中国地下鉄がハロウィンメイク禁止令! 理由は「乗客に恐怖を引き起こすから」!?

 31日のハロウィンを目前に控えた先週末、東京・渋谷には仮装した若者たちが集結。渋谷駅前はパニック状態となった。

 中国でもここ数年、ハロウィンの仮装が若者たちの間で広まっており、テーマパークや遊園地などでも、ハロウィンイベントが行われている。

 ところが10月20日、広東省広州市で若者たちの楽しみに水を差す指令が地下鉄会社から出た。テーマパークがある地下鉄駅の構内に入る前に、ハロウィンのメイクを落とすよう指示が出たのである。

 中国では地下鉄の改札を通る前に保安検査がある。空港の手荷物検査と同様、持っているものをすべてX線検査機に通さないといけないのである。ここで怪しいものが見つかると、手荷物から出して保安官に見せなければならない。

 広州市の地下鉄会社によると、血糊などの仮装メイクが周りの乗客に恐怖を与えることを防ぐための処置だという。そのため、くだんの地下鉄駅では保安検査のスペースでメイクを落とす若者たちでごった返すことになった。

 この件がニュースで広まると、ネット上では「お祭りイベントのメイクなんだから、周りに恐怖を与えることなんてない」という意見と、「お年寄りや子どもはハロウィンなんて知らないから、この処置は妥当だ」という意見の2つに分かれた。

 いずれにしても中国では、地下鉄に乗るだけでも一苦労なようだ。

(文=佐久間賢三)

「元交際相手との性行為動画を見せられ……」香港デモの発端となった殺人事件の知られざる動機

 香港立法会(日本の議会に相当)は23日、大規模デモの発端となった逃亡犯条例改正案を正式に撤回した。ただ改正案の撤回は、デモ参加者が求める「5大要求」の1つにすぎず、抗議活動が収束する可能性は低い。

 そもそもこの改正案が持ち上がったのは、ある殺人事件がきっかけだった。

 香港人男性の陳同佳(チャン・トンガイ/20)は昨年2月、恋人の潘暁穎(プン・ヒウイン/20)さんと共に台湾へ旅行に出かけた。ところが最終日の朝、ホテルをチェックアウトのは陳ひとりだった。実はこの日の未明、部屋で潘さんを殺害し、その遺体をスーツケースに入れてホテルを出た後、遺体を公園の茂みに遺棄して香港に帰国したのである。

 台湾からいつまでたっても帰ってこない潘さんの安否を心配した両親は陳を問い詰めたが、陳は「台湾で潘さんと口ゲンカとなり、その後はどこに行ったかわからない」とウソをついていた。

 そこで両親は香港の警察へ通報。しかし、3週間たってもなんの情報も得られなかったことから、3月11日になって台湾の警察へ通報。現地警察が捜査したところ、ホテルの監視カメラには最後の晩に2人が一緒に部屋に入ったところは映っていたが、その後、潘さんが部屋から出た形跡はなかった。

 陳は犯行後、潘さんのクレジットカードを使って台湾で2万台湾元(約7万1,000円)、香港に帰ってから3回に分けて計1万9,200香港ドル(約27万5,000円)を引き出しており、それ以外にも潘さんのデジカメやiPhoneなどを盗んでいた。この件で、香港警察は3月13日に陳をマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で逮捕。その際の取り調べで、陳は潘さんを台湾で殺害し、遺体を公園に捨てたことを自供した。

 その自供を元に台湾の警察が公園を捜索したところ、潘さんの遺体を発見。すでに1カ月近くがたっており、遺体は腐敗がかなり進んでいたが、検視の結果、潘さんは妊娠していたこともわかった。

 陳の供述によれば、台湾滞在の最終日の未明、ホテルで潘さんから「元交際相手の男性の子どもを妊娠している」と明かされ、性行為の動画を見せられた挙げ句に口論となり、かっとなって潘さんの首を絞めて殺害に至ったという。若気の至りともいえる痴情のもつれが、香港を大混乱に陥れているデモの発端だったのだ。

