ステージ4の胃がんと診断されたことを公表したバレーボール男子日本代表・藤井直伸選手が、自身の治療費を支援するための「Team藤井」募金がスタートしたことを報告。しかし、エールを送る声がある一方で、募金方法についてモヤモヤするという意見が続出していた。
こうした声を受け、藤井は4日夕にInstagramを更新し、募金活動の中止を発表。募金に参加した人に感謝を述べつつ、「治療…
ステージ4の胃がんと診断されたことを公表したバレーボール男子日本代表・藤井直伸選手が、自身の治療費を支援するための「Team藤井」募金がスタートしたことを報告。しかし、エールを送る声がある一方で、募金方法についてモヤモヤするという意見が続出していた。
こうした声を受け、藤井は4日夕にInstagramを更新し、募金活動の中止を発表。募金に参加した人に感謝を述べつつ、「治療…
ゴールデンウィーク前後から流行が騒がれている「はしか」。3月の沖縄での感染報告を中心に患者が急増したのち、現在は愛知県や東京都などで感染例が報告されている。はしかは、子どもに比べて大人のほうが重症化しやすいといわれ、特に妊娠中の発症は流産などのさまざまなリスクがあるという。そこで、大人の「はしか」が重症化しやすい理由や、その予防策などについて医師に聞いた。
■例年の5倍超え! 2018年に猛威をふるう「はしか」
各地ではしかの感染報告が寄せられている今、なぜ全国的に流行しているのだろうか。
「今回の大流行のはじまりは、沖縄に来た台湾人旅行者でした。それを皮切りに、沖縄県内で感染が広まってしまった理由のひとつは、春休みと時期が重なった点にあります。はしかウイルスは、インフルエンザウイルスの約10倍の感染力があるので、最初の感染者が観光客として巡った先々で拡散していった可能性も高いです」
そう話すのは、MYメディカルクリニック院長・笹倉渉氏。また、笹倉氏によれば、はしかの初期症状は風邪と酷似しているため、診断が遅れた可能性もあるという。
先日、沖縄では新たな感染報告がなく終息に向かっているという発表があったが、ゴールデンウィーク前後に流行のピークを迎えた同県では、旅行のキャンセルが相次ぎ、多額の損害が出た。
「沖縄の場合、一極に人が集中する場所があまりなかったことが不幸中の幸いです。やはり、空気感染が広がりやすい環境は人混みなので、東京のように人がたくさん集まる場所や電車利用者が多い地域の場合は、さらに感染が広がる可能性があります」(同)
■39度以上の高熱で命の危険も
国立感染症研究所の報告によれば、もっとも多く感染しているのは30〜39歳の32%、次いで20〜29歳で24%(2018年5月16日現在)。いわゆる成人層が多く発症していることがわかっている。北青山Dクリニック院長・阿保義久氏によると、大人のはしかは重症化しやすく、入院するケースも少なくないという。
「この年齢層の人がはしかに感染すると、10日前後で発熱や咳、鼻水など風邪に似た症状があり、その状態が2〜3日続いたのち38〜39度以上の高熱と発疹があらわれます。はしかの高熱による苦痛は命の危険を感じるほど重症化することがあり、そのうち40%ほどの患者が入院を余儀なくされます」
高齢者など、免疫力が低下している場合は中耳炎や肺炎、脳炎に進展して1000人に1人が死に至るとても怖い病なのだ。また、妊娠中の女性は流産のリスクもあるため、さらに注意が必要になるという。
「妊娠中にかかると、流産や早産をきたす可能性があります。妊娠中は予防接種を受けることができないので、ワクチン接種を受けたことがなかったり、はしかにかかった経験がないという妊婦さんは、現在のような流行時には外出を控え、人混みを避けるようにしてください」(同)
はしかは非常に感染力が強く、免疫がない場合は100%発症する、と阿保氏。感染者のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスによって感染する飛沫感染や、空気中にあるはしかウイルスを吸い込んでの感染など、人から人へと難なく感染していくという。
では、重症化しやすい大人と比べて、子どもの場合は軽い症状で済むのだろうか。
「たしかに、一般的には大人のほうが重症化しやすいといわれています。仮説ではありますが、子どもと大人の免疫システムの違いが症状の重さに影響しているのではないか、と推測されます。ただし、子どもが発症した場合も、高熱が出て命にかかわることがあるので、油断は禁物です」(同)
患者の年齢にかかわらず、重症化を防ぐには発症後の対応や治療がポイントとなるそう。はしかには、特異的な治療薬がないため、症状が出てからは解熱剤の適正利用が基本的な治療法となるようだ。
