ヘンリー王子『スペア』でグレイスランドを侮辱! エルヴィスの娘、リサ・マリー・プレスリーの訃報を受け「何様?」と大炎上

 アメリカが誇る“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーの愛娘で、エルヴィスの大邸宅・グレイスランドの相続者としても知られる歌手のリサ・マリー・プレスリーが12日、急逝した。享年54。突然の訃報に全米が悲しみに包まれているが、そんな中、ヘンリー王子の自叙伝『スペア』にグレイスランドのことをばかにする記述があり、ネット上で「何様のつもり?」と大炎上している。

 リサ・マリーは12日、自宅で心肺停止に陥り、蘇生処置が行われたものの搬送された病院で死亡が確認された。エルヴィスも42歳のときに不整脈で急死、エルヴィスの母や母方の叔父たちも中年期に心臓疾患や肺疾患で亡くなっており、母方の祖父母がいとこ同士で結婚しているため、遺伝子的に心臓が弱い早死家系になってしまったのではと推測されている。リサ・マリーは亡くなる2日前に「第80回ゴールデン・グローブ賞」の授賞式に出席していたため、多くのアメリカ人が「あまりにも急すぎる」「こんなに早く死んでしまうなんて。呪いでもかかっているかのようだ」と大ショックを受けた。

 リサ・マリーの遺体は亡くなったカリフォルニア州カラバサスからテネシー州メンフィスに移送され、22日、エルヴィスのご自慢だった大邸宅グレイスランドで追悼式が執り行われた。遺族、集まったファンのほかに、アラニス・モリセットやアクセル・ローズ、エルヴィスの自伝映画に主演し、リサが演技力を大絶賛したオースティン・バトラーらセレブも出席。交友関係の広いリサ・マリーと仲が良かったアンドリュー王子の元妻、サラ・ファーガソンも駆けつけ、弔辞を読んで話題になった。

 ファンから“キングの聖地”とも呼ばれているグレイスランドには、エルヴィス本人のほか、両親や家族の埋葬されている墓地がある。2年前に27歳の若さで拳銃自殺したリサ・マリーの長男ベンジャミンの墓もここにあり、彼女は息子の横に埋葬されたという。

 そんな中、ヘンリー王子が今月10日にリリースした自叙伝『スペア』にて、グレイスランドを盛大にからかう記述があったとネット上で話題に。王子に対する非難の声が続出し、大炎上しているのだ。

 ヘンリー王子は2014年、テネシー州で開かれたクラブオーナーの友人であるガイ・ペリーの結婚式に出席するため、ウィリアム皇太子、ベアトリス王女、ユージェニー王女らと渡米。御一行は観光も楽しみ、グレイスランドを見学。当時、「アメリカのキングの家を見に来た」などとメディアに報じられた。

 王子はグレイスランドを見学した感想を『スペア』で語っているのだが、「人はここを城とか、豪邸、宮殿とか呼んでいるが、私にはアナグマの巣を連想させるような場所だった。暗くて、閉じ込められるようで。歩き回りながら思わず『キングはここに住んでいたのか? 本当に?』と言ってしまった」と、実際にエルヴィスが暮らしていた空間を盛大に侮辱。

 威風堂々とした造りの豪邸といわれるグレイスランドだが、バッキンガム宮殿をはじめ歴史ある城をいくつも知り、高級な調度品に囲まれて育った英王室の王子にとっては、グレイスランドは趣味の悪いものであふれている古臭い場所だったのかもしれない。

 『スペア』には、「派手な家具と毛足の長いカーペットが敷いてある小さな部屋に立ち、こう思った。キングの装飾を担当したインテリアデザイナーは、Acid(幻覚剤のLSD)をキメていたに違いないって」ともつづられている。

 50年代にロックンロール旋風を巻き起こしたエルヴィスが暮らしたグレイスランドは、アメリカの歴史建造物として認定され、見学ツアーなどが開催されるなど、一般公開も行われている。そんなグレイスランドをばかにされ、ネット上では「何様なわけ? もはや王子かどうかもあやしい人なのに」「家族とのプライベートな出来事を了承もなしに本にするお前のほうが下品だ」などとヘンリー王子への批判が続出。

 王子の発言から、「本物のキングはレベルが違うんだよ」「アメリカの成り金は本当に趣味が悪い」とでも言っているように感じる人も多いようで、「メーガン以外の人をリスペクトすることを知らないんだね」「人間性を疑う」と非難の声が相次いだ。

 『スペア』の売れ行きは順調だが、ヘンリー王子自身は「いつまでも被害者ぶって、事あるごとに王室に謝罪を求める」「家族間のことを暴露し、もっとネタはあると脅している」「自分に都合のよいように嘘をつく」など散々な言われようで、アメリカでの好感度もガクンと下がってしまった。目立ちたがり屋のメーガン夫人がここのところ表に出てこないのも、王子と一緒に叩かれるのを避けたいからだろうとささやかれている。

 ヘンリー王子はグレイスランドについて叩かれている件についてコメントをするのか、またどのようにイメージ回復を図るのか、今後の動向に注目だ。

ヘンリー王子、イギリスでの支持率が史上最低値更新! アメリカメディアでも笑いのネタに

 3年前に英王室を離脱した際、「現実世界での自由と幸せを求め、特権を手放した現代の新しい王族」としてアメリカのメディアにもてはやされたヘンリー王子とメーガン夫人。チャリティ活動を中心に庶民に寄り添った地に足の着いた生活を送るのだろうと期待されていたが、ふたを開けてみると2人が熱心にするのは王室批判と自分語りばかり。メディアに出れば出るほど矛盾した発言も増えており、ヘンリー王子の自叙伝『スペア』発売後、アメリカでの好感度は急降下。イギリスの最新世論調査でも支持率が史上最低値を更新し、イメージ回復は困難だろうとみられている。

 イギリスのタブロイド各紙を敵視しているヘンリー王子夫妻だが、 “自由を求めて”渡ったアメリカでは、メディアと良い関係を築きたいと積極的にインタビューに応じている。1月10日に発売した『スペア』のプロモーションのために出演した深夜トーク番組『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』では、司会者とテキーラを飲み交わし、フレンドリーな“普通の人間”であることをアピールした。

 しかし、他のインタビューでは、「人種差別は受けていない」と、2021年3月にオプラ・ウィンフリーからインタビューを受けた際の「王室メンバーから人種差別された」という主張を撤回。「昨年、王室の構造的人種差別と闘ったとして、リップル・オブ・ホープ賞を受賞したのに」と世間を驚かせた。また、『スペア』は父・チャールズ国王や兄・ウィリアム皇太子とのプライベートな出来事を彼らの許可なく暴露した「家族への裏切り」とも捉えられる内容で、事実とは異なる記述も多く、ネット上では「これはフィクションなのではないか」という指摘も多く見受けられる。

 そんな中、調査会社「レッドフィールド・アンド・ウィルトン・ストラテジーズ」が2000人のアメリカ人を対象に「ヘンリー王子とメーガン夫人の好感度調査」を実施。その結果、Netflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』が配信される前の昨年12月5日と比べて、好感度が急降下していることが明らかになったのだ。

 また、米誌「ニューズウィーク」が行った同様の調査では、ヘンリー王子の好感度はプラス38、メーガン夫人はプラス23。しかし、『スペア』発売から6日後の1月16日に再び行われたレッドフィールド社の調査では、王子の好感度はマイナス7、夫人はマイナス13という結果に。

 これまで上流階級のトップに君臨するアンタッチャブルな王族として憧れられていたのものの、昨年3月に受けたオプラ・ウィンフリーの独占インタビュー以降、「イギリスの奴隷貿易、イギリスと王室にはびこる無意識な人種差別、王族のメンタルヘルス軽視、パパラッチに殺されたダイアナ元妃」をキーワードに、自分たちは被害者だと世間に訴え続けているが、最初は同情していたアメリカ人も、さすがにおなかいっぱいになってきたようで、飽きられ始めているようだ。

 また、イギリスでも、2人の好感度は史上最低値を更新。調査機構「ユーガヴ」が、『スペア』発売後2日間にわたり行った世論調査によると、すべての年齢層の68%が王子について「否定的」で、「好意的に思う」のはわずか24%、支持率はマイナス44。また、メーガン夫人を「好意的に思う」人はわずか22%で、「否定的」に捉えている人は68%に上り、支持率もマイナス46という結果に。

 ちなみに、アンドリュー王子を「好意的に思う」人は7%、「嫌いな人」は86%で、支持率はマイナス79。支持率的にはヘンリー王子夫妻のほうが上回っているが、未成年への性的虐待で民事訴訟を起こされ、莫大な和解金を支払ったアンドリュー王子を上回るのは、さすがに当然だといえよう。

『スペア』でヘンリー王子から「暴力を振るう冷たい兄」と書かれたウィリアム皇太子の支持率は、9月のプラス75からプラス49に、「メーガン夫人いびりをした」と書かれたキャサリン妃はプラス72からプラス50へと下がっており、ヘンリー王子が兄夫婦のイメージが下がることを望んでいたのだとしたら、その目的は達成されたことになる。

