「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
■ファミレスモーニング徹底比較! 和食と洋食どちらが正解?
ファストフード店ではもはや定番になっている、モーニングメニュー。朝食を軽めに済ませたいときには便利ですが、「朝からしっかり食べたい日」もあるはず。そこでおすすめなのが、ファミレスのモーニングセットです。特にガスト、ココス、デニーズでは、和食と洋食から選べるなど、豊富なメニューがそろっています。ということで今回は、3店舗のモーニングセットを、管理栄養士の川村先生に比較してもらいました!
――ファミレスのモーニングセットは、和定食と洋食セットを用意しているところが多いようです。朝に食べるには、和食と洋食どちらがよいのでしょうか?
川村郁子先生(以下、川村) 栄養バランスがとりやすい和食のほうがおすすめです。脂質が少なくあっさりとしたメニューを構成しやすく、エネルギー源となる炭水化物や食物繊維、タンパク質、鉄、亜鉛などのミネラルやビタミン類をバランスよく組み合わせることができるんです。
また、焼き魚を組み合わせることで、不足しがちな多価不飽和脂肪酸を摂取することができます。ただし、和食は塩分が多くなりやすいというデメリットもありますので、漬物の食べすぎや、しょうゆのかけすぎには注意しましょう。
一方で洋食は、パンを作る過程ですでにバターが使用されており、食べるときもバターを塗ることがありますよね。おかずも炒めた卵料理やドレッシングをかけたサラダを組み合わせることが多いので、和食に比べて脂質が多くなりがちです。しかし、和食よりも塩分を抑えやすいというメリットがあります。どちらもメリット・デメリットがあることを頭に入れて、自分の好みやライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
――それでは早速ですが、ガストのモーニングメニューNo.1を教えてください。
川村 栄養素を見て最も優秀なのは、「焼鮭朝定食」(税込658円)ですね。
焼き鮭でタンパク質やビタミンB群、必須脂肪酸が摂れて、小鉢の野菜やみそ汁のワカメで食物繊維、ごはんで炭水化物を補うことができます。焼き鮭の横に大根おろしがついていますが、カリウムをプラスできるので、これも高ポイントです。
あっさりとした朝食を食べたいときは「海老ときのこの雑炊」(税込658円)もいいですね。雑炊は消化しやすいメニューですので、朝からしっかりと食べられなかったり、温かいもので胃腸を労りたいときなどにおすすめ。脂質が少なく高タンパク質なエビや、栄養価の高い卵などが入っているので、あっさりとして胃に優しく、栄養がしっかり摂れる朝食メニューです。
――ココスは「朝食バイキング」もありますが、今回は「和朝食・洋朝食」の中から優れたメニューを選んでください。
川村 ココスもガスト同様、「焼き鮭の朝定食」(税込715円)が一番いいですね。ご飯と焼き鮭、みそ汁だけでなく、サラダや小鉢がついているので高評価です。
「目玉焼きの朝定食」(税込605円)もバランスがよく、おすすめできるメニューだと思います。目玉焼きやベーコンなど、タンパク質源となる食材が豊富に含まれています。ベーコンの塩分が若干気になるので、しょうゆのかけすぎに注意して食べるといいでしょう。また、「選べる一品」として追加できるメニューの中にある納豆は、タンパク質や食物繊維、鉄、カルシウム、ビタミンKなどの栄養に富んだ食材なので、ぜひ選んでほしいです。
また、ガストと同じく「朝の豆腐雑炊」(税込385円)というあっさりとした雑炊メニューがあるのも魅力的。豆腐や卵など消化しやすい食材が入っていて、胃腸を休めたいときに選びたいメニューです。温かいメニューなので、冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎて胃腸が疲れがちな夏には、特によさそうです。
――最後に、デニーズのモーニングメニューについてお願いします。
川村 ちょっと塩分は気になりますが、「塩さば朝食」(税込603円)がNo.1でしょうか。納豆、魚、卵でタンパク質が摂取できる点や、キャベツでビタミンCと食物繊維を補える点などが高評価です。
朝から野菜を食べられるという点では「選べる具だくさんサラダモーニング」(税込768円)も捨てがたいです。野菜だけでなく、ゆで卵でタンパク質やビタミンB群などが摂取できるのも高評価。生野菜を使ったサラダは、シャキシャキと歯ごたえがあり「朝からしっかりよくかむ」ことができていいですね。唾液など消化液の分泌を促すため、朝食にぜひ取り入れたいです。
――それでは、モーニングメニューを比べてみて、最も優秀な店舗はどこですか?
川村 それぞれのよさがあるのですが、あえて順位をつけるとすれば、第1位はココスです。まず、「焼き鮭の朝定食」がバランスよく、とても優秀という点。そして、ほとんどのメニューに「プチサラダ」がついている点でほかの2店舗より優れていると思います。和食メニューは小鉢もついているので、さらに野菜を補えるのがいいですね。また豆腐、納豆、卵の中から一品選ぶことができるので、足りない栄養素を補いやすいのもポイントが高いです。
第2位にはガストを選びました。「焼鮭朝定食」の品数が多く、付け合わせのエンドウで緑黄色野菜も摂取できるなど、バランスがよく魅力的だと思います。胃腸に優しい雑炊があるのも、うれしいですね。和食だけでなく、「スクランブルエッグセット」や「目玉焼きセット」など、バランスのいい洋食のメニューがあるのも高評価。
そして、第3位はデニーズ。和食の栄養バランスという基準で見ますと、ほかの店舗よりちょっと野菜が少ないということで、今回は最下位になりました。しかし、野菜たっぷりのサラダが選べるのは魅力的ですし、500円台で食べられるメニューもあるので、コスパの高さ、メニューの豊富さ、選びやすさでは優れていると思います。
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」 https://shokuikuko.net/