「ブスは描きたくない」「僕に技をかけるポーズで」コスプレイベントで耳にした“衝撃的な一言”ベスト4

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 5月初旬、Twitter上で「#コスプレイベントで言われた衝撃的な一言」というハッシュタグが盛り上がりを見せていました。ほのぼの、ほっこり、クスッと笑える一言を投稿している人が多かったのですが、今回は30年近くコスプレを続けてきた椎名蜜の、ドロドロ、トンチキ、忘れられない「#コスプレイベントで言われた衝撃的な一言」をお届けしたいと思います。

■同人作家兼カメコ(40代男性) 「僕に技をかける感じの目線とポーズで、写真お願いします」

 「自分がひたすら女の子にプロレス技をかけられる」という、自作のカオス同人誌を見せてきて、「こんな感じで」と私にポーズを“指導”してくるカメコがいました。コスプレを始めたばかりの時で、格闘ゲームのキャラクターの衣装を着ていた私は、一生懸命「そうだよね、格闘っぽいポーズしてほしいんだよね!」と素直に応じました。

 しかし、ある程度物事がわかってきたころに、「ああ、私は“欲望の捌け口”にされてしまったんだ……」と落ち込みました。要求されたら断れないだろう、初心者っぽい子を狙ったかもしれないと思うと、さらに気持ちが悪いですよね。コスプレイベントは風俗じゃねーぞ!

■中規模コスプレサークル主(30代女性) 「写真集、売れてなさそうなのにね〜」

 コミックマーケットで写真集を販売していたところ、彼女に「うちのサークルから写真集を出さないか?」と誘われました。「モデル料を支払う」とのことでしたが、自分でモデルを務め、自分で写真集を販売したほうが見入りがいいと知っていたので、丁寧にお断り。すると、こんな捨て台詞を吐かれました。

 ……いやいや、「売れてそう」だから声かけたんじゃないの? あなたが売れてなさそうだから、こっちも乗っからなかったんだよ! 見知らぬ人からの誘いには、慎重になりましょうね。

■古参ファン(20代男性) 「付き合ってくれないの? ああ、目から血が出てくる……」

 長らく粘着されていたファンにある日、突然告白されたときのことです。彼いわく、強いストレスがかかると、目から血が出てしまうとのこと。実際にそういう病気はあるようですが、彼の目から出る血を止めるために、私が好きでもない人と付き合わなきゃいけないのも、意味がわからない話です。

 当時私は結婚していたので、「あのさ、私、旦那いるんだけど、不倫しようって言ってるの? どういうつもり? もし付き合ったとしてさ、バレたら慰謝料とか払える? 私の面倒も見てくれるわけ?」と説教。これくらい言えば冷めるかと思い、強めに言いました。すると、彼は普通に“涙”を流しながら去っていきました。その後は連絡もなくなり、コスプレイベントにも姿を現さなくなりました。

■有名ゲームイラストレーター・A(50代男性) 「ブスは描きたくないんだよね」

 Aさんの生み出すキャラクターが好きすぎて、そのキャラのコスプレしかしないような熱狂的ファン・Bちゃん。あるイベントへ一緒に参加し、Bちゃんが「私の似顔絵を描いてほしい」(Aさん作キャラのコスプレをしながら)とお願いしたところ、ためらいもなく「ブスは描きたくないんだよね」と一言。色紙にサインだけ書いて、Bちゃんに渡していました。

 うしろで一部始終を見ていた私は、放心状態になるBちゃんを見てオロオロ……。どうやら、Aさんにはお気に入りのコスプレイヤー・Cちゃんがいて、その子の絵を四六時中描いているようでした。それが発覚してから、BちゃんがCちゃんをボロクソに叩き始めたのは、言うまでもありません。

 コスプレイベントは、ほかにもたくさんの“キラーワード”が飛び出します。想像の斜め上をいく、濃厚なキャラクターが多いコスプレの世界……一言でそれを感じさせてくれる彼らに、とりあえず敬意を表しておきます。

“エロコスプレ”以上に稼げるかも!? 「BL好きオンナ」が欲望を丸出しにする、ディープで怪しい“男装”の世界

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

  私は以前、コスプレイヤーの友人・Cちゃんに「男装で“合わせ”をしてみない?」と誘われたことがあります。「合わせ(併せ)」とは、条件を決めて数人のコスプレイヤーで集まり、撮影や交流を楽しむこと。 「『ONE PIECE』のキャラクターで集まろう!」「金髪のゲームキャラクターならなんでもOK」といった形で、主催者が参加者を募り、イベントや撮影会で「コスプレ合わせ」を行います。コスプレを始めたばかりの人は、合わせに参加して仲間をつくる、なんてこともできます。

 Cちゃんに誘われる前から、少し男装に興味があった私は、すぐにOKを出しました。当時大流行していたアニメ『TIGER & BUNNY』(以下、タイバニ)の鏑木・T・虎徹を私が、Cちゃんはバーナビー・ブルックスJr.のコスプレをすることに決定。もともと男装をしていたCちゃんに、男装メイクのコツや胸の潰し方(私は“ナベシャツ”というものを使いました)、男性っぽいポージングなどを教わり、都内の某遊園地で開催されていたコスプレイベントへ繰り出します。

 私はこのとき、遊園地イベントの参加も初めてだったのですが、過激な露出が禁止されていることもあって、カメラマンの行列で人気を競い合うような女性レイヤーはおらず、「純粋にコスプレが好きで、仲間内で楽しみに来ています!」というような雰囲気の方が多かったです。そんな中で、虎徹な私とバーナビーなCちゃんは、遊園地内でゴーカートに乗ったり、一緒にランチをしながら、「遊園地で楽しむ虎徹とバーナビー」的な写真を撮影しつつ、まったりイベントを楽しんでいました。

 しかし、私はあることに気がつきます。いつもは目を合わせて普通に会話をしてくれるCちゃんが、どこかぎこちないのです。何か言いたげな様子のまま、そろそろイベント終了という頃に、彼女は人けのない場所に私を誘い、「虎徹の写真を撮りたい」と言ってきました。

