牧師になった元暴走族、僧侶になった元ヤクザ……元女囚が考える「更生」のきっかけ

覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

清原和博さんがワンコと暮らし始めた

 またですか……と言われそうですが、ちょっと書かせてください。清原和博さんがワンコと暮らし始めたそうです。

 ペットショップでの衝動買いやなくて、ちゃんとお部屋をワンコ仕様に整えて、ブリーダーさんのアドバイスをしっかり聞いてからのお迎え。まだ赤ちゃんみたいに甘えるボーダーコリーをずっと抱っこしていました。ほんまによかった……。ああワンコになりたい。

 YouTubeのプロデューサーのマッコイ斉藤さんに「やっぱり1人で部屋にいると孤独でした?」と聞かれ、「孤独ですよ」と答えていたキヨが気の毒でした。

 クスリ(違法薬物)を使う理由は、ほぼ「寂しさ」です。ワンコと楽しく暮らして心が癒やされたら、うつ病もよくなって、クスリとはほんまに縁が切れると思います。

しょせん「きっかけ」は「きっかけ」

 ペットの癒やし効果は前から話題ですが、生き物を飼うのはいろいろ難しいですよね。

 でも、清原さんの場合は、いろんな人がサポートしてくれているし、もうほぼほぼ更生できてると思います。ワンコのおかげで、ますます心配なくなったちゅうことですね。

 更生のきっかけは、ほんまに「小さなこと」ですが、大事なんです。

 瑠美の場合は、21年連れ添った旦那さんの「瑠美なら絶対やり直せる。信じてるよ俺は」の一言でした。あと、最後の出所もきっかけになりましたね。この時にふと「二度とムショには戻らへん」と心の底から思えたんですよ。まあ、きっかけはしょせんきっかけに過ぎませんけどね。

 ずっとクスリをやめたいとか、悪い仲間と縁を切りたいとか思い続けて、ある日ふと「降りて」くるちゅうか、「もうやめよ……」と思えるんです。こうゆう「ふと気づく」感じは待つしかないです。少なくともクスリを使いながら「これで最後にしよ……」とか思てるうちはムリですね。

 更生のきっかけが、「言葉」のこともあります。見逃してしまいましたが、暴走族だった東大阪の牧師さんの野田詠氏(のだ・えいじ)さんの更生物語の舞台化がニュースになってました。なんと法務省後援。うらやましいです。

 野田さんの逮捕は4回。最後の逮捕の時の裁判で、お母さんが裁判官に「私を代わりに刑務所に入れてください」と泣き叫ぶ声を聞いたことが、更生のきっかけになったそうです。

 このことを書いた本『私を代わりに刑務所に入れてください』(いのちのことば社、2015年)が舞台化されてたんですね。

 その後に少年院に入った野田さんは、お兄さんから差し入れてもらった聖書を読むようになって、牧師さんへの道を歩んだそうです。ちなみに野田さんのほか吉田芳幸さん進藤龍也さんなど、キリスト教と出会って更生される方はけっこう多いですよね。

 お坊さんになる人もけっこういてます。瑠美がテレビで知り合った竹田淳子さんは、病気と息子さんの言葉が更生のきっかけやったそうです。

 「きっかけ」は、抜け出したいと思っている人たちには「降りて」くるんですよね、きっと。何も考えてない人には、更生は難しいです。ムショには、瑠美が看守やったらどついたろかと思う人たちも多かったです。罪を反省しないから、出所して、また戻って……の繰り返しです。

 まあ瑠美も懲役通算12年でやっとですから、他人様のことは言えませんが、やり直せるかどうかは、ほんまに自分次第です。毎回同じ結論ですんません。

アウトロー系YouTuberが流行中!? 所沢のタイソン、半グレ「怒羅権」創設者……元女囚が考える「元・不良」たちの発信

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

YouTube始めました

 はやってますねー、アウトロー系YouTuber。実は瑠美も、ぼちぼち始めております(と宣伝)。

 元・不良の皆さんのチャンネルは以前から気になっていて、なんとなくは見ていましたが、改めてチェックしたら、めっちゃありました。発見(?)できていないものもあると思いますので、ええのがあったら、ぜひ教えてください。

 主なチャンネルを登録者の数で見ると、まずはバーチャルユーチューバー・懲役太郎さんの「懲役太郎チャンネル」(21年6月23日現在の登録者数・31.7万人)。懲役太郎さんは「架空の懲役(受刑者)がムショから発信中」ちゅう設定ですが、中の人は元・組織の方やそうです。お話がうまくて、「ヤクザあるある」満載やから、サイゾーウーマンで連載中の芳子姐さんも「おもしろい」とおっしゃってました。プロデュースされた「任侠カフェ」も話題ですね。 

 そうそう芳子姐さんとは、テレビ局で一度偶然お会いしてるんですよ(笑)。お着物で、めっちゃ素敵なマダムでした。

 続いて、アメリカのムショに服役して映画や漫画にもなっているホーミーKEIさんがファミリーと対談する「KEI family」(同25万人)。こちらは瑠美も「ファミリー」として何度か出していただいています。光栄すぎますね。 

