私が吉原のソープ嬢になった“あの日”

 こんにちは、@meswankoです。実は私、現役女子大生ソープ嬢として吉原で働きながら、おち〇ぽエンターテイナー目指して日々修業しています。おせっせだいしゅき! セックス is my life! そんな私が、ライバルひしめく吉原で戦い抜くさまを記録する、この連載。今回は今でも忘れない、私が吉原のソープ嬢になった“あの日”についてお話しします。

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<前回の話はこちら>

 SNSで見つけたAVのスカウトとコンタクトを取り、面接を受けるため、吉原のソープランドMへとやってきた私。見たこともない景色を前に、踊り狂う心と下半身。これから私はこの街の一部になるんだ!

「すみません、面接に来ました@meswankoです……」

 私は受付にいる数人の男性スタッフに、おそるおそる声をかけました。

「お待ちしておりました。では、待機室で、この用紙にご記入いただけますか?」

 スタッフの1人に手渡された面接シートには、こんなことが書いてありました。

・趣味

・特技

・性感帯

・チャームポイント

・好きなプレイ

・喘ぎ声の大小

・好きな男性のタイプ

・おま○この毛の有無

 風俗店の面接って、本当にこんな質問されるんだ……。趣味? セックスしかないなぁ……。特技? セックスしかないなぁ……。好きなプレイ? 好きなセックスのシチュエーションってことかなぁ……。だったら前方から犯されること。正常位で激しく突かれて果てたいです。好きなオトコ!? ん~~。とにかくセックスが好きな人がイイなぁ。めちゃくちゃ求められたい。めちゃくちゃ濃いセックスがしたい……。

 待機室にはもう1人面接の子が来ていて、ニヤついている私を不思議そうに見つめていました。その子は、どこにでもいるような平凡な学生風。風俗店の面接に来る子はもっとケバケバしいのかと思っていたので、私はなんだか安心しました。

 記入した面接シートをスタッフに渡すと、一通り読んで「いいねぇ~」と含みを持った返事をされました。何がいいのかわからないまま、お店のルールを一通り教えてもらいました。話を聞きながらお店の内装をチラチラと見ていると、1つ不安なことが。

「あの、この店には非常口ありますか? 大宮のニュースを見て、気になったもので……」

「うーん、ないですね。見たらわかると思いますが」

 実は当時、大宮の風俗店で大規模な火災があり、それからまだ数カ月もたっていませんでした。心配する私を尻目に、スタッフの対応は軽い、軽すぎる!

 翌日、何の気なしにお店のホームページを開き、新人情報の欄を見ていると、突拍子もない源氏名の子が1人だけいました。なんだろうこの子、頭大丈夫かな?

…。

……。

こ、これは……!?

 私の写真とともに、カオスなプロフィール文が画面いっぱいに広がりました。

『おせっせしゅき。知能指数が3で素行が最悪なまんっまん。チンなる快楽の探求者。おちんぽエンターテイナー目指して日々修業中。セックス is my life! おまんこで世界平和を目指すぞ!』

 えっ、本当に私なの? 知らないうちに「トンデモない奴です」と書かれている。私の何がヤバイの? 何が面白いの!? でも、興奮で心なしか下半身が濡れている……。

 予想外の展開に期待と気合をみなぎらせたまま、翌日の体験入店に備えて布団に入りました。

「おっ! 来た来た! ホームページ見た? プロフィール担当が君を気に入ってね。体験入店初日から源氏名アリでやってもらおうってことになったの。君は今日から漫湖。漫湖ちゃん、よろしくね!」

 ボーイはそう言って私の肩をポンポンとたたきました。初めて源氏名で呼ばれたトキメキに、うずく下半身。さっそく割り当てられた自分のプレイ部屋に入ると、そこにはピンクな世界が……。すごい! 私、ホントにソープ嬢になっちゃったよ!

「どう? ドキドキしてる?」

「はい。でも、やるしかないと思っています。やらないと、何もわからないから」

「そうだね。とりあえず、君なりの方法でやってみて。うちの店は研修とか特にないから。お客さんが笑顔で帰ってくれれば、なんでもいいんだから。肩肘張らず、いつも通りの感じで。だってセックス好きなんでしょ?」

 はい! 私、セックスが大好きなんです!!

 狭くて急な階段を上ると、プレイルームのある2・3Fにはソープランド特有の石けんの香りが立ち込めている。もうセックスのことしか考えられない。

「何もしないまま4年間を終えるより、自分のやりたいことをやって、留年してでも卒業するほうがいい。やりたいことがあるならやりなさい」

 パッとしない毎日を送り、くすぶっていた私を見かねて、大学の教授がかけてくれた言葉。

「君たちはこれから、いざという場面で、“えいっ”と踏み出す勇気を持ってほしい」

 さらに、高校の卒業式での恩師からの一言が脳裏をよぎりました。

 私は、この階段を上って、やりたかったことをやるんだ。恩師の思い描いていた理想とはちょっと、いやだいぶ違うと思うけど、何も成し遂げられなかったこれまでの私に終止符を打つんだ……!

