとんどなのですが、一部にはパーツが強調された“THE・整形顔”になりたがる人もいて、その大半は、醜形恐怖症から整形依存症になっている人ですね。そのような人は整形をし続けていないと不安になってしまうので、日本全国の美容整形外科を渡り歩いて、韓国にも行って、失敗しては修正して、また失敗して修正して……を繰り返すなど、絶えず整形をしています。そうなるとお金も休みもある程度まとまった額や期間が必要になるので、そのあたりの融通が利きやすい風俗嬢の女性が多いです。

 ヴァニラさんを目指す患者さんのオーダーは、「二重の幅を思いっきり広げて、目頭も目尻もガッツリ切って、タレ目形成もガッツリやりたい」「鼻もできる限り高くして鼻先も下方向に伸ばして、輪郭もできる限り細く尖った顎先にしたい」みたいに、極端なパーツの形をつくろうとします。明らかにおかしくなる場合や、やりすぎると皮膚を突き破るとかのハイリスクな手術を要望された場合は断りますが、すでにおかしくなっている失敗を修正するなど、施術が患者さんのメリットになるならお受けすることもありますよ。

「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!

【第76回】「高須幹弥センセイ、アンチエイジングは整形になりますか?」

 かねてからネットを中心に顔の変化が指摘されている神田うの。先日、友人でクロスフィットトレーナーのAYAがインスタグラムに投稿した神田とのツーショット写真によって整形疑惑が再熱したのだが、神田はそのコメント欄で、「私の目も鼻も整形ではありません」「私がやっていますのはヒアルロン酸とベビーコラーゲン注射です」「40歳を過ぎた周りの友人たちはみなさんエチケットとしてやっていますね」「これは整形ではなくいわゆる若返り」「老け込んだ汚いお顔は失礼になりますので、今後も40歳過ぎてからのエチケットであるヒアルロン酸とベビーコラーゲンと上手に付き合いながら歳を重ねていきます」などの長文をつづり、整形を真っ向から否定した。

 しかし、「40歳過ぎのエチケット」「汚いお顔は失礼」といった発言がさらなる波紋を呼ぶことに。また、「整形ではなく若返り」とのフレーズに、疑問を抱く人も少なくなかったようだ。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、今回の騒動、どうお感じですか?

■「整形ではなく若返り」はうの流定義

 整形にははっきりとした定義がないので、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンが整形なのか否かを明確に判断することはできないのですが、どちらも医療行為だし、針を刺して体内に異物を注入しているので、僕は美容整形だと思います。いわゆる“プチ整形”ですね。

 とはいえ、神田うのさんのような芸能人が整形を公言すると、芸能人としての商品価値が下がってしまうので、絶対に整形とは認めないでしょう。神田さんの中では、「注射だけで、切ったり縫ったりしないから整形ではない」と勝手に定義付けているのかもしれませんね。

 なお、神田さんが使用されているというヒアルロン酸とベビーコラーゲンは、どちらも用途はほぼ同じで、肌にハリや潤いを与えて、シワやたるみを目立たなくするアンチエイジングの施術のひとつです。ちなみに、ベビーコラーゲンは赤ちゃんから採ったコラーゲンではなく、ご遺体から採ったコラーゲンでできた“ヒトコラーゲン製剤”で、赤ちゃんの肌に多いIII型のコラーゲンを多く配合していることから、赤ちゃんのようなハリと潤いのある肌に近づける効果が期待されているもの。以前のコラーゲンは牛や豚を使用していたので、アレルギーが出やすかったのですが、そのような心配が少ないというのも特徴のひとつです。

 ベビーコラーゲンに比べ、ヒアルロン酸の方が施術後の持続期間が長いことも多く、仕入れ価格も3分の1ほどなので、僕のクリニックではベビーコラーゲンは使用していないのですが、どちらを使うかは、ドクターの好みや、「新しい製剤」「赤ちゃんのような肌に」というキャッチコピーに惹かれた患者さんのインプレッションによるところが大きいと思います。ただ、その背景には、ベビーコラーゲンを手掛けるメーカーが医者と結託して認知を広めるなど、商売的な要素が大きく絡んでいることは言うまでもないでしょう。