「はしかの感染が疑われる場合は、病院に行き、速やかに免疫グロブリン製剤を投与すれば症状を抑えられる可能性がありますが、免疫力が極めて低い患者が対象となるので、あまり現実的とはいえない治療法です。医療機関では症状に応じた対処療法薬を利用します。38度以上の高熱時には解熱剤を処方されることが多いのですが、解熱剤で熱を下げすぎると、免疫力が低下し回復が遅れてしまいます。免疫力を高めるためには、解熱剤の適正利用を心がけてください」(同)
発熱時の体温は37〜38度程度の適度な高熱を維持するのが理想とのこと。ツラいからといって、やみくもに熱を下げてはならないようだ。また、高熱で汗をかいたときの水分補給や、おかゆ、うどんなど消化によい食事をする、といった通常の発熱時と同じ対応のほかに、部屋の温度や湿度にも気を配る必要があるそう。
「室温は20〜25度、湿度50〜60%が適切な環境です。また、発汗後の衣服はこまめに交換しましょう。もちろん、外出はせず、はしかにかかったことのない人や予防接種を受けていない人との接触は避けてください。感染を広げない工夫が必要です」(同)
周囲に感染する期間は、症状が発生する1日前(発疹出現の3〜5日前)から、発疹消失後4日前後まで(解熱後3日程度)とされている。症状発生前は難しいかもしれないが、少なくとも発熱後の外出は避ける必要がありそうだ。
「発疹が消失して4日ほど経過し、かつ解熱後3日がたてば完治といえるでしょう。ちなみに、発熱、発疹などの主症状は7〜10日で回復しますが、免疫力が回復するには1カ月ほど要すると考えられています」(同)
笹倉氏によれば、医療機関によっては待合室感染を防ぐために、はしかの疑いがある患者の診察を受け付けていないケースもあるそうなので、事前の連絡は必須だ。
■はしかのワクチン接種が、沈静化のカギ
感染力が強く、つらい症状に悩まされるはしか。未然に防ぐには、2回のワクチン接種による免疫強化が有効な対策になるという。
「はしかの予防接種によって95%以上の人には免疫がつき、発症を抑えることができます。はしか流行時には人混みを避け、日頃から十分な睡眠や適度な運動、バランスのとれた食事を摂るなどの免疫力を下げない習慣をつけることも大切ですが、現実的に難しい人も多いはず。はしか対策はワクチン接種が最善策といえます」(阿保氏)
平成2年4月2日以降に生まれた人は、小学校入学前までに合計2回のワクチン接種を受けるように勧められているが、それよりも前に生まれた人が受けた、はしかの定期接種は1回のみ。
現在、日本ではしかにかかっている20代後半〜30代は、はしかに感染した経験がなく、ワクチンの定期接種も1回のみという人がほとんど。流行している年齢層の傾向とも合致しているようだ。
「成人でも予防接種を受けることは可能です。ワクチン接種の回数が少なければ、はしかに対する免疫は弱くなるので、一度もはしかにかかったことがない人は、予防接種を受ける必要があります。はしか対策は、まず発症の予防をすることが重要です」(同)
予防接種をしても、10年ほどたつとはしかの免疫が低下するともいわれているので、自分に免疫があるかどうかわからない場合は、医療機関ではしかの血液検査を受けることもできるとのこと。
「実は、妊娠可能女性の場合は、各自治体によって風疹とはしかの混合ワクチンを指すMRワクチンを無料、もしくは助成金の補助を受けられる制度があります。ぜひそうした制度をうまく活用して、はしかに備えましょう」(前出・笹倉氏)
また、多くの人が予防接種を受けることで、日本でのはしかの大流行は防げる、と笹倉氏。今後、はしかの流行はさらに拡大するのか、沈静化に向かうのか……大人たちの“予防意識”がそのカギを握っている。
(真島加代/清談社)
阿保義久(あぼ・よしひさ)
1993年東京大学医学部卒業。その後東京大学医学部附属病院第一外科、腫瘍外科、血管外科などの勤務を経て、2000年に北青山Dクリニックを開設。『尊厳あるがん治療 CDC6 RNAi療法』(医学舎)、『下肢静脈瘤が消えていく食事』(マキノ出版)など著書多数。
・北青山Dクリニック
笹倉渉(ささくら・わたる)
私立藤田保険衛生大学医学部を卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院麻酔科助教、北部地区医師会病院麻酔科科長などの勤務を経て、2016年9月にMYメディカルクリニックを開設。クリニックでは内科・外科を担当し「安心・癒し・快適」なクリニックづくりを目指す。
・MYメディカルクリニック
