本当は「メレディスの新恋人」だった! 『グレイズ・アナトミー』脚本流出で生まれた、あのキャラクター

 救急病院を舞台に、そこで働く人の活躍や葛藤、恋模様を描いた、米ABC局の人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』。5月には、局が同作のシーズン16と17の継続を発表した。これにより、医療ドラマの最長作品として君臨していた『ER 緊急救命室』(シーズン15で終了)を超えることが確定し、大きな話題となった。

 2005年3月に放送開始された『グレイズ・アナトミー』だが、シーズン1から登場しているメインキャラクターは、主人公のメレディス・グレイ(演:エレン・ポンピオ)のほかは、アレックス・カレフ(ジャスティン・チェンバース)、ミランダ・ベイリー(チャンドラ・ウィルソン)、リチャード・ウェーバー(ジェームズ・ピケンズ・Jr)の3人だけ。これまで彼らを取り巻く実に多くのキャラクターが登場しては去っていった。

 メレディスと“くっついたり離れたり”していたデレク・シェパード(パトリック・デンプシー)はシーズン11でまさかの死亡。以来、「『グレイズ・アナトミー』はもうすぐ終わる」というウワサが何度も流れるが、シーズン15では新たな恋人が登場し、メレディスの恋物語は当面続きそうである。

 そんなメレディスの恋愛相手として、シーズン14にヨーロッパの科学者が登場する予定だったことを、番組の製作総指揮者の一人クリスタ・バーノフが明かした。

 米エンタメ誌「エンターテインメント・ウィークリー」は現地時間3日、「シーズン14でメレディスは新しい男性と恋愛する予定だった」というクリスタの話を紹介。

 しかし、米テレビ関連情報サイト「TVLine.com」の運営者で、テレビ業界ジャーナリストのマイケル・オーシエロに「メレディスの新しい恋愛相手である、科学者役のキャスティングを行っているという情報をつかまれてしまった」とのこと。情報が流出したことを知ったクリスタは、複数の脚本家たちが案を出し合ってストーリー展開を練る“ライターズルーム”へ行き、「ヨーロッパ人科学者という案には興味が失せたわ。別のキャラクターを考えてくれない?」と変更を命じたことを明かした。

 おかげで脚本は大幅な変更を余儀なくされたわけだが、クリスタは「結果的によかった」と回想。恋愛対象ではなく、メレディスに大きな影響を与えることになる、メレディスの母親(ケイト・バートン)の古い友人、マリー・セローン(レイチェル・ティコティン)を登場させることになったからだ。「一時的な恋愛よりも、断然おもしろいストーリーに仕上がったわ」と満足そうに語った。

 人気ドラマの新シーズンの脚本内容が流出するのはよくある話だが、内容をここまで大きく変更できるのは、優秀な脚本家を多数抱えている『グレイズ・アナトミー』だからこそ。今回の報道で「流出したら内容が変更する」と認識が広まったため、今後、脚本がスッパ抜きされることは少なくなっていきそうだ。

『クリミナル・マインド』『13の理由』『フラーハウス』も!? アメリカで打ち切りが望まれているドラマ7本

 この冬、記録的な大寒波に見舞われたアメリカは、すでに多くの人が春を待ち望んでいる。しかし春はテレビ番組の放送継続/打ち切りが発表される時期のため、視聴率がイマイチだった番組関係者たちは春の到来にヒヤヒヤしていることだろう。

 昨年は、ジェニファー・ロペス主演の『シェイズ オブ ブルー ブルックリン警察』、マーベル・コミックの人気シリーズを原作とした『マーベル イン ヒューマンズ』、プリヤンカー・チョープラー主演の『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』、オタク系天才集団が難事件を解決する『SCORPION/スコーピオン』、ブリート版『X-ファイル』などが打ち切りとなった。架空の警察署を舞台にしたコメディ『ブルックリン・ナイン-ナイン』も放送終了が発表されたが、多くのファンの強い要望により復活。しかし、このようなケースはまれである。

 そんなシビアな米ドラマ業界において、長々と制作が続いている作品がある。視聴率も人気もあるという作品が多いが、中には「終わるタイミングを完全に逃している」「ずるずると放送しているだけで、おもしろくない」と思われている作品も。今回はそんな「アメリカで打ち切りが望まれているドラマ」を紹介したい。(参照:エンタメ情報サイト「FANSIDED」)

『スーパーナチュラル』

 米The CW(旧The WB)局で2005年9月から放送されているホラーサスペンスドラマ。幼少期に悪魔に母親を殺された兄ディーン(ジェンセン・アクレス)と4歳年下の弟サム(ジャレッド・パダレッキ)が、ハンターとして悪霊退治に奮闘する物語。魔王を封印しようと全米各地で悪魔たちと戦い、時には悪魔になり、天使になり、刺客に翻弄され、絶望するという、手に汗握る展開が続く。「悪魔」や「天使」などキリスト教にまつわる存在だけでなく、魔女、吸血鬼、狼男、ゾンビや妖怪などが登場。オカルト好きな視聴者に長年支えられてきた。

 実は番組クリエーターのエリック・クリプキはシーズン3で番組を完結させるつもりだったが、途中でシーズン5まで制作すると変更。プロット(物語)が一巡したシーズン5でエリックは降板した。その後、「主要キャラクターが死に、地獄に堕ちた後に蘇る」というパターンが何度も繰り返されるため、「また?」としらける視聴者が続出。それでもシーズン15の更新が決定したのは、熱狂的なファンのおかげだといわれている。18年のThe CWの高視聴率ドラマランキングでは3位と好位置につけたが、そろそろ幕を引く時機なのかもしれない。

『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』

 米ABC局で2005年3月にスタートした医療恋愛ドラマ。外科インターンとして、シアトル・グレース病院で働くことになったメレディス・グレイ(エレン・ポンピオ)の医師としての成長、胸が締め付けられるような恋、同僚医師たちの恋模様、友情などが描かれている。ヒューマンドラマとしても質が高く、登場するキャラクターは多種多様。ショッキングなエピソードもあり、長年「飽きがこない」と人気を集めていた。

 スピンオフ作品『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』(07~13)や『Station 19』(18~)、ウェブシリーズとして配信された『Grey’s Anatomy: B -Team』(18)と、関連作品も好評。売れっ子クリエーターでもある、製作総指揮者ションダ・ライムズの才能が感じられると業界からも高く評価されていた。

 しかし、この番組で名が売れた多くの役者が番組を降板。新しいキャラクターが入ってきたと思ったらすぐ去っていくというパターンが定着すると、キャストの入れ替わりの激さに戸惑う視聴者が続出。物語もどんどん非現実的になっていき、シーズン1からの視聴者も「また波乱?」「ひとつの病院で、これだけのことが起きるなんてあり得ない」「ついていけない」と脱落。視聴率は稼ぐものの、「もうそろそろハッピーエンドで幕を下ろしてほしい」という意見が強くなっている。

『Hawaii Five-0』

 米CBS局で2010年9月に始まった刑事ドラマ。1960年代後半~80年代に大ヒットした『ハワイ5-0』のリメイク版で、常夏の島ハワイを舞台に、同州で発生する犯罪に立ち向かう特別捜査チームの活躍を描く。凶悪犯罪をスピーディに解決していく刑事たちの姿が痛快で、11年に発表された「全米新作番組視聴率」では1位を獲得した。人気ドラマ『HEROES/ヒーローズ』のマシ・オカ、人気セレブのケンダル・ジェンナーや日本の女優・すみれもちょい役で出演するなど、ゲストも多彩でファンを楽しませていた。

