前田日明(59)と瓜田純士(38)が、10年ぶりの和解を果たした。前田主催の格闘技大会『THE OUTSIDER』に出場していた瓜田が、会場で問題行動を起こして、追放処分を食らったのが2008年。以来、両者は絶縁状態になっていたが、来たる4月28日(土)、新宿フェイスで行われる『THE OUTSIDER 実験リーグ』に、瓜田が電撃参戦することが決まったのだ。大会に先立ち、10年ぶりに再会したふたりが、思いの丈をぶつけ合う!
ゴールデンウィークの初日に開催される『THE OUTSIDER(以下アウトサイダー)実験リーグ』にて復帰戦を行うことが決まった瓜田が、「大会前に筋を通しておきたいことがある」と申し出た。
「リングスの運営から急に電話でオファーがあって、試合に出ることになった。それはうれしいことだけど、まだ前田さんと直接お話ししたわけじゃないので、できれば大会の前にお会いして、かつての不義理を謝罪しておきたいんですよ」
その思いを汲んでセッティングされた対談の舞台。前田が待ち構える渋谷のリングス本社前にたどりついた瓜田は、「やっぱ緊張するなぁ。いきなり怒られたらどうしよう」と言って、深呼吸してから、意を決したようにビルの中へと入っていった。
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瓜田 ごぶさたしてます!
前田 おおおお、なんか大きくなったな、体が。10キロぐらい太ったんじゃないの?
瓜田 その節はご迷惑をおかけしました。若気の至りでした。またチャンスを与えていただき、ありが……
前田 (遮るように)何歳になったの?
瓜田 今、38です。
前田 まあ、座んなよ。刺されたとかなんとか聞いてたからさ。どうしてんのかな? って心配してたんだよ。
瓜田 (話を逸らすように)格好いいライターですね。まだ葉巻吸ってるんですか?
前田 葉巻もやってるし、パイプもやってるよ。
瓜田 金正恩も言われてたじゃないですか。
前田 何が?
瓜田 指導者である以上、タバコはダメですよ。昨日かなんか、ニュースでやってましたよ。前田さんもお子さんがいるんだったら、そろそろ健康を考えたほうがいいですよ。それでこそ真の男ですよ。

前田 ありがと、ありがと、ありがとね。(話を逸らすように)結婚したんだって?
瓜田 しました。4回目です。
前田 もう38やったら、そろそろ子どもを作ったほうがいいよ。子どもができたらさらに変わるよ、いろんなことが。
瓜田 まあ、そうなんですけどね。欲しいんですけどね。

と、互いの様子を探る軽いジャブの応酬があったのち、瓜田がいきなり、前田の急所をかすめるような“ストレートパンチ”を放った。
瓜田 前田さん、滑舌が良くなってますね(笑)。
前田 ハハハハ。
瓜田 前、『水曜日のダウンダウン』(TBS系)でお見かけしたときは、全然何言ってるのかわからかったですよ。
前田 確かに自分でもなんかね、口回んないときがあったんだよ。
瓜田 今は大丈夫ですね。
前田 と思うんだけどね、ハッハッハッ。
瓜田 (前田の体を見つめながら)思ったより、すっきりしてますね。もっと太ってるイメージでした。
前田 (瓜田の体を見つめ返して)体、本当に変わったね。前はガリガリでさ。正直アウトサイダーに出してもさ、マッチメイクするのにすごい気を使ったよ。
瓜田 俺も思ってました。なんでこんな中にいるんだろう? と。気持ちだけで生きちゃってましたから。
前田 俺もあのとき、よくあの頃の瓜田を出したなと。
瓜田 バクチに近かったと思うんです。言ってましたもんね、「おまえ、体だけは作っとけ。殺すわけにいかないし」と。その意味すらも当時の俺はわかってなかったんですよ。
前田 体、だいぶ健康になったの?