「ヘンリー王子の称号を剥奪すべき」と主張するイギリスのメディアに対して、アメリカのメディアは、『スペア』に性器を表す言葉がたくさん出てくることを笑いネタにし、人気深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』では、2本のお笑い映像を作りオンエア。

 このようにばかにされていること、お騒がせセレブ扱いされていることに、ネット上では「イギリスの恥」「二度とイギリスに帰ってくるな!」などの怒りの声が日を追うごとに増えている。

ヘンリー王子、「どう記憶したかにも真実はある」! 自叙伝に大ブーイングでゴーストライターが擁護の一方、キャサリン妃からは皮肉も

 10日の発売日から飛ぶように売れているものの、Netflixのドキュメンタリー同様、評判はイマイチなヘンリー王子の自叙伝『スペア』。ネット上では、日がたつにつれ悪評が増しており、「国王の子である王子の自伝本なのに、事実じゃない箇所が多すぎて歴史的価値はない」「読めば読むほどフィクション」など散々な言われようだ。事実かどうか確認しようがない情報を暴露された王族たちには同情が集まり、“いじわる義姉”だと書かれたキャサリン妃は、12日の公務中にヘンリー王子に対する皮肉を口にしたとネット上で話題を呼んでいる。

 同書の中で、ウィリアム王子やカミラ王妃同様、王室のあしきしきたりに適応し、“自由な思想を持ち、性格もサバサバしている”メーガン夫人にいじわるをする義姉として紹介されているキャサリン妃。発売から2日後の12日、ウィリアム皇太子と共にバーケンヘッドにあるオープン・ドア・チャリティを訪問した。

 そして、芸術関連の活動をサポートする慈善団体のプログラムに参加している4人のティーンと面会し、「大好きな音楽を作ることで、喜怒哀楽を表現できるようになりました」「私は(メンタル)クリニックの雰囲気の中で話すより、音楽作りのほうが感情を表すことができる。言葉で感情を表現することはなかなか難しくて」などと語る彼らの話を熱心に聞いた。

 皇太子は「とてもわかりやすい(説明)ですね!」と感想を述べ、キャサリン妃は、「セラピストと話しても効果が得られない人はいますからね。すべての人に有効な治療法ではないですから」としみじみ語り、「幅広いセラピーがあること(そして、その中から自分に合ったものを選べるということ)が大切だと思います」と、同チャリティを高く評価した。

 ネット上では、このキャサリン妃の発言が、セラピーを受けているわりにはいつまでも被害者意識から脱することができず、ネガティブ思考になっているヘンリー王子に対する皮肉ではないかと話題に。また、王子はメーガン夫人の勧めるセラピストに「洗脳されている」ともささやかれており、サイケデリック療法にまで手を出したことを本につづっていることから、キャサリン妃は「王子のメンタルヘルスを深く心配しており、ついこういう言葉が出たのだろう」と推測する声も上がった。

 ヘンリー王子は、キャサリン妃が義姉になることを「ずっと欲しかった姉ができた」と大喜びし、2017年には米週刊誌「ニューズウィーク」が、ヘンリー王子は精神的にキャサリン妃を頼っていると報道。「母を亡くし、心にあいた大きな穴を埋めてくれたのはキャサリン妃」とも伝えられ、知り合った頃はまだやんちゃな青年だった王子をずっと見守り支えてきた、ヘンリー王子にとって特別な存在として知られている。

 ヘンリー王子はウィリアム皇太子夫妻と3人で16年に、メンタルヘルス問題に対する誤解や偏見をなくしたいとチャリティ団体「ヘッズ・トゥギャザー」を創設。救急ヘリパイロットの仕事でトラウマを経験したウィリアム皇太子、母の死により「精神的破壊に追い込まれた」ヘンリー王子がメンタルヘルス問題に取り組む姿を見たキャサリン妃による発案で実現した。

 このように、ヘンリー王子のメンタルヘルスに気を配っていたキャサリン妃だけに、今の王子の精神状態を心配しているであろう彼女の心労は察するに余りあると、世間から同情が集まっている。

 一方で、英高級紙「テレグラフ」のインタビューに応じたヘンリー王子は、もう1冊、衝撃的な自伝本を出す用意があると匂わせているが、『スペア』には事実とは異なる点があまりにも多いため、ネット上では「ジャンルはフィクションにすべき」と批判されている。

 『スペア』には、メーガン夫人が16年11月にケンジントン宮殿近くの高級スーパー、ホールフーズに買い物に出かけた際、店内には彼女の顔写真と共に、「この上なくショッキングでおぞましい見出し」のついたタブロイド紙が棚にずらりと並び、本人登場に気がついた周囲の客や店員から好奇の目で見られたという記述があった。

 しかし、ホールフーズはタブロイドを販売していないため、起こり得ないことだとSNS上で話題に。また、メ―ガン夫人がホールフーズで買い物をして帰る姿がパパラッチされた16年11月10日、ほとんどのタブロイドの1面はトランプ元大統領で、夫人を1面に載せたタブロイドはいくつかあったが、悪く書いているものではなかったことが確認されている。

 ほかにも、長年、コーギーやドーギー(ダックスフントとコーギーの交雑種)を飼育してきたエリザベス女王の愛犬について、「祖先はヴィクトリア女王の犬」とも記載されている。ヴィクトリア女王も犬好きだったことは事実ではあるが、コーギーを飼ったことはなく、この箇所も誤りである。

 このように次から次へと事実とは異なる記載が見つかり、イギリスのメディアから「信用できない本だ」と大ブーイングを浴びている『スペア』だが、同書のゴーストライターであるJ.R.モーリンガーはTwitterで猛反論。

 同書に記されている、「私はものごとを、景色、地形、建物で記憶している。日付は申し訳ないが、確認しなければわからない。会話についてもベストは尽くすが、一字一句同じ言い回しの再現はできない。特に90年代のものについてはね」「いずれにせよ、私の記憶は私の記憶」「客観的な事実と同じくらい、私が記憶していること、どう記憶したかにも真実はある」という王子の言葉を引用しながら擁護した。

 モーリンガーは、「真実かは定かではない自分の記憶」のひとつであり、「パパはマミーが頭を負傷したと言っていたけど、脳障害があるのは自分かもしれない。防衛本能で記憶があやふやになってしまったのだろう」という王子の見解も紹介。

 さらに、詩人メアリー・カーの回顧録『The Art of Memoir』(15年)に記されている「記憶と事実、解釈と事実の間の境界線はあいまいである」「緊張感に満ちた回顧録は感情だけを記録していることがほとんどで、詳細はぼやけているものだ」という精神科医ジョナサン・ミンク博士の言葉も投稿。事実関係に多少の誤りがあっても、回顧録としては問題ないと主張している。

 しかし、この反論に納得する人は少なく、「問題ないわけはない。王族の内情をここまで暴露するのだから、きちんとファクトチェックし、事実を記すべきだった」など、ネット上の批判は増すばかりだ。

 なお、10日に、ウィリアム皇太子のゴッドファーザーである前ギリシャ国王コンスタンティノス2世が死去。16日の葬儀には、皇太子夫妻が国王の代理で出席すると報じられたが、実際にはアン王女と皇太子のいとこであるレディ・ガブリエラ・ウィンザーが出席。ヘンリー王子の件で世間を騒がせており葬儀の空気を乱すこと、王子が『スペア』でタリバン兵25人の殺害を明かし、タリバン幹部やイスラム過激派らを激怒させていることから、セキュリティ面を懸念し、皇太子は欠席を決めたのではないかとうわさされている。

 自叙伝発売で王室の公務にも大きな影響を与えているヘンリー王子。果たして、暴走気味の彼が行き着く先は――。

ヘンリー王子の自叙伝『スペア』、売り上げ好調のウラで「フィクション本」と批判された“事実と異なる記述”とは?

