清野菜名、事務所「電撃移籍」で…“園子温問題”と“アクションの師匠”との関連は?

 女優の清野菜名が14日、松坂桃李、菅田将暉、杏らが所属する大手芸能事務所・トップコートへの移籍を発表。トップコートのHPでも報告された。

 清野はInstagramで「この度、私清野菜名は11年間在籍していた所属事務所ステッカーを離れ、トップコートに移籍する事になりました」と報告。続けて、「高校生の頃からお世話になり沢山の事に挑戦させていただきました。本当に感謝しております」…

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『キングダム』羌瘣だけじゃない!? 清野菜名が「イメージと違う」と批判された作品

 すでにキャラクターのイメージができあがっているものを演じることは、女優からすれば相当なプレッシャーだろう。

 累計発行部数8400万部を誇る原泰久氏の同名人気マンガの実写映画化で、興行収入57.3億円を突破する大ヒットとなった『キングダム』の続編映画『キングダム2 遥かなる大地へ』が今夏に公開される。

「今作の目玉は、原作ではヒロインのひとりとも言える存在で、人…

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清野菜名、『キングダム2』羌瘣役に原作ファンが納得いかない“2つの問題”とは?

 原作ファンからは「完璧」を求められる人気作だけに、出演者たちのプレッシャーは相当なものだろう。

 2021年12月時点で累計発行部数8400万部を誇る原泰久氏の人気マンガ『キングダム』(講談社)。2019年4月に公開された実写映画化第一弾は興行収入57.3億円を突破する大ヒットとなったことが記憶に新しいが、その続編となる『キングダム2 遥かなる大地へ』が今夏公開予定であること…

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清野菜名は“アクション女優”から脱却できた? 『ハンオシ』での演技は…

 清野菜名が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、通称『ハンオシ』。放送が開始された直後は「『逃げ恥』の劣化版」「歴代火曜ドラマのごった煮」と散々な言われようだった『ハンオシ』だが、次第に物語のオリジナリティが見えるようになり、文句を言う視聴者はほとんどいなくなったようだ。

 主演の清野も、ホッと胸を撫で下ろしたことだろう。清野にとって『ハンオシ』は、…

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清野菜名へのマタハラ…『ハンオシ』視聴者の反応は“妊婦に厳しい社会”そのもの?

 清野菜名が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、通称『ハンオシ』。現在放送中のこのドラマは、清野演じる明葉がひょんなことから坂口健太郎演じる百瀬と偽装結婚し、絶対に好きになるはずがないと思っていた百瀬に、次第に心惹かれてゆくといったラブコメディだ。

 昨年6月に生田斗真と結婚した清野は、『ハンオシ』放送開始直後となる10月23日、第1子の妊娠を報告し…

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清野菜名は“あと一歩”から脱せる? 『婚姻届に判を捺しただけですが』で有名女優への仲間入り叶うか

 清野菜名主演のTBS系火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』が、10月19日の今夜10時からスタートする。マンガ雑誌「フィール・ヤング」(祥伝社)で連載中の、有⽣⻘春(ゆき・あおはる)による同名マンガが原作となるこのドラマ。ヒロインに清野、相手役に坂口健太郎を迎えた今期のTBSの“胸キュン枠”作品である。

 清野が演じるのは、彼氏はいないけど、友達と飲むことと仕事が楽しく…

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アクションからコメディ、濡れ場まで……女優・清野菜名は万能すぎ!

 日曜夜10時30分から放送されているドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)は、不思議なこだわりに満ちたドラマだ。

 本作は「週刊少年サンデー」(小学館)で長期連載されていた西森博之のヤンキー漫画をドラマ化したもの。脚本とチーフ演出を担当するのは福田雄一だ。

『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)などで知られるコメディドラマの名手で、一時期は、毎クール1本は深夜ドラマ枠に福田のドラマがあるような状態だった。

 思わずクスクスと笑ってしまう脱力系コメディが多く、一見ゆるい作りとなっているだが、実はこのゆるい笑いを支えるために、ディテールに対しては毎回こだわっており、今作では80年代テイストの再現にとても力を入れている。

