毒親の極み! 父親が実の娘を13歳から4年間レイプ!! 母親は離婚を恐れ黙認……

 11月23日、四川省の省都・成都市の裁判所で、とある父親に対して、自分の娘に対する監護人としての資格を剥奪する判決が下されたと、中国の複数のメディアが伝えた。

 これは、中国で2017年10月に「民法総則」が施行されて以来、成都市では初めて監護権剥奪が適用されたケースで、施行前の過去の判例から見ても、監護権の失権は非常に珍しいという。いったいこの父娘の間に何が起こったのか。

 今年17歳になる女子高生の麗麗さん(仮名)は、農村で家族と一緒に生活していた。ずっと平和な暮らしを送っていたが、麗麗さんが13歳になると、それが一変した。

 実の父親である李貴(仮名)が、母親や弟妹が外に出かけて家にいない時に、麗麗さんに対して性的なイタズラを始め、ついには無理やり犯すようになったのだ。

 それが何度も続き、耐えられなくなった麗麗さんが母親に訴えた。そこで母親が夫の李貴を問いただすと、李貴は否定も肯定もしなかった。

 母親は世間体を気にし、またこれを警察に通報したら夫に離婚されてしまい、自分が路頭に迷ってしまうことを恐れ、ついぞ通報することはなかった。つまり、娘のことより自分のことを心配したのである。

 母親が助けてくれないことを悟った麗麗さんは、そこで祖母に訴えたのだが、祖母は祖母で、「お前のほうが悪い」と、逆に麗麗さんを怒鳴りつけたという。

 それからも李貴は麗麗さんを犯し続け、それが4年も続いた。そして今年2月、麗麗さんが両親とケンカをしてついに耐えられなくなり、精神が崩壊寸前となったところで、勇気を奮い起こして父親のことを警察に訴えた。

 結果、李貴は逮捕され、8月に裁判で懲役8年6カ月の実刑判決が下され、刑務所に入れられることになった。

 それからも麗麗さんの精神的な傷が癒えることはなく、法律の専門家からのアドバイスを受けて、自分に対する父親の監護権剥奪を裁判所に訴え、今回の判決に至ったのだった。監護権というのは親権に含まれる子供に関する権利の一つで、子供と暮らして世話や教育を行う権利のことを指す。

 これにより麗麗さんの唯一の監護者は母親だけとなったわけだが、この母親も娘である麗麗さんを犠牲にして自分の生活を守ろうとした人間である。そして一家の働き手である父親は刑務所の中にいる。

 中国の農村はまだまだ古い因習にとらわれた考え方の人が多く、麗麗さんを見る村人たちの目は冷たいままであろうことは想像に難くない。鬼畜な父親からは離れることができたものの、麗麗さんの将来の見通しは、まだまだ明るくなりそうにない。
(文=佐久間賢三)

毒親の極み! 父親が実の娘を13歳から4年間レイプ!! 母親は離婚を恐れ黙認……

 11月23日、四川省の省都・成都市の裁判所で、とある父親に対して、自分の娘に対する監護人としての資格を剥奪する判決が下されたと、中国の複数のメディアが伝えた。

 これは、中国で2017年10月に「民法総則」が施行されて以来、成都市では初めて監護権剥奪が適用されたケースで、施行前の過去の判例から見ても、監護権の失権は非常に珍しいという。いったいこの父娘の間に何が起こったのか。

 今年17歳になる女子高生の麗麗さん(仮名)は、農村で家族と一緒に生活していた。ずっと平和な暮らしを送っていたが、麗麗さんが13歳になると、それが一変した。

 実の父親である李貴(仮名)が、母親や弟妹が外に出かけて家にいない時に、麗麗さんに対して性的なイタズラを始め、ついには無理やり犯すようになったのだ。

 それが何度も続き、耐えられなくなった麗麗さんが母親に訴えた。そこで母親が夫の李貴を問いただすと、李貴は否定も肯定もしなかった。

 母親は世間体を気にし、またこれを警察に通報したら夫に離婚されてしまい、自分が路頭に迷ってしまうことを恐れ、ついぞ通報することはなかった。つまり、娘のことより自分のことを心配したのである。