 1月10日の発売初日に143万部以上を売り上げ「1日で史上最も多く売れたノンフィクション本」になったと発表されたヘンリー王子の自叙伝『スペア』。リーク通りの内容をウィットにあふれた語り口でつづった読みやすい本だが、本を読んだ人からは「初体験、薬物体験、戦争で殺した人数など書く必要はあったのか」「70年間王室を守ってきたエリザベス女王に申し訳ないと思わないのか」「いつになったら被害者意識から抜け出すのか」と批判が続出。

 また、プロモーションのためメディアに立て続けに出たことからか、「ニューヨーク・タイムズ」は「同じことを繰り返すだけで、飽き飽きする」としらけ気味。さらに、事実と異なる箇所がいくつもあるため、「ノンフィクションではなくフィクション本なのでは」と揶揄する声も上がっているようだ。

 売り上げ好調の『スペア』には、すでに欧米メディアが抜粋して報じているウィリアム皇太子やチャールズ国王との確執、カミラ王妃のように自分自身のPRのためメディアに情報を流す王室メンバーへの批判、母・ダイアナ元妃の死と、メディアやタブロイドへの不満などがつづられている。

 また、自身の初体験秘話や、勉強ができず早々に大学進学を諦めたこと、アメリカのコメディ『フレンズ』が大好きで三枚目キャラのチャンドラーと自分を重ね合わせていたこと、そのコメディの出演者コートニー・コックスの自宅に泊まったことがあり(マジック)マッシュルームでトリップしたことなど、”ヘンリー王子のトリビア”がふんだんに盛り込まれ、ファンを大喜びさせる内容となっている。

 一方で、世間から最も問題視されている「タリバン兵を25人殺した」という告白について、王子は本の発売当日に出演した米CBSの深夜トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』で、「私がこの数を自慢しているとイギリスのメディアは伝えているが、誤りだ」「彼らは私の家族を危険にさらすような報道をしている」と批判。

「(戦争のPTSDで)自殺する退役軍人が多いから、それを防ぐために、あえて数字を書いた」と説明したが、本には退役軍人の自殺率の高さやそれを防ぎたいという記述はなかった。このことに関して、現役・退役軍人たちは「戦争で殺害した人数を公言することが問題なのだ」と強く非難している。

 イギリス国民からも「恥ずかしい」という声、「もう王子じゃない。ハリウッドスターに成り下がった」と軽蔑する声が噴出。中には、「王子の口から、彼が経験したストーリーを語る必要があった」「彼のメンタルヘルスのため、トラウマのヒーリングのために必要だった」と、『スペア』出版に賛同する人もいるが、ネット上では家族の許可なくプライバシーに関わる情報をあけすけに語っていることに不快感を示す人のほうが圧倒的に多い。

 レーガン元大統領の娘で、「虐待され、トラウマを負った」と自著で暴露したパティ・デイビスは、自身の経験から、今後の家族との関係、そして今後の自分自身のためにも、王子は「もう黙るべき」だと忠告。25年間続いた裁判番組で全米からリスペクトされているジュディ・シェリダン判事は、王子のことを「自己中心的、わがまま、感謝知らず」「育ててくれた恩をあだで返す」「見苦しい」と痛烈に非難した。

 そのほか、ジョン・マケイン元米上院議員の娘で政治評論家のメーガン・マケインや、メーガン夫人のアンチとして有名なイギリスの名物司会者ピアーズ・モーガンも、ヘンリー王子に批判的な態度を見せている。

 対するヘンリー王子だが、前出の『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』で、エリザベス女王の激動の半生を描いたNetflixのドラマシリーズ『ザ・クラウン』を「見ている」と明かし、ファクトチェックもしていると発言。自著を指さし「(ドラマになることもあるから)歴史は正しく伝えることが重要なんだよ」とドヤ顔で語った。

 しかし、『スペア』には事実とは異なる箇所がいくつかあり、ネット上では「『ザ・クラウン』はフィクションドラマなのだから、ファクトチェックの必要はないのでは? それよりも自分の本をファクトチェックすべき」と指摘する声が続出している。

 例えば、王子が通っていたイートン校の創設者であるヘンリー6世は、7代前までさかのぼった直系の祖先だと書かれているが、ヘンリー6世の唯一の息子であるエドワード・オブ・ウェストミンスターは子どもをつくらないまま17歳で亡くなっており、先祖ではない。

 また、1997年8月ににダイアナ元妃が亡くなる直前、9月に13歳の誕生日を迎えるヘンリー王子へのプレゼントとしてXboxを購入し、誕生日当日、元妃の姉から渡された、と記載されているが、Xboxは2001年に発売されたもので、イギリスでは翌02年に販売された。

 同年に他界した曽祖母であるエリザベス王太后の死の知らせを「イートン校で受けた」とも記されているが、実際はこの時、チャールズ国王、ウィリアム皇太子と共に、スイスにバケーション中だった。訃報を受け取り急いで帰る3人の姿は、報道写真として残っている。

 ほかにも、結婚する前にメーガン夫人が父親のトーマス・マークルをマスコミから守るため「ニュージーランド航空のメキシコ発イギリス行きのファーストクラス航空券を購入したいと申し出た」と記されているが、ニュージランド航空にはメキシコからイギリスへの直行便はなく、ファーストクラスはなくビジネス・プレミアしかない。

 このように明らかに事実ではない箇所が複数あることから、著書の中で紹介されている皇太子とのやりとりや、メーガン夫人とキャサリン妃がやりとりしたメッセージの内容など、ネット上では「どこまで事実なのかが疑わしい」「フィクション本」だと批判する声が上がっている。

 一部では「長年受けたトラウマから記憶障害になっているのでは?」「ドラッグだの、サイケデリック療法だのに手を出しているから、脳がダメージを受け、記憶があいまいになっているのかも」という意見もあるが、出版する前にファクトチェックが行われなかったことも問題であり、「そもそも作り話ばかりだからスルーされたのでは」ともささやかれている。

 王子は「王室が”情報筋の話”として、自分たちの都合がいいよう、メディアに情報をリークする」と批判しているが、米週刊誌「USウィークリー」は情報筋の話として、ウィリアム皇太子が『スペア』の内容に「ゾッ」とし、「自分の弟(が書いたこと)だとは思えない」「和解できると信じたいが、難しいことだと思い知らされた」と深く悲しんでいると報道。

 米月刊誌「ヴァニティ・フェア」も「自分自身のPRのために王子を犠牲にした」などと悪役として書かれているカミラ王妃が「愕然としている」という情報筋の話を掲載。英紙「インディペンデント」は、国王夫妻、皇太子は、ヘンリー王子が「セラピーとメーガン夫人に取り疲れている」と心配しており、王子に連絡しないのは「自分たちの言葉がすべてメディアに流され、そして商業的な利益に変えられてしまうから」「(王子と王室の)信頼関係は完全に崩壊している」とも報じている。

 なお、ヘンリー王子は、出版社のペンギン・ランダムハウスから、計4冊の本を出す予定。契約金は3500〜4000万ドル(45〜51億円)だと報じられている。

ヘンリー王子、自叙伝『スペア』の出版をキャンセルしていた? 立て続けな告知インタビューには元英海兵隊員も「黙るべき」と苦言

 欧米メディアに本の内容を明かされ、発売前から世間を騒然とさせているヘンリー王子の自叙伝『スペア』。1月10日にいよいよ発売となったが、王子は「(後世のために)絶対に欠かせない史実」として自分の経験を本にしたと主張しているものの、昨年6月に開催されたエリザベス女王のプラチナジュビリーの後、本の出版キャンセルを希望していたと報じられた。

 これは英紙「タイムズ」が、アメリカの出版情報筋からの話として伝えたもの。ヘンリー王子は昨年6月に妻子を連れて女王の即位70周年祝賀行事プラチナジュビリー出席のためイギリスに一時帰国したが、アメリカに戻った2週間後、出版元のペンギン・ランダムハウスのチームに「祖母に会い、今回の出版について思い直した」と告げたとのこと。

 歴史的な一冊になると確信して極秘で制作に携わってきたチームは、キャンセルしたいと申し出た王子の言葉にひどくショックを受けたそうだ。

 その後、王子は「祖母が生きているうちは出さない」と考えを変え、女王が9月に崩御されたことで出版のゴーサインが出た形となった。

 『スペア』はピューリッツァー賞受賞作家のJ.R.モーリンガーがゴーストライターとして代作したもの。メーガン夫人との出会いから2人が王室離脱に至るまでに迫った昨年12月配信のドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』(Netflix)とは異なり、同書は王子の物語との位置づけで、王室批判だけでなく、王子の驚くようなプライベート情報が満載で、出版社は世界的なベストセラーになると意気込んでいる。

 この「タイムズ」の記事が出た2日後の8日、ヘンリー王子が同書のプロモーションのために受けた英ITVと米CBSのインタビューが放送された。ITVは王子が信頼している長年の友人トム・ブラッドビーが聞き手で、王子は「家族(王室)を傷つけるという意図はない」と述べた上で「王室は自分と和解する意思を見せてくれない」と不満を口にした。

「プライバシーが欲しいと言っていたあなたが、家族のプライバシーを許可も得ずに侵害していると非難する声も多いですが」というトムの言葉に、王子は「批判するのは、私の家族がメディアに情報を流していることを知らない、もしくは信じたくないと思っている人たちでしょう」と持論を展開。イメージ回復のため、タブロイドやメディアにネガティブな情報までをも流す、王室の内情を強く批判した。

 2021年3月に米CBSで放送されたオプラ・ウィンフリーによるインタビュー番組で、王室内の人種差別を批判したがという話を振られると、「私はそんなことは言っていない。メーガンも王室メンバーが人種差別主義者だなんて言っていない」と否定。「イギリスのメディアがそう言ったんだ」と断言し、けげんな顔をするトムに「人種差別と無意識の偏見の違い」について畳みかけるように説明した。

 兄のウィリアム皇太子については、「世間は仲良し兄弟だと思っていた。母もそうなるように育てていましたしね。でも兄は、私のことを嫌がっていた」「イートン校(イギリスの名門パブリック・スクール)時代も無視されていた」と苦笑いし、「当時はなぜ自分がこんなに嫌がられるのかわからず、傷ついていた」と告白。兄弟のわだかまりは相当根深いものだと感じさせた。

