ナプキンより快適 !? 「月経カップ」4カ国4種類を、5年間の使用経験から比較解説!

m-cup1L フランスではスーパーマーケットでも売られているほど一般的で、2017年には初の日本製カップも登場。生理用品を買えないケニアの貧困女子学生も、国際NPOから月経カップの寄付を受けて通学が可能になるなど、最新の生理用品として、国際的に支持を広げています。

 筆者も、12年から月経カップ派に。そこから5年間、使い捨て生理用品をただの一度も買っていません。それまでは、1回の生理で約12個500円分のナプキンを使っていました。ですから、その後、約3万円の出費を浮かせ、ナプキンなんと720個分のゴミ減量も果たしたことになります。いろんな意味で生理が楽です。

 けれども、月経カップは、生理用品界ではまだ無名の新チーム。世界各国から数十種類ものカップがデビューしているのに、「1つ試したけど合わなかった!」「選び方がわからない!」と、運命のカップに出会えていない方をお見かけします。

 そこで、月経カップ歴5年の筆者が、4カ国代表4種類のカップを比べて、選び方を考えてみました!

 

m-cup2L

 まずは、サイズ。 メーカーごとのサイズの違いが、見るからにわかっていただけると思います。

 同じ種類のカップでも、違うサイズを展開している場合があります。写真は、スクーンカップのサイズ1(左)/サイズ2(右)の比較です。

m-cup3

 17年11月現在、サイズ展開は次の通りです。
・ビーカップ(フランス/日本未発売)……全3サイズ
・ルネット(フィンランド/日本未発売)……全2サイズ
・ローズカップ(日本)……1サイズのみ
・スクーンカップ(アメリカ/日本でも販売中)……全2サイズ

 自分に合うサイズを選ぶには、次の項目をチェックし、当てはまるものが多いほうを選ぶといいでしょう。

【小さめサイズ向き】
□経血量が少ない
□身長が低い
□経膣分娩の経験がない
□運動量や筋肉量が多い

【大きめサイズ向き】
□経血量が多い
□身長が高い
□経膣分娩の経験がある
□運動量や筋肉量が少ない

 迷った方は、「多い日は大きめ、少ない日は小さめ」と使い分けることもできます。

 なお、装着したカップのサイズが自分に合っているかどうかは、次のような項目をチェックすることでわかります。

【小さすぎる場合】
□漏れやすい
□すぐにいっぱいになってしまう
□奥に行きすぎる(※この場合、かがんで軽くいきむとカップが下りてきます)

【大きすぎる場合】
□膣内でカップがうまく開かない
□歩行や排便の際にゴツゴツした感じがする
□装着時に痛みや不快感がある
□明らかに頻尿がちになる

m-cup4L

 持ち手にもいろいろあります。長い、短い、伸びる、伸びない……。写真は、ローズカップ(左)とスクーンカップ(右)の比較です。ローズカップの細く短い持ち手を、「快適!」と思う人もいれば「全然つまめなくて不安」と思う人もいます。スクーンカップの先細りでビヨンビヨン伸びる持ち手を、「ひっぱりやすい〜」と思う人もいれば「伸びるばかりで全然下りてこない!」と思う人もいます。

 どちらの持ち手がいいかは、次の項目をチェックし、当てはまるものが多いほうを選ぶといいでしょう。

【長くしっかりした持ち手が向いている人】
□月経カップ初心者で、うまく出せるか不安
□(タンポン使用経験者は)外に糸が出るタンポンが好みだった
□装着してみて、持ち手が気にならない

【短く目立たない持ち手が向いている人】
□月経カップに慣れていて、いきんで出す感覚がわかる
□(タンポン使用経験者は)外に糸が出ないタンポンが好みだった
□装着してみて、持ち手に不快感がある

 なお、今回は入手できず比較対象としていませんが、持ち手がしっぽ状になっていないものもあります。持ち手がリング形になっているドイツ製のメルーナカップ(日本でも販売中)や、持ち手がまったくついていないフランス製のルネアル(日本未発売。フランス国内の薬局で販売)などです。

 また、メーカーとしてはオススメしない方法でしょうが、使用に慣れた後、持ち手を自分でハサミで切って調整する人もいるようです。

m-cup5L

 写真は、月経カップを上から見て、フチの部分を比べたもの。フチの厚みが違うのがわかっていただけるでしょうか?