 断る理由も特にないので、彼女が望むままにポーズをとり、撮影に応じる私。そのうち彼女は「絡み撮影がしたい」といい、どこからともなく脚立を取り出して、セッティングを始めたんです。「ツーショット撮影でもするのかな?」と思っていたら、Cちゃんは私を後ろからハグしたり、キス寸前まで顔を近づけたりと、“BL要素”の強い写真を要求。そこでようやく、彼女がなんだか照れていた理由がわかりました。Cちゃんはすっかりバーナビーになりきっており、私……いや、虎徹とイチャイチャしたくて仕方なかったのでしょう。

 今まで、エロカメコに数多のエグい要求をされてきた身からすれば、Cちゃんが求めてきたことはかわいいもんでした。とはいえ、撮影中は結構ドキドキしてしまい、自分でも動揺……。私の恋愛対象は男性で、BLも特に興味はないのですが、明らかにメス(オスなのか?)の顔になっているCちゃんが積極的に迫ってきて、正直興奮しました。

 その後、Cちゃんに対して感じた興奮が忘れられず、しばしば男装コスプレを楽しんでいた私。これまでエロい露出コスプレばかりしていたのに、いつの間にか男装にハマってしまいました。エロコスプレ写真集を売っている時、女性コスプレイヤーからライバル心を剥き出しにされ、彼女たちの嫌なところばかり見えていたのですが、男装をしていると、なんだかみんな優しく接してくれるんです。急に世界が変わって見えましたね。

 別のイベントで、再びCちゃんと虎徹&バーナビーのコスプレをした際には、見ず知らずの“タイバニファン”に囲まれたこともあります。みんな自分のカメラに虎徹とバーナビーの姿を納めていき、満足したら去っていくという繰り返し。その間、私たちはポーズを取り続けるわけですが、動くたびに「キャー!」「かっこいい!」とおだてられるので、なんとも言えぬ恥ずかしさがありました。

 興奮したタイバニファンの女性からは、BL的絡みも要求されました。撮影会ではなく、オープンなイベントなので過度なことはしませんでしたが、「虎徹さん、かわいい……」と漏らしつつ、無心でシャッターを切っていましたね。彼女から熱っぽい“メスの眼差し”を向けられたことは、今でも忘れられません。

彼女ヅラで男装レイヤーを支える“親衛隊”の存在

 そんな男装の世界ですが、実は結構儲かっている様子。宝塚に熱狂的なファンがいるように、男装コスプレイヤーにハマる人も多いのです。「男装喫茶」や「男装ホストクラブ」なんかもありますし、男装コスプレイヤーとして写真集を販売し、その収入だけで生活している方もいらっしゃいます。

 私が知っている男装コスプレイヤーは、コスプレ写真集の販売、撮影会の開催、ライブ活動などで稼いで生計を立てているとか。“親衛隊”のような女性ファン数人が、まるで彼女のように甲斐甲斐しく、その方をお世話していたのが印象的でした。ファンからのサポートやプレゼント、コスプレ活動の売り上げも考えると、かなりいい暮らしをしていたと思われます。はたから見れば、ただの“ヒモ”かもしれませんが(笑)。

 ちなみに、私も「男装カフェ」に行ったことがあり、うっかり貢ぎそうになりました。女性客の気持ちを汲み取ってくれる細やかな接客と、非常に話しやすい雰囲気、さらに見た目もそこらの男性よりカッコいい……「そりゃハマるよな」と素直に思いましたね。店内には男装レイヤーさんのグッズが売られていて、それを買い漁る女性客の姿も。コスプレは「露出をしないと売れない」と思われがちですが、「男装コスでも十分売れる」のでしょう。むしろ、男装レイヤーの“彼女ヅラ”をしているファンを見ると、太く長く金を落としてくれるのは、女性のほうかもしれません。

 男装レイヤーに興味がある方も、男装してみたい方も、コロナ禍が落ち着いたあたりで、ぜひ足を踏み入れてほしいです。きっと、(良くも悪くも)新しい世界が広がりますよ。

半裸のオンナが過激なポーズで客引き!? コスプレイベント「コスホリック」で見た“欲望”のカオス

 突然ですが、「コスホリック」というコスプレイベントをご存じでしょうか? ネットで検索をかけると、肌色面積の広いお姉さんたちの画像がた〜くさんヒットするかと思います。ネットという空間に、こんなエロい写真が残り続けるという意味を、お姉さんたちはわかっているのだろうか……と心配してしまうのですが、そもそも「『コスホリック』って何?」って感じですよね。今回は、この“超カオスイベント”についてご紹介します。

会場内で垣間見る、オンナの哀愁とオトコの欲望

 「コスホリック」(以下、コスホリ)は、2010年から始まった、コスプレ写真集等を販売する即売会のことです。コスホリが生まれるまで、コスプレ写真集を販売できるイベントといえば、主に「コミックマーケット」(以下、コミケ)でした。しかしコミケでは、“過激なエロコスプレ写真集”は販売ができません。コミケに参加するサークルは、当日に運営スタッフから販売する写真集のチェックを受けるのですが、性器などのボカシが不十分だと判断されると、たとえ販売の準備が万端であっても、“発売NG”になることがあります。こうした悔しい思いをしたサークルを救済するべく誕生したのが、コスホリなのです。

 コスホリは、セクシー女優やグラビアアイドル、有名コスプレイヤーの撮影を行っているカメラマンを中心に発足。コミケに比べて規制がゆるいですが、入場時に年齢確認をするので、発売NGになった写真集も、コスホリなら販売OKになることが多いです。むしろ、コスホリに参加するコスプレイヤーにとって、「コミケで発禁になっちゃった!」というのは、完全に“ウリ”なんですよね。

 会場内でできるコスプレの規制もユルユルなため、肌色面積の広いお姉さんたちが大量発生します。「コスプレ写真集を買ってくれたら、エロい写真を撮影をしていいよ(ハート)」という内容のチケット配布、お客さん向けの撮影会を開催するチケット販売まで行われているので、必然的に、エロい衣装を着て撮影意欲を煽るコスプレイヤーが続出することになります。こうした仕組みにより、コスホリ会場は“半裸のお姉さん”であふれ返っているわけです。