 母親が助けてくれないことを悟った麗麗さんは、そこで祖母に訴えたのだが、祖母は祖母で、「お前のほうが悪い」と、逆に麗麗さんを怒鳴りつけたという。

 それからも李貴は麗麗さんを犯し続け、それが4年も続いた。そして今年2月、麗麗さんが両親とケンカをしてついに耐えられなくなり、精神が崩壊寸前となったところで、勇気を奮い起こして父親のことを警察に訴えた。

 結果、李貴は逮捕され、8月に裁判で懲役8年6カ月の実刑判決が下され、刑務所に入れられることになった。

 それからも麗麗さんの精神的な傷が癒えることはなく、法律の専門家からのアドバイスを受けて、自分に対する父親の監護権剥奪を裁判所に訴え、今回の判決に至ったのだった。監護権というのは親権に含まれる子供に関する権利の一つで、子供と暮らして世話や教育を行う権利のことを指す。

 これにより麗麗さんの唯一の監護者は母親だけとなったわけだが、この母親も娘である麗麗さんを犠牲にして自分の生活を守ろうとした人間である。そして一家の働き手である父親は刑務所の中にいる。

 中国の農村はまだまだ古い因習にとらわれた考え方の人が多く、麗麗さんを見る村人たちの目は冷たいままであろうことは想像に難くない。鬼畜な父親からは離れることができたものの、麗麗さんの将来の見通しは、まだまだ明るくなりそうにない。
(文=佐久間賢三)

カツラから隠しカメラが! 中国運転免許試験で横行する「遠隔カンニング」

 日本で自動車の運転免許試験を受けた中国人に言わせると、「中国の試験の方が、はるかに簡単」なのだという。にもかかわらず、現地の運転免許試験でカンニングをする中国人は少なくない。その方法も、他人の回答をのぞき見るなどという古典的な手口ではないという。

「澎湃新聞」(11月19日付)などによると、同16日、広西チワン族自治区賓陽県の試験場で、運転免許試験の科目「安全マナー運転常識試験」が実施された。試験監督をしていた警察官は、2人の受験生が着用を義務付けられている反射ベストを着ていなかったので、注意した。素直に着用した2人だが、その動きは不自然極まりないものだったという。試験官を前に過剰に緊張し、それまですべての設問に正解していたのに、反射ベストを着てから、急に間違えるようになったのだ。

 試験官が注視していると、2人は反射ベストを不自然に下へと引っ張り、設問が表示されているモニターを撮影しようと、体を近づけていたのだ。この不自然な動きを試験官が見逃すはずもなく、彼らは即、監視室に連行。身体検査をすると、体にはビニールテープがグルグルに巻かれ、ピンホールカメラと小型ワイヤレスイヤホンなどが固定されていた。彼らいわく、これらの不正は教習所の職員の指示によるものだったという。外には、遠隔で解答を教える担当が待機していたが、2人が捕まると即座に逃走してしまった。

 見つかれば当然、受験資格は取り消されるが、こうした不正は各地で頻繁に起きている。「都市時報」(11月10日付)によると、雲南省澄江県の試験センターでも同じような事件が起きている。

 試験官が見回りをしていると、気もそぞろで挙動不審の男がいた。試験官は不正を疑い、その男が1カ月前に提出した証明写真を見ると、髪形が現在とまるで違う! 「このハゲっー!」と言ったかどうか定かではないが、男をその場で立たせて検査すると、カツラをかぶっており、中にカメラを隠していたことが発覚した。体には、他の機器をガムテープで巻きつけ、右耳にはワヤレスイヤホンが仕込まれていた。

 調べによると、試験数日前、この男に、知らない人物から電話がかかってきたという。「5,000元(約8万6,000円)でひとつの科目を、7,000元ですべての科目を通過するための手助けをする」と持ちかけられ、勉強に自信のない男は、その話に乗っかったのだという。