 しかし、昨今の「オリジナルに変更を加える」リメイク版ブームにうんざりしている人も多く、本作の人気も低迷。シーズン8で主演のアレックス・オローリンとスコット・カーンの契約が切れたため、このタイミングで終了かと思われたが、結局2人は契約を更新。オリジナルドラマのファンからは、「シーズンを更新するなら、せめてオリジナルに寄せた内容にしてくれ」という要望が上がった。安定した視聴率を維持しているのは、アメリカ本土に住む人にとって憧れのリゾートであるハワイを見たいからだとされ、ドラマ自体は酷評されている。

 米CBS局で、2005年9月より放送されている大ヒット・クライムサスペンスドラマ。残酷極まりないシリアルキラー(連続殺人鬼)の次なる犯行を先回りして防ぐため、プロファイリングで犯人像を推理するFBIの活躍を描く。

 この作品は実際に起こった事件をヒントにしたエピソードがあり、描写もとてもリアル。捜査官自身もシリアルキラーたちのターゲットとなって、危険な目に遭うことが多い。そんな彼らの苦悩が繊細に描かれており、キャラクター目当ての視聴者も獲得した。

 普段は軟派なイケメンながらも、事件になると熱血捜査官に変貌するデレク・モーガン役のシェマー・ムーアはシーズン11で番組を去り、冷静にチームを引っ張ってきたアーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソンはスキャンダルのためシーズン12で降板。「これは人気キャラになるかも!」とファンを期待させたケイト・キャラハン役のジェニファー・ラブ・ヒューイットは、登場したシーズン10の1シーズンだけで降板。メインキャラクターを演じた俳優は降板後に復帰したり、ゲスト出演したりすることもあるが、「ここ数シーズンは昔のような一致団結が見られずにつまらない」との評価が聞かれる。モーガンやホッチナーに代わる人気キャラは出てこないため、「駄作になる前に終わらせた方がいい」とドラマの行く末を懸念するファンは非常に多い。

『モダン・ファミリー』

 米ABC局で2009年9月から放送されている、大ヒットコメディ番組。気難しい会社経営者ジェイの再婚相手は、年の離れたコロンビア出身のセクシー美女グロリア。彼女の連れ子はませた性格で、ジェイとグロリアの間に生まれた息子は愛されキャラ。また、ジェイと前妻との間の長男はゲイで、同性パートナーと迎えた養女の子育てに大わらわ。長女は男勝りな性格で、彼女の夫は性格は良いがどこかマヌケで、3人の子どもたちは「超イマドキ」な性格。そんな3家族が次々に降りかかる災難を家族の絆と愛で乗り越えていく姿が大ウケし、たちまち国民的コメディになった。

 地上波のプライムタイムでLGBTQや中南米移民、アジアからの養子などが普通のこととして描かれているのは、この作品が初ともいわれている。米ドラマ界の最高栄誉である「エミー賞」の常連となり、全米脚本家組合の「史上最高のテレビドラマ101」にも選ばれるなど、業界からも高く評価されている。

 しかし、ここ数年は放送開始時のような「目新しさ」に欠けているとの指摘も。シーズンを重ねるうちに長女夫婦の3人の子どもたちがすっかり成長したため、ドラマの要である彼らのジョークや引き合いに出す固有名詞が「古い」と感じられるようになったのだ。もはやモダンではない『モダン・ファミリー』を、人気のあるうちに終わらせたいと願う視聴者は決して少なくないのである。

(さらに…)

『クリミナル・マインド』『13の理由』『フラーハウス』も!? アメリカで打ち切りが望まれているドラマ7本

 この冬、記録的な大寒波に見舞われたアメリカは、すでに多くの人が春を待ち望んでいる。しかし春はテレビ番組の放送継続/打ち切りが発表される時期のため、視聴率がイマイチだった番組関係者たちは春の到来にヒヤヒヤしていることだろう。

 昨年は、ジェニファー・ロペス主演の『シェイズ オブ ブルー ブルックリン警察』、マーベル・コミックの人気シリーズを原作とした『マーベル イン ヒューマンズ』、プリヤンカー・チョープラー主演の『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』、オタク系天才集団が難事件を解決する『SCORPION/スコーピオン』、ブリート版『X-ファイル』などが打ち切りとなった。架空の警察署を舞台にしたコメディ『ブルックリン・ナイン-ナイン』も放送終了が発表されたが、多くのファンの強い要望により復活。しかし、このようなケースはまれである。

 そんなシビアな米ドラマ業界において、長々と制作が続いている作品がある。視聴率も人気もあるという作品が多いが、中には「終わるタイミングを完全に逃している」「ずるずると放送しているだけで、おもしろくない」と思われている作品も。今回はそんな「アメリカで打ち切りが望まれているドラマ」を紹介したい。(参照:エンタメ情報サイト「FANSIDED」)

『スーパーナチュラル』

 米The CW(旧The WB)局で2005年9月から放送されているホラーサスペンスドラマ。幼少期に悪魔に母親を殺された兄ディーン(ジェンセン・アクレス)と4歳年下の弟サム(ジャレッド・パダレッキ)が、ハンターとして悪霊退治に奮闘する物語。魔王を封印しようと全米各地で悪魔たちと戦い、時には悪魔になり、天使になり、刺客に翻弄され、絶望するという、手に汗握る展開が続く。「悪魔」や「天使」などキリスト教にまつわる存在だけでなく、魔女、吸血鬼、狼男、ゾンビや妖怪などが登場。オカルト好きな視聴者に長年支えられてきた。

 実は番組クリエーターのエリック・クリプキはシーズン3で番組を完結させるつもりだったが、途中でシーズン5まで制作すると変更。プロット(物語)が一巡したシーズン5でエリックは降板した。その後、「主要キャラクターが死に、地獄に堕ちた後に蘇る」というパターンが何度も繰り返されるため、「また?」としらける視聴者が続出。それでもシーズン15の更新が決定したのは、熱狂的なファンのおかげだといわれている。18年のThe CWの高視聴率ドラマランキングでは3位と好位置につけたが、そろそろ幕を引く時機なのかもしれない。

『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』

 米ABC局で2005年3月にスタートした医療恋愛ドラマ。外科インターンとして、シアトル・グレース病院で働くことになったメレディス・グレイ(エレン・ポンピオ)の医師としての成長、胸が締め付けられるような恋、同僚医師たちの恋模様、友情などが描かれている。ヒューマンドラマとしても質が高く、登場するキャラクターは多種多様。ショッキングなエピソードもあり、長年「飽きがこない」と人気を集めていた。

 スピンオフ作品『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』(07~13)や『Station 19』(18~)、ウェブシリーズとして配信された『Grey’s Anatomy: B -Team』(18)と、関連作品も好評。売れっ子クリエーターでもある、製作総指揮者ションダ・ライムズの才能が感じられると業界からも高く評価されていた。

 しかし、この番組で名が売れた多くの役者が番組を降板。新しいキャラクターが入ってきたと思ったらすぐ去っていくというパターンが定着すると、キャストの入れ替わりの激さに戸惑う視聴者が続出。物語もどんどん非現実的になっていき、シーズン1からの視聴者も「また波乱?」「ひとつの病院で、これだけのことが起きるなんてあり得ない」「ついていけない」と脱落。視聴率は稼ぐものの、「もうそろそろハッピーエンドで幕を下ろしてほしい」という意見が強くなっている。