ゴールデンウィーク前後から流行が騒がれている「はしか」。3月の沖縄での感染報告を中心に患者が急増したのち、現在は愛知県や東京都などで感染例が報告されている。はしかは、子どもに比べて大人のほうが重症化しやすいといわれ、特に妊娠中の発症は流産などのさまざまなリスクがあるという。そこで、大人の「はしか」が重症化しやすい理由や、その予防策などについて医師に聞いた。
■例年の5倍超え! 2018年に猛威をふるう「はしか」
各地ではしかの感染報告が寄せられている今、なぜ全国的に流行しているのだろうか。
「今回の大流行のはじまりは、沖縄に来た台湾人旅行者でした。それを皮切りに、沖縄県内で感染が広まってしまった理由のひとつは、春休みと時期が重なった点にあります。はしかウイルスは、インフルエンザウイルスの約10倍の感染力があるので、最初の感染者が観光客として巡った先々で拡散していった可能性も高いです」
そう話すのは、MYメディカルクリニック院長・笹倉渉氏。また、笹倉氏によれば、はしかの初期症状は風邪と酷似しているため、診断が遅れた可能性もあるという。
先日、沖縄では新たな感染報告がなく終息に向かっているという発表があったが、ゴールデンウィーク前後に流行のピークを迎えた同県では、旅行のキャンセルが相次ぎ、多額の損害が出た。
「沖縄の場合、一極に人が集中する場所があまりなかったことが不幸中の幸いです。やはり、空気感染が広がりやすい環境は人混みなので、東京のように人がたくさん集まる場所や電車利用者が多い地域の場合は、さらに感染が広がる可能性があります」(同)
■39度以上の高熱で命の危険も
国立感染症研究所の報告によれば、もっとも多く感染しているのは30〜39歳の32%、次いで20〜29歳で24%(2018年5月16日現在)。いわゆる成人層が多く発症していることがわかっている。北青山Dクリニック院長・阿保義久氏によると、大人のはしかは重症化しやすく、入院するケースも少なくないという。
「この年齢層の人がはしかに感染すると、10日前後で発熱や咳、鼻水など風邪に似た症状があり、その状態が2〜3日続いたのち38〜39度以上の高熱と発疹があらわれます。はしかの高熱による苦痛は命の危険を感じるほど重症化することがあり、そのうち40%ほどの患者が入院を余儀なくされます」
高齢者など、免疫力が低下している場合は中耳炎や肺炎、脳炎に進展して1000人に1人が死に至るとても怖い病なのだ。また、妊娠中の女性は流産のリスクもあるため、さらに注意が必要になるという。
「妊娠中にかかると、流産や早産をきたす可能性があります。妊娠中は予防接種を受けることができないので、ワクチン接種を受けたことがなかったり、はしかにかかった経験がないという妊婦さんは、現在のような流行時には外出を控え、人混みを避けるようにしてください」(同)
はしかは非常に感染力が強く、免疫がない場合は100%発症する、と阿保氏。感染者のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスによって感染する飛沫感染や、空気中にあるはしかウイルスを吸い込んでの感染など、人から人へと難なく感染していくという。
では、重症化しやすい大人と比べて、子どもの場合は軽い症状で済むのだろうか。
「たしかに、一般的には大人のほうが重症化しやすいといわれています。仮説ではありますが、子どもと大人の免疫システムの違いが症状の重さに影響しているのではないか、と推測されます。ただし、子どもが発症した場合も、高熱が出て命にかかわることがあるので、油断は禁物です」(同)
患者の年齢にかかわらず、重症化を防ぐには発症後の対応や治療がポイントとなるそう。はしかには、特異的な治療薬がないため、症状が出てからは解熱剤の適正利用が基本的な治療法となるようだ。
「はしかの感染が疑われる場合は、病院に行き、速やかに免疫グロブリン製剤を投与すれば症状を抑えられる可能性がありますが、免疫力が極めて低い患者が対象となるので、あまり現実的とはいえない治療法です。医療機関では症状に応じた対処療法薬を利用します。38度以上の高熱時には解熱剤を処方されることが多いのですが、解熱剤で熱を下げすぎると、免疫力が低下し回復が遅れてしまいます。免疫力を高めるためには、解熱剤の適正利用を心がけてください」(同)
発熱時の体温は37〜38度程度の適度な高熱を維持するのが理想とのこと。ツラいからといって、やみくもに熱を下げてはならないようだ。また、高熱で汗をかいたときの水分補給や、おかゆ、うどんなど消化によい食事をする、といった通常の発熱時と同じ対応のほかに、部屋の温度や湿度にも気を配る必要があるそう。
