人気コスプレイヤーが震え上がった、“カメコ”の異常な執着――3年間「無言で」渡され続けたモノ

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 「華々しいように見えて、コスプレ業界ってゲスい世界だよ!」と、お伝えしている当連載。コスプレイヤーを取り巻く人たちにも、それ相応のドラマがあることを、明かさないわけにはいきません。今回は、コスプレイヤーを撮影するカメラ小僧、通称「カメコ」と呼ばれる方々のお話です。

毎月2万円、黙って振り込んできたカメコ

 私はよく、某フリマサイトで着なくなったコスプレ衣装を売っていました。カメコさんに撮影してもらった“写りのイイ”着用写真に目線を入れ、顔がわからない写真を載せて出品するのが定番。イイ感じの着用写真を掲載した方が、衣装だけの写真を載せて出品するより、単純に売れやすいのです。みなさんも通販で服を買う時、モデルさんがその服を着ている写真を参考にしませんか? それのコスプレ版と思っていただければ、わかりやすいでしょう。

 私は最初、「中古衣装はコスプレイヤーさんが購入するもの」だと思っていましたが、何着か出品しているうちに、そうとも限らないことがわかります。ある時から、衣装を出品するたびに毎回落札してくれる人がいたのですが、その正体は、当時50代の男性カメコ・Aさんでした。私が参加した撮影会や、主催イベントによく来てくれて、写真集を出せばすべて購入してくれる……そんな“熱狂的なファン”です。

 購入した衣装を何に使っていたのかはわかりませんが(いや、なんとなくわかりますが)、そこで私の振込先を知ったAさんは、何も言わず、毎月口座に2万円を振り込んでくれるようになります。当時、ほかのカメコさんからも一眼レフカメラや衣装、ゲーム機などをいただく機会があったので(コスプレイヤー的には「よくあること」です)、自分の中でその2万円は、“妄想代”ということにしてありがたくもらうことに。

 3年ほど振り込まれ続けましたが、ある時ぱったりと止まってしまいました。新しい振込先が見つかったのだろうか……なんだかフラれた気持ちになり、ちょっとショックだったのを覚えています。それ以降、まったく連絡を取っていないので、元気にしているかどうかもわかりません。

 ちなみに、Aさんが勝手に振り込んできたお金は、総額にして70万円くらい。今になって考えると、ありがた迷惑な話です。Aさんには本名も住所もバレているわけですし、事件に巻き込まれるようなことがなくてよかったとも思います。

 コスプレというものに触れてこなかった多くの人にとって、「コスプレ写真ってどこで撮るの?」という疑問があると思います。主に、「コミックマーケット」等の大型イベントに併設する“コスプレエリア”での撮影、遊園地や屋外施設、イベントホールなどで行われるコスプレ専門の“イベント”、さらに本格的な撮影スタジオで行う“撮影会”があります。私はよく、この撮影会に参加していました。

 個人でスタジオを借りて撮影会を開くのは、面倒な上にトラブルも起こりやすいです。なので、スタジオと利用者の間に入り、撮影会を主催する団体がいくつかあります。中には、専属でコスプレイヤーさんを抱え、定期的にカメコさんを募って撮影会を行うスタジオも(いい商売になるのでしょう)。しかし、こうした撮影会は“追加料金”を支払えば、カメコさんが好みのレイヤーさんに「着用してほしい衣装」を渡し、それを着てもらって写真撮影ができるという、風俗チックなオプションがあったりします。

 とはいえ、こうしたオプションが選べる撮影会は、水着やランジェリーといった、露出度の高い衣装を着ることを前提にしている場合が多いです。要は、誰もが「エロい撮影をする」という認識で、撮影会に参加しているのです。

 私の場合、レオタード系、体操服、スクール水着なんかをカメコさんから希望されることが多く、中には「あなたのために作ったので、この衣装を着てください!」と、渾身の“スケスケ手作り衣装”を渡されることもありました(水着の上から着ましたよ……)。しばらくたって、その衣装をうっかりフリマサイトで売ってしまったところ、コスプレイベント会場で、そのカメコさんからにらみ続けられるという怖いこともありました。カメコさんはよくフリマサイトを“監視”しているので、もらった衣装を売る場合は要注意です!

