キム・カーダシアン、妊婦用補正下着を発売で炎上! 「妊娠で体重が増えた人を醜いと言わんばかり」と大バッシング!

 昨年6月、補正下着ブランド「KIMONO」を展開すると発表し、「文化の盗用!」だと大バッシングされたキム・カーダシアン(39)。

 キムはすぐに「着物の美しさやディテールを賛美する意味を込めて付けた」「日本の伝統的な着物の類似品や、着物をばかにするような下着をデザインしたり販売するつもりはない」と釈明。その後、ブランド名を「SKIMS」に変更し、同年9月10日に販売開始した。

 そんなキムの補正下着ブランドが、再び激しいバッシングにさらされている。マタニティソリューションウェア(マタニティ用補正下着)をローンチすることを発表したからだ。

 キムは9月12日、「SKIMS」の公式インスタグラムで、「みんなのお待ちかね、マタニティソリューションウェアが近日中に発売されます! 妊娠中、産後の体形の変化を、快適にサポートしてくれるのに最適な下着よ」「9月16日の水曜日、太平洋時間(PT)午前9時、東部時間(ET)午後12時、9種類の色とXXS~5Xまでのサイズで展開。SKIMS.COMで販売開始します。今、いまウェイティングリストに登録すれば、優先的にアクセスできるわよ」と報告した。

 これに「ありのままの自分の体形を愛そう」と呼びかけているボディポジティブ活動家で女優のジャミーラ・ジャミルが、インスタグラムで、「最近、この手の妊婦向け補正下着がよく話題になるよね。外見じゃなくて、おなかの中で育ってる子どものことを考えてほしいと切に願うわ」と敏感に反応。

 ネット上では、「妊娠・出産したら体形が崩れてしまうのは自然なこと。セレブって出産後に必死になって体形を戻すけど、果たしてそれは正しいこと? 自然のままでもいいじゃない」「出産という大仕事を終え、新生児を育て、家事や仕事をするだけで精いっぱいなのに。体形が崩れたままじゃダメと言われているよう」「妊娠して体重が増えたり産後太りが戻らない人たちのことを、醜いと言わんばかり」とバッシングする声が巻き起こった。

 そんな中、キムの友人で、現在、R&B歌手の夫ジョン・レジェンドとの第3子を妊娠中のモデルのクリッシー・テイゲンは、インスタグラムのストーリーで「私のように、妊娠後に安静を言い渡され、ずっと座っているようになると、アソコに下着が食い込んじゃうんだよね。食い込みすぎて、まるでノーパンみたいに見えちゃうのよ」と激白。

 一足早く、「SKIMS」マタニティソリューションウェアを手に入れたクリッシーは、この下着をはけば、アソコに下着が食い込むことを防げると説明。その上で、「なんでバッシング騒ぎになっているのか理解できない。今まさに着けているけど、ウエストがくびれるわけじゃないでしょ」「細いウエストになりたいから着けているわけじゃないし。単にかわいくて、生地もソフトで着心地がよく、気分がよくなる下着を、伸縮性があり、私の大きなおなかも包んでくれる下着をはきたいだけなの」と反論し、「SKIMS」マタニティコレクションのおかげで、「起き上がるのが楽になったし、動き回るのも楽になった」と絶賛した。

 また、クリッシーはバッシングしている人たちのことを「押しつけがましい」とディス。「“妊婦は痩せているように見せちゃいけない。そのままの自分を美しいと感じなければならない”って。確かにね。1000%同意するけど、痩せているように見せたくてこの下着を着ける妊婦なんていやしないわよ」と断言。妊婦のことなど考えていないとし、何も知りもしないくせにバッシングするなと戒めた。

 キムもバッシングが心外なようで、Twitterに「マタニティソリューションウェアを快く思っていない人たちへ」「もしあなたが妊娠したことがないのなら、重いものをおなかに抱えている感覚がどういうことなのか、わからないのかもしれません」とツイートし、「『SKIMS』マタニティソリューションウェアはスリムに見せるものではなく、体をサポートするためのものです」と主張。

 さらに、一般的な下着と比べて、透けるほど薄いレイヤー素材が使用されているため、おなかに圧力をかけることはないとし、「腰痛の原因となる、おなか周りの不快な重さをサポートする」と説明。

 「レギング部分は脚に適度な圧力をかけ、むくみによる痛みを緩和します」「産後、特に帝王切開からの体の回復をサポートする効果もあります」「何万もの妊婦の方々から、ぜひマタニティソリューションウェアを開発してほしいとのリクエストをもらいました。私自身、妊娠中にこのようなソリューションを必要としていたため、ローンチすることにしました」とツイートし、「世界中の妊婦から寄せられた、ポジティブなフィードバックを踏まえ、妊娠中から産後までの間に必要だと感じる“快適さ”と“サポート”を提供できるソリューションをお届けできたと感じています。とても光栄です」と結んだ。

 キムは昨年12月、インスタグラムで、夫カニエ・ウエストとの第1子で長女ノース(7)を妊娠した際、妊婦高血圧腎症に苦しみ、予定日よりも6週間早く1,810gで出産、産後も癒着胎盤で手術を受けたこと、第2子の長男セイント(4)の時にも同じような症状に苦しめられた上、出産後1年半の間に、5回ものダメージ修復手術を受けたことなどを赤裸々に語り、大きな話題になった。

 また、妊娠中はひどいむくみや腰痛に苦しみ、その様子は来年で放送終了になるリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』でも放送されていた。

 そうした経験から生まれた下着だが、キム自身はボン・キュッ・ボンの体形なので、妊娠中もそんな体を目指させるのか――と、アンチは誤解してしまったようだ。

【二世セレブのゴシップ列伝】トミー・ヒルフィガー息子「ドラッグ大好き問題児」トム・ハンクス息子「売れないラッパーから俳優転身」

 今年2月、ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグの養女ミカエラが、ポルノスターになると宣言。その直後には、24歳年上の婚約者に対して暴行を加えた容疑で逮捕されるなど、トラブルメーカーとしてメディアを賑わすようになった。「セレブになる近道だ」とポルノ女優になり、父親のローレンス・フィッシュバーンから絶縁されて転落人生を送っているモンタナのようになるのではないか、と心配する声まで上がっている。

 祖父・父に続いて俳優としての成功が約束されていたものの、重度の薬物依存症となった、マイケル・ダグラスの息子キャメロン。俳優やヘヴィメタ歌手として活動するもパッとせず、妊娠中の妻に暴力を振るうなどの問題を起こしまくっている、ニコラス・ケイジの息子ウェストン。

 「親のように成功しなければ!」というプレッシャーに押しつぶされてしまうのか、はたまた「親の七光」と言われるのが嫌なのか、セレブの子どもたちの中には、問題児が少なくない。今回はそんな2世セレブの問題児の中から、厳選した5人を紹介しよう。

ロバート・ダウニー・Jrの息子、インディオ・ファルコナー

 父親は重度の薬物依存症を克服した、超人気俳優のロバート・ダウニー・Jr。母親は、ロバートの薬物依存に愛想を附かせて離婚した最初の妻で、女優のデボラ・ファルコナー。インディオは母親に引き取られたが、父親とも良好な関係を保ちながら育った。

 12歳の時に映画『キスキス,バンバン』(2005)で、父が演じた主人公の幼少期を演じ、銀幕デビュー。しかし、演技より音楽に情熱を持つようになり、バンド活動に励む青春時代を過ごした。

 そんなインディオが世間の注目を集めたのは、14年6月。警察の車内検査を受けた際、コカインが発見され、逮捕されたと報じられたのだ。

 逮捕当日の夜には1万ドル(約107万円)を支払って保釈されたインディオについて、ロバートはすぐに声明を発表。「依存症は私の家系の遺伝だ」と息子をかばい、更生させることを約束。ロバートが、数年前からインディオを薬物依存から救おうと必死になっていたことや、「息子が依存症になったのは自分のせいだ」と罪悪感にさいなまれていたことが報じられ、一気にロバートに同情が集まった。

 インディオは罪を認め、20カ月の薬物治療プログラムを受け、刑務所行きを免れた。クリーンになったインディオは、友人とバンド「The Dose」を結成。薬物を断ち切る苦しさを嫌というほど知っているロバートは大喜びし、Facebookにお祝いメッセージを投稿。さらにはThe Doseの宣伝をするなど、親バカぶりを発揮した。

ロッド・スチュワートの息子、ショーン・スチュワート

 父親は伝説的ロック歌手ロッド・スチュワート、母親はロッドの3番目の妻で元モデルのアラナ・スチュワートだ。チヤホヤされながら育ち、「甘やかされた2世」だと自認しているショーンは、長年トラブルでメディアをにぎわせる存在だ。

 22歳だった2001年12月、レストランの外で19歳の男性に暴行を加え逮捕。90日の禁錮刑と被害者への5,600ドル(約60万円)の賠償金の支払い、アンガーマネジメント・プログラム、薬物治療プログラムの受講を命じられた。

