「完全に偽物です」ロシアの歌手、あまりにも堂々とくまモンをパクる……

 ここまで堂々とパクるパワーが、おそロシア。

 YouTubeが普及してから、とてつもなく便利になったこと。それは、まだ知らない海外の歌手の発見だ。かつては、ワールドミュージックを扱っているCDショップを小まめに回ったり、はたまた海外旅行でも、CDショップで「これは期待できそうだ」と感じる一枚を探したもの。

 それが、今や全世界の音楽をリアルタイムで知ることができる。その国ではメジャーな歌手でも、インディーズ系であっても。

 そんな探索の中で、見つけたのがロシアの歌手・KISA。そのMVを見て、最初に思ったのは「綾波……?」。謎の綾波レイ要素に加えて、常に前髪で顔は隠れている。メカクレフェチとはなかなか、高度な日本文化の理解……と思ったら、あまりにもハイレベル過ぎた。

 そのデビュー曲「Нарисую」は「私は描く」という意味のロシア語だそうだが、MVに延々と表示されるのは「エロアニメ」という日本語。おまけに、この曲、サビの部分で「Нарисую хентай」と繰り返している。いったいどういう意味か、Google翻訳に頼ってみたら「私はヘンタイを描く」だという。

 いったい何を目指しているのか。あまりにも明後日な日本文化リスペクト(?)に、目がくぎ付けになってしまう歌手。

 そんな彼女の今年のリリース曲「Boom Boom」。イラストには、なんかどこかで見たことのあるようなクマに似たモノが……。

 と思っていたら、最近のライブには、このクマが一緒にステージに登場。……あれ、くまモンってロシアに進出してたっけ?

 当のくまモンの公式サイトを見ても、そんな情報は一切ナシ。そこで、熊本県の担当部署に聞いてみると……。

「完全に偽物です」

 この世界規模でリアルタイムに情報が行き交う時代に、ここまで堂々とパクるとは。呆れつつも、この謎過ぎる歌手に、ますます興味は募るばかりだ。

 ちなみに、当のくまモンもどきだが、本物に比べると異常に足が長い。いざとなったら「ほら、違いますよ!」と反論するところまで想定済みなんじゃなかろうかとも思うのだが……。
(文=昼間たかし)

リアルタイムで歴史の激変を体感できる!? 首脳会談を経て注目された「朝鮮の声放送」

 久しぶりに短波ラジオを取り出している人も多いのではなかろうか。米朝首脳会談を経て、雪解けムードか混乱か、ともあれ予断を許さない朝鮮半島の情勢。そんな中、北朝鮮の最新情報を手軽に知る手段が再び脚光を浴びている。

 北朝鮮は平壌から毎日放送されている国外向けラジオ放送・朝鮮の声放送がそれである。

 この日本語放送は、長らく続く北朝鮮からの一次情報を入手する手軽な手段。インターネット全盛の時代、対外向けラジオ放送の需要は減っているが、北朝鮮はいまだに2つのプログラムで毎日9回の放送を実施している。

 この放送は、北朝鮮の公式見解を対外向けに宣伝するための放送。そのため、長年韓国やアメリカに対する表現は過激だった。

 ニュース番組でも韓国は「南朝鮮傀儡」と呼び、アメリカは「アメリカ帝国・アメリカ帝国主義」という表現が当たり前に用いられてきた。

 そうした敵対的なムードもここに来て、大きく変化している。今回のシンガポールでの金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領の会談を経て、放送では敵対的な表現を避けるようになっているのだ。

 朝米(あくまで「米朝」ではない)首脳会談を報じるニュースでは、ついにアメリカを「アメリカ合衆国」と表現。昨年まで「国連安保理は、みすぼらしいアメリカの操り人形」だとか「アメリカ帝国主義一味」と呼称していた放送が、大きく姿を変えているのだ。

 会談を報じるニュースでは、アナウンサーが「朝鮮労働党委員長で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官の労働党と国家、軍隊の最高指導者・金正恩元帥がアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領と~」と、史上初めての会談の顛末を読み上げたのである。

 この呼称の変化ひとつをとっても、対外的には雪解けムードを演出したい北朝鮮の姿勢が見え隠れしている。

 今や、北朝鮮の内情はさまざまな報道を通じて知ることができるようになったが、いまだその公式見解を、日本語でほぼリアルタイムで知ることのできる手段は、これだけ。その価値が、ここにきて改めて注目されているのである。

