『愛ふたたび』(幻冬舎)
■今回の官能小説
『愛ふたたび』(渡辺淳一、幻冬舎)
セックスにおいて“受け入れる側”である女は、相手と気持ちさえあれば、生涯セックスを楽しむことができる。しかし男はそういうわけにもいかない。加齢とともに“ED”という恐怖が待ち受けているから。男たちにとって、勃起は男としての誇りのようなものなのだろう。若い頃は痛いくらいにそそり立っていたものが、次第に勢いを失っていき、やがてピクリともしなくなる日がくる。女を抱けなくなったとき、男たちはどう感じるのだろう?
今回ご紹介する『愛ふたたび』(幻冬舎)は、晩年にインポテンツに悩まされていた渡辺淳一の自伝的小説だ。公立病院を退職し、整形外科病院を開業している主人公の「気楽堂」こと国分隆一郎。彼は73歳になっても、女性に不自由していない。妻に先立たれてからは、日々女性との楽しい一夜を謳歌していた。