 台湾警察は陳を指名手配したが、台湾と香港の間には犯罪人引き渡し条約が結ばれておらず、陳は潘さんの殺害を認めているものの、香港の司法では陳を殺人罪で裁けず、身柄を台湾に渡すこともできない。

 そういった事情から、香港政府は陳の身柄を台湾に渡せるよう「逃亡犯条例改正案」を作成し、立法会で可決させようとしていたのである。

 この「逃亡犯条例改正案」、殺人犯の身柄を香港から台湾に引き渡せるようになるだけなら問題ないのだが、いったん可決されれば中国政府が香港人を意のままに逮捕し、自国内で拘束できるようになる可能性もあることから、香港市民たちが反発。同法案の廃案要求をするデモが起き、今に続いているというわけである。

 一方、陳に対しては4月12日、マネーロンダリングの罪で2年5カ月の実刑判決が言い渡された。しかし、その後減刑され、10月23日に釈放。出所の際、陳は遺族に謝罪し、台湾の捜査当局に出頭するつもりであると表明したが、中国との政治問題化を恐れる台湾側は陳の出頭を拒否するとしており、陳は現在、自由の身となっている。

 刑務所で頻繁に陳と面会していたキリスト教牧師のピーター・クーン氏によると、陳は刑期中にキリスト教に改宗し、潘さんを殺害したことについて後悔の念を示しているという。

 台湾には殺人罪に対して最高で死刑が科されるが、クーン氏は陳が自供したことから、死刑は免れるだろうと語っている。

 今後、陳の身柄がどうなるかは不明だが、香港のデモはもはやこの事件から離れ、混迷を極めている。

(文=佐久間賢三)

NBA、やっぱり中国に忖度? ”チャイナショック”に関するCNN記者の質問を司会者がガン無視!

 米バスケットボール、ヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGMが自身のTwitter上で香港デモ支持を表明したことに端を発する「NBA VS 中国」の言論の自由をめぐる戦いだが、NBAはすでに中国の軍門に下ったようだ。

 日本ではまったく報道されていなかったが、10月8日・10日にさいたまスーパーアリーナで行われたロケッツとトロント・ラプターズとのプレシーズンマッチ「NBA JAPAN GAMES 2019 Presented by Rakuten」において、両チームの監督や所属選手が中国に忖度するような場面があったのだ。

 モーリーGMの発言後、中国のバスケットボール協会は提携していたロケッツとの関係解消を発表。NBAシーズン前であるこの時期に予定していた一部の関連イベントは中止に追い込まれた。また、NBAの試合のネットでの配信権を持つテンセントは、10月13日までの約10日間、配信を中止。NBAのスポンサー25社のうち、10社を超える会社が提携解消または一時停止を表明していた。その損失額は40億ドル(約4,300億円)ともいわれている。

 そんな中、渦中のロケッツはプレシーズンマッチのために日本を訪れていた。NBAチームによる日本での試合が16年ぶりということで、NBAトップのアダム・シルバーコミッショナーもこれに同行していた。

 初日の記者会見には、中国とのトラブルが激化してから初めての公式会見とあって、日本メディアだけでなく米メディアの記者も殺到し、NBAを見舞った”チャイナショック”についての質問が相次いだ。これに、シルバーコミッショナーは「(モーリーGMには)表現の自由があり、NBAは言論の自由を保障する」とキッパリと答えていた。

 ところが、チームや選手は中国の威光に萎縮しているようだ。2日目の10日、試合後に行われた記者会見に出席した日本人記者が明かす。

「会見では、CNNインターナショナルの女性記者がロケッツのマイク・ダントーニ監督に、中国とのトラブルについて質問したんです。監督は『政治のことは専門ではないし、わからない。バスケについてなら答えられるが』とお茶を濁しました。続いて行われたラプターズの監督会見でも、同じ女性記者が質問しようと手を挙げているのに、司会者が無視し続けていて奇妙な雰囲気になり始めた。さらにその後、ロケッツのスター選手であるジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックが会見した際に、同じ女性記者が再び同様の質問をしようとしたら、最初は司会者から無視されていて、最後にようやく当てられたのですが、なんと質問の途中でチームの広報担当に遮られたんです。コミッショナーの『言論の自由宣言』は一体なんだったのか」

