危険な三角関係を描く青春映画『ひらいて』で気づく山田杏奈の「目力」が、その演技の「総決算」になった理由

 2021年10月22日より、映画『ひらいて』が公開されている。

 本作は芥川賞作家・綿矢りさが2012年に発表した小説の映画化作品だ。結論から申し上げれば、本作は少女の「どうしても傷つけてしまう」心理を綴った、「こじらせ」系の青春映画の秀作だった。さらなる魅力を紹介していこう。

「モヤモヤ」が根底にある、自分も周りも傷つけてしまう物語…

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「女性作家は、賞よりビジュアル」美人作家獲得に奔走する、出版業界の“新常識”

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『かみにえともじ』(講談社)

 「本屋大賞以外の文学賞が盛り上がらない」と言われて久しい出版業界。芥川賞・直木賞でさえ、昨年の受賞者をすぐに思い出せない人がほとんどだろう。名だたる文学賞には、ほかにも「川端康成文学賞」「山本周五郎賞」「三島由紀夫賞」など、挙げてみれば数はあるものの、「受賞作が発表になってもほとんど報じられず、世間では話題にならないし、売り上げにもつながらない」(出版業界関係者)のが現状だという。

 このように、文学賞が威力を発揮しなくなった今、出版業界内では「作家に必要なのは賞よりビジュアル!」論が高まっているようだ。「特に女性作家にとっては、ビジュアルが最大の武器」と語るのは、ある編集者だ。

痛い女化した美人作家・綿矢りさに、「島田雅彦に手を出された」という仰天のうわさ

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文藝春秋公式サイトより

 高校在学中に刊行された処女作『インストール』(河出書房新社)が話題になった、女流作家・綿矢りさ。翌々年の19歳の時に出版した『蹴りたい背中』(同)は芥川賞を受賞し、綿矢のルックスのよさも注目を浴びた。一時期はメディアの寵児となり、テレビ出演も頻繁に行うほど、人気を集めていた。しかし、ここ数年表舞台から遠ざかっていた期間に、知られざる“交際相手”の影が存在していたという。

 受賞後初作品となる『夢を与える』(同)まで3年、またその次作となる『勝手にふるえてろ』(文藝春秋)も3年以上のブランクがあった綿矢。その間の生活について、綿矢はあるインタビューで「毎日小説を書いてるけど、方々の出版社から『これはちょっと……』って全部ボツ出されてた」と語り、また販売の仕事をしていたことや失恋したことも明かしていた。そして出版関係者の間では、この“失恋相手”について、こんな情報がささやかれていたという。

「結婚したい女は“イタい”のか?」を問う、綿矢りさ『しょうがの味は熱い』

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『しょうがの味は熱い』/文藝春秋

 同棲している恋人と、いずれは結婚へ。愛し合っている2人の未来を思い描くことは、そして同じ未来を思い描くことを恋人に求めるのは、おかしなことなのだろうか――?
 
 綿矢りさ『しょうがの味は熱い』(文藝春秋)は、20代の同棲カップルを通して、「結婚」という言葉の重圧や、結婚に至るまでのあらゆる困難を描いた小説です。表題作「しょうがの味は熱い」では、仕事に嫌気を感じながらもサラリーマンを続けている田畑絃と、恋人である絃の家に転がり込んだフリーター・小林奈世のありふれた一夜が、2人の視点で交互に語られます。

 セックスの後に背中を向ける絃に、溜息を漏らす奈世。何を考えているかと問われた奈世は、「結婚」という言葉を口にすることができずに、「私たちこれからどうするの」「私は絃とずっと一緒に生きていきたい」と遠回しに自分の思いを伝えます。

「結婚したい女は“イタい”のか?」を問う、綿矢りさ『しょうがの味は熱い』

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『しょうがの味は熱い』/文藝春秋

 同棲している恋人と、いずれは結婚へ。愛し合っている2人の未来を思い描くことは、そして同じ未来を思い描くことを恋人に求めるのは、おかしなことなのだろうか――?
 
 綿矢りさ『しょうがの味は熱い』(文藝春秋)は、20代の同棲カップルを通して、「結婚」という言葉の重圧や、結婚に至るまでのあらゆる困難を描いた小説です。表題作「しょうがの味は熱い」では、仕事に嫌気を感じながらもサラリーマンを続けている田畑絃と、恋人である絃の家に転がり込んだフリーター・小林奈世のありふれた一夜が、2人の視点で交互に語られます。

 セックスの後に背中を向ける絃に、溜息を漏らす奈世。何を考えているかと問われた奈世は、「結婚」という言葉を口にすることができずに、「私たちこれからどうするの」「私は絃とずっと一緒に生きていきたい」と遠回しに自分の思いを伝えます。