「ラブホテル撮影」がメジャーになる怖さ

 もっとディープな世界になると、撮影会団体を介さず、SNSなどでカメラマンから直接撮影の依頼が来ることがあります。「ギャラは○時間につき○万円、衣装は▲▲でお願いします」といった、至って業務的な“オファー”が届くのです。逆に、コスプレ写真集の撮影や、ホームページ用にクオリティの高い写真を撮影してほしいと、コスプレイヤー側からカメコさんへオファーする場合もあります。

 どちらの場合も、スタジオを借りるよりも安く、部屋のクオリティが高いラブホテルがよく利用されます。プールつき、ヨーロピアン調、和風などなど、コンセプトがしっかり決まっている部屋は、コスプレ撮影にピッタリなんですよね。最近だと、「コスプレ撮影OK」と銘打っているラブホや、コスプレ撮影ができる店舗を全国から探せるサイトまであります。

 そのため、男性カメコさんとのラブホ撮影でも、あまり違和感や警戒感を抱かない女性コスプレイヤーさんも増えているようです。しかし、これについてはちょっと思うところがありまして……。「エロキモカメコ」に遭遇した話は、次回ぶっちゃけます!

年収2000万円コスプレイヤーを操る“ママ”の素性――レイヤー業界の悲しき“弱肉強食”ピラミッド

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 3月6日、人気コスプレイヤー・えなこさんのカレンダーブックが、集英社から発売されました。コスプレイヤーなのに、漫画やアニメキャラクターの衣装を着た写真が一切なく、水着の写真がいっぱい収録されているようです。よくよく宣伝文句を見てみると、「あえてコスプレイヤーとしての要素をなくし、南国・グアムで本当にバカンスを過ごしているかのような姿を一冊に収めた」とのこと。もうコスプレイヤーではなく、グラビアアイドルとしてやっていくのでしょうか? まあ、えなこさんの行く先を決めるのは、本人ではなさそうですが――。

えなこを操る“元アイドル”乾曜子

 えなこさんの所属事務所・株式会社PPエンタープライズの社長である乾曜子さんは、「中野腐女子シスターズ(現在は“中野風女シスターズ”に改名)」のメンバーとしてアイドル活動をしており、2011年にグループを卒業。その後、前述の会社を立ち上げます。当時から現在に至るまで、えなこさんほか所属タレントのマネジメントや写真集制作、グッズ販売、イベントを開催し、安定的な収益を上げているようです。ちなみに、乾さんは13年に「Carnival☆Stars」というメイドカフェをプロデュースし、3店舗オープンしましたが、18年に全店閉店しています。

 私は、乾さんがまだ“無名コスプレイヤー”だった時から彼女を知っていますが、その頃から「アイドルになりたい!」という熱がすごく、自分で作ったホームページのプロフィールにも、「なぜアイドルになりたいのか」を長々と書いていて、ちょっと引いてしまったのを覚えています。

 「どうしてもアイドルになりたい」という気持ちからか、乾さんは当時、界隈では知らない人はいないほどの有名レイヤーCさん(残念ながら05年頃に引退)と仲良くなり、一緒に企業の公式レイヤーとして仕事をするまでになります。乾さんはこれで満足することなく、さらに企業側へ自分を売り込んでいて、はたから見ていて参考になると同時に、必死過ぎてマジで怖かったです。

 人によって態度がコロコロ変わる、という印象もありました。乾さんは権力者に媚び、仲良くなることでメリットがある同業者にしか愛想よくしない、それ以外には塩対応……。一方で、自分のファンには満面の笑みを見せており、こんな“裏の顔”があることは微塵も感じさせません。ある意味、プロですよね。乾さんは自分をよく見せる手段に長けているし、そうじゃないと生きていけない世界なんだなあ、とつくづく思います。

 乾さんは過去のインタビューなどで、「コスプレが好き」「コスプレ写真集の制作もイベントも、あくまで趣味」「イベントの企画は楽しいから好き」といった趣旨の話をしていましたが、要は「コスプレ(を利用してちやほやされること)が好き」なんだと思います。さらに、企業の公式コスプレイヤーなどの経験を経たことで、コスプレが“商売”になると知っているので、今の仕事はさぞ楽しいのではないでしょうか。

 私は彼女に一度、「自分が表に出るんじゃなくて、マネジメントの仕事には興味ないの?」と聞いたことがあります。すると「かわいくてお金になりそうな子がいないからね~」と返され、驚きました。ちなみに、乾さんからしたら私も「お金にならない子」だそうです(うるせーわ!)。しかし、今になって思えば「なるほど」の一言。確かにえなこさんは、「かわいくてファンが多く、お金になりそうな子」です。実際、18年に『有吉ジャポン』(TBS系)に出演した際、コスプレ関連の仕事で「年収2000万円」だと明かしていました。乾さんは運良くえなこさんと出会い、コスプレイヤーの“プロデュース”という道を見つけたのではないかな、と推測しています。