 あと、「元・暴力団組長」(組織名は非公開)の油山真也氏の「ゆやまチャンネル」(同12万人)も人気です。油山さんもKEIさんのファミリーですね。

 同じくKEIさんのファミリーで、「タイマン無敗」で有名な所沢のタイソンこと久保広海さんの「タイソンチャンネル」(同5.27万人)も注目ですね。このTシャツはなんと瑠美がデザインしました。KEIさんタイソンさんは、ご本も出されていますね。

 そして、まだまだあるんですよ。あのダルビッシュ有さんの実弟さんで、傷害や野球賭博など11回の逮捕歴があるダルビッシュ翔さんの「ワルビッシュTV」(同5.22万人)とか、渋谷のチーマー・宇田川警備隊の六代目総長やった小山恵吾さんの「KEIGO COYAMA」(同3.45万人)、半グレ組織「怒羅権」の創設者・佐々木秀夫さんの「正統版 怒羅権列伝初代佐々木秀夫公式チャンネル」(同2.29万人)、千葉のチーマー・KGB(キング・オブ・ギャング・ボーイズ、らしいです)の元幹部の内藤裕さんの「内藤ゆたかチャンネルチャンネル」(同1.34万人)などなど、1万人以上の登録者に支えられている元・不良は、めちゃめちゃいてるんですよ。すごいことですよね。

 ちなみに、元・不良で現在は格闘家の朝倉未来さんの「朝倉未来 Mikuru Asakura」(同184万人)、元暴走族総長で、現在はお笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さんの「SATAbuilder's」(同67.1万人)なども人気ですが、こうゆう人たちは、「元不良」やなくて「格闘家」や「芸人さん」のワクなので、「元・不良」とはちょっと違うそうです。瑠美も早くそうなりたいです。

不良はみんな寂しがり屋?

 いろいろ見ていて、「アウトロー系YouTuberのおもしろさって何なんかな?」って考えると、やっぱり発信するほうは自分の話を聞いてほしいし、見るほうは不良の世界をおもろいと思うから……ちゅうことですよね。

 もちろん何万人も登録者がいてたら、それなりにお金も入ってくるでしょうが、やっぱり「俺もいろいろ話したいねん」「聞かせてえな」みたいな関係が大事ちゃうかなと。

 だいたい不良になるのは、寂しがり屋さんが多いです。おうちや学校で居場所のなかった人たちですね。せやからグループの絆をとても大事にするんです。それはそれでええことと思います。親とか先生とかは選べませんが、仲間は選べるんですから。

 それに、出てるのはあくまでも「元」不良です。ダルビッシュ翔さんも、これからは不良少年の更生を応援したいそうですが、有名人やなくても応援を考えてる人はけっこういてますよ。瑠美もそうです。

 たまに動画の内容でケンカになることもあるようですが、いろんな人がいろんなことを発信して、もし問題があったら謝ったらええだけですよね。YouTubeを通じて、みんながもっと助け合えていけたらええですね。

田代まさしにクスリを売った男の“劇的人生”に驚き! 元ポン中が読む「薬物売人」の告白

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

クスリの入手先は絶対に答えない

 こう見えて瑠美はビジネス書とかが好きなんですが、田代まさしさんにクスリ(違法薬物)を売っていた元・売人氏の告白は、気になったので読んでみました。

 田代まさしにクスリを売った男――映画になりそうですが、著者の倉垣弘志さんは自らムショでネタにしていたとか。「みんなビックリしていた」そうです。アタリマエですやん。倉垣さんは大阪のご出身やそうで、本は悲しい話もありつつ「ちょっとおもろい」感じでした。獄中(なか)で出会う人たちのことも、女子刑務所とはまた違う「ムショあるある」満載です。

「私が所持していた大麻、コカイン、覚醒剤はクラという男から譲り受けたものです」

 倉垣さんは、こう書かれた「田代さんの直筆らしきもの」を取り調べで見せられたそうです。

 いや……これはアカンでしょう。普通はパクられ(逮捕され)ても入手先は言いません。もっとも「売人さんに迷惑をかけられないから」やなくて、「シャバに出たらまた買いたいから」ですけどね。でも、この紙を見せられた倉垣さんは、かえってあきらめがついたそうです。もう潮時やなと思えたんですね。

 そこで倉垣さんは自分のしたことは認めて、それ以外はしゃべりませんでした。刑事さんから「ぜんぶお前が背負っていくんだな!」と言われ、「全部自分がやったことです」と答えたそうです。これはもう自分で気がつくしかないのですが、瑠美にも「あきらめきれる瞬間」はありました。最後の逮捕の時、「もうこれで(クスリは)やめよ」とキッパリと思えたんです。

 倉垣さんは、ご両親や弟さんとはずっと仲がいいそうですが、ずっと不良やったそうです。中学時代から何度も深夜徘徊やシンナーで補導されて、高校ではバイクで暴走したのは親への反発ではなく、友達と遊びたかっただけ。その気持ち、とてもよくわかります。やらかすたびにお父さんやお母さんが謝りに行って、逮捕された時も寄り添ってくれたから、仮出所もできたんですね。

 前にも書かせていただいてますが、親との関係がいい人は、更生も早い気がします。瑠美もそうでした。まあ、田代まさしさんも妹さんとかとの関係はいいようですが……。何にでも例外はあるちゅうことですか。

