「即位の礼」が中国でもトレンド入り! 注目はやっぱり佳子さま「美しすぎて恐怖を覚える」

 天皇陛下の即位を国内外に知らしめる儀式「即位の礼」が22日に執り行われ、世界約180カ国の国家元首や王族らが参列した。中国は王岐山国家副主席を派遣したが、この件は中国国内でも大きく報じられ、中国版Twitter「微博」では「天皇即位」などのキーワードがトレンド入りし、2億人以上にニュースが読まれるなど、注目の高さを物語っている。

「日本の伝統を感じる」「中国ではテレビドラマの中でしか見られない」「5,000年の歴史を持つ中国は、伝統文化をとっくに失ってしまった」といったうらやむ声がある一方、「やっぱり、天皇の衣装は唐時代のものによく似ている」「天皇制が唐朝から輸入されたものである以上、今も中国は日本の宗主国だ」といった、中国と皇室の関係を力説する意見もあった。

 一方、十二単姿の女性皇族についても大きな反響が寄せられている。中国大手メディア・捜狐新聞では、「美しい日本のプリンセス」というタイトルで今回の即位式を報じ、特に中国でも人気の高い佳子内親王については、「紫とオレンジを基調にした佳子さまの十二単はとても美しく、外見も気品も素晴らしいものだった」と伝えている。SNS上には 「佳子公主、本当に美しい。まるで女優のようだ」「日中関係がさらに良くなれば、佳子公主が来中する時代も来るかもしれない」「美しすぎて恐怖を覚える」などのコメントが寄せられ、佳子さまへの熱い思いが語られている。

 海外各国との交流を重視する皇室に、中国人も大きな期待を寄せていることは間違いないようだ。

(文=青山大樹)

今上天皇の肖像画を表紙にした『ビッグコミック』が物議「買ったはいいが廃棄する際に困る」の声も

 現在発売中の『ビッグコミック』(10月25日号/小学館)の表紙が物議を醸している。同誌の表紙を天皇陛下の御真影が飾っているからだ。出版関係者もこう驚く。

「『ビッグコミック』の表紙は“時の人”が飾り、リアルテイストの肖像画が使用されています。誌面には『徳仁天皇』と明記されており、10月22日に天皇陛下の即位の礼が催されるタイミングだったため選ばれたようです。肖像画とはいえ、同誌は表紙になる著名人たちに毎回許可を取り、肖像権料を支払っていると聞きます。今回はどういう対応をとったのかは不明ですが、在位中の天皇が雑誌の表紙を飾るのは異例中の異例でしょう」

 ネット上でも「天皇を表紙にしちゃう小学館攻めすぎ」「表紙にする事自体、大きな違和感」と驚きの声が上がっている。とはいえ、問題は雑誌を購入した後だ。

「今上天皇が表紙を飾った雑誌が、駅のゴミ箱に捨てられたり、リサイクルと称して燃やされたり、ドロドロに溶かされるのは不敬に当たるのではないか、との意見が殺到しています。読者の中には『買ったはいいが、廃棄する際には周りに誰もいないか重々注意しないと困った時事態になりかねない』と、神経をとがらせている人もいるようです」(前出・出版関係者)

 折しも、10月8日は国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の企画展『表現の不自由展・その後』の再開を受けて、河村たかし名古屋市長が「陛下への侮辱を許すのか!」とのプラカードを持って7分間の座り込みを敢行。「天皇の御真影を燃やすな」との呼びかけとともに拳を突き上げたばかり。

「それもあって、一部の人からは「『ビッグコミック』処分に困る場合は河村たかし名古屋市長に送れば生涯かけて保存してくれるなり何らかの対策してくれるだろう」と揶揄する声も上がっています」(前出・出版関係者)

 兄弟誌の『ビッグコミックオリジナル』では『昭和天皇物語』も連載されているが、皇室をより身近に感じるようにしたい、という意図でもあったのだろうか。

女性天皇を認めるか否か? 皇位継承の「女性天皇のあり方」について政府が検討開始へ

 台風19号が日本列島に甚大な被害をもたらした。その傷跡は今も生々しく残っているが、1週間後の10月22日には、天皇ご即位の「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が執り行われる。

 そして、一連の天皇ご即位の儀式がひと段落すると、政府が今後の皇位継承に関する検討を開始することは意外に知られていない。そして、今回の検討では、女性天皇のあり方についても、何らかの結論が出される可能性が高い。

憲法には皇位継承を“男子”と限定していない

 憲法第2条には「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」と定められている。ここでポイントとなるのは、憲法には皇位継承を“男子”と限定していないことだ。

 だが、「国会の議決した皇室典範の定めるところ」としており、その皇室典範には、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定められている。さらに、皇室典範では、「皇族女子は婚姻により皇籍を離脱する」旨が規定されている。

 悠仁親王が誕生されるまでは、皇統に属する男系の男子がいなかったため、女性天皇を認めるか否かは非常に重大な問題だった。そこで、皇室典範の改正に対する議論は、これまでにも何度も行われてきた。

 2005年4月15日の衆議院憲法調査会報告書では、憲法が皇位継承権を男性に限定していないことや男子の継承に限定したままでは皇統が途絶える懸念があること、男女平等や男女共同参画社会の形成という現代の潮流を背景に、女性天皇を認めるべきとの意見が多く出された。