 まるで、歴の長いキャバクラ嬢が、自分の店をオープンして、ママになっていく過程を見ているかのようです。自分の太客を若い子に斡旋することで、店はオープン当初から大繁盛。長く業界にいただけに、キャバ嬢からの信頼も厚く、「この店で働きたい!」という野心のある子がたくさん寄ってきます。銀座のママ……いやいや、乾さんの手腕には脱帽です。

“野心”あるものだけが成功する、レイヤー界の弱肉強食

 そんな“乾ママ”の下で働く、「クラブPP」No.1の人気キャスト・えなこさんですが、彼女もまた、“裏の顔”を暴かれてしまったことがあります。数年前に、Twitterの裏アカウントが流出した事件です。

 えなこさんの裏アカウントとしてネット上に流出したTwitterでは、ほかのコスプレイヤーの外見をけなす発言が投稿されていました。どんな内容かというと、あるコスプレイヤーの“加工前”写真を投稿し、「気に入らないので修正してない写真おいておきますね」といい、「フォトショデブBBAレイヤー」と罵っていたのです。あまりの叩きっぷりに、彼女の友人が鍵アカウントを晒すという、“コスプレイヤーあるある”なドロドロした一件でした。

 なお、フォトショップなどの画像編集ソフトを使い、写真をちょっと“修整”するコスプレイヤーは結構います。しかし、えなこさんが「フォトショデブBBA」と叩いていたコスプレイヤーは、確かに“加工”が強めでした。コスプレ写真集の販売イベントで、本人が販売しているにもかかわらず、「すみません、○○さんはいないんですか?」と客に聞かれていた逸話は有名です。

 原形をとどめない過剰な加工をして写真集を売るコスプレイヤーがいれば、それを嘲笑う年収2000万円のコスプレイヤーもいて、さらにその上には、コスプレイヤーを「金になるかどうか」で見極める“ママ”がいる……。魑魅魍魎が跋扈するコスプレ業界で長年成功し続けるには、やはりどこか尋常ではない精神力と図太さ、そして誰よりも上に行こうとする野心が不可欠なのでしょう。

年収2000万円コスプレイヤーを操る“ママ”の素性――レイヤー業界の悲しき“弱肉強食”ピラミッド

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 3月6日、人気コスプレイヤー・えなこさんのカレンダーブックが、集英社から発売されました。コスプレイヤーなのに、漫画やアニメキャラクターの衣装を着た写真が一切なく、水着の写真がいっぱい収録されているようです。よくよく宣伝文句を見てみると、「あえてコスプレイヤーとしての要素をなくし、南国・グアムで本当にバカンスを過ごしているかのような姿を一冊に収めた」とのこと。もうコスプレイヤーではなく、グラビアアイドルとしてやっていくのでしょうか? まあ、えなこさんの行く先を決めるのは、本人ではなさそうですが――。

えなこを操る“元アイドル”乾曜子

 えなこさんの所属事務所・株式会社PPエンタープライズの社長である乾曜子さんは、「中野腐女子シスターズ(現在は“中野風女シスターズ”に改名)」のメンバーとしてアイドル活動をしており、2011年にグループを卒業。その後、前述の会社を立ち上げます。当時から現在に至るまで、えなこさんほか所属タレントのマネジメントや写真集制作、グッズ販売、イベントを開催し、安定的な収益を上げているようです。ちなみに、乾さんは13年に「Carnival☆Stars」というメイドカフェをプロデュースし、3店舗オープンしましたが、18年に全店閉店しています。

 私は、乾さんがまだ“無名コスプレイヤー”だった時から彼女を知っていますが、その頃から「アイドルになりたい!」という熱がすごく、自分で作ったホームページのプロフィールにも、「なぜアイドルになりたいのか」を長々と書いていて、ちょっと引いてしまったのを覚えています。

 「どうしてもアイドルになりたい」という気持ちからか、乾さんは当時、界隈では知らない人はいないほどの有名レイヤーCさん(残念ながら05年頃に引退)と仲良くなり、一緒に企業の公式レイヤーとして仕事をするまでになります。乾さんはこれで満足することなく、さらに企業側へ自分を売り込んでいて、はたから見ていて参考になると同時に、必死過ぎてマジで怖かったです。