 しかしカッとなる性格は直らず、06年にはナイトクラブでぶつかってきた男性をボディガードと共にボコボコにし、大ケガを負わせた。07年にもパーティーで暴行事件を起こし、逮捕されている。

 この後、ショーンはロサンゼルスに住む2世友達と共にリアリティ番組『Son of Hollywood』を制作。08年には薬物依存症を克服しようとするセレブの奮闘を追ったリアリアティ番組『Celebrity Rehab』に出演するなど、リアリティスターとして知名度を上げた。しかし、10年10月に免許停止処分中に運転していたとして再び逮捕される。

 14年にはポッドキャストで、何年も前に断薬したと述べた上で、「ありとあらゆるドラッグをやってきた」と告白。今はクリーンだと強調したが、15年3月にマイアミ国際空港の手荷物引き渡しテーブルに乗り、罰金を支払った。

 何歳になってもバカなことをやっている息子がいて気の毒だと同情されていたロッドだが、19年の大みそか、ショーンと共に逮捕されてしまった。ホテルで開催されていたプライベートパーティーに自分の子や知り合いの子を参加させようとしたが、警備員に「招待者リストに載っていない」と制止された。そのことに腹を立て、親子で暴力を振るったのだ。裁判は新型コロナウイルスのために延期になっているが、今後どのような判決が下るのかに注目が集まっている。

 父はオスカー俳優トム・ハンクス、母は女優のリタ・ウィルソン。何不自由ないセレブな環境に生まれ育ったチェットは、17歳から俳優として活動を始め、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)など大作映画にもちょい役として出演。しかし、あまり注目されず、21歳でラッパーに転身した。チェット・ヘイズというステージネームでミックステープを発表したが、これまたパッとせず。売れないラッパーとして地道に活動をしていた。

 そんなチェットが注目されるようになったのは、15年のこと。6月に、黒人蔑視用語である「ニガー」を口にしたことがネット上で批判され、インスタグラムで「ヒップホップは黒人のものじゃねぇ。文化だ」「オレの言うことを止められるヤツなんていねぇ」と反論し、大炎上したのだ。そして、その直後、一時滞在していたロンドンで、「ホテルにお持ち帰りした女性3人がセックスすることを拒否したため大暴れし、ホテルの備品を破損させた」として、器物損壊などの容疑で逮捕状が出されたのだ。

 チェットは14年11月に「オレは16歳の時から薬物依存に苦しんでいた。24歳になった今、やっと更生する決意を固めた」と告白していたこともあり、イギリスから帰国後はリハビリ施設入り。

 その後、16年に誕生した娘のために「ガチの更生」を誓ったチェットは、薬物依存を断ち切った。ラッパー時代に起こしたことは「めちゃくちゃハイになってたから」と弁解し、「相変わらず自分に甘い」とバッシングされている。

 本人は更生中、精神的にサポートしてくれた両親に感謝するなど真面目な面を見せ、俳優活動を再開。人気ドラマ『Empire/エンパイア成功の代償』などに準レギュラーとして出演し、評価され始めている。

キース・リチャーズの娘、テオドラ・リチャーズ

 伝説的バンド「ローリング・ストーンズ」のギタリスト、キース・リチャーズと、元モデルのパティ・ハンセンの次女。両親は1983年に結婚してからずっとラブラブで、ロック界のおしどり夫婦として知られている。

 16歳の時、妹アレクサンドラとミック・ジャガーの娘エリザベス・ジャガーと共に、ファッションブランド「トミー ヒルフィガー」の広告塔に誘われ、モデルとしてのキャリアをスタートさせる。その後も「VOGUE」「ローリング・ストーン」など人気雑誌にモデルとして登場するなど、着実にキャリアを積み上げていった。

 ニューヨークに住み、絵画を勉強するなどアートの才能も持つ彼女は、SNSで「パーティーはあまり好きじゃない」「ドラッグも好きじゃないの」と明かし、ヘロイン依存症だった父親とは違うと断言していた。

 だが、2011年3月、そんなテオドラが薬物所持で逮捕された。ニューヨークの修道院の壁に落書きをしているところを警察に捕まり、持ち物検査でバッグの中から規制薬物が発見されたのだ。

 薬物については「ディーラーから買った」と素直に話したテオドラは、かなりハイな状態だったようで、警察官に「問題にならないといいな~」とのんきに語っていたと、後日報じられた。大麻やヒドロコドンという麻薬性鎮痛薬も所持しており、ネット上では「父親からの遺伝」「さすが、薬物依存症のケイト・モスの友達」と大いに皮肉られた。

 検察側からの司法取引に応じ、地域への2日間の無償奉仕、薬物依存治療プログラムを1日受けることと引き換えに、起訴は取り下げられた。その後、トラブルは起こしていないが、「悪い意味でキースに似た娘」というイメージが定着してしまった。

 父親はアメリカを代表するファッションデザイナーのトミー・ヒルフィガー。母スージー・ヒルフィガーは、2000年にトミーと離婚した元妻。マンハッタン生まれのリチャードは、コネチカット州の高級住宅街グリニッチで育った。

 何不自由ない環境で育ったものの「地元はつまんない」と感じ、ヒップホップにのめり込んでいった。父の友人であり、小さい頃から面識があったジェイ・Zやカニエ・ウエスト、ナズといったラッパーたちから強い影響を受け、13歳でリリックを書き、音源を録音するなど、ラッパーとして生きる決意をした。

 「オレは一族のやっかい者」と自称するリチャードだが、両親は彼を応援。リチャードが15歳の時に、治安の悪いペンシルベニア州フィラデルフィアに住む友達に会いに行くと言いだした時にはボディガードを同行させるなど、息子に金を使った。

 その後、リチャードは「リッチ・ヒル」というステージネームでミックステープを発売するようになり、06年に発表したラッパー、キッド・カディとのコラボ曲「Grils, Sounds, Colors」「Trippy」が注目され、11年7月にワーナー・ブラザーズ・レコードと契約。13年にはデビューアルバム『SYLDD(地元の薬物売人を応援しようぜ)』をリリース。シンガーソングライターのザ・ウィークエンドが客演したことが話題になった。

 アパレル「Young Rich & Famous」「Heart Culture Clothing」のオーナーという顔を持ち、14年には人気歌手リタ・オラとの交際でタブロイド紙を騒がせるなど、絵に描いたようなボンボンな彼だが、実はドラッグ大好きな問題児としても知られている。

 10年8月、20歳の時に販売目的で自家用車に大麻を隠し持っていたところを警察に検挙され、そのまま逮捕される。しかし2カ月後、「これは医者から処方された医療用大麻」と証明し、起訴は取り下げられた。ネット上では、「金持ちのボンボンだから、優秀な弁護士のおかげで罪を逃れた」「この程度の罪なら逃れられる。セレブだし」などとバッシングが飛び交った。

これでおとなしくなるかと思いきや、リチャードは再び問題を起こす。15年10月、友人に対し「ドレスコードが合わない」と入店を断ったナイトクラブの警備員を殴って、逮捕されたのだ。有名デザイナーの息子ということもあって、この逮捕劇には「ファッションのために暴力を振るうのか!」と大きな話題となった。

【二世セレブのゴシップ列伝】トミー・ヒルフィガー息子「ドラッグ大好き問題児」トム・ハンクス息子「売れないラッパーから俳優転身」

 今年2月、ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグの養女ミカエラが、ポルノスターになると宣言。その直後には、24歳年上の婚約者に対して暴行を加えた容疑で逮捕されるなど、トラブルメーカーとしてメディアを賑わすようになった。「セレブになる近道だ」とポルノ女優になり、父親のローレンス・フィッシュバーンから絶縁されて転落人生を送っているモンタナのようになるのではないか、と心配する声まで上がっている。

 祖父・父に続いて俳優としての成功が約束されていたものの、重度の薬物依存症となった、マイケル・ダグラスの息子キャメロン。俳優やヘヴィメタ歌手として活動するもパッとせず、妊娠中の妻に暴力を振るうなどの問題を起こしまくっている、ニコラス・ケイジの息子ウェストン。

 「親のように成功しなければ!」というプレッシャーに押しつぶされてしまうのか、はたまた「親の七光」と言われるのが嫌なのか、セレブの子どもたちの中には、問題児が少なくない。今回はそんな2世セレブの問題児の中から、厳選した5人を紹介しよう。

ロバート・ダウニー・Jrの息子、インディオ・ファルコナー

 父親は重度の薬物依存症を克服した、超人気俳優のロバート・ダウニー・Jr。母親は、ロバートの薬物依存に愛想を附かせて離婚した最初の妻で、女優のデボラ・ファルコナー。インディオは母親に引き取られたが、父親とも良好な関係を保ちながら育った。

 12歳の時に映画『キスキス,バンバン』(2005)で、父が演じた主人公の幼少期を演じ、銀幕デビュー。しかし、演技より音楽に情熱を持つようになり、バンド活動に励む青春時代を過ごした。