 NBAが中国に忖度したかのようなこのやりとりは、直後にTwitterなどSNSで拡散。批判が殺到したことから、NBAが女性記者に謝罪することとなった。

 中国ではバスケットボールの人気が非常に高く、NBAのファンは、コア層が1.4億人、ライト層が4.8億人いるとされている。それだけに、NBAは中国からのプレッシャーに屈しやすい状況にはなっている。中でもロケッツは中国バスケットボール協会のトップであり、中国の超人気スポーツ選手だったヤオ・ミンが所属していたチーム。これまで積極的に中国ビジネスを行っていただけに、余計に中国に忖度せざるを得ないのだろう。

 また、各選手の立ち位置が分かれている。NBAのスター選手であるレブロン・ジェームズはTwitter上で「モーリーGMは中国を理解していない」とツイートし大炎上 。また、8日の会見に出席していたロケッツのハーデンやウェストブルックは過去に中国を訪れていて、特にウェストブルックは会見にチャイナ服を着て登場するなど、発言こそなかったものの、明らかな親中の意思表示をしていた。

 NBAのトップ選手ともなれば、引退後に中国のプロリーグでコーチや監督となってもうひと財産――というセカンドキャリアも選択肢にあるだろう。今ヘタに中国から目をつけられることは、将来を考えれば得策ではないかもしれない。

 ちなみにシルバーコミッショナーは中国側からモーリーGMの解任を求められたとも明かしたものの、中国外交部がこれを否定している。

 ただ、巨大な損失を被るくらいなら、適当な理由つけてモーリーGMを更迭したほうがいいという計算が働くのも自然だろう。NBAは、中国市場という巨大な圧力に、いつまで抵抗できるのだろうか?

生後5日の女児に“初潮”!? 「性早熟症」を引き起こす意外な食材とは?

 

 5歳7カ月という世界最年少で子どもを出産したペルー人女性、リナ・メディナ(86)の存在は世界的にも有名だ。彼女は生後8カ月で初潮を迎えたというが、この初潮記録をさらに大きく更新したのではないかとして、中国で今、ある女児が話題となっている。

「星洲網」(10月5日付)が報じたところによると、先日、浙江省の病院に生後5日の女児が連れてこられた。母親によると膣から出血があり、何か病気ではないかと心配になったのだという。

 検査の結果、女児の出血は“新生児月経”であると判明。これは、妊娠後期に母親の女性ホルモンが胎盤を通じ子どもに吸収されることで、月経と同じ現象が生後数日の女児に表れる現象なのだという。健康への支障は特になく、新生児には時折見られる症状だとしている。今回の女児の場合、症状は数日で収まるという。

 女児の出血が初潮だったことは医師によって否定されたものの、この一件が中国で、大きな話題となったのには理由がある。近年、中国では食事などが原因による性早熟症という現象が子どもたちを襲い、10代になるのを待たずして正真正銘の初潮を迎えた女児の例も報告されているのだ。

 中国健康促進協会が発表したデータによると、現在中国には低年齢で第二次性徴が見られる性早熟症の子どもが53万人いる。特に都市部で多く報告されている性早熟症は、意外な食品が原因のようだ。これまで報告されているケースでは、ホルモン促進剤を多量に使用した牛や豚などの肉類や、ホルモン剤が混入した粉ミルクなどの存在が挙げられてきた。

 中国メディアでは、性早熟症を引き起こす意外な食品についても報じており、高級中華食材として知られる「燕の巣」のほか、「ドリアン」「果汁入りジュース」「ロイヤルゼリー」などの食品を挙げているのだ。果汁入りジュースがなぜ? とも思えるが、中国では野菜や果物に成長促進剤を与えて栽培することが珍しくないため、こうした残留成分を子どもが摂取してしまうことも多いのだという。

 ちなみに中国では昨年、1歳半の女児の胸が大きく発達したことが話題となった。これも、成長剤入りの野菜を食べて女性ホルモンが過剰に分泌されたことが原因だったとされている。