 人によって態度がコロコロ変わる、という印象もありました。乾さんは権力者に媚び、仲良くなることでメリットがある同業者にしか愛想よくしない、それ以外には塩対応……。一方で、自分のファンには満面の笑みを見せており、こんな“裏の顔”があることは微塵も感じさせません。ある意味、プロですよね。乾さんは自分をよく見せる手段に長けているし、そうじゃないと生きていけない世界なんだなあ、とつくづく思います。

 乾さんは過去のインタビューなどで、「コスプレが好き」「コスプレ写真集の制作もイベントも、あくまで趣味」「イベントの企画は楽しいから好き」といった趣旨の話をしていましたが、要は「コスプレ(を利用してちやほやされること)が好き」なんだと思います。さらに、企業の公式コスプレイヤーなどの経験を経たことで、コスプレが“商売”になると知っているので、今の仕事はさぞ楽しいのではないでしょうか。

 私は彼女に一度、「自分が表に出るんじゃなくて、マネジメントの仕事には興味ないの?」と聞いたことがあります。すると「かわいくてお金になりそうな子がいないからね~」と返され、驚きました。ちなみに、乾さんからしたら私も「お金にならない子」だそうです(うるせーわ!)。しかし、今になって思えば「なるほど」の一言。確かにえなこさんは、「かわいくてファンが多く、お金になりそうな子」です。実際、18年に『有吉ジャポン』(TBS系)に出演した際、コスプレ関連の仕事で「年収2000万円」だと明かしていました。乾さんは運良くえなこさんと出会い、コスプレイヤーの“プロデュース”という道を見つけたのではないかな、と推測しています。

 まるで、歴の長いキャバクラ嬢が、自分の店をオープンして、ママになっていく過程を見ているかのようです。自分の太客を若い子に斡旋することで、店はオープン当初から大繁盛。長く業界にいただけに、キャバ嬢からの信頼も厚く、「この店で働きたい!」という野心のある子がたくさん寄ってきます。銀座のママ……いやいや、乾さんの手腕には脱帽です。

“野心”あるものだけが成功する、レイヤー界の弱肉強食

 そんな“乾ママ”の下で働く、「クラブPP」No.1の人気キャスト・えなこさんですが、彼女もまた、“裏の顔”を暴かれてしまったことがあります。数年前に、Twitterの裏アカウントが流出した事件です。

 えなこさんの裏アカウントとしてネット上に流出したTwitterでは、ほかのコスプレイヤーの外見をけなす発言が投稿されていました。どんな内容かというと、あるコスプレイヤーの“加工前”写真を投稿し、「気に入らないので修正してない写真おいておきますね」といい、「フォトショデブBBAレイヤー」と罵っていたのです。あまりの叩きっぷりに、彼女の友人が鍵アカウントを晒すという、“コスプレイヤーあるある”なドロドロした一件でした。

 なお、フォトショップなどの画像編集ソフトを使い、写真をちょっと“修整”するコスプレイヤーは結構います。しかし、えなこさんが「フォトショデブBBA」と叩いていたコスプレイヤーは、確かに“加工”が強めでした。コスプレ写真集の販売イベントで、本人が販売しているにもかかわらず、「すみません、○○さんはいないんですか?」と客に聞かれていた逸話は有名です。

 原形をとどめない過剰な加工をして写真集を売るコスプレイヤーがいれば、それを嘲笑う年収2000万円のコスプレイヤーもいて、さらにその上には、コスプレイヤーを「金になるかどうか」で見極める“ママ”がいる……。魑魅魍魎が跋扈するコスプレ業界で長年成功し続けるには、やはりどこか尋常ではない精神力と図太さ、そして誰よりも上に行こうとする野心が不可欠なのでしょう。

現役漫画家Xは「巨乳コスプレイヤーが大好き」!? Twitterから始まった“神様”とのガッカリ恋物語

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 みなさんは、ゲームや漫画はお好きですか? 作品に登場するキャラクターが好きだという人は多いですが、作者がつくる“世界観”にハマる人も、結構いますよね。この場合、いつしか作者さんを“崇拝”し始めるなんてことも。作品を愛するオタクにとって、作者は時として“神様”のような存在になり得る――今回は、そんな作者さんと付き合った時のお話です。

“神様”からリプライが来て有頂天に

 コスプレ歴が長かったこともあり、作者という名の神様と付き合った経験は、一度ではありません。まず一人目は、原作が映画化もされた、そこそこ売れている現役漫画家Xさんです。

 彼の作品に出てくる女の子たちは、ほぼ全員が「まつ毛の長い巨乳」のかわいい子。私はコスプレを始めた頃から、彼の作品が好きでした。豊胸手術をして胸が大きくなってからは、ここぞとばかりに彼が描く巨乳キャラのコスプレをするようになりました。

