※本記事は2P以降に、多少のネタバレがあります。
『かもめ食堂』が嫌だった
荻上直子監督作と言えば、『かもめ食堂』(06)を思い起こす方も多いだろう。筆者もそのひとりだ。
フィンランドの小さな日本食レストランを…
※本記事は2P以降に、多少のネタバレがあります。
荻上直子監督作と言えば、『かもめ食堂』(06)を思い起こす方も多いだろう。筆者もそのひとりだ。
フィンランドの小さな日本食レストランを…
日本で1986年に公開された『ロッキー4/炎の友情』(85)は、当時の小中学生男子にたいそう愛された。80年代の男の子トレンドで言えば、ジャッキー・チェン、田宮模型のラジコン、ビックリマンなどと同じ並びに位置すると言っていい。
『ロッキー4』の物語は至ってシンプルだ。オリンピック金メダリストでソ連(当時…
キャスト無名の超低予算映画ながら2018年に大ヒットを記録した『カメラを止めるな!』(監督:上田慎一郎)。そのフランス版リメイクだ。一言で言えば、まったくもって申し分ない出来である。オリジナル版の三部構成【劇中劇→人物ドラマ→劇中劇の裏側種明かし】はそのままに、フランス版ならではの画面の雰囲気、キャストたちの佇まい、い…
映画の話の前に、やや長めの前置きを。
『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『殴るぞ』などで知られる不条理漫画の第一人者・吉田戦車が1993年に刊行した『火星田マチ子』という作品がある。リボンをつけたタコ型火星人のマチ子が「恋」を学ぶべく地球にやってきて、人間の男性に恋をする内容だ。
面白いの…
『ディーパンの戦い』(15)でカンヌ国際映画祭・パルムドールを受賞した御年69歳のジャック・オディアールが、パリに住むミレニアル世代(2022年時点でおおむね20代中盤~30代後半)の男女4人が織りなす人間模様を描く本作。ほぼ全編モノクロのフランス映画だ。邦題の「パリ13区」とはセーヌ川の南岸に位置する区で、「1970年代の都市再開発により生まれた高層マンションやビルが連なり、アジア系移民が…
『バットマン』という映画は、撮る監督によって大きくテイストが変わる。それがまた、毎度の楽しみでもある。
過去の『バットマン』を振り返れば、ティム・バートンは異形や狂気に対する偏愛を、ジョエル・シューマッカーは軽いノリのエンタメを、クリストファー・ノーランは“悪”の定義とケレン味を、ザック・スナイダーは重厚かつ…
2021年3月、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入国管理局の施設で「病死」した。ウィシュマさんは日本の子どもたちに英語を教える目的で来日したが、在留資格を失って2020年8月から同施設に収容。やがて体調が悪化するが、入管職員による酷い扱いや不適切発言などが明らかとなり、「病死」との関連性が疑われている。
このような収容施設は国内に17カ所ある。そのうちの…
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