 フチの部分が厚くしっかりしているか、薄くやわらかいかは、カップによって違います。筆者が触ってみた感覚ですが、4種類の中ではビーカップが最も柔らかく、続いてルネット→スクーンカップ→ローズカップの順でしっかりした感触になっていきます。

 どちらがいいかは、次の項目でチェックしてください。

【薄くやわらかいフチが向いている人】
□月経カップ初心者で、うまく入れられるか不安
□運動量が少ない
□漏れにくさより装用感重視

【厚くしっかりしたフチが向いている人】
□月経カップに慣れており、やわらかいタイプの開きにくさに不満がある
□運動量が多い
□装用感より漏れにくさ重視

m-cup6

 また、フチ部分に漏れ防止ガードが付いているかどうかもチェックポイントになります。写真はローズカップです。筆者の知る限り、ガード付きの元祖はリリーカップ(フランス製/日本未発売)だと思います。

 フチを内側に折り返したようなガード部分を付けることで、より漏れにくくなりますが、半面、内側のこすり洗いが難しくなるというデメリットも。また、フチがやわらかいタイプが好みの人には、ガード付きを入れる時のゴツゴツ感は向かないでしょう。

 ただ、いずれにせよ、一度定位置に装着してしまえば、フチの部分は硬くても柔らかくても気にならなくなる場合が多いです。

m-cup7

 ……ということで、以上、サイズ/持ち手/フチ、3つのポイントで4種類を比べてきました。

 ちなみに筆者個人は、基本的にルネット、量が少なくなるとスクーンカップ、おなかが張っていたりして小さいカップにしたいときはローズカップ、というふうに使い分けをしています。良いカップと悪いカップがあるのではなく、合うカップと合わないカップがあるのだと思います。

 日本において、医薬品医療機器法に基づく認可が下りたカップは、まだ3種類(スクーンカップ、ローズカップ、メルーナカップ/17年11月現在)。これから先、より多くの人により多くの選択肢が与えられるように、そしてあなたがより快適な生理期間の過ごし方に出会えるように、願っています。
(牧村朝子)

ナプキンより快適 !? 「月経カップ」4カ国4種類を、5年間の使用経験から比較解説!

m-cup1L フランスではスーパーマーケットでも売られているほど一般的で、2017年には初の日本製カップも登場。生理用品を買えないケニアの貧困女子学生も、国際NPOから月経カップの寄付を受けて通学が可能になるなど、最新の生理用品として、国際的に支持を広げています。

 筆者も、12年から月経カップ派に。そこから5年間、使い捨て生理用品をただの一度も買っていません。それまでは、1回の生理で約12個500円分のナプキンを使っていました。ですから、その後、約3万円の出費を浮かせ、ナプキンなんと720個分のゴミ減量も果たしたことになります。いろんな意味で生理が楽です。

 けれども、月経カップは、生理用品界ではまだ無名の新チーム。世界各国から数十種類ものカップがデビューしているのに、「1つ試したけど合わなかった!」「選び方がわからない!」と、運命のカップに出会えていない方をお見かけします。

 そこで、月経カップ歴5年の筆者が、4カ国代表4種類のカップを比べて、選び方を考えてみました!