 「チャールズ国王の戴冠式に出席するか」という質問には、「その日までに、座って話し合いができれば」と言葉を濁し、「今、幸せですか」という質問には「イエス」と答え、「それが気に食わない人がいることも知っている」と苦笑いした。

 一方で、アンダーソン・クーパーが聞き手となった『60 ミニッツ』(CBS)のインタビューでは、本の中でウィリアム皇太子を「自分より薄毛の進行が深刻で、年とともに母親の面影がなくなっていく」と表現したことについて「辛らつではないか」と聞かれ、「そうは思わない。兄のことはいつだって愛しているし」と断言。確かに王子は兄の薄毛を笑いネタに、皇太子は王子の赤毛を笑いネタにしており、このくだりは身内ネタでもあるが、アンダーソンは差別的ではないかという厳しい表情をしていた。

 『60 ミニッツ』はダイアナ元妃に関する質問が多く、当時の映像を流しながら王子と共にダイアナ元妃の死を回顧。王子は、母の死の責任はイギリスのタブロイド・メディアにあると憤りを感じ続けていたが、誰にも言えず、酒を浴びるように飲み、薬物にも手を出し、気分を紛らわしたのだと告白。セラピーだけでなくサイケデリック療法も試したことなどを赤裸々に語った。

 さらに、国王が母を苦しめたカミラ王妃と再婚することは兄と共に反対していたと明かし、女王が崩御した時に王室のメンバーたちから冷遇されたことも悔しそうに話していた。

 メーガン夫人に関しての質問は少なめだったが、サセックス公爵、公爵夫人の称号返上については「したところで何も変わらないから」しないと、キッパリと否定。「プライベートに事を進めたかったとしながら父と兄との会話を公にすることに、疑問を感じる人がいるのでは?」という質問には、プライベートに進めようとするたびに王子夫妻に関する情報がリークされ、話がでっち上げられてきたとし、「だから自分の口から真実を伝えているのだ」と主張。メーガン夫人の気持ちも含まれた言葉だと感じる人が多かったようだ。

 最後にアンダーソンは、「王室にコメントを求めたが、事前に番組を見てから考えると言われた。我々は事前に番組を見せることはしない」と述べ、王室側の意見は得られなかったとした。

 なお王子は、現地時間9日に放送された情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』(ABC)のインタビューで公務復帰の可能性を聞かれると、「ノー。不可能だと思う。家族との合意を結んだとしても、第三者(イギリスのタブロイド・メディア)がそれを阻止するだろう。戻ることは阻止されないだろうが、生き残れない状況に陥らされるだろう」と答えている。

 ネット上では、これらのインタビューを見た人たちから「なんでもかんでもホイホイしゃべっていて心配になる」「ダイアナの呪いかと思うくらい、彼女の死の影響を強く受け続けている。かわいそう」「皇太子が気の毒で仕方ない」などと戸惑う声が続出。

 王子と面識がある元英海兵隊員のベン・マクビーンは、自身のTwitterに「ヘンリー王子、お慕い申し上げますが、黙るべきです! 一体、どんな人たちとつるんでいるのでしょうか。いい人であれば、彼を止めているはずです」と苦言を投稿。

 ベンは出演した英『トーク TV』で、「今、王子を取り巻いているのは、王族なんてどうでもいいと思っているアメリカ人ばかり」「だから金もうけできる話を彼から聞き出している」「王子を金もうけの機械扱いしているんだ」とも吐露した。

 この意見に賛同する人は多く、ネット上でも「周りにいる人からいいように使われている」「インタビューのように、聞かれるままになんでもかんでもペラペラ話してしまうのだろう」などと心配する声、王子の今後を懸念する声が多く上がっている。

 ついに発売を迎えた『スペア』だが、その内容をめぐり、一波乱も二波乱も起きそうだ。

エリザベス女王崩御に、ヘンリー王子&メ―ガン夫人の王室批判――2022年の英国王室を振り返る15のトピック

 アンドリュー王子の性的暴行裁判やヘンリー王子とメーガン夫人による王室批判、そしてなにより、歴代最長となる70年にわたって在位してきたエリザベス女王の死去と、英国王室にとって実に波乱続きだった2022年。

 この記事では、昨年大きな話題を呼んだ英国王室メンバーに関する出来事を、時系列に沿って一挙紹介(※称号は当時のもの)。2023年、彼らはいったいどんなニュースで世界中を賑わしてくれるだろうか。

アンドリュー王子、性的虐待裁判和解へ 2月

 児童買春で有罪になった後、謎の死を遂げたジェフリー・エプスタインの性奴隷だった女性から、2021年8月に「未成年だった私を性的虐待した」とNYの裁判所で訴訟を起こされたアンドリュー王子。22年1月になり、どうもがいても裁判は避けられない絶体絶命の大ピンチとなった王子だが、2月に和解にこぎ着け、原告女性が訴えを取り下げた。

 和解金額は機密事項とされているが、一部メディアは「1200万ポンド(約19億円)で、エリザベス女王が私的資産で負担した」と報道。王室の恥だと大批判を浴びた。

 

ウィリアム王子&キャサリン妃、カリブ海訪問 3月19~26日

 ウィリアム王子夫妻が英連邦のベリーズ、ジャマイカ、バハマを外遊。子供たちを残して夫婦だけの外遊は久しぶりということもあり、ボディタッチが多くラブラブだと話題になった。

 このツアーはエリザベス女王在位70周年を記念したものだが、行く先々で「王室の富を築いた一因である奴隷貿易について謝罪し過去の罪を償うべきだ」と立憲君主制廃止を求めるデモが行われたことが大々的に報道。女王の死後、共和制への移行を求める声は一層高まっている。

 

ヘンリー王子&メーガン夫人、インビクタスゲームに出席するためオランダへ 4月中旬

 ヘンリー王子が主催する負傷した軍人のためのスペシャルオリンピック「インビクタスゲーム」が2年ぶりにオランダで開催。夫婦そろって開会式に出席し、ステージでキスをしラブラブだと話題に。

 2人はオランダ入りする前、イギリスに立ち寄り、ウィンザー城を訪問してエリザベス女王と面会。メーガン妃は王室を離脱してから初の帰国となった。ヘンリー王子は、訪問理由について米NBCのインタビューで「女王の周りにふさわしい人がおり、守られていることを確認したかったから」だと明かしている。

 王室に入り11年目となるキャサリン妃とアン王女が、初となる2人だけの公務として助産婦や妊婦などへのヘルスケアをサポートするNGO団体本部を訪問。お召し物の色がマッチしていると話題になった。

 アン王女は公務の大ベテランであり、イギリスのインターネット・マーケティング会社・Reboot SEO Companyによると、2022年にシニアメンバーの中で最も多くの公務をこなしたのはアン王女で214回。チャールズ皇太子は181回、エドワード王子は143回、ソフィー妃は138回、ウィリアム王子126回、カミラ夫人102回、キャサリン妃は90回となっている。

 

ウィリアム王子&キャサリン妃、『トップガン マーヴェリック』上映会に出席 5月19日

 トム・クルーズ主演の大作映画『トップガン マーヴェリック』のロンドン上映会に出席したウィリアム王子夫妻。レッドカーペットでは、トムがキャサリン妃の手を取ってエスコートし、大きな話題になった。

 トムは6月に開催されたプラチナ・ジュビリーのイベントにも出席。体調不良で欠席したエリザベス女王が彼に会えなかったことを残念がり、「ぜひ会いたい」とウィンザー城に招待。トムはすぐに会いに行き、2人でお茶を楽しんだということが11月に報じられ大きな話題になった。

 

エリザベス女王のプラチナ・ジュビリーが無事、執り行われる 6月2〜5日

 女王の即位70周年を祝したプラチナ・ジュビリーが、4日間にわたり盛大に行われた。最終日にはバッキンガム宮殿の前でエルトン・ジョン、クイーン+アダム・ランバートら豪華アーティストによるライブコンサートを開催。宮殿前広場や周辺の道路を覆い尽くすほど大勢の人々が集まり、女王を祝福した。

 体調不良で人々の前に現れなくなった女王だったが、エメラルドグリーンのスーツ姿で、チャールズ皇太子夫妻、ウィリアム王子夫妻や3人の子どもたちと宮殿バルコニーに登場。笑顔で手を振り観衆を大いに沸かせた。ヘンリー王子夫妻も帰国していたが、王室や王族から塩対応されたため、パレードを見ずにアメリカに戻ってしまった。

 エリザベス女王の誕生日を祝うパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」の先頭馬車で、パレードデビューを果たしたウィリアム王子夫妻の子どもたち。向かい席に座ったカミラ夫人とキャサリン妃が見守る中、笑顔で観衆に手を振り、立派に公務をこなした。

 シャーロット王女はルイ王子に手を振るタイミングを教えたり、プラチナ・ジュビリーでも行事に飽きて落ち着きがなくなるルイ王子を制するなど、世話焼きっぷりを発揮。女王の葬儀ではジョージ王子にお辞儀をするタイミングを教えており、頼もしい存在だと称賛された。王女は8月にコモンウェルスゲーム(英連邦競技大会)を、ジョージ王子はウィンブルドンのファイナルをそれぞれ両親と観戦するなど、表に出る機会が増えておりファンを喜ばせている。