■うのの「エチケット」発言は悪くない

 女性は誰しも若く美しくいたいという願望があり、その欲望を満たすために整形するわけですが、神田さんの場合は、やはり芸能人という立場上「欲望のためにやった」とは言えないから、「エチケット」という言葉に置き換えたのではないでしょうか。ただ、僕は別に悪くないと思います。芸能人は美を売る職業だし、神田さんは美に関連するもののプロデュースなどもされているので、常に美しくいるべき立場。芸能人以外にも、美容整形の受付や女医、エステティシャンなど、美を売る職業の人が、エチケットとして常に若く美しくいるよう心がけるのは、正しいと思います。だって、エステティシャンがシワシワでシミだらけだったら、行く気がしないでしょ? 

 美を売る職業の人でなくても、化粧をしたり、髪形やファッションで身なりを整えたりするのと同じように、整形で綺麗を維持するのはいいことだと思います。ただ、実際に40代女性でヒアルロン酸などを行っているのは、体感的に2割程度。そのような人たちは神田さんの言葉に賛同すると思いますが、圧倒的少数派なので、「何言ってんだ!?」という声の方が大きくなってしまい、今回のような騒動に発展したのではないかと感じます。

 とはいえ、最近は産婦人科や歯医者などでもヒアルロン酸注入を行っているので、施術自体はとっても身近になってはいるんですよ。

■仕上がりの良し悪しは女医の顔でわかる

 ヒアルロン酸はいずれ吸収されていくので、美しさを維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。ただ、感覚がマヒして必要以上に注入してしまうとか、シワなど細かいところばかりに意識が集中して全体を見ていないといった患者さんも時々見受けられます。本来は医者側が止めるべきなのですが、利益にならないし、患者さんによってはトラブルに発展することもあるので、バランスが崩れるとわかっていながら施術してしまう医者も少なくないんですね。

 また、医者自身の感覚がマヒしているケースもあり、そのような医者から施術を受けると、当然バランスの崩れた仕上がりになります。そのような傾向は特に女医に多く、ヒアルロン酸を打ちすぎて、唇がオバケのように腫れあがっていたり、ナメクジが這っているかのような涙袋をしていたりと“いかにも”な顔をしているので、施術を受ける際は、女医の顔で医院のセンスを見極めるといいかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
・公式ブログ

「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!

【第76回】「高須幹弥センセイ、アンチエイジングは整形になりますか?」

 かねてからネットを中心に顔の変化が指摘されている神田うの。先日、友人でクロスフィットトレーナーのAYAがインスタグラムに投稿した神田とのツーショット写真によって整形疑惑が再熱したのだが、神田はそのコメント欄で、「私の目も鼻も整形ではありません」「私がやっていますのはヒアルロン酸とベビーコラーゲン注射です」「40歳を過ぎた周りの友人たちはみなさんエチケットとしてやっていますね」「これは整形ではなくいわゆる若返り」「老け込んだ汚いお顔は失礼になりますので、今後も40歳過ぎてからのエチケットであるヒアルロン酸とベビーコラーゲンと上手に付き合いながら歳を重ねていきます」などの長文をつづり、整形を真っ向から否定した。

 しかし、「40歳過ぎのエチケット」「汚いお顔は失礼」といった発言がさらなる波紋を呼ぶことに。また、「整形ではなく若返り」とのフレーズに、疑問を抱く人も少なくなかったようだ。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、今回の騒動、どうお感じですか?