 こうした事情から、ネット上では冒頭の一件についても医師の診断を信じず、「中国人女児が初潮年齢の世界記録樹立」「我が国の食品汚染は末期的だ」などといった書き込みがあふれた。

 食生活のかなりの部分を中国産食品に頼らざるを得ないわれわれ日本人にとっても、他人事ではなかろう。

(文=青山大樹)

「即位の礼」が中国でもトレンド入り! 注目はやっぱり佳子さま「美しすぎて恐怖を覚える」

 天皇陛下の即位を国内外に知らしめる儀式「即位の礼」が22日に執り行われ、世界約180カ国の国家元首や王族らが参列した。中国は王岐山国家副主席を派遣したが、この件は中国国内でも大きく報じられ、中国版Twitter「微博」では「天皇即位」などのキーワードがトレンド入りし、2億人以上にニュースが読まれるなど、注目の高さを物語っている。

「日本の伝統を感じる」「中国ではテレビドラマの中でしか見られない」「5,000年の歴史を持つ中国は、伝統文化をとっくに失ってしまった」といったうらやむ声がある一方、「やっぱり、天皇の衣装は唐時代のものによく似ている」「天皇制が唐朝から輸入されたものである以上、今も中国は日本の宗主国だ」といった、中国と皇室の関係を力説する意見もあった。

 一方、十二単姿の女性皇族についても大きな反響が寄せられている。中国大手メディア・捜狐新聞では、「美しい日本のプリンセス」というタイトルで今回の即位式を報じ、特に中国でも人気の高い佳子内親王については、「紫とオレンジを基調にした佳子さまの十二単はとても美しく、外見も気品も素晴らしいものだった」と伝えている。SNS上には 「佳子公主、本当に美しい。まるで女優のようだ」「日中関係がさらに良くなれば、佳子公主が来中する時代も来るかもしれない」「美しすぎて恐怖を覚える」などのコメントが寄せられ、佳子さまへの熱い思いが語られている。

 海外各国との交流を重視する皇室に、中国人も大きな期待を寄せていることは間違いないようだ。

(文=青山大樹)

最期の瞬間をカメラが目撃! 遊覧飛行の気球が急上昇し、乗客の親子が転落死 

  中国では今月1日、建国記念にあたる国慶節を迎え、1週間の大型連休となった。これに伴い、中国国内や海外の観光地は、多くの中国人観光客でにぎわいを見せていた。その一方で、悲惨な事故も起きてしまった。

「捜狐新聞」(10月6日付)によると、山東省煙台市で気球の遊覧飛行に参加していた母親(31)と息子(3)が死亡する事故が発生したという。

 親子が乗った気球は、簡易的に取り付けられた椅子に乗客を座らせ、安全ベルトを締めた状態で離陸。ワイヤーロープが届く高度で低空遊覧を行うこととなっていた。ところが、そのワイヤーロープが切れていたため、気球は2人を乗せたまま上昇を続け、上空で爆発したのだ。

 現場に居合わせた人がスマートフォンのカメラで撮影した事故の映像には、気球が突如として糸の切れた凧のように急上昇し、やがて白い煙を上げる様子が捉えられている。2人は気球から投げ出され、地上に落下して死亡したとみられている。

 気球遊覧は人気アトラクションということもあり、この連休期間中、多くの人が訪れていた。地元当局は現在、運営会社の関係者に事情聴取を行っているという。なぜ気球と地上をつないでいたワイヤーロープが外れたのかについては不明だが、安全管理に不備があったとみられている。

 中国では今年5月の大型連休にも、四川省成都市の遊園地に設置された巨大滑り台で事故が発生し、大人2名が死亡、子ども12名が重軽傷を負うという出来事があったばかりだった。

 乗っていた気球が上昇、爆発し落下するなど、死亡した親子にとって想像を絶する恐怖であったことは言うまでもない。再発防止のためにも、責任の所在と事故原因については、しっかりと解明されるべきだ。

(文=青山大樹)