 特に、劇中に登場する女性キャラクターのファッションが衝撃的だ。

 橋本環奈と若月佑美(乃木坂46)はスケバンキャラを演じており、ダボダボのロングスカートにケバめの化粧で、迫力のある芝居を見せている。

 映画『銀魂』『斉木楠雄のψ難』と福田作品への出演が続いている橋本は、今作でも捨て身で豪快な芝居を披露。第4話の、47秒間にわたって白目を見開く芝居はネット上でも話題となった。福田作品に出演したことで、コメディエンヌとしての才能を大きく開花させつつある。

 一方、橋本とはまったく違うアプローチで驚かされたのが、清野菜名である。

 清野が演じるのは、赤坂理子という聖子ちゃんカットのヒロイン。主人公の不良コンビ、三橋貴志(賀来賢人)、伊藤真司(伊藤健太郎)と対等に話せる同級生の女の子という位置付けだが、聖子ちゃんカットにロングスカートという垢抜けない格好がめちゃくちゃ似合っていて、ダサかわいいとでもいうようなルックスに衝撃を受けた。

 今の感覚からすると、聖子ちゃんカットの髪形は顔が平べったく広がっているように見えてしまうので、女優としては若干、損な役回りなのだが、実に楽しそうに演じていて違和感はまったくない。

 同時に、理子は空手道場の娘で武道の使い手だ。第2話では主人公の三橋と話している途中で、突然、殴りかかる場面があるのだが、格闘場面に入る殺陣の自然さに思わず見入ってしまった。

  そう、清野の芝居は何をやっても自然なのだ。

 橋本が、これでもかと自分を捨てた豪快なアプローチで攻め込んでいくのに対し、清野は80年代にいてもおかしくない、格闘技ができる女子高生に完全になりきっている。だから彼女の芝居は、普段の日常パートとコメディパート、そして格闘パートと自然に切り替わり、すべてがシームレスにつながっているのだ。

 コメディパートと同じくらい、ケンカパートの見せ場が多い作品のため、出演俳優はアクションシーンでも奮闘している。そんな中でも清野のアクションは別格で、あまりにうますぎて、さらっと流れてしまうのだが、そんなところにも毎回感心している。

 清野は現在24歳。もともと、ローティーン向けのファッション雑誌「ピチレモン」(学研プラス)の専属モデルとして活躍していたが、高校入学を機に上京。映画『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションシーンに衝撃を受け、高校時代は事務所の紹介でアクション監督・坂口拓のアクション養成所に通い、スキルを学んだ。

 その後、女優へと転身。しかし当初は仕事が少なく、ボディダブル(演技の吹き替え、出演者が出られないシーンの替え玉。楽器の演奏やアクションの代役などが多い)ばかりだった。

 女優を辞めようかと迷っていたところ、2014年に園子温の映画『TOKYO TRIBE』のオーディションに応募する。1度目は落選するが、2度目のアクションメンバーのオーディションで監督の目に留まり、急きょ・ヒロインのスンミ役に大抜擢された。アクションだけでなく、ヌードや濡れ場もある過激な役柄だったが、本作で高い評価を受けた清野の出演作は急増した。

 翌年には、押井守監督の映画『東京無国籍少女』で主演を務める。清野が演じたのは、心身を病んだ高校生・藍。美術高校を舞台に、妄想と現実が入り混じった日常が淡々と描写されていく観念的な作品だが、物語後半に怒涛のアクションシーンがある。このアクションも日常の芝居と地続きになっていて、作品のテーマと見事合致していたことに驚かされた。

 その後、連続ドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)等の作品に出演し、アクションができることが売りの女優として注目を浴びた清野だったが、近年は『やすらぎの郷』や『トットちゃん!』(ともにテレビ朝日系)などのドラマにも出演、演技派としての評価が高まっている。そして今年は、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインの親友・裕子を演じたことで、その知名度は全国区のものとなった。

 アクションを入り口に、女優としての道を切り開いてきた清野。コメディから激しい濡れ場まで、なんでも自然にこなせるシームレスな演技は、彼女が持つ最大の武器である。

(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