瓜田 はい。酒もタバコもやんないし。
前田 前はなんか、うつ病の薬とかを飲んで副作用がどうのこうの言ってたけど。
瓜田 今は風邪薬も飲まないです。全部、嫁さんに管理されてて。ちょっとしたケガでも具合悪くても病院に行かせてくれないし、果物とか野菜で治せと言われるんで。
前田 本当に雰囲気、変わったね。
瓜田 恥ずかしいです。照れ臭いというか。俺何回か前田さんに、どっかで会わないかな、って思ってたんですよ。ばったり会ったら「覚えてますか? 瓜田純士です」と挨拶したかった。10年かかったけど、こうやってご挨拶できるだけでもうれしいですよ。
前田 よかったよ。でも、大丈夫かよ? 今回、「瓜田に勝ったら10万円」って企画をやるんだけど、大丈夫?
対談部屋のホワイトボードには、「瓜田に勝ったら10万円」に出場するチャレンジャー4人の写真が貼り出されていた。この4人が28日の序盤と中盤にトーナメントを行い、勝ち上がった1人が、当日のメインイベントで瓜田と戦うというシステムだ。
前田 (トーナメント出場者が)今日、決まったんだよ。
瓜田 (募集開始から数日で枠が埋まったという話を聞き)それだけナメられてるってことじゃないですか(笑)。「ちょっと連休初日に、こいつで小遣い稼ぐか」ぐらいにしか思われてないんですよ。
前田 いや(笑)、そうじゃない奴もいるよ。一番左の奴なんてさ、いろいろ(自己PR文を)ワーッと書いてきたけどさ。「瓜田みたいに自由に生きてる奴と手を合わせることによって自分を変えたい」みたいな。
瓜田 勝手にしろって話ですよ(笑)。
前田 ハハハ。
瓜田 おまえの人生に俺を巻き込むな、っていう。てめえでなんとかしろって話ですけど。

そのまま格闘技の話に突入するかと思いきや、前田が突然、話題を変えた。瓜田の「作家としての可能性」を論じ始めたのだ。
前田 相変わらず書いてるの? 真剣に文才あるからさ。もっといろんな文体とかを吸収するために、もっともっといろいろ読んでさ。あんなのデータ勝負だよ。
瓜田 いかに知ってるか、ですよね。情報量が頭にある奴のほうが、面白いこと書いてますからね。
前田 文章の書き方にもいろいろなパターンあってさ。もうパターンも出尽くしてるんだけど、瓜田はまだまだオリジナルの文だったりを生み出せるような何かを持ってるよ。だから真剣にさ、芥川賞でも狙ったら?
瓜田 直木賞がいいですね。芥川賞って、ちょっと難しいんですよ。純文学って。「あいつは箸を持って弁当を食べた」までに、何ページも使う書き方をするんですよ。そういうのはちょっと……。
前田 そんなのが鬱陶しかったら、そういう(自分のオリジナルの)書き方を通せばいいじゃん。通して芥川賞を取ったらええやんけ。
瓜田 だから物書きの中の……
前田 (瓜田の声には耳を貸さず)人と違うことをさ!
瓜田 アッハッハ!
前田 人と違うことを、いいと思ってる奴が取れるんだよ。
瓜田 相変わらず噛み合わないな、と思って。前田さんとしゃべると(笑)。
前田 噛み合ってない? あ、本当?
瓜田 物書きの中のサザンみたいなのがいいですよ。サザンの歌詞ってオリジナリティーがあって、よくわかんないんだけど、なんとなく言いたいことはわかる、みたいな感じがあるじゃないですか。そういうのを書けたらいいなって。
前田 オリジナルが大事だね。人間ってさ、若いときは「人と違うじゃないか」というのが悩みなんだけど、年を取ると「人と同じだ」というのが悩みになってくるんだよ。おまえはいつまでもオリジナルだからいいよ。
瓜田 オリジナルでいたいですよ。
前田 今、どういうこと書いてるの?
瓜田 こないだ電子書籍を出したんですけど。今、ちゃんとした小説を書きたくて。でも難しいんですよ。
前田 どんな小説? もうガッチガチの文学に入るような?