NBAに続き『スラムダンク』も中国締め出しか? 香港デモめぐり、井上雄彦が新たな標的に…… 

 10月4日、米プロバスケットボールNBAの人気チームの幹部が香港デモを支持するツイートをTwitterに投稿したところ、中国が猛反発。国営中央テレビ(CCTV)が試合の放映を中止したり、現地スポンサー企業が広告出稿を取りやめるなど各所に影響を及ぼし、NBAは謝罪に追い込まれたが、日本人の企業や著名人にとっても対岸の火事ではなさそうだ。

 香港紙「香港01」(10月9日付)によると、ここへきて、中国で絶大な人気を誇るバスケットボール漫画『スラムダンク』の作者・井上雄彦氏に対し、怒りの矛先が向けられているという 

 今から約4カ月前、香港デモを支持する河野太郎外相(当時)のツイートなどに対して「いいね」を押していたことが、なぜか10月8日になって中国版Twitter「微博」で話題となり、強い反発の声が上がっているのだ。

『スラムダンク』は中国でも大人気で、多くの信者が存在するが、それでも井上氏の行動は許せなかったようで、微博上は「井上雄彦が“港独(香港の独立)”を支持している。中国のネット民は(『スラムダンク』の)ボイコットの意思を示すべきだ!」「井上雄彦が港独を支持するなんてとても複雑。好きな漫画家だったのに。芸術活動に携わる人間が、政治に口を挟むべきではない」などといった、井上氏に対する非難や失望の声であふれていた。中には、「彼が港独を支持するなら、俺はもう海賊版しか買わない」といった暴論まで見られる。

 中国でも近年は著作権を重視するようになり、海賊版への取り締まりを強化しているが、『スラムダンク』だけは黙認……なんてことにならなければいいが。

 

NBAに続き『スラムダンク』も中国締め出しか? 香港デモめぐり、井上雄彦が新たな標的に…… 

 10月4日、米プロバスケットボールNBAの人気チームの幹部が香港デモを支持するツイートをTwitterに投稿したところ、中国が猛反発。国営中央テレビ(CCTV)が試合の放映を中止したり、現地スポンサー企業が広告出稿を取りやめるなど各所に影響を及ぼし、NBAは謝罪に追い込まれたが、日本人の企業や著名人にとっても対岸の火事ではなさそうだ。

 香港紙「香港01」(10月9日付)によると、ここへきて、中国で絶大な人気を誇るバスケットボール漫画『スラムダンク』の作者・井上雄彦氏に対し、怒りの矛先が向けられているという 

 今から約4カ月前、香港デモを支持する河野太郎外相(当時)のツイートなどに対して「いいね」を押していたことが、なぜか10月8日になって中国版Twitter「微博」で話題となり、強い反発の声が上がっているのだ。

『スラムダンク』は中国でも大人気で、多くの信者が存在するが、それでも井上氏の行動は許せなかったようで、微博上は「井上雄彦が“港独(香港の独立)”を支持している。中国のネット民は(『スラムダンク』の)ボイコットの意思を示すべきだ!」「井上雄彦が港独を支持するなんてとても複雑。好きな漫画家だったのに。芸術活動に携わる人間が、政治に口を挟むべきではない」などといった、井上氏に対する非難や失望の声であふれていた。中には、「彼が港独を支持するなら、俺はもう海賊版しか買わない」といった暴論まで見られる。

 中国でも近年は著作権を重視するようになり、海賊版への取り締まりを強化しているが、『スラムダンク』だけは黙認……なんてことにならなければいいが。

 

「龍角散は中毒性があって危険!?」中国紙、日本の“神薬”に警鐘を鳴らすも人民は意に介さず

 日韓関係の影響で日本を訪れる韓国人の数が激減している一方で、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、8月の中国人観光客数は前年同月比16.3%増の100万600人と好調を維持。中国国内の景気悪化で消費力は弱まっているものの、日用品をはじめとする日本製品への人気は根強い。そのひとつが薬で、中国人の一部の間では「神薬」とあがめられている。ところが、中国ではそれを面白く思っていない人たちがいるようだ。