 しかも、倉垣さんは、ちゃんと高校を卒業されているのも珍しいかもです。10代でダンスやラップに目覚めて、梅田のカラオケバーで働いたりしてから東京に出て、バーを経営しながらクスリを売っています。バーで酒を売るまではよかったのに……。

何事もご縁

 ちなみに本には書かれていないのですが、田代さんに会うために、幕張の握手会に行かれたのが「始まり」やそうです。握手するフリをしてマリファナと連絡先メモを手渡したら、その後に田代さんの当時のカノジョから連絡が来たそうです。

 こうゆうアプローチもあるんですねえ。でも覚醒剤「3グラム20万円」は、ちょっと高いかなと思いました。覚醒剤の「末端価格」とはあってないようなもので、相手を見て値段を吊り上げることも珍しくないです。

 ちなみに警察庁のデータでは2020年に1グラム約6万円で、年々値下がり傾向にあるそうです。全国平均と東京、大阪は違うのかもしれませんね。大阪はシャブ屋が多いし、オトク感を出さないと売れないです。

 でも、現在はしっかり更生されて、シャブどころか本屋さんもない南の島に、新しいご家族と住んでいらっしゃるのに驚きました。更生には物理的にシャブがないところに行くのがいちばんええのはわかりますが、なかなか南の島には住めないですよねえ。

 「俺は南の島の楽園で、家族と暮らしている。あの日、マリファナを握って田代さんと握手をしていなければ、今の俺はなかっただろう。ひょっとすると、まだどこかで売人をしていたかもしれないし、どこかで野垂れ死んでいたかもしれない」と書かれていて、何事もご縁やなーと思いました。

覚醒剤は“怪物”! 元ポン中が「薬物依存の後遺症と戦い続ける清原さんはすごい」と激励

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

清原和博さんのYouTubeに感動

 清原和博さんのYouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」見てます?

 5月15日公開の「清原薬物の恐ろしさを全部語る」は、清原さんが今の苦しさをぜんぶしゃべっていて、感動しましたよ。

 清原さんは、クスリ(覚醒剤)を完全にやめた今も、うつ病と不眠症で、ずっと耳鳴りがしていて、緊張すると手の震えが止まらなくなるそうです。特に、5月6日にクスリを使ったことがあるホテルでインタビューを受けた時は、インタビューの最中にフラッシュバックして、自己否定でどんどんつらく苦しくなったそうです。しばらく電話も出られず、すべてを投げ出したくなってんけど、薬物依存に詳しいお医者さんに相談して、今はだいぶ回復しているようです。

 なんで、そんな事故物件みたいなホテルでインタビューするのか謎ですが、清原さんとしては「薬物で苦しんでいる方に力になれればと思い(インタビューを)受けた」そうです。それが「自分の思い上がりだった」と。そう言い切れる清原さんは、さすがですね。それに、「自分は多くの人に応援してもらって、インターネットやテレビに出てがんばれているが、そうやない人もいてる」と、ほかの人のことも思いやれるのがステキでした。

 清原さんがつらくてもがんばれているのは、頼れるお医者さんや取り調べた刑事さんがいてるから、やそうです。あとは友だちと家族ですね。「何も言わずに寄り添ってくれる友だちの存在」が大切ちゅう話もよかったです。やっぱり寂しい時はどうしてもクスリに手を出したくなるんです。瑠美も、昔は失恋した時とか、つらくてクスリに逃げていましたが、今は大丈夫です。

「自分が悪いのは自分が一番わかっているから、誰かに批判されるとつらい。ホンマの友だちは批判はしないから、一緒にいてほっとします」

 ここ、大事ですよね。その通りです。もし周りに、クスリに限らず、つらくなってるお友だちがいても、「そんなことしたらアカン」とか厳しく言わずに優しく寄り添ってくださいね。

 「覚醒剤という怪物に、もう負けたくない」と言い切る清原さんは、かっこいいです。こんなにつらくてがんばっていらっしゃるのに、まだ続いてるんですね、闘い……。代われるものなら、代わってあげたいくらいです。

 瑠美の場合は……どうやったかな? まあ獄中(なか)でいろいろ考えたことも、やめられるきっかけでしたね。ちなみに言うとくと、「これで最後にしよう……」と思いながら打ってるうちはやめられないです。未練がある証拠ですね。やめる時は、スパッといきましょう。

 詳しくは「清ちゃんスポーツ」を見ていただきたいですが、今も不眠やうつ病の薬をたくさん飲んでいて、出かける支度をするのも、とても時間がかかるそうです。これを「いかにクスリ(違法薬物)が悪いか」「一度でも手を出してしもたら人間やない」みたいに言われるのはつらいですね。

 たしかにクスリに手を出すのはええことではないのですが、そこから立ち直ろうとしてる人は応援しましょうよ。清原さんのような有名人で人気者以外の人のことも支えてあげたいですね。

 ちなみに知り合いのバーのママさんは、「同じことをしても前より時間がかかるのは、クスリやなくて単に加齢のせいとちがうかなあ」と言うてました。加齢(苦笑)。もっと年を取ってからの話ですよね?