 これを受け、同年11月24日の「皇室典範に関する有識者会議報告書」では、「皇位継承資格を皇族女子や女系の皇族に拡大し、皇位継承順位については、天皇の直系子孫を優先し、天皇の子である兄弟姉妹の間では、男女を区別せずに、年齢順に皇位継承順位を設定する長子優先の制度が適当である」との報告がなされた。

 しかし、悠仁親王が誕生されたことで皇統に属する男系の男子が誕生したことも一因となり、皇室典範改正の議論は下火になった。だが、2015年8月に現上皇陛下が退位のご意向を示されたことで、これまでは天皇の崩御によって継承されてきた皇位が、新たに退位という形で継承されることになったため、皇位継承に対する新たな考え方をまとめる必要が生まれ、これを契機に再び女性天皇のあり方が脚光を浴びることとなった。

 過去の皇位継承では、女性が天皇を継承した例もあるし、直系子孫に男子が不在だった場合には傍系が継承している例もある。あるいは、皇族の身分を得て即位している例(元皇族で皇籍離脱をしていたのが復帰した)もある。

 また、江戸時代までは、皇族を養子とする場合には天皇との養子縁組も行われていた。皇位を継承する男系の男子がいないという例は、何も現在の皇室に限ったことではなく、古くから皇室が抱える重大な問題でもあったのだ。

 だが、現在では女性天皇を含め、これらの皇位継承が認められていないため、皇位を安定的に継承していくのは、非常に困難な状況となっている。それは、皇位を継承する男系の男子の存在という問題だけではなく、天皇家も御多分に漏れず、“少子化”傾向にあるためだ。宮内庁関係者は、「今は秋篠宮悠仁親王殿下がいらっしゃるので、男系の男子の皇位継承者がいる。しかし、悠仁親王がもっとも年齢が下であることから、将来、悠仁親王と同年代の皇族がお一人もいらっしゃらなくなることも予想される。悠仁親王に男子が誕生しなければ、再び、皇位継承問題が発生する」と悩みは尽きない。

 皇位継承順位の第1位は秋篠宮殿下、第2位は悠仁親王となるが、上皇直系の男子は今上天皇とこの2人しかいないため、第3位は上皇の弟にあたる常陸宮正仁親王となる。

 “現人神”だった天皇が、敗戦により“象徴”に生まれ変わったように、女性の社会参画が強く言われ、社会の多様化が叫ばれている現代において、女性天皇を認めるか否かは、国のあり方に対する象徴の大きな変化ともなり得る。今後、皇位継承についての検討が注目される。

嵐が「天皇陛下即位祭典」に登場! 「愛子さまは嵐ファン」のウワサを皇室ウォッチャーが語る

 11月に行われる「天皇陛下の即位を祝う国民祭典」で、嵐が奉祝曲の歌唱を担当することになった。ジャニーズ事務所のグループが、皇室行事でパフォーマンスを披露するのは初めてのことだけに、国民からも注目を浴びているが、今回、皇室ウォッチャーX氏に、「嵐が選ばれた理由」に関する見解を聞いた。

――嵐が「天皇陛下の即位を祝う国民祭典」でパフォーマンス披露しますが、第一報を聞いた際、率直にどのように感じられましたか。

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 「いい人選だな」と思いましたよ(笑)。嵐と言えば、今やアイドルの枠を超えた国民的グループですし、老若男女から愛されている方々なので、今回の式典には適任なのではないでしょうか。天皇陛下も、嵐の存在はもちろんご存じでしょうし、2020年末で、嵐がグループ活動を休止するという“レア感”も相まって、日本中が注目する式典になると思います。

――嵐が選出された理由について、ご見解を教えてください。

X 先に触れた通り、「日本中で知られ、愛されている存在」ということが、一番の理由だと考えられます。これまでも、YOSHIKIやEXILE、三浦大知など、その時々で影響力の大きい知名度の高い方々が、陛下を祝う式典でパフォーマンスを披露していましたから。個人的に思ったのは、“嵐の5人は仲が良い”というイメージが定着しており、彼らが式典に出演することで、”日本国民の一体感”が増すという効果も、政府側は期待しているのではないでしょうか。

――一部週刊誌で、「愛子さまは嵐ファン」と報じられたことがあります。

X 愛子さまは、学習院のお友達としばしばカラオケに行かれ、その際、嵐の曲を歌われることがあるそうです。また、管弦楽部で嵐の「サクラ咲ケ」を披露されたこともありました。皇族と言えど、愛子さまは高校3年生であり、お友達とも嵐の話題で盛り上がることもあると聞いています。コンサートに行くことはなかなか難しいと思われますし、大ファンかどうかはわかりませんが、一般的な女子高生並みのご興味は、嵐に対して抱かれていると思いますよ。

――今回、嵐はグループの楽曲ではなく、この日のために作られた「奉祝曲」を披露する予定だそうですが、どのような曲なのでしょうか。

X 作曲は、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を手がけた作編曲家・菅野よう子さん、作詞は脚本家・岡田惠和さんが担当するといいます。なんでも、天皇陛下がライフワークとする「水問題」をテーマに、令和が始まったことの喜びや希望が感じ取れる楽曲になるそう。今上天皇にマッチしたものなので、期待が高まりますですね。