 そのコスプレ写真をWeb上で公開、Twitterでも「○○先生の作品が大好き!」「とにかくおもしろい!」などとつぶやいていたら、彼のほうからリプライが飛んできたんです。私からすれば、神様から直接連絡が来たわけですから、それはもう有頂天。トントン拍子で「一緒に飲みに行こう」という話になり、そこで彼は「巨乳の女の子が好き」、私は「彼をリスペクトしている」と思いを明かし、Win-Winの関係でお付き合いをすることに。

 しかし、何度かエッチをしているうちに、気づいてしまったのです。「なんか、この人性癖ヤバくねえか……?」と。

乳首をなぞる手つきまで「漫画家」だった彼

 私はコスプレ撮影のために、脇を永久脱毛していたんですが、ある日彼は「脇毛が食べたい」とお願いしてきました。そう、私が尊敬する神様は、“脇毛フェチ”だったのです(作品の中にも脇毛の生えた女性が出てくる!)。しかし、私の脇毛はもう生えてこない……それを正直に告げると「もったいない!!」と激怒されました。

 また、おっぱいの触り方も独特で、大人のおもちゃをペンに見立てて、まるで漫画を描くかのように私の乳首をなぞるんです。そうしているうちに、彼が先にイッてしまうという……。そこで「私も気持ちよくなりたい」と不満を伝えると、「僕たち、なんか合わないみたいだね!」と、また激怒(合う人がいるのかは不明)。そんなことが続いたため、彼から一方的に別れを告げられ、Twitterもブロックされてしまいました。

 しかも、私が彼の家に置いていた荷物も勝手に捨てたらしく、「一方的にひどくない?」と言うと、「もう別々の道を歩んでる二人なんだから、関わらないで」と彼。悲しいというより怒りが強く、今でも根に持っています。特にゲームソフトと、高価なシャンプー・コンディショナーを勝手に捨てられたことがムカつきました。コスプレ仲間から聞いた話によると、彼は巨乳レイヤーが大好きで、以前も私と似たようなことがあったとか。たしかに、彼のTwitterをのぞくと、よく自分の作品のコスプレイヤーに絡んでいるんですよねえ。

 そういえば、付き合っている時に「家に飾りたいからサイン書いて」とお願いしたんですけど、「ヤフオク!で売る時が来るかもしれないから、名前は書かないでおいてあげるよ」と、吐き捨てるように言われたことがありました。これってもう、最初から別れる前提で付き合ってたってことですよね。そんなこんなで、彼への尊敬の念は完全に消えうせ、持っていた単行本はすべて売却処分。もちろんサインも売りましたが、「まんだらけ」で2,000円にしかなりませんでした。

 彼が漫画を描いている様子を見たこともありますが、まつ毛とおっぱいを描く時が本当に楽しそうでした。月刊誌での連載も持っていましたが、「こんな楽しい作業を他人にさせたくない!」という理由で、アシスタントを雇っていなかったんです。今でも彼の漫画を見ると、楽しそうに巨乳美少女を描く姿が思い浮かびます。あんなに好きな漫画だったのに、今は純粋な気持ちで楽しめない自分がいます。

 この一件から、漫画の作風を見て“性癖”を推測するスキルが身についてしまい、ほかの漫画家さんの作品を見ても、邪念が入るようになってしまいました。振り返ってみると、彼の“ファン”でいた頃の方が、「いろんな夢が壊れなくてよかったなあ~」と思います。

 ……って、恨みつらみばっかり並べておりますが、イラストの描き方などを直々に教えてくれることもあったので、そこはすごく感謝しています! いろいろあったけど、ありがとう先生! この程度で勘弁しておくね! ということで、二人目以降はまた別の機会にお話ししたいと思います(暗黒微笑)。

えなこ「天国」ねこむ「地獄」AV出演は……「極楽」!? 人気コスプレイヤーの“ヤバい”ウラ側

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 長らくこの世界にいて、コスプレイヤーにとっての「天国と地獄」について考えるようになりました。今回は、私なりに、この二つの世界をご紹介したいと思います。

 近年、コスプレイヤーの中で最も“ビジネス的”に成功した人物といえば、えなこさんではないでしょうか。Twitterとインスタグラムのフォロワーは100万人超え、漫画雑誌の表紙を多数飾るなど、もはやグラビアアイドル的な扱いです。2016年、えなこさんは『ナカイの窓』(日本テレビ系)へ「プロコスプレイヤー」として出演し、コスプレイヤーとしての収入だけで月収100万円以上、「コミックマーケット」では2日間で写真集を1000万円売り上げると告白。コスプレを商売にしている“商業レイヤー”の中で、今、えなこさん以上に稼いでいる人はいないでしょう。