 あと、「オトコにも更年期障害はあるから、うつ病と耳鳴りは更年期障害かもよ? なんでもかんでもクスリのせいにしたらかわいそう」とも。どうでしょうかね? 愛するキヨが更年期障害て微妙すぎますが、可能性もなくはない……ですかね?

努力して報われなくても、がんばるしかない! 元女囚が語る「薬物依存更生」への苦しみ

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

努力しても報われないこともある

 競泳の池江璃花子選手の「もらい事故」が話題ですね。病気でもがんばって五輪代表になれたのに、「五輪出場を辞退しろ」とか言われてるそうです。意味わかんないです。

 池江選手は、長い療養で筋肉がめちゃ落ちたところからがんばってがんばって、1位になりました。「努力は必ず報われると思った」って泣いてましたね。

 ほんまにすごいことで感動しましたけど、テレビを見て思ったことがあります。それは、「いくら努力してもアカン時はアカン」ちゅうことです。池江選手に負けた人たちは健康体で、努力もハンパなくても負けたんです。

 瑠美も子どもの頃に体操をやってたからわかりますけど、「勝負」は残酷なんです。更生も同じで、いくらがんばっても、世間に「もう大丈夫やね」ってゆうてもらえるのは、簡単ではないのです。

 何回も書いてますけど、瑠美は今ですら薬物使用を疑われることがあるので、おちおちダイエットもできません。ちょっとでも痩せれば「まだクスリやってる?」てね。まあクスリ(違法薬物)は慣れてくると何を食べてもおいしくなるから、実は太るんですけど、なんか「ポン中=骨と皮」みたいなイメージありますよね。

 池江選手もですが、清原和博さんもがんばってますね。5月6日のツイッターで、まだ薬物依存に苦しんでることが書かれてました。インタビューを受けたけど、途中でつらくなったそうです。

「少しでも薬物で苦しんでいる方に力になれればと思い受けたが自分の思い上がりだった。インタビューの最中にフラッシュバック、自己否定でどんどん辛く苦しくなった、自分はまだまだ薬物依存に苦しんでる」

 清原さんの偉いところは、これをちゃんと言えること。普通は大物であればあるほど弱音は吐けなくなりますよね。あと、タトゥーを消す施術を受けられているそうです。術後に無理して経過が悪いらしく、トレーニングができんようになったそうで、いろいろ心配ですが、どんどん前に進んでるのがわかります。

 中学・高校生アスリートのための成長期応援サプリメントのアンバサダーに就任されたのもよかったですね。野球選手っぽいユニホームと帽子がほんまにかっこええ……。ほれ直しちゃいましたよ。執行猶予明けで企業タイアップは初めてやそうで、よかったです。

 ちなみに瑠美は「アンバサダー」を知りませんでしたが、編集者さんから「ま『宣伝部長』みたいなもんですかね」と言われました。そうなんですね……。

 何が言いたいかとゆうと、清原さんのように今も人気者で、バラエティ番組とかけっこう出てて、いろんな人に応援されてても、やっぱり「苦しい」ちゅうことです。せやから薬物依存に苦しんでる人たちのことは、清原さんみたいな大物やなくても、やさしく見守ったってほしいです。

高知東生さんも「もらい事故」

 そういえば、清原さんと一緒にがんばってる高知東生さんの「もらい事故」もありましたね。4月29日の東スポに「ドン・ファン元妻」が買うた覚醒剤が高知さんと「同じルート」で買われたらしいそうです。「警察に近い関係者」の「情報」やそうですけど、これはどうですかねえ。

 たしかに覚醒剤は、作る組織によって成分も違うから、ルートがどうとかはわかるんですけど、「“高知ルート”にぶち当たってもおかしくない」そうです。おかしくない、だけで書きますかねえ。たとえば高知さんが警察から事情聴取を受けた、とかなら書くのもアリかなと思いますが……。

 まあ、それも「一度でも覚醒剤を使うた」から漏れなくついてくることですから、もうしゃあない。言われないように毎日がんばるしかありません。

ドン・ファン元妻から女子高生まで薬物を使う時代! 元女囚が考える「覚醒剤と犯罪」

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

日本でクスリを使う人は「200人に1人」

 紀州のドン・ファン氏の元妻逮捕にはちょっとびっくりしましたが、思えば想定内でしたね。状況証拠だけでパクった(逮捕した)警察には疑問もありますが、以前書かせてもろた記事をまた掲載していただきました。

 元妻さんは限りなくアヤシイ人ではありましたが、容疑が事実として、なぜ覚醒剤で殺そうと思ったんですかね。交通事故に見せかけるとか、ほかにも方法はあったのとちがいますかね。カタギさんは思いつかないですよね、普通。

 編集者さんによると、日本は、人生でクスリ(違法薬物)を使う「生涯経験率」が0.5%で、アメリカ(5%)やイギリス(10%)と比べてめちゃ低いそうですが、「200人に1人」は、まあまあの割合ですよね。

 元妻さんも200人の1人ですが、なんで殺人なのかなあと。まあさすがに人殺しには使わなくても、最近は未成年の間にも広まってますね。沖縄大好きな瑠美としては、沖縄の未成年の男の子と女子高生がバイ(密売)のために覚醒剤を持っていてパクられた件は、ちょっと衝撃でした。瑠美の地元の大阪では、たしかに未成年のバイも増えてますし、東京では大麻を買うお金がなくて、窃盗をする少年もいてましたね。