 そんなインディオが世間の注目を集めたのは、14年6月。警察の車内検査を受けた際、コカインが発見され、逮捕されたと報じられたのだ。

 逮捕当日の夜には1万ドル(約107万円)を支払って保釈されたインディオについて、ロバートはすぐに声明を発表。「依存症は私の家系の遺伝だ」と息子をかばい、更生させることを約束。ロバートが、数年前からインディオを薬物依存から救おうと必死になっていたことや、「息子が依存症になったのは自分のせいだ」と罪悪感にさいなまれていたことが報じられ、一気にロバートに同情が集まった。

 インディオは罪を認め、20カ月の薬物治療プログラムを受け、刑務所行きを免れた。クリーンになったインディオは、友人とバンド「The Dose」を結成。薬物を断ち切る苦しさを嫌というほど知っているロバートは大喜びし、Facebookにお祝いメッセージを投稿。さらにはThe Doseの宣伝をするなど、親バカぶりを発揮した。

ロッド・スチュワートの息子、ショーン・スチュワート

 父親は伝説的ロック歌手ロッド・スチュワート、母親はロッドの3番目の妻で元モデルのアラナ・スチュワートだ。チヤホヤされながら育ち、「甘やかされた2世」だと自認しているショーンは、長年トラブルでメディアをにぎわせる存在だ。

 22歳だった2001年12月、レストランの外で19歳の男性に暴行を加え逮捕。90日の禁錮刑と被害者への5,600ドル(約60万円)の賠償金の支払い、アンガーマネジメント・プログラム、薬物治療プログラムの受講を命じられた。

 しかしカッとなる性格は直らず、06年にはナイトクラブでぶつかってきた男性をボディガードと共にボコボコにし、大ケガを負わせた。07年にもパーティーで暴行事件を起こし、逮捕されている。

 この後、ショーンはロサンゼルスに住む2世友達と共にリアリティ番組『Son of Hollywood』を制作。08年には薬物依存症を克服しようとするセレブの奮闘を追ったリアリアティ番組『Celebrity Rehab』に出演するなど、リアリティスターとして知名度を上げた。しかし、10年10月に免許停止処分中に運転していたとして再び逮捕される。

 14年にはポッドキャストで、何年も前に断薬したと述べた上で、「ありとあらゆるドラッグをやってきた」と告白。今はクリーンだと強調したが、15年3月にマイアミ国際空港の手荷物引き渡しテーブルに乗り、罰金を支払った。

 何歳になってもバカなことをやっている息子がいて気の毒だと同情されていたロッドだが、19年の大みそか、ショーンと共に逮捕されてしまった。ホテルで開催されていたプライベートパーティーに自分の子や知り合いの子を参加させようとしたが、警備員に「招待者リストに載っていない」と制止された。そのことに腹を立て、親子で暴力を振るったのだ。裁判は新型コロナウイルスのために延期になっているが、今後どのような判決が下るのかに注目が集まっている。

 父はオスカー俳優トム・ハンクス、母は女優のリタ・ウィルソン。何不自由ないセレブな環境に生まれ育ったチェットは、17歳から俳優として活動を始め、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)など大作映画にもちょい役として出演。しかし、あまり注目されず、21歳でラッパーに転身した。チェット・ヘイズというステージネームでミックステープを発表したが、これまたパッとせず。売れないラッパーとして地道に活動をしていた。

 そんなチェットが注目されるようになったのは、15年のこと。6月に、黒人蔑視用語である「ニガー」を口にしたことがネット上で批判され、インスタグラムで「ヒップホップは黒人のものじゃねぇ。文化だ」「オレの言うことを止められるヤツなんていねぇ」と反論し、大炎上したのだ。そして、その直後、一時滞在していたロンドンで、「ホテルにお持ち帰りした女性3人がセックスすることを拒否したため大暴れし、ホテルの備品を破損させた」として、器物損壊などの容疑で逮捕状が出されたのだ。

 チェットは14年11月に「オレは16歳の時から薬物依存に苦しんでいた。24歳になった今、やっと更生する決意を固めた」と告白していたこともあり、イギリスから帰国後はリハビリ施設入り。

 その後、16年に誕生した娘のために「ガチの更生」を誓ったチェットは、薬物依存を断ち切った。ラッパー時代に起こしたことは「めちゃくちゃハイになってたから」と弁解し、「相変わらず自分に甘い」とバッシングされている。

 本人は更生中、精神的にサポートしてくれた両親に感謝するなど真面目な面を見せ、俳優活動を再開。人気ドラマ『Empire/エンパイア成功の代償』などに準レギュラーとして出演し、評価され始めている。

キース・リチャーズの娘、テオドラ・リチャーズ

 伝説的バンド「ローリング・ストーンズ」のギタリスト、キース・リチャーズと、元モデルのパティ・ハンセンの次女。両親は1983年に結婚してからずっとラブラブで、ロック界のおしどり夫婦として知られている。

 16歳の時、妹アレクサンドラとミック・ジャガーの娘エリザベス・ジャガーと共に、ファッションブランド「トミー ヒルフィガー」の広告塔に誘われ、モデルとしてのキャリアをスタートさせる。その後も「VOGUE」「ローリング・ストーン」など人気雑誌にモデルとして登場するなど、着実にキャリアを積み上げていった。

 ニューヨークに住み、絵画を勉強するなどアートの才能も持つ彼女は、SNSで「パーティーはあまり好きじゃない」「ドラッグも好きじゃないの」と明かし、ヘロイン依存症だった父親とは違うと断言していた。

 だが、2011年3月、そんなテオドラが薬物所持で逮捕された。ニューヨークの修道院の壁に落書きをしているところを警察に捕まり、持ち物検査でバッグの中から規制薬物が発見されたのだ。

 薬物については「ディーラーから買った」と素直に話したテオドラは、かなりハイな状態だったようで、警察官に「問題にならないといいな~」とのんきに語っていたと、後日報じられた。大麻やヒドロコドンという麻薬性鎮痛薬も所持しており、ネット上では「父親からの遺伝」「さすが、薬物依存症のケイト・モスの友達」と大いに皮肉られた。

 検察側からの司法取引に応じ、地域への2日間の無償奉仕、薬物依存治療プログラムを1日受けることと引き換えに、起訴は取り下げられた。その後、トラブルは起こしていないが、「悪い意味でキースに似た娘」というイメージが定着してしまった。

 父親はアメリカを代表するファッションデザイナーのトミー・ヒルフィガー。母スージー・ヒルフィガーは、2000年にトミーと離婚した元妻。マンハッタン生まれのリチャードは、コネチカット州の高級住宅街グリニッチで育った。

 何不自由ない環境で育ったものの「地元はつまんない」と感じ、ヒップホップにのめり込んでいった。父の友人であり、小さい頃から面識があったジェイ・Zやカニエ・ウエスト、ナズといったラッパーたちから強い影響を受け、13歳でリリックを書き、音源を録音するなど、ラッパーとして生きる決意をした。

 「オレは一族のやっかい者」と自称するリチャードだが、両親は彼を応援。リチャードが15歳の時に、治安の悪いペンシルベニア州フィラデルフィアに住む友達に会いに行くと言いだした時にはボディガードを同行させるなど、息子に金を使った。

 その後、リチャードは「リッチ・ヒル」というステージネームでミックステープを発売するようになり、06年に発表したラッパー、キッド・カディとのコラボ曲「Grils, Sounds, Colors」「Trippy」が注目され、11年7月にワーナー・ブラザーズ・レコードと契約。13年にはデビューアルバム『SYLDD(地元の薬物売人を応援しようぜ)』をリリース。シンガーソングライターのザ・ウィークエンドが客演したことが話題になった。

 アパレル「Young Rich & Famous」「Heart Culture Clothing」のオーナーという顔を持ち、14年には人気歌手リタ・オラとの交際でタブロイド紙を騒がせるなど、絵に描いたようなボンボンな彼だが、実はドラッグ大好きな問題児としても知られている。

 10年8月、20歳の時に販売目的で自家用車に大麻を隠し持っていたところを警察に検挙され、そのまま逮捕される。しかし2カ月後、「これは医者から処方された医療用大麻」と証明し、起訴は取り下げられた。ネット上では、「金持ちのボンボンだから、優秀な弁護士のおかげで罪を逃れた」「この程度の罪なら逃れられる。セレブだし」などとバッシングが飛び交った。

これでおとなしくなるかと思いきや、リチャードは再び問題を起こす。15年10月、友人に対し「ドレスコードが合わない」と入店を断ったナイトクラブの警備員を殴って、逮捕されたのだ。有名デザイナーの息子ということもあって、この逮捕劇には「ファッションのために暴力を振るうのか!」と大きな話題となった。

世間を驚かせた“減量セレブ”【ビフォー・アフター】アグリー・ベティ、サム・スミスなど5人

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、日本でも外出自粛が求められている。しかし、運動不足になった人、ウイルスの脅威や自粛生活などのストレスから暴飲暴食に走ってしまう人、リモートワークゆえについつい間食が増えた人など、「このままだとコロナ太りに歯止めがかからない」と危機感を抱く人も少なくないだろう。