「室温は20〜25度、湿度50〜60%が適切な環境です。また、発汗後の衣服はこまめに交換しましょう。もちろん、外出はせず、はしかにかかったことのない人や予防接種を受けていない人との接触は避けてください。感染を広げない工夫が必要です」(同)
周囲に感染する期間は、症状が発生する1日前(発疹出現の3〜5日前)から、発疹消失後4日前後まで(解熱後3日程度)とされている。症状発生前は難しいかもしれないが、少なくとも発熱後の外出は避ける必要がありそうだ。
「発疹が消失して4日ほど経過し、かつ解熱後3日がたてば完治といえるでしょう。ちなみに、発熱、発疹などの主症状は7〜10日で回復しますが、免疫力が回復するには1カ月ほど要すると考えられています」(同)
笹倉氏によれば、医療機関によっては待合室感染を防ぐために、はしかの疑いがある患者の診察を受け付けていないケースもあるそうなので、事前の連絡は必須だ。
■はしかのワクチン接種が、沈静化のカギ
感染力が強く、つらい症状に悩まされるはしか。未然に防ぐには、2回のワクチン接種による免疫強化が有効な対策になるという。
「はしかの予防接種によって95%以上の人には免疫がつき、発症を抑えることができます。はしか流行時には人混みを避け、日頃から十分な睡眠や適度な運動、バランスのとれた食事を摂るなどの免疫力を下げない習慣をつけることも大切ですが、現実的に難しい人も多いはず。はしか対策はワクチン接種が最善策といえます」(阿保氏)
平成2年4月2日以降に生まれた人は、小学校入学前までに合計2回のワクチン接種を受けるように勧められているが、それよりも前に生まれた人が受けた、はしかの定期接種は1回のみ。
現在、日本ではしかにかかっている20代後半〜30代は、はしかに感染した経験がなく、ワクチンの定期接種も1回のみという人がほとんど。流行している年齢層の傾向とも合致しているようだ。
「成人でも予防接種を受けることは可能です。ワクチン接種の回数が少なければ、はしかに対する免疫は弱くなるので、一度もはしかにかかったことがない人は、予防接種を受ける必要があります。はしか対策は、まず発症の予防をすることが重要です」(同)
予防接種をしても、10年ほどたつとはしかの免疫が低下するともいわれているので、自分に免疫があるかどうかわからない場合は、医療機関ではしかの血液検査を受けることもできるとのこと。
「実は、妊娠可能女性の場合は、各自治体によって風疹とはしかの混合ワクチンを指すMRワクチンを無料、もしくは助成金の補助を受けられる制度があります。ぜひそうした制度をうまく活用して、はしかに備えましょう」(前出・笹倉氏)
また、多くの人が予防接種を受けることで、日本でのはしかの大流行は防げる、と笹倉氏。今後、はしかの流行はさらに拡大するのか、沈静化に向かうのか……大人たちの“予防意識”がそのカギを握っている。
(真島加代/清談社)
阿保義久(あぼ・よしひさ)
1993年東京大学医学部卒業。その後東京大学医学部附属病院第一外科、腫瘍外科、血管外科などの勤務を経て、2000年に北青山Dクリニックを開設。『尊厳あるがん治療 CDC6 RNAi療法』(医学舎)、『下肢静脈瘤が消えていく食事』(マキノ出版)など著書多数。
・北青山Dクリニック
笹倉渉(ささくら・わたる)
私立藤田保険衛生大学医学部を卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院麻酔科助教、北部地区医師会病院麻酔科科長などの勤務を経て、2016年9月にMYメディカルクリニックを開設。クリニックでは内科・外科を担当し「安心・癒し・快適」なクリニックづくりを目指す。
・MYメディカルクリニック
沖縄を発端に、はしか(麻疹=ましん)の流行が話題を集めている。人の移動の多いゴールデンウィークを経て、全国的な感染の拡大の懸念は強まる一方。でも「あれ?」と思っている人も多い。「はしかの注射は、子どもの頃にしたんじゃなかったっけ……?」。
日本で、子どもを対象とした、はしかワクチンの定期的な予防接種が始まったのは1978年。当初は、1回だけ接種すれば有効と考えられていた。
しかし、1回の接種では免疫がつかない人が存在することが判明。2006年からは、1歳時と小学校入学前1年間の幼児に2回接種が行われるようになったという経緯がある。
つまり、そもそも接種を受けておらず、はしか免疫を持っていない40代以上。これに加えて、予防接種を受けたのに効果がないという20代後半~30代が数多くいるのだ。