――「天皇陛下の即位を祝う国民祭典」での嵐のパフォーマンスで、特に見どころになりそうなところはどこだと思いますか。

X YOSHIKIや三浦大知はソロで曲を披露したこともあり、荘厳な雰囲気を感じられました。EXILEは逆に人数が多く、ダンスパフォーマンスが注目された印象でした。今回の嵐に関しては、“THEアイドル”として、5人がそろって歌い踊るという演出が予想されます。“5人の一体感”が強調されるステージになるであろう点が、見どころかなと思いますね。なお、両陛下も、愛子さまの影響で嵐をご存じとのこと。お二人も観客として、皇居前広場に集まった国民と一体になって、嵐のパフォーマンスを楽しまれることでしょう。

愛子さまのご結婚相手に相応しいのは誰? 保守派を納得させる「悠仁さまと結婚」の仰天プランも

 前回配信した記事「愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれの未来予想図」では、静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次氏の話をもとに、このまま皇位継承者を男系男子に限っていれば、皇室の存続が危ぶまれるや、もし女性天皇を認めて愛子さまが天皇になった場合でも、女系天皇を認めないままでは、愛子さまの子供が天皇になれない事態が起こってしまうことについて解説した。

 女系天皇は認められないと主張しているのは、いわゆる保守派の人たちが多いが、彼らの主張として、皇室に相応しくない家系の男子が女性天皇と結婚してしまった場合、それ以降の天皇は、天皇家というより、その父方の血筋に乗っ取られてしまうのではないか……、とそのようなことを言っているようである。眞子さまとの結婚が延期になっている小室圭さんを引き合いに出し、「小室さんのような人が天皇の父や先祖になるのは認めがたい」という人たちもいる。

旧皇族の復帰案にも問題点

 それ自体、時代錯誤的な考えであるような気もするが、もしその意見をある程度汲んだ上で、それでも女系天皇を認めさせるには、愛子さまにもそれなりのやんごとなき立派な家柄の男子と結婚していただくことが必要になってくる。

 その場合の、第一の案が、旧皇族を皇族として復帰させるプランだ。これまでも解説をお願いしてきた、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は言う。

「終戦後、臣籍降下といって、戦前は皇族だった11の宮家の方々が、一般人となりました。それらの旧皇族の血筋の男子は、年齢や既婚か未婚かなどを条件としなければ、現在10名以上はいるでしょう。しかし、その全員を皇室に復帰させるのは現実的ではありませんし、本人のみでなく家族ごと復帰させるのは、配偶者の扱いなど、困難な課題が多いです。

 結婚対策として、若い独身男子だけを復帰させるとした場合は、その数は減りますが、その場合でもその男子の両親や親族をどう扱うかが課題になるでしょう。特に父親の待遇はどうなるのか。天皇の父や祖父としての特別な称号を求める動きも生まれるでしょうし、問題は複雑化してしまうでしょう。独身男子は全員皇室に入るのか、どういう順番で入るのかといったことも、公平かつ合法的に行なえるのかどうか大いに疑問です。そしてその方と結婚したとしても、男子を生めるかもわかりません」

 こうして、小田部氏は、旧皇族の復帰案の問題点を指摘する。それでは、旧皇族を前もって皇族に復帰させず、適齢の旧皇族の家柄の男子に愛子さまと結婚していただくというプランはどうか。

 「家系的に一番相応しいお相手としては、旧皇族であった賀陽宮家に1998年生まれの男子、東久邇家に2004年生まれの男子がいらっしゃるといわれています。とりわけ東久邇宮家には、昭和天皇の長女であり、上皇陛下の姉でもある東久邇成子さまが嫁いでおり、この男子はその血をひいていらっしゃって、昭和天皇の血筋にもあたります。年齢的にも愛子さまの3歳下であり、もっとも近しい旧宮家であるということで、婚姻の可能性は高いでしょう。そのために、〈皇族女子は結婚しても皇室にとどまる〉という規定を先に定めておく必要はあるでしょう」

 小田部氏はこのように言いながらも、現実的には、そのような結婚が令和の時代に適しているのかについては、懐疑的だ。

「果たして、そのような政略的な結婚がいまの時代の皇室にふさわしいのか。政略結婚は将来的に大きな問題を生じる可能性があり、のちのちまでおふたりの間に深い〈しこり〉を残す危険があり、得策ではありません。やはり自由な恋愛環境で自然にお相手と結ばれるのが理想でしょう。その場合でも、おふたりの間に男子が生まれるという保証はないわけです。かといって、このまま男系男子だけに限っていて、悠仁さまに男子のお子ができるという保証もない。やはり愛子内親王のご結婚の前に、女性天皇・女系天皇を認めておかないと、将来的に皇位継承者がいなくなるし、いても皇位継承順位に大混乱が起こるでしょう」

 愛子さまのお相手に関しては、ある皇室担当記者は、さらに仰天のプランを披瀝するのだが……。

「愛子さまと悠仁さまがご結婚されるというウルトラCですよ。従兄弟同士だから法律的にも問題がないし、おふたりとも上皇陛下の孫でいらっしゃるのだから、皇位継承的にも一気に問題解決ですよね」(ある皇室担当記者)

 しかし、この令和の時代に、そんな不自然な政略結婚が最良の解決策とは到底思えない。愛子さまの幸せなご結婚と、安定した皇位継承を共に叶えるにはどうしたらいいか。議論を先送りにしていては、令和の次の時代にはもはや解決しがたい大きな問題となってしまうのは確かだろう。