 しかし外食しにくい今は、食生活を見直す絶好のチャンス。今回は、食生活や運動によって減量を成功させ、世間を驚かせたセレブたちを紹介する。ぜひダイエットの参考にしてほしい。

レベル・ウィルソン 4kg減

 オーストラリア出身の喜劇女優、レベル。20代の頃に「自分に合うサイズのドレスがどこで売られているのか知らなくて、友人の結婚式を欠席した」という悲しい経験もしたが、ハリウッドで活躍するようになってからは「スリムな女優たちのおかげで目立つから、いい感じ」と超ポジティブ。しかし、年齢とともに健康的な体形を手に入れたいと思うようになり、2016年から現在までに、計18kgほどの減量に成功した。

 ホルモンバランスに問題を抱えているため、太りやすい体質だというレベルは、16年にダイエットキャンプ「ザ・ランチ・マリブ」で短期集中訓練を受け、4日間のハイキングとベジタリアン料理で、4kg近くの減量に成功。これをきっかけに、ファストフードがメインだった日々から、健康的な食生活にスイッチした。

 レベルが現在実践しているのは、毎日最低でも35gの食物繊維を摂取する「高繊維食ダイエット」。それにより糖質の吸収を緩やかにすることで、体重減少だけでなく、体質改善も見込めるとか。ほかにも、アボカド、ナッツやシードなどの良質な脂質や、タンパク質を多く食事に摂り入れているそう。

 並行してエクササイズも週3~4回行っており、有酸素運動、ウェイトトレーニングなどを組み合わせたメニューをこなしている。彼女のパーソナルトレーナー、ジョノ・アチェロは「顧客には、1日1万歩を意識してもらっている」と明かしており、レベルもこの指導をきちんと守っているようだ。

 昨年公開された映画『キャッツ』の撮影では、「暑いセットの中、衣装のボディスーツを着て踊りまくったから大量に汗をかき、4kg近くやせた」というレベル。確実に体重を減られている彼女を「お手本にしたい」というダイエッターは多い。

【BEFORE】

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Can't wait for our 2nd performance tonight at the Hollywood Bowl #thelittlemermaid #ursula

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 2014年に大ヒットしたファーストシングル「オール・アバウト・ザット・ベース~わたしのぽちゃティブ宣言!」のタイトル通り、“ポジティブなぽっちゃりガール”を売りにしていたメーガン 。彼女は「体重計の数値」を減らすのではなく、「ずっと若々しくいたい」「106歳まで生きたい」を目標に掲げ、9㎏の減量に成功した。

 メーガンが実践したのは、「パレオダイエット」と「FOCUS T25」エクササイズ。「パレオダイエット」とは、旧石器時代に狩猟・採集生活で得ていた食材を使い、「体重を減らすのではなく、健康体を目指す」ダイエット。米や穀類の摂取がNGとされるパレオダイエットだが、食べられる食材の中では「セロリ、とり肉、レモンウォーター」が大好きだというメーガン。食べる量にも気を配っているとのことで、ダイエットのおかげで、自分で料理をするようになったそう。

 「FOCUS T25」は、フィットネストレーナー、ショウン・Tが考案した「25分間集中エクササイズ」DVDのこと。「1日たった25分間のエクササイズで、全身にバランスよく筋肉がつき、引き締まった体になる」のが売りで、メーガンは「めちゃくちゃハマった」と告白している。

 ちなみにメーガン、減量に成功した一番の理由は、18年に結婚した夫ダリル・サバラの存在だと明かしている。彼がエクササイズの楽しさを教えてくれ、食事面のサポートや料理のレクチャーまでしてくれたそうで、「ダリルがいたから、楽しく減量できた」と感謝していた。

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 「私は耳で聴くために音楽を作っている。目で見るために作っているわけじゃない」という名言を放つなど、体形に関してとやかく言われることは「気にしない」と断言していたアデル。そんな彼女がダイエットを決意したのは、離婚し、シングルマザーとなったことで、最愛の息子のために「健康でいるべきだ」と気づいたから。一説には、なんと45kg減とも伝えられている。

 そんなアデルが実践したのは、ピラティス、ライズ・ネーション、そしてサートフードダイエットだ。

 日本でも人気の「ピラティス」は、体幹を鍛えるエクササイズ。「ライズ・ネーション」は、ナイトクラブのように照明を落とした室内で、音楽を大音量で流しながら行うワークアウトのこと。アデルは運動嫌いだが、パーソナルトレーナーについてもらい、エクササイズを楽しめるようにルーティン化してもらったそう。

 「サートフードダイエット」は、老化防止、脂肪燃焼や美肌効果をもたらすというサーチュイン(長寿)遺伝子を含んだ食品を摂取する食事法のこと。ケール、きな粉、豆腐、りんご、バナナ、赤ワイン、くるみ、ダークチョコレートなどのサートフードを、スムージーにしたりレシピに取り込んだりする。アデルは、この食事法に加え、「砂糖の量を意識することで体重を減らしたという。

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Oakland, CA / Oracle Arena / Aug 2

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 大ヒットドラマ『アグリー・ベティ』で、ぽっちゃりした主人公を演じたアメリカ。同作で人気女優の仲間入りを果たした彼女だが、仕事のストレスのせいで不健康な食生活を送る羽目になり、いつの間にか「健康体重を13kg超えていた」そう。その数字にショックを受けた彼女は、健康的な体を取り戻そうとダイエットを決意。見事13kgの減量に成功した。

 彼女のダイエット法は「朝食は絶対にとる」「タンパク質、新鮮な果物と野菜を毎食必ず取り入れて、まずタンパク質から食べる」「朝と昼すぎに、代謝を上げるお茶やサプリを飲む」、そして「ケトルベルを使ったウエイトトレーニングをする」。

 果糖の多いフルーツはダイエットの妨げになると言われるが、アメリカはそれを無視。はやりの低炭水化物ダイエットも試したそうだが、「頭痛がしたり気分が落ちたりするから」と中止した。そして、その後も試行錯誤しているうちに、食べる量ではなく、カロリーを制限して体重を減らすダイエット法にたどり着いたという。好きな朝食メニューは「野菜たっぷりのオムレツと、メロン&すいか」なんだとか。

 また、低カロリーの食事でも満足感が得られるように、「最初にタンパク質を多く含む食材を食べ、水を飲んで一息入れる」という食事法を実施していたそう。

 ウエイトトレーニングに使う「ケトルベル」とは、球体に取手がついたダンベルのようなもの。短期間で筋力を鍛える効果があるそうで、アメリカはこのケトルベル・トレーニングのほかに有酸素運動にも励み、体を引き締めた。

【AFTER:アグリー・ベティの写真と並ぶアメリカ】

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【AFTER】

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 「若い頃の自分は、食べ物に支配されていた」「学生時代は、嫌なことがあったり、寂しくなると、食に逃げた。とにかく食べて気を紛らわせていた」という、歌手のサム・スミス。やや丸みを帯びたほっぺたがチャームポイントで、ゲイであることを公表していた彼だが、「デブと呼ばれるのは、オカマ野郎と呼ばれるよりつらい」と、体形に悩んでいたよう。

 そんな彼を救ったのは、アメリア・フリーアという女性だ。現在は削除されているが、サムは2015年3月にインスタグラムで「3週間前に素晴らしい女性と出会い、僕の人生は一変した」「アメリア・フリーアのおかげで、1週間で6kg以上体重が落ちたんだ。僕と食べ物の関係を完全に一変させてくれた」「みんな、彼女の本を読んでみて。そして健康的な生活をしよう。体重を減らすのが重要なわけじゃない。幸せになるための大切なことが書かれているから」と興奮気味につづり、「精神的に不安定になると食べてしまう」習慣から抜け出せたと明かした。

 アメリアは健康的にやせるレシピ本などを執筆している、人気栄養士。レシピだけでなく、「キッチン棚のデトックス」「良い脂、悪い脂の違い」「食べ物に隠れている糖分」「上手に小麦断ちするコツ」など、ダイエットに必要なノウハウも伝授している。食に関する知識や意識をアップデートしてくれる彼女はセレブの間でも人気で、ヴィクトリア・ベッカムも彼女から食についてたくさん学んだと明かしている。そんなアメリアの「野菜中心だけど、タンパク質や脂もちゃんととる」という食事のおかげで、サムは22kgものダイエットに成功したのだ。

 とはいえ、サムの最新のインスタグラムを見てみると、一時期よりは顔や体がふっくらした印象。19年ぐらいから、徐々にメイクを施した写真をインスタで公開するようになり、彼自身、メイクが楽しいと公言しているため、美意識の矛先が変化してきたのかもしれない。

【BEFORE】

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【AFTER】

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金城武は今どこに? 台湾でいまだ支持を集める29年間ノースキャンダル俳優の歴史

 新型コロナウイルスによる肺炎で逝去した志村けんさん出演の「台湾観光CM」が再度注目を浴びたが、共演者の俳優・金城武はいま何をしているのだろうか? 金城といえば映画『レッドクリフ』(2008~09年)で天才軍師・諸葛孔明を演じた姿が印象深いが、日本のメディアではドラマ『ゴールデンボウル』(02年/日本テレビ系)の出演を最後にめっきり姿を見せなくなった。今回はそんな彼の現在を追ってみたい。