 

m-cup2L

 まずは、サイズ。 メーカーごとのサイズの違いが、見るからにわかっていただけると思います。

 同じ種類のカップでも、違うサイズを展開している場合があります。写真は、スクーンカップのサイズ1(左)/サイズ2(右)の比較です。

m-cup3

 17年11月現在、サイズ展開は次の通りです。
・ビーカップ(フランス/日本未発売)……全3サイズ
・ルネット(フィンランド/日本未発売)……全2サイズ
・ローズカップ(日本)……1サイズのみ
・スクーンカップ(アメリカ/日本でも販売中)……全2サイズ

 自分に合うサイズを選ぶには、次の項目をチェックし、当てはまるものが多いほうを選ぶといいでしょう。

【小さめサイズ向き】
□経血量が少ない
□身長が低い
□経膣分娩の経験がない
□運動量や筋肉量が多い

【大きめサイズ向き】
□経血量が多い
□身長が高い
□経膣分娩の経験がある
□運動量や筋肉量が少ない

 迷った方は、「多い日は大きめ、少ない日は小さめ」と使い分けることもできます。

 なお、装着したカップのサイズが自分に合っているかどうかは、次のような項目をチェックすることでわかります。

【小さすぎる場合】
□漏れやすい
□すぐにいっぱいになってしまう
□奥に行きすぎる(※この場合、かがんで軽くいきむとカップが下りてきます)

【大きすぎる場合】
□膣内でカップがうまく開かない
□歩行や排便の際にゴツゴツした感じがする
□装着時に痛みや不快感がある
□明らかに頻尿がちになる

m-cup4L

 持ち手にもいろいろあります。長い、短い、伸びる、伸びない……。写真は、ローズカップ(左)とスクーンカップ(右)の比較です。ローズカップの細く短い持ち手を、「快適!」と思う人もいれば「全然つまめなくて不安」と思う人もいます。スクーンカップの先細りでビヨンビヨン伸びる持ち手を、「ひっぱりやすい〜」と思う人もいれば「伸びるばかりで全然下りてこない!」と思う人もいます。

 どちらの持ち手がいいかは、次の項目をチェックし、当てはまるものが多いほうを選ぶといいでしょう。

【長くしっかりした持ち手が向いている人】
□月経カップ初心者で、うまく出せるか不安
□(タンポン使用経験者は)外に糸が出るタンポンが好みだった
□装着してみて、持ち手が気にならない

【短く目立たない持ち手が向いている人】
□月経カップに慣れていて、いきんで出す感覚がわかる
□(タンポン使用経験者は)外に糸が出ないタンポンが好みだった
□装着してみて、持ち手に不快感がある

 なお、今回は入手できず比較対象としていませんが、持ち手がしっぽ状になっていないものもあります。持ち手がリング形になっているドイツ製のメルーナカップ(日本でも販売中)や、持ち手がまったくついていないフランス製のルネアル(日本未発売。フランス国内の薬局で販売)などです。

 また、メーカーとしてはオススメしない方法でしょうが、使用に慣れた後、持ち手を自分でハサミで切って調整する人もいるようです。

m-cup5L

 写真は、月経カップを上から見て、フチの部分を比べたもの。フチの厚みが違うのがわかっていただけるでしょうか?

 フチの部分が厚くしっかりしているか、薄くやわらかいかは、カップによって違います。筆者が触ってみた感覚ですが、4種類の中ではビーカップが最も柔らかく、続いてルネット→スクーンカップ→ローズカップの順でしっかりした感触になっていきます。

 どちらがいいかは、次の項目でチェックしてください。

【薄くやわらかいフチが向いている人】
□月経カップ初心者で、うまく入れられるか不安
□運動量が少ない
□漏れにくさより装用感重視

【厚くしっかりしたフチが向いている人】
□月経カップに慣れており、やわらかいタイプの開きにくさに不満がある
□運動量が多い
□装用感より漏れにくさ重視

m-cup6

 また、フチ部分に漏れ防止ガードが付いているかどうかもチェックポイントになります。写真はローズカップです。筆者の知る限り、ガード付きの元祖はリリーカップ(フランス製/日本未発売)だと思います。

 フチを内側に折り返したようなガード部分を付けることで、より漏れにくくなりますが、半面、内側のこすり洗いが難しくなるというデメリットも。また、フチがやわらかいタイプが好みの人には、ガード付きを入れる時のゴツゴツ感は向かないでしょう。