愛子さま「東大進学説」は立ち消えも……「一橋や筑波、早慶狙える学力」と皇室ウォッチャー談

 現在、学習院女子高等科の3年生である愛子さまに「内部進学報道」が出ている。愛子さまと言えば、かつて学業が優秀であることが盛んに報じられ、中等科の頃には「東大進学説」もささやかれていたが、将来の進路をどのように考えられているのか。皇室ウォッチャーX氏に見解を聞いた。

――愛子さまが、学習院大学に進学されるという報道が出ていますが、「東大説」は立ち消えになってしまったのでしょうか。現在の進学先の事情に関してお教えください。

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 愛子さまが中学生になられたくらいから、英語を中心として学業優秀で、それこそ東京大学も狙えるレベルだと言われていました。高校に進学された後も、東大以外に一橋や筑波、私立だと上智などを目指されているとも報道されたのですが、高校3年生になられた際に、学習院女子高等科の内部進学コースのクラスに入られたそうで、現状ではやはりエスカレーターで学習院大学に進学されることが濃厚だとみられています。

――愛子さまは、現在も学業優秀なのでしょうか。

X もちろん、現在も定期テストなどでは優秀な成績を収められているそうです。具体的な順位はわかりませんが、ハイレベルな学生が入学する学習院女子中・高等科の中で上位の成績といあって、相当な実力をお持ちでしょう。現在も、東大まではいかずとも、一橋や筑波も狙えるレベルで、私立なら早稲田や慶應も合格できる実力だと思います。

――現在の愛子さまの得意科目、苦手科目をご存じですか。

X 国語や英語、歴史などの文系科目がお得意だと聞いたことがあります。特に英語は、ご両親が海外の要人とご接見された際、愛子さまもその場にご一緒して、英語で会話されていたという報道もあったので、“ペラペラ”なのでしょう。一方で、苦手とまではいかないと思いますが、理系科目はお母さまである雅子さまに教えてもらうこともあるそうですよ。

――愛子さまが学習院大学に進まれた場合、何学部で、どのような勉強をされると予想できるのでしょうか。

X 先ほども述べた通り、愛子さまは“文系女子”で、英語と日本史にご関心が強いのです。学習院の文学部史学科のご出身である天皇陛下から、史学についてよくお話を聞いているそうで、学習院大学に進学されたら同じ学部学科に進まれるのではないでしょうか。天皇陛下の長女として、天皇の歴史を始めとする日本史関連の勉強はされているでしょうし、自然とその進路を選ばれるのではないかと思います。

――天皇陛下と雅子さまは、愛子さまの教育に大変熱心だったと聞きますが、最近もそうなのでしょうか。

X 学校の勉強以外でも、ご自宅で家庭教師をつけられたり、ご両親としては愛子さまの教育に熱心でいらっしゃいます。特に雅子さまは、ハーバード大学と東京大学を出られている才女でいらっしゃいましたし、学業については思い入れがお強いのでしょう。ただ、最近は、愛子さまも自主的に勉強されているようなので、ご本人にお任せされているのだと思います。

――それほど熱心だと、やはり東大や一橋などに進学してほしいという思いも抱かれている気もするのですが。

X いえ、進学先に関しては、学習院大学に進学してほしいと思われているのでは。というのも、学習院はこれまで多くの皇族方を受け入れていて、経験が豊富ですし、体制も整っています。今年4月には、秋篠宮家の長男・悠仁さまが通うお茶の水女子附属中学校で、教室に刃物が置かれる事件が起こるなど、学習院以外の学校の“経験の浅さ”が露呈しています。天皇陛下と雅子さまとしても、愛子さまの安全面も考えて、昔から皇族を受け入れてきた学習院大学が最良だとお考えになっていることでしょう。愛子さまが内部進学コースのクラスに入ったのは、ご家族が皆ご納得の上のことだと思いますよ。

愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれる皇室の未来予想図

「将来は愛子に天皇になってほしい」 


「週刊新潮」(新潮社)の8月15・22日夏季特大号で、上皇陛下がそのように言っていると宮内庁関係者から聞いたと、ノンフィクション作家の奥野修司氏が明かしている。

 現在の皇室典範では、その第一条で、「皇位は、皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と定められている。男系とは、父方に天皇の血筋をひいていること。これに基づき、現在の皇位継承順位は、1位が秋篠宮皇嗣殿下、2位が悠仁親王となっている。

 現在の天皇陛下には、愛子内親王というれっきとした長女がいる。しかし、いまの皇室典範では、女性の愛子内親王は天皇になることができない。しかし、歴史をさかのぼれば、推古天皇や持統天皇など、8人10代の女性天皇が存在したことはよく知られた事実である。

「なにしろ現天皇と一緒に暮らしているのは愛子さまですから、その生活や仕事をよくご覧になっている。皇室行事の継承という観点からも、愛子さまが天皇になるのに相応しいと思うのですがねえ……」

 こう話すのは、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授である。

 かつて、民主党の野田政権下で、2012年に、「皇室制度に関する有識者ヒアリング」が行なわれ、女性天皇について議論されたことがあった。この有識者ヒアリングについて、小田部氏は、「男か女かの議論に集約されてしまい、今後の男系継承の可能性がきわめて危ういことへの危機意識が欠落していました」と振り返る。そして、2012年末に第二次安倍政権が成立すると、女性・女系天皇に関する議論は完全にストップしてしまった。