 今年46歳となる金城は、日本人の父と台湾人の母との間に産まれた日台ハーフ。これまで数々のCMや映画に出演してきた言わずと知れた「アジアの大スター」だ。幼少期は台湾で生活していたが、当初はハーフ故に周りから寄せられる好奇の目に困惑していたという。この頃に感じた「孤独」が、後の金城に「大きな影響を与えた」と台湾メディアのインタビューでも度々答えている。

 そんな彼が芸能界入りしたキッカケは、15歳の頃友人の母に誘われて出演したサイダー飲料のCMだ。当初は乗り気でなかったそうだが、丁度バイクが欲しかったので承諾したんだとか(スター誕生にありがちなエピソードだ)。こうして、長きにわたる芸能生活が始まることになる。

 その精悍なルックスからすぐさま台湾中の話題となった金城は、香港、日本へと活動の幅を広げていく。日本語、北京語、広東語、台湾語、そして英語が堪能という類稀な才能を生かし、映画『恋する惑星』(原題:重慶森林/1994年)への抜擢、99年にはディズニー映画『ターザン』の日本版、香港版、台湾版の声優を務めるなどアジアを股にかけて活躍を見せてきた。

 そして日本では、HIV感染症をテーマにしたドラマ『神様、もう少しだけ』(98年)が大ヒットしたことにより爆発的な知名度を得ることに。『SMAP×SMAP』や『とんねるずのみなさんのおかげでした』(すべてフジテレビ系)などバラエティ番組に出演した際も、ほとんどネイティブといって遜色のない日本語を駆使し、軽妙なトークで出演者とコミュニケーションを取っていた姿を覚えている人も多いだろう。志村氏と共演した「日本アジア航空」CMの出演もこの時期だ。しかし、中山美穂とダブル主演を務めた『二千年の恋』(00年/フジ系)、黒木瞳演じる主婦との恋を描いた『ゴールデンボウル』以降、日本のドラマ出演はパッタリとなくなってしまう。

 この頃から金城は、香港や台湾はもとより台頭しつつあった中国映画に重心を移していく。『ターンレフト・ターンライト』(原題:向左走、向右走/02年)『LOVERS』(原題:十面埋伏/04年)『傷だらけの男たち』(原題:傷城/06年)そして『レッドクリフ Part I』(原題:赤壁/08年)と、大作への出演が続き映画俳優へステップアップしていったのだ。

<日本から消えた金城、現在は不労所得で食っている!?>

 さて、世界的映画スターとなった金城は現在どこで何をしているのだろうか? このご時世にもかかわらず、オフィシャルSNSを持たない彼の私生活はいまだに謎に包まれたまま。これまでも中華圏メディアが何度も恋人の存在や、結婚について調べようと躍起になったが、まったく何も出てこない。29年間目立ったスキャンダルもなく活動を続ける、パーフェクトマンだ。

 熱愛も結婚もないが、実は仕事量もかなりセーブしているよう。ここ直近の主な活動としては、昨年に台湾の大手ペットボトル飲料『御茶園』のCM出演と、映画『The Crossing ザ・クロッシング』くらい。同作ではチャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、長澤まさみらアジアの豪華キャストと共に歴史に翻弄される男を演じ、日本でも公開されたが大ヒットには至らなかった。しかも同作、制作されたのは2014年と結構前のこと。

 『御茶園』のCMを見ればイケメンぶりを保っていることは確認できるが、あれだけ日本で活躍していた時代があったことを考えると「もっとたくさん露出してもいいのでは?」と思ってしまう。ところがどっこい、台湾メディアの報道によると、彼は各地に不動産を所持しておりその運営や投資などで稼いでいるため、馬車馬のように働く必要がないのだという。「金ならある」ということだ。日本の映画界もドラマ界も少々停滞気味ではあるし、金城の琴線に触れるオファーがないのかもしれない。

 だが、ファンは金城の精力的な活動を強く望んでいるはずだ。その証拠に、20年4月23日に台湾メディア『三立新聞網』に掲載された「台湾の芸能人でイメージがいいのは誰だ?」という記事の中で、なんと金城の名前がメインで登場したのである。近年は大きく目立った活動をしていないにもかかわらず、ネットからは「こんなにカッコイイのにスキャンダルが1つもないなんて自制力の塊!」「時代の神」「完璧すぎるんだよなあ」といった称賛の声が続出しており、彼の人気ぶりが健在であると証明された。

 こうした台湾での支持率を鑑みれば、仕事のオファーは引く手あまたなはず。不動産で稼ぐのもいいけれど、やっぱりテレビや銀幕で活躍する姿が見たいと思ってしまうのだ。そして、あわよくばまた日本の作品でお目にかかれればもっといいのだが……。

EXILE・AKIRAが台湾で大人気! 低視聴率男から「国民のお義兄さん」へ成り上がりヒストリー

2019年、台湾人モデルのリン・チーリン(林志玲)と結婚し、日台双方で大きな話題を呼んだEXILEのAKIRA。06年にグループに加入して以降、ダンサーとしてだけでなく俳優業にも精を出すものの、主演したドラマはヒットに恵まれず、日本での一般知名度や人気は同期のTAKAHIROに比べると目立たない印象が拭えないだろう。しかし、現在彼は妻の故郷・台湾でジワジワ活動の範囲を広げており、「国民姐夫」(国民の義兄さん)として親しまれているのだ。もちろん、リン・チーリンの知名度あってのことだが、台湾人がAKIRAに好感を抱くのはそれだけの理由ではない。今回は、「AKIRA in TAIWANヒストリー」を解説していきたい。

 AKIRAが台湾に進出したキッカケは2014年に同国で放送されたドラマ『GTO TAIWAN』にさかのぼる。本作は藤沢とおる氏による大ヒットマンガを実写化し、日本で人気を博したドラマ『GTO』シリーズの番外編的な位置付けだ。AKIRA扮する鬼塚英吉が、台湾の高校から1週間の研修プログラムに招待されるというストーリーで、当時、総務省が推進していた補正予算施策のひとつ「アジア地域における国際共同製作に関する調査研究」の支援を受けて制作されたものだった。

 しかし、城田優や山本裕典など豪華キャストを取りそろえたにもかかわらず、日本はおろか台湾でもさほど話題にはならず。実は、現地では反町隆史が鬼塚役を務めた1998年版『GTO』が繰り返し再放送されるほどの人気で、「鬼塚=反町」「GTO=POISON」という方程式が出来上がっていたのだ。そう、日本でもそうであったように、AKIRAが反町のイメージを覆すことはできなかった。20代後半以降の台湾人に『GTO』の話を振ると、ほんどの人が「ポイズン懐かしい」「反町かっこよかった~」と振り返るだろう。

「国民の姉」と呼ばれ、長年親しまれているリン・チーリンとの結婚が発表された際も、一部の日本通を除き「AKIRAって一体誰なの!?」という反応が大半だった。そもそもチーリンには長年恋人関係が続いているのではないかとウワサされていた俳優がいたのだが、別れたという報道が出てからは誰もが「この先結婚できるのだろうか」と心配したという経緯がある。そこで突然彗星の如く現れ、「国民の姉」を嫁にしたのだから、台湾人から困惑の声が上がりまくるのも頷ける。

 結婚発表後、現地メディアは次々と「リン・チーリンの旦那はどんな人?」「日本での立ち位置は?」「今知っておくべき日本の芸能人の1人」といった記事を配信。一時期は多数の情報が交差し、「逆玉の輿か?」「彼女にとっては格差婚になるのでは?」という評価が多勢だったが、最終的には「チーリンが選んだ男ならきっといい奴だ!」と好意的にとらえられた。AKIRAの知名度は「大勢いるEXILEの中の1人」から「国民の姉を射止めたAKIRA」にまで上昇したのである。これもひとえに、チーリンのイメージがいかに良かったかということの表れでもある。

 しかし一方で、AKIRAの人気は結婚に付随したものだけではない。彼は突然の注目の裏で、台湾のチーリンファンに好印象を持ってもらおうと地道な努力を続けていたのだ。

 2020年の春節(旧正月)に行われた『超級巨星紅白芸能大賞』(日本でいう紅白歌合戦)にEXILEとして出演したAKIRAは、番組に向けての記者会見で「台湾でパフォーマンスを行うことになったきっかけは何か?」と問われた際「AKIRAさんのために台湾行くよ! とメンバーが言ってくれた」と笑顔を見せ、続けて台湾ビールや小籠包が好きだとコメント。

 さらに、自身のあだ名「国民の義兄」について「温かいネーミングをつけてくださってうれしいです。チーリンがこれまで台湾の方々と本当に丁寧に接してきて、そういうバックボーンがあるからこそだと思います」と丁寧に感謝の意を示し、現地のグループに対する好感度の上昇に大きく貢献した。番組のために作り直したという音源を使用したパフォーマンスも若い視聴者の反響を呼び、改めてEXILEのファンになったという人も大勢現れた。