 私もコスホリに参加したことがありますが、お客さんやカメラマンさんの気を引こうとして、ほぼ全裸で紐みたいな服(と言えるのか?)を着ているお姉さんや、過激なポーズをとっているお姉さんなどがいて、見ていてちょっと切なくなることも。

 コスプレイヤーはもちろん、本物のセクシー女優さんが気合の入った写真集を販売していたり、無名の女優さんが“自己表現”としてアートっぽいエロ写真を、駆け出しのモデルさんがフェチ系の写真集を売っていたりして、参加者のジャンルは多岐にわたります。お金が欲しいのか、売名行為なのか、承認欲求なのかわかりませんが、女性たちのさまざまな思いと、そんな気持ちはお構いなしに「エロいお姉さんでシコりに来ました!」といわんばかりの、イキイキとした男性参加者のギャップがなんともいえないイベントです。

 コミケの方が来場者数は多いので、たまたま私の写真集を見つけてくれた人や、「このキャラクターが好きだから写真集も欲しい!」という人、「とにかくコスプレ写真集が好き!」という人も、ちらほら購入してくれます。なので、ある程度の売り上げは最初から担保されていると言っていいでしょう。

 一方でコスホリは、来場者数は比較的少ないものの、コミケと同日開催になることがあるので、地方から出てきた“コミケ帰り”の人が遊びに来たりします。もちろん、「コスホリ一択」で朝から18禁写真集を買い漁っている人もいますし、買い物はそこそこに、撮影チケットを買ってコスプレイヤーさんの撮影をメインにしている人もいます。私の場合、そこまで過激な写真集は販売していませんでしたが、コミケの売り上げが「10」だとすると、コスホリも「8」くらいは売れていましたね。

 4月25日に開催予定だったコスホリは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になってしまいました。ですが、同日には「コスホリックオンライン」が開催され、特設ページで写真集のダウンロード販売や通販ができたようです。SNS上では「#エアコスホリ」というハッシュタグをつけて、エッチな自撮り写真を投稿している人もたくさんいました。

 ちなみに、コロナ騒ぎになる前、私は「ちょっと変わったイベントに行ってみたい」という恋人の願いを叶えてあげるべく、コスホリに連れ立って一般参加しました。そこで何を血迷ったのか「このイベント、昔私も参加してたことあるんだよね」と言ってしまったところ、案の定ドン引きされました。そしてその後、 (何が理由かさっぱりわかりませんが)その恋人とは別れることに。……お前がねだったんだろ、バカヤロー!

 新型コロナが終息したあと、「コスホリに参加してみたい」と思っている人へ。くれぐれも、同行者は慎重に選んでくださいね!

店長に枕営業、ストーカーする常連客と女同士の“ドロドロ”……メイド喫茶の闇、“元メイド長”がぶっちゃけます!

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 私は若かりし頃、メイド喫茶で働いていたことがありました。今でこそ秋葉原には多数のメイド喫茶がありますが、当時はそんなブームが来る前です。衣装がかわいい、漫画やゲームといった“二次元”が好き、気の合う友だちもできそう……そんな理由で働きはじめました。「友だちなんてとんでもない」という、ドロドロとした世界だとは知らずに、です。

大学生の同僚が、私の胸ぐらを掴んで号泣!?

 私が働いていたお店では、メイドさんのチェキを販売していました。その売り上げがいいメイドさんは、時給が上がるシステムだったんです。もちろん、私も時給を上げたかったので、身なりに気を使ったり、ご主人様(お客様)には明るい対応を心掛けていました。その結果、まあまあ売り上げがよく、トントン拍子でメイド長(バイトリーダーみたいなもの)まで登りつめます。ご主人様に話しかけられることも増え、オタクな話題で盛り上がれるし、「最高の職場だわ……!」と思っていましたが、やはりうまい話ばかりではなく、そういう私を見て、嫌な顔をする同僚が出てくるわけです。

 ぶっちゃけた話、そのとき私は結婚していたので、生活に困窮していたわけでもなく、モテたいわけでもなく、「ヒマだから、誰かかまってくれるとうれしいな〜」くらいの感覚で働いていました。そんな中、実家で暮らす普通の大学生で同僚のAちゃんは、私に嫉妬心を燃やしていたよう。

 ある日、休憩室で突然「なんで、なんであんたばっかり!!」と、胸ぐらを掴まれて号泣されたときは驚きました。今思うと、彼女はただのかまってちゃん&メンヘラだった気がしますが、とりあえずメイド長という肩書を与えられているので、「泣かないで、いつもニコニコしてるほうがかわいいし、ご主人様からも認められると思うよ?」ってな感じで、当たり障りのない言葉でなだめるのがお決まりのパターンでした。

 しかし、Aちゃんは日に日に“病み”を増していきます。手首に包帯を巻いて出勤したり、ご主人様に「メイド長にいじめられている」と吹聴したりもしていました。Aちゃんの件で私まで病みそうになったことと、常連のご主人様にストーカーされたことで嫌になり、「メイド喫茶辞めようかな〜」と思っていた頃、店長が変わります。今までの店長は、スタッフみんなのパパ的な存在の人でしたが、新店長は社会経験が少なそうな若造……悪い予感は的中してしまいます。

店長との“枕営業”でリーダーの座を奪ったオンナ

 新店長は、勤務中にもかかわらず、Aちゃんからの悩みを延々と聞いてあげていました(多分、私の悪口かな?)。2人の空気感が変わっていくのに、そこまで時間はかかりませんでしたね。新店長が着ていたTシャツをAちゃんが着て出勤し、わかりやすい感じで“新店長のオンナ”になったAちゃんに、私はメイド長の座を奪われます。新店長は私に「評価制度を変えたから」と、よくわからない理由を説明しましたが、まあ、Aちゃんの枕営業だと思います。これで「人間関係めんどくさいなあ……」と絶望し、メイド喫茶をすぐに辞めました。