 あまり知られてはいないが、この放送局も最近ではホームページを開設。ニュース番組については音声で聞くことができるようになっている。テレビ・新聞などの報道とは違う形で朝鮮半島に関する情報を知りたい人には、最良の手段として、改めて知られていくことになるだろう。

 実は、インターネットの普及と共に日本語に限らなければ海外の放送を視聴するのは容易になっている。日本で観ることのできる海外ニュースといえばBBCのワールドニュースが知られている。

 ところが、最近ではこれ以外にもYouTubeのライブでニュースを流し続けている放送局は増加中だ。

 もちろん英語を主に各国語での放送なので、そのまま聞き取るのは困難。けれども、字幕は多めなのである程度、内容を理解することは可能だ。

 まったく関係のなさそうな国では朝鮮半島情勢はどのように報じられているのかなど、ワイドショーを観ているよりも多くの情報を得られることは間違いない。
(文=昼間たかし)

金正恩“シークレットブーツ説”に専門家が異議あり!「これが北朝鮮の最新トレンド」

 米朝首脳会談に続き、3度目の訪中にも出掛けて、機動力のある動きを見せる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。露出が増えるにつれて、韓国や日本のメディアが「身長が高く見える」「シークレットブーツだ!」などと、身長の詐称疑惑を頻繁に報じている。

 正恩氏の身長は167~170cmとされ、中国・習近平国家首席の180cm、米国・トランプ大統領190cmと並ぶと、見上げるほどの身長差が生じる。だが、米朝首脳会談では北朝鮮メディアだけでなく、外国メディアの配信した写真を見ても、10~20cmの身長差は存在しないように見える。

 そこで資本主義圏のメディアは「シークレットブーツを愛用している」と報道。4月に行われた南北首脳会談の際も、韓国メディアが同様の報道をしていた。

 一方、北の官製メディアが配信した米朝首脳会談の映像・写真では、正恩氏の靴がしっかり映ったシーンが複数あった。

 ある日本人研究者は「1号報道(正恩氏を扱う重要ニュース)で、靴に何か支障があれば、当局がカットするはず。問題がないことの証左だ」と読む。

 実は正恩氏、靴にうるさい。過去に4度も同じ靴工場を現地指導し、デザインや製造方法に注文を付けていた。

 その工場は60年の歴史があると報じられた元山(ウォンサン)靴工場で、2009年には故・金正日総書記が現地指導しており、ロイヤルファミリーの息がかかっているとみていい。

 正恩氏が現地指導した際の写真を見ると、紳士靴のかかとが異様に高くなっているのを確認できる。さらに、正恩氏が靴底に注文を付けているようにも見える。またブーツや女性用の靴も手に取っているが、いずれもヒールが高いものだった。となると、米朝首脳会談で、生まれ故郷とされる元山にある肝いりの靴工場が仕立てた靴を履いても不思議ではない。

「実は、北朝鮮の紳士靴は、かかとの高いタイプが多い。だから正恩氏の靴も“シークレット”ではなく、国内では普通の靴になると思う」(前出研究者)

 それでは、なぜ北朝鮮では、資本主義圏で言うシークレットブーツのような靴が量産されるのか? 先の研究者に聞くと、「よくわからない」といい、独特の文化のようだ。

 どうやら、メディアが面白おかしく「シークレットブーツだ」とはやし立てるのは、早とちりといえるだろう。

【米朝会談】両首脳の“ホンネ”を表情から分析「初対面はトランプ氏に軍配、共同声明では正恩氏の勝利」

 こんにちは。安宿緑です。

 ご存じの通り、6月12日、歴史的な米朝首脳会談が行われました。

 世界中がかたずをのんで見守ったであろう本会談。昨夏から米朝関係が過去最高に険悪となるにつれ、事あるごとに舌戦を繰り広げてきたトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長。しまいには「老いぼれ」「チビでデブ」などという小学生レベルの罵り合いにまで発展しますが、そこから一転、あれよあれよと会談にこぎ着けるなど、近年なかった神展開であります。平たく言えば「お互い、一体どんな顔して会うつもりなんだろう」というのが、多くの視聴者の関心事であったと思います。