 えなこさんがコスプレ界隈で話題になり始めた頃は、女子高生の制服系衣装を着て、露出も少なかった印象があります。しかし、ネット上で人気が出て、メディア露出が増えるにつれ、谷間やおなか、おしりを出すなど、露出が徐々に増えていきます。今では水着やランジェリーも当たり前になっているようなので、きっと方向性が変わったのでしょうね。とはいえ、もっとエグ~い露出をしても、月収100万円には程遠いコスプレイヤーは腐るほどいますので、えなこさんは商業レイヤーとして「天国」にいるでしょう。

 あ、もしかしたら、えなこさんをマネージメントしている、乾曜子さんというコスプレイヤーのほうが天国かもしれません。乾さんはえなこさんの所属事務所でもある「株式会社PPエンタープライズ」の代表取締役社長で、同事務所には現在7名の所属タレントがいます(そのうち2名は2月1日に所属したばかり)。これからさらに事業を拡大し、会社を大きくしていくのかもしれませんね。

ホリプロ所属のコスプレイヤーが落ちた「地獄」

 もうひとり、コスプレイヤーにとっての「天国」を経験した人がいます。漫画家の藤島康介さんと結婚した、御伽ねこむさんです。コスプレイヤーの中には、「キャラクターが好きなだけで、作者には興味がない」という人もいますが、「作者=神様」という意識を持つ人は多いです。

 ねこむさんも、もともと藤島さんの大ファンだったようで、Twitterでは「せんせいしゅき」「いつまでもファンです!!!!!」といったリプライをしょっちゅう送っていました。そんな神様と16年6月に結婚、翌7月に子どもを授かったところまでは天国だったでしょうが、すぐさま藤島さん側にトラブルが発覚します。

 同7月発売の「週刊女性」(主婦と生活社)によると、藤島さんはねこむさんの妊娠をわかっていながら、「(出産しても)責任はとるけど結婚はできない」と言っていたそう。さらに同誌は同11月、藤島さんに15年間“事実婚”状態だった女性・Aさんがいたとも報じています。要するに、藤島さんはAさんとの交際中にねこむさんと出会って子どもをつくり、そのままねこむさんと結婚したということです。ちなみに、Aさんは「精神的苦痛を受けた」として、藤島さんを相手に訴訟を起こしています。

 えなこさんが有名になる前は、ねこむさんのほうがよくメディアに出ていました。15年4月に大手芸能事務所ホリプロに所属し、商業レイヤーとしての地位を確立しようとしたところで、このトラブルが起きてしまったのです。ねこむさんは出産後、自身のTwitterで「母子共に健康です。」とつぶやいてから、SNSを一切更新していません。公式サイトやブログも削除されているため、近況もわからない状態です。コスプレイヤーとして見た藤島さんは神様でも、結婚相手としては「地雷物件」だったとしかいえませんね。ねこむさんは、「天国も地獄も経験したコスプレイヤー」といえるでしょう。

 一方、はたから見ていて「シンプルに地獄」と感じるコスプレイヤーもいます。“アキバ系アイドル”的なポジションで、コスプレイヤーとして知名度も人気もあったA子ちゃんが、AV出演を始めたときは驚きました。

 彼女は仲間内でもかわいいと評判でしたが、「彼氏のためにもっとかわいくなりたい!」と言って、痩身エステで120万円の借金をつくってしまいます。これがきっかけとなり、ギャラが1本10万円の企画モノAVにバカスカ出演するようになります。企画モノ女優のギャラとして、10万円は悪くないかもしれませんが(ちなみに、単体女優だと1本100万円前後のギャラ)、AV出演が原因で、彼とは破局になったそうです。

 AV出演をしながら、コスプレ写真集をイベント等で販売していたA子ちゃんですが、実は自費出版ではなく、業者から2万円程度のギャラをもらって出版していたのだと聞きました。なので、A子ちゃんの売り上げは、すべてその業者に入っていたそう。前回書いた通り、私の場合でもイベントで1日100万円ほど売り上げが立つわけですから、「世間知らずの無知って、搾取される側なんだなあ……」と悲しくなった覚えがあります。