「皇位継承者は男系男子に限ると主張している人たちは、それが長きにわたり護られてきた日本の伝統だと主張しています。しかし、今後、悠仁さまが天皇になったとして、必ず悠仁さまに男子の子供ができるという保証はあるのでしょうか。まず、男子を産まなければならないという制約のもと、皇室に嫁いでくれる女性が見つかるのかという問題がひとつ。近年の皇室報道における、女性皇族へのバッシングを見ても、皇室に嫁ぎたいと思う女性がどれだけ現れるか不安です。そして仮に男子が生まれても、このまま女性皇族は結婚したら皇室を離れる制度を続けたら、悠仁さまが天皇になるころには皇族は天皇皇后とその子のみとなっている可能性が高いです。そのメンバーだけでは、皇室の数多くの公務を担いきれなくなることは、容易に想像できます」(小田部氏)

 令和となってから、女性天皇を容認すべきという議論が再び巻き起こってきている。先の参院選では、立憲民主党・国民民主党・共産党が、女性天皇を容認する立場を打ち出した。もし仮に皇室典範が改正され、女性天皇が容認されたら、いまの天皇の次は愛子さまが天皇になることになる。

 しかし、その次に問題になるのが、女系天皇を容認するかどうかだ。母方が天皇である、という女系天皇を認めないのであれば、もし愛子さまが天皇になっても愛子さまの子供は母方が天皇なので、仮に男子であっても天皇にはなれないことになる。

 その場合はその次の天皇は誰にすれば良いのか、先行きは不透明だ。それにもかかわらず、保守派の人々は、男系天皇こそは126代護られてきた日本の皇室の伝統であり、女系天皇は容認できないと主張している。女性天皇を容認する立場を示した国民民主党も、女系天皇については今後の論点としていた。

 小田部氏は、皇室に男性が少なく、このままでは将来の皇室の存続が危うくなっていることから、過去の慣習にとらわれず、女性・女系天皇を認めないと令和の次の代には皇室はなくなると主張する。小田部氏の主張はこうだ。

「かつて男子が続いたことは重要視するとしても、これからも国民が納得して承認する男系男子が何代も続く方策が具体的に作られなければ、いたずらに時間のみ経って、最悪の場合、皇位継承者が一人も存在しなくなり、象徴天皇制そのものの成り立たなくなる可能性があります。当然、象徴天皇について明記した憲法は全面的に改正されることになるし、その場合、象徴天皇が担ってきた多くの社会的機能をどういう形で継承するのか、大きな課題が生じることになるでしょう。


 令和の次の元号の時代には、私はたぶんこの世にはいないでしょうが、皇室を研究してきたものとして、将来起こるかもしれないそのような可能性を見過ごすわけにはいきません。もし天皇制を維持できなくなったら、結果として、今ある皇室が担っている社会的機能が停止して、社会は大きな混乱に巻き込まれるだろうと思います」(小田部氏)

 将来の皇室の安定のため、手遅れにならないうちに議論が本格的に再開されるべきだろう。

愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれる皇室の未来予想図

「将来は愛子に天皇になってほしい」 


「週刊新潮」(新潮社)の8月15・22日夏季特大号で、上皇陛下がそのように言っていると宮内庁関係者から聞いたと、ノンフィクション作家の奥野修司氏が明かしている。

 現在の皇室典範では、その第一条で、「皇位は、皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と定められている。男系とは、父方に天皇の血筋をひいていること。これに基づき、現在の皇位継承順位は、1位が秋篠宮皇嗣殿下、2位が悠仁親王となっている。

 現在の天皇陛下には、愛子内親王というれっきとした長女がいる。しかし、いまの皇室典範では、女性の愛子内親王は天皇になることができない。しかし、歴史をさかのぼれば、推古天皇や持統天皇など、8人10代の女性天皇が存在したことはよく知られた事実である。

「なにしろ現天皇と一緒に暮らしているのは愛子さまですから、その生活や仕事をよくご覧になっている。皇室行事の継承という観点からも、愛子さまが天皇になるのに相応しいと思うのですがねえ……」

 こう話すのは、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授である。

 かつて、民主党の野田政権下で、2012年に、「皇室制度に関する有識者ヒアリング」が行なわれ、女性天皇について議論されたことがあった。この有識者ヒアリングについて、小田部氏は、「男か女かの議論に集約されてしまい、今後の男系継承の可能性がきわめて危ういことへの危機意識が欠落していました」と振り返る。そして、2012年末に第二次安倍政権が成立すると、女性・女系天皇に関する議論は完全にストップしてしまった。

「皇位継承者は男系男子に限ると主張している人たちは、それが長きにわたり護られてきた日本の伝統だと主張しています。しかし、今後、悠仁さまが天皇になったとして、必ず悠仁さまに男子の子供ができるという保証はあるのでしょうか。まず、男子を産まなければならないという制約のもと、皇室に嫁いでくれる女性が見つかるのかという問題がひとつ。近年の皇室報道における、女性皇族へのバッシングを見ても、皇室に嫁ぎたいと思う女性がどれだけ現れるか不安です。そして仮に男子が生まれても、このまま女性皇族は結婚したら皇室を離れる制度を続けたら、悠仁さまが天皇になるころには皇族は天皇皇后とその子のみとなっている可能性が高いです。そのメンバーだけでは、皇室の数多くの公務を担いきれなくなることは、容易に想像できます」(小田部氏)