瓜田 ノワール小説です。犯罪だったり、悪かったり、東京だったり、刑事だったり、暴走族だったり。そんな経験しかないから、そんなのしか出てこないんですよ(笑)。でもそういうのを書かせたら俺は自分が一番だと思ってるんで。細部のディティールだったり、ビビってる瞬間の心情だったり、「行ってやるぞ」っていうカマシの掛け合いだったり。そういう雰囲気みたいなものは、目で見たものを書いたほうがリアルですから。
前田 いい本、書いてくれよ。今、いろんなものが薄っぺらいから。個人的に思うのは、日本の演劇関係の脚本は、全部ダメだね。アメリカのほうが日本の脚本家の百倍すごい。
瓜田 日本の場合、放送の倫理とかをかいくぐるための内容だと思うんですよ。スポンサーに見せても大丈夫なような、安パイに走りがちというか。
前田 ネットでいろいろ書いて、海外の人の目につくようにしたらどう?
瓜田 英語、わかんないです(笑)。
前田 周りにいる奴に変換させればいいじゃない。
瓜田 中国とかには興味があるんですけどね。中国の不良だったりアウトロー的に生きてる奴らってのは、日本の数年前を追ってきてるようなところあると思うんです。
前田 ああいう連中ってのはね、ただのアウトローじゃなくて、昔の伝統的な秘密結社と混じったようなのがいるんだよ。金も持ってるし、なんでもできる、みたいなさ。
瓜田 今の時代、仁義ってものが欠けてるんで、それを広めていきたいですね。前田さんに義理を欠いてた俺が言うな、って話ですが(笑)。
前田 でもかえって中国とか韓国のそういう文化的な秘密結社絡みの組織っていうのは、割とそういうのを厳格に「ちょっとそれやりすぎだろ」っていうぐらいやってるところもあるみたいよ。
瓜田 あの、これ、サイゾー系の『トカナ』の取材みたいですね(笑)。思いっきり都市伝説みたいな。
前田 俺、そういうのに興味があるんだよ。あ、ロシアにもあるよ。ロシア正教絡みのね、とんでもないマフィアっぽいのが……(以下、世界の地下組織、中国の権力闘争、そして日本の政治などについて、立て板に水で語り出す)。
瓜田 前田さん、国会議員になったらどうですか? 向いてますよ(笑)。
話はどんどん脱線していったが、長年の確執などなかったかのように、すっかり打ち解けたふたり。次回お届けする【対談後編】では、瓜田追放騒動の真相、絶縁中の両者の本音、前田と国民的アイドルのディープキス疑惑など、衝撃の秘話が続々と明かされるので、お楽しみに!
(取材・文=岡林敬太)

【数量限定、「瓜田応援チケット」チケットを販売!】
瓜田純士が出場する『THE OUTSIDER 実験リーグ』を盛り上げるべく、日刊サイゾーでは、お得な「瓜田応援チケット」を発売中。以下の方法でチケットを購入すれば、瓜田純士のサイン入りの「THE OUTSIDER特製Tシャツ」(定価4,500円)が漏れなく特典として付いてくる。コイツを会場で身にまとい、瓜田に熱い声援を送ろう!
応援チケット希望者は、outsider@cyzo.com宛に、「氏名」「郵便番号」「住所」「電話番号」「チケット枚数」「Tシャツのサイズ(S、M、Lより選択)」を明記したメールをお送りください。宅急便の代金引換サービス(手数料はお客様負担)にて、チケットとTシャツをお送りします。
●料金=全席自由席6,000円(ワンドリンク付)
●ご希望のサイズのTシャツに瓜田選手自身がサインを入れてくれます
●発送は、主催者であるリングス事務局が行います
●代金引換のため、枚数分のチケット料金は宅急便の配達員にお支払ください
●数量限定のため、予定数に達し次第、販売終了となります
【大会名】THE OUTSIDER 実験リーグ
【会場】新宿フェイス
【開催日時】2018年4月28日(土)13:00開場 14:00試合開始予定
※大会概要、選手募集、チケット情報などの詳細についてはリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認ください。
※イープラスでもチケット発売中 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002256947P0030001
※瓜田純士の人生相談「No problem」
https://kinngofoutlow.jimdo.com
※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
http://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/