 また、コスプレ界隈でそこそこ知名度があったB美ちゃんも、25歳を過ぎたあたりで“一発逆転”のチャンスを狙うかのように、AV出演をしていました。B美ちゃんはその後、風俗で働いているらしく、ブログを見ると「生きていてつらい、昔はあんなに楽しかったのに」的なことをつづっています。さらには、「今日はこのお店に出勤しています! 指名してください!」とTwitterでつぶやくことも。まだまだコスプレ活動もしているようですが、「写真集を出したけど売れ残った……。制作費だけで赤字」といった赤裸々なブログも更新していました。

 B美ちゃんとは、一緒に撮影会を行ったり、私が主催するイベントに出てもらう仲でした。何度か一緒に食事をしたこともありますが、人の悪口を絶対に言わない、マジメで素敵な子です。でも、当時からどこかフワフワとした感じで、ちょっと心配になるような雰囲気があったんですよね。早くこの地獄から抜け出してほしいと思っています。

コスプレAVで家を建てた「極楽」な夫婦

 最後に、天国にいるのか地獄にいるのかわからない“ご夫婦”もおりまして……。コスプレAVを夫婦で自主制作し、その売り上げで家を建てたという、妻でレイヤーのCちゃん&旦那でカメラマンのA夫さんです。

 業界の中ではレジェンド的な存在なのですが、はたから見ると、旦那がいいように自分の性欲を満たしながら、妻を金稼ぎの道具に使ってるように見えるかもしれません。しかし、以前Cちゃんに「どうしてこんなことしてるの?」と聞いたところ、ニコニコしながら「お金が大好きなんです!」と答えてくれたのを覚えています。

 誰がなんと言おうが、本人たちの幸せが一番。これも壮大な2人のプレイなら、天国どころか「極楽」でしょう。誰もとがめる者がいない世界で好きなことをやって、2人で楽しく稼いで生きていくなんて、誰しもができることではありません。

 とはいえ、もし私の親戚や友人から「旦那さんから『コスプレAVをたくさん売って、家を建てよう。そこで幸せに暮らそう』って言われちゃったの〜!」という話を聞いたら、速攻でその男とは別れさせると思いますが。まあ、CちゃんとA夫さんは今も幸せそうにやっています。コスプレ業界では、一般的な感覚をあえて持たないことが、成功の秘訣なのかもしれません。

1日100万円稼いだコスプレイヤー、“業界の闇”を大暴露! 「豊胸&マンすじ見せ」で人気になれる!?

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 みなさんはじめまして、椎名蜜(しいな・みつ)と申します。現在40代ですが、まだ細々とコスプレをしています。

 世間一般的にコスプレといえば、どんなイメージを持つ人が多いでしょうか? 昔は「大人のプレイ」というイメージが強かったかもしれませんが、今はメディアの影響か、「アニメやゲームのキャラクター衣装を身にまとって楽しむ、オタクの趣味」と広く認知されているのではないでしょうか。

 私も最初は、ゲーム好きの趣味が高じてコスプレを始めました。自分で衣装を制作して、鏡の前でポーズの練習をし、東京ビッグサイトなどで行われるコスプレイベントに出かけ、そこで同じ趣味の仲間をつくるのが楽しかったです。コスプレイヤーを撮影するカメラマン(カメラ小僧=「カメコ」と呼ばれます)から、「ホームページはないの?」と言われたことがきっかけで(この頃は、今ほどSNSが普及していなかったです)、自分のコスプレ写真を見てもらうため、同じ趣味を持つ人と交流するために、インスタグラムの感覚でホームページを立ち上げました。すると、界隈の人から多数声がかかり、雑誌やネット番組、映画にも出演させていただき、グラビアアイドル的な活動もしました。

 その頃、コスプレ活動に支障が出るからと、勤めていた会社を退職。まともな社会との唯一の接点を、なぜ自ら断ち切ってしまったのか悔やまれますが、今、過去の自分を振り返ってみると、「ちやほやされるのがうれしかった」のだと思います。30歳を越えてから、内面的なものが人の魅力・価値につながると気づきましたが、当時は自分自身を売り物にして、とにかく「いいね!」と反応してほしかったのです。それはもう、病的なまでに……。

 会社員ではなくなった私の収入源は、自分でつくったコスプレ写真集の販売と、撮影会で得る報酬などでした。多い時で、写真集の売り上げは月に40万円。年に2度開催される「コミックマーケット」(以下「コミケ」)など、大型イベントで写真集を出すと、1日約100万円売り上げることもありました。