 そこで、日本国内に数人しかいないとされる認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人で、微表情研究者の清水建二氏に両首脳の表情を分析してもらい、2人がどのような心理状態にあったのかを推測していただきました。

 分析に用いた動画は次の3つです。

【1】President Trump, Kim Jong Un meet in Singapore(CNN より)

https://www.youtube.com/watch?v=5LqVBkYZhYI&t=1s

【2】Trump shows Kim Jong Un presidential limousine(CNN より)

https://www.youtube.com/watch?v=-Ha-v4cMKP4&t=44s

【3】Trump and Kim hold surprise document signing during summit(Fox News より)

https://www.youtube.com/watch?v=DCWdTT1GZKY&t=598s

 まずは、世紀の初対面の場面から。

「心理的やりとりの構図をわかりやすく、勝ち負けで例えますと、個人戦に関しては、2人のファーストコンタクトで、ほぼ勝敗の行方は方向付けられたように思いました。【1】の00:00:11あたりからの映像を見てください。握手をするため、2人はお互いの距離を縮めます。この状況で、正恩氏がトランプ氏から視線をそらします。握手中、会話を交わしながらも、時折視線をそらします。一方のトランプ氏は、正恩氏から視線をそらしません」

 ここで、トランプ氏が最初のジャブを繰り出しています。

「トランプ氏は眉間にしわの寄った表情をして、正恩氏に視線を送っています。これは、怒り・熟考・決意を意味します。交渉の場ということを考えると、決意という意味を読み取るのが妥当だと思います。『俺はタフな交渉相手だぞ』『俺の決意は固いぞ』ということを伝えるための視線でしょうか。そしてこれは、怒りと認識されることも相まって心理的圧迫や脅威を与える表情ですので、笑顔で握手が交わされることが想定される場面でこうした表情を見せられ、正恩氏は一種の戸惑いを感じ、視線をそらしたのではないかと考えられます」

 初対面の相手にナメられないための「ぶちかまし」においては、育ちの良い正恩氏よりも、ビジネスの場でタフな交渉を勝ち抜いてきたトランプ氏に分があったのかもしれません。

 ただ、正恩氏はトランプ氏のジャブを食らいつつも、とある「対抗技」を繰り出しているとか。

「軽く口角を引き上げた笑顔をトランプ氏に向けています。これは初対面の相手に対する礼儀としての笑顔とも考えられますが、トランプ氏の圧迫的な表情をなだめ、中和するためになされた表情とも考えられます」

 この状況を儀礼的な場としてとらえているならば笑顔は続くと考えられますが、トランプ氏と握手を終え、正面を向いた瞬間に笑顔が消えるため、トランプ氏の攻撃を「無効化」するためのテクニカルな笑顔である可能性が高いと清水氏は言います。

 正恩氏も、なかなかのコミュニケーション上手であることがうかがえますね……。

 そして2人の“表情戦”は、共同声明のサインの場で、意外な局面を迎えることとなります。

■共同声明においては一転、正恩氏が「勝利のほほえみ」

  会談を終えた2人は、ホテルの中庭をプレスがいる方向に歩いていきます(【2】の00:00:43)。そこでトランプ氏はいい会談ができたと話し、「我々はこれからサインする」と発言していますが……。

「このときトランプ氏の上唇が引き上げられ、ホウレイ線が釣り鐘型となる表情が一瞬浮かびます。これは嫌悪の微表情。嫌悪は不快な言動・人・モノを遠ざける、拒否する、除去する機能を持つ感情です。サインという言葉と嫌悪の微表情とが同時に生じたため、この嫌悪はサインに関連付けられた感情だと考えられます」

 トランプ氏の本心は、共同声明にサインしたくなかったということでしょうか? 