 

エリザベス女王崩御 9月8日

 女王が滞在中のスコットランド・バルモラル城で96歳の生涯を終えた。亡くなる2日前まで公務を行い、誓い通り最後まで国民に奉仕した。2021年4月に73年以上連れ添った夫のフィリップ殿下を亡くしてから、体調が悪くなったと伝えられていた。骨髄がんだったという情報もあるが、死亡診断書の死因は老衰。

 ひつぎはエディンナラ市内のセント・ジャイルズ大聖堂に移動して24時間安置された後、ロンドンのウェストミンスターホールに14日から19日まで安置。多くの一般市民が弔問に訪れた。国葬は19日にウェストミンスター寺院で厳かに執り行われ、その後、両親と夫が眠るセント・ジョージ礼拝堂に埋葬された。

 

エリザベス女王崩御後も休みなく公務を行う王族たち 9月8〜19日

 女王の死を受けて国王に即位したチャールズ3世。最愛の母の死に打ちひしがれながらハードスケジュールをこなさねばらなず、署名する際に置かれたペンの位置にイラついたり、日付を間違えて記入したことを指摘されブチ切れ。また、ペンからインクが漏れて「もう嫌だ!」と漏らしたことも。スコットランド訪問中、町民から「念のために」とペンをプレゼントされた国王が苦笑する映像も流出した。

 また、弔問のためバッキンガム宮殿前に集まった人々の前に、ウィリアム皇太子夫妻とヘンリー王子夫妻の4人が揃って現れ、久しぶりの「ファブ4」だと話題にもなった。他の王族も、悲しみの中、粛々と国葬に向けた公務を行った。

 第一次世界大戦終結記念日の11日、ロンドンではチャールズ3世が国王になり初めての戦没者追悼式典リメンブランス・デーが行われ、国王とウィリアム皇太子は軍服姿で戦争記念館に敬意を表し花輪を捧げた。

 同日、軍人だったことを誇りに思っているヘンリー王子は、単独でハワイを訪問。パールハーバーにあるUSSアリゾナ記念館を訪れ戦没者に祈りを捧げた。メーガン夫人と運営するアーチウェル財団には「アメリカでは退役軍人の日、イギリスでは戦没者追悼の日。世界中の軍関係者に敬意を表する」というメッセージが掲載された。

 

チャールズ国王による初の公式晩餐会、ゲストは南アフリカのシリル・ラマピポーザ大統領 11月22日

 チャールズ国王がバッキンガム宮殿で即位後初となる公式晩餐会を開催。南アフリカのラマポーザ大統領を招いたこの晩餐会には、カミラ王妃、ウィリアム皇太子夫妻、エドワード王子夫妻、リチャード王子夫妻、ケント公爵エドワード王子が正装し出席。終始穏やかな雰囲気で人種差別的だという王室のイメージを払拭するような晩餐会となった。

 しかしその後、カミラ王妃が開催したイベントで、長年女王の女官を務めたレディ・スーザン・ハッセーが黒人女性に「人種差別的な発言をした」と告発される事件が発生。王室はすぐに謝罪声明を出した。

 

チャールズ国王、アン王女とエドワード王子を国務参事官に加えるよう要請

 国外滞在や病気になどにより国王が一時的に職務を遂行できなくなった場合、代理を務める国務参事官。これまで君主の配偶者と王位継承順位1位から4人までの21歳以上の王族メンバーと定められていたが、アンドリュー王子とヘンリー王子が公務から外れていることを受け、代わりにアン王女とエドワード王子を加えるよう、チャールズ国王が貴族院に要請した。

 ヘンリー王子は国務参事官の権利を保持するためイギリスの住居としてフロッグモア・コテージのリース契約を更新し続けているとみられており、今後、彼がどのような反応を示すのかに注目が集まっている。

 11月30日から12月2日までの日程で、ウィリアム皇太子夫妻がボストンを訪問。皇太子が主催するアースショット賞第2回授賞式に出席するためで、8年ぶりのアメリカ訪問に全米が沸いた。

 その数日後、ヘンリー王子夫妻はニューヨークで開催されたロバート・F・ケネディ人権賞ガラに出席。不仲だと伝えられている王子たちだが、フィリップ殿下、エリザベス女王の葬儀では言葉を交わしており、アメリカで対面し話し合いをするのではないかと期待されたが、実現ならず。ガラで「家族を傷つけているのでは?」と野次を浴びせられたヘンリー王子は華麗にスルーしていた。

 

ヘンリー王子&メーガン夫人のNetflixドキュメンタリーシリーズが配信開始 12月8、15日

 20年3月に王室を離脱し、現在アメリカで2人の子供と共に暮らしているヘンリー王子夫妻の「ラブストーリー」を描いたドキュメンタリー番組が、2部に分けて配信された。王子は王室で起きた家族とのプライベートな出来事を赤裸々に語り、夫人も人種差別だけではなく、自分はまさに“生け贄”にされたのだというニュアンスで、王室とその組織、英メディアを批判した。

 番組の配信開始週の視聴時間は、Netflix史上最高記録をマーク。Netflixが11月にリリースした『ザ・クラウン』シーズン5もヒットしたが、王室を批判するような内容となっているため賛否両論だった。

 

キャサリン妃主催のクリスマスキャロルで、家族の絆を見せた王族たち 12月15日

 ウェストミンスター寺院で、キャサリン妃の主催するクリスマスコンサート“クリスマスキャロル”が開催。チャールズ国王夫妻をはじめとする王族や、キャサリン妃の両親、妹のピッパも配偶者を連れて出席。ジョージ王子とシャーロット王女もはじけるような笑顔を見せた。

 ヘンリー王子が離脱の際「兄に怒鳴られ、父に事実でないことを言われ、祖母もかばってくれなかった」と激白したドキュメンタリー番組第2部の配信日と重なったが、王族は絆が固く、温かい家族であることをアピール。エリザベス女王の逝去後、初めてのクリスマスシーズンを、一族で過ごした。

ひろゆき、今度はNY州から召喚令状? 身柄拘束の可能性も…

 かつてニューヨーク総領事は「ご苦労様、骨休み」的ポストの意味合いを持っていた。紛争地などで大使を務めたベテラン外交官がニューヨーク総領事となり、一休みして次のポストに備える。毎年9月の第3火曜日に開かれる国連総会に首相が来る時などは多少、忙しくなってもそれ以外の時はブロードウェイで好きなミュージカルを見たり、数ある美術館で興味のある画伯の作品を鑑賞したりと、歴代の総領事は各人思い思いのスタ…

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『フルハウス』『ハリー・ポッター』出演俳優、世界的歌手や元アイドルも【2022年に亡くなったセレブ10人】

 新型コロナウイルスが確認されてから3年目となった2022年。欧米ではマスク着用などの感染対策が緩和されたが、見えないコロナに恐怖を感じる人は相変わらず多く、有名人が亡くなるたびにネット上で「コロナか?!」と話題に。不安から陰謀説を信じる人も増え「コロナワクチンに殺された」「巨大な組織に殺された説」を唱える人も多かった。そんな22年に亡くなった海外セレブ10人の人生を振り返りたい。

ボブ・サゲット (俳優/スタンドアップコメディアン) 1月9日死去 享年65

 TVコメディ『フルハウス』(1987~95年)で三姉妹の子育てに大奮闘する父親ダニー・タナー役を演じた国民的俳優。コメディツアーで訪れていたフロリダ州のリッツカールトン・オーランドホテルで亡くなっているのが発見された。

 『フルハウス』の役柄から家庭的なイメージが定着したが、もともとは卑猥ネタを展開する毒舌スタンドアップコメディアン。おもしろホームビデを紹介する『America’s Funniest Home Videos』の司会者、人気コメディ『ママと恋に落ちるまで』(2005~14年)のナレーターとしても活躍。地元ペンシルベニアのテンプル大学在学中に撮った映画が学生アカデミー賞で表彰されるなど多彩な才能を持つ人気者だった。亡くなった後にリリースされたラッパー、デザイナーの「Bakin」MVでもコミカルな演技を披露しており話題になった。

 私生活では2度結婚。最初の妻との間に3人の娘をもうけた。亡くなる少し前に接種した新型コロナワクチンが死因ではないかという説、死亡時感染していた新型コロナウイィルスが死因だという説が流れたが、警察当局は司法解剖の結果、死因は「鈍的頭部外傷」だったと発表。バスルームで倒れ、大理石の頭を強打し、その後ベッドに移動して横になり、意識を失ったのち死亡したとみられている。

アンドレ・レオン・タリー(ファッション・ジャーナリスト) 1月18日死去 享年73

 US版「VOGUE」史上初めてアフリカ系アメリカ人としてクリエイティブ・ディレクターに就任したファッション・ジャーナリスト。編集長を務めるアナ・ウィンターの右腕としても活躍し、ファッション界に大きな影響を与えた。ニューヨークの病院で亡くなった。

