『深爪』(集英社)
■今回の官能小説
『深爪』(中山可穂、集英社)
最愛の妻を寝取られた時、夫はそのやるせない気持ちにどう折り合いをつけるのだろうか。腹いせに、妻がそうしたように自分もほかの女と寝るかもしれないし、逆に妻の浮気がカンフル剤となって夫婦の絆がより深まるかもしれない。
もし修復不可能な夫婦間であれば、離婚という道もあるだろう。不貞を働いた妻に反撃をしないと気持ちが落ち着かないという場合、離婚のための裁判をしつこく長引かせるのも1つの手だ。そうすることで、妻からも徹底的に嫌われれば、あきらめもつくというものだ。