 令和となってから、女性天皇を容認すべきという議論が再び巻き起こってきている。先の参院選では、立憲民主党・国民民主党・共産党が、女性天皇を容認する立場を打ち出した。もし仮に皇室典範が改正され、女性天皇が容認されたら、いまの天皇の次は愛子さまが天皇になることになる。

 しかし、その次に問題になるのが、女系天皇を容認するかどうかだ。母方が天皇である、という女系天皇を認めないのであれば、もし愛子さまが天皇になっても愛子さまの子供は母方が天皇なので、仮に男子であっても天皇にはなれないことになる。

 その場合はその次の天皇は誰にすれば良いのか、先行きは不透明だ。それにもかかわらず、保守派の人々は、男系天皇こそは126代護られてきた日本の皇室の伝統であり、女系天皇は容認できないと主張している。女性天皇を容認する立場を示した国民民主党も、女系天皇については今後の論点としていた。

 小田部氏は、皇室に男性が少なく、このままでは将来の皇室の存続が危うくなっていることから、過去の慣習にとらわれず、女性・女系天皇を認めないと令和の次の代には皇室はなくなると主張する。小田部氏の主張はこうだ。

「かつて男子が続いたことは重要視するとしても、これからも国民が納得して承認する男系男子が何代も続く方策が具体的に作られなければ、いたずらに時間のみ経って、最悪の場合、皇位継承者が一人も存在しなくなり、象徴天皇制そのものの成り立たなくなる可能性があります。当然、象徴天皇について明記した憲法は全面的に改正されることになるし、その場合、象徴天皇が担ってきた多くの社会的機能をどういう形で継承するのか、大きな課題が生じることになるでしょう。


 令和の次の元号の時代には、私はたぶんこの世にはいないでしょうが、皇室を研究してきたものとして、将来起こるかもしれないそのような可能性を見過ごすわけにはいきません。もし天皇制を維持できなくなったら、結果として、今ある皇室が担っている社会的機能が停止して、社会は大きな混乱に巻き込まれるだろうと思います」(小田部氏)

 将来の皇室の安定のため、手遅れにならないうちに議論が本格的に再開されるべきだろう。

なぜ小室圭さんはバッシングされるのか? 改めて考える「雅子皇后」「秋篠宮家」の自由の不自由さ

 雅子皇后のご復権とでも言うべきか。令和への改元後、皇后となられた雅子さまに対し、世間・マスコミの高い評価が続いている。

 5月のトランプ・米大統領夫妻来日・6月のマクロン・仏大統領夫妻来日で、雅子さまはいずれも通訳なしで流暢な会話をこなし、多くの人びとを感心させた。マクロン夫妻とはフランス語である。

 6カ国語は話せるというマルチリンガルな雅子さまに対し、新しい時代の皇后に相応しいと賞賛の声が上がっているが、思い起せば、雅子様は皇太子妃時代、ことあるごとにバッシングを浴びせられてきた。

 日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授はこう話す。

「令和となって、懸念されていた皇后の体調がいまのところ順調で、その活躍への高い評価が続いています。一方、秋篠宮家への風当たりが強くなっていて、皇太子家(現天皇家)と秋篠宮家への論調が平成時代とは様相が逆転した感じがあります。

 皇后は令和になってから、皇室行事を丁寧にかつ予想以上にハイレベルでこなしています。このため国民の期待も満たされ、皇后への評価、ひいては天皇家への評価を高めています」

 振り返れば、雅子様は皇太子妃時代、体調不良による公務の欠席が続き、2004年6月に適応障害との診断。それに先立つ5月には、皇太子(現天皇)が「雅子のキャリアや人格を否定する動きがあったのも事実です」という人格否定発言。その背景を考えるに、ご懐妊がなかなかできなかったこと。お世継ぎの男子を産めなかったことによる様々なプレッシャーがあったことは想像に難くない。

 2010年頃、愛子さまが学校を欠席しがちになった頃などは、東宮家(当時の皇太子一家)は、徹底してバッシングを受け、対照的に秋篠宮家が賞賛され、「皇太子を廃太子にして、秋篠宮を皇太子に」などという主張まで、論壇誌に掲載されたくらいである。眞子さま、佳子さまのふたりのプリンセスはアイドル的な人気で、秋篠宮様に継ぐ皇位継承順位を持つ幼い悠仁さまに対する関心もあり、マスコミの論調は、秋篠宮家を賞賛し、皇太子家を批判するものばかりであった。

 しかし、眞子さまと小室圭さんの婚約問題が暗礁に乗り上げたあたりからすっかり風向きは変わってしまったことは、小田部氏のコメントにある通りである。小田部氏が続ける。

「天皇皇后ご夫妻を賞賛するのとバランスを取る形で、秋篠宮家への風当たりが強まった面はあるでしょう。とりわけ小室さん問題を攻撃するメディアは、小室さんを擁護する眞子さま、佳子さまの内親王姉妹を自由奔放という扱いで攻撃しているようです。また、こうした姉妹をコントロールできない秋篠宮夫妻の自由教育への批判もあるようです。皇族はもっと国民のために自制すべきものであるという理念が、秋篠宮家の自由な家庭環境を攻めはじめた気配があります。

 もっとも、私としては、いままで皇位継承問題と関わっていなかったために、比較的自由な教育環境を保てた秋篠宮家が、男系論の登場と悠仁親王の誕生で、急に皇位継承問題と関わることとなり、教育方針も変更せざるを得なくなった事情があったと考えられ、多少お気の毒な気がします。仮に女性天皇を認めることにして、愛子内親王が皇位継承をすれば、秋篠宮家ももっと余裕ができて、従来の自由な教育方針を維持しながら、天皇家を支える有力な皇族家として十分に活躍していただけるのに、と残念に思っています」

 今年3月、佳子さまが国際基督教大学を卒業するにあたって、マスコミからの質問に対し、眞子さまの結婚について、「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と回答したことがバッシングされるなど、国民からの風当たりが強くなっている秋篠宮家。こうしたバッシングはなぜ起こってしまうのだろうか?