 中国では毎年、日本のセンター試験にあたる「高考」で多数のカンニング事案が摘発され、年々進化するカンニング技術に関しては本サイトでも報じてきた。さらに日本やアメリカでも中国人学生がカンニングしてバレる事案が起きているが、たかだか運転免許試験でこんなリスクを冒すとは、どれだけ努力が嫌いなのだろうか……。運転マナーの悪い中国人が多い原因の一端は、ここにもありそうだ。
(文=中山介石)

中国・超大手幼稚園で“壮絶”児童虐待「わいせつ行為から薬物投与まで」解放軍幹部も関与か

 先日、中国の大手旅行サイトが運営する託児所での児童虐待をお伝えしたばかりだが(記事参照)、またもや中国で衝撃的な事件が起きた。「自由時報」(11月24日付)などによると、その舞台となったのは北京紅黄藍幼稚園(RYB Education)。運営する紅黄藍教育集団は、中国300都市以上で1,300以上の親子園(乳幼児期の親子を対象とした保育サービス)と500近くの幼稚園を展開。9月に米ニューヨーク証券取引所に上場した超大手だ。

 そんな同園で、なんと児童が日常的に注射を打たれたり、昼寝の前に睡眠薬と疑われる薬を飲まされたりしていたのだ。ほかにも、肛門から原因不明の出血をした児童や、体罰として服を脱がされた児童、さらには、わいせつ行為を受けた児童と、被害者は相当数に上るようだ。これらの虐待は、23日にネットに投稿されたことで明るみになった。

 

 これだけでも十分ショッキングな出来事だが、さらに大きな衝撃を与えているのは、わいせつ行為を働いたのが「老虎団」の幹部だという疑惑が浮上していることだ。老虎団とは、首都北京に配備されている人民解放軍警衛第3師警衛第13団で、その幹部たちが、集団で長期にわたって児童にわいせつ行為を行っていたというのだ。この疑惑は、中国版LINE「微信(ウェイシン)」や中国版Twitter「微博(ウェイボー)」を通じて拡散されたが、当局の介入により、驚くべきスピードで削除されている。

 老虎団の前身は、抗日戦争の主力である新4軍第1支隊第2団。抗日戦争の英雄の流れをくむ軍人が児童わいせつに関わったとあっては、中国共産党のメンツも丸つぶれだ。事実はどうあれ、軍の関与を認めるわけにはいかないのだろう。25日に22歳の女性教諭が拘束されたが、彼女ひとりでこれだけの虐待をしたとは思えず、真相はやぶの中である。

 SNSでは、老虎団の軍人が、北京紅黄藍幼稚園の園長を務めていたとのウワサもある。同団の馮俊峰政委(政治委員)はそれを否定したものの、園長が退役軍人の家族であることは認めた。同園と軍とがまったくの無関係でないことから、疑惑は深まるばかりだ。

 紅黄藍幼稚園の保育費は月5,000元(約8万5,000円)で、北京市の平均月収の約半分と高額だ。中国で児童虐待はよくあることだが、保育料の高い幼稚園であれば安全だと広く信じられてきた。しかし、その理論は、もはや完全に崩壊したといえそうだ。
(文=中山介石)

中国・超大手幼稚園で“壮絶”児童虐待「わいせつ行為から薬物投与まで」解放軍幹部も関与か

 先日、中国の大手旅行サイトが運営する託児所での児童虐待をお伝えしたばかりだが(記事参照)、またもや中国で衝撃的な事件が起きた。「自由時報」(11月24日付)などによると、その舞台となったのは北京紅黄藍幼稚園(RYB Education)。運営する紅黄藍教育集団は、中国300都市以上で1,300以上の親子園(乳幼児期の親子を対象とした保育サービス)と500近くの幼稚園を展開。9月に米ニューヨーク証券取引所に上場した超大手だ。