「澎湃新聞」(9月25日付)によると、浙江大学医学院附属第一医院の中国版LINE「微信(WeChat)」公式アカウントが、こんな投稿をした。

〈大正(製薬の)風邪薬、白兔止痛片(エスエス製薬の解熱鎮痛薬「イブA錠」のこと)……あなたはこの島国の神薬の“迷信”をまだ信じるのか? 真相を掘り起こそう〉

 同薬学部の専門家の主張によると、日本の薬は効き目が強すぎるというのだ。大正製薬の「パブロンゴールドA」に含まれる成分のうち、いずれも中国国内では目にすることはないという。そして、「風邪薬の多くの成分は、それぞれの調子の悪い症状を緩和するだけで、風邪の経過を短くするわけではない」と指摘。風邪をひいた時にはその症状に合った成分を選択すべきで、余計な成分は人体にとって副作用を引き起こすにすぎないと強調する。

 また、中国人に人気の「龍角散せき止め錠」についても言及。せきを鎮める作用のあるジヒドロコデインリン酸塩やノスカピンといった成分は、中国製の薬ではほとんど見ることがなく、特に前者には中毒性があるため、長期間使用するべきではないと警鐘を鳴らす。これが投稿されたのは9月23日だった。10月1日からの国慶節連休に日本を訪れ、“神薬”を爆買いする観光客を意識したネガティブキャンペーンだろうか。

 中国では食品や製薬における相次ぐ不祥事により、消費者は安全性に対して非常に敏感になっているため、この報道を受けて不買の動きが広がるかと思いきや、ネット上では意外な反応が多かった。「少なくとも私はイブを飲むとすぐに効果が現れる」「これだから国産の薬は売れない」「効果のある薬には副作用があるもの。効果が不明で副作用も不明な薬よりよっぽどいい」などと、日本の“神薬”への信頼は揺るぎない。

 中国の製薬業界が信頼を取り戻すまでの道のりは遠そうだ。

(文=大橋史彦)

中国インカレ女子陸上競技に男性が参戦!? ホルモン投与による副作用説も……

 スポーツ競技は最も公平さが求められる分野のひとつだが、中国の女子陸上界で、それを根底から覆す疑惑が持ち上がっている。「香港01」(9月25日付)によると、7月下旬に開催された中国全国大学陸上競技選手権の女子4×100mリレーで金メダルを獲得した湖南省チームのうち、2人が男性ではないかというのだ。

 短髪ゆえに男性っぽく見えるというのは他の競技でもよくあることだが、それだけではここまでの騒動にはならない。くだんの2人には体に女性特有の丸みがなく、骨格が男性に近い。脂肪がほとんどないにもかかわらず、腰のくびれもないのだ。2人は5月に開催された「IAAF世界リレー2019横浜大会」にも出場しており、競技後にテレビのインタビューに応じたのだが、その映像も衝撃的だった。うち1人の声が完全に男性そのものだったからだ。

 この疑惑に、国内外のメディアが注目。特に韓国のメディアが率先して報じたという。収束を図ろうと、中国国家陸上チームの中国版Twitter「微博」公式アカウントは 「デマである」と疑惑を否定しているが、中国のネット上では、この件について「人権侵害だ」と憤慨する 人がいる一方で、「薬の飲み過ぎで女性ホルモンが減少したのだろう」「韓国の女子だって、整形しなければみんな男だろう」と、デマだと信じていない人が多いようだ。

 記事によると、こうした事態が起きないよう、国際陸上競技連盟(IAAF)は、1950年代には、選手を全裸にして検査を実施。68年の冬季五輪からは、国際オリンピック委員会(IOC)が遺伝子・染色体検査を導入した。しかし、それとて完璧ではなく、IAAFは92年には検査を停止し、IOCも96年に追随した。

 代わって現在、注視されているのは、男性ホルモンであるテストステロン値だ。テストステロンは筋肉の強さや骨量を増すとされており、この値が一般的な女性より高ければ不公平が生じることになる。当然、それを増やすための措置は禁止されているし、賛否がありながらもIAAFは、女性選手のテストステロンの濃度の上限を、 1リットル当たり5ナノモルに定めている。

 2人は果たして男性なのか、はたまたホルモン注射によるものなのか――。いずれにせよ、次に国際大会に参加する際は、テストステロン値の検査は免れないだろう。そこで真相が明らかになるかもしれない。

(文=中山介石)