とはいえ、はしかは「はしかのようなもの」の慣用句があるほどメジャーな病気。さほど心配するものでもないのではないかと思うだろう。確かに、はしかで死亡に至る事例は少ない。けれども、症状は重い、合併症による死亡例もある。また妊娠中の女性の場合、流産の危険性もあるという。
そして、感染力も爆発的だ。免疫のない集団の中に、はしかの発症者がいた場合、周囲の12~14人が感染するといわれている。インフルエンザの場合、1~2人といわれるから、電車の中に、はしかの感染者がいたりすると大変なことになる。
今回、沖縄での大流行がゴールデンウィーク前だったことから、注目度は大きかった。しかし、国立感染症研究所のサイトによれば、3月に沖縄を訪れた台湾人がはしかと診断された後、4月には愛知県で沖縄を旅行した男性が、はしかと診断されたとしている。
つまり、すでに感染は各地に拡大しているのかもしれない。
毎年、インフルエンザの流行時期になると、どう見てもインフルエンザなのに出勤して患者を増やす困った人が話題になる。はしかは、それ以上に迷惑。病気の時は、ちゃんと家で寝ておいてもらいたいものだ。
(文=是枝了以)
沖縄を発端に、はしか(麻疹=ましん)の流行が話題を集めている。人の移動の多いゴールデンウィークを経て、全国的な感染の拡大の懸念は強まる一方。でも「あれ?」と思っている人も多い。「はしかの注射は、子どもの頃にしたんじゃなかったっけ……?」。
日本で、子どもを対象とした、はしかワクチンの定期的な予防接種が始まったのは1978年。当初は、1回だけ接種すれば有効と考えられていた。
しかし、1回の接種では免疫がつかない人が存在することが判明。2006年からは、1歳時と小学校入学前1年間の幼児に2回接種が行われるようになったという経緯がある。
つまり、そもそも接種を受けておらず、はしか免疫を持っていない40代以上。これに加えて、予防接種を受けたのに効果がないという20代後半~30代が数多くいるのだ。
とはいえ、はしかは「はしかのようなもの」の慣用句があるほどメジャーな病気。さほど心配するものでもないのではないかと思うだろう。確かに、はしかで死亡に至る事例は少ない。けれども、症状は重い、合併症による死亡例もある。また妊娠中の女性の場合、流産の危険性もあるという。
そして、感染力も爆発的だ。免疫のない集団の中に、はしかの発症者がいた場合、周囲の12~14人が感染するといわれている。インフルエンザの場合、1~2人といわれるから、電車の中に、はしかの感染者がいたりすると大変なことになる。
今回、沖縄での大流行がゴールデンウィーク前だったことから、注目度は大きかった。しかし、国立感染症研究所のサイトによれば、3月に沖縄を訪れた台湾人がはしかと診断された後、4月には愛知県で沖縄を旅行した男性が、はしかと診断されたとしている。
つまり、すでに感染は各地に拡大しているのかもしれない。
毎年、インフルエンザの流行時期になると、どう見てもインフルエンザなのに出勤して患者を増やす困った人が話題になる。はしかは、それ以上に迷惑。病気の時は、ちゃんと家で寝ておいてもらいたいものだ。
(文=是枝了以)
日々忙しく過ごす有名人は、知らないうちに大病を患っていることがある。
元テレビ東京アナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍している大橋未歩は2013年1月に脳梗塞という大病を経験。大橋アナは18年4月1日、「女性自身」(光文社)のWEB版に掲載されたインタビューにて、脳梗塞になった際の知られざるエピソードを語っている。
それによると、寝る前に顔を洗っている時に感覚異常と言語障害が起こり、家族が異常に気づいて救急車を呼んで病院に搬送。検査後に医師から「脳が4カ所死んでいる」と言われたという。幸い致命的な部位ではなかったため後遺症もなく助かったというが、それ以降、人生についていろいろと考えるようになったと明かしている。
「大橋さんが発症したのは若年性脳梗塞といわれるものですが、最近30代で発症する人が増えているといいます。大橋さんは10年の『極嬢ヂカラ』(テレビ東京系)で人間ドックを受けた際、首に動脈硬化があり、『脳梗塞に気をつけて』と忠告を受けている過去があります。今は体内にステントという血管拡張のための金属が入っており、再発の可能性は低いそうですが、もし部位が違っていたら……と、ゾッとしたことでしょうね」(テレビ局勤務)