『Hawaii Five-0』

 米CBS局で2010年9月に始まった刑事ドラマ。1960年代後半~80年代に大ヒットした『ハワイ5-0』のリメイク版で、常夏の島ハワイを舞台に、同州で発生する犯罪に立ち向かう特別捜査チームの活躍を描く。凶悪犯罪をスピーディに解決していく刑事たちの姿が痛快で、11年に発表された「全米新作番組視聴率」では1位を獲得した。人気ドラマ『HEROES/ヒーローズ』のマシ・オカ、人気セレブのケンダル・ジェンナーや日本の女優・すみれもちょい役で出演するなど、ゲストも多彩でファンを楽しませていた。

 しかし、昨今の「オリジナルに変更を加える」リメイク版ブームにうんざりしている人も多く、本作の人気も低迷。シーズン8で主演のアレックス・オローリンとスコット・カーンの契約が切れたため、このタイミングで終了かと思われたが、結局2人は契約を更新。オリジナルドラマのファンからは、「シーズンを更新するなら、せめてオリジナルに寄せた内容にしてくれ」という要望が上がった。安定した視聴率を維持しているのは、アメリカ本土に住む人にとって憧れのリゾートであるハワイを見たいからだとされ、ドラマ自体は酷評されている。

 米CBS局で、2005年9月より放送されている大ヒット・クライムサスペンスドラマ。残酷極まりないシリアルキラー(連続殺人鬼)の次なる犯行を先回りして防ぐため、プロファイリングで犯人像を推理するFBIの活躍を描く。

 この作品は実際に起こった事件をヒントにしたエピソードがあり、描写もとてもリアル。捜査官自身もシリアルキラーたちのターゲットとなって、危険な目に遭うことが多い。そんな彼らの苦悩が繊細に描かれており、キャラクター目当ての視聴者も獲得した。

 普段は軟派なイケメンながらも、事件になると熱血捜査官に変貌するデレク・モーガン役のシェマー・ムーアはシーズン11で番組を去り、冷静にチームを引っ張ってきたアーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソンはスキャンダルのためシーズン12で降板。「これは人気キャラになるかも!」とファンを期待させたケイト・キャラハン役のジェニファー・ラブ・ヒューイットは、登場したシーズン10の1シーズンだけで降板。メインキャラクターを演じた俳優は降板後に復帰したり、ゲスト出演したりすることもあるが、「ここ数シーズンは昔のような一致団結が見られずにつまらない」との評価が聞かれる。モーガンやホッチナーに代わる人気キャラは出てこないため、「駄作になる前に終わらせた方がいい」とドラマの行く末を懸念するファンは非常に多い。

『モダン・ファミリー』

 米ABC局で2009年9月から放送されている、大ヒットコメディ番組。気難しい会社経営者ジェイの再婚相手は、年の離れたコロンビア出身のセクシー美女グロリア。彼女の連れ子はませた性格で、ジェイとグロリアの間に生まれた息子は愛されキャラ。また、ジェイと前妻との間の長男はゲイで、同性パートナーと迎えた養女の子育てに大わらわ。長女は男勝りな性格で、彼女の夫は性格は良いがどこかマヌケで、3人の子どもたちは「超イマドキ」な性格。そんな3家族が次々に降りかかる災難を家族の絆と愛で乗り越えていく姿が大ウケし、たちまち国民的コメディになった。

 地上波のプライムタイムでLGBTQや中南米移民、アジアからの養子などが普通のこととして描かれているのは、この作品が初ともいわれている。米ドラマ界の最高栄誉である「エミー賞」の常連となり、全米脚本家組合の「史上最高のテレビドラマ101」にも選ばれるなど、業界からも高く評価されている。

 しかし、ここ数年は放送開始時のような「目新しさ」に欠けているとの指摘も。シーズンを重ねるうちに長女夫婦の3人の子どもたちがすっかり成長したため、ドラマの要である彼らのジョークや引き合いに出す固有名詞が「古い」と感じられるようになったのだ。もはやモダンではない『モダン・ファミリー』を、人気のあるうちに終わらせたいと願う視聴者は決して少なくないのである。

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『NCIS』『THIS IS US』がランクイン、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5

 2018年も、アメリカでは多くのテレビドラマが誕生した。「Netflix」「hulu」などの動画配信サービス(VOD)も台頭してきているが、シリーズを重ね、ファンを抱えているテレビドラマは、優秀なコンテンツともいえるだろう。世界的な情報調査会社ニールセンが発表した「2018年にアメリカで最も視聴されたテレビシリーズ トップ10」は、以下の通り。

■10位:『ザ・ヴォイス』(平均視聴者数1,250万人)
■9位:『NCIS: ニューオーリンズ』(1,270万人)
■8位:『ブルーブラッド~NYPD家族の絆』 (1,320万人)
■7位:『BULL/ブル 法廷を操る男』(1,470万人)
■6位:『グッド・ドクター』(1, 580万人)
■5位:『ヤング・シェルドン』(1,650万人)
■4位:『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(1,790万人)
■3位:『THIS IS US 36歳、これから』(1,830万人)
■2位:『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(1,870万人)
■1位:『ロザンヌ』(2,320万人)

 今回はこの中からトップ5に入ったドラマを紹介すると共に、その魅力を分析してみよう。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像1

 米CBS局で2017年9月から放送されている、『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』のスピンオフ番組。同作の人気キャラクター、シェルドン・リー・クーパー(ジム・パーソンズ)の子ども時代を描いたコメディで、ナレーションはジムが担当する。

 作品に登場するシェルドンは9歳。飛び級進学し、高校生活を送っている。超天才児だと自覚している彼の性格は、9歳にしてすでに横柄で傲慢でナルシスト。上から目線で人の間違えをズバズバ指摘するため、クラスメイトからも先生からも疎まれるが、本人はあまり気にしない。南部のド田舎の家庭に生まれた超天才児シェルドンは、家族にも「変わり者」扱いされているが、母親からたくさんの愛情を注がれ、メンタルは強いのだ。とはいえ、9歳の子ども。体は小さく、心も繊細なので、落ち込むこともまれにある。

 『ヤング・シェルドン』でシェルドンを演じるのはイアン・アーミテージ。『ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~』などのヒット作にも出演している天才子役で、ズバ抜けた演技力と長く難しい台詞も難なく覚えられる記憶力の良さで知られる。父親はミュージカル『Taboo』での演技が高く評価されたユアン・モートン、祖父は第13代米国務副長官リチャード・アーミテージで、祖父譲りの鋭い眼力で観客を惹きつける。

 同作が大ヒットとなったのは、『ビッグバン★セオリー』でシェルドンがよく子どもの頃の話をするため、「どんな子どもだったのか見たい」と思っていた人が非常に多かったからだろう。また、イメージ通りの生意気な子どもなのに、見た目が想像以上に愛らしいため、そのギャップに視聴者は惹きつけられていくのだ。

 アメリカではシーズン2まで放送されているが、シーズン3の更新はまだ発表されていない。『ビッグバン★セオリー』が今年でシーズン終了となるため、「『ヤング・シェルドン』もキャンセルになるのでは」という臆測も流れているが、高視聴率のため、しばらく続くとみられている。

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 米CBS局で2003年9月から放送されている、クライムサスペンスドラマ。同局で1995~05年に放送されていた『犯罪捜査官ネイビーファイル』のスピンオフで、アメリカ海軍やアメリカ海兵隊の将兵が関わる事件を扱う海軍犯罪捜査局の活躍を描いた作品。基本的に1話完結型だが、テロなど実際にあった事件をヒントにしたビッグスケール・ストーリーは数話にわたって描かれることもある。

 シーズンを重ねるごとに視聴率がうなぎ上りとなり、12年~13年に放送されたシーズン10では平均視聴者数2,100万人以上を記録。その後も安定した高視聴率を維持している。09年から『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』が、14年から『NCIS:ニューオーリンズ』がスピンオフとして放送開始されており、こちらも好調だ。