 台湾とは政治的な理由で「微妙な関係」にある中国では、しばし「台湾を優先した」「台湾を一国だと認めた」という理由で他国の芸能人をバッシングする傾向が見受けられるため、「今後中国から圧力がかけられるのでは?」と心配の声が上がっていた。そんな中でも、AKIRAはこういった「親台」発言を物怖じせずに行ったことから、「なんかうれしいね」と各所で称賛されるという現象が起こっている。

 直近ではファッション誌「GQ TAIWAN」3月号の表紙を堂々と飾り、着実に実績を残しているAKIRA。知名度の上昇はもちろんチーリンのお陰という点が大きいが、その後の発展は彼自身の努力から生まれたものだろう。今後の活躍にも期待したいところだ。

中国版「24時間戦えますか?」を支える大富豪たちのポッドキャスト

――あまりにも速すぎるデジタルテクノロジーの進化に、社会や法律、倫理が追いつかない現代。世界最大の人口14億人を抱える中国では、国家と個人のデータが結びつき、歴史に類を見ないデジタルトランスフォーメーションが進行している。果たしてそこは、ハイテクの楽園か、それともディストピアなのか――。

今月のテクノロジー『996(ナインナインシックス)』

中国系のテクノロジー企業の創業者などに、苦労話や裏話などを聞き出すポッドキャスト番組(英語)。ホスト役は、シリコンバレーでも中国投資のプロとして名高いハンス・タン氏。2018年にスタートし、隔週で1本(60分)、新しいエピソードを配信している。日本でもSpotifyやAppleのポッドキャストアプリを通して楽しむことができる。

 あなたは中国で広がっている、996(ナインナインシックス)という言葉を知っているだろうか。

 これは朝の9時から、夜の9時まで、週6日間にわたって働く「中国式」の猛烈なハードワークのことを指す。何しろ14億人の人口を抱えており、すべてにつき競争、競争、競争という社会だ。とりわけテクノロジー業界では、こうした働き方を前提に、エリート社員が馬車馬のごとく働いている。

 世界で一流企業として注目されるようになった、中国の通信IT企業のファーウェイをはじめ、ショート動画「TikTok」で世を席巻しているバイトダンスや、ECサービス最大手のアリババまで、この「996文化」というのはどこまでも染み渡っている。

 いずれの会社もまだ創業一代目が健在であり、ゼロから会社を育ててきた遺伝子が残っているため、日本の「働き方改革」とは真逆のスタイルが事実上推奨されているわけだ。
 2016年に登場した996という単語は、中国の高度成長と、働けばお金持ちになれるという「チャイニーズドリーム」を象徴するポジティブな意味と同時に、あまりにも野蛮なサバイバル人生を意味するネガティブな意味も含んでいる。
 だから中国人のビジネスパーソンと996について雑談をすると、ジョークとして「いやいや、僕は007っすね」と返すのが定番になっている。もちろんこれはジェームズ・ボンド主演の、スパイ映画のことではない。これは0時から0時まで、つまり24時間体制で、一週間休みなく働いているよという意味になる。日本語に意訳すれば「もう働きすぎて、死にそうですね」といったところか。

 高度成長期の日本において、栄養ドリンクのリゲインのテレビCMで「24時間戦えますか?」というキャッチフレーズが一世を風靡したが、あの中国バージョンだと思ってもらえばいいだろう。

 しかし最近ではこの996をめぐって、中国のSNS上で炎上事件まで起きている。

 今年3月、世界最大級のエンジニアの開発プラットフォームであるギットハブ上で、こうした過酷な働き方を批判する「996.ICU」というプロジェクトが登場した。ICU(集中治療室)のアイコンを掲げて、ブラックと思われる中国企業を、名指しで批判し始めるムーブメントが起きたのだ。

 そうした批判について、億万長者になった創業者たちが、996を正当化するようなコメントを発信。それが“燃料”になってしまった。

「996で働けることは幸せなことだ。多くの企業や個人は、そんなことができる機会すらない。むしろ誇りに思うべきだ」(アリババ創業者、ジャック・マーの投稿)

 この投稿をめぐって、国民的ヒーローとして尊敬されているジャック・マーですら、釈明をする羽目になっている。若者世代からすれば、十分豊かな社会になった反面、お前が成功したときとは時代が違うんだよ、と言ったところだろうか。

 さて、前置きが長くなったが、私が密かにファンとして聴いているポッドキャストに「996」という番組がある。日本ではほとんど知られていないが、中国でイケイケの起業家たちが、毎回ゲストとして集まってくる。

 ここで放送される内容が、ものすごく面白い。登場する人たちの多くが、人生を996で生き抜いてきた人ばかりだ。

 例えば、ZOOM(ズーム)の創業者であるエリック・ヤン。

 このZOOM社は、今やスカイプやグーグルハングアウトといった有名サービスを押しのけて、世界中で使われるオンライン会議サービスの成長株だ。

 番組で、彼は単なる「英語のできない中国人」に過ぎなかった頃から、どのように996生活によって生き残ってきたかを生々しく語っている。

 中国で生まれて、まともに英語も話せなかったにもかかわらず、シリコンバレーに憧れて渡米。8回にわたってビザ申請を却下されたにもかかわらず、おそるべき執念によって、9回目のビザ申請でなんとかアメリカにたどり着いている。

 14年にわたってIT企業で働きまくった後に、彼が作り出したサービスこそ、ZOOMというとても便利なオンライン会議システムだった。

 そのきっかけになったのは1987年、中国の山東科技大学の学生だった頃、大好きな彼女に会いに行くために、片道10時間の鉄道旅行をしていたことだったという。列車は人で溢れ、トイレの中にまで旅客がすし詰めになっていた。

「それでも夏と冬、1年間に彼女と会えるのはたった2回だった。いつかスマートな端末で、遠くにいる彼女とお話ができたらと夢想してたんだ」(エリック)

 そんな10代の頃の中国での記憶が、シリコンバレーに裸一貫で渡ったヤンの心の中に残っており、それが40代の「中年起業」につながったと説明している。

 2019年4月、このZOOMが米ナスダックに上場すると、投資家たちから買いが殺到。今では2.6兆円の時価総額をほこる企業となっており、エリックはシリコンバレーでも例外中の例外となる、中国系創業者として億万長者になった。

 ちなみに学生時代、会いたくても会えなかった遠距離恋愛の相手の彼女は、今の奥さんになっている。そんな中国人起業家たちの生々しいエピソードと、その生存戦略が音声を通して伝わってくるのだ。

 いずれアメリカを抜いて、GDPで世界1位の大国になると思われる中国。しかし、これまでのような右肩上がりの経済成長が、永遠に続くわけではない。

 欧米や日本のように、豊かになるのと同時に、成熟した社会に向かっていくのは自然だ。その時にこの996という働き方が、いつまで中国で受け入れられるのかはとても興味深い。

 ジャック・マー(馬雲)や、テンセント創業者のポニー・マー(馬化騰)、シャオミ創業者のレイ・ジュン(雷軍)などは、1960年代~1970年代生まれの猛者たちだ。労働法規も関係なく、すさまじい競争に勝ち残って巨万の富をつかんだヒーローとなっている。

 しかし20代の中国人は「もはや、あそこまで巨大な企業をつくるチャンスはない」と語る人が多い。命がけで働いて、どこまでのリターンを得られるのか、冷静に見ている世代なのだろう。

 中国から今後どんな996物語が生まれてくるのか、この国の成長パワーと成熟度を理解する上でも、面白いテーマになるのは間違いない。(月刊サイゾー9月号より)

後藤直義(ごとう・なおよし)

1981年生まれ。青山学院大学文学部卒。毎日新聞社、週刊ダイヤモンドを経て、2016年4月にソーシャル経済メディア『NewsPicks』に移籍し、企業報道チームを立ち上げる。グローバルにテクノロジー企業を取材し、著書に『アップル帝国の正体』(文藝春秋)など。

スニーカー中毒者を量産する中国「ファッションアプリ」の裏事情

――あまりにも速すぎるデジタルテクノロジーの進化に、社会や法律、倫理が追いつかない現代。世界最大の人口14億人を抱える中国では、国家と個人のデータが結びつき、歴史に類を見ないデジタルトランスフォーメーションが進行している。果たしてそこは、ハイテクの楽園か、それともディストピアなのか――。

今月のテクノロジー『毒(ドゥ)』 

「毒(ドゥ)」は、中国発のアプリで、スニーカーに特化した売買プラットフォーム。MAU(月間ユーザー)は800万人を超えており、運営企業の時価総額は約450億円にも達する。米国にもスニーカー転売市場の「StockX」が存在しており、すでにスニーカーの販売・転売はグローバル・ビジネスになっているが、人口14億人を抱える中国はその規模とお金の流入量で桁がちがう。