テレビで病気が判明したといえば、弁膜症のために心臓手術を受けたファッションデザイナーのドン小西がいる。小西は12年11月放送の『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)の企画で人間ドックを受けた際、心臓の血液が逆流している状態の弁膜症だと判明。放っておけば死亡率9割を超える急性大動脈解離を引き起こすと医師から手術を勧められており、その年の年末に手術を受けている。小西は手術を終えた後「死を覚悟することですから、やっぱり怖かった。決めたはいいが、闘い。(番組に)出なきゃ良かった、と思ったり……。でも、今は感謝しています」と番組に感謝を表している。
また、最近ブログにて一歩間違ったら手遅れだったことを報告しているのがタレントのGENKINGだ。GENKINGは今年3月10日にブログを更新。それによると、9日に痛み止めを飲みながらロケをしていたが、ロケ終了後に歩けなくなり、救急搬送。すぐ手術を勧められたが福岡でイベントがあったため、またも痛み止めを処方してもらい仕事に参加したという。
GENKINGは1つめの病院で「急性胃腸炎」の診断を受け、2つめでは「便秘とポリープ」、3つめで血液検査とCTスキャンを行い「虫垂炎」と判明。ブログには「胃腸炎の薬のままだったら、破裂してたと3件目で言われ、怖いよね」とまさに九死に一生状態だったと報告。「血液の数値も異常で家で我慢してたら手遅れになってた」と綴っている。
「セカンドオピニオンの大切さを、身をもって教えてくれていますよね。本当に手遅れにならなくて良かったです」(芸能事務所勤務)
身体が資本の芸能人、あまり無理せず頑張ってほしいものだ。
日々忙しく過ごす有名人は、知らないうちに大病を患っていることがある。
元テレビ東京アナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍している大橋未歩は2013年1月に脳梗塞という大病を経験。大橋アナは18年4月1日、「女性自身」(光文社)のWEB版に掲載されたインタビューにて、脳梗塞になった際の知られざるエピソードを語っている。
それによると、寝る前に顔を洗っている時に感覚異常と言語障害が起こり、家族が異常に気づいて救急車を呼んで病院に搬送。検査後に医師から「脳が4カ所死んでいる」と言われたという。幸い致命的な部位ではなかったため後遺症もなく助かったというが、それ以降、人生についていろいろと考えるようになったと明かしている。
「大橋さんが発症したのは若年性脳梗塞といわれるものですが、最近30代で発症する人が増えているといいます。大橋さんは10年の『極嬢ヂカラ』(テレビ東京系)で人間ドックを受けた際、首に動脈硬化があり、『脳梗塞に気をつけて』と忠告を受けている過去があります。今は体内にステントという血管拡張のための金属が入っており、再発の可能性は低いそうですが、もし部位が違っていたら……と、ゾッとしたことでしょうね」(テレビ局勤務)
テレビで病気が判明したといえば、弁膜症のために心臓手術を受けたファッションデザイナーのドン小西がいる。小西は12年11月放送の『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)の企画で人間ドックを受けた際、心臓の血液が逆流している状態の弁膜症だと判明。放っておけば死亡率9割を超える急性大動脈解離を引き起こすと医師から手術を勧められており、その年の年末に手術を受けている。小西は手術を終えた後「死を覚悟することですから、やっぱり怖かった。決めたはいいが、闘い。(番組に)出なきゃ良かった、と思ったり……。でも、今は感謝しています」と番組に感謝を表している。
また、最近ブログにて一歩間違ったら手遅れだったことを報告しているのがタレントのGENKINGだ。GENKINGは今年3月10日にブログを更新。それによると、9日に痛み止めを飲みながらロケをしていたが、ロケ終了後に歩けなくなり、救急搬送。すぐ手術を勧められたが福岡でイベントがあったため、またも痛み止めを処方してもらい仕事に参加したという。
GENKINGは1つめの病院で「急性胃腸炎」の診断を受け、2つめでは「便秘とポリープ」、3つめで血液検査とCTスキャンを行い「虫垂炎」と判明。ブログには「胃腸炎の薬のままだったら、破裂してたと3件目で言われ、怖いよね」とまさに九死に一生状態だったと報告。「血液の数値も異常で家で我慢してたら手遅れになってた」と綴っている。
「セカンドオピニオンの大切さを、身をもって教えてくれていますよね。本当に手遅れにならなくて良かったです」(芸能事務所勤務)
身体が資本の芸能人、あまり無理せず頑張ってほしいものだ。