 そんな2人の関係を、ほかのスタッフやご主人様たちが気づかないわけありませんよね。新店長とAちゃんが付き合っているウワサが広まると、Aちゃんのチェキの売り上げは激減。さらにお店自体の売り上げも減っていったようで、このメイド喫茶は閉店してしまったそうです。

 もう30年くらい、こういった業界を見つめてきた私ですが、女という「性」をお金に変える業界って、どこも一緒なんだなあと思います。女同士のドロドロとした嫉妬があったり、ちょっとおかしなお客様がいたり、それを牛耳るトップが一番うまい汁を吸っていたり。ちなみに、つい3年ほど前、熟女でも働けるコスプレBarで少しだけ働いていたのですが、オーナーは思いっきりヤ○ザでした。見るからにそっち系の人でしたが、話してみると漫画オタクで、『幽☆遊☆白書』(集英社)の話で盛り上がったのはいい思い出ですけども。

 「好きなことを仕事にしたい」という純粋な気持ちは何よりですが、こうした面倒ごとに巻き込まれ、のちのちトラウマになるかもしれませんから、職場選びはどうか慎重に!

人気コスプレイヤー、「セックスが超うまい」大御所ゲームクリエイターと“不倫”した過去ぶっちゃけます!

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 前回、前々回とちょっとマジメな話が続いたので、今回は私のアホみたいな体験談をお届けしたいと思います。以前、現役漫画家・Xさんとのセックス話を告白しましたが、今回は大御所(になった)ゲームクリエイター・Vさんとの、コスプレセックスについてぶっちゃけます。

尊敬する彼と“濃厚接触”を試みた結果

 Vさんのゲームは独特の世界観があり、とにかく面白くて大ファンでした。今ではシリーズ化作品も手掛ける大御所で、誰もが知ってる超有名RPGに関わったこともあります。しかし、私と知り合った当時はまだ知名度が低く、しかも作風が王道からはやや外れているので、Vさんのゲームをテーマにしてコスプレ写真集を売っても、正直売り上げは見込めませんでした。それでも私は、彼の作品が好きすぎて、ゲームの世界観を忠実に再現した写真集を、コミックマーケットの会場にて、赤字覚悟で発売したんです。

 すると、「Vさんからおつかいを頼まれた」という人が、私の写真集を買いに来てくれました。これをきっかけに、勇気を出してVさんのTwitterへお礼をしたところ、どんどん親密な関係になっていきました。のちのち、Vさんに奥様がいらっしゃることを知ったため、リスペクトする人物として純粋に憧れていました。一線を越えてしまうと、悲しい結果しかありませんからね……。しかし私は当時、引きこもりだったため、人との接触に飢えていたこともあり、彼と“濃厚接触”したい欲求が高まって、私から「家で飲みましょうよ」と誘ってしまったのです。密集、密室、密接。まさに3密、さらに不倫。いけないことのオンパレードで、いまだったら小池百合子都知事に怒られてしまいそうです。

 Vさんは、とても紳士でした。デートでは女性をエスコートをしてくれ、何よりセックスが超うまい。男性経験はぶっちゃけ30人くらいの筆者ですが、その中でもちゃんとイカせてくれて、気持ちいいセックスをしてくれたのは3人くらいでした。彼は、その3人の中に入っています。紳士でセックスがうまいなんて、奥様がとてもうらやましかったです。

 要するに私は「Vさんのセフレ」だったわけですが、ほかにもファンを“つまみ食い”している気配がありました。結婚から何十年もたっていて、奥様とは非常に仲がよさそうでしたが……。ちなみに、奥様のSNSをこっそりのぞいたことがあるのですが、「旦那さんのことが好きすぎてたまらない!」みたいな投稿が多く、ゲームクリエイターとしても尊敬しているようでした。そんな投稿を見て、「昨日私に入ってたち○こが、今日はこの人に入ってるのかな……」などと思いながら、そっと見守っていました。

 漫画家のXさんもぶっ飛んでいましたが、Vさんもそこそこおかしい人でした。何がおかしいかというと、「自分が作り上げたキャラクター(のコスプレをする私)とセックスするのが好き」だったことです。なんでも、彼は私の写真集を使い、無我夢中でオナニーしていたとのこと。「わざわざ報告すんのかい!」と思いましたが、“ヌケる写真集”を作ることに情熱を注いでいた私にとっては、最高の褒め言葉でした。

 自分が作ったキャラでヌクという行為は、オタクの世界で「オリキャラ(オリジナルキャラクター)でヌク」と言われ、そこそこヤバい行為として見られる場合が多いです。とはいえ、Vさんの場合は、そのオリキャラが商品になって、世界中で“オカズ”になっているのですから、ちょっと次元が違いますよね。

 Vさんは常に、私とセックスをしているというより、自分が作ったキャラクターとセックスをしていたのだと思います。コスプレをしてない私とのセックスより、コスプレセックスのほうが「めっちゃ興奮する」とキッパリ言われましたし……。悲しいような気もしますが、別に嫌な気分ではありませんでした。いや、そう思わないと、この関係を続けていられなかったのかもしれません。

“お花畑”だった私が、不倫して学んだコト

 奥様に対する罪悪感が大きくなったのか、Vさんとはだんだん疎遠になってしまいました。それでも、メールをすれば普通に返事が返ってきますし、仕事の相談にも乗ってくれました。でもやっぱり、当時の私は頭が“お花畑”だったと思います。後悔しても遅いですが、不倫は絶対にやめたほうがいいです。「奥さんと別れて私と一緒になってくれるかも(ハート)」なんて幻想を抱くかもしれませんが、万が一そうなったとしても、今度は自分が捨てられる番になるかもしれないのです。そんな不安と戦い続ける覚悟があるか? と言われると、冷静になれるのではないでしょうか。

 もちろん、奥様に恨まれますし、自分の親族や友人、その他大勢の人からも、「こいつはとんでもない女」として見られるでしょうね。不倫というのは、束の間の刺激を味わえる一方で、誰かが必ず不幸になります。そんな恋愛は、経験上「避けたほうがいい」と断言します。