 ワシントンDC出身。両親は貧しく、デューク大学で清掃をしていた祖母に育てられる。ノース・カロライナ・セントラル大学でフランス文学を学んだ後、奨学金を得てブラウン大学に進学。フランス文学の修士号を取得した。卒業後、ニューヨークに移り、メトロポリタン美術館の衣装部門コンサルタントをしていた元「VOGUE」の伝説的エディター、ダイアナ・ヴリーランドからアンディ・ウォーホルを紹介され、ファッション界での活動を開始。「 Interview」「W」など有名誌で執筆し、1983年「VOGUE」のファッション・ニュースディレクターに就任。88年からはクリエイティブ・ディレクターを務めた。

 こわもてで威圧的な風貌から「ファッションスナイパー」と呼ばれた彼。ファッションショーでは大きなケープを羽織って最前列で鑑賞することで有名だった。オバマ元大統領一家のスタイリストを務めたり、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』にゲスト出演するなどエネルギッシュに活動。2020年にリリースした自叙伝では、アナのことを「冷酷」「いつもアシスタント扱いで、友人だと思われたことは一度もない」などと暴露し話題に。ファッション業界で人種差別を受けた経験があることも告白し、話題になった。

 死因は、心臓発作とも新型コロナウイルスの合併症とも報じられている。レジェンドの急な死を悼み、多くのセレブが追悼メッセージを投稿した。

 マーティン・スコセッシのギャング映画『グッドフェローズ』(90年)が出世作の個性派俳優。『ER 緊急救命室』にゲスト出演した際には圧倒的な演技力を見せ、エミー賞を獲得。味がある俳優で、サスペンスやワル男を演じさせたら右に出る者はいないと評価された。

 ニュージャージー州出身。養子として育ち、マイアミ大学に進学。演劇を学び、学生劇場の舞台に立つなど精力的に活動。卒業後はニューヨークに移り、バーテンダーをしながら、役者として活動するために必要なエージェントを探した。エージェントは6カ月で見つかり、人気昼メロドラマ『Another World』にレギュラーとして出演。映画界にも進出し『サムシング・ワイルド』((86))でゴールデン・グローブ賞にノミネート。『グッドフェローズ』で名脇役として不動の人気を手にした。

 私生活では離婚歴があり、娘が一人いる。2007年に飲酒運転で逮捕されるなどトラブルがあったが、その後も俳優として精力的に活動していた。婚約者もおり、私生活は充実していた。

 亡くなったのは、新作映画の撮影のために滞在していたドミニカ共和国。睡眠中に息を引き取ったとされている。「新型コロナワクチンが原因ではないか」とうわさされたが、彼の広報担当者は否定した。

オリビア・ニュートン=ジョン(歌手/女優) 8月8日死去 享年73

 きゃしゃで可憐な姿、声量豊かで透明感のある高音は鳥肌が立つほど素晴らしいと世界中で大絶賛された歌手。ミュージカル歌手としても人気を博し、乳がんを患ってからはがん治療の啓発活動家として精力的に活動した。

 イギリス生まれ、オーストラリア育ち。母方の祖父はノーベル賞物理学者マックス・ボルン。音楽が大好きでテレビのオーディション番組で優勝し、イギリスで歌手活動を開始。バックコーラスなどの下積みを経てサードソロアルバム『レット・ミー・ビー・ゼア』(73年)がグラミー賞最優秀女性カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。アメリカ移住後、「そよ風の誘惑」など数多くのヒット曲を飛ばした。ジョン・トラボルタと共演したミュージカル映画『グリース』が大ヒットし、女優としても認知されるように。1979年にエリザベス女王から勲功賞を授与された。

 80年代には「フィジカル」が大ヒットし、社会的現象となる。92年に乳がんを患っていることを公表。寛解後は植物医学とがんの研究のための財団を設立したり、以前から熱心に行っていた環境保護活動を再開。国連の環境親善大使を務めるなど、チャリティの分野で積極的に活動した。また、2000年のシドニー五輪開会式に出演し、世界中のファンを喜ばせた。

 親日家でもあり、東日本大震災後には何度も被災地を訪れ、復興を支援した。21年に日本政府より旭日小綬章を授与されている。

 17年にがんが脊髄に転移していると公表。闘病むなしくこの世を去った。最期は家族と暮らす南カリフォルニアの牧場で、家族と友人に見守られながら息を引き取った。

 透き通るような美貌を誇る演技派として知られた女優。8月5日、運転する車が猛スピードで住宅に突っ込み炎上。重度のやけど、脳損傷を負い、搬送先の病院で医師団による懸命な治療を受けたが11日に脳死判定が下り、14日に臓器移植のドナー登録が確認されたため、 生命維持装置が外された。

 オハイオ州出身、保守的なクリスチャンの家庭に生まれ、文明の利器をほとんど使わず自給自足生活を送る厳格なキリスト教者共同体アーミッシュのコミュニティに住んでいたこともあった。12歳の時に父親がエイズで死亡。その3カ月後に兄が交通事故で死亡したが、アンは自殺だったと推測。父からは幼少期に性的虐待され、性病を移されたこともあると告白している。

 高校の演劇クラブの舞台に出演した際にスカウトされ、ニューヨークに移って本格的に女優活動を開始。人気昼メロドラマ『Another World』にレギュラー出演したことがきっかけで、トップ女優の座へと、とんとん拍子にに上り詰めた。映画『サイコ』(98年)やテレビドラマ『Hung/ハング』(09~11年)など、数多くの作品に出演した。

 プライベートではエレン・デジェネレスとの交際で注目を集めたが、破局後は別の男性と結婚して息子を出産。離婚後に交際した俳優との間にも息子がいる。

 重度のやけどのため酸素が脳にいかない無酸素状態となったことが死因。司法解剖の結果、コカインや大麻成分が検出されたが、過去に使用したもので、事故当時はそれらの影響下にはなかったとされている。亡くなる前に出演したポッドキャストで元恋人のエレンにキャリアを潰されたとぶちまけていたことから、彼女の死にはさまざまな臆測が広がった。

クーリオ(ラッパー) 9月28日死去 享年59

 1995年にリリースした「ギャングスタ・パラダイス」が爆発的な大ヒットとなり、幅広い層にラップの魅力を広めた。音楽プロデューサーでもあり、俳優や料理人にも挑戦するなど話題を振りまいたアーティストだった。

 カリフォルニア州出身。両親が離婚後、母親に引き取られ、コンプトン地区で育った。治安が悪く荒れた地区だったが、ぜんそくがひどかったため図書館に入り浸り、ギャングには所属しなかった。警察沙汰を起こして刑務所に入ったり、クラック・コカイン依存になったりしたが更生し、消防士やロサンゼルス国際空港のセキュリティなどの仕事をしつつラッパーとしてメインストリームデビューする機会を狙った。

 91年、WC率いる「WC&マッド・サークル」のメンバーとなり、本格的にラッパーとしての活動を開始。94年にトミー・ボーイ・レコードと契約を結び、デビューアルバムをリリースした。翌年、映画『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』(95年)で使用されたR&B歌手L.V.とのコラボシングル「ギャングスタズ・パラダイス」が爆発的なヒットとなり一躍スターに。歌詞に卑語が含まれなかったのが万人受けした要因だといわれるが、これはサンプリングの元曲の作者であるスティーヴィー・ワンダーが嫌がったから。グラミー賞を受賞した名曲「ギャングスタズ・パラダイス」のリリックはクーリオ自身の経験がもとになっているが、“何かが降臨した”という見解を示していたかのようにスラスラ出てきたという。

 クーリオは、テレビ番組のオープニングソングを手がけるなど、音楽プロデューサーとしても活躍。自分のすべての曲の著作権をオークションにかけ、料理人として活動する資金に充てたり、チャリティ活動を積極的に行うなど慈善家でもあった。その一方、トラブルも多く、2012年に交通違反の出頭命令に応じなかったとして逮捕。送られた拘置所に強盗容疑で逮捕された息子が入っていたことから、「親子で拘置所入り」と大々的に報じられた。

 死因は心臓発作だったとみられている。兆候はなく、友人宅を訪れトイレに行ったところで倒れ、あっけなく亡くなってしまった。

 日本でも大ヒットしたテレビドラマ『ジェシカおばさんの事件簿』(84~96年)の主演女優。80歳を過ぎてからも役者として舞台に立ち、2014年にはエリザベス女王から大英帝国勲章デイム・コマンダーの称号を授与された。

 イギリス出身だが、1940年代のロンドン大空襲を逃れるために移住したアメリカで女優になった。ニューヨークのアメリカン・シアター・ウィングで奨学金を得て演劇学校に進学。銀幕デビュー作『ガス燈』(44年)でアカデミー賞にノミネートされた実力派女優で、数多くのドラマ、映画、舞台に出演。ゴールデン・グローブ賞、トニー賞を受賞、13年には名誉オスカー賞を受賞した。