3月11日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、西川史子の激やせした姿がネット上を騒然とさせた問題。ニュースメディア各所がさまざまな報道をして西川の容態などを推測しているが、ついにこの件について爆笑問題がラジオで触れた。
『サンデー・ジャポン』での西川は誰が見ても頬がこけた“激やせ状態”で、ネット上では「何かの病気なの?」「不安になるほど痩せている」「声に力もないし重病かもしれない」と心配の声が続出。実際西川はこれまでに16年の5月、12月、17年の8月に急性胃腸炎で入院した過去もあり、その間に激やせした姿を見せていた。
しかし以前、激やせした時は番組内で触れられたこともあったため、今回のあからさまな激やせに誰も触れていなかったことが、心配をより強めることに。“触れてはいけない病気かも”と思われたようだ。
「3月14日放送のラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、爆笑問題の太田光が沢田幸二アナウンサーのラジオ番組に言及。同ラジオでは毒舌でお馴染みの沢田に言わされる形で、若い女性が“激やせで頬がこけて骸骨のような顔になった西川史子が、なんと桂歌丸にそっくりになってしまった今日このごろ”としゃべったようなのです。太田はこれを大笑いしながら話し、田中裕二も『両方にダメ』『ホントにすごいなぁ』と呆れ笑いをしていました。西川の激やせを笑い話にできるということは、みんなが思っているほど深刻な問題ではないのかもしれません」(芸能ライター)
西川は自分の体形の変化に疎いようで、自身が痩せていっていることに気づいていないだけの可能性もある。
「16年11月、自身の激やせニュースを見て西川は病院に行ったそうです。ネットで“がん説”をささやかれて心配になったらしいのですが、胃カメラまでやって何も問題がないと判明。西川はダイエット疑惑も否定し、単純に年を取って食が細くなったと痩せた理由を明かしていました。18年は再婚について前向きな発言をし、交際相手とデートしていることなど幸せな私生活を語っているため、何も心配はいらなそうですね」(同)
次回の18日放送の『サンデー・ジャポン』で西川は激やせに触れるのだろうか。注目したい。
「発達障害も悪くないよ、って、いまのアタシは思っています。だからこの本を描けたし、それって幸せなことですよね」
コミックエッセイ『奥様は発達障害』(講談社)を著した、さかもと未明さんの声は明るかった。漫画家として、あるいは人気コメンテーターとして華々しく活躍していたさかもとさんだが、2007年に膠原(こうげん)病と診断され、ヘルパーの助けを借りなければ日常生活も送れなくなった。さらに09年には、自身が長らく「発達障害」とともに生きてきたことを知る。
より正しくいうなら「ADHDと(注意欠陥多動性障害)とAS(アスペルガー症候群)を併発した発達障害」だが、その診断は、さかもとさんにとって福音のようなものだった。考えても考えてもわからなかった生きづらさの理由が、氷解していったからだ。医師からの説明に加えて本を読むなどして勉強を重ね、「なんか発達障害について知るほど、どんどん楽になる……」と思うようになる。
■この苦しさを、みんなにわかってもらいたい!
物心ついたころから、さかもとさんは両親とソリが合わず、同年代の友達からは仲間外れにされていた。中高時代も常に浮いた存在で、病院でうつ病と診断されたこともある。そのときの苦悩や葛藤は、さかもとさんが初めて障害をカミングアウトした著書『まさか発達障害だったなんて』(星野仁彦との共著、PHP研究所)に詳しい。
「『まさか発達~』を書いたときは、アタシ自身が、まだあがいていました。この苦しさを、みんなにわかってもらいたい! じゃないと生きていけない! って。描くことで、救われたかったんです。でも15年に川島なお美さんをはじめ、アタシが病気で何もできなくなったときに励ましてくれた友人たちが立て続けに亡くなって……。彼女たちの分もがんばらなきゃ、と思いました。それで、同じく生きづらいと思っている人たちに希望を持ってもらえるような本を描こうと決めたんです」
その背景には、現在のパートナーの存在がある。といっても、“難病とけなげに闘う妻と、献身的に支える夫”を想像すると、それは鮮やかに裏切られる。『奥様は~』には2人の出会いから現在の結婚生活までが収められているが、一般的な夫婦像から大きく外れたエピソードの連続。しかしそれこそが、さかもとさん夫婦のスタイルである。