 それと、コスプレセックスもやりすぎはよくないです。「この人は私のことが好きなのか、それともキャラクターが好きなのか?」と、疑心暗鬼になっていきますよ。新型コロナウイルスの流行が落ち着いたあと、パートナーとの濃厚接触を心待ちにしている方は、ぜひ心に留めておいてくださいね。

巨大掲示板に悪口の羅列、SNSでアンチが反論コメント……人気コスプレイヤーが「さすがに病んだ」瞬間

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 前回、この春から新社会人になる方に向けて、コスプレ業界で学んだ“成り上がり術”を伝授させていただきました。今回は、その術を実践したがために、私に降りかかった災難についてお話したいと思います。

仲良しのAちゃんから受けたひどい仕打ち

 コスプレ界で有名になったり、仕事をもらえるようになるには、まず「売れているコスプレイヤーやカメラマンと仲良くして、彼らを“利用”しよう」とお伝えしたわけですが、逆に自分が売れてくると、当然、そんな私を利用して成り上がろうとする人が寄ってきます。「蜜さんに憧れているので、仲良くなりたいです!」と言いつつすり寄ってくる人は全員、腹の底では「こいつを利用して自分が上に行くんだ」と思っている……そう断言していいでしょう。

 まあ、「こいつを利用してやろう!」と思われない程度の、無能判定されている人になるよりは、多少利用されるぐらいのほうがいいのかもしれません。なので、私を利用してやろうという魂胆で近寄ってくる人も、そこまで気にならなかったのですが、コスプレイヤー・Aちゃんにひどい仕打ちを受けたことは、今でも忘れられません。

 Aちゃんとは仲が良く、日々の些細な出来事や家族のこと、今悩んでいること、好きな人のことなど、気を許してある程度自分のことを話していました。そんなある日のこと、Aちゃんにだけ話した内容が、某巨大掲示板にすべて書かれるのを見つけたんです。実は、先輩コスプレイヤーの方から「そういうのはよくあること」だと言われていたので、書き込みを見つけたときは、「コスプレ界で知り合った人をあんまり信用しちゃダメ」というその先輩からのアドバイスを生かせなかった自分の責任だと反省していました。

 ちなみに、「友達によって話す内容を少しずつ変えると、書き込まれたときに犯人がすぐわかる」という先輩の護身術を実践していたため、Aちゃんには最寄駅を「中野」、Bちゃんには「阿佐ヶ谷」、Cちゃんには「高円寺」だと話していました。掲示板には「椎名蜜は中野に住んでて〜(以降、悪口のオンパレード)」と書かれていたので、一発でAちゃんだとわかったというわけ。Aちゃんには仕事もカメラマンも紹介してあげたし、「コミックマーケット」に落選したときは委託販売もさせてあげたというのに……。本当にガッカリしたものです。

 Aちゃんはホワホワとした優しい雰囲気で、守ってあげたくなるようなキャラクターでした。そんな彼女に「椎名蜜はとんでもない女だ!」と叫ばれたら、サバサバ系の私は圧倒的に不利。掲示板への書き込みだけでなく、関係者にも悪評を流していたようで、カメラマンやAちゃんのファンが“親衛隊”のようになり、案の定私をボロクソに叩き始めました。新社会人のみなさん、女性を敵に回すと、いつの間にかまったく関係のない男性に叩かれ始めますよ。なので、女性を敵に回すのは避けましょう。どんな立場の人であれ、です。

 Aちゃんの一件があったおかげで、フォロワーが万を超えているSNSで発言するのが怖くなってしまいました。自分が在籍していた学校に通う人(の生徒数)よりも、多くの人に注目されていると冷静に考えると、非常に怖いものです。ここまでフォロワーが増えてくると、アンチも紛れています。私が何かつぶやけば、アンチからすぐに反論のコメントが返ってくる状況は、さすがに病みましたね〜……。

 仲良くしているはずだった友人は、私を利用するだけ利用してポイ捨てし、その友人の言うことを100%信じて嫌がらせしてくる親衛隊に囲まれる、自由に発言ができないSNS……こんなコスプレ界にしがみついて、いったい何が楽しいのか? ふと、我に返ってしまいました。これを機に、私はいったんコスプレ界から一旦離れます。

 しかし、私がSNSで炎上しようと、むちゃくちゃに叩かれようと、支えてくれるコスプレイヤーさんやカメラマンさんがいたのも事実。それと何より、大好きなゲームや漫画の作者さんと一緒に仕事ができた喜びが忘れられず、やっぱりコスプレ界に復帰し、今でも細々と続けています。結局最後は、「自分自身の熱意」と「損得関係なく付き合ってくれる仲間」が大切なんだと思います。コスプレ界で痛い目にあって、社会人として、人として本質的に重要なことを身をもって感じられました。

いいこと・悪いこと、すべては自分に返ってくる!

 仕事でも、自分の利益は二の次で、取引先やお客様、一緒に仕事をする仲間のことを考えて行動していると、それが結果的に自分に返ってくるものです。また、熱意を持って仕事をしていれば、自然と同じ志の人が集まります。逆に、人にやった悪いことは自分に返ってきますし、邪心を持って人と接していると、同じような人が寄ってきてしまいます。

 最後はなんだか説教くさい感じになってしまいましたが、新社会人のみなさんは、私の経験を頭の片隅に置きながら、どんどん成り上がってくれるとうれしいです。

1日100万円稼いだコスプレイヤー、“成り上がり”術を伝授! コネを使えば「世の中チョロい」!?