 ただ、いずれにせよ、一度定位置に装着してしまえば、フチの部分は硬くても柔らかくても気にならなくなる場合が多いです。

m-cup7

 ……ということで、以上、サイズ/持ち手/フチ、3つのポイントで4種類を比べてきました。

 ちなみに筆者個人は、基本的にルネット、量が少なくなるとスクーンカップ、おなかが張っていたりして小さいカップにしたいときはローズカップ、というふうに使い分けをしています。良いカップと悪いカップがあるのではなく、合うカップと合わないカップがあるのだと思います。

 日本において、医薬品医療機器法に基づく認可が下りたカップは、まだ3種類(スクーンカップ、ローズカップ、メルーナカップ/17年11月現在)。これから先、より多くの人により多くの選択肢が与えられるように、そしてあなたがより快適な生理期間の過ごし方に出会えるように、願っています。
(牧村朝子)

婦人科医に聞く、タンポン向き、ナプキン向きなのはどんな人? 布ナプキンは生理痛に効く?

 先日、ユニ・チャームと女性向け動画サイトC CHANNELが共同で制作したタンポンの動画広告が炎上。「生理中の女性とのデートは、トイレに頻繁に行かれて寂しい」といった男性の意見を紹介し、タンポンの購入を促す内容であったため、「なぜ生理用品を男性の都合で選ばないといけないのか」と批判のコメントがネット上で飛び交った。

 そもそも、なぜタンポンを使う女性は少ないのか? という点に今回は着目し、成城松村クリニックの院長、松村圭子先生にタンポンの使い方について伺った。

■思春期の女子には「タンポン」という選択肢がない

――私自身、初めてきちんとタンポンを使ってみたのがつい最近です。なぜ、多くの女性はタンポンを使うことに抵抗があるのでしょうか?

松村圭子先生(以下、松村) 膣に異物を挿入するわけですから、やはり「怖い」という思いがあるのだと思います。一方、ナプキンは膣の外で経血を吸収するので、お手軽感があります。わざわざ、怖いと思うものを使わないですよね。

――中学生の頃、友人にタンポンの使用について相談したことがあったのですが、彼女から「タンポンは子どもを産んだ後じゃないと使えないって、お母さんが言っていたよ」と返されました。娘にタンポンを使わせたくない母親は多いのでしょうか?

松村 それはあるのではないでしょうか。私の家庭もそんな感じでしたし、まず、子どもだとタンポンという選択肢がないですよね。それに、日本は欧米と比べると「遅れている」という言い方はよくないですが、性に関することに消極的ですよね。

――親が思春期の娘にタンポンを使わせたがらないのは、やはりセックス経験前ということも関係していますか?

松村 関係していると思います。膣に何かを挿入したことがないので。

――タンポンを膣に入れたときに違和感を覚えることがあるのはなぜでしょうか?

松村 タンポンは直径1cmほどです。個人差があるので一概には言えませんが、中高生でまだセックスの経験がないと、膣が狭かったり硬かったりして、タンポンを挿入する際に痛みを伴うことはあるかもしれません。

 また、「慣れ」も大きいです。女性器の構造を理解していないと正しい位置に挿入できないので、あちこちにタンポンが当たって刺激で痛むことがあります。膣の奥に神経はないので、正しい位置に入っていれば、痛みや違和感はありません。

――正しい位置がわからない方もいると思うのですが、手鏡などで確認して入れるべきですか?

松村 お風呂で手鏡に写して見てみると、よいと思います。イメージとしては、(上向きではなく)少し後ろ側に入れる感じです。

――先生自身は、タンポンは何歳くらいから使ってもいいと考えていますか?

松村 タンポンのサイズもバリエーションがあって、「初めてでも簡単」などと表記されているものもあります。だから、初潮を迎えたら使っていいと思います。

――タンポンのメリットとは何でしょう?

松村 長時間換えなくて済むところです。タンポンのサイズや経血の量にもよりますが、だいたい4~8時間は取り換えなくても大丈夫なので、長時間の会議や授業でも心配いりません。膣の中で経血を吸収してくれて空気に触れにくいため、ニオイも起こりづらいです。

 そして、ナプキンのように漏れやズレを気にしなくていいので、スポーツやレジャーの際も便利ですし、温泉やプールにも入れます。旅行の際もかさばらなくていい。メリットはたくさんあります。

――タンポン使用時、トイレの際に尿でヒモが濡れるのですが、どうすればいいですか?