 犯罪系のドラマの中でも本作が長期間トップの座に君臨しているのは、マーク・ハーモン演じる主人公・ギブス捜査官の人間性が魅力的だから。硬派だが部下への愛情は強く、機械に弱いというチャーミングな一面も持っている。そんな彼が個性豊かな部下/仕事仲間と力を合わせて事件を解決していく過程は、見応えたっぷり。ショーン・マーレイ演じる頭脳迷彩でオタクっぽいマクギー捜査官、マイケル・ウェザリーが演じた口達者なディノッゾ捜査官、ポーリー・ペレットが演じた個性的で奇抜な科学捜査分析官のアビーなど、数多くの人気キャラクターも視聴者獲得に貢献している。長寿番組であるため役者の入れ替わりは多々あるものの、ギブスの人気が絶大であるため、視聴率にはさほど影響なし。2018年も難なくトップ5入りを果たした。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像3

 米NBC局で2016年9月から放送されている、ファミリードラマ。親世代を中心とした過去の話、3人の子どもたちの今(シーズン1では36歳)を混ぜ合わせながらストーリーが展開していく。シリアスなシーンもあればコミカルなシーン、涙なしでは見られない感動的なシーンもあり、ぐいぐいと視聴者を引き寄せていく。

 本作が人気となったのは、1980年代をリアルに再現した親世代の映像も一因だが、徐々に変化していく夫婦の愛情や子育ての難しさなどの普遍的なテーマがリアルに描かれたから。親は亡くなっても子どもたちの心の中で生き続け、子どもたちの人生に多大な影響を与えていることや、メインキャラクターの性格を表と裏、両方細かく描いている。養子や肥満、鎮痛剤依存など、アメリカが抱える問題も組み込まれ、多くの人々の興味を引き、共感を得た。

 また、シーズン1とシーズン2では雰囲気もがらりと変わり、視聴者を飽きさせずに視聴率を伸ばした。昨年9月に放送されたシーズン3の視聴率は下がったものの、評論家からは高く評価されている。日本ではNHKで19年4月からシーズン2が放送される予定だ。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像4

 米CBS局で2007年9月から放送されている長寿コメディ。IQ173を持つ物理学者のレナード(ジョニー・ガレッキ)と、同じくIQ187の天才シェルドン(ジム・パーソンズ)、彼らの友人である高学歴のオタク仲間、向かいの部屋に暮らす、ごく普通のブロンド美女の友人との日常をコミカルに描いた作品。

 天才であるがゆえの生きづらさや、一般人は思いもつかないような言動、オタクであるがゆえ滑稽になりがちな恋愛事情が大ウケし、放送開始直後から大きな話題に。一般人をバカにするのかと思いきや、素直で柔軟な彼らの思考がうまく表現されており、とりわけシェルドンのシニカルでコミカルな性格が爆発的な人気となった。このシェルドンの幼少期を題材にしたのが、今回第5位に入っているスピンオフの『ヤング・シェルドン』である。

 シーズン5以降、1,500万人を超える平均視聴者数を維持してきた『ビッグバン☆セオリー』は、現在アメリカで放送されているシーズン12をもって終了することが決定しており、最終回は記録的な数字をマークするのではないかと目されている。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像5

 米ABC局で1988~97年まで放送されていた国民的コメディ。アメリカのやや貧しいワーキングクラスの日常をコミカルかつ過激に描き、リアルすぎると爆発的な人気を得た作品が、オリジナルキャストで復活。18年3月から復活版の放送が始まった。

 主人公のロザンヌを演じるロザンヌ・バー、夫のダンを演じるジョン・グッドマンは、オリジナル版ではでっぷりと太っており、それが「リアルな一般的アメリカ人の姿」と視聴者は親しみを覚えていた。そんな2人は、復活版で「関節炎やらの持病」から鎮痛剤依存に陥っており、今度は「現代の超リアルなアメリカ人の姿だ」と共感を集めた。

 また、女優ロザンヌ自身が保守派でトランプ支持者であることから、復活版では番組の中のロザンヌもトランプ支持者として描かれている。反トランプである出戻り娘とのやりとりや、ジェンダーレスな孫に対する扱いも偏見とジョークと正論が入り混じった絶妙なものに。代理母やイスラム系移民などの社会問題や時事ネタを取り上げたエピソードを次々と放送し、視聴者は「さすが『ロザンヌ』!」と大絶賛。復活版も爆発的なヒットとなった。

 しかし、5月にロザンヌが人種差別ツイートをしたことが大問題となり、番組はあっけなく終了。シーズン2の制作はすでに決定していたため、他の役者やスタッフのために、タイトルを『コナーズ』に変更して継続。ロザンヌは鎮痛剤の過剰摂取で死んだことにされてしまった。多くの人々に支援されスタートした『コナーズ』だが、初回エピソードの平均視聴者数は1,050万人で『ロザンヌ』に比べて激減、皮肉にもロザンヌの絶大な人気を証明する形となった。

ネトフリ・Huluなど配信ドラマ、年末年始に見るべき5作品! DVD化不可作やエミー賞受賞作も

 ここ数年、ネット環境の整備とともに定着した感のある、動画ストリーミングサービス。24時間、見たい時に見たい映画やドラマが視聴できるとあって、加入者数も年々上がっている。大手各社は、映画やドラマ、アニメなど幅広いジャンルの作品を取りそろえているほか、オリジナル作品にも力を入れている。このオリジナル作品のクオリティーが非常に高く、米ドラマ界の栄誉である「エミー賞」や「ゴールデン・グローブ賞」といったビッグタイトルを受賞するほど。もはや良作が生まれるのは映画やテレビだけではないということを証明し、米エンタメ界に革命を起こしているのだ。今回は、日本でサービスを展開している主要5社ごとに見るべき作品を紹介しよう。

Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』

DVD化不可作品やエミー賞受賞作も! ネトフリやHuluなどストリーミングサービス主要5社で年末年始に見るべき作品はコレの画像1

 世界中で展開して大成功を収めている、動画配信サービス大手のNetflix(以下、ネトフリ)。同社の最大の魅力は、オリジナル作品を多く配信しているということ。そのオリジナル作品のほとんどが、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に代表されるように、ハリウッド映画並みのクオリティなのだ。それもそのはず。ネトフリの今年のオリジナルコンテンツ制作の予算は、なんと130億ドル(約1.4兆円)にも上る。

 ネトフリオリジナル作品の中で最もおススメなのが、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』。過去に起こった残酷な事件のため、怪奇現象が頻発する“幽霊屋敷”となった「ヒルハウス」が舞台。そこに引っ越してきた家族全員が、幽霊に取り憑かれる。一家は引っ越しをするが、幽霊屋敷を離れても凄惨な記憶は消えることなく、心身ともにむしばまれていくという物語。主人公家族は、子だくさんの7人家族なのだが、当時幼かった子どもたちが恐ろしい霊体験をし、大人になってもそのトラウマに悩まされているという設定。そのため、家族の絆が試されるような描写も多い。

 「心理的にじわじわくる」タイプのホラー作品である同作。過去と現在を交互に行ったり来たりしながら物語が進むため、夢中になって一気に見てしまう人が続出。辛口批評サイトで有名な「Rotten Tomatoes」でも、好意的な批評をした人が90%を超えた傑作である。

DVD化不可作品やエミー賞受賞作も! ネトフリやHuluなどストリーミングサービス主要5社で年末年始に見るべき作品はコレの画像2

 Huluは、米「CNNニュース」や英「BBCワールドニュース」などのリアルタイム配信もあり、海外ドラマや洋画だけでなく、英語でニュースをチェックしたいという人にもオススメ。エミー賞やゴールデン・グローブ賞を総なめした『ハンドメイズ・テイル/待女の物語』など、ストーリーに深みのあるオリジナルドラマを配信していることでも評価されている。