 そんな同園で、なんと児童が日常的に注射を打たれたり、昼寝の前に睡眠薬と疑われる薬を飲まされたりしていたのだ。ほかにも、肛門から原因不明の出血をした児童や、体罰として服を脱がされた児童、さらには、わいせつ行為を受けた児童と、被害者は相当数に上るようだ。これらの虐待は、23日にネットに投稿されたことで明るみになった。

 

 これだけでも十分ショッキングな出来事だが、さらに大きな衝撃を与えているのは、わいせつ行為を働いたのが「老虎団」の幹部だという疑惑が浮上していることだ。老虎団とは、首都北京に配備されている人民解放軍警衛第3師警衛第13団で、その幹部たちが、集団で長期にわたって児童にわいせつ行為を行っていたというのだ。この疑惑は、中国版LINE「微信(ウェイシン)」や中国版Twitter「微博(ウェイボー)」を通じて拡散されたが、当局の介入により、驚くべきスピードで削除されている。

 老虎団の前身は、抗日戦争の主力である新4軍第1支隊第2団。抗日戦争の英雄の流れをくむ軍人が児童わいせつに関わったとあっては、中国共産党のメンツも丸つぶれだ。事実はどうあれ、軍の関与を認めるわけにはいかないのだろう。25日に22歳の女性教諭が拘束されたが、彼女ひとりでこれだけの虐待をしたとは思えず、真相はやぶの中である。

 SNSでは、老虎団の軍人が、北京紅黄藍幼稚園の園長を務めていたとのウワサもある。同団の馮俊峰政委(政治委員)はそれを否定したものの、園長が退役軍人の家族であることは認めた。同園と軍とがまったくの無関係でないことから、疑惑は深まるばかりだ。

 紅黄藍幼稚園の保育費は月5,000元(約8万5,000円)で、北京市の平均月収の約半分と高額だ。中国で児童虐待はよくあることだが、保育料の高い幼稚園であれば安全だと広く信じられてきた。しかし、その理論は、もはや完全に崩壊したといえそうだ。
(文=中山介石)

教師による女児への強姦疑惑、警察は処女膜検査を強要の上「破瓜していない」と事件化せず……

 中国の14歳の少女が、小学生の頃から繰り返し強姦されていたと告白。しかも、その相手が小学校の時の学級担任だったことで、衝撃が広がっている。

「未来網新聞」(11月17日付)によると、安徽省合肥市廬江県に住む14歳の少女・王慧慧さんは、小学6年生の2学期に、当時の学級担任だった教諭・孫に呼び出されて強姦されたという。慧慧さんの父親はその日、彼女が股間から血を流していたことを覚えているというが、生理によるものだと思い、それ以上は気に留めなかったという。

 その後も慧慧さんは体を求められ、応じなければ殴られた。3~4回にわたって犯されたが、口止めされていたため、両親に打ち明けることはできなかったという。

 あるとき、慧慧さんが薬を飲んでいることに気づいた父親が問いただしたところ、彼女は孫からもらったことを打ち明けた。そして、その薬の正体は、なんと避妊薬だったのだ。

 父親はすぐに廬江県の教育局と警察に届け出た。慧慧さんは病院に連れていかれ、処女膜の状態を検査された。長年の強姦被害によって身も心も傷つけられた14歳の少女にとって、これはセカンドレイプといえよう。

 しかも、そこで下されたのは、「比較的整っている」との診断結果だった。しかし、この診断書は被験者名の欄が空欄で、病院のハンコもない。ただ医師のサインがあるだけで、正規の診断書であるかどうかも怪しいシロモノだったという。

 

 教育局は、「明らかな濡れ衣だ」と事件を否定。記者が、なぜ診断書に被験者名とハンコがないのかを問うと「公安局が処理したことで、教育局は介入できないし、診断書も見ていない」と、完全に責任を警察当局に転嫁した。