「いいえ、北朝鮮との持続的な対話の可能性を開く機会である会談と共同声明を歓迎していないことは考えにくい。そうではなく、この場合の嫌悪は、共同声明の内容が自身の期待した水準を満たしていないため、消極的で不快感の伴うサインであるという感情の表れだと推測できます」

 つまり、アメリカ側としては不本意な内容の可能性があるとのこと。一方、正恩氏の表情は、これとは対照的でありました。

「【3】の00:04:54で正恩氏が4冊目の共同声明文にサインをし終える瞬間、右側の口角が引き上げられます。これは軽蔑表情を意味します。軽蔑というと敵対的なイメージが生じてしまいますが、必ずしもそうではなく、軽蔑は優越感と置き換えることができます。優越感とは、他者と比べて自分のほうが勝っているという感情です。正恩氏は、共同声明文を作成および締結する過程で、米国よりも北朝鮮寄りの内容にすることができ、その内容に満足している可能性が高いと考えられるのです」

 よって、表情分析からは「共同声明文の内容は、北朝鮮のほうが満足する形で締結できたことが推測される。一見すると、米国優位な雰囲気を漂わせていた首脳会談だが、本質的には北朝鮮優位に終わった可能性が見て取れる」のだといいます。

 トランプ氏の威嚇を愛想笑いで右から左に受け流す正恩氏、そしてシナリオ通り自国に有利な共同声明文を持ち帰った北朝鮮政府。きっとホテルに帰って、一同ガッツポーズだったことでしょう。

 ただし、米国側も、これで終わらせるつもりはない様子。

「サインし終えてもなお、眉間にしわを寄せた表情を崩さなかったトランプ氏の様子から、『今後のステージは米国主導の流れに』という心の声が聞こえてきそうではあります」

 次回は、互いの国を訪問する計画も持ち上がっているといいますが、そこではどんな顔を見せるのでしょうか? 引き続き、2人の表情には注目していきたいと思います。

●しみず・けんじ

株式会社「空気を読むを科学する研究所」代表取締役・防衛省講師。1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持。ニュースやバラエティー番組での政治家や芸能人の心理分析、刑事ドラマ『科捜研の女 シーズン16』(テレビ朝日系)の監修、メディア出演の実績も多数ある。著書に『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)。

●やす・やどろく
ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。 政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>

独裁者から“美肌元帥”へ……金正恩氏「ツルツル美肌」は大胆なステマだった!?

 歴史的な米朝首脳会談で目立ったのが、金正恩朝鮮労働党委員長の美肌ぶりだ。72歳のトランプ大統領に対し、34歳という若さもあるが、照明がテカテカに反射するほどの艶肌は世界中を驚かせた。徹底したスキンケアは、北朝鮮特産の高麗人参を使った基礎化粧品や美顔膜(パック)を使っているのではないかとの見方があり、今回ツルツル肌を露出した背景には「北朝鮮製の化粧品をアピールする目的があったのでは」(日本の北朝鮮研究者)という大胆な臆測まで飛び交っている。

 トランプ大統領との首脳会談で堂々とした態度を貫き、宿泊先のホテル前では笑顔で手を振るなど、妙に愛嬌を振りまいた正恩氏。特に世界を驚かせたのは11日夜、巨大船のようなホテル「マリーナベイ・サンズ」を訪れた際、シンガポールのバラクリシュナン外相の自撮りに応じたシーンだ。外相はその際の画像をインスタグラムやTwitterに投稿、ツルツルした正恩氏の顔面があらわになった。各国メディアが配信した正恩氏の写真からも同様に、意外なほどの美肌が確認された。

「水がきれいで、美肌成分が含まれる高麗人参を使った化粧品は、北朝鮮の特産品として有名だ。正恩氏も愛用しているのではないか」(同)

 北朝鮮の化粧品には「金剛山」「銀河水」「春の香り」といった複数のブランドがあり、日朝を行き来する在日朝鮮人の男性によると「祖国訪問する同胞の女性たちに人気がある。『肌になじみやすく、美白になる』と口コミで評判が広がっている」という。実は男性用化粧品も平壌の外貨ショップで販売されており、正恩氏の息がかかった「銀河水」ブランドだという。「ここ1~2年のことだが、美顔膜が発売され、人気となっている。高麗人参エキスやヒアルロン酸を含んだ製品で、外貨ショップだと日本円で1枚100円ぐらいだ」(同)といい、正恩氏の艶肌はパックのたまものなのかもしれない。

 一方、美肌アピールは国際社会に向けた“ステマ”ではないかとの見方もある。

「北朝鮮には、今回の首脳会談で国際的な制裁が緩和され、貿易が活発になるという読みがある。だが、鉄鉱石などの鉱物の多くは利権を中国に与えており、武器やミサイルといった飛び道具、魚介類を除くと、輸出産品として通用するのは化粧品ぐらいではないか。“美肌元帥”の自撮り解禁には、そういった意図もあったのでは?」(前出研究者)

 確かに、韓国コスメは日本をはじめ、アジア地域を席巻した実績がある。米朝対話の進展次第では、北朝鮮コスメが、美女軍団とパッケージで世界制覇に乗り出す日は近いかもしれない。

独裁者から“美肌元帥”へ……金正恩氏「ツルツル美肌」は大胆なステマだった!?