「こうした天皇家評価、秋篠宮家攻撃の論調が、将来の日本社会のあり方に関する深い思索に基づいたビジョンの結果としてなされているようには思えません。メディアは売れる記事を最優先に書いているだけですし、国民の側も、日々の生活に不安や不満を抱えている人々も多く、安定した生活圏にある皇室に対しては、常に複雑な思いを抱いているため、冷静な反応がしにくくなっているのだとも思われます。なかには事実無根だったり、悪意に基づく攻撃もあり、将来の日本社会の健全な発展を阻害する大きな要因になるのではないかと懸念しています」

 小田部氏によると、小室圭さんとの結婚問題の原因になった、秋篠宮家の自由恋愛の背景には、権威を嫌う秋篠宮皇嗣殿下の思想があるとのこと。学習院大学ではなく国際基督教大学を選んだのも、権威や家柄を重んじる学習院への抵抗感があり、そのベースには、母親である美智子上皇后が、そのような家柄を重んじる人たちから、華族の出でないということで批判されてきたのを見聞きしてきたからだろう、と小田部氏は推測する。これまではその自由で庶民的な教育方針が良い方向に出ていたのだが、小室圭さん問題で一気に裏目に出てしまったというわけだ。

 もっとも、「つい数年前まで、世間は皇太子家(現天皇家)バッシング、秋篠宮家賞賛だったのだから、また何かのきっかけで、いまのバッシングの矛先が変わることは十分ありえる」と小田部氏は言う。8月1日には、日本郵船社員の守谷慧さんとご結婚した高円宮家三女・絢子さんがご懐妊されたことが報道されたが、秋篠宮家の内親王おふたりの幸せなご結婚はいつになるのか。なんとも心配な状況が続いている。

●小田部雄次(おたべ・ゆうじ)

歴史学者(日本近現代皇室史専攻)。1952年東京生まれ。1985年、立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。立教大学非常勤講師などを経て、静岡福祉大学名誉教授。

眞子さまと小室圭さんの結婚は、なぜ不安視される? 「現代日本の結婚」が孕む問題点

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの“結婚騒動”が、いまだ国民の注目を集めている。一昨年9月、二人は婚約内定会見を行ったものの、その後、昨年2月に宮内庁から「2020年まで結婚延期」が発表されることに。その背景には、小室さんの母親が、元婚約者との間に借金トラブルを抱えているとの週刊誌報道が関係しているとされ、現在、報道を見る限り、借金トラブルの解決の見通しは立っていない状況だ。

 しかし、眞子さまと小室さんの結婚は、借金トラブル報道の前から国民の間で先行きを不安視されている面があった。というのも、小室さんは婚約内定の一報が流れた当初、一部で「弁護士事務所にパラリーガルとして週3日ほどの勤務し、大学院に通っている」と報じられ、「アルバイトという立場で、眞子さまと結婚しようとしているのか」と物議を醸したのだ。会見で小室さんは、「正規職員として働いているかたわら、社会人入学した大学院に夜間で通っている」と説明したものの、「将来のことにつきましては、みなさまとご相談しながら考えてまいりたいと思います」と述べ、将来設計が不透明なことに、国民から「結婚後の経済面は大丈夫なのか」と疑問の声が噴出。加えて、結婚延期発表後の昨年8月、国際弁護士資格取得のため米フォーダム大学に留学したことが伝えられると、ますます「将来についてどう考えているのだろうか」「結婚自体を取りやめにした方がいいのでは」といった声が飛び交う事態となった。

 戦後、「日本の家族のモデル」となった皇室。今回の結婚騒動にも、「現代の結婚」が孕む問題点が隠されているということはないか。『結婚不要社会』(朝日新聞出版)などの著者である中央大学教授の山田昌弘氏に、「家族社会学」(家族という形態や機能、またその問題を研究する社会学)の視点から、眞子さまと小室さんの結婚騒動を語ってもらった。

眞子さまとの小室圭さんは「現代の結婚が抱える矛盾」の象徴

――眞子さまと小室圭さんの一連の結婚騒動をどのようにご覧になっていましたか。

山田昌弘氏(以下、山田) 社会学者として興味深く見ていました。結婚には「好きな人と一緒になる」「新しい経済生活を始める」という2つの側面があり、1990年くらいまでは、どちらもうまくかなう形になっていたのですが、近年はいわゆる「好きな相手が経済的にふさわしいとは限らない」「経済的にふさわしい相手を好きになるとは限らない」といった矛盾が現れてきました。眞子さまと小室さんの結婚騒動は、まさにその矛盾の象徴なのではないでしょうか。