 診断書の画像を学校関係者に送り、電話取材したところ「そんなはずはない。ちゃんと名前は記載されている」と否定。ところがしばらくしてから再度電話がかかってきて、「その診断書はおそらく正しく、さっきははっきり見ていなかった。ただ時間がたっていて記憶があいまいになっているので、公安局の見解が正しい」と、やはり責任を転嫁したのだった。

 校長は「疑惑の孫教諭は事件発覚以来、情緒が不安定で、学校を休みがちだ」とした上で、教諭の身のの潔白を主張。司法に訴えることを検討しているという。

 まさに中国の人治国家ぶりが明らかとなった……と言いたいところだが、首相の友人のレイプ疑惑が不条理に闇に葬られた国に住む者としては、耳が痛いところでもある。
(文=中山介石)

「もう何も食えない!」牛の大動脈からベーキングパウダーを注入! 中国“ニセ牛肉”の恐怖

 中国にはさまざまな食品偽装の技術が存在する。そのひとつ「注水牛肉」は、中国版ウィキペディア「百度百科」に載るほど一般的な手法だ。牛肉に水を注入して重量を水増しすることで、不当に利益を得ようとする食肉処理業者の行為だ。衛生面への危険性から当局が規制しているものの、なくなることはない。注入されるのが水だけならまだしも、添加物を混ぜるケースもある。

 中国の情報サイト「IT168」(11月25日付)などによると、黒竜江省ハルビン市にある食肉処理場で撮影された動画がインターネット上に公開され、話題となっているという。牛を屠殺するシーンから始まるこの動画では、1人の男が、どのようにして注水するかを解説する。刃物で大動脈を断ち切り、切り口にホースをつなぎ、心臓に向かって水を注入。その水には、白い粉を加えてある。ベーキングパウダーだ。

 

 ベーキングパウダーには硫酸アルミニウムが含まれていることから、専門家は「人が大量に摂取すると大脳細胞が損傷する恐れがある」と指摘する。実際、現場の作業者たちは、自分で絞めた牛肉を口にすることは決してないという。

 当局とて無能ではないので、検査は実施している。この業者は、今年3万元(約50万円)の罰金をくらったばかりだが、懲りずに続けている。まっとうに商売をする気がないようだ。一頭の牛に注入できる水の量は、25~30リットルだという。肉の価格は100グラム100円程度で取引されるので、注水することで2万5,000円~3万円ほどぼったくれる計算だ。

 ネットでの反響も大きく「豚肉も注水されているから食べないし、魚だって薬漬けだから食べないのに、これから何を食べればいいんだ!」「中国人が食べられるものは他に何があるの?」「何代後かに異常のある子が生まれるかもしれないというのに、怖くないの?」と、食の安全を犠牲にした拝金主義に対し、不満を爆発させていた。

「注水牛肉」の見分け方は、まず色が違うという。普通の牛肉と比べて赤味の色が鮮やかで、表面は水のせいでツヤツヤしている。そして、弾力性がない。中国で牛肉を食べる機会があったら注意したいが、そもそも口にしないほうが無難かもしれない。
(文=中山介石)

中には『八つ墓村』みたいな体験をできる宿も!? 規制も仕方ないと論じられる“民泊の真の魅力”とは

「深夜にインターフォンを鳴らされて、何事かと思ってモニターを見たら、スーツケースを抱えた謎の外国人が立っていた」

 都内近辺でオートロックのマンションに住んでいる人からは、そんな話をよく聞くようになった。夜中に見知らぬ人が尋ねて来る得体の知れない恐怖。その原因となっているのが、民泊である。

 東京をはじめ、大阪や京都など大都市では、観光客の増加によって常にホテルはパンク状態。一般的なビジネスホテルでも1泊1万円になることがある昨今、民泊の需要は高まっている。

 各地を取材で訪れる筆者は、民泊を利用する機会も多い。地域の実情を知るには、民泊のほうが何かと都合のよい側面はある。部屋を貸してくれるホストと交流するのは、民泊でなくてはできない楽しみだと思う。