 『ジェシカおばさんの事件簿』では毎シーズン計12回エミー賞主演女優賞にノミネートされたが、受賞したことはなく、17年に受けた英週刊誌「Radio Times」のインタビューで、「本当に腹立たしかった」「だって、ハリウッドには届かなかったのだから。ほかの国では大ヒットしたのに、アメリカではいまいちで」と回想。同作で演じた主人公のジェシカについては「彼女の普通の女性というキャラクターがすごく気に入っていた。すべての視聴者に受け入れられたのは、その点が大きいと思う」と分析していた。

 14歳からタバコを吸い始めたチェーンスモーカーだったが、60年代に禁煙に成功。70年代と80年代に首のシワとりの美容整形手術を、90年代に関節炎に苦しむようになり94年に人工股関節置換術、05年に人工膝関節置換術を受けた。最期はロサンゼルスの自宅で、子供たちに見守られながら安らかに息を引き取ったとのこと。97歳の誕生日まであと5日だった。

ロビー・コルトレーン(俳優) 10月14日死去 享年72

 映画『ハリー・ポッター』シリーズのルビウス・ハグリッド役で知られる俳優。スタンドアップコメディアンとしての評価も高かった。自宅近くにあるフォース・バレーロイヤル病院で息を引き取った。

 英国スコットランド生まれ。グラスゴー美術学校で絵画を学んだ後、ジャズ・サックス奏者のジョン・コルトレーンにちなんだ“ロビー・コルトレーン”という芸名で、スタンドアップコメディアンとして活動を開始。役者業も始め、『Alfresco』などいくつものテレビドラマに出演した後、映画界にも進出。イギリスを代表するコメディアンと呼ばれるようになり、英国アカデミー賞を何度も受賞。2006年にはエリザベス女王から大英帝国勲章を授与された。

 巨体の愛されキャラだったが、晩年は肥満のため変形性関節症による激しい痛みに苦しみ、ここ数年は車椅子生活を送っていた。2年前にアメリカで関節手術を受け「痛みから解放された」と語っていたが、持病の糖尿病が悪化。死因は糖尿病や肥満による臓器不全だと発表されている。

 私生活では1度結婚。息子と娘をもうけたものの、離婚している。彼の死を受け、ダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソン、ルパート・グリントがすぐに追悼メッセージを発表した。

 アイドルブーム全盛期だった1990年代後半から2000年前半にかけて大活躍した歌手。兄であるバックストリート・ボーイズのニック・カーターに憧れ「兄と少しでも長くいたいから」とわずか7歳で芸能界入りし、アイドル歌手として一世を風靡した。

 美男美女5人きょうだいの次男として誕生。ソロデビュー後、バックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズのオープニングを務め、アイドルとしての地位を確実にした。役者の仕事もこなし、いくつもの人気青春ドラマに出演。ロマンスの相手を演じた『リジー&Lizzie』の主役ヒラリー・ダフとは実生活でも交際した。ヒラリーとリンジー・ローハンに二股をかけて破局したとタブロイドをにぎわせたり、ニックの元カノであるパリス・ヒルトンと付き合ったといううわさもあるモテ男だった。

 姉レスリーもポップ歌手でカーター家のリアリティ番組が制作されたが、姉弟の仲があまりにも悪く、世間はドン引き。ニックは18歳で家から離れ、まだ子どもだったアーロンが一家の生計を立てるなど毒親に苦しんだ。12年にはレスリーが25歳という若さで死去。死因は薬物過剰摂取だとみられている。ニックも長年アルコール依存症に苦しんだものの、薬物依存症となったアーロンをなんとか救おうと、手を差し伸べていた。

 アーロンは統合失調症、双極性障害とも診断され、メンタルヘルスは最悪だった。最近では息子をもうけた元婚約者とのいざこざ、警察沙汰を起こすなど、お騒がせセレブとしてタブロイドをにぎわせ、SNSではアンチからひどい言葉で攻撃されるなどして、精神が不安定になっていると、ファンから心配されていた。

 最後は、自宅の浴室で亡くなっているのを住み込みのメイドが発見。まだ特定されてはいないが、部屋には酸素缶が大量にあり、ハフリング(吸引)もしくは処方箋薬の過剰摂取が死因なのではとみられている。アーロンが亡くなった日のバックストリート・ボーイズのコンサートではニックが号泣、メンバーと共に弟を追悼し、話題になった。

カースティ・アレイ(女優) 12月5日死去 享年71

 同名のバーが舞台の国民的シットコム『チアーズ』(82~93年)のウェイトレス兼支配人レベッカ役として大ブレイク。ジョン・トラボルタと共演した映画『ベイビー・トーク』(89年)で世界的なハリウッドスターとなり、コミカルな演技に長けた美人女優として一世を風靡した。

 地元のカンザス州立大学で演劇を学んだ後、カリフォルニアに移りインテリアデコレーターの職に就くが、パーティ三昧の生活を送るようになり、薬物依存症に。サイエントロジーの更生プログラムで断薬に成功し、その後『スタートレック II カーンの逆襲』(82年)で映画デビューを果たし、本格的に女優の道を歩むようになった。

 サバサバした性格で同性のファンも多かった彼女は、体重増加に悩むダイエッターとしても有名。ダイエット食品会社とコラボして45kgの減量に成功したこともあったが、すぐにリバウンドしている。

  「政治家としてではなく、実行力がある人だから」とトランプ元大統領への支持を公言してTwitterで大炎上するなど、お騒がせ女優と呼ばれる一面もあった。

 私生活では、俳優のパーカー・スティーブンソンと結婚。養子を2人迎えたが信仰の違いにより離婚。死因は結腸がん。亡くなる少し前に診断され、闘病中だったと伝えられているが、彼女が信仰していたサイエントロジーは抗がん剤治療を認めないため、あっという間に命を落としたのだとうわさされた。

ヘンリー王子、王室からの信頼は「もはやゼロ」? ダイアナ元妃のインタビュー映像使用にウィリアム皇太子が激怒!

 2020年3月末をもって英国王室を離脱したヘンリー王子とメーガン夫人。2人の「知られざる愛、家族の裏切り、苦悩の末にアメリカでつかんだささやかな幸せ」を描いたNetflixのドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』が全話公開されたが、王室からの信頼は「もはやゼロ」で、王子が自伝本でどんな暴露をするのか警戒していると報じられている。

 米誌「エンターテイメント・トゥナイト」によると、バッキンガム宮殿やケンジントン宮殿からのコメントは出ていないものの、ドキュメンタリーだけでは飽き足らず、来年1月には自伝本『スペア』までをもリリースしようとしている王子のことを、王室は「まったく信頼していない」とか。王子の自伝書を「(王室の)みんなが警戒している」と伝えた。

 また、ドキュメンタリーの内容に「(複数の王室メンバーが)怒りを抱いており」、そのことに関して反論できないことについても「強い憤りを感じている」という王室関係者の話を紹介。

 同誌は、中でもヘンリー王子の兄であるウィリアム皇太子が激怒しており、2人の間の緊張はこれまでにないほど高まっているという情報も入手。皇太子は、2人の最愛の母親であるダイアナ元妃が、ジャーナリストのマーティン・バシールにだまされて撮られた1995年放送のBBCの報道番組『パノラマ』の独占インタビューの映像を、ヘンリー王子夫妻がドキュメンタリーで繰り返し使用したことを「許し難い」と思っているのだと報じた。

 ダイアナ元妃は、チャールズ現国王と子どもたちのナニー(乳母)が不倫関係にあり、妊娠・中絶したことを示す偽の領収書を見せられたり、近しい人物が報酬と引き換えに自分の私生活を監視していることをほのめかされるなど、恐怖心をあおるような虚偽情報を吹き込まれ、独占インタビューに応じるよう仕向けられたことが、昨年、BBCの調査によって判明した。

 世間に大きな衝撃を与えたこの『パノラマ』インタビューが引き金となり、エリザベス女王はチャールズ現国王とダイアナ元妃との離婚を正式に要請したという経緯もある。

 当時から、ダイアナ元妃が何者かにそそのかされてインタビューを受けたという疑念はあったものの、BBCが調査を始めたのはダイアナ元妃の死後23年目となる2020年。そしてBBCは昨年5月、「誠実さと透明性の高い基準を満たしていなかった」と結論づける報告書を公表し、二度とこのインタビューを放送しないと約束した。

 ウィリアム皇太子は、この不正行為が「両親の関係を悪化させた主要因となり、また数えきれない人々を傷つけた」と厳しく批判。インタビューが放送された当時は13歳、2年後にダイアナ元妃が事故死したときは15歳と思春期真っただ中だった皇太子は、「晩年の母は、恐怖やパラノイア、孤独を悪化させていたのを覚えている。その原因はこの不正行為だったと知り、悲しく思う」と、つらい思いをしたことを明かし、「(インタビューには)正当性はなく、二度と放送されるべきではない」と述べていた。

 ヘンリー王子も「搾取と非倫理的行為の文化のもたらした波及効果」が、最終的にダイアナ元妃を死に追いやったと主張していたが、ドキュメンタリーでは、母がいかに王室の組織やメディアに苦しめられていたかを伝えるために、このインタビュー映像を繰り返し使用。ネット上では、「ウィリアム皇太子の心中を察するに余りある」という声が多数上がっている。