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛が続いていますね。本来であれば、4月から新社会人として新しいスタートを切るはずだった、という方もいるのではないでしょうか? 今回はそんな方に向けて、コスプレ界での経験から得た“成り上がり術”を、前後編でご紹介します。

仕事ができる人と仲良くなろう

 コスプレ界における「仕事ができる人」とは、「写真集の売り上げが多いコスプレイヤーさん」「いい腕を持っているカメラマンさん」のことです。新社会人の方は、上司から「なりたい人や憧れる人のマネをしよう」と言われるかもしれませんが、仕事のできる人の近くに行って、その人がどんなふうに仕事をしているか観察し、マネをしていると、いつの間にか自分も仕事ができるようになってくるものです。

 写真集が売れているコスプレイヤーさんは、ファンへの対応や写真の構図、宣伝の仕方など、やはり完璧なんですよね。また、腕のいいカメラマンさんとお近づきになると、自撮りやレタッチのテクニックが上がります。それに、仕事ができる人のまわりには、自然といい人や仕事が集まってくるものです。私の場合は、カメラマンさんを通してゲーム会社から公式コスプレイヤーのお誘いが来たり、メディア出演をしたりとお仕事が舞い込んできました。

 また、人気コスプレイヤーさんやカメラマンさんは、SNSのフォロワー数が多いので、仲良くしていると自分のツイートがリツイートされ、拡散される確率も上がります。すると、自分のフォロワーがみるみる増えていき、写真集の売り上げも倍増。ラクしてトクしたいなら、仕事ができる人たちを利用しない手はないでしょう。

 コスプレイヤーの場合、見た目の美しさやファン対応のよさも大事ですが、結局は“コネ”で仕事が回る世界です。実社会で同じような場面があれば、利用できるものはなんでも利用して、成り上がっていくことをおすすめしますよ。

 とはいえ、そんな人たちと仲良くなったり、転がり込んできたチャンスをモノにするには、やはり自分自身の努力も必要です。

 コスプレイヤーさんって、時間にルーズだったり、カメラマンさんからチヤホヤされることで自分をアイドルか何かだと勘違いし、横柄な態度になる人が結構います。写真集の制作を手伝ってくれているのに、「思い通りにならない」とカメラマンさんにキレたり、イベントの出演オファーしてくれた主催者さんに失礼な態度を取ったり、普通じゃ考えられないことをやる人もチラホラ。

 イベント主催者側が常識知らずな場合もあるし、無理なノルマを押しつけてくる人もいるので、一概に言えない部分もありますが、まず、オファーをしてくれるだけありがたいものです。手伝ってくれるカメラマンさんも、写真集を買ってくれるファンの方も、基本的にはみんな感謝するべき存在だと思います。それを忘れて横柄な態度を取っていると、次の仕事にはつながりません。

 また、「時間を守る」「あいさつをしっかりする」といったことも、社会人としては最低限のルールですよね。特に「ありがとうございます」というお礼の言葉は、何度言ってもいいくらいだと思います。でも信じられないことに、いい歳のコスプレイヤーでも、これができない人は結構います。そんな中、「待ち合わせ時間の5分前集合」「笑顔であいさつ」を心掛けるだけで、周囲の人は「なんていい子なんだ!」と関心を寄せてくれるようになります。世の中、チョロいもんです。

 コスプレ業界は浮世離れした世界に思えるかもしれませんが、“普通のことが普通にできるスキル”は、どこに行っても本当に重要なんです。実社会でも同じだと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

順風満帆な生活も長くは続かず……

 自分なりの成り上がり術を実践した結果、Twitterのフォロワー10万人、写真集の売り上げは1日で最高100万円、憧れの漫画家さんと一緒に仕事ができたりと、順風満帆なコスプレイヤー生活を送っていた私ですが、やはり出る杭は打たれるものです。最初は人気者を“利用する側”でしたが、次第に“利用される側”になったり、仲良くしていたコスプレイヤーの子に裏切られたり、フォロワーが増えたため炎上に怯えたり……。

 後編では、成り上がったがゆえに起こった、さまざまな災難をお話したいと思います。ほとんど“愚痴”になりそうですが(笑)。

「まん肉の色が変わっててヌケねえ!」ハイレグ衣装のコスプレイヤー、やりすぎちゃった“公開”体験

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 コスプレイヤーにとって、「現実には存在しない2次元キャラクターを忠実に再現し、いかに自分を輝かせるか」という技術はとても大切です。衣装や髪形の“再現率”はもちろん、それを自分に似合うようアレンジしたり、スタイルをよく見せるために厚底ブーツやヒールの高い靴を履いたりもします。細身のキャラクターが多いですから、食事制限やエクササイズで体を絞り、肌もケアをして……などなど、影の努力も必要です。しかし、こんな努力をしなくてもいい方法があります。そう、秘密兵器「Photoshop」です。

 写真や画像の編集ソフトとして一般的ですが、コスプレイヤーにもこれが欠かせません。もちろん、先ほど挙げたような努力にプラスして、Photoshopでエフェクトを入れて作品の世界観を表現するコスプレイヤーさんもいます。そういう人はやはり、プロ顔負けのクオリティで写真集を作り上げるので、男女問わず人気がありますね。一方、男性をメインターゲットとして写真集を販売するコスプレイヤーの中には、体形の管理も肌ケアも頑張らず、アラが目立てばPhotoshopですべて加工してしまう、ある意味“強者”がいます。

 以前、SNSで写真を見て気になっていたコスプレイヤーさんに「会ってみたい!」と思い、コミックマーケットでその方のサークルへ行ったことがあります。しかし、どこを見ても本人が見当たらず。サークルには“お手伝いさん”のような方が1人いたんですが、近づいて顔をよく見たところ、なんか面影があって……。思い切って話しかけたら、その方が本人でした。こういう経験は一度ではなく、何度もあります。写真ではクリっとした目とツヤツヤの肌、ほっそりしたモデル体形だったのに、実物は目の大きさが1.5割減、肌も吹き出物だらけ、体形は……。一体、誰が本人だと気づけますでしょうか? コスプレイヤー界隈では、こうした“詐欺”が横行しているんです。

 「写真集」というと、紙媒体を想像する方が多いかもしれませんが、コスプレ界隈では、写真のデータをCD-ROMに入れた「ROM写真集」や、「ダウンロード販売」が一般的です。コミケなどは、コスプレイヤー自らROM写真集を手売り販売していることが多く、購入者(ファン)は憧れのコスプレイヤーに実際に会うことができます。私も、コミケなどの即売会ではファンの方と交流を楽しんでいました。しかし実は、コミケに来られるファンというのはそんなに多くありません。東京ビッグサイトで開催されるため、関東圏なら気軽に参加できますが、遠方のファンは通販で済ませる場合が多いです。

 なので、写真に写っているコスプレイヤーさんと会う機会がほぼないまま、ROM写真集を購入し続けてくれる人も珍しくありません。コスプレイヤー側としては、いつまでたっても詐欺がバレないので、非常にいいお客さんなんですよね。こうした仕組みも、コスプレイヤーの加工が過剰になりがちな理由の一つだと思います。

 ちなみに、私がどの程度写真を加工をしていたのかといいますと、目の下のクマや吹き出物を消す、毛穴をぼかす、ワキのポツポツをなめらかにする程度でした。あくまでも「やりすぎないこと」を意識した修整です。なぜならば、写真集を購入する人は、画像を拡大していろいろなところを見るから。やりすぎない程度に、“リアルな質感”があった方がいいのです。それに、実際に会って「別人」と思われるのも嫌なので……!