 しかし、いろいろな民泊を利用していると、決してそんな楽しい宿ばかりではない。やはり、空き部屋を利用して稼ごうという意志が前面に立っているところにも出くわすことになる。

 先日、関東某所で民泊を利用する機会があった。民泊を探す時に利用するのは、宿泊サービス「Airbnb」のサイト。その宿に興味を持ったのは、意味がわからない安さである。周辺がどこも3,000円台だというのに、そこだけは2,000円を切る値段を表示していたのである。

 これはいったいどんな宿なのか……。

 掲載されている写真やレビューを見る限りは、決して悪い評価は付いていない。おそるおそる予約をし、ホストとカギの受け渡しなどのやりとりのためメッセージを交換した。

 この時点で、ちょっと疑問が。妙に日本語がたどたどしいのである。そして、仕事に出掛けているのでカギはポストのロックを外して入れておくから、勝手に入ってくれという。

 これは、何かハプニングがあるのかも。そう思って訪れたのは、最寄り駅から徒歩10分ほどの古めの集合住宅。カギを開けて入った部屋は、2LDKの生活感にあふれる空間であった。どの部屋を使えばよいのか案内もない。布団が敷かれている部屋が、多分そうだろうと思い中に入る。あるのはWi-Fiの案内だけ。あとは、台所にゴミの分別方法が書いてある以外は、何も案内がない。

 深夜になり、ようやくこの部屋の片鱗がつかめた。誰かがドアを開ける音がしたので様子をうかがうと、アジア系らしい女性のグループ。話しかけてみるが、日本語は通じない。彼女らが、もうひとつの部屋に入ってカギをかける姿を見て理解した。ああ、ここは、こっそり運営している「ヤミ民泊」の類いなのだろうな、と。

 空いているマンションの一室を、家主が管理組合などに許可なく民泊にする。あるいは賃貸人が家主には内緒で運営する「ヤミ民泊」の数は増えている。とりわけ問題が深刻なのは、都内に増えた新築のマンション群。これらの部屋には値上がりを期待して資産として購入されているものも多い。そうした、将来は売る予定の部屋を、民泊にして利潤を得ているのだ。

 結果、困るのは同じ物件の別部屋の住人たち。宿というものは、周囲の人に迷惑がかからぬように静かに使うもの。でも「旅の恥はかき捨て」と思っている連中は、人種・民族を問わず存在する。共用スペースで騒ぐ者やら、宴会で騒音をまき散らす者まで。そうした連中の存在は、民泊への規制議論を本格化させている。

 新宿区では、営業できる日を週末を中心に限ることを盛り込んだ条例案をまとめ、近く区議会に諮る予定だという。迷惑な利用者がいる以上、もはや規制も仕方ないところまで来ているのだろう。

 だが、一方で民泊は魅力的だ。何しろ「Airbnb」を見ると「二度と泊まりたくない」と、話題になりそうなネタ物件候補も、次々と見つかるもの。

 前述の宿など、まだマシなほう。「単に板の間に汚い布団が敷いてあるだけだった」という体験をする人も多い。さらに「農家を体験と書かれている宿に泊まったら、生活していた時のままなのか、やたら広い一軒家。中には仏壇もあったりして、農家じゃなくて八つ墓村みたいだった」という体験をした人も。

 予定通りにいかないことこそ、旅のひとつの魅力。今日の宿はいったいどんな体験が待っているのか……その、ギャンブル性は新たな旅の楽しみになっているような気がする。
(文=昼間たかし)

中には『八つ墓村』みたいな体験をできる宿も!? 規制も仕方ないと論じられる“民泊の真の魅力”とは

「深夜にインターフォンを鳴らされて、何事かと思ってモニターを見たら、スーツケースを抱えた謎の外国人が立っていた」

 都内近辺でオートロックのマンションに住んでいる人からは、そんな話をよく聞くようになった。夜中に見知らぬ人が尋ねて来る得体の知れない恐怖。その原因となっているのが、民泊である。