 一方、Netflixサイドは、ドキュメンタリーの全話配信後、ヘンリー王子夫妻が製作総指揮、ネルソン・マンデラ財団が共同制作を務める新番組『世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた! ハリー&メーガン プレゼンツ』を大みそかから配信開始すると発表。予告編では大物たちの登場が紹介されており、「サセックス公爵夫妻のコネなのか、豪華な顔ぶれ」と話題に。

 しかし、予告編に登場したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が、「番組では2019年にマンデラ財団から受けたインタビュー映像が使われる」「Netflixで配信することに合意する契約は昨年3月に結んだ。その後、ヘンリー王子とメーガン夫人がインタビューを紹介するとの通告を受けた」とし、王子夫妻との直接のやりとりはなかったという声明文を発表。ネット上では、「王室に配慮したのでは」「いや、2人に関わりたくないという意思表示なのだろう」などと意見が飛び交っている。

 『ハリー&メーガン』の冒頭には「このドキュメンタリーの内容について英国王室はコメントを控えました」というテロップが流れたが、王室関係者は「誰もコメントなんて求められていない」と否定していた。そのため、アーダーン首相の声明を聞き、「ハリメガは、こうやって捏造したものばかりを発信していくんだろうね」と不信がる人も増えている。

 英高級紙「タイムズ」によると、来年1月10日に発売されるヘンリー王子の自伝本『スペア』では、王子の子ども時代が多く語られ、「Netflixのドキュメンタリーシリーズよりもさらに炎上しそうな内容となる見込み」だという。同書のリリースが、ヘンリー王子に対する王族、特にウィリアム皇太子の怒りを増幅させる展開は避けられないだろう。

「チャールズ国王が助けるべき」「自分たちで解決すべき」ヘンリー王子夫妻めぐる、米トーク番組出演者たちの見解は?

 12月15日にヘンリー王子夫妻のNetflixドキュメンタリー『ハリー&メ―ガン』の後半第4~6話が配信され、ヘンリー王子がぶちまけた「家族問題」「王室の内情」が物議を醸している。ネット上では「2人のラブストーリーはロマンチックだし、パパラッチやマスコミからの攻撃や人種差別を受けたことは気の毒だし許されることではないが、2人の王室潰し的な言動は極めて不愉快だ」などと批判が続出した。

『ハリー&メーガン』後半では、結婚披露宴の秘話、王室そして王子の家族との亀裂、離脱後に王室から警備を打ち切られ途方に暮れる彼らを、映画監督や俳優として知られるタイラー・ペリーが助けてくれたことなどを回想。タイラーが長女リリベットのゴッドファーザーであることをはじめ、メーガン夫人が父方の祖母を看取った過去、王室時代に住んでいたケンジントン宮殿の敷地内にあるノッテンガム・コテージが驚くほど小さかったという不満、昨年3月にアメリカのCBSテレビでオプラ・ウィンフリーの独占インタビューが放送された後にビヨンセからメールが来たことなど、新事実が多数明らかになったが、世間の評判はイマイチ。

 前半配信後に、あまりにも評価が低いことで話題になった米大手批評サイト「Rotten Tomatoes」の評論家たちの評価は、100%中の50%からさらに低下し、38%に。視聴者の評価も16%と相変わらず低く、「信じられないほどつまらない」「傲慢さがよくわかる内容」など厳しい感想が大多数を占めている。

 ヘンリー王子だが、王室を離脱した時のことを振り返る第5話で、「メーガン夫人が参加できないタイミングで(王族の)家族会議がアレンジされた」と告白。

 2020年1月13日に行われたこの家族会議で、ヘンリー王子は「今まで通り(王室に)残るのか」「完全に離れるのか」を迫られ、「ハーフハーフで」と回答。独自の仕事を持ちつつ女王に仕えるという案を提案したが、議論の余地はなく、「兄は私を怒鳴りつけ、父は真実でないことを話し、祖母は静観していた。恐ろしかった」とも激白。「組織を守ることを使命としているのだから仕方ない」と理解を示しつつも、「キツかった」とぶちまけた。

 その後も表情をゆがめながら女王を含めた主要王族メンバーを批判したヘンリー王子は、「最も悲しかった」出来事として、「兄と私との間に溝ができてしまったこと。兄は完全に組織側になってしまった。王位を継ぐ立場だから、それは理解できる。王室を存続させる責任感があるからだろう」と発言。「私たちが離脱するのは兄がいじめたからという報道が出て、組織はその説を潰すため、速攻で兄と私の共同声明を発表した」「信じられなかった。私はその声明に自分の名前を出す許可はしていないのに!」と憤慨し、何もかも信じられなくなった2人は離脱することを決意したと説明した。

 5人の女性司会者たちが論議することで人気を集めている米ABC局のトーク番組『ザ・ビュー』では、「(この王子の暴露により)家族の亀裂(ばかり)にフォーカスされてしまうのではないか」「王族との関係が悪化するのではないか」という点について意見が交わされた。

 コメディエンヌのジョイ・ベハーは、「パパラッチやメディア攻撃の犠牲者である母親の子どもだから、こういうことは敬遠するんじゃないかと思っていたけど」と、ヘンリー王子が「数百万ドルと引き換えに」ドキュメンタリーを制作したこと自体が驚きだとコメント。

 一方、ジャーナリストのサラ・ヘインズは、「事実とは異なることばかり報じられてきたため、自分たちの物語を語りたいと思ったのでは」「チャールズ国王が介入して、この子たちを助けるべき。親として。ダイアナなら、彼とは違う手助けをしたと思う」と意見した

 また、アフリカ系、ラテン系、ユダヤ系の血を引く弁護士でジャーナリストのサニー・ホスティンは、「お金のためにドキュメンタリーを制作したのではない。ダイアナの遺産だってあるんだし」「メーガンがいじめられたのは事実。(離脱後)『殺す』と脅迫されたのに警備をつけることを拒否したのも事実。家族の話し合いに彼女が参加できないというのもどうかと思う。結婚したら夫婦2人でひとつなのに」と持論を展開。

「彼らには、家族が、(イギリスという)国が、どれほどメーガンに対して人種差別的だったのかということを語る権利がある。チャールズは事態を改善できるはずなのに、何もしないでいる」と王室とイギリス、そしてチャールズ国王を批判した。

 トランプ政権時代、ホワイトハウス広報部長だったアリサ・ファラー・グリフィンは、2人に同情しつつも「彼らはプライバシーの保護を求めているように見えるけど、オプラのインタビューを受け、このドキュメンタリーも作って(中略)普通の暮らしができるのに(そうしない)」「メーガン夫人の苦しみはリアルだったけど、たくさんの人が世界中でひどい苦しみを味わっている。もっとグローバルな視点で、苦しみを語ってほしかった」、さらに「私は(反トランプ派だった)家族から絶縁されている。そのことを公表したけど、後悔している。家族間のもめごとを語りすぎた。今後、彼らも後悔すると思うわ」と自身の経験を交えつつ見解を述べた

 なお、最後まで黙って聞いていた司会のウーピー・ゴールドバーグは、「(ドキュメンタリーは)見てない」「家族のことは家族で解決するしかない」とバッサリ。「一言だけ言わせてもらえば、彼らは少年少女じゃない。成人した大人よ。子どもじゃないのよ。だから、自分たちの問題は自分たちで解決すべき。チャールズが解決することはできないし、そんなことすべきじゃない」と、強い口調で言い放った。

 このウーピーの意見に、ネット上では「確かに王子たちをいつまでもダイアナとチャールズの子どもという目で見るべきではない」「ダイアナの子ども、かわいそうな子どもという印象を持つが、幼少期や子ども時代に受けたトラウマを乗り越えている人は山ほどいる」「メディアで暴露するのではなく、自分たちで話し合い、解決するしかないのでは」と同調する声が上がっている。

 王子たちの兄弟仲だが、悪化の一途をたどっているようで、オプラのインタビューの翌日、ヘンリー王子がウィリアム皇太子からテキストメッセージを受け取り、ショックを受ける姿もドキュメンタリーで流している。そのメッセージを見せられたメーガン夫人が王子を抱きしめて慰めるというシーンに、ファンは「感動的!」だと反応。

 しかし、「パパラッチにノイローゼになっているわりに、プライベートな空間にカメラが入り四六時中撮影されていても平気なんだ」「こんな瞬間まで撮影できたなんてラッキーだね」と皮肉る声も多く上がっており、ヘンリー王子夫妻が期待していたほど、世間は同情的ではないとみられている。事実、来月にはヘンリー王子の自伝本『スペア』がリリースされるが、ネット上では「もうおなかいっぱい」という声が多い。

 王室は、このドキュメンタリーに関してコメントは出しておらず、粛々とクリスマス関連行事をこなしている。「我が子には変わりない」と言うチャールズ国王がヘンリー王子夫妻を自分の戴冠式に招待するという報道も流れており、このままだと2人が「一方的に暴露しまくっている」と批判され、風当たりが強くなる可能性は大きい。新たなNetflix番組『Live To Lead』のリリースを発表したヘンリー王子夫妻だが、彼らの前途は多難なのではないかと、心配する声も上がっている。