 Huluのオリジナル作品『マーベル ランナウェイズ』は、アメコミレーベル「マーベル」の人気コミックをもとにした実写ドラマ。主人公は、マーベルのヒーロー作品に登場するスーパーヴィラン(悪役)を親に持つ10代の子どもたち6人。幼なじみである彼らは、ある日、親が悪の組織に属していると知り、大きな葛藤を抱えつつも、親たちの野望を阻止するために歯向かっていく。

 「ヴィランを親に持つティーンの青春ドラマ」といえば、米ディズニー・チャンネルのテレビ映画シリーズ『ディセンダント』が有名だが、ディズニーの方はミュージカル要素が強く、恋愛や友情に焦点が絞られている。一方、この『マーベル ランナウェズ』は、『The O.C.』『ゴシップガール』という人気青春ドラマを手がけてきたジョシュ・シュワルツとステファニー・サヴェージが製作総指揮を務めているため、ティーンが直面する現実や彼らが抱える問題など、青春ドラマの要素が強く、丁寧に描かれている。ちなみにニコ役を演じているのは、日系女優の岡野りりか。ほかにも期待の若手役者がメインキャラクターを演じている。

DVD化不可作品やエミー賞受賞作も! ネトフリやHuluなどストリーミングサービス主要5社で年末年始に見るべき作品はコレの画像3

 通販サイト大手・Amazonが提供している動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」。オリジナル作品はドラマだけでなく、バラエティー番組も多い。幅広いジャンルで豊富なラインアップを誇っているのが特徴だ。

 オリジナル作品はどれも脚本がしっかりしているが、その中でもエミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞した『トランスペアレント』は、ずば抜けて素晴らしいと絶賛されている。ドラマの主人公は、とある家族。大学教授を引退し、長年の夢だった女装をして生きていく決心をした父、夫との不仲にイラ立っていたところ大学時代に交際していた女性と再会して肉体関係を持つようになった長女、女好きだが真の愛に飢えている長男、将来のビジョンを持っていない自由奔放な次女の4人。彼らを取り巻くキャラクターも丁寧に描かれており、とても見やすい。

 年老いてからカミングアウトするLGBTQが増えているという現代のアメリカ社会を反映しており、ドラマチックで心ときめくような展開はない。しかし、すべてが「リアル」に描かれており、主人公の考えや行動に共感できるのが同作の最大の魅力だ。

DVD化不可作品やエミー賞受賞作も! ネトフリやHuluなどストリーミングサービス主要5社で年末年始に見るべき作品はコレの画像4

 「洋画」や「韓流・華流」「教養」「フィットネス」など、16ジャンル・約12万作品を配信しているというdTV。しかし、海外セレブ好きな人にとっては、海外リアリティ番組の最新エピソードがいち早く配信されることが魅力だ。

 dTVのリアリティ番組で特にチェックすべきは、『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』。セックス動画で一躍有名人となったキム・カーダシアンと個性的な姉妹(カーダシアン姉妹、異父妹のケンダル姉妹)とのドラマチックすぎる日常をカメラが追ったリアリティ番組。アメリカでは現在シーズン15が放送中だが、「dTV」でも10月に最新シーズンを日本初配信している。

 また同作のスピンオフで、カイリー・ジェンナーのありのままの姿に迫る『LIFE of KYLIE』、離婚を乗り越え、ストイックなエクササイズで史上最高のボディを手に入れた『クロエ・カーダシアンのリベンジボディ』、カーダシアン三姉妹の弟ロブと元婚約者ブラック・チャイナとの波瀾万丈な交際を追った『ロブ・カーダシアン&チャイナのドラマチックな生活』なども配信されており、海外セレブの私生活に興味のある人にはたまらないラインアップとなっている。

DVD化不可作品やエミー賞受賞作も! ネトフリやHuluなどストリーミングサービス主要5社で年末年始に見るべき作品はコレの画像5

 海外ドラマをいち早く配信することで知られているU-NEXT。海外ドラマというジャンルでのオリジナル作品は制作されていないが、U-NEXTでぜひ見てほしいのが、米「CBS」局で2003~10年に放送されていた人気犯罪ドラマ『コールドケース』。

 「コールドケース」とは未解決のまま迷宮入りしている凶悪犯罪。アメリカでは殺人事件については「時効」がないため、事情を抱えた関係者が長い年月を経て新たな証言をしたり、真相を語ったりして再び捜査が行われるケースが少なくない。現代の最新科学技術を駆使して、事件解決の糸口を発見することもあるのだ。

 この作品は、フィラデルフィア市警殺人課の未解決事件専従捜査班が、「解明不可能」と思われていたコールドケースを解決に導いていく物語。1話完結ストーリーで、「被害者が誰ひとりとして忘れ去られぬように」という使命感を持つ女刑事リリー・ラッシュの活躍を描いた。同作では、まず事件前や事件発生時のシーンが出てくるのだが、その際、当時のヒット曲を多数流す。事件当時の時代背景を鮮明に浮かび上がらせることを狙ったもので、これが視聴者に大ウケした。しかし、ヒット曲をあまりにもたくさん使用しているため、著作権の問題でDVD化が困難になってしまった。そのため、大ヒットドラマであるにもかかわらず、いまだにソフト化されていない。

 U-NEXTでは、この『コールドケース』全シーズンを2019年8月末まで配信している。時間の余裕がある年末年始ならば、“一気見”が可能かも!?

 

『フレンズ』ついにリブート映画予告編解禁! と思ったら「MAD動画」と判明しファンがっかり

 かつての国民的コメディ『フレンズ』のリブート映画の予告編が公開されたと、アメリカのネット民が大騒ぎしている。狂喜乱舞したファンがSNSで拡散させたのだが、実はこの動画、公開したのは「大ヒットしたドラマや映画の続編やリブート版がこうだったらいいな」という発想で、さまざまな映像をつぎはぎして「なんちゃって予告編」を制作しているYouTubeチャンネルだと判明。動画再生数は350万回を超え、まだまだ騒ぎは収まらなさそうだ。

 近年、ハリウッドでは過去に大ヒットした映画のリブート/リメイク作品が次から次へと制作されている。昨年だけでも『ミイラ再生』(32)のリブート版でトム・クルーズ主演の『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』、『IT』(90)のリブート版『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などが公開された。

 この波は、テレビ業界にも押し寄せている。『ビバリーヒルズ高校/青春白書』(90〜00)、『ハワイ 5-0』(68〜80)、『ダラス』(78〜91)、『V』(83)などなど、かつて人気を博したドラマ/コメディシリーズのリブート/リメイク版が制作され、ファンは大喜びした。

 しかし、大ゴケするケースも多い。08年に放送された『ナイトライダー』(82〜86)のリブート版、11年に放送された『チャーリーズ・エンジェル』(76〜81)のリブート版、『ワンダーウーマン』(75〜79)のリブート版、『第一容疑者』(91〜06)のリブート版などは視聴率がボロボロだった。あまりの不評から、早々に打ち切られる作品も少なくないのだ。

 もちろん、成功作もある。「テレビ作品のリブートもイケる!」という流れを再びつくったのは、国民的コメディ『フルハウス』(87〜95)のオリジナルキャストが主演する『フラーハウス』(16〜)。ヒットの要因は、「同番組のキャストたちは放送終了後も交流を続け、SNSに仲良し写真を投稿していたのでファンが離れなかった」「全キャストがいい感じに年を重ねていたため違和感なく物語を続けられた」「子どもからお年寄りまで誰もが楽しめる作品だった」「勢いに乗っていたNetflixで配信された」といったところにあると考えられている。実際、世界中のファンがこの続編/リブートを大歓迎し、大いに楽しんだ。