 結婚に関する研究を行う中で、現在でも「女性は結婚に『経済の安定』を最も望む」ことがわかっており、例えば「好きな人と結婚できれば生活が苦しくても構わないか」というアンケートでも、男性は「構わない」との回答が多い一方、女性は少ないといった調査結果もありました。そのため世間から、眞子さまの結婚に対して「大丈夫なのか?」といった声が出ることも頷けます。

――結婚における“矛盾”が現れてきた理由は何でしょうか。

山田 男性の収入に格差が生じたことです。昔は中卒でも企業に就職すれば収入は安定し、年功序列で収入も増えていきました。昔は、いつまでも収入が安定しないというのはごく一部の男性だけでしたが、現在は結構な割合にのぼっています。一生涯にわたる生活の安定を保障できる男性が少なくなったのです。

――そんな中、妹の佳子さまが「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています」「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」というお気持ちを表明され、話題を集めました。

山田 若い人たちの間では、眞子さまと小室さんの結婚を応援するという人も多いようです。以前、ゼミの学生たちにもアンケートを取ったのですが、4分の3がお二人の結婚を応援すると回答していました。恐らく、まだ結婚生活をリアルに想像できないからでしょう。

――小室さんは、国際基督教大学卒で、前職は三菱東京UFJ銀行、さらに一橋大学大学院国際企業戦略研究科(経営法務専攻)にも通っていました。現在も、米フォーダム大学に留学し、国際弁護士資格の取得を目指しており、こうした経歴等を見ると、今後の経済生活は安定しそうだとも考えられますが……。

山田 確かに本人の経歴を見れば一般的には文句は言えないとは思いますが、ご実家が借金トラブルを抱えているとのこと。日本では、結婚において「いざとなった時のバックアップがあるか」、つまりフローよりストックの方が重要視される面があります。眞子さまは結婚によって民間人になると、ご実家から金銭的支援を受けることができなくなります。国民の税金を使うことになってしまうからです。そのため、男性側の実家の経済力に注目が集まり、「いざとなった時、皇室の女性としての体裁を保てるだけの支えはあるのか」と、結婚が不安視されるのではないでしょうか。なお、中国でも、結婚において夫側の実家の経済力を見られる傾向があります。「新居の頭金は夫の実家が払うもの」という空気があるのです。

――確かに一般的な結婚でも、「相手の実家」を見るということはあると思います。

山田 雅子さまが天皇陛下とご結婚されたとき、キャリアウーマンである点が話題になりましたが、世間的に「驚かれる」「拒否される」といった空気はありませんでした。なぜなら、ご実家の小和田家が名家だったからではないでしょうか。

 ただ、眞子さまは“生活水準が落ちても好きな人と結婚したい”といったスタンスのようにも見受けられますし、若い人たちはその点を支持して、「応援したい」と感じているようにも思います。

――皇族の方々は、たいへん質素な生活をされていると言いますが、一般世間の金銭感覚とは異なるであろうことは想像に難くありません。

山田 最近では、老後の金銭計画まで考えて結婚するという人もいますが、眞子さまがそこまで考えられていたかと言われると、どうなのでしょうか。先ほど、「女性は結婚に『経済の安定』を最も望む」という話をしましたが、中には「男性の経済面は関係ない」「愛情だけで結婚したい」という若い女性も2割くらいはいるのです。ただし、その場合、女性は「結婚後も自分が働き続けること」、つまり、「共働きで生活費を稼ぐこと」を考えています。私が最も最も注目しているのは、ここです。皇室に生まれ育った眞子さまが、今後小室さんと結婚して民間人になり、経済的に厳しい状況に陥った場合、果たして「働く」のだろうか、と。

――世間では「果たして二人は結婚すべきか否か」という議論が活発です。

山田 私は社会学者なので、「結婚すべきか否か」について判断言及することはありませんが、「いくら好きでも、経済的に苦労するような相手との結婚はやめた方がいい」と考える人は多いだろうなというのはわかります。特に親の立場だと、そう思うでしょう。しかし今の日本には、そうやって考えているうちに「結婚したいけど、一生独身」となる人が大勢いるのです。皇族の女性を迎えるとなると人の目にもさらされますので、眞子さまと付き合いたいという男性が将来現れるかどうか……また、眞子さまご自身も「たとえ経済的に安定していたとしても、彼以上に好きになるの相手が現れるか」と考えている可能性はあると思います。

――「結婚したいけど、経済的に安定しないから、独身を選択する」というケースが増えている中、小室さんは、それと逆行するように「収入は不安定だけれど、皇族の女性にプロポーズ」したのですね。

山田 確かにそれは日本のスタンダードではなく、「カップルの愛情」に絶対的な価値を置く欧米のスタンダードと言えます。だからこそ世間の「何かウラがあるのではないか、もしくはよっぽどの自信過剰か」といった疑念を巻き起こしたのではないでしょうか。しかし、それでも眞子さまが小室さんとご結婚され、その後、お金を稼ぐ労働を行うとなれば、それは日本の結婚の「新しいモデル」の一つになると思います。

山田昌弘(やまだ・まさひろ)
1957年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。社会学者。専門は、家族社会学。東京学芸大学教育学部教授を経て、現在、中央大学文学部教授。「パラサイト・シングル」「格差社会」「婚活」といった言葉の生みの親として知られている。『パラサイト・シングルの時代』(筑摩書房)『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』(岩波書店)『結婚不要社会』(朝日新聞出版)など著書多数。