松村 通常、尿は無菌ですが、やはりニオイが気になるので、トイレのたびに交換した方がよいとは思います。

――良い点ばかりのタンポンですが、使用の際に注意することはありますか?

松村 アプリケーターがついているので直接膣に触れるわけではありませんが、清潔な手で扱うことは大事ですね。そして、たまにタンポンを抜き忘れて「なぜかオリモノが臭う」と言って来院される方もいます。タンポンを抜き忘れたときのニオイは強烈で、診察室で抜いたときに部屋中に充満するほどです。

――「抜き忘れ」というと、紐がちぎれてしまっている状態でしょうか?

松村 いえ。きちんと紐は露出しているのですが、抜いたつもりで忘れているようです。紐がちぎれることはめったにありませんし、万が一ちぎれてしまっても、婦人科に来ればすぐに取れます。

――ナプキンは薄いものや吸収してすぐ表面がサラサラになるものなど、日々進化しています。タンポンは進化しているのでしょうか?

松村 アプリケーターがついて挿入しやすくなったというだけで、ほとんど進化はないと思います。というより、昔の人は脱脂綿を膣に詰めて処置していたので、それが吸収体に進化して紐がついただけのものです。タンポンなんて経血を吸収してくれればいいわけですから、進化の必要性がないんです。

――タンポン向き、ナプキン向きなのは、それぞれどういう人でしょうか?

松村 それは、好みとライフスタイルによって違うと思います。ハードな運動をする人や長時間トイレに行けないような仕事、経血量が多い人はタンポン向きです。逆に出血が少ないと、挿入の際に滑りが悪くなって、膣を傷つけてしまう恐れがあります。

 でも、タンポンのような異物を入れるのは嫌だなと思う方はナプキンでもよいですし、これは価値観の問題です。私自身は、タンポンを使う必要性を感じませんでした。思春期の頃に興味があって試したこともありましたが、量が多い方でもないし、面倒くささの方が勝ってしまったので。経血の量も個人差があり、だいたい一度の生理で20〜140mlの経血が排出されるといわれています。

――最近はオーガニック志向の人を中心に、布ナプキンも流行していますよね。

松村 ナプキンにかぶれやすい人は試してみてもいいと思いますが、やはりあれも面倒くさい。洗ったり、使用済みの布ナプキンを持ち歩いたりしないといけないし。それ以上のメリットがあると感じるなら、使ってもいいと思います。

――生理痛緩和に効果があるという話もありますが。

松村 それはエビデンスが出ていないので、本当にそうかはわかりません。実際良くなったという声もありますが、科学的根拠があるわけではありません。
(姫野ケイ)

松村圭子(まつむら・けいこ)
成城松村クリニック院長。広島大学医学部卒業。広島大学附属病院などの勤務を経て現職。若年層の月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を心がけている。著書に『やせてきれいになり性格までも美人になる 小麦オフな食べ方』(マイナビ)、『10年後もきれいでいるための 美人ホルモン講座』(永岡書店)など。

タンポンの広告動画が炎上! 「対人関係の不安を解消できることを伝えたかった」

 4月30日、ユニ・チャームと女性向け動画サイトC CHANNELが共同で制作したタンポンの広告動画がネット上で公開され、瞬く間に炎上した。動画内では、生理中の彼女とのデートで困ったという男性側の意見を紹介。「やたらとトイレに行くから待っている間が寂しい」「隣に座ろうとすると距離をとられる」「旅行の予定がキャンセルになった」などといったもので、「そんな時タンポンなら大丈夫」「旅行もデートもいつも通り楽しめる」といった内容で締めくくられている(現在、動画は削除済み)。

 この広告動画に対し、「まるで生理になる女性が悪いかのよう」「(タンポンを使っても)トイレに行く回数が劇的に減るわけではない」「なんで女性の生理用品に何を使うかが『彼氏』の意見中心?」といった批判的なコメントがネット上で飛び交っている。