 しかし、私は恥ずかしさから“まん肉”(大陰唇あたり)の色を明るく加工していました。すると、後日購入者らしき人が某巨大掲示板で「修正しすぎでヌケねぇ!」と書いているのを見かけたんです。確かに、パッと見はハイレグですごい格好をしているのに、まん肉と太腿が同じ肌色をしているので、なんかリアリティがないんですよね。とはいえ、「ヌケねぇ!」という声を聞いて、まん肉の色素を世界に公開するのもおかしな話だなと、逆に冷静になりました。一部の方には“ヌケない詐欺ROM写真集”だったかもしれませんが、その後も同じ加工で販売し続け、まあまあ売れてました。まん肉の色素にも、人それぞれ好みがあるんですね〜。

 写真集のレタッチ作業はほとんどのコスプレイヤーが自分でやっています。ですが、1枚のROM写真集にだいたい200枚以上は写真が収録されているので、結構大変な作業になります。一枚一枚、肌をなめらかにして〜クマを消して〜とやっていると、だんだん感覚がおかしくなってくるんですよね。自分の写真を修正しているというより、“絵を描いている”ような感覚に陥っていきます。写真の自分がいくら恥ずかしい格好をしていても、どこかで他人だと思ってしまったり。

 とあるコスプレイヤーさんは「シワにボトックス打つより、レタッチで消した方が安上がりでしょ。ホワイトニングに行かなくても歯が白くなるし、美肌レーザーなんて当てなくても、撮影の段階で光で飛ばして、さらにレタッチすれば肌もキレイに写るよ」とおっしゃっておりました。なんか、詐欺じゃなくて“節約術”みたいな語り口ですね。その通りではあるのですが、実物が悪いとレタッチの手間が倍以上かかるのも事実。写真の自分をどんなに美しくしても、実際の自分は同じように修整できませんよね。この現実、冷静になると結構心にくるものがあるんじゃないかと思います。だからやっぱり、私は過剰すぎるレタッチはおすすめしません。

 コスプレイヤーでなくても、写真加工アプリを使って撮影した自撮り写真をSNSにアップし、「いいね!」をもらってうれしくなったことがある人もいるでしょう。行き過ぎた加工の先には、深〜い落とし穴があるので気をつけてくださいね!

人気キャラは7万円、爆安衣装も5倍で売れる!? コスプレイヤーのエグい「ヤフオク」活用法

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 引っ越しシーズン真っ只中。実は、私も先日引っ越しをしました。やはりオンシーズンは、いろいろと費用がかさみますね……。新しい家で使うにはサイズが合わず、新しい家具や家電を購入せざるを得ないという、予想外の出費も。そこで、我が家に長年保管していた“コスプレグッズ”を、思い切って売ってみることにしました。

コスプレ写真集が3万円で売れた、けど……

 まず、何かしらのオタクなら知っているだろう「まんだらけ」に買い取ってもらうという選択肢が浮かびました。私は現在も「委託販売」というシステムを使って、まんだらけでコスプレ写真集を販売しています。ですが、在庫管理が面倒になったのもあって、シュリンクされている状態の写真集を、大量に売りに行ってみました。すると、1冊あたり700円の値段がついたのです。 

 とあるコスプレ仲間から、「買取額は最低で50円(もしくは買取不可)、高いと1,000円以上」と聞いたことがあるので、悔しい思いをすることもなく、かといって大歓喜することもない、無難な価格に落ち着いた形です。しかし、たくさん売ったこともあり、なんだかんだで3万円くらいにはなりました。

 まんだらけには「コスプレ写真集担当」がいるらしく、その方がちゃんと査定してくれるのだとか。さすがまんだらけ! でも、それだけ詳しい人がいるとなると、「こいつ、自分の写真集処分してるわ(ドン引き)」って思われたかも……。ちょっとだけ恥ずかしいです。

 コスプレをするとき、必要なものは衣装だけではありません。キャラクターの髪形にセットされたウイッグや、特徴的なデザインの靴、武器や小物などなど。これらをすべて別々にそろえるのは時間もお金もかかり、結構大変です。逆に言えば、「この一式を買えばすぐにコスプレできるよ!」という商品は、非常に需要が高いということでもあります。

 そんな“一式セット”を売るのに最適なのは、やはりネットオークションでしょう。数ある不用品販売サイトの中でも、幅広い層の人が利用し、多くの人が競り合って高額になりやすい、「ヤフオク!」がおすすめです。私の場合、某人気キャラクターの衣装一式(ドレス、カット・セット済みウイッグ、ブーツ、謎の剣)が、約7万円になりました。

 ちなみにこれは“裏技”ですが、流行のアニメやゲームの人気キャラは、中国製の衣装が爆安でネット販売されています。布がペラペラだったり、縫製が雑だったりするので、気になるところは自分でちょっと直してから、キレイな写真を撮ってくれるカメラマンさんに撮影を依頼。いい感じに写っている商品写真を添えてオークションに出せば、仕入れ値の3~5倍で売れますよ。

 写真集をバンバン出しているコスプレイヤーは、「いろんなキャラの衣装が着たい。それで写真をいっぱい撮影したい」と思っている人が多いので、このあたりのライフハックは結構主流。そこそこ人気のあるレイヤーさんだと、着用済み衣装をファンに高額で販売する、なんて荒業をやってる人もいましたね。私がヤフオクの画面を見ながら「もっと値段上がれ~!」と叫んでいるのとは、雲泥の差です(笑)。