 東京をはじめ、大阪や京都など大都市では、観光客の増加によって常にホテルはパンク状態。一般的なビジネスホテルでも1泊1万円になることがある昨今、民泊の需要は高まっている。

 各地を取材で訪れる筆者は、民泊を利用する機会も多い。地域の実情を知るには、民泊のほうが何かと都合のよい側面はある。部屋を貸してくれるホストと交流するのは、民泊でなくてはできない楽しみだと思う。

 しかし、いろいろな民泊を利用していると、決してそんな楽しい宿ばかりではない。やはり、空き部屋を利用して稼ごうという意志が前面に立っているところにも出くわすことになる。

 先日、関東某所で民泊を利用する機会があった。民泊を探す時に利用するのは、宿泊サービス「Airbnb」のサイト。その宿に興味を持ったのは、意味がわからない安さである。周辺がどこも3,000円台だというのに、そこだけは2,000円を切る値段を表示していたのである。

 これはいったいどんな宿なのか……。

 掲載されている写真やレビューを見る限りは、決して悪い評価は付いていない。おそるおそる予約をし、ホストとカギの受け渡しなどのやりとりのためメッセージを交換した。

 この時点で、ちょっと疑問が。妙に日本語がたどたどしいのである。そして、仕事に出掛けているのでカギはポストのロックを外して入れておくから、勝手に入ってくれという。

 これは、何かハプニングがあるのかも。そう思って訪れたのは、最寄り駅から徒歩10分ほどの古めの集合住宅。カギを開けて入った部屋は、2LDKの生活感にあふれる空間であった。どの部屋を使えばよいのか案内もない。布団が敷かれている部屋が、多分そうだろうと思い中に入る。あるのはWi-Fiの案内だけ。あとは、台所にゴミの分別方法が書いてある以外は、何も案内がない。

 深夜になり、ようやくこの部屋の片鱗がつかめた。誰かがドアを開ける音がしたので様子をうかがうと、アジア系らしい女性のグループ。話しかけてみるが、日本語は通じない。彼女らが、もうひとつの部屋に入ってカギをかける姿を見て理解した。ああ、ここは、こっそり運営している「ヤミ民泊」の類いなのだろうな、と。

 空いているマンションの一室を、家主が管理組合などに許可なく民泊にする。あるいは賃貸人が家主には内緒で運営する「ヤミ民泊」の数は増えている。とりわけ問題が深刻なのは、都内に増えた新築のマンション群。これらの部屋には値上がりを期待して資産として購入されているものも多い。そうした、将来は売る予定の部屋を、民泊にして利潤を得ているのだ。

 結果、困るのは同じ物件の別部屋の住人たち。宿というものは、周囲の人に迷惑がかからぬように静かに使うもの。でも「旅の恥はかき捨て」と思っている連中は、人種・民族を問わず存在する。共用スペースで騒ぐ者やら、宴会で騒音をまき散らす者まで。そうした連中の存在は、民泊への規制議論を本格化させている。

 新宿区では、営業できる日を週末を中心に限ることを盛り込んだ条例案をまとめ、近く区議会に諮る予定だという。迷惑な利用者がいる以上、もはや規制も仕方ないところまで来ているのだろう。

 だが、一方で民泊は魅力的だ。何しろ「Airbnb」を見ると「二度と泊まりたくない」と、話題になりそうなネタ物件候補も、次々と見つかるもの。

 前述の宿など、まだマシなほう。「単に板の間に汚い布団が敷いてあるだけだった」という体験をする人も多い。さらに「農家を体験と書かれている宿に泊まったら、生活していた時のままなのか、やたら広い一軒家。中には仏壇もあったりして、農家じゃなくて八つ墓村みたいだった」という体験をした人も。

 予定通りにいかないことこそ、旅のひとつの魅力。今日の宿はいったいどんな体験が待っているのか……その、ギャンブル性は新たな旅の楽しみになっているような気がする。
(文=昼間たかし)

教科書の用語半減案は、歴史オタの危機だ! むしろ……もっと詳しく掲載してくれ!!