 一度聞いたら、忘れられない名前のメード・イン・チャイナのアプリがある。その名も「毒(ドゥ)」だ。

 これは現在、中国で大流行しているスニーカーを売買する専用プラットフォームだ。ここに毎月800万人ものユーザーが集まっては、まるで中毒者のように夢中になってスニーカーをあさっている。

 何せ人口14億人を抱えている中国だ。洗練されたファッションによって、自分は特別だとアピールするためには、手間やお金を惜しまない。

 中でも入手が難しい、希少な限定品のスニーカーは、若者がファッションでマウンティングするには格好のアイテムだ。中には1足あたり数十万円のプレミア価格で売買されている、レアシューズもある。

 自身も「毒」のヘビーユーザーであり、スニーカーが大好きだという北京在住の夏目英男さん(23)はこう語る。

「中国のスニーカー熱は、半端じゃありません。希少なスニーカーは高く転売できるため、多くの人が投資する“株式”のような存在になっています」
 例えば、ナイキの人気スニーカーである「エアジョーダン1」が、カリスマ的な人気を誇るストリートブランドのOFF-WHITE(オフホワイト)とコラボレーションしたことで生まれた1足。定価は1499元(約2万3700円)だが、現在の相場価格は2万8000元(約44万2300円)まで高騰している。

 また世界的なラッパーのカニエ・ウェストが、アディダスと一緒に作ったスニーカーブランド「YEEZY BOOST(イージーブースト)」も価格は急上昇。クラブなど暗い場所で光るようにデザインされている限定品は、1足あたり20万円前後の価格がついている。

「それでも、周囲から『あいつのスニーカーはカッコいいな』と言われたいじゃないですか(笑)。履いているスニーカーで、オシャレ度がわかりますから」(夏目氏)

 そこまで高価ではなくても、定価の1.5~2倍ほどのプレミア価格で売り買いするのは日常茶飯事だ。だから中国全土のスニーカーファンたちは、この毒をチェックして、1足4万円、5万円という金額を払って買うようになっている。

 人気があるのはナイキやイージーブースト、アディダス、コンバースなどの希少スニーカーに加えて、シュプリーム、オフホワイトなどのストリートブランドだ。

 ちなみにアプリ上では、こうした希少なスニーカーの取引価格が、どのように推移しているかも見ることができる。

 夏になれば、青色や白色などの爽やかなカラーリングの商品の値段が上がる。また希少スニーカーであっても、再販売されることが決まれば値段は下がる。まさに生の「スニーカー相場」だ。

 そしてバイヤーと呼ばれるプロたちは、こうした希少なスニーカーを大量に仕入れて、自社倉庫などに在庫を抱えており、それを高く売ることで利益を出しているわけだ。

 彼らは希少スニーカーを販売するナイキやアディダスなどの公式サイトの「抽選販売」を当てるため、ハッキングすれすれのソフトウェアを活用している業者なども発生。いたちごっこのような状況が続いているのだという。

 この毒(運営会社:上海识装信息科技)が生まれたのは、中国ならではのユニークな背景がある。

 それは、スポーツ関連のネット掲示板「虎扑」にさかのぼる。その運営者はスニーカー関連のネット掲示板の中で、ブランドの偽物を見破ることができるユーザーが、人気者になっている事象に目をつけた。

 中国では、人気ブランドの商品はすぐに偽物が出回ってしまう。

 そこで2015年、彼らは高級な希少スニーカーが本物か偽物か、専門家によって「真贋判定」するというサービスを思いつく。そのような鑑定機能を持ったスニーカーの売買プラットフォームを築き上げて、そこでなかなか手に入らないレアスニーカーなどを、安心して取引できるようにしたのだ。

 この仕組みが、革命的だった。これまでに真贋判定を受けたスニーカーは、2000万足以上に上るといわれている。それだけの取引量が生まれているのだ。

 毒の出品者たちは、自分が売りたい未使用のスニーカーを、まず運営側に発送する(任意)。そこで外箱からスニーカー本体まで、専門家のチェックを受けた上で、本物であれば「証明書」を受け取ることができる。

 1足あたり数万円から数十万円するスニーカーの価格を考えれば、このチェックサービスは役に立つ。そして毒は、自らのプラットフォーム上の売買時に手数料を取ることで利益を上げている。

 ちなみに中国においては、女子のスニーカー熱も負けてはいない。「毒」は男性ユーザーがとても多いことで知られているが、競合アプリである「nice(ナイス)」などでは、たくさんの女性たちが自慢のスニーカーを披露しあっている。

 そして欲しくなったら、まるで株価チャートのようなスニーカーの価格推移をチェックしながら、ここぞというタイミングで購入することになるのだ。

 こうしたスニーカー特化型の人気アプリが、中国にはいくつもあるのだ。

「自分、イージーブーストは6足持っているんですよ。先日も近々入る予定のアルバイト代を見越して、1足5万円以上で買ったばかり。毒のアプリを使っていると、本当の中毒者になってしまうんですよ」

 そう語ってくれた夏目氏だが、中国のジェネレーションZ世代(2000年~2010年に生まれた世代)たちは、まだまだレアスニーカーにカネを使いそうだ。

 実は毒のアプリ上では、毎月6~7回にわたって、限定スニーカーを無料でプレゼントするという「抽選会」をユーザーに向けてやっている。もちろん倍率は高いのだが、もらえるものは、もらっておきたい。

 実はここにも、仕掛けがしてある。毒のユーザーがもし、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでこうした抽選会のお知らせをシェアすると、抽選に複数回チャレンジすることができるようになるのだ。

 スニーカー中毒者が、さらなるスニーカー中毒者を増やす。そんな成長サイクルによって、運営会社である上海识装信息科技の企業価値は30億元(約450億円)に。今や中国のポテンシャルユニコーン企業と呼ばれている。

 思えば中国ではつい先月に、ユニクロと米ニューヨークのデザイナー「カウズ(KAWS)」とのコラボレーション商品が発売されて、各地のユニクロ店舗では狂ったような奪い合いが起きたことが記憶に新しい。

 また私の会社オフィスの目と鼻の先にある「コム・デ・ギャルソン」の店舗でも、数量限定のTシャツなどを買うために、ものすごい人数の中国人が行列をしている光景をよく見かけるのだ。

 レア物、限定物、希少物。こうしたアイテムを求める中国人たちのエネルギーは、世界中のファッションブランドを巻き込みながら、しばらく尽きることがなさそうだ。(月刊サイゾー8月号より)

文・写真/後藤直義(ごとう・なおよし)

1981年生まれ。青山学院大学文学部卒。毎日新聞社、週刊ダイヤモンドを経て、2016年4月にソーシャル経済メディア『NewsPicks』に移籍し、企業報道チームを立ち上げる。グローバルにテクノロジー企業を取材し、著書に『アップル帝国の正体』(文藝春秋)など。

スニーカー中毒者を量産する中国「ファッションアプリ」の裏事情

――あまりにも速すぎるデジタルテクノロジーの進化に、社会や法律、倫理が追いつかない現代。世界最大の人口14億人を抱える中国では、国家と個人のデータが結びつき、歴史に類を見ないデジタルトランスフォーメーションが進行している。果たしてそこは、ハイテクの楽園か、それともディストピアなのか――。

今月のテクノロジー『毒(ドゥ)』 

「毒(ドゥ)」は、中国発のアプリで、スニーカーに特化した売買プラットフォーム。MAU(月間ユーザー)は800万人を超えており、運営企業の時価総額は約450億円にも達する。米国にもスニーカー転売市場の「StockX」が存在しており、すでにスニーカーの販売・転売はグローバル・ビジネスになっているが、人口14億人を抱える中国はその規模とお金の流入量で桁がちがう。

 一度聞いたら、忘れられない名前のメード・イン・チャイナのアプリがある。その名も「毒(ドゥ)」だ。

 これは現在、中国で大流行しているスニーカーを売買する専用プラットフォームだ。ここに毎月800万人ものユーザーが集まっては、まるで中毒者のように夢中になってスニーカーをあさっている。

 何せ人口14億人を抱えている中国だ。洗練されたファッションによって、自分は特別だとアピールするためには、手間やお金を惜しまない。

 中でも入手が難しい、希少な限定品のスニーカーは、若者がファッションでマウンティングするには格好のアイテムだ。中には1足あたり数十万円のプレミア価格で売買されている、レアシューズもある。

 自身も「毒」のヘビーユーザーであり、スニーカーが大好きだという北京在住の夏目英男さん(23)はこう語る。

「中国のスニーカー熱は、半端じゃありません。希少なスニーカーは高く転売できるため、多くの人が投資する“株式”のような存在になっています」
 例えば、ナイキの人気スニーカーである「エアジョーダン1」が、カリスマ的な人気を誇るストリートブランドのOFF-WHITE(オフホワイト)とコラボレーションしたことで生まれた1足。定価は1499元(約2万3700円)だが、現在の相場価格は2万8000元(約44万2300円)まで高騰している。

 また世界的なラッパーのカニエ・ウェストが、アディダスと一緒に作ったスニーカーブランド「YEEZY BOOST(イージーブースト)」も価格は急上昇。クラブなど暗い場所で光るようにデザインされている限定品は、1足あたり20万円前後の価格がついている。

