12月に入り、既に福袋戦線が佳境を迎えている。デパートやファッションブランドの多くが、ネット通販での予約受付をスタート。人気の福袋を手に入れるための競争は年々激しくなっており、予約開始と同時に売り切れてしまう場合も珍しくはない。とはいえ、「鬱袋」と呼ばれるハズレをつかんでしまい、正月早々から後悔している人が多いのもまた事実。そこで、最新の福袋情報を365日更新しているサイト「福袋ニュースカレンダー」管理人のMOMOTA氏に、お得な福袋の見分け方を聞いた。
——福袋は正月に買うものだと思っていたんですが、最近は時期が早まっているそうですね。
MOMOTA氏(以下 MOMOTA) もともと福袋は春・夏・秋・冬と年に4回販売されていたんです。それが近年は秋の福袋がなくなり、新春福袋が前倒しになってきました。ネット通販では10月頃から順次デパートなどでの予約受付が始まり、12月の半ばまでには有名ファッションブランドやコスメなどほとんどが出尽くしてしまいます。
特に12月1日は人気福袋の予約受付が集中していて、「日本版ブラックフライデー」と呼べる状態。池袋の激戦区、西武百貨店や東武百貨店では、店舗でも12月頭から福袋を販売しているんですよ。
——福袋を買いたいと思っても、失敗するリスクを考えると躊躇してしまいます。
MOMOTA 私なら、地元の商店や小さな雑貨店などでは購入しませんね。こうした店では、いまだに売れ残りの処分品を詰めているものが多いんです。やはり安心なのは、大手のブランドやデパートの福袋でしょう。近年はヘタなものを売るとネットやメディアで叩かれるので、粗悪品は滅多にありません。過去に「臭い」「シミがある」「ほつれている」などひどい苦情が続出してSNSで炎上した女性ファッションブランドのUngridも、昨年は好評だったようですよ。
ひと昔前は福袋といえば「おみくじ感覚」だったんですが、最近は「バーゲンを超えたバーゲン」を期待する人が多く、要求のレベルが高くなっています。そのため、いわゆる「鬱袋」「ゴミ袋」は全体的に減っていると思います。
——とはいえSNSを見ると、まだまだ「鬱袋」で盛り上がっている人は多いですよね。
MOMOTA ネットで叩かれているのはほとんどがファッション系です。近年は事前に中身を公開する手法が主流ですが、画像では質感や色合いが伝わりづらいため、「イメージと違う」とがっかりする人が多いようです。また、「豪華○点○万円相当」といったキャッチコピーにも要注意。商品数で推してくる福袋は海外生産で質が悪い確率が高く、○万円相当という数字には根拠がない場合が多いんですよ。
——ファッション系は引き続き注意が必要、ということですね。
MOMOTA まず頭に入れておきたいのは、大手ファッションブランドはほとんどが福袋用に企画・制作された「専用品」を売っているということ。企業にとっては利益が薄く、ギリギリの予算で作っているため、中身のすべてに満足するのは難しいでしょうね。例えば、目玉商品のアウターが気に入ったのなら、ほかの商品はオマケだと考えるなど割り切りが必要です。欲しい商品にこだわりがある人は、福袋よりもセールを狙ったほうが賢明でしょう。
——絶対に得する、と言い切れる福袋はあるんでしょうか?
MOMOTA デパートで売られている高額の福袋は、間違いなくお得です。毎年メディアで取り上げられている西武池袋百貨店では、元日にシモンズの最高級ベッドとアイダーダウンの羽毛布団の福袋を201万7,000円で販売しますが、定価は300万円以上と100万円以上も安くなっているんですよ。こうした高額の福袋はネット通販では購入できないのですが、海外からわざわざ買い付けにくる人も多いと聞きます。
——確かにお得ですが、なかなか手が出ない価格ですよね。現実的に買える福袋の中で、おすすめはどれでしょうか?
MOMOTA 食料品、電化製品、コスメはどれもコスパがよく、福袋初心者にも買いやすいと思います。デパートの食料品担当者に話を聞いたんですが、ほとんどが50%から70%オフになっているんだとか。家電量販店の福袋は私が調べたところ、価格コムの最低価格よりも劇的に安くなっていました。また、コスメは定価がわかるだけにお得感が高く、阪急百貨店の化粧品Web福袋などは、ほかのデパートのバイヤーさんが涙目になるほどの品揃えです。
これから販売される福袋に絞ると、12月7日午前10時に予約受付が始まる阪急百貨店のファッション福袋は、店頭では販売されないブランドが多く含まれているので要チェックですし、レナウン、ワールド、オンワードも鉄板ですね。小さい女の子がいるご家庭には、毎年12月半ばに販売開始されるマザーガーデンの「うさもも&野いちご」おままごと福袋が人気で、お父さんお母さんが熱戦を繰り広げています。
福袋を買うなら、店頭よりもネット通販のほうが断然おすすめ。寒空の下で並んでも人気の福袋は売り切れていることが多いですし、ネット限定の福袋も増えています。「本命」は必ず、ネット通販で確保しておきましょう。
(渡辺裕希子)
福袋ハンター・福袋アドバイザーMOMOTA
元お笑いタレントで現在は福袋の盛り上げ隊としてWEBサイト「福袋ニュースカレンダー」を運営しながら福袋伝道師としてTV出演やコラム執筆など活躍中。