 女性の味方と言える商品を販売しているはずのユニ・チャームが、女性を敵に回してしまったともとれる今回の事態。ユニ・チャーム側はどう考えているのか。同社広報担当に動画の制作意図を聞いたところ、次のような回答が返ってきた。

「生理中の不快感を軽減する生理用品の一つとしてタンポンを紹介するという目的でC CHANNELさんにご協力いただき、動画を制作いたしました。生理のときに女性が気になってしまう対人関係の不安を解消できることを伝える、という意味合いで制作をしたのですが、生理に悩む女性に負担を強いるような表現になったと判断しております。不快な思いをさせてしまったことに対しては、大変深くおわびしたいと思っております」

 筆者もつい最近、初めてタンポンを利用したが、ナプキンと比べると格段に動きやすく、ムレによる肌のかぶれを気にすることがないのはうれしい発見だった。しかし、「対人関係の不安解消」に関してはイマイチぴんとこない。タンポンを使用することにより動きやすい分、運動する際に快適という面はあるかもしれないが、生理痛や気分の落ち込みといった、生理によって引き起こされる症状が改善するわけではないし、旅行やプールに行く予定がある場合は、ピルで生理周期をズラす方法の方が、生理を意識せずに楽しめるのではないだろうか。

 また、多くの女性が指摘していたように、自分の体の生理現象への対処方法を男性の都合に合わせるという点に疑問を感じる。ユニ・チャームは7年前にもタンポンと恋愛に関する調査を行っており、「タンポン派はナプキン派よりも彼氏がいる率が2割高い」という結果を発表している。タンポンが便利だと実感して自らの意思で選択・利用しているならともかく、男性の都合に合わせてタンポンを使用することが、本当にモテや恋愛と関係あるのだろうか。

 女性にとって身近な存在であるはずなのに、いまだにタブー視の強い生理。特にタンポンは膣に挿入するので、抵抗を感じる人も少なくないのだろう。また、娘に対して「タンポンを使ってはダメ、ナプキンを使いなさい」と指導する母親の話も耳にしたことがある。そのような意識や、タンポンに対する抵抗を取り払うには、若い女性をターゲットにしたC CHANNELのような媒体で広告動画をアップすること自体は良い手段だったと思われる。

 しかし、動画制作中に違和感を覚える人は誰かいなかったのだろうか。ユニ・チャームの広報担当はこう語る。

「今回の企画は、テレビCMを手がけたスタッフではなく、C CHANNELさんのスタッフが中心となって『対人関係の不安を解消できる』ことを目的に制作したものです。企画内容自体が『男性にアンケートを取ってみた』というものなので、そこに反対意見を述べる人はおらず、その方向で走っていったという形です」

 今後の対策について、広報担当者は次のように説明した。

「広告動画に関していろいろとご意見をいただいております。対応といたしましては広告動画の削除をさせていただきました。今後、タンポンに限らず商品を発信する表現については、いっそう注意をして制作していきたいと思っております。また、『タンポンNavi』というサイトがありまして、こちらでも動画に関する謝罪文を記載させていただいたところです」

 男性の意見に従うことを薦めるのではなく、「今まで試したことはなかったけど、これならすぐに使いたい」と自ら思えるような、そんなメッセージをCMで伝えるのは難しいことだったのだろうか。
(姫野ケイ)

タンポンの広告動画が炎上! 「対人関係の不安を解消できることを伝えたかった」

 4月30日、ユニ・チャームと女性向け動画サイトC CHANNELが共同で制作したタンポンの広告動画がネット上で公開され、瞬く間に炎上した。動画内では、生理中の彼女とのデートで困ったという男性側の意見を紹介。「やたらとトイレに行くから待っている間が寂しい」「隣に座ろうとすると距離をとられる」「旅行の予定がキャンセルになった」などといったもので、「そんな時タンポンなら大丈夫」「旅行もデートもいつも通り楽しめる」といった内容で締めくくられている(現在、動画は削除済み)。