 歴史的な米朝首脳会談で目立ったのが、金正恩朝鮮労働党委員長の美肌ぶりだ。72歳のトランプ大統領に対し、34歳という若さもあるが、照明がテカテカに反射するほどの艶肌は世界中を驚かせた。徹底したスキンケアは、北朝鮮特産の高麗人参を使った基礎化粧品や美顔膜(パック)を使っているのではないかとの見方があり、今回ツルツル肌を露出した背景には「北朝鮮製の化粧品をアピールする目的があったのでは」(日本の北朝鮮研究者)という大胆な臆測まで飛び交っている。

 トランプ大統領との首脳会談で堂々とした態度を貫き、宿泊先のホテル前では笑顔で手を振るなど、妙に愛嬌を振りまいた正恩氏。特に世界を驚かせたのは11日夜、巨大船のようなホテル「マリーナベイ・サンズ」を訪れた際、シンガポールのバラクリシュナン外相の自撮りに応じたシーンだ。外相はその際の画像をインスタグラムやTwitterに投稿、ツルツルした正恩氏の顔面があらわになった。各国メディアが配信した正恩氏の写真からも同様に、意外なほどの美肌が確認された。

「水がきれいで、美肌成分が含まれる高麗人参を使った化粧品は、北朝鮮の特産品として有名だ。正恩氏も愛用しているのではないか」(同)

 北朝鮮の化粧品には「金剛山」「銀河水」「春の香り」といった複数のブランドがあり、日朝を行き来する在日朝鮮人の男性によると「祖国訪問する同胞の女性たちに人気がある。『肌になじみやすく、美白になる』と口コミで評判が広がっている」という。実は男性用化粧品も平壌の外貨ショップで販売されており、正恩氏の息がかかった「銀河水」ブランドだという。「ここ1~2年のことだが、美顔膜が発売され、人気となっている。高麗人参エキスやヒアルロン酸を含んだ製品で、外貨ショップだと日本円で1枚100円ぐらいだ」(同)といい、正恩氏の艶肌はパックのたまものなのかもしれない。

 一方、美肌アピールは国際社会に向けた“ステマ”ではないかとの見方もある。

「北朝鮮には、今回の首脳会談で国際的な制裁が緩和され、貿易が活発になるという読みがある。だが、鉄鉱石などの鉱物の多くは利権を中国に与えており、武器やミサイルといった飛び道具、魚介類を除くと、輸出産品として通用するのは化粧品ぐらいではないか。“美肌元帥”の自撮り解禁には、そういった意図もあったのでは?」(前出研究者)

 確かに、韓国コスメは日本をはじめ、アジア地域を席巻した実績がある。米朝対話の進展次第では、北朝鮮コスメが、美女軍団とパッケージで世界制覇に乗り出す日は近いかもしれない。

女子学生2,000人が猛特訓中! 北朝鮮、5年ぶりの「アリラン祭」で大もうけのシナリオ

 史上初の米朝首脳会談が6月12日に迫る中、北朝鮮・平壌では9月9日の建国記念日に向けた祝典の準備が早くも始まっているという。消息筋によると、建国70周年となる今年は、約10万人を動員する大マスゲーム「アリラン祭」を復活させるというのだ。朝鮮半島の南北だけでなく、米朝会談でも融和をアピールして大勢の観光客を呼び込み、観光客の落とす外貨で経済の立て直しを図るもくろみのようだ。果たして北朝鮮が開かれた観光立国になるのだろうか――。

 大マスゲーム「アリラン祭」は2002年4月、故金日成主席の生誕90周年を記念して平壌のメーデースタジアムで始まった。数年間の中断を経て13年まで続いたが、以降は中止となっている。その理由はわかっていない。