 それにしても海のきれいな沖縄でもそんなことが……。めっちゃ驚きました、とか思うてたら、編集者さんから衝撃の事実が(苦笑)。

「沖縄は米兵が多いから、子どもたちの犯罪も米軍がらみがけっこうあるんです。那覇とかコザ(今の沖縄市)とかだけですけどね」

 初めて知りましたね。編集者さんによると、「(那覇在住の)友だちの子どもが、ニセ米ドル所持でパクられた」そうです。ニセ米ドル……。大阪では聞かないです。なんか大人っぽい(笑)。

 ネットニュースによると、今回覚醒剤と大麻の所持でパクられたのは、沖縄県に住む16歳と17歳の少年2人と、女子高生だった少女(18)で、少年は高校生ではなく働いているようです。入手経路はこれから調べるようですが、3人は今年の2月に自宅などで販売目的で覚醒剤や大麻を所持していたようで、3月に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで那覇地検が3人を那覇家裁に送致したそうです。 

 警察庁の発表によると、2020年の大麻事件での検挙者は、713人も増えて、過去最多の5,034人やったそうです。しかも検挙者5,034人のうち20代が半分以上の2,540人(前年より590人増)で、20歳未満は278人も増えて887人。大学生も87人増の219人、高校生は50人増の159人と、いずれも過去最多。なんと中学生も8人いたそうです。

 一方、30代以上は155人減っているそうです。しかも逮捕された748人のうち「危険とは思わなかった」が78%もいたそうです。まあ海外では合法のところもあるし、ネットで気軽に売買できますしね。

 初めて大麻に手を出した年齢も低くなってますね。「20代以下」が大半だそうで、誰かから誘われて試したのが始まりのようです。理由は「好奇心・興味本位」が最も多く、「その場の雰囲気」もあるようです。また、「友人・知人」やインターネットから「草(大麻)は大丈夫」みたいな情報を得ることも多いです。いや大丈夫やないですから(笑)。

 あと、やっぱり問題は覚醒剤ですね。大麻はその辺に生えてるのを乾燥させる人もいてますけど、覚醒剤は「オトナの危ない組織」が作ってますから。最近はツイッターで募集して、その後は足がつきにくい別の闇サイトに誘導して売買するようです。

 自分の反省も込めて、やっぱり覚醒剤は危険です。健康面もですが、「あいつはポン中やから」てなると、誰も信用してくれません。それはとっても悲しいです。

 瑠美はもうずっとクスリをやってへんのに、ちょっと体調が悪くて顔色が悪いとか、逆にちょっと元気やったりすると、「瑠美ちゃん、またいってる?」(=覚醒剤をやってる?)とか、聞かれたりします。

 言われると正直ツラいけど、いったん覚醒剤に手を出してしまえば、失った信用はなかなか取り戻せません。一日一日を大切に生きて、それを積み重ねていくしかないんです。

“紀州のドン・ファン”元妻逮捕、覚醒剤入手ルートは「東京」!? “元女囚”が「和歌山で買うことはない」と断言するワケ

 和歌山県の資産家で、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助氏の怪死事件が、大きな動きを見せた。

 2018年5月24日、自宅寝室のソファーに裸で座り込み、ぐったりしていたという野崎氏。まもなく死亡が確認され、体内から致死量を超える覚醒剤成分が検出された。和歌山県警は同年6月6日、死因を「急性覚醒剤中毒」と発表している。この不審死から3年、元妻の須藤早貴容疑者が、野崎氏に覚醒剤を経口で摂取させ殺害した疑いで、今月28日に逮捕されたのだ。

 複数の報道によると、事件当日の夕食時、須藤容疑者は野崎氏と2人きりになっていたという。また、野崎氏と結婚後、ネットで覚醒剤について調べたり、SNSを通じて密売人と連絡を取っていたことも明らかに。一方、野崎氏は死亡前に飼い犬の葬儀を予約するなど、自殺をうかがわせるような事情がないことや、そのほかの状況と合わせて、県警は須藤容疑者の逮捕に踏み切ったようだ。

 今後の取り調べで、覚醒剤の入手ルートや、野崎氏に摂取させた方法も明らかになるとみられるが、この事件を“元覚醒剤中毒者”はどのように見ていたのだろうか。覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴された中野瑠美さんが、事件当時、サイゾーウーマンの人気連載「知られざる女子刑務所ライフ」でつづったコラムを、あらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2018年6月10日)

覚醒剤は飲むと苦い!?  オーバードーズした元女囚が考える「ドン・ファン怪死事件」

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

大量の覚醒剤による急性中毒死

 この記事がアップされる頃は、もう犯人がわかってますかね。そう、紀州のドン・ファン不審死事件です。お屋敷内には監視カメラが何台もあったそうですから、不審者はバッチリ映ってると思われます。

 それにしても、大量の覚醒剤による急性中毒死なんて、なかなかないですよね。しかも、奥様が発見した時にはもう死後硬直が始まってたのに、「ドンドン」と床を踏み鳴らすような音がしたそうです。音を聞いた家政婦さんから「ご主人が呼んでますよ」と言われた奥様が2階に行くと、亡くならはってたんですね。しかも椅子に座った状態で下半身は露出。ほんまにサスペンス劇場みたいです。