■「整形ではなく若返り」はうの流定義

 整形にははっきりとした定義がないので、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンが整形なのか否かを明確に判断することはできないのですが、どちらも医療行為だし、針を刺して体内に異物を注入しているので、僕は美容整形だと思います。いわゆる“プチ整形”ですね。

 とはいえ、神田うのさんのような芸能人が整形を公言すると、芸能人としての商品価値が下がってしまうので、絶対に整形とは認めないでしょう。神田さんの中では、「注射だけで、切ったり縫ったりしないから整形ではない」と勝手に定義付けているのかもしれませんね。

 なお、神田さんが使用されているというヒアルロン酸とベビーコラーゲンは、どちらも用途はほぼ同じで、肌にハリや潤いを与えて、シワやたるみを目立たなくするアンチエイジングの施術のひとつです。ちなみに、ベビーコラーゲンは赤ちゃんから採ったコラーゲンではなく、ご遺体から採ったコラーゲンでできた“ヒトコラーゲン製剤”で、赤ちゃんの肌に多いIII型のコラーゲンを多く配合していることから、赤ちゃんのようなハリと潤いのある肌に近づける効果が期待されているもの。以前のコラーゲンは牛や豚を使用していたので、アレルギーが出やすかったのですが、そのような心配が少ないというのも特徴のひとつです。

 ベビーコラーゲンに比べ、ヒアルロン酸の方が施術後の持続期間が長いことも多く、仕入れ価格も3分の1ほどなので、僕のクリニックではベビーコラーゲンは使用していないのですが、どちらを使うかは、ドクターの好みや、「新しい製剤」「赤ちゃんのような肌に」というキャッチコピーに惹かれた患者さんのインプレッションによるところが大きいと思います。ただ、その背景には、ベビーコラーゲンを手掛けるメーカーが医者と結託して認知を広めるなど、商売的な要素が大きく絡んでいることは言うまでもないでしょう。

■うのの「エチケット」発言は悪くない

 女性は誰しも若く美しくいたいという願望があり、その欲望を満たすために整形するわけですが、神田さんの場合は、やはり芸能人という立場上「欲望のためにやった」とは言えないから、「エチケット」という言葉に置き換えたのではないでしょうか。ただ、僕は別に悪くないと思います。芸能人は美を売る職業だし、神田さんは美に関連するもののプロデュースなどもされているので、常に美しくいるべき立場。芸能人以外にも、美容整形の受付や女医、エステティシャンなど、美を売る職業の人が、エチケットとして常に若く美しくいるよう心がけるのは、正しいと思います。だって、エステティシャンがシワシワでシミだらけだったら、行く気がしないでしょ? 

 美を売る職業の人でなくても、化粧をしたり、髪形やファッションで身なりを整えたりするのと同じように、整形で綺麗を維持するのはいいことだと思います。ただ、実際に40代女性でヒアルロン酸などを行っているのは、体感的に2割程度。そのような人たちは神田さんの言葉に賛同すると思いますが、圧倒的少数派なので、「何言ってんだ!?」という声の方が大きくなってしまい、今回のような騒動に発展したのではないかと感じます。

 とはいえ、最近は産婦人科や歯医者などでもヒアルロン酸注入を行っているので、施術自体はとっても身近になってはいるんですよ。

■仕上がりの良し悪しは女医の顔でわかる

 ヒアルロン酸はいずれ吸収されていくので、美しさを維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。ただ、感覚がマヒして必要以上に注入してしまうとか、シワなど細かいところばかりに意識が集中して全体を見ていないといった患者さんも時々見受けられます。本来は医者側が止めるべきなのですが、利益にならないし、患者さんによってはトラブルに発展することもあるので、バランスが崩れるとわかっていながら施術してしまう医者も少なくないんですね。

 また、医者自身の感覚がマヒしているケースもあり、そのような医者から施術を受けると、当然バランスの崩れた仕上がりになります。そのような傾向は特に女医に多く、ヒアルロン酸を打ちすぎて、唇がオバケのように腫れあがっていたり、ナメクジが這っているかのような涙袋をしていたりと“いかにも”な顔をしているので、施術を受ける際は、女医の顔で医院のセンスを見極めるといいかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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同性ウケが悪いのは顔のせい? 吉岡里帆が女性に嫌われる理由をDr.高須幹弥が解説