“えいっ”

「番号札4番さん、お待たせしました。こちら漫湖ちゃんです」

 私はこの吉原で、おち〇ぽエンターテイナーを目指す!

一流大学に通う私が、吉原でカラダを売り始めたワケ

 こんにちは、@meswankoです。実は私、現役女子大生ソープ嬢として吉原で働きながら、おち〇ぽエンターテイナー目指して日々修業しています。おせっせだいしゅき! セックス is my life! そんな私が、ライバルひしめく吉原で戦い抜くさまを記録する、この連載。初回は、私が吉原でカラダを売り始めたワケをお話します。

* * *

 この日、私はネットで知り合ったスカウトの紹介で、吉原のとあるソープランドへと向かっていました。緊張のあまり、体がうまく動かせません。頭が真っ白になったままタクシーを降りると、そこには見たこともないワンダーランド、いや、ソープランド街が広がっていました。

 なんで私はソープ嬢になろうと思ったんだろう……。幼い頃、母にこんなことを言われた気がします。

「やらないほうがいい仕事ってあるのよ。水商売とか風俗とか。とにかく、よくない」

 幼い私には、よく意味がわかりませんでした。水商売、風俗……。大きくなるにつれて、どういう仕事なのか理解したけど、自分には一生縁のない仕事だと思っていました。

 受験生になったばかりの春、私は初めて定期テストで赤点を取りました。私が通っていた高校は進学校で、「もう大学受験する気なくなったの?」と担任の先生にはあきれられてしまいました。勉強することだけが人生のすべてなの? 結局その夏は、受験勉強には身が入らず、悶々としながらマスターベーションをするしかありませんでした。

 そんな私でしたが、運良く推薦で某国立大学に入学しました。でも、大学で勉強するよりも、もっと有意義な生活を送りたい。追求すべき道は、もっと身近で、みんなの盲点であるもの――。当時の私には特に趣味もなく、好きなことといえばセックスくらいでした。高校時代はマスターベーションが中心だったけど、大学に入学してからは誰かれ構わずセックスをしていた私。セックスって、追求したら、もっと奥が深いものなんじゃないのか。我ながらバカだなと思いましたが、その考えが頭を離れませんでした。

 そんなとき、大学の講義に、有名AV女優がゲスト講師としてやってきました。私は彼女にひとつ質問をしました。

「世の中には、性に関することをタブー視する傾向があります。それらを払拭するために、AV女優という仕事以外に何か方法はないのでしょうか?」

 すると、彼女の隣にいた男性教授がこう答えました。

「文科省とか入ったらいいんじゃない?」

 文科省……。入れるもんなら入って日本の性教育にメスを入れたいところですが、国家公務員なんて、私になれるわけがありません。短絡的すぎますが、これがきっかけで私はAV女優になるしかない! と思うようになりました。

 母子家庭で育った私。少し気が引けるけど、まずは頭の固い親の元から離れよう。大学までは片道30分ほどで、私は自宅から通っていたのですが、ちょうどチャットレディのアルバイトで貯まったお金もある。ですが、なかなか簡単にはいきませんでした。母に「AV女優になりたい」と正直に打ち明けると、娘の思わぬ告白にヒステリックを起こしました。「一流大学に入れたのに、何バカなこと言っているの!?」「お母さんは、あなたをそんな子に育てた覚えはない」。顔を合わせば罵声を浴びせられる毎日でした。その後、1カ月以上かけ、「大学は必ず卒業する」「生活費の援助は一切受けない」という条件でなんとか説得に成功し、晴れて都内で一人暮らしを始めました。

 次に私は、スカウトとコンタクトを取ることにしました。SNSで風俗のスカウトを名乗る人物に、思い切ってDMを送ったんです。というのも、以前参加した「セックスワークサミット」なるもので、現役AV女優の方から「AVの面接を受けるなら、スカウトを通したほうがアフターケアが付いてきやすい」と教えてもらったので、思い切って彼と会うことにしました。

 一体どんな人がやってくるのかとドキドキしながら待っていると、待ち合わせの時間に少し遅れて到着した彼は開口一番……

「君、そんな服しか持ってないの? AVの面接に行くなら、もっときれいな服じゃなきゃ。もしかしてお金ないの?」

 初対面で、いきなりそんなこと言う? でもその通り……。私の格好といえば、ペラペラのコートに安物のニットという色気のないスタイル。実際、引っ越しで貯金を使い果たしていました。

「お金ないなら、AVやる前に、ちょっくら風俗行ってみない? 風俗でお金もらって、もっといい服を買おうよ」

 私は、どんな形でもいいからなるべく多くの性産業にチャレンジしたいと思っていたので、もちろん風俗にも興味はありました。迷わず「Yes!」と答えました。

 これが、かつて一生関わることがないと思っていた業界に足を踏み入れた瞬間でした。マスターベーションばかりだった時代も、無報酬のセックス活動に明け暮れていた時代も、もう終わり。私はこれからこの世界で生きていくんだ――。こうして、私のおち〇ぽエンターテイナーへの道が始まりました。