 普通に考えたら、奥様が怪しすぎですね。メディアもそういう方向で、一緒にいた家政婦さんとともに、すでに犯人扱いです。プライバシーも何もありませんね。

 ぶっちゃけ私も奥様と家政婦さんの犯行説を取らざるを得ません。ただ、奥様がやるんなら、もう少し別のやり方じゃないとまずい気もします。疑われるに決まってますやん。まあ報道やと、奥様は実家とも疎遠で、ドン・ファン氏との結婚の報告もしてなかったようで、もともとちょっと変わってはる方ではあるようです。

 テレビでドン・ファン氏の訃報を知った時、最初は「これはカプセルかな?」と思いました。知り合いにもカプセルにシャブを仕込んでいる売人がけっこういてましたしね。普段使ってない人にムリに飲ませるなら、カプセルが一番です。でも、胃の中にはカプセルの形跡がなかったという話が出回ってますね。

 ドン・ファン氏はいつも栄養ドリンクを飲んでいたそうで、それに入れられたのではないかちゅう話です。栄養ドリンクのほか、ビールとかコーヒーとか、苦みや甘みのあるものは、シャブの苦みを消せるんですよね。まあ問題は、誰が入れたか……ですが。いずれにしろ急性の中毒なら、絶命までに相当もがき苦しんだと思いますよ。私もオーバードーズ(OD=薬物の過剰摂取)の経験はありますが、ほんまに苦しくて、死ぬかと思いましたから。おかげさまで、まだ生きてますけど(笑)。

 覚醒剤やヘロインなど違法の薬物でなくても、向精神薬や鎮痛剤などを過剰に摂取することで意識がもうろうとなったり、気絶したり、頭痛や吐き気、震えにおそわれることはあります。記憶障害もあるし、もちろんサイアク死ぬこともあります。死ぬほどではなくても、脳や手足に障害が残ることもあります。今思えば、自分も一歩間違えば死ぬ世界にいたというのは、我ながら呆れますね。

 獄中(なか)で知り合ったコには、そういう経験のあるコも多く、たまにみんなでOD自慢をしていました。あるコは、キメセクしてたカレがODで意識を失った時に、「お風呂に入れて体を温めた」と言っていました。心臓が弱い人なら死んでたのと違いますかね。でも、彼女いわく体温が下がるのが一番アカンそうです。

「幸い意識は戻ったけど、今度は暑いとか寒いとか痛いとか言って暴れるんで、3日くらい睡眠薬を打って寝かせといた。今もカレはピンピンしてるけど、あの時はビビったわー」と笑っていました。若かったからでしょうか。皆さんはマネしちゃだめですよ。

 ちなみに知り合いによると、ドン・ファン氏の地元である和歌山・田辺市でも覚醒剤の入手は可能だそうです。とはいえ狭い街ですから、もしめっちゃ目立つ美人妻が覚醒剤を買ってたらバレバレですよね。田辺で買うことはないと思います。奥様はほとんど東京にいたそうですし、もし入手するとしたら、ルートは東京の方がカタいでしょう。

 地元の「元不良」たちの間でも、この話で持ち切りです。「ようこんなバレバレのこと(人殺し)ができるな」と、「奥様犯人説」がほとんどですが、むしろ「(ドン・ファンにとっては)本望やん」との意見も多いです。

「女が欲しくて稼ぎまくって、最後は美人妻に殺されるなんてオトコの夢。天国で喜んでると思う」

 そうですかねえ。でも、まだ奥様が犯人と決まったわけでもないし。少し前に怪死していたというワンちゃんも気の毒ですが、天国でご主人と楽しく暮らせたらいいですね。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

※この連載が本になりました!
女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。

元犯罪者とノーギャラで渡り合う「保護司」というお仕事! 元女囚が更生経験者の採用を提案

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

保護司も高齢化で人材不足

 最近は清原和博さんをはじめ「更生」のニュースが多くてワクワクしますが、けっこう前から「保護司さん不足」が話題ですね。

 ちゅうかカタギの皆さんは、そもそも「保護司さん」てご存じでしょうか? 「犯罪者などの改善・更生を助け、犯罪予防のための保護観察に当たる者。社会的信望などを有する民間人の中から法務大臣が委嘱する」お仕事で、元不良と渡り合うのにノーギャラなんですよ。こんなタダ働きの制度があるのは日本だけやそうです。

 記事によりますと、保護司さんは全国で約4万6,000人で、平均年齢は65歳過ぎ。一応「定年」はあるそうですが、なんと78歳。しかも78歳までつとめる人がけっこういてるそうですよ。 問題は、「新しく入ってくる人がほとんどいない」ちゅうことなんですね。

 保護司さんになれるのは、だいたいお坊さんとか元教師とかで、定年に近い保護司さんが後任を誰かに頼むそうですが、やりたい人は減ってるんですね。それはそうやろと思います。「ノーギャラで元犯罪者と付き合いたい人」なんか、まずいてないでしょう。

 法務省は、公務員OBとか社会福祉関係の人、会社の社長さんなどにコナをかけるようにしているそうですが、それだけやと追いつかないから、最近は「ギャラの検討も含めて養成や募集に力を入れろ」ちゅう声もあるようです。

 今は保護司さんのお仕事を体験できるインターンシップもあるそうですが、その前に誰か忘れてないですか?