【第75回】「高須幹弥センセイ、同性ウケの悪い女性の顔ってどんな顔ですか?」

 連続テレビ小説『あさが来た』や『カルテット』(TBS系)で注目を集め、一躍トップ女優へと上りつめた吉岡里帆。今やドラマに映画、CMと引っ張りだこだが、一部の女性からは「あざとい」「ぶりっこ」「男に媚びている」との声も聞かれ、中には、性格だけでなく、顔の造形からそのような雰囲気を感じるとの指摘もある。

 “もっとも女性に嫌われている女優”と称されている吉岡の女性ウケの悪さは、顔立ちが原因なの? 教えて! 高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生!

■ピンでCMに出まくるのは美人の証

 まずは吉岡里帆さんの顔立ちから見てみましょう。

 開きのいい丸い目は、眼球自体が大きく、下まぶたの外側が下がったタレ目で、「タレ目形成」を希望する患者さんからも人気のカタチをしています。鼻も大きな欠点はないものの、すごく高いわけではなく、軽いダンゴ鼻で、あまり主張しない鼻をしているし、口も小さめなことから、清楚な印象を与えていますね。色白の綺麗な肌をしていて、輪郭もゴツゴツしていない上、ほっぺにほどよく脂肪がついて丸みを帯び、全体的に整ってもいるので、癒やし系で清楚系な雰囲気の漂う美人顔といえるでしょう。

 そもそも単体でCMに出まくるのは、相当のビジュアルがないとできないんですよ。顔にクセがあると、単体では使えませんから。ももいろクローバーZだって、4人だから出られるけど、ひとりじゃ無理でしょう? そのため、単体でCMに出まくっている新垣結衣さんや広瀬すずさんなどと並ぶ美人度だと思います。

 女性を評価するとき、ほとんどの男性が外見から入るのに対し、女性は中身を重視するので、吉岡さんが同性から嫌われる理由と顔立ちはあまり関係ないように思います。ただ、強いて顔立ちでいうのであれば、黒髪で、色白で肌が綺麗で、丸みのある輪郭で、鼻も極端に高すぎず、顎も出すぎず、丸くてクリっとした大きな目といった顔は男性ウケするので、同性からは嫌われやすいかもしれません。顔立ちだけで見れば、吉岡さんのほか、新垣さんや広瀬さん、桜井日奈子さんや有村架純さんなども、一部の女性からウケの悪い顔の特徴をしています。

 それでも吉岡さんだけが女性アンチが多く、「あざとい」「ぶりっこ」「男に媚びている」という印象を持たれてしまうのは、おそらく、癒やし系の顔立ちに、しゃべり方や声のトーン、表情の作り方など、キャラクター的な要素が相まって、癒やしを求める男性にとって理想的な女性だからかと感じます。新垣さんなどは元気なイメージがあり好感を抱けますが、吉岡さんはおっとりとした雰囲気でしゃべり方もゆっくりなので、同性には“男性ウケを狙った計算高い女性”に見えてしまうのでしょう。昔でいう、細川ふみえさんや裕木奈江さんのようなタイプに近く、女性からは嫌われやすいのですが、結局オトコはこういうタイプの女性が好きで、例え計算だとしても騙されてしまうんです(笑)。

 とはいえ、吉岡さんも、癒やし系や清楚系に憧れる女性からは好かれていると感じます。なので、吉岡さんをディスる女性は、ヤンキー系やギャル系、キャバ系など、派手系の、種族の違う女性が多いのでは? 彼女たちが好むのは、明日花キララさんや一条響さんなど、ガッツリメイクと派手な格好で可愛く見せる、いわば吉岡さんとは真逆のタイプですよね。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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