 この広告動画に対し、「まるで生理になる女性が悪いかのよう」「(タンポンを使っても)トイレに行く回数が劇的に減るわけではない」「なんで女性の生理用品に何を使うかが『彼氏』の意見中心?」といった批判的なコメントがネット上で飛び交っている。

 女性の味方と言える商品を販売しているはずのユニ・チャームが、女性を敵に回してしまったともとれる今回の事態。ユニ・チャーム側はどう考えているのか。同社広報担当に動画の制作意図を聞いたところ、次のような回答が返ってきた。

「生理中の不快感を軽減する生理用品の一つとしてタンポンを紹介するという目的でC CHANNELさんにご協力いただき、動画を制作いたしました。生理のときに女性が気になってしまう対人関係の不安を解消できることを伝える、という意味合いで制作をしたのですが、生理に悩む女性に負担を強いるような表現になったと判断しております。不快な思いをさせてしまったことに対しては、大変深くおわびしたいと思っております」

 筆者もつい最近、初めてタンポンを利用したが、ナプキンと比べると格段に動きやすく、ムレによる肌のかぶれを気にすることがないのはうれしい発見だった。しかし、「対人関係の不安解消」に関してはイマイチぴんとこない。タンポンを使用することにより動きやすい分、運動する際に快適という面はあるかもしれないが、生理痛や気分の落ち込みといった、生理によって引き起こされる症状が改善するわけではないし、旅行やプールに行く予定がある場合は、ピルで生理周期をズラす方法の方が、生理を意識せずに楽しめるのではないだろうか。

 また、多くの女性が指摘していたように、自分の体の生理現象への対処方法を男性の都合に合わせるという点に疑問を感じる。ユニ・チャームは7年前にもタンポンと恋愛に関する調査を行っており、「タンポン派はナプキン派よりも彼氏がいる率が2割高い」という結果を発表している。タンポンが便利だと実感して自らの意思で選択・利用しているならともかく、男性の都合に合わせてタンポンを使用することが、本当にモテや恋愛と関係あるのだろうか。

 女性にとって身近な存在であるはずなのに、いまだにタブー視の強い生理。特にタンポンは膣に挿入するので、抵抗を感じる人も少なくないのだろう。また、娘に対して「タンポンを使ってはダメ、ナプキンを使いなさい」と指導する母親の話も耳にしたことがある。そのような意識や、タンポンに対する抵抗を取り払うには、若い女性をターゲットにしたC CHANNELのような媒体で広告動画をアップすること自体は良い手段だったと思われる。

 しかし、動画制作中に違和感を覚える人は誰かいなかったのだろうか。ユニ・チャームの広報担当はこう語る。

「今回の企画は、テレビCMを手がけたスタッフではなく、C CHANNELさんのスタッフが中心となって『対人関係の不安を解消できる』ことを目的に制作したものです。企画内容自体が『男性にアンケートを取ってみた』というものなので、そこに反対意見を述べる人はおらず、その方向で走っていったという形です」

 今後の対策について、広報担当者は次のように説明した。

「広告動画に関していろいろとご意見をいただいております。対応といたしましては広告動画の削除をさせていただきました。今後、タンポンに限らず商品を発信する表現については、いっそう注意をして制作していきたいと思っております。また、『タンポンNavi』というサイトがありまして、こちらでも動画に関する謝罪文を記載させていただいたところです」

 男性の意見に従うことを薦めるのではなく、「今まで試したことはなかったけど、これならすぐに使いたい」と自ら思えるような、そんなメッセージをCMで伝えるのは難しいことだったのだろうか。
(姫野ケイ)

脳梗塞になる可能性が2倍に! 頭痛専門医が教える、片頭痛との正しい付き合い方

<p> 女優の安達祐実が、10代の頃から吐いてしまうほど重度の片頭痛持ちであることをテレビで公表したが、片頭痛に悩んでいる女性は非常に多い。特に春先は気温や気圧の変化が大きく、片頭痛を誘発しやすい季節だということで、片頭痛の原因や対策を頭痛専門外来である山王クリニックの山王直子院長に話を聞いた。</p>