 瑠美はいつでも行けますよ、保護司さん活動。元校長先生とかエリートさんに、「不良の気持ち」とかわからへんでしょう。有名大学を出てる人に「マジメに生きろ」とか言われて、マジメに生きられるくらいなら、最初から懲役なんか行きません。

 ここはね、やっぱり事件を起こしても、その後にがんばっている人が「私も昔はワルやったけど、今はがんばってるし」とか言うたら、お手本になるかなと思います。

 瑠美も、ムショでいろんな人を見てきました。事件を起こす理由も人それぞれです。瑠美が聞いても「いや、それはアカンやろ」と思う理由もあるんですが(笑)、それも含めて、共感を持って聞いてあげられるし、ツラくなった時はいつでも相談に乗れますからね。

いつまでも「次がある」でもアカン

 ただ、保護観察中の人を「アカンかったら、またやり直せばええやん」と励ますのか、「『次』はないで」(=こんど逮捕されたら誰も助けてくれへんよ)と緊張させるのかは微妙なところです。少し気持ちに余裕を残してあげるのか、ギリギリ「土俵際」に立たせるのか、ちゅうことです。本人の性格もありますから、どっちが正解かを決めるのは、ほんま難しいんですよ。

 ちなみに編集者さんは「『次はない』とか言われたら死にたくなる」そうですが、いつまでも「まあまた次があるやん」でもアカンのです。

 まあ瑠美も4回パクられ(逮捕され)て、3回懲役に行って、「五度目の正直」で社会復帰しましたから、結局は本人の自覚しかないわけですが、自分の経験で誰かを励ませるなら、懲役もムダにならへんかなと思います。法務省のセンセイ方には、「元懲役の保護司活動」を、ぜひとも検討していただきたいです。

警察の「有罪にしたい病」は治らない? 元女囚が考える冤罪事件

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

警察が容疑者のお茶に覚醒剤を混ぜる?

「取り調べでお茶に覚醒剤を混ぜるなんてアリなんですか?」

 編集者さんから聞かれました。名古屋地裁が「愛知県警の警察官がお茶に覚醒剤を入れて被疑者に飲ませた」と認定して、被告人を無罪にした事件のことですね。記事によると、無罪になったのは覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで自宅近くでパクられた(逮捕された)40代男性やそうです。

 男性は、取り調べの時に「採尿」のためにコップに入ったお茶やお水を数十杯飲まされたんですが、そのうちの一杯が「苦かった」そうです。そもそもカタギさん的には、「いくら取り調べのためとはいえ、何十杯もお茶やお水を飲ませるなんて……」とか、「刑事さんが覚醒剤を入れるなんて……」と驚かれるでしょうね。でも、これって覚醒剤の捜査なら珍しくはないんですよ。ここまでひどいのは、そんなにしょっちゅうでもないですけど、「ションベン取らせろ」「出ません」てなったら、もう出るまで飲まされます。

 あと、この刑事さんは謎行動が多すぎでした。「パクられて仕事をなくして、かわいそやったから」と被告人になぜか現金2万円をあげたり、勾留中に携帯電話を使わせたりしていたそうです。しかも2万円をあげてたことは最初は否認して、あとで認めたそうです。ほんま意味わからないですよね。

 名古屋地裁の板津正道裁判長は、「警察官が逮捕後に勾留中の被告へ現金を渡していた」ちゅうて、こんなウソばっかりやから「捜査が不正に行われた疑いを強く推認させる」としたんですよ。

 実は、瑠美も経験あります。2回目の逮捕の時は「ヤラレタ」と思っています。あの時は、ほんまに打ってなかったんです。まあ、ほかの時は打ってるんで、それはそれでアレなんですけど(苦笑)。

 あとは、「もしもお茶に入れたのがホンマなら、刑事さんはその覚醒剤をどこから持ってきたか」ちゅう問題もありますね。これはズバリ、押収品に手を出してますね。

 瑠美も、逮捕の時に持ってた量と、取り調べ後に「廃棄の意思」を確認される時の量が違てたことがあります。半分以上減ってたし(笑)。アレはどこへ行ったんやろ?

 もちろん起訴は逮捕時の所持量で決まりますから、刑はまけてもらえませんでした。

 刑事さんがほんまに覚醒剤を入れたかどうかは、本人とお天道様にしかわからへんのですが、瑠美は「やってるな」と思うてます。ここは裁判所と同じですね。それは、警察は「なんとしてでもパクりたい」ちゅうのがあるからです。

 医療事故に関係するだいぶ前の事件で濡れ衣を着せられたお医者さんは、取り調べ中に刑事さんに「これだけ社会問題になると、誰かが悪者にならなきゃいけない」と号泣されたそうです。編集者さんから聞きました。