「結婚して、『あ、ここがアタシの居場所だ』と思えたから、この本を描き下ろせたのだと思っています。夫は、『過去は過去。君はこれから幸せになるんだから、忘れなさい』と言ってくれます。両親との関係を見直すことができたのも、夫がいてくれるから。長い時間をかけて、いろんなことが積もりに積もって、ひとりでは受け止めきれなくなっていたので、とてもありがたかったです」
■“JAL事件”の真相
しかし、さかもとさんも、発達障害と診断されて、すんなりこの境地に至れたわけではない。検査を受ける際、病院側の対応に納得がいかずパニックに陥り、自力で帰れなくなって、警察のお世話になったこともある。12年、搭乗していた飛行機の中で赤ちゃんの泣き声にガマンができず極端な行動に出た件については、同書の中でも“JAL事件”として振り返っている。
赤ちゃんの母親に「その子はもう少し大きくなるまで、飛行機に乗せないほうがいいと思います!」と告げたうえで、「私もうガマンできない! 降りる!」と機内を走り回った“事件”は世間で大きく物議を醸したため、記憶している読者も少なくないだろう。しかし背景に発達障害と、その症状のひとつとしての聴覚過敏があることは報道されなかった。
「こうやってパニックを起こしちゃう人、アタシのほかにもいると思うんですけど、本人も騒ぎたくて騒いでるわけじゃないというのは、もっと知られてもいいと思います。でもアタシ、パニックを起こして通路を走ったことなどは申し訳ないと思っていますが、小さいお子さんはできるだけ飛行機に乗せないほうがいいという意見は変わっていないんですよ。ただ、伝え方がよくなかったですね。子どものころからコミュニケーション障害があって、自分が正しいと思うことを主張しても誰も聞いてくれないという経験はしてきたんですけど、同じことをしてしまいました」
■発達障害であることは、カミングアウトしたほうがラク
さかもとさんを診断した星野仁彦医師は自身も発達障害で、『発達障害に気づかない大人たち』(祥伝社)などの著書がある。星野医師のもとには「“大人の発達障害”かもしれない」と悩む人が全国から診察を受けにくる。その多くはさかもとさん同じく、自身の障害を知らなかったがために、ずっと生きづらさを抱えてきた人たちだ。そこでさかもとさんにこんな質問をしてみたーー子どものころに自分が発達障害だと知っていたかったですか?
「知っていたら、早いうちに、自分の人生との折り合いがついていたでしょうね。いまとは、まったく別の人生だった可能性もあります。発達障害の子どもに特化した教育を受けて突出した部分を伸ばしてもらったら、もしかしたら科学者とか数学者とかになっていたかも。絵の分野に進んだとしても、商業デザイナーやポップアートを選んでいて、“さかもと未明”にはなっていなかったんじゃないかなぁ。アタシが描いてきたものは、人に振り向いてもらいたくてさまよっていた、孤独や苦痛の果てに生まれたものなので、発達障害があるから、アタシは“さかもと未明”になったともいえるんです」
幼少期に知能検査をして発達障害だとわかれば、それは「特別な教育を受ける権利がある子」だと見なされる……米国ではすでに実施されているという教育方針に、さかもとさんは強い共感を示す。
「そのうえで、適切な職業を選択できるようになったらいいですよね。現状では、職場で孤立して就労が続けられなくなったり、それで引きこもりになったりという発達障害者が多いそうです。発達障害への理解が進めばそれも避けられるし、特殊な才能で社会に貢献できるようになると思うんです。アタシはいまでこそ『マルチに活躍されていますね』と言われますが、ほかの仕事がまったくできなかっただけ。企業に就職したこともありますが、電車に乗るのが怖くて会社にたどり着けないし、なんとか出勤できても、聴覚過敏でOA機器の音に耐えきれなくて……3カ月で辞めました」
大きく紆余曲折しながらも、「幸せ」といえる現在にたどり着いたさかもとさんは、最後に、発達障害で悩む人、もしかしたら自身や家族がそうかもしれないと思っている人に、次のようなメッセージを贈る。
「アタシは、発達障害であることは、カミングアウトしたほうがラクだと思っています。“病気も借金も、隠すほど重くなる”という言葉があるように、自分から公表すれば、重くならずに済みます。アタシは膠原病で体が不自由になって、それまでできていたことが全然できなくなったんです。手も曲がっちゃったし、一時期は立つこともできませんでした。でも人間って、そういう状況にも慣れるんですよ。できないことはできないのだと受け止めて、やらないか、人にお願いすればいい。発達障害もそれと同じで、深刻になることなく生きていけると知ってほしいです」
(三浦ゆえ)
Ad Plugin made by Free Wordpress Themes