 1日でこれだけお金が入れば、朝早く起きて会社に行って嫌な同僚と一緒に仕事をするよりも、楽しいコスプレをして暮らしていたほうが幸せ。容姿についてネット上で叩かれたり、プロポーションを維持したくて摂食障害になったりして、かなり病んだ時期もありましたが、コスプレで誰かに認めてもらうのが、私の生きがいだったのです。

 しかし、20代後半になると状況が一変。かわいくて若い女の子がどんどんコスプレ業界に入ってくるのに対し、自分の年齢は上がっていく一方。いつの間にか好きなキャラのコスプレではなく、「話題になっていて、人気があるキャラだから」という理由でコスプレをする自分がいました。そうすれば簡単に写真集が売れるし、サイトの訪問者が増えるからです。コスプレを始めたときの「ゲームやキャラが好き」という思いは、すっかり二の次になっていました。

 過激な写真を撮らないと、写真集が売れないという状況にも陥っていきます。人気のあるキャラのコスプレをして、ニーソックスとスカートの間から太ももを見せる露出に始まり、“見せパンツ”をはいてのパンチラ、服を脱いで水着レベルの露出度になり、さらにはTバックに……。

 その結果、一時は写真集がバカ売れしたものの、「椎名蜜は露出するのが当たり前」と思われたのか、また売り上げが低迷。そこで私は、豊胸手術という手段に打って出ます。「Tバックで尻を売ったら、次は乳で売るしかない!」という安直な考えです。しかし、サイズの合わないシリコンを入れてしまったため、めちゃくちゃ痛くて「早く取りたい!」と苦しむ日々。だけど、「せっかく痛い思いして写真集のために入れたのに!」と意地になって胸を出し続けていました。

 衣装の布面積はどんどん小さくなり、今度はアンダーヘアも永久脱毛してツルツルに。レオタード的な衣装のを着たときに、さりげなくマンすじを見せるテクニックまで身につけました(“うっかり写真に写っちゃった感”を演出するのがポイント)。最後はもはや、「コスプレなのか?」と疑うレベルまで布面積を減らし、300枚ある写真のうち50枚しかちゃんと服を着てない、みたいな写真集をつくるしか手段がなくなってしまいます。

 アラサーの時点でちゃんとした定職にも就かず、10~20代の子と同じ土俵で戦おうとしている自分。主な収入源がコスプレ写真集と撮影会という現実が「非常にヤバい」と気づいたのは、30歳になってからでした。

 振り返ってみると、20代の間よくつるんでいたのはコスプレ界隈の人たちばかりで、その中でも、コスプレを“商売”にして生活をしている人たちでした。いつまでもコスプレ写真集を売って生活できるはずがないのに、私の中ではそれが当たり前になりすぎていて、まともな職歴がないことを「ヤバい」と思えなかったのです。周囲の人も私と同じ境遇でしたが、特に危機感を持っておらず、「写真はフォトショップで修正すればいいじゃない」「年取ってシワができたら、ヒアルロン酸とかボトックス打てばごまかせるよ」「歴が長い分、いろんなカメコさん知ってるし、ファンも多いから大丈夫」と楽観的。

 昼頃に起きて、夜にコスプレ衣装をつくったり、写真の編集をしたりという日々を繰り返すうちに、曜日の感覚がわからなくなるほど、私の日常生活は麻痺していきます。当時、コスプレ系のお仕事で縁があったエンタメ系会社の方と飲みに行ったとき、ようやく自分が社会とズレていることに気がつきます。街中で卑猥な言葉を発しても、仲間内ではそんなにびっくりされませんが、彼らが生きている一般社会では、完全にアウト!

 生活が昼夜逆転していたので、深夜にTwitterでつぶやきまくっていましたが、これもドン引きされます。Twitterのアイコンを頻繁に変えることも、普段から胸が出そうな露出度の高い服を着ていることも、「ちょっとおかしいんじゃない?」と首をかしげられる世界があることを、このとき知ったのです。私はこれを機に、コスプレと関係することをいったんお休みし、“一般人”になれるように服装やメイクを研究。過激なコスプレをしている経歴がバレて、遠回しに「ウチには来ないで」とお断りされたため、飲み会を開いてくれた前出の会社とは別の、エンタメ系会社の派遣社員になりました。そこで“社会”というものに慣れ始めたとき、「自分が長くいた世界はめちゃくちゃ異様だった」と再確認しました。

 そんな私が過去を振り返って、「あれはおかしかったなあ」とコスプレイヤーについてしみじみ思うことを、連載の中で紹介していこうと思います。ぜひお付き合いくださいませ。