 そしてテレビ業界は、『フラーハウス』に続けとばかりに、オリジナルキャストを使った人気テレビシリーズの続編/リブートを次々と制作するように。『ギルモア・ガールズ』(00〜07)、『プリズン・ブレイク』(05〜09)、『ツイン・ピークス』(90〜91)、『X-ファイル』(93〜02)がそうだ。そして、国民的コメディでありながら最終話が暗すぎた『ふたりは友達? ウィル&グレイス』(98〜06)も、その最終話を「全部夢!」と説明して、楽しく続編をスタートしている。

 このブームに「ぜひ乗ってほしい!」と強く切望されている国民的作品がある。94年から04年まで放送され、社会現象にもなったコメディ『フレンズ』だ。

 美男美女が、大都会マンハッタンのオシャレなアパートメントで繰り広げる友情、愛情、人間としての成長を描いた、笑いあり、涙ありのコメディで、シーズンを重ねるごとに人気は上昇。

 主要キャラクターは以下の通りだ。お金持ちでわがままだけれどシリーズを通して自立した女へと成長するレイチェル(ジェニファー・アニストン)。レイチェルの高校時代からの親友で、デブだった過去を持つ意識高い系女性のモニカ(コートニー・コックス)。モニカの元ルームメイトでスピリチュアルとヒッピーが大好きな不思議ちゃんフィービー(リサ・クドロー)。モニカの兄でレイチェルに思いを寄せてきた真面目なオタク男のロス(デイヴィッド・シュワイマー)。モニカのアパートメントの向かいの部屋に住む、皮肉屋でヘタなジョークを飛ばしてスベりまくるサラリーマンのチャンドラー(マシュー・ペリー)。チャンドラーのルームメイトで、イケメンだけどちょっと抜けてる俳優志願のモテ男ジョーイ(マット・ルブランク)。全米が、この6人の友情に憧れた。

 ハリウッドスターたちも『フレンズ』のとりこになり、日頃はテレビ役者を下に見がちな映画スターたちが我先にゲストとして出演した。ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ブルース・ウィリス、リース・ウィザースプーン、ショーン・ペン……などなど、大勢のハリウッド・スターがちょい役で登場し、コミカルな演技を披露した。

 主演の6人の中でもジェニファーの人気は断トツで、彼女の髪形、メイク、服装、すべてが注目され、全米一の女優と呼ばれるように。番組放送中に結婚したブラッド・ピットも当時は「ジェニファーの夫」扱いされていたほどだった。

 『フレンズ』がすごいのは、リアルタイムで見ていた中年世代だけでなく、現在の若い層からも人気を獲得しているところだ。現在、アメリカの若者の中で人気を集めているドラマ『リバーデイル』に出演しているコール・スプラウスは、『フレンズ』でメインキャラクターの1人、ロスの息子役。その後、ディズニー・チャンネルの『スイート・ライフ オン・クルーズ』シリーズに双子の弟と主演し大ブレイク。ディズニー卒業後は役者業を休止、大学に進学しフォトグラファーとしても活動している。最近『リバーデイル』で役者に復帰し、若い層から「かっこいい生き方!」と支持されている。『フレンズ』はそんな彼の「本当の初期の頃の作品」としてファンの人気を集めているのだ。

 また、ここ最近、精力的にアメリカで活動しているK-POPグループ・防弾少年団が昨年11月『エレンの部屋』に出演した際、リーダーのRMが「自分が英語を話せるようになったのは『フレンズ』のおかげ。『フレンズ』を繰り返し見て英語を勉強した」と告白し、「さすが『フレンズ』!」と再注目されることとなった。

 そのように世界中で幅広い層からの人気を得ている『フレンズ』のリブート映画の予告編が、ネットで拡散されたのだ。騒ぎにならないわけがない。

 問題の予告編動画は、マンハッタンの街並みが現れた後、医療スタッフとして働いているフィービーにモニカが「あなたの声って超ホットでセクシーよね!」と言う。「その意気揚々としたダイヤルをうんと絞ってもらわなくちゃならないわね」と返され、「オッケー。あなた、いい匂いするわねぇ」「自信に満ち溢れた匂いなのよ」という、何ともちぐはぐした会話シーンからスタート。

 次に放送局NBCの孔雀のロゴが現れ、車を擦ってしまい頭を抱えるモニカにチャンドラーが歩み寄ってアプローチをかけたり、ロスがジョーイとセレブなパーティーで再会したり、交際相手と不仲のモニカをレイチェルがなぐさめたり、飲酒運転で捕まったジョーイが警察で手続きをしているシーンが流れる。

 「数年間バラバラだった彼ら」というキャプションが流れ、フィービーとビデオチャットするロスが「君、本当に(変わらず)美しいな」と感心するシーンの後に「フレンズが再会した」という文字が大きく現れる。

 続けて、レイチェルがモニカの恋愛について指摘するシーン、モニカとチャンドラーが大笑いするシーンなどの後に、「NBCとワーナー・ブラザース制作」というキャプションが流れ、モニカがチャンドラーとわちゃわちゃするシーン、レストランでレイチェルがロスらしき人影に笑顔で近づくシーン、賞を受賞したジョーイが受賞スピーチをしているシーンなどが流れる。そして、最後に「フレンズ、ザ・ムービー」というキャプションが現れ動画は終了する。

 話があちこちに飛んでおり、「どこかで見たようなシーンだな」と違和感も覚える予告編だが、それぞれのその後の成功や再会が予測でき、新作のストーリーに期待が持てるものとなっていた。この予告動画は「とうとう『フレンズ』の続編/リブート版が見られる!」とネット上で拡散。「本当に?」と、騒然となった。

 が、まもなくして、この動画を制作したのは、大ヒットしたドラマや映画、ゲームの続編/リブート作品が「こうだったら」というコンセプトのもと、キャストの別の作品からのシーンを切り取り、それらしくつぎはぎした「なんちゃって予告動画」が得意なYouTubeチャンネル「Smasher」だと判明。がっかりしたファンたちだが、それでも「これがきっかけで、本当に実現したらいい」「なんちゃって予告編がこんなに話題になるんだから、NBCやワーナーも動かずにはいられないでしょ」「キャストたちも心を動かされたと思う」と期待に胸を膨らませた。

 一方で、「リブート作ってこけたら悲惨。このままでいい」「フレンズは今の時代には似合わないから、やめてほしい。ジョーイがセクハラ野郎とか叩かれちゃう」という反対派の声、「『ハイスクール・ミュージカル 4』なんちゃって予告編のほうがうまくできてたよね。『フレンズ』のはイマイチ」という声も上がっている。

 ちなみに今回、この「Smasher」が制作した「なんちゃって予告編」だが、実は4年前に出回った動揺の動画に手を加えたものである。

 14年にジェニファー・アニストンが人気深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演した際、ジミーがロスになりきり、ステージに用意された『フレンズ』のセットで、ジミーが執筆した『フレンズ』の台本に沿って演技を披露し、コートニーとリサがサプライズで出演したのだ。これを見たファンは「3人とも全然違和感ない! 雰囲気も最高! ぜひ続編を制作してほしい!」と大興奮した。パロディ動画を制作しているYouTuber「VJ4rawr2」は、この盛り上がりに便乗し「なんちゃって予告編」を制作。大きな話題となったのだ。今回、「Smasher」で公開された予告編は、この「なんちゃって予告編」の一部を使っていた。

