覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
■ペ○スを整形しているか?
「ゴーン前会長は、ムショ行くんですか?」
編集者さんから聞かれました。私は裁判官ちゃいますって(苦笑)。そもそもゴーン前会長がどんな人か、ようわかりませんしね。
編集者さんによると、フランスの新聞は「日本のムショは、『同性愛者か?』とか『ペ○スを整形しているか?』と聞く」と紹介したそうです。海外の人はドン引きでしょうね。この場合、「整形」とはもちろん「真珠」です。
でも日本の施設では、エリートさんでも誰にでも全員に聞くので、差別とはちゃいます。外交官だった作家の佐藤優さんも、パクられた(逮捕された)時に東京拘置所で「真珠の件」を聞かれて、意味がわからなかったと、ご本に書かれているそうですよ。真珠の意味がわからへん人もいるんですね。もちろん佐藤さんのようなエリートは「完全隔離」で、検査や食事、入浴なんかは全部お一人様ですから、ゴーン前会長もそうでしょうね。
ただ佐藤さんは取り調べが長引いて、全員が入った後の汚いお風呂に入れさせられたそうですが、それはゴーン会長にはないのとちゃいますかね。こういうことでメンタルを責めていくのが拘置所や刑務所なんですが、さすがに国際問題になりそうですし、それはしない気がします。
前置きが長くなりましたが、ゴーン前会長はムショに行くんでしょうか?
初犯でしょうから、執行猶予の可能性もあります。でも、今回は東京地検特捜部が本気なので、実刑の可能性もかなりありますよね。そもそもこれだけ事件を大きくしておいて、まず、さすがに無罪はないやろ……ゆうのが裁判に詳しい人たちの見方やそうです。
では、もし有罪で実刑判決やったら、どこに収容されるのでしょうか?
普通は政治家さんやお役人など偉い人が服役する時は、栃木県にある喜連川社会復帰促進センター(さくら市)です。同じ栃木の黒羽刑務所(大田原市)も似た感じの施設でしたが、2022年に廃止されるので、ご新規の収容はないようです。
でも、私は府中刑務所かなと思っています。府中刑務所は国内最大のムショで、外国人(F級)の収容のために「国際対策室」もありますから、外国人の収容のノウハウもあると聞いています。
今回初めて知りましたが、ゴーン前会長は三重国籍で「根はブラジル人、頭はフランス人、心はレバノン人」やそうです。やはりこんなややこしすぎる外国人は、喜連川の刑務官には厳しいんとちゃいますかね。
もしかすると、セレブですから「強制送還」という名の保釈もアリですかねー。それにしても、この世にパスポートを3つも持ったはる人がいるのもごついですが、それをパクって、「真珠入れてるか?」と聞く日本のお役所にはホンマに驚きです。
そんなゴーン前会長の刑務作業は何になるんでしょうか?
偉い人は工場には行かされないので、想定できるのは独居で「洗濯ばさみの組み立て」とかなんですが、まあそれもないでしょうね。絵的にはおもろいですけどね。前会長は、ずっと日本にいてはったわりに日本語は読めへんから、図書の整理もできひんでしょうし、まあ花壇のお手入れとかとちゃうかなと思っています。
いずれにしろ超エリートやったのに、遠い日本でこんな目に遭うとは、今はどんなお気持ちなんでしょうか? この場をお借りして「がんばれカルロス」と言うときます。
中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」
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覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
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