 坂本龍馬もロベスピエールも、教科書から消滅してしまう? 高校の日本史B・世界史B教科書に収録する用語の半減案が注目を集めている。

 現行では最大で3,800語ある用語を半分に減らそうというものだ。この案で「必要なし」として例示されている中には、坂本龍馬のような超有名人も。坂本龍馬といえば、歴史上欠かせない人物のはず。いったい、どういう理由があるというのだ。

 この提案は、教員などでつくられる高大連携歴史教育研究会が「高等学校教科書および大学入試における歴史系用語精選の提案(第一次)」として発表したもの。

 ここで示された半減案は、実は理にかなっている。というのも、1950年代には1,300~1,600語だった教科書に掲載される歴史用語が、21世紀初めには3,400~3,800語と、3倍近くまで増加。結果、授業ではすべてを処理することができない事態にもなっているという。

 用語が増加した理由のひとつに挙げられるのが、大学入試。長年にわたって、大学入試では教科書にはほとんど触れられていない、場合によっては、記述すらないような用語まで出題される事例があった。教科書会社は、そうして出題された用語を次々に教科書に追加。その結果、覚えるべき用語が膨大なものになっていったのである。

 本来、歴史教科書は、歴史の積み重ねがあって現代があることを理解させることを目的のひとつとしている。けれども、大学受験を前提にした結果、ひたすらに用語を覚えるだけの勉強になってしまった。

 実際、大学入試において、ほとんどの大学は用語と年号を覚えるだけで十分。センター試験は、それで満足のいく点数が取れる。流れを論述しなければならない問題は、一部の難易度の高い国立大学の2次試験で出題される程度だろう。

 そうした受験優先の教科書に対する問題意識が、今回の提案となっているわけだ。

 そのため、資料で示された扱うべき歴史用語からは、かなりの用語や人名が削除されている。世界史では、エジプト古王国・中王国・新王国も、ロベスピエール、ワーテルローの戦いなどが削除。日本史では、武田信玄、上杉謙信、桶狭間の戦い、坂本龍馬も教科書本文から削るべきと提案されている。

 つまり、歴史の流れを理解させることを重視する視点からだと、まずロマンがありそうな人物や用語は消えることになるわけだ。

 これは一大事である。例えば武田信玄、上杉謙信の川中島の戦いも、大きな視点で見れば単なる地方大名の勢力争い。桶狭間の戦いも同様。坂本龍馬も歴史に刻まれるべき一大事業を成し遂げたわけではないということ。

 教科書的には正しいことかもしれないが、やはり人が歴史に魅力を感じるのは、その登場人物の生き様のようなもの。それが抹消され、大きな“流れ”だけ与えられても、何の魅力もないものになってしまう。とりわけ歴史ジャンルの愛好家にとって、これは大きな危機だろう。昨今、新書『応仁の乱』(中央公論新社)のヒットを経て『観応の擾乱』(同)も話題の本になった。観応の擾乱なんて、それこそ教科書でも、ほとんどオマケのようなもの。でも、そこに魅力を感じる人が多いのは「教科書では用語として覚えるだけだったが、これは一体なんだったのか」という探究心が芽生えるから。

 歴史の授業が丸暗記するだけのものになるのは、学習の方法論や入試システムの問題。もしも、歴史の流れを理解するのであれば、これでも用語は足りない。世界史においても、例えば「フランス革命でなんで国内は大混乱になったのか」を理解するには、ロベスピエールを削るどころか、フーキエ・タンヴィルとか、プレリアール30日のクーデターとかもっと記述すべき用語のほうが多いはず。そして、歴史クラスタは、これらの用語に魅力を感じ、さらなる探求を始めるのだ。つまり、教科書の用語が減るのは、歴史クラスタにとっての大きな危機。その視点を忘れてはならない。
(文=昼間たかし)