「それでも、周囲から『あいつのスニーカーはカッコいいな』と言われたいじゃないですか(笑)。履いているスニーカーで、オシャレ度がわかりますから」(夏目氏)

 そこまで高価ではなくても、定価の1.5~2倍ほどのプレミア価格で売り買いするのは日常茶飯事だ。だから中国全土のスニーカーファンたちは、この毒をチェックして、1足4万円、5万円という金額を払って買うようになっている。

 人気があるのはナイキやイージーブースト、アディダス、コンバースなどの希少スニーカーに加えて、シュプリーム、オフホワイトなどのストリートブランドだ。

 ちなみにアプリ上では、こうした希少なスニーカーの取引価格が、どのように推移しているかも見ることができる。

 夏になれば、青色や白色などの爽やかなカラーリングの商品の値段が上がる。また希少スニーカーであっても、再販売されることが決まれば値段は下がる。まさに生の「スニーカー相場」だ。

 そしてバイヤーと呼ばれるプロたちは、こうした希少なスニーカーを大量に仕入れて、自社倉庫などに在庫を抱えており、それを高く売ることで利益を出しているわけだ。

 彼らは希少スニーカーを販売するナイキやアディダスなどの公式サイトの「抽選販売」を当てるため、ハッキングすれすれのソフトウェアを活用している業者なども発生。いたちごっこのような状況が続いているのだという。

 この毒(運営会社:上海识装信息科技)が生まれたのは、中国ならではのユニークな背景がある。

 それは、スポーツ関連のネット掲示板「虎扑」にさかのぼる。その運営者はスニーカー関連のネット掲示板の中で、ブランドの偽物を見破ることができるユーザーが、人気者になっている事象に目をつけた。

 中国では、人気ブランドの商品はすぐに偽物が出回ってしまう。

 そこで2015年、彼らは高級な希少スニーカーが本物か偽物か、専門家によって「真贋判定」するというサービスを思いつく。そのような鑑定機能を持ったスニーカーの売買プラットフォームを築き上げて、そこでなかなか手に入らないレアスニーカーなどを、安心して取引できるようにしたのだ。

 この仕組みが、革命的だった。これまでに真贋判定を受けたスニーカーは、2000万足以上に上るといわれている。それだけの取引量が生まれているのだ。

 毒の出品者たちは、自分が売りたい未使用のスニーカーを、まず運営側に発送する(任意)。そこで外箱からスニーカー本体まで、専門家のチェックを受けた上で、本物であれば「証明書」を受け取ることができる。

 1足あたり数万円から数十万円するスニーカーの価格を考えれば、このチェックサービスは役に立つ。そして毒は、自らのプラットフォーム上の売買時に手数料を取ることで利益を上げている。

 ちなみに中国においては、女子のスニーカー熱も負けてはいない。「毒」は男性ユーザーがとても多いことで知られているが、競合アプリである「nice(ナイス)」などでは、たくさんの女性たちが自慢のスニーカーを披露しあっている。

 そして欲しくなったら、まるで株価チャートのようなスニーカーの価格推移をチェックしながら、ここぞというタイミングで購入することになるのだ。

 こうしたスニーカー特化型の人気アプリが、中国にはいくつもあるのだ。

「自分、イージーブーストは6足持っているんですよ。先日も近々入る予定のアルバイト代を見越して、1足5万円以上で買ったばかり。毒のアプリを使っていると、本当の中毒者になってしまうんですよ」

 そう語ってくれた夏目氏だが、中国のジェネレーションZ世代(2000年~2010年に生まれた世代)たちは、まだまだレアスニーカーにカネを使いそうだ。

 実は毒のアプリ上では、毎月6~7回にわたって、限定スニーカーを無料でプレゼントするという「抽選会」をユーザーに向けてやっている。もちろん倍率は高いのだが、もらえるものは、もらっておきたい。

 実はここにも、仕掛けがしてある。毒のユーザーがもし、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでこうした抽選会のお知らせをシェアすると、抽選に複数回チャレンジすることができるようになるのだ。

 スニーカー中毒者が、さらなるスニーカー中毒者を増やす。そんな成長サイクルによって、運営会社である上海识装信息科技の企業価値は30億元(約450億円)に。今や中国のポテンシャルユニコーン企業と呼ばれている。

 思えば中国ではつい先月に、ユニクロと米ニューヨークのデザイナー「カウズ(KAWS)」とのコラボレーション商品が発売されて、各地のユニクロ店舗では狂ったような奪い合いが起きたことが記憶に新しい。

 また私の会社オフィスの目と鼻の先にある「コム・デ・ギャルソン」の店舗でも、数量限定のTシャツなどを買うために、ものすごい人数の中国人が行列をしている光景をよく見かけるのだ。

 レア物、限定物、希少物。こうしたアイテムを求める中国人たちのエネルギーは、世界中のファッションブランドを巻き込みながら、しばらく尽きることがなさそうだ。(月刊サイゾー8月号より)

文・写真/後藤直義(ごとう・なおよし)

1981年生まれ。青山学院大学文学部卒。毎日新聞社、週刊ダイヤモンドを経て、2016年4月にソーシャル経済メディア『NewsPicks』に移籍し、企業報道チームを立ち上げる。グローバルにテクノロジー企業を取材し、著書に『アップル帝国の正体』(文藝春秋)など。

AIが関与!?する韓国の“ネット性暴力”とPV至上主義がもたらした元f(X)のソルリの死

 今年10月中旬、韓国で人気の女性アイドルグループf(X)の元メンバー・ソルリが、自宅で死亡しているのがみつかった。自殺だった。

 ソルリを自殺に追いこんだのはインターネット上の悪質な書き込み(韓国語で「アクプル」)だったと、多くの韓国メディアが分析している。それらはまるで鬼の首を取ったかのような書きぶりである。

 しかし、どの国においても、インターネット上に悪質な書き込みは氾濫している。「アクプルがソルリを苦しめ自殺に追い込んだ」という表面的な認識は、問題の本質を隠ぺいするものでしかない。メディアに自身を露出し続ける日々のなかで、彼女を常に苦しめてきたもの正体はほかならぬ「性暴力」だったのではないだろうか。

 11歳の頃にデビューしたソルリは、思春期から大人の女性に成長する過程において、メディアや世間から、プライベートや自身の考えを罵倒され続ける人生を歩んできた。特に彼女が、女性である自分の権利を主張した際には“攻撃”がエスカレートした。

 一回り年上のヒップホップ歌手との交際が発覚した時、また自身のアカウントで「ノーブラ」に見える姿で動画配信を行った時など、SNSのコメント欄には罵詈雑言や“性的虐待”のような書き込みが殺到した。

 韓国で堕胎を違法とする堕胎罪に違憲判決が下った時、ソルリが賛意を表明すると批判や罵倒が燃え上がったこともある。いずれも共通点は、彼女が「性」について自由や権利、意見を主張した時である。

 韓国メディアは、ソルリに対して向けられるインターネット上の性暴力に対して警鐘を鳴らすどころか、おもしろおかしく書き立て続けた。彼女が自殺した後、まるで正義の使者のように振る舞っている韓国メディアだが、彼女が苦しんでいる時にはひたすら悪意に火に油を注いできたのも彼らである。韓国では、そのようなメディアの商売手法を「コメント商売」、もしくは「女嫌商売」という。明らかな性暴力があったのにもかかわらず、彼女を守るメディアはほぼ皆無だったのだ。業界内部からはこんな声も聞こえてくる。

「“女嫌”を始めとする嫌悪感を増幅するニュースは、クリック数が増えるのでメディアの食い扶持となっている。また、韓国メディアはNAVERという大手ポータルに依存する傾向が強いのだが、そのNAVERは人でなくAIがニュースを選抜している。嫌悪感を増幅するニュースは人気が高いので、それをAIが検索で引き上げPVがさらに増えるという悪循環がある。韓国の記者の中では『AI様に向けて記事を書こう』など皮肉が酒の肴になって久しい」(韓国紙記者)

 公権力や政治、さらには女性の平等を唱える人々も、進歩派を自称する人々もソルリの問題を無視し続けた。驚いたことに「彼女は芸能人だから特別だ」として、誰も手を差し伸べてなかったのだ。芸能人と「アクプル」をテーマとし、ソルリが最後まで出演を続けたTV番組『アクプルの夜』も、結果的に彼女を守ることはなかった。彼女に対するアクプルに直接目を向け、ドキュメンタリーでも作った方が何倍もリアリティがあったのではないだろうか。

 ソルリはこの世を去ったが、韓国で「次のソルリ」が生まれるのも時間の問題かもしれない。実際、元ボーイフレンドからリベンジポルノを流布させると脅迫を受けたのにもかかわらず、むしろ非難中傷され自殺を図ったク・ハラの事件から韓国社会は何を学んでいいない。性被害や暴力を経験した女性芸能人たちは、ネット上の書き込みや誹謗中傷で2次、 3次的に被害を今でも受け続けている。