 子どもから青年までがダンスや体操といったパフォーマンスを披露するほか、スタジアムの客席ではパタパタするパネルを持った学生たちが、一糸乱れぬ動きで巨大な革命画を描き出す。アリラン祭を何度も見た経験があるという在日朝鮮人の関係者は「外国人の観光客や賓客、地方から平壌見物に来た人たちがスタンドを埋める。外国人は特等席から3等席まであって、50~300ユーロ(約6,500~3万9,000円)の入場料を支払う必要がある」という。続けて「そりゃ、迫力がスゴい。南北の朝鮮半島統一を演出するシーンがあって涙が出たね。高い入場料を払う価値はあるよ」とベタ褒めだ。

 北朝鮮でしかできないマスゲームの復活について、最近、祖国を訪問したという別の在日朝鮮人男性は、こう証言する。

「平壌市内にある広場で、高校生から大学生ぐらいまでの若い女の子が、ざっと2,000人ぐらいかな。縄跳びや新体操の道具を使って、あのアリランの動きを練習していた。かなりの猛練習だったよ」

 別の消息筋によると、マスゲームは建国記念日が本番で、その後も10月半ばまで1カ月ぐらい公演を行い、外国人観光客を呼び込もうとしているという。米朝会談後、本格的なプロモーションをかけるそうだ。

 久々の開催ゆえ、女子学生たちの世代交代が進み、一から練習しなくてはならない。そのため、勉学も返上して少女たちは日夜、汗を流しているそうだ。けなげな女子学生たちの演技、しかも「衣装はレオタード」(前出関係者)という。

 日本の外務省は国民に渡航自粛を要請しているが、ぜひ見てみたいものだ。

女子学生2,000人が猛特訓中! 北朝鮮、5年ぶりの「アリラン祭」で大もうけのシナリオ

 史上初の米朝首脳会談が6月12日に迫る中、北朝鮮・平壌では9月9日の建国記念日に向けた祝典の準備が早くも始まっているという。消息筋によると、建国70周年となる今年は、約10万人を動員する大マスゲーム「アリラン祭」を復活させるというのだ。朝鮮半島の南北だけでなく、米朝会談でも融和をアピールして大勢の観光客を呼び込み、観光客の落とす外貨で経済の立て直しを図るもくろみのようだ。果たして北朝鮮が開かれた観光立国になるのだろうか――。

 大マスゲーム「アリラン祭」は2002年4月、故金日成主席の生誕90周年を記念して平壌のメーデースタジアムで始まった。数年間の中断を経て13年まで続いたが、以降は中止となっている。その理由はわかっていない。

 子どもから青年までがダンスや体操といったパフォーマンスを披露するほか、スタジアムの客席ではパタパタするパネルを持った学生たちが、一糸乱れぬ動きで巨大な革命画を描き出す。アリラン祭を何度も見た経験があるという在日朝鮮人の関係者は「外国人の観光客や賓客、地方から平壌見物に来た人たちがスタンドを埋める。外国人は特等席から3等席まであって、50~300ユーロ(約6,500~3万9,000円)の入場料を支払う必要がある」という。続けて「そりゃ、迫力がスゴい。南北の朝鮮半島統一を演出するシーンがあって涙が出たね。高い入場料を払う価値はあるよ」とベタ褒めだ。

 北朝鮮でしかできないマスゲームの復活について、最近、祖国を訪問したという別の在日朝鮮人男性は、こう証言する。

「平壌市内にある広場で、高校生から大学生ぐらいまでの若い女の子が、ざっと2,000人ぐらいかな。縄跳びや新体操の道具を使って、あのアリランの動きを練習していた。かなりの猛練習だったよ」

 別の消息筋によると、マスゲームは建国記念日が本番で、その後も10月半ばまで1カ月ぐらい公演を行い、外国人観光客を呼び込もうとしているという。米朝会談後、本格的なプロモーションをかけるそうだ。

 久々の開催ゆえ、女子学生たちの世代交代が進み、一から練習しなくてはならない。そのため、勉学も返上して少女たちは日夜、汗を流しているそうだ。けなげな女子学生たちの演技、しかも「衣装はレオタード」(前出関係者)という。

 日本の外務省は国民に渡航自粛を要請しているが、ぜひ見てみたいものだ。

早く首脳会談してくれ! 朝鮮半島の緊張緩和で高まる“旅のロマン”

