不倫OLの悲哀を尻目に、主人公の「被害妄想」ネタで引っ張る『クローバー』

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『クローバー 1』/集英社

 OLは大変なのだ。事務職なんかで会社に入った場合、お茶汲みだのコピー取りだの、楽かもしれないけど達成感も面白みもない仕事を延々とやらされたり、社内恋愛のライバルになっちゃって同僚に意地悪されたりする。 そういう仕事を毎日やってて、ぶっちゃけ10年後、自分が会社で活き活きと仕事をする姿が想像できるだろうか。

 そんなOLたちは、夢を見る。「どうにかいい男を見つけて、さっさとこんな厳しい環境からサヨナラしたい……」。そうして男に救いを求めるも、世の中、少女マンガに出てくるようないい男ばっかりじゃないから、彼女たちの夢はいとも簡単に破られてしまうのである。

 『クローバー』(集英社)は、けなげに生きるOLたちの、等身大の奮闘記だ。仕事にやりがいを見いだせず、かといって男との恋愛も平坦ではない。登場するOLたちは、みなひどく男たちに悩まされている(そんであんまり仕事しない)。