「メルカリ」で稼ぐレイヤーのエグい錬金術

 カメラマン(カメコさん)やファンを“利用”してお小遣いを稼ぐ手口は、ほかにもあります。私の知り合いには、Twitterやブログで「ピンクのNintendo Switchが欲しい~(ハート)」などとつぶやき、ファンやカメコさんからたくさん「コーラルピンクのNintendo Switch lite」をもらっている子がいました。

 いくつも同じものをもらってどうするのかと思えば、1つは「大切に使ってます♪」とアピールする用に手元へ置いておき、残りはすべて「メルカリ」などのフリマサイトで売って、お金に換えていたのです。高級時計で同じことをやっているキャバ嬢の話を聞いたことがありますが、なかなかエグい錬金術ですよね。

 もっとエグい話だと、「下着姿を撮らせてあげるから、高級ブランドバッグを買って(ハート)」といった感じで、“エロ撮影”を条件に、高額商品をねだるコスプレイヤーもいるとか。これに比べたら、自分の写真集を大量に売りに行くぐらい、かわいいもんでしょう。

 さて、どこまで参考になるかわかりませんが、これが私の知っている「コスプレイヤー錬金術」です。ぜひマネ(できるかわかりませんが)してみてくださいね!

コスプレ業界にはびこる「性犯罪」の実態――“トイレ盗撮”された人気コスプレイヤーの悲痛な思い

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 コスプレイヤーを撮影するカメラ小僧、通称「カメコ」のぶっ飛んだ言動をご紹介した前回に続き、今回は“エロキモカメコ”に遭遇した一件をぶっちゃけます。

 連載1回目で明かした通り、私はコスプレ写真集を販売し、収入を得ていました。そのコスプレ写真集の内容が「どんどんエロくなってしまう」なんて話もしましたが、これは被写体となるコスプレイヤーの意思だけではなく、カメコの影響が大きかったんだと、今になって思います。長年、顔なじみのカメコさんに写真を撮られていると、最初は恥ずかしかった水着撮影も慣れてしまい、いつの間にか“ほぼ素っ裸”でも平気になってしまうのです。

しれっと「緊縛」を要求してくるカメコ

 私は、撮影会で好みの写真を撮ってくれるカメコ・Bさんに出会い、コスプレ写真集制作のお手伝いをお願いしたことがあります。Bさんはほかのコスプレイヤーさんの写真集撮影もお手伝いしていて、界隈からの信頼がありました。そのため、こちらも警戒心ゼロになってしまい、ラブホテルで1対1の撮影をしたのです。

 ……といっても、いきなり変な要求はしてきません。場所はラブホでも、最初は普通の撮影で終わりました。しかし、回を重ねるうちにBさんは

「〇〇のコスプレするなら、▲▲バージョンの衣装(よりエロい衣装)を持ってるから、着てみない?」
「××ちゃんの写真集撮影したときは、ローションでヌルヌルになる撮影をしたんだよね。彼女の写真集けっこう売れてるみたいだから、そんな感じで撮ってみない?」
「今は“緊縛”がはやってるんだってさ。蜜ちゃんもチャレンジしてみない?」

 などなど、あくまでも“売れる作品作りのアイデア”として、しれっとエロいことを提案してきたのです。

 当時の私は「なるほど、やってみよう!」とBさんに言われるがまま、服じゃなくて“ほぼヒモ”みたいな衣装を着てみたり、縄で縛られて撮影してみたり、ローションで衣装を濡らされたり(Bさんは「濡れた衣装に興奮する」らしい。知らんがな)、ニプレスや前貼りの上から生クリームを塗られたりしていました。

 ちなみに、生クリームって体温で溶けてくるので、撮影中に何度も塗り直さないといけないんですが、こっちはポーズを決めているので、Bさんが丁寧に塗り直してくれるんです。そうすると必然的に、私の大事なところを何度も触ることになるので、まったくありがたい話じゃなかったです。

 自分の感覚としては「アート作品作り」だったので、Bさんと協力していいものを作ろうと熱くなっていて、このおかしさに気づかなかったし、気づこうともしませんでした。でも今なら、Bさんがしたことは立派なセクハラであり、一歩間違えば性暴力だったのだとわかります。

 Bさんのような“エロキモカメコ”の中には、右も左もわからない中学生コスプレイヤーにエロいポーズを求めて無理やり撮影をしたり、撮影会を主催してスタジオのトイレや更衣室を盗撮したり、イベント後に居酒屋で打ち上げをしたあと、酒に酔わせたコスプレイヤーをラブホに連れ込んで強姦するなど、犯罪を犯す人もチラホラいます。

 「撮影会スタジオでトイレ盗撮」を実行し逮捕された人が、過去に私も写真集の撮影をお願いした人だと知った時は、衝撃が走りました。もちろん私もそのスタジオを利用していたので、トイレを盗撮されていたんじゃないかと思うと、本当にショックです。

 彼が撮影した写真は、レタッチをしなくても透明感のあるキレイな仕上がりだったので、私はその“写真”がすごく好きでした。しかし、この一件があったことで、自分が置かれている世界の異常さを思い知ることになりました。もちろん、純粋にコスプレが好き、作品が好き、撮影が好きで良い写真を撮りたいというカメコさんもいますので、“エロキモカメコ”のせいで真面目なカメコさんが誤解されないよう願うばかりです。

 ひとくちに「カメコ」といっても、さまざまな人がいることを学びました。地下アイドルストーカー刺傷事件、秋葉原耳かき店員殺人事件は、いずれも男性から見て「身近で気軽に会える手の届きそうな女性」が、深刻な被害に遭っています。“エロキモカメコ”には、コスプレイヤーも同じように見えているでしょう。

 犯罪に巻き込まれてからでは遅いですから、コスプレイヤーさんや、これからコスプレイヤーになろうと思っている人たちには、“エロキモカメコ”のうまい言葉にだまされず、何よりも「自分の身を守る行動」をしてほしいと思います。