 アメリカ側が中止の意向を示し、再び緊張感の高まる朝鮮半島。水面下では協議が続いていることも報じられ、その動向はなお不透明だ。

 ただ、米朝ともに緊張緩和は規定の方針。それに向かうまでの道のりとして国民へのパフォーマンスをしているに過ぎないという見方もある。

 朝鮮半島の緊張緩和の動き。それには、さまざまな人がそれぞれの熱い視線を送っている。鉄道マニアも、そうである。4月に北朝鮮と韓国によって実施された「板門店宣言」において、南北の鉄道と道路をつなぐことが明記されたからである。

「これまで南北を分断してきた鉄道が接続されることへの期待は高いです。なにしろ、釜山から鉄道でヨーロッパをはじめユーラシア大陸の各地へといくことができるようになるんですから」

 そんな熱い想いを語るのは、これまでも世界の鉄道を旅してきた鉄道マニア氏。彼をはじめ、多くの鉄道マニアやバックパッカーまでもが期待を寄せるのは、現在は分断されているソウルから北朝鮮の新義州を結ぐ京義線が、接続・再開されることだ。

 戦前、この路線は南満州鉄道からシベリア鉄道へも接続する国際路線の一部であった。まだ、航空機の発達していない時代、この路線は日本とヨーロッパとをつな重要な路線。当然ながら販売されている切符には「東京発ロンドン行き」のようなものもあった。

「もちろん、現代では移動手段としては重要なものではありません。でも、鉄道旅行のロマンが広がるのは確かです。なにしろ、シベリア鉄道経由でヨーロッパだけではなく、中国経由で中東方面へも……」(前同)

 緊張緩和により広がる旅のロマン。しかも、期待しているのは鉄道利用者だけではない。

「道路も整備され接続することになれば、自転車やバイク、あるいは徒歩やリヤカーなど、さまざまな手段でユーラシア大陸の横断に挑戦する人も出てくるのではないでしょうか」(バックパッカー経験者)

 旅のロマンがかき立てられる。そのためだけに、朝鮮半島の緊張緩和が望まれる。
(文=是枝了以)

台湾の“日本復帰”を目指す政治団体 裏の顔は「政治型ねずみ講」だった

「台湾の主権は大日本帝国にあり、日本の天皇陛下が台湾の所有権を保持している」

 そんな主張を掲げる政治団体が、現地台湾で話題となっている。

 台湾での新国家の樹立を主張して活動する政治組織「台湾民政府」は、2008年の創設以降、日本やアメリカなどにも支部を設立して活動している。

 2015年2月にはアメリカ連邦地裁に対し、1946年に蔣介石が台湾人の国籍を日本から中華民国に強制変更させたことの無効化を求める訴えを、アメリカおよび台湾の裁判所に提起している(ともに事実上棄却されている)。

 日本のネトウヨが聞けば大喜びしそうな話だが、彼らには裏の顔があったようだ。

 今月10日、台湾桃園市の警察は、台湾民政府の事務所がある中央会館を強制捜査したことを発表。同組織が政治活動を行う一方、資金洗浄や詐欺行為によって多額の不正な金を手にしていたとみている。

 現地報道などによると、この詐欺行為とはイデオロギーを利用して集めた会員から金品を巻き上げる、いわば「政治型ねずみ講」だったようだ。組織では、実際にはまったく効力のない身分証や組織内で有効とされる金券などの販売により、日本円でおよそ1億円を売り上げていたという。組織は金を集めるため、YouTubeやFacebook上で「台湾民政府の身分証があればビザなしでアメリカをはじめ、世界194カ国へも訪問が可能である」などと、ウソの宣伝をし、会員と金を集めていた。

 警察は被害者団体を結成した110名から詐欺に遭った経緯などを聞き、これまでに創設者で事実上のトップを務める秘書長の林志昇やその妻など、幹部7人を逮捕した。組織には5万人の会員と3,700人の職員がいるばかりでなく、“黒熊部隊”という武装部隊まで組織し、日頃から180人の隊員が訓練を行っていたという。同組織の日本支部は、これまで複数回にわたり靖国神社を参拝するなど活発に活動しており、日本人支援者も少なからずいたようだ。

 同組織に5万人の会員と多額の金が集まった背景には、国連からも国家として認められない台湾市民のいら立ちもあったのかもしれない。

(文=青山大樹)