 実際に『フレンズ』の続編/リブートが制作される可能性については、リサは米NBCの情報番組『トゥデイ』で「ありえないでしょうね」と断言。「あのドラマは20代が主人公の物語だったから、みんな夢中になって観たのよ。友達=ファミリーって感じだったから。年をとって、それぞれ家庭を持った今、おもしろい話なんて何もないじゃない?」と否定していた。

 だが、今回「なんちゃって予告編」がこれほどまでに話題を集めたことからも、ある程度の視聴率は見込めると期待していいはずだ。ネット上では、「意外と勢いに乗ってワンシーズンくらい制作しちゃうのでは?」という意見もあれば、当時主要キャストたちが1話につきそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)のギャラをもらっていたため「今や予算的に絶対無理でしょ」という現実的な意見も出ている。

 放送終了から14年がたってもこれほど話題になる『フレンズ』の続編/リブート版制作は、「夢物語」でしかないのだろうか? 今回話題になった予告編についてキャストたちがどう思っているのか、ぜひ聞いてみたいものである。

『フレンズ』ついにリブート映画予告編解禁! と思ったら「MAD動画」と判明しファンがっかり

 かつての国民的コメディ『フレンズ』のリブート映画の予告編が公開されたと、アメリカのネット民が大騒ぎしている。狂喜乱舞したファンがSNSで拡散させたのだが、実はこの動画、公開したのは「大ヒットしたドラマや映画の続編やリブート版がこうだったらいいな」という発想で、さまざまな映像をつぎはぎして「なんちゃって予告編」を制作しているYouTubeチャンネルだと判明。動画再生数は350万回を超え、まだまだ騒ぎは収まらなさそうだ。

 近年、ハリウッドでは過去に大ヒットした映画のリブート/リメイク作品が次から次へと制作されている。昨年だけでも『ミイラ再生』(32)のリブート版でトム・クルーズ主演の『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』、『IT』(90)のリブート版『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などが公開された。

 この波は、テレビ業界にも押し寄せている。『ビバリーヒルズ高校/青春白書』(90〜00)、『ハワイ 5-0』(68〜80)、『ダラス』(78〜91)、『V』(83)などなど、かつて人気を博したドラマ/コメディシリーズのリブート/リメイク版が制作され、ファンは大喜びした。

 しかし、大ゴケするケースも多い。08年に放送された『ナイトライダー』(82〜86)のリブート版、11年に放送された『チャーリーズ・エンジェル』(76〜81)のリブート版、『ワンダーウーマン』(75〜79)のリブート版、『第一容疑者』(91〜06)のリブート版などは視聴率がボロボロだった。あまりの不評から、早々に打ち切られる作品も少なくないのだ。

 もちろん、成功作もある。「テレビ作品のリブートもイケる!」という流れを再びつくったのは、国民的コメディ『フルハウス』(87〜95)のオリジナルキャストが主演する『フラーハウス』(16〜)。ヒットの要因は、「同番組のキャストたちは放送終了後も交流を続け、SNSに仲良し写真を投稿していたのでファンが離れなかった」「全キャストがいい感じに年を重ねていたため違和感なく物語を続けられた」「子どもからお年寄りまで誰もが楽しめる作品だった」「勢いに乗っていたNetflixで配信された」といったところにあると考えられている。実際、世界中のファンがこの続編/リブートを大歓迎し、大いに楽しんだ。

 そしてテレビ業界は、『フラーハウス』に続けとばかりに、オリジナルキャストを使った人気テレビシリーズの続編/リブートを次々と制作するように。『ギルモア・ガールズ』(00〜07)、『プリズン・ブレイク』(05〜09)、『ツイン・ピークス』(90〜91)、『X-ファイル』(93〜02)がそうだ。そして、国民的コメディでありながら最終話が暗すぎた『ふたりは友達? ウィル&グレイス』(98〜06)も、その最終話を「全部夢!」と説明して、楽しく続編をスタートしている。

 このブームに「ぜひ乗ってほしい!」と強く切望されている国民的作品がある。94年から04年まで放送され、社会現象にもなったコメディ『フレンズ』だ。

 美男美女が、大都会マンハッタンのオシャレなアパートメントで繰り広げる友情、愛情、人間としての成長を描いた、笑いあり、涙ありのコメディで、シーズンを重ねるごとに人気は上昇。

 主要キャラクターは以下の通りだ。お金持ちでわがままだけれどシリーズを通して自立した女へと成長するレイチェル(ジェニファー・アニストン)。レイチェルの高校時代からの親友で、デブだった過去を持つ意識高い系女性のモニカ(コートニー・コックス)。モニカの元ルームメイトでスピリチュアルとヒッピーが大好きな不思議ちゃんフィービー(リサ・クドロー)。モニカの兄でレイチェルに思いを寄せてきた真面目なオタク男のロス(デイヴィッド・シュワイマー)。モニカのアパートメントの向かいの部屋に住む、皮肉屋でヘタなジョークを飛ばしてスベりまくるサラリーマンのチャンドラー(マシュー・ペリー)。チャンドラーのルームメイトで、イケメンだけどちょっと抜けてる俳優志願のモテ男ジョーイ(マット・ルブランク)。全米が、この6人の友情に憧れた。

 ハリウッドスターたちも『フレンズ』のとりこになり、日頃はテレビ役者を下に見がちな映画スターたちが我先にゲストとして出演した。ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ブルース・ウィリス、リース・ウィザースプーン、ショーン・ペン……などなど、大勢のハリウッド・スターがちょい役で登場し、コミカルな演技を披露した。

 主演の6人の中でもジェニファーの人気は断トツで、彼女の髪形、メイク、服装、すべてが注目され、全米一の女優と呼ばれるように。番組放送中に結婚したブラッド・ピットも当時は「ジェニファーの夫」扱いされていたほどだった。

 『フレンズ』がすごいのは、リアルタイムで見ていた中年世代だけでなく、現在の若い層からも人気を獲得しているところだ。現在、アメリカの若者の中で人気を集めているドラマ『リバーデイル』に出演しているコール・スプラウスは、『フレンズ』でメインキャラクターの1人、ロスの息子役。その後、ディズニー・チャンネルの『スイート・ライフ オン・クルーズ』シリーズに双子の弟と主演し大ブレイク。ディズニー卒業後は役者業を休止、大学に進学しフォトグラファーとしても活動している。最近『リバーデイル』で役者に復帰し、若い層から「かっこいい生き方!」と支持されている。『フレンズ』はそんな彼の「本当の初期の頃の作品」としてファンの人気を集めているのだ。

 また、ここ最近、精力的にアメリカで活動しているK-POPグループ・防弾少年団が昨年11月『エレンの部屋』に出演した際、リーダーのRMが「自分が英語を話せるようになったのは『フレンズ』のおかげ。『フレンズ』を繰り返し見て英語を勉強した」と告白し、「さすが『フレンズ』!」と再注目されることとなった。

 そのように世界中で幅広い層からの人気を得ている『フレンズ』のリブート映画の予告編が、ネットで拡散されたのだ。騒ぎにならないわけがない。

 問題の予告編動画は、マンハッタンの街並みが現れた後、医療スタッフとして働いているフィービーにモニカが「あなたの声って超ホットでセクシーよね!」と言う。「その意気揚々としたダイヤルをうんと絞ってもらわなくちゃならないわね」と返され、「オッケー。あなた、いい匂いするわねぇ」「自信に満ち溢れた匂いなのよ」という、何ともちぐはぐした会話シーンからスタート。