 いや泣かないで、ちゃんと犯人を見つけたらええだけですよね。でも、見つけられないと、ほかの人のせいにするんです。

 今年の3月31日に「再審無罪1周年」を迎えた西山美香さんの事件もそうでした。2003年5月に、滋賀県内の病院に入院していたお年寄りが亡くなった事件で、お年寄りの人工呼吸器を美香ちゃんが「外した」と自白させられたんですね。

 瑠美は、美香ちゃんとは和歌山刑務所で一緒でしたが、報道されているように軽い知的障害があって、集団生活にはなじめない感じでした。

 刑事さんはそこにつけ込んで取り調べて、実は「自然死」やったのを美香ちゃんの「殺人事件」にしたんです。美香ちゃんは、なぜか取り調べ担当の刑事さんを好きになっちゃったりして、刑事さんは明らかに美香ちゃんの気持ちをもてあそんだ上に、殺人犯にしたわけです。刑事さん、いろいろ大丈夫なんでしょうかね。

 それにしても、名古屋の裁判所といえば名張ぶどう酒事件とか、認知症のおじいさんが電車にはねられたら遺族のせいにするとか、アカン判決が多いイメージですが、たまにはこんな判決もあるんですね。今回は、刑事さんの謎行動も多かったからでしょうか。

 冤罪は気をつけようがないですが、もし身に覚えのないことでパクられたら、戦うしかないです。とにかく心がまえだけは持っときましょう。

覚醒剤使用・スピード違反・ひき逃げでも懲役5年は、かわいかったから!? 元女囚が考える女性の量刑

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

職務質問中に逃走、ベンツで通行人をはねて死なせたキャバ嬢

 まさかの「懲役5年」に、全国民が怒ってますよね。警察の職務質問中にベンツを急発進させて逃げた上に、通行人をはねて死なせたキャバ嬢の件です。しかも尿検査で覚醒剤反応が陽性でした……。

 忘れてましたが、事件は去年の5月やったんですね。ネットニュースにはぐしゃぐしゃになったベンツのボンネットが開いて、部品が飛び出してる映像とかも出回ってますね。スピードを出し過ぎて停めてあったクルマに接触した勢いで歩道に乗り上げて、女性がはねられて亡くなっています。被害者さんはまだ34歳だったそうです。お気の毒としか……。

 この日、キャバ嬢のマンションの監視カメラは、ベンツを乗り捨てて部屋に逃げ込んだ挙げ句に警察官に連行されるキャバ嬢の姿もガッツリ映してて、別の意味で怖かったです。他人様のことは言えませんが、悪いことはできまへんね。

虚言癖はクスリのせい?

 このキャバ嬢は、家賃5万円のアパートに住む「自称セレブ」で、神奈川県生まれの神奈川県育ちやのに、なぜか「サンディエゴ出身」とかようわからない人のようで、ネットでもさんざん叩かれていました。 

 瑠美は、そうゆうのは興味ないんですけど、クスリ(違法薬物)やってると、虚言とか出ちゃうこともけっこうありますからね。もちろん瑠美は、今はないですよ……。

 このキャバ嬢はお友達に「コカインをやってた」とか言うこともあったようです。たしかにコカインは覚醒剤より高いんで、セレブといえるかも(笑)。あと、尿検査で覚醒剤陽性やったのに「前日に寝ている間に一緒に泊まっていた男性から注入された」と言ってるそうで、これはおもろかったですね。そんな言い訳、通じると思ってるとは……。隠し持っていたガラスパイプのDNA鑑定で、クロでしたね。

 結局、覚醒剤・職質ぶっちぎり・スピード違反・ひき逃げと、えらいことになったわけですが、それで判決は「懲役5年」です。まあ、みんなも怒りますよね。東京地方裁判所の深野英一裁判官は、覚醒剤を使ったことと、「法定速度を大幅に超え無謀で危険な運転をしたうえ、その場から立ち去っている。自分のした行為や責任に向き合おうとせず、刑事責任は重い」ちゅうて……懲役5年。「主文」(被告人をナニナニに処すちゅう部分です)と、その「理由」がぜんぜんちゃいますね。

 編集者さんによると、この深野裁判官は「もともと無罪多め」やそうで、今までも大麻使用の疑いで逮捕(パク)られたガイジンさんとか、「尿検査の尿をすり替えられた」言うた人とか、微妙な人を無罪にしてるようです。日本の地裁の有罪率は99.9%やそうですから、めちゃくちゃレアな裁判官なんですね。

 5年の理由は「被告人がかわいかったから」ちゃいますかね。だって瑠美もそうでしたもん(笑)。瑠美が覚醒剤所持でパクられた時、刑がめっちゃ安かった(軽かった)のは、検事さんと仲よくしてたからです。拘置所で刑務官ともチューとかしてましたしね。もう時効ですよねー。

 この話は編集者さんにもバカウケで、「美人はトクすね」と大笑いしてましたが、まあ、あの頃は若かったし(遠い目)。

 キャバ嬢さんの場合も、もともと無罪多めの裁判官の法廷に持って行ってもらったのは、「かわいい」と思われたからですよ。皆さんもパクられたら(パクられないのが一番ですが)、取り調べには「色気と愛想」で応じるとええと思いますよ。若くなくても、熟女には熟女の魅力がありますから、癒やし系を演出して、ニッコリすれば大丈夫です(多分)。