 次に放送局NBCの孔雀のロゴが現れ、車を擦ってしまい頭を抱えるモニカにチャンドラーが歩み寄ってアプローチをかけたり、ロスがジョーイとセレブなパーティーで再会したり、交際相手と不仲のモニカをレイチェルがなぐさめたり、飲酒運転で捕まったジョーイが警察で手続きをしているシーンが流れる。

 「数年間バラバラだった彼ら」というキャプションが流れ、フィービーとビデオチャットするロスが「君、本当に(変わらず)美しいな」と感心するシーンの後に「フレンズが再会した」という文字が大きく現れる。

 続けて、レイチェルがモニカの恋愛について指摘するシーン、モニカとチャンドラーが大笑いするシーンなどの後に、「NBCとワーナー・ブラザース制作」というキャプションが流れ、モニカがチャンドラーとわちゃわちゃするシーン、レストランでレイチェルがロスらしき人影に笑顔で近づくシーン、賞を受賞したジョーイが受賞スピーチをしているシーンなどが流れる。そして、最後に「フレンズ、ザ・ムービー」というキャプションが現れ動画は終了する。

 話があちこちに飛んでおり、「どこかで見たようなシーンだな」と違和感も覚える予告編だが、それぞれのその後の成功や再会が予測でき、新作のストーリーに期待が持てるものとなっていた。この予告動画は「とうとう『フレンズ』の続編/リブート版が見られる!」とネット上で拡散。「本当に?」と、騒然となった。

 が、まもなくして、この動画を制作したのは、大ヒットしたドラマや映画、ゲームの続編/リブート作品が「こうだったら」というコンセプトのもと、キャストの別の作品からのシーンを切り取り、それらしくつぎはぎした「なんちゃって予告動画」が得意なYouTubeチャンネル「Smasher」だと判明。がっかりしたファンたちだが、それでも「これがきっかけで、本当に実現したらいい」「なんちゃって予告編がこんなに話題になるんだから、NBCやワーナーも動かずにはいられないでしょ」「キャストたちも心を動かされたと思う」と期待に胸を膨らませた。

 一方で、「リブート作ってこけたら悲惨。このままでいい」「フレンズは今の時代には似合わないから、やめてほしい。ジョーイがセクハラ野郎とか叩かれちゃう」という反対派の声、「『ハイスクール・ミュージカル 4』なんちゃって予告編のほうがうまくできてたよね。『フレンズ』のはイマイチ」という声も上がっている。

 ちなみに今回、この「Smasher」が制作した「なんちゃって予告編」だが、実は4年前に出回った動揺の動画に手を加えたものである。

 14年にジェニファー・アニストンが人気深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演した際、ジミーがロスになりきり、ステージに用意された『フレンズ』のセットで、ジミーが執筆した『フレンズ』の台本に沿って演技を披露し、コートニーとリサがサプライズで出演したのだ。これを見たファンは「3人とも全然違和感ない! 雰囲気も最高! ぜひ続編を制作してほしい!」と大興奮した。パロディ動画を制作しているYouTuber「VJ4rawr2」は、この盛り上がりに便乗し「なんちゃって予告編」を制作。大きな話題となったのだ。今回、「Smasher」で公開された予告編は、この「なんちゃって予告編」の一部を使っていた。

 実際に『フレンズ』の続編/リブートが制作される可能性については、リサは米NBCの情報番組『トゥデイ』で「ありえないでしょうね」と断言。「あのドラマは20代が主人公の物語だったから、みんな夢中になって観たのよ。友達=ファミリーって感じだったから。年をとって、それぞれ家庭を持った今、おもしろい話なんて何もないじゃない?」と否定していた。

 だが、今回「なんちゃって予告編」がこれほどまでに話題を集めたことからも、ある程度の視聴率は見込めると期待していいはずだ。ネット上では、「意外と勢いに乗ってワンシーズンくらい制作しちゃうのでは?」という意見もあれば、当時主要キャストたちが1話につきそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)のギャラをもらっていたため「今や予算的に絶対無理でしょ」という現実的な意見も出ている。

 放送終了から14年がたってもこれほど話題になる『フレンズ』の続編/リブート版制作は、「夢物語」でしかないのだろうか? 今回話題になった予告編についてキャストたちがどう思っているのか、ぜひ聞いてみたいものである。

種明かしから始める、新感覚ホラー『アメリカン・ホラー・ストーリー』

<p> ハリウッドでは、昔からテレビドラマ/コメディより映画の方がステイタスが高いとされており、テレビシリーズには出演しないという役者が多い。しかし、ここ10年でその考えは大きく変化。銀幕でしか見ることができなかった大スターたちが、テレビシリーズにこぞって出演するようになってきたのだ。</p> <p> もはやテレビは二番手ではない。6年間連続して視聴率1位に輝いた伝説的テレビコメディ『となりのサインフェルド』は、1998年に放送終了した後も再放送やDVD販売などで27億ドル(約2,000億円)を超える収益を上げた。世界で最も視聴されているテレビ『CSI:科学捜査班』は、6,300万人以上が見ていると報告されている。巨匠マーティン・スコセッシ監督が手がけた『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』シーズン1の第1話の制作費は、なんと5,000万ドル(約50億円)。大ヒットしたテレビシリーズは映画以上に金を稼ぎ、役者を世界的なスターに押し上げる。世界的な知名度を誇る監督がメガホンを取り、ハリウッド大作映画並みの予算が組まれることも少なくない。</p>

「まるで児童ポルノ」ウィル・スミス愛娘の新曲MVが大炎上

Melodic Chaotic.jpg
YouTubeより

 ハリウッドで最もパワフルな夫婦と言われているウィル・スミスとジェイダ・ピンケット=スミスの娘で、奇抜なファッションセンスの持ち主として注目を浴びているウィロー・スミス。今、彼女の新曲の内容が論議を醸している。ひと夏の恋を歌ったラブソングなのだが、「真夜中にビーチを歩き」「おやすみのキス」「夏の間限定だけど……やっぱ、やっちゃうよね」など、12歳の恋愛とは思えない歌詞となっているからだ。ウィローが気に入った男子をナンパする台詞もあるのだが、なぜかイギリス訛りになっており、「何もかもが変」と眉をひそめられてる。

 7歳の時に父主演の大作映画『アイ・アム・レジェンド』で女優デビューし、翌年世界的に大ヒットしたアニメーション映画『マダガスカル2』で声優デビュー、10歳で歌手デビューを果たすなど、セレブの愛娘らしくとんとん拍子にキャリアを積み上げてきたウィロー。ニッキー・ミナージュとコラボした「Fireball」(2011)はトップ100入りもかなわず、その後、リリースした曲も散々な結果に終わっているが、落ち込むこともなし。エイズに苦しむザンビアの子どもたちを救う「プロジェクト・ザンビア」の大使を兄たちと務めたり、両親と共にさまざまなイベントに顔を出したり、個性的すぎるファッションに磨きをかけたり、なにかと話題を振りまいている。

本格的な復讐劇『リベンジ』の人気は、格差社会が生んだ「欺まんへの憤り」が要因?

<p> 長引く不況に苦しむアメリカ。今年に入り、オバマ政権はやっと富裕層増税に動き出したが、経済的に搾取する富裕層のせいで、格差は広がるばかり。中間層・低所得層の怒りは沸騰点に達しており、富裕層に制裁を加えてほしいと強く望むように。『ゴシップガール』や『新ビバリーヒルズ青春白書』など、ゴージャスで現実離れした暮らしを描いたドラマに対しても辟易するようになったのか、視聴者は離れる一方。その結果、2作